説明

物体の管理方法及びその装置

【課題】倉庫内に保管されている物品の移動と入室者の移動を常時監視し、当該物品が許可された者により移動されているか否かを検出し、不正持ち出しを防止する。
【解決手段】物体130に第1の位置情報通信ユニットが関連付けられ、また、前記物体130を操作し得る第2の物体150に第2の位置情報通信ユニットが関連づけられ、前記位置管理ユニットが、前記第1の物体130の移動を検出し、かつ前記第2の物体150の移動を検出し、かつ前記第1の物体130の位置と、前記第2の物体150の位置が所定の範囲内にある場合には、物体管理ユニットに、前記第1の物体130についてのアクセス権照合を依頼し、前記物体管理ユニットが、前記第1の物体130についてのアクセス権情報を参照し、前記第2の物体150が、前記第1の物体130の移動を許可されているか否かを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体の管理方法及び装置に関し、特に、倉庫や店舗内などに配置された物体のチェックアウト管理の方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
倉庫や店舗などの施設内に配置された商品のチェックアウト管理を行う方法として、個々の商品にタグを付し、当該施設の入退室口付近でアンテナからタグに向けて微弱電波を発信して商品の通過を検出し、必要に応じ退室制限をすることが行われている。
例えば、公開特許公報2009−141816号には、無線タグに読み取り電波を放射し、その読み取り電波に対する無線タグからの応答電波を受信するアンテナを具備した無線通信装置が記載されている。
【0003】
また、公開特許公報2008−199633号には、商店で陳列されている商品に無線ICタグを添付し、商店のレジにリーダライタと同様の構成を有する第1のリーダライタを設置し、第1のリーダライタは、正当に対価が支払われた商品に添付されている無線ICタグにその旨を記録し、商店の出入り口にリーダライタと同様の構成を有する第2のリーダライタを設置し、第2のリーダライタは、無線ICタグに前記の旨が記録されていていない無線ICタグを検出し、商品の盗難を検出する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】公開特許公報2009−141816号
【特許文献2】公開特許公報2008−199633号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】2010年10月1日検索:「革新的な高性能RFIDシステムMojix STAR Syatemを日本向けに提供」URL:http://www-06.ibm.com/jp/press/2010/09/1301.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、これら文献には、物体管理に際し、物体を運搬する人物や機械の属性或いは挙動をも考慮することは記載されていない。
すなわち、物体の動きと、人物や機械の属性や挙動を統合的に把握する物体管理ソリューションを提供する方法、装置は記載も示唆もされていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの側面によれば、物体の管理方法が提供される。
当該方法において、物体には第1の位置情報通信ユニットが関連付けられており、また、当該物体を操作し得る第2の物体に第2の位置情報通信ユニットが関連づけられている。
位置管理ユニットにより、第1の位置情報通信ユニットから物体の位置情報を受信し、位置管理ユニットにより、第2の位置情報管理ユニットから別の物体の位置情報を受信する。
位置管理ユニットは、第1の物体の移動を検出し、かつ第2の物体の移動を検出し、かつ第1の物体の位置と、第2の物体の位置が所定の範囲内にある場合には、物体管理ユニットに、第1の物体についてのアクセス権照合を依頼する。
物体管理ユニットが、第1の物体についてのアクセス権情報を参照し、第2の物体が、第1の物体を移動させることを許可されているか否かを判断する。
上記管理方法において、第2の物体が、第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、物体管理ユニットが、表示手段に警告メッセージを表示させても良い。
或いは、上記管理方法において、第2の物体が、第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、物体管理ユニットが、ブロックユニットに、第2の物体の移動を制限させても良い。
本発明のその他の特徴は、以下、発明を実施するための形態欄において明らかにされる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A 用語の説明
まず始めに、本明細書及び請求の範囲を通じて使用される用語の説明を行う。
(1) ユニット:ネットワーク或いはバスに接続され得るあらゆるデバイスを含む。
例えば、サーバ・コンピュータ、ポータブル・コンピュータ、ディスプレイ、記憶装置、ファクシミリや複写機等の事務機、プリンタ、ファームウェア等を含む。
また、ユニットは、コンピュータ・ソフトウェアによって実現された仮想的なユニットであっても良い。
上記した典型例に拘わらず、ユニットは必ずしも1つの筐体内に収められるものではなく、上記各ユニットの機能を果たす限り、ユニット内の諸機能は物理的に分散して配置されていても良い。
更にユニットはコンピュータ・メモリ上に存在する、プログラムコード或いはその群を指す場合もあり得る。
【0009】
(2) 物体:商品、部品、中間生産物、機械、書籍、文書、天然物、生物などのあらゆる有形物を含む。管理可能な形で容器等に収納された気体、液体など通常特定の形状を呈さないものも含まれる。
本明細書では、物体を操作することの可能な人物、或いは運搬機、ロボット等も物体に含める。操作するとは、典型的には持ち運ぶ行為を含み、借用、使用等も含まれる。
(3) 位置情報:物品の位置を一意に指定できる情報であれば何でも含まれる。
表現形式は、典型的にはXYZ座標、極座標等であるが、これらには限定されない。
位置情報の精度は発明の用途により適宜選択可能である。
(4) アクセス権:物体を操作するための権限をいう。例えば、物体を持ち運ぶ権限である。
【0010】
B ハードウェア構成
図1は、本発明による物体管理装置及び当該装置が適用され得る環境の構成概念図である。
本実施例では、物体管理装置102は、倉庫160内の保管棚120、121、122の上に配置された物品130、131、132等、及び入室者150を管理する。
物体130、131、132等には、RFID(Radio FrequencyIdentification)タグ140、141、142がそれぞれ関連付けられている。
より具体的には、これらのタグは物体に貼付される、物体に内蔵される、或いは物体にワイヤ等も用いて係合される等して、物体の移動に伴い、移動するようにされている。
これらタグの位置情報は、受信機103により取得され、取得された位置情報は、物品管理装置102に送信される。
【0011】
受信機103を用いて、個々のタグの位置情報を取得する手法の一つとして、Mojix社の、Mojix STAR Systemを用いることが可能である(「革新的な高性能RFIDシステムMojix STAR Systemを日本向けに提供」)。
当該システムによれば、「従来のUHF帯RFIDリーダーと比較して、受信機の感度が100,000倍に向上し、約200メートルを超える読取距離」が実現される。
また、「UHF帯パッシブタグで高い精度の位置検出が可能(位置精度約1m-3m)」である。
陳列棚に付随させるか、或いは倉庫内の適当な位置に、ディスプレイ110、111、112を配置しても良い。
入室者150は、RFIDタグを携行し、倉庫160内に入室する。
ディスプレイ110、111、112は、受信機103を介して、物体管理装置102と通信し、入室者150に対するガイダンスを表示しても良い。
【0012】
倉庫160の出入り口には、ブロックユニット170が設けられている。
ブロックユニット170は例えば、入退室規制用のバーや、自働ドア等でも良い。
ゲート管理ユニット104は物体管理装置102と協働し、ブロックユニット170の動作を制御する。
ユーザコンピュータ101は、入力装置及び表示装置(不図示)を含み、入力装置を介して、物体管理装置102へデータを入力し、及び物体管理装置102から受信したデータを表示装置に表示する。
ユーザコンピュータ101、物体管理装置102、ゲート管理ユニット104、受信機103は、ローカル・エリア・ネットワーク等の通信ネットワーク150により接続されている。
以上、本発明による物品管理システム及び当該システムが適用される環境の構成の一例を説明した。
各ユニットの機能詳細は後述する。
【0013】
<各ユニットのハードウェア構成>
図2は、本発明の物体管理装置102を実現するためのハードウェア構成図である。
その他のユニット、すなわちユーザコンピュータ101、ゲート管理ユニット104、受信機103も同様の構成で実現することができる。
尚、下記の各構成要素は例示であり、全ての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
また、各ユニットにはそれぞれの機能に応じて、適宜構成要素の一部が省略、追加され得る。
各ユニットは、CPU202、メモリ204、記憶装置206、入出力制御装置210、ユーザ・インターフェース214及びこれらを連結するバス208、並びに通信ポート212から構成される。
【0014】
各ユニット上で動作するコンピュータ・プログラムのコードは、記憶装置206に格納されていても良いし、外部装置から通信ポート212、入出力制御装置210を経由してメモリ204内に導入されても良い。
当該コンピュータ・プログラムのコードは、メモリ204にロードされることにより、CPU202により実行されても良いし、記憶装置206に格納されたまま、CPU202により実行されても良い。
何れの場合にもメモリ204は一時記憶メモリとしても用いられ得る。
ユーザ・インターフェース214は、各ユニットの動作状態の表示、動作モードの入力などに用いられる。
【0015】
コンピュータ・プログラムのコードは、複数に分割して、複数の記憶媒体にまたがって記録することもできる。或いは、その複数に分割されたコードの一部は、通信アダプタ212及びそれに連なる通信ネットワーク150を介して各ユニットに接続された、他の外部情報処理装置内の記憶媒体に記録し、分割されたコードをCPU202が協働実行させることもできる。複数の装置に分割されたコードを分散し、それらのコードを協働させることは、例えばクライアント・サーバーシステムとして具現化されており、それぞれの装置にどのコードを実行させ、それぞれの機能を実現させるかはシステムの設計に際し適宜選択できる事項であり、本発明はそのいずれの形態をも包含する。
【0016】
また、各ユニットは、以下で述べる機能ブロック単位に物理的に分離され、それぞれの機能ブロック毎に、図2に示されるのと同様のハードウェアが用意され、それぞれの機能ブロックが、それぞれの通信ポート212を介して協働するようにも構成できる。
各ユニット内で動作するオペレーティング・システムは必須ではないが、Windows XP(R)、AIX(R)、Linux(R)など、標準でグラフィック・ユーザーインターフェース・マルチウインドウ環境をサポートするもの或いは、μiTRONのような他のオペレーティング・システムでも良い。
本発明は特定のオペレーティング・システム環境には限定されない。
【0017】
C システム構成
図3は、本発明の物体管理装置102のシステム構成概念図である。
物体管理装置102は、物体管理制御ユニット1022、物体管理データベース1024、位置管理ユニット1026及び入出力ユニット1028を含む。
【0018】
<物体管理制御ユニット>
物体管理制御ユニット1022は、入出力ユニット1028を介して、受信機103に、個々の物体の現在位置情報を取得するためのコマンドを送信する。
位置情報を取得すべき物体は、物体管理データベース1024を参照することにより認識する。
物体管理制御ユニット1022は、入出力ユニット1028を介して、受信機103から、個々の物体の現在位置情報を取得し、物体管理データベース1024の内容を更新する。
【0019】
また、物体管理制御ユニット1022は、ゲート管理ユニット104から、入室者150の入室を通知されると、受信機103に対して、入室者150の位置情報取得コマンドを送信し、物体管理データベース1024内の入室者150の位置情報を更新する。
物体管理制御ユニット1022が、受信機103に、位置情報を取得するためのコマンドを送信するタイミングは、一定時間毎であっても良い。
【0020】
或いは、入室者150が、物体管理制御ユニット1022により認識されて以後、入室者150及び入室者150がアクセスを許可されている物体についてのみ位置情報を定期的に取得するようにしても良い。
物体管理制御ユニット1022は、受信機103から、倉庫内の物体130、131、132等に付されているRFIDタグ140、141、142等、及び入室者150が所持しているRFIDタグ160の位置情報を取得し、物品管理データベース1024内に格納する。
【0021】
<位置管理ユニット>
位置管理ユニット1026は、物体管理データベース1024を参照し、入室者(物体の借受者)の位置情報及び、当該入室者が借受を予定している物体の位置情報を一定時刻毎にモニターする。
また、位置管理ユニット1026は、物体の位置情報の時刻に応じた変化もモニターし、物体の移動速度を求める。
後述する通り、相互の位置及び入室者及び物体の移動速度が一定の関係を満たす場合には、物体管理制御ユニット1022にその旨を通知する。
【0022】
<物体管理データベース>
図4は、物体管理データベース1024のデータ構成400概念図である。
図4に示される構成は一例であり、データの配列順序や、データの種類はこれらには限定されない。要するに、物体130、131、132の位置情報、入室者150の位置情報及び、入室者150の物体へのアクセス権が反映されていれば足りる。
データ構成400には、物体識別子402、物体についての貸与予約の有無404、貸与開始日406、貸与終了日408、物体の借受者(入室と物体の持ち出しが許可された者)識別子410、入室者の現在位置情報412、物体の現在位置情報414が含まれる。
【0023】
例えば、物体AD−6136には、貸与予約がなされており、貸出開始日は2010年1月4日で、貸出終了日は2010年1月5日である。
借受者はAA6400である。
当該借受者は、当該期間内に倉庫160への入室を許可される。
入室の許可不許可は、物体管理制御ユニット1022が、物体管理データベース1024を参照し、ゲート管理ユニット104を制御することにより行われる。
入室者の現在位置は(100、50)であり、物体の現在位置は(99,51)である。
一方、物体BO−7799には、借受予定者AA8000は存在するが、当該借受予定者は未だ倉庫160に入室していない。物体は、(200、100)の位置に保管されている。
【0024】
<入出力ユニット>
入出力ユニット1028は、物体管理制御ユニット1022を、外部ネットワーク150を介して、ゲート管理ユニット104、受信機103、ディスプレイ110、111、112と接続する。
【0025】
D 動作のアウトライン
各ユニットの動作の詳細は以上の通りであるが、ここで、図5を用いてそれらの動作の全容を俯瞰しておく。
図5は、本発明の物体管理システムの動作フローを示す。
入室者150が、ブロックユニット170付近に到達すると、ゲート管理ユニット104は、物体管理装置102に通知する。
物体管理装置102の、物体管理制御ユニット1022は、受信機103に、入室者150の携行するRFIDタグから、当該入室者の識別子を取得するコマンドを送信する。そして、取得した識別子を物体管理制御ユニット1022に送信する(ステップ502)。
物体管理制御ユニット1022は、物体管理データベース1024を参照し、当該入室者150が、物体の貸与予約を有する場合には(ステップ504)、ゲート管理ユニット104を制御し、ブロックユニット170を開放する(ステップ506)。
【0026】
既に説明した通り、以後、物体管理制御ユニット1022は、入室者150の現在位置をモニターする。
物体管理制御ユニット1022は、入室者150の位置に応じて、貸出予約済みの物体への案内情報を、受信機103を通じて、ディスプレイ110、111、112に送信しても良い(ステップ508)。
上述の通り、物体管理装置102の位置管理ユニット1026は、入室者150と、貸出予約済みの物体の位置を一定時刻毎にモニターする。
入室者150と、予約済み物体が予め定められた一定の距離内にあり(ステップ150)、当該物体が移動中であり(ステップ512)、かつ入室者が移動中である(ステップ514)場合には、位置管理ユニット1026は、物体管理ユニット1022にその旨を通知する。
【0027】
物体管理ユニット1022は、物体管理データベース1024を参照し、当該移動中の物体につき、当該入室者が貸与予約を有するか否かを判断する(ステップ516)。
貸与予約がない場合には、物体管理ユニット1022は、不正な持ち出しが行われたものと判断し、ユーザーコンピュータ101に警告メッセージを表示させ、システム管理者に通報する。
また、物体管理ユニット1022は、当該入室者がゲート付近に到達したことを(ステップ522)、受信機103を介して検出したときには、ゲート管理ユニット104を制御して、ブロックユニット170を封鎖しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明による物体管理システム及び当該システムが適用される環境の構成の概念図である。
【図2】本発明の物体管理装置102を実現するためのハードウェア構成図である。
【図3】本発明の物体管理装置102のシステム構成の概念図である。
【図4】本発明の物体管理データベース1024のデータ構成の概念図である。
【図5】本発明の物体管理システムの動作フロー図である。
【符号の説明】
【0029】
102 物体管理装置
103 受信機
104 ゲート管理ユニット
160 倉庫
120 保管棚
130 物体
140 RFID
150 入室者
160 RFID
170 ブロックユニット
1022 物体管理制御ユニット
1024 物体管理データ・ベース
1026 位置管理ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体の管理方法であって、前記物体には第1の位置情報通信ユニットが関連付けられており、また、前記物体を操作し得る第2の物体に第2の位置情報通信ユニットが関連づけられている、前記管理方法において、
位置管理ユニットにより、前記第1の位置情報通信ユニットから前記物体の位置情報を受信し、
前記位置管理ユニットにより、前記第2の位置情報管理ユニットから前記別の物体の位置情報を受信し、
前記位置管理ユニットが、前記第1の物体の移動を検出し、かつ前記第2の物体の移動を検出し、かつ前記第1の物体の位置と、前記第2の物体の位置が所定の範囲内にある場合には、物体管理ユニットに、前記第1の物体についてのアクセス権照合を依頼し、
前記物体管理ユニットが、前記第1の物体についてのアクセス権情報を参照し、前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されているか否かを判断する、
前記物体の管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の物体の管理方法において、
前記物体管理ユニットが、前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、表示手段に警告メッセージを表示する、前記物体の管理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の物体の管理方法において、
前記物体管理ユニットが、前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、ブロックユニットに、前記第2の物体の移動を制限させる、前記物体の管理方法。
【請求項4】
物体の管理装置であって、前記物体には第1の位置情報通信ユニットが関連付けられており、また、前記物体を操作し得る第2の物体に第2の位置情報通信ユニットが関連づけられている、前記管理装置において、
前記第1の位置情報通信ユニットから前記物体の位置情報を受信する手段と、
前記第2の位置情報管理ユニットから前記別の物体の位置情報を受信する手段と、
前記第1の物体の移動を検出し、かつ前記第2の物体の移動を検出し、かつ前記第1の物体の位置と、前記第2の物体の位置が所定の範囲内にある場合には、前記第1の物体についての前記第2の物体によるアクセス権を照合する手段と、
前記第1の物体についてのアクセス権情報を参照し、前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されているか否かを判断する手段を有する、
前記物体の管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の物体の管理装置において、
前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、警告メッセージを表示する手段を有する、前記物体の管理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の物体の管理装置において、
前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、前記第2の物体の移動を制限する手段を有する、前記物体の管理装置。
【請求項7】
物体を管理するためのコンピュータシステムであって、前記物体には第1の位置情報通信ユニットが関連付けられており、また、前記物体を操作し得る第2の物体に第2の位置情報通信ユニットが関連づけられている、前記コンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステムを、
前記第1の位置情報通信ユニットから前記物体の位置情報を受信する手段と、
前記第2の位置情報管理ユニットから前記別の物体の位置情報を受信する手段と、
前記第1の物体の移動を検出し、かつ前記第2の物体の移動を検出し、かつ前記第1の物体の位置と、前記第2の物体の位置が所定の範囲内にある場合には、前記第1の物体についての前記第2の物体によるアクセス権を照合する手段と、
前記第1の物体についてのアクセス権情報を参照し、前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されているか否かを判断する手段、
として動作させるコンピュータ・プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のコンピュータ・プログラムにおいて、
前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、警告メッセージを表示する手段として、動作させる前記コンピュータ・プログラム。
【請求項9】
請求項7に記載のコンピュータ・プログラムにおいて、
前記第2の物体が、前記第1の物体を移動させることを許可されていない場合には、前記第2の物体の移動を制限する手段、として動作させる前記コンピュータ・プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−83943(P2012−83943A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229605(P2010−229605)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】