説明

物体挙動推定方法および物体挙動推定装置

【課題】変形による影響も含む物体の特定領域全体の挙動を正確に把握することにある。
【解決手段】物体挙動推定装置10において、並進加速度取得部は、挙動を推定すべき車両12において、例えば第1加速度センサ18A〜第7加速度センサ18Gなど、直線上にない3以上の個所に配置された並進3軸の加速度センサ18の各々の検出値を取得する。挙動推定部は、取得した検出値に最小二乗法を用いた演算を施して車両12の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体挙動推定技術に関し、特に、物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する物体挙動推定技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば車両走行中に車両がどのような挙動を示すかを予め把握することは、車両の制動力制御や姿勢制御を適切に実施するために極めて重要である。このため、例えば、重力の方向を基準とする車両の傾斜角度を連続的に検出し、車両の角速度を積分して該車両の傾斜角度の変化量を連続的に検出し、これらの検出出力を加算して車両の傾斜角度を算出する車両の傾斜角度検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、例えば、自動車などの物体の表面に、特定の位置関係および検出方向をもって配置した複数の加速度センサーの検出値から物体の回転角速度、姿勢角、および位置標定用加速度情報を推定する姿勢検出装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−74449号公報
【特許文献2】特開平6−174487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば車両などの挙動を推定すべき物体も、実際には移動中に微小に変形する。しかし、例えば特許文献1に示す技術ではロール角を検出するセンサを用いているため、検出個所におけるロール角を検出することはできるが、変形による影響も含む物体の特定領域全体の挙動を把握することは困難である。また、加速度センサなどによる検出には通常誤差を伴う。しかし、例えば特許文献2に示す技術ではこのような誤差を充分に考慮していないため、物体の姿勢を正確に求めることができないおそれがある。
【0004】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、変形による影響も含む物体の特定領域全体の挙動を正確に把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の物体挙動推定方法は、挙動を推定すべき物体において直線上にない3以上の個所に配置された並進3軸の加速度センサの各々の検出値を取得するステップと、取得した検出値に最小二乗法を用いた演算を施して物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定するステップと、を備える。
【0006】
この態様によれば、3以上の個所に配置された加速度センサの検出値を用いることにより、変形による影響も含む物体の特定領域全体の挙動を把握することが可能となる。また、最小二乗法を用いることで検出誤差の影響を抑制することが可能となり、物体の挙動を正確に把握することができる。
【0007】
角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定するステップは、
【数1】

としたときに、
【数2】

から、すべての加速度センサの平均位置pから位置pにある加速度センサのまでの相対位置qを用いて
【数3】

として、最小二乗法を用いて誤差εの二乗和
【数4】

を最少にする物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定してもよい。
【0008】
この態様によれば、誤差εの二乗和を最小にすることにより、少ない誤差で角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定することができる。
【0009】
本発明の別の態様は、物体挙動推定装置である。この装置は、挙動を推定すべき物体において直線上にない3以上の個所に配置された並進3軸の加速度センサの各々の検出値を取得する並進加速度取得部と、物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する挙動推定部と、を備える。挙動推定部は、取得した検出値に最小二乗法を用いた演算を施して物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する。
【0010】
この態様によれば、3以上の個所に配置された加速度センサの検出値を用いることにより、変形による影響も含む物体の特定領域全体の挙動を把握することが可能となる。また、最小二乗法を用いることで検出誤差の影響を抑制することが可能となり、物体の挙動を正確に把握することができる。
【0011】
挙動推定部は、
【数5】

としたときに、
【数6】

から、すべての加速度センサの平均位置pから位置pにある加速度センサのまでの相対位置qを用いて
【数7】

として、最小二乗法を用いて誤差εの二乗和
【数8】

を最少にする物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定してもよい。
【0012】
この態様によれば、誤差εの二乗和を最小にすることにより、少ない誤差で角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、変形による影響も含む物体の特定領域全体の挙動を正確に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本実施形態に係る物体挙動推定装置10と、物体挙動推定装置10による挙動推定の対象となる車両12とを模式的に示す図である。なお、図1において物体挙動推定装置10は車両12内に設けられているように記載されているが、物体挙動推定装置10は車両12外に設けられていてもよい。
【0016】
車両12は、車両本体14および4つの車輪によって構成される。以下、左前輪16FL、右前輪16FR、左後輪16RL、および右後輪16RRを必要に応じて車輪16と総称する。
【0017】
車両12には、第1加速度センサ18A〜第7加速度センサ18Gが設けられている。以下、これらを必要に応じて加速度センサ18と総称する。加速度センサ18の各々は、互いに直交する3軸の各々の並進加速度を検出するよう設けられている。加速度センサ18の各々は、車両12の前後方向、左右方向、および上下方向の3軸の各々の並進加速度を検出することができるよう車両12に配置される。なお、車両12に配置される加速度センサ18の数が7つに限られないことは勿論であり、3以上のいずれかの数であってもよい。
【0018】
第1加速度センサ18Aは、車両12の先端部における左右方向中央に配置される。第2加速度センサ18Bは左前輪16FLの後方近傍に配置され、第3加速度センサ18Cは右前輪16FRの後方近傍に配置される。このように、第1加速度センサ18A〜第3加速度センサ18Cは、車両12の前方側に分散して配置される。
【0019】
第4加速度センサ18Dは左後輪16RLの前方近傍に配置され、第5加速度センサ18Eは右後輪16RRの前方近傍に配置される。第6加速度センサ18Fは左後輪16RLの後方近傍に配置され、第7加速度センサ18Gは右後輪16RRの後方近傍に配置される。このように、第4加速度センサ18D〜第7加速度センサ18Gは、車両12の後方側に分散して配置される。なお、加速度センサ18の各々は、3つ以上が一直線上に位置しないよう配置される。
【0020】
図2は、本実施形態に係る物体挙動推定装置10の構成を示す図である。なお、図2において物体挙動推定装置10は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
【0021】
物体挙動推定装置10は、並進加速度取得部30、挙動推定部32、および表示制御部34を有する。物体挙動推定装置10は加速度センサ18の各々に接続されており、並進加速度取得部30は、加速度センサ18の各々の検出値を取得する。挙動推定部32は、取得された加速度センサ18の各々の検出値を利用して、車両12の全体または一部の領域の角速度ベクトル、角加速度ベクトルなどの挙動を推定する。物体挙動推定装置10はディスプレイ40に接続されており、表示制御部34は、挙動推定部32による挙動推定結果をディスプレイ40に表示させるよう表示データを生成する。
【0022】
以下、車両12の全体または一部の領域の角速度ベクトル、角加速度ベクトルなどの挙動を推定するときの方法について詳細に説明する。
【0023】
【数9】

としたとき、これらの関係は、
【数10】

によって表される。これを数式1とする。
【0024】
この数式1において、角速度ベクトル、角加速度ベクトル、および基準位置の加速度が未知数となる。求めたいのは角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルであることから、この数式1からまず基準位置の加速度を消去する。この式を加速度センサの設置位置(以下、「計測点」という)全点で総和を取ると、
【数11】

となる。これを数式2とする。したがって、
【数12】

となる。これを数式3とする。
【0025】
ここで、全計測点の平均加速度aは、
【数13】

となる。これを数式4とする。また、全計測点の平均位置pは、
【数14】

となる。これを数式5とする。基準位置の加速度は、これらを利用して、
【数15】

と表すことができる。これを数式6とする。この数式6を上述の数式1に代入すると、
【数16】

となる。これを数式7とする。
【0026】
ここで、基準位置の加速度に対するi番目の加速度センサ設置個所の相対加速度αは、
【数17】

で表すことができる。これを数式8とする。また、基準位置に対するi番目の加速度センサ設置個所の相対位置qは、
【数18】

で表すことができる。これを数式9とする。これら数式8および数式9を上記の数式7に代入すると、
【数19】

となる。これを数式10とする。こうして、数式1から基準位置の加速度を削除することができる。
【0027】
この数式10に対して、最小二乗法を用いて、
【数20】

を演算する。これを数式11とする。これにより、誤差εの二乗和
【数21】

を最少にする車両12の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する。これを数式12とする。このための同定モデルは、
【数22】

となる。これを数式13とする。
【0028】
しかし、数式13は非線形微分方程式となっており、そのまま最小二乗法を用いるのは困難である。このため、数式11をまず線形方程式に近似する。数式13をテイラー展開すると、
【数23】

となる。これを数式14とする。このため、線形モデルは、
【数24】

となる。これを数式15とする。
【0029】
上述の数式12は、
【数25】

と表すことができる。これを数式16とする。一方、数式15を行列で表すと、
【数26】

となる。これを数式17とする。数式17において、
【数27】

である。これを数式18とする。また、数式17において、
【数28】

である。これを数式19とする。したがって、これを数式16は、
【数29】

となる。これを数式20とする。
【0030】
ここで、逐次線形近似最小二乗式は、
【数30】

で表される。これを数式21とする。数式21を変形することにより、
【数31】

となる。これを数式22とする。この数式22において、γ1およびγ2は、それぞれ、
【数32】

となる。これを数式23とする。また、数式22において、A11、A12、A21、およびA22は、それぞれ、
【数33】

となる。これを数式24とする。
【0031】
一方、時間積分法より、
【数34】

によって角速度の近似解を求める。これを数式25とする。陽解法では、
【数35】

となる。これを数式26とする。また、台形則では、
【数36】

となる。これを数式27とする。また、陰解法では、
【数37】

となる。これを数式28とする。また、
【数38】

の関係がある。これを数式29とする。
【0032】
数式21および数式29により、
【数39】

となる。これを数式30とする。数式30において、
【数40】

である。これを数式31とする。また、数式30において、
【数41】

である。これを数式32とする。
【0033】
ここで、
【数42】

である。これを数式33とする。したがって、
【数43】

として角加速度修正量を算出することができる。これを数式34とする。数式25の近似解を更新する場合は、
【数44】

を用いて更新する。これを数式35とする。
【0034】
なお、数式34において、反復行列Aおよび残差ベクトルγ、定数行列Jは、それぞれ、
【数45】

となる。これを数式36とする。こうして、取得した加速度センサ18の検出値を利用して反復行列Aおよび残差ベクトルγを求めることができる。このため、数式34を利用して、
【数46】

を満たすか否かを判定することが可能となる。これを数式37とする。
【0035】
図3は、本実施形態に係る物体挙動推定装置10による挙動推定手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、ユーザにより挙動推定を開始させるためのスタートボタンがディスプレイ40の画面上で計測作業者にクリックされるなどによって開始する。
【0036】
なお、計測作業者は、挙動推定開始のためのスタートボタンを押す前に、加速度センサ18の各々の設置位置pを物体挙動推定装置10に入力する。また、計測作業者は、時間積分パラメータであるβも物体挙動推定装置10に入力する。なお、角速度の初期値はωに設定されており、角加速度の初期値はゼロに設定されている。
【0037】
挙動推定部32は、時間tにおいて加速度センサ18から取得した検出値aを利用して、数式4に示す平均加速度a、および数式8に示す相対加速度αを算出する。挙動推定部32は、こうして算出した値を用い、時間積分法により数式25を利用して角速度近似を行う。挙動推定部32は、こうして求めた角速度を利用して反復行列Aを算出し(S10)、また、残差ベクトルγを算出する(S12)。
【0038】
残差ベクトルγが算出されると、挙動推定部32は、数式37に示すように、角加速度修正量が誤差より以下か否かを判定する(S14)。角加速度修正量が誤差より大きい場合(S14のN)、挙動推定部32は、数式35を用いて近似解を更新し(S16)、S10に戻って再び反復行列Aおよび残差ベクトルγを算出する。
【0039】
角加速度修正量が誤差より以下と判定された場合(S14のY)、挙動推定部32は、その時間における角速度および角加速度を決定する(S18)。このとき、表示制御部34は、決定した角速度および角加速度を示す図や数値をディスプレイ40に表示してもよい。その時間における角速度および角加速度が決定されると、挙動推定部32は、時間tが計測完了時間Tに達したか否かを判定する(S20)。時間tが計測完了時間Tに達していない場合(S20のN)、挙動推定部32は、時間tをt+Δtに更新して(S22)、S10に再び移行する。時間tが計測完了時間Tに達した場合(S20のY)、本フローチャートにおける挙動推定処理を終了する。
【0040】
図4は、挙動推定に用いる加速度センサ18の取付位置とその平均位置pの一例を示す図である。図4に示す例では、第2加速度センサ18B〜第5加速度センサ18Eの4つによる計測値を用いて、車両12の略中央のpにおける角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する。
【0041】
図5(a)は、第2加速度センサ18Bの検出値を示す図であり、図5(b)は、第3加速度センサ18Cの検出値を示す図である。また、図5(c)は、第4加速度センサ18Dの検出値を示す図であり、図5(d)は、第5加速度センサ18Eの検出値を示す図である。以下、車両前後方向に伸びる軸をx軸、車両左右方向に伸びる軸をy軸、車両上下方向に伸びる軸をz軸として説明する。図5(a)〜図5(d)において、Axはx軸方向の並進加速度を示し、Ayはy軸方向の並進加速度示し、Azはz軸方向の並進加速度を示す。
【0042】
図6は、図5(a)〜図5(d)に示す検出を利用して推定した平均位置pにおける角加速度を示す図である。図6において、dωxはx軸回りの角加速度を示し、dωyはy軸回りの角加速度を示し、dωzはz軸回りの角加速度を示す。このように、本実施形態に係る挙動推定方法によれば、並進加速度の検出値を利用して、車両12における角加速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを精度良く算出することができる。
【0043】
なお、本実施形態に係る挙動推定方法では、例えば第1加速度センサ18A〜第3加速度センサ18Cの検出値を利用することにより、車両12の前方側を中心とした角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを算出することができる。また、第4加速度センサ18D〜第7加速度センサ18Gの検出値を利用することにより、車両12の後方側を中心とした角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを算出することができる。このため、例えば車両前方と後方との間で車両12の筐体に変形が生じた場合においても、その影響を含む車両12の挙動を精度良く推定することが可能となる。
【0044】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を本実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本実施形態に係る物体挙動推定装置と、物体挙動推定装置による挙動推定の対象となる車両とを模式的に示す図である。
【図2】本実施形態に係る物体挙動推定装置の構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係る物体挙動推定装置による挙動推定手順を示すフローチャートである。
【図4】挙動推定に用いる加速度センサの取付位置とその平均位置pの一例を示す図である。
【図5】(a)は、第2加速度センサの検出値を示す図であり、(b)は、第3加速度センサの検出値を示す図であり、(c)は、第4加速度センサの検出値を示す図であり、(d)は、第5加速度センサの検出値を示す図である。
【図6】図5(a)〜図5(d)に示す検出を利用して推定した平均位置pにおける角速度を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
10 物体挙動推定装置、 12 車両、 14 車両本体、 16 車輪、 16FL 左前輪、 16FR 右前輪、 16RL 左後輪、 16RR 右後輪、 18 加速度センサ、 18A 第1加速度センサ、 18B 第2加速度センサ、 18C 第3加速度センサ、 18D 第4加速度センサ、 18E 第5加速度センサ、 18F 第6加速度センサ、 18G 第7加速度センサ、 30 並進加速度取得部、 32 挙動推定部、 34 表示制御部、 40 ディスプレイ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
挙動を推定すべき物体において直線上にない3以上の個所に配置された並進3軸の加速度センサの各々の検出値を取得するステップと、
取得した検出値に最小二乗法を用いた演算を施して前記物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定するステップと、
を備えることを特徴とする物体挙動推定方法。
【請求項2】
前記角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定するステップは、
【数1】

としたときに、
【数2】

から、すべての加速度センサの平均位置pから位置pにある加速度センサのまでの相対位置qを用いて
【数3】

として、最小二乗法を用いて誤差εの二乗和
【数4】

を最少にする前記物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定することを特徴とする請求項1に記載の物体挙動推定方法。
【請求項3】
挙動を推定すべき物体において直線上にない3以上の個所に配置された並進3軸の加速度センサの各々の検出値を取得する並進加速度取得部と、
前記物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定する挙動推定部と、
を備え、
前記挙動推定部は、取得した検出値に最小二乗法を用いた演算を施して前記物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定することを特徴とする物体挙動推定装置。
【請求項4】
前記挙動推定部は、
【数5】

としたときに、
【数6】

から、すべての加速度センサの平均位置pから位置pにある加速度センサのまでの相対位置qを用いて
【数7】

として、最小二乗法を用いて誤差εの二乗和
【数8】

を最少にする前記物体の角速度ベクトルおよび角加速度ベクトルを推定することを特徴とする請求項3に記載の物体挙動推定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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