説明

物体認識装置、物体認識システムおよび物体認識方法

【課題】 本発明は、物体モデルDBのサイズを低減し、かつ、場所の特性に応じた照合処理を行うことが可能な物体認識装置、物体認識システムおよび物体認識方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本実施形態の携帯端末100において、特徴点照合部107は、位置情報取得部101により取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記述されている各物体における特徴点と、特徴点抽出部106により抽出された、カメラ部103により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する。そして、特徴点照合部107によりその特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報が記憶部109(物体モデルDB)から読み出され、例えば物体の名称を表示部105は表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体を認識する物体認識装置、物体認識システムおよび物体認識方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータビジョンの分野において、カメラ等で取得した画像から複数の特徴点を抽出し、データベースに登録された物体モデルの特徴点と照合することで物体認識を行う技術が知られている。このような物体認識技術で用いられる特徴点抽出のアルゴリズムとしては、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)やSURF(Speeded Up Robust Features)が知られている。SIFTについては、例えば、米国特許6711293(特許文献1)に、その詳細が記載されている。このSIFTにおいては、データベースに登録した物体モデル数が多いほど認識できる物体の種類は増えることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許6711293
【特許文献2】特表2009−535680
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように物体認識処理を実現するには物体モデルDBを予めメモリに格納しておく必要がある。しかしながら、一般的にメモリには記憶容量には限りがあり、また物体認識速度を向上させるため、物体モデルデータベース(DB)のサイズは極力低減したいという要望がある。
【0005】
一方、実空間の中に存在している物体は、その場所によって偏りがある。すなわち、例えば文房具店の中であれば文房具の比率が高くなり、郊外の森林公園の中であれば自然物の比率が高くなるように、周囲に存在する物体はその場所の特性に応じて偏っているのである。しかしながら、従来の物体認識では、このような場所の特性による物体の偏りを意識していなかった。
【0006】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、物体モデルDBのサイズを低減し、かつ、場所の特性に応じた照合処理を行うことが可能な物体認識装置、物体認識システムおよび物体認識方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の物体認識装置は、画像データを取得する撮影手段と、物体認識装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段より取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影手段により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合手段と、前記特徴点照合手段により特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示手段と、を備えている。
【0008】
また、本発明の物体認識方法は、画像データを取得する撮影ステップと、物体認識装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップより取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影ステップにより撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合ステップと、前記特徴点照合ステップにより特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示ステップと、を備えている。
【0009】
この発明によれば、取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合し、特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する。これにより、位置に応じて適切な物体モデルデータベースを利用することができ、少ない容量の物体モデルデータベースで精度よく物体認識を行うことができる。さらに、少ない容量の物体モデルデータベースを用いることで、比較的短時間で物体認識処理を行うことができる。
【0010】
また、本発明の物体認識装置は、前記物体認識装置が向いている方向を示す方位情報を取得する方位情報取得手段を備え、前記特徴点照合手段は、位置情報に加えて、前記方位情報取得手段により取得された方位情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影手段により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合することが好ましい。
【0011】
この発明によれば、位置情報に加えて、方位情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、画像データから抽出した特徴点とを照合することにより、位置および方位に応じた適切な物体モデルデータベースを利用することができ、少ない容量の物体モデルデータベースで精度よく物体認識を行うことができる。
【0012】
また、本発明の物体認識装置は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報を、複数の物体モデルデータベースを記憶するサーバに送信する送信手段と、前記サーバから位置情報に応じて返信された物体モデルデータベースを受信する受信手段と、を備え、前記特徴点照合手段は、前記受信手段により受信された物体モデルデータベースに基づいて照合処理を行うことが好ましい。
【0013】
この発明によれば、取得された位置情報を、複数の物体モデルデータベースを記憶するサーバに送信し、サーバから位置情報に応じて返信された物体モデルデータベースを受信し、受信された物体モデルデータベースに基づいて照合処理を行う。これにより、物体認識装置側では、物体モデルデータベースの全てを有する必要が無く、低容量のメモリで精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0014】
また、本発明の物体認識システムは、上記物体認識装置と、当該物体認識装置と通信するサーバとを備える物体認識システムにおいて、前記サーバは、それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースから、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記物体認識装置における照合対象となる物体モデルデータベースを決定する決定手段と、前記決定手段により決定された物体モデルデータベースを前記物体認識装置に送信する送信手段と、を備えている。
【0015】
また、本発明の物体認識方法は、物体認識装置と、前記物体認識装置と通信するサーバとを備える物体認識システムにおける物体認識方法において、前記物体認識装置は、画像データを取得する撮影ステップと、物体認識装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップより取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影ステップにより撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合ステップと、前記特徴点照合ステップにより特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示ステップと、を備え、前記サーバは、それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースに基づいて、前記位置情報取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、前記物体認識装置における照合対象となる物体モデルデータベースを決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定された物体モデルデータベースを前記物体認識装置に送信する送信ステップと、を備えている。
【0016】
この発明によれば、サーバにおいて、それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースに基づいて、取得された位置情報に基づいて、物体認識装置における照合対象となる物体モデルデータベースを決定し、決定された物体モデルデータベースを物体認識装置に送信することができる。これにより、物体認識装置の位置に応じて適切に定められた物体モデルを、物体認識装置に送信することができ、物体認識装置では精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0017】
また、本発明の物体認識システムのサーバにおいて、前記決定手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に加えて、前記物体認識装置の方位情報に基づいて物体モデルデータベースを決定することが好ましい。
【0018】
この発明によれば、位置情報に加えて、物体認識装置の方位情報に基づいて物体モデルデータベースを決定することで、位置および方位に応じた適切な物体モデルデータベースを利用することができ、物体認識装置側において少ないメモリ容量で精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0019】
また、本発明の物体認識システムのサーバにおいて、前記決定手段は、複数の物体モデルデータベースから、一の物体モデルデータベースを決定することが好ましい。
【0020】
この発明によれば、複数の物体モデルデータベースから、一の物体モデルデータベースを決定することで、少ない容量のデータベースを利用して制度よく物体認識処理を行うことができる。
【0021】
また、本発明の物体認識システムのサーバにおいて、前記決定手段は、複数の物体モデルデータベースのうち、いくつかの物体モデルデータベースを組み合わせることで一の物体モデルデータベースを生成し、照合対象となる一の物体モデルデータベースを決定することが好ましい。
【0022】
この発明によれば、複数の物体モデルデータベースのうち、いくつかの物体モデルデータベースを組み合わせることで、一の物体モデルデータベースを生成し、照合対象となる一の物体モデルデータベースを決定することができ、適切な物体モデルデータベースを構築することができ、物体認識装置側においては少ないメモリ容量で、精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0023】
また、本発明の物体認識システムのサーバにおいて、前記決定手段は、一の物体モデルデータベース全体から複数の物体モデルを選択して、一の物体モデルデータベースを生成することで、照合対象となる一の物体モデルデータベースを決定することが好ましい。
【0024】
この発明によれば、一の物体モデルデータベース全体から複数の物体モデルを選択して、一の物体モデルデータベースを生成することで、照合対象となる一の物体モデルデータベースを決定することができ、必要な物体モデルのみからなる一の物体モデルデータベースを構築することができる。よって、物体認識装置側においては、少ないメモリ容量で精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0025】
また、本発明の物体認識システムは、物体認識装置と、前記物体認識装置と通信するサーバとを備える物体認識システムにおいて、前記物体認識装置は、画像データを取得する撮影手段と、物体認識装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記サーバから送信される物体に関する情報を提示する提示手段と、前記サーバは、それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースから、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記物体認識装置における照合対象となる物体モデルデータベースを決定する決定手段と、前記位置情報取得手段より取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影手段により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合手段と、前記特徴点照合手段により特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を前記物体認識装置に送信する送信手段と、を備えている。
【0026】
この発明によれば、物体認識装置において取得した位置情報と特徴点データは、サーバに送信され、サーバにおいて、その位置情報に応じて定められた物体モデルデータベースを利用して、送信された特徴点データに対する照合処理を行うことができる。よって、物体認識装置の処理負荷を軽減しつつ、位置に応じた適切な物体モデルデータベースを利用して、精度のよい物体認識処理を実現することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、位置に応じて適切な物体モデルデータベースを利用することができ、少ない容量の物体モデルデータベースで精度よく物体認識を行うことができる。さらに、少ない容量の物体モデルデータベースを用いることで、比較的短時間で物体認識処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施形態の物体認識システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】携帯端末100の構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】物体モデルデータベース(DB)サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】ゾーン定義データベース(DB)のデータ形式の一例を示す説明図である。
【図6】物体モデルデータベース(DB)のデータ形式の一例を示す説明図である。
【図7】物体認識システムの物体認識動作のフローチャートである。
【図8】変形例における携帯端末100aの機能を示すブロック図である。
【図9】変形例における携帯端末100bの機能を示すブロック図である。
【図10】変形例における物体モデルデータベース(DB)サーバ200bの機能を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0030】
図1は、本実施形態の物体認識システムのシステム構成図である。図1に示されるように、この物体認識システムは、携帯端末100および物体モデルDBサーバ200から構成されている。この携帯端末100は、基地局120を介してネットワーク上に配置されている物体モデルDBサーバ200とアクセスすることができる。そして、図1では、携帯端末100は、対象物150を撮影すると、その特徴点を物体モデルDBサーバ200に記憶されている物体モデルDBの特徴点と照合して、その対象物150に関するメッセージを表示することができる。以下、携帯端末100および物体モデルDBサーバ200についてさらに詳細に説明する。
【0031】
図2は、携帯端末100の機能構成を示すブロック図である。図2に示されるとおり、この携帯端末100は、位置情報取得部101(位置情報取得手段)、方位センサ102(方位情報取得手段)、カメラ部103(撮影手段)、入力部104、表示部105(提示手段)、特徴点抽出部106(特徴点抽出手段)、特徴点照合部107(特徴点照合手段)、通信部108および記憶部109を含んで構成されている。
【0032】
図3は、携帯端末100のハードウェア構成図である。図2に示される携帯端末100は、物理的には、図3に示すように、CPU11、主記憶装置であるRAM12及びROM13、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置14、ディスプレイ等の出力装置15、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール16、ハードディスク等の補助記憶装置17などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図2において説明した各機能は、図3に示すCPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで入力装置14、出力装置15、通信モジュール16を動作させるとともに、RAM12や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図2に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
【0033】
位置情報取得部101は、GPS(Global Positioning System)を利用して携帯端末100の現在位置を示す意義情報を取得する部分である。
【0034】
方位センサ102は、携帯端末100が向いている方向を検出する部分であり、例えば、地磁気センサを用いて携帯端末100のカメラ部103の撮影方向を検出する。
【0035】
カメラ部103は、実際の空間を撮影する部分であり、撮影により得られた画像データは表示部105に表示される。
【0036】
入力部104は、ユーザによる操作を受け付ける部分であり、例えば、テンキーなどのボタンにより構成されている。
【0037】
表示部105は、カメラ部103により撮影された画像データおよび特徴点照合部107において照合された結果である物体に関する情報(例えば、物体の名称)を重畳して表示する部分である。
【0038】
特徴点抽出部106は、カメラ部103により撮影された画像データ全体の特徴点、または当該画像データに含まれているオブジェクトの特徴点を抽出する部分である。例えば、特徴点抽出部106は、特徴点抽出のためのアルゴリズムとして、SIFT、またはSURFを利用する。SIFTを利用した場合、特徴点抽出部106は、所定個数(例えば114個)のキーポイントを抽出し、それぞれのキーポイントにおける、座標(X座標、Y座標)、スケール、向き、および特徴を示す128次元のベクトルを抽出する。このキーポイントの抽出処理は、DoG処理を行うことでスケールスペースにおける極値探索を行い、キーポイントの位置とスケールを決定することができる。そして、そのキーポイントの座標の周辺領域(スケールの範囲内)における128個の輝度の勾配情報が求められ、128次元ベクトルとして取得される。
【0039】
なお、SURFにおいても同様に、キーポイントと、そのキーポイントにおける特徴量をベクトルで表したものが取得され、これら情報に基づいた照合処理を行うことを可能にしている。
【0040】
特徴点照合部107は、特徴点抽出部106において抽出された特徴点と、記憶部109に記憶されている物体モデルDBに記述されている特徴点との照合処理を行う部分である。SIFTを利用した場合、特徴点照合部107は、それぞれの特徴点における128次元ベクトルを比較することにより、照合処理を行う。そして、特徴点照合部107は、物体モデルDBに記述されている複数の物体モデルのうち、最近傍である特徴ベクトルを有する物体モデルに所定点を投票する。例えば、特徴点照合部107は、対象画像から例えば抽出された100個の特徴点の一つ一つについて最近傍となる特徴点を持っている物体モデルに投票を行う。ここで、最近傍というのはユークリッド距離が最も近いことを意味する。最後の特徴点まで投票が終了したところで、最も投票数の多かった、すなわち特徴点が最も類似している物体モデルを、画像データから認識された物体であると判定する。そして、特徴点照合部107は、物体モデルDBから対応する物体の名称を読み出し、表示部105に出力する。
【0041】
なお、特徴点照合部107は、一般物体認識(Classification)および特定物体認識(Identification)に対しても対応可能である。例えば、物体モデルDBには、抽象的な物体の総称である「くるま」の特徴点データを記述しており、またさらに具体的な特定の車種の特徴データを記述している場合、特徴点照合部107は、照合結果によっては、「自動車」といった一般的な名称を読み出してもよいし、またさらに詳細な車種名まで読み出すようにしてもよい。この場合、「自動車」の方の特徴点データは、特定の車種を特定するための特徴点データと比較して、大まかな特徴点データから構成されている。また、特徴点照合部107において、所定数の投票数をそれぞれの物体モデルにおいて得られておらず、一般物体認識のための物体モデルにおいて所定数の得票数が得られている場合には、その一般物体認識のための物体モデルである「自動車」という名称を物体モデルDBから読み出すようにしてもよい。
【0042】
通信部108は、ネットワークと接続するための通信処理を行う部分であり、携帯端末100においては、無線通信による通信処理を実行する部分である。例えば、通信部108は、携帯端末100の位置情報および撮影方向を示す方位情報を物体モデルDBサーバ200に対して送信し、物体モデルDBサーバ200においては、その位置情報および方位情報に応じて定められた物体モデルDBを、物体モデルDBサーバ200から受信する。
【0043】
記憶部109は、物体モデルDBサーバ200から、通信部108において受信された物体モデルDBを記憶する部分である。
【0044】
このように構成された携帯端末100は、物体モデルDBサーバ200から、位置情報に応じた物体モデルDBを取得し、その物体モデルDBを用いた特徴点の照合処理を行うことで、適切な物体認識処理を行うことができる。
【0045】
つぎに、物体モデルDBサーバ200の構成について説明する。図4は、物体モデルDBサーバ200の機能構成を示すブロック図である。図4に示されるように、物体モデルDBサーバ200は、通信部201(送信手段、受信手段)、ゾーン特定部202、ゾーン定義DB203、物体モデルDB選択部204(決定手段)、および物体モデルDB格納部205(物体モデルDB)を含んで構成されている。この物体モデルDBサーバ200も、携帯端末100と同じくコンピュータシステムから構成されているものであり、プログラムに従った動作を行うことにより、上述の各機能を実行することができる。以下、構成要素について説明する。
【0046】
通信部201は、携帯端末100と通信処理を実行する部分であり、例えば、携帯端末100から送信された位置情報および方位情報を受信し、その位置情報および方位情報に応じて決定された物体モデルDBを携帯端末100に送信する部分である。
【0047】
ゾーン特定部202は、ゾーン定義DB203を参照して、携帯端末100から送信された位置情報に対応するゾーンを特定する部分である。なお、ゾーン特定部202は、携帯端末100の実際の位置に基づいてゾーンを特定する方法のほか、携帯端末100の実際に位置している範囲および撮影する方向に基づいて、撮影しているゾーンを特定するようにしてもよい。例えば、ゾーン特定部202は、携帯端末100から送信された位置情報および方位情報に基づいて、撮影している範囲は分かるため、それら情報に基づいてゾーンを特定することができる。なお、複数のゾーンが重なっているなど、携帯端末100の位置に応じたゾーンが複数存在する場合がある。この場合には、複数のゾーンを特定してもよいし、方位情報に基づいていずれのゾーンに向いているものか判断して、一のゾーンを特定するようにしてもよい。
【0048】
ゾーン定義DB203は、ゾーンを定義した情報を記述する部分であり、例えば中心位置および範囲半径によりゾーンを定義している。なお、円形でゾーンを定義することに限定するものではなく、矩形でゾーンを定義してもよいし、三角形、そのほか多角形によりゾーンを定義してもよい。
【0049】
図5に、ゾーン定義DB203に記憶されているゾーン定義DBの具体例を示す。図5に示されているように、ゾーン定義DBは、そのゾーンの中心位置を示す中心位置情報、その範囲(半径)、ゾーンを識別するためのゾーンID、ゾーンの名称を対応付けて記述している。
【0050】
物体モデルDB選択部204は、物体モデルDB格納部205に記憶されている複数の物体モデルDBから、携帯端末100から受信した位置情報に基づいて、対応する一のゾーンを選択し、その一のゾーンに応じた物体モデルDBを物体モデルDB格納部205から抽出し、通信部201を介して携帯端末100に配信する部分である。
【0051】
なお、物体モデルDB選択部204は、一のゾーンに対応する一の物体モデルDBを選択する方法のほか、複数の物体モデルDBから、投票数の上位いくつかの物体モデルDBを選択し、これらを組み合わせて一の物体モデルDBとしてもよいし、物体モデルDB全体から一部の物体モデルを抽出して、新たな一の物体モデルDBを生成してもよい。
【0052】
物体モデルDB格納部205は、各物体の特徴点を示す物体モデルを記述する物体モデルDBを記憶する部分である。この物体モデルDBは、例えば、図6に示されるように、物体モデルID、物体の名称、物体の特徴点からなる物体モデルを記述している。物体の特徴点は、上述のSIFTにより特徴点が抽出されたものである場合には、キーポイントの座標およびそのキーポイントの128次元ベクトルからなるものである。
【0053】
さらにこの物体モデルDB格納部205は、ゾーンごとに物体モデルDBを記憶するものであり、ゾーン001に対応する物体モデルDB205a、ゾーン002に対応する物体モデルDB205bなどのように、ゾーンごとの物体モデルDBを記憶している。
【0054】
なお、図4においては、ゾーンに対応する物体モデルDBが予め個別に準備されているが、物体モデルDBの一部を構成するためのサブユニットが複数用意されており、物体モデルDB選択部204は、ゾーンに応じて、そのサブユニットが適宜組み合わせて一つの物体モデルDBを構築するようにしてもよい。
【0055】
また、物体モデルDB格納部205において、全ての物体モデルを登録したマスターDBを構築しておき、物体モデルDB選択部204は、一のゾーンに対応した物体モデルを抽出することにより、一のゾーンに対応する物体モデルDBを動的に生成するようにしてもよい。例えば、物体モデルDBには、物体モデルに加えて、物体のカテゴリーなどの属性情報も対応付けて記述されており、一方、ゾーン定義DB203においても、ゾーンごとに属性情報が付加されており、ゾーンの属性情報に基づいて対応する物体モデルを抽出して、物体モデルDBを構築するようにしてもよい。例えば、森林にユーザが入った場合には、“昆虫”、“植物”といった属性情報が付加されている物体モデルを抽出することで、森林に存在する物体を認識するための物体モデルDBを構築するようにしてもよい。
【0056】
つぎに、このように構成された携帯端末100および物体モデルDBサーバ200の処理について説明する。図7は、携帯端末100および物体モデルDBサーバ200の処理を示すフローチャートである。
【0057】
まず、物体認識のための処理起動の操作が行われると、位置情報取得部101が起動し、位置情報が取得され(S101)、カメラ部103が起動して、撮影処理が行われ、ライブビュー表示として、カメラ部103により撮影された画像データが表示部105に表示される(S102)。物体認識メニューに入ると(S103;YES)、物体モデルDBサーバ200に、位置情報取得部101により取得された位置情報が、通信部108により送信される(S104)。
【0058】
物体モデルDBサーバ200においては、通信部201により位置情報が受信され(S201)、位置情報から携帯端末100の位置が所属するゾーンが、ゾーン特定部202により特定される(S202)。特定されたゾーンに対応した物体モデルDBは、物体モデルDB選択部204により選択された物体モデルDBは、通信部201により携帯端末100に送信される(S203)。
【0059】
携帯端末100において、物体モデルDBサーバ200から送信された物体モデルDBは通信部108により受信される(S105)。そして、ユーザ操作により、カメラ部103において撮影された画像データに対して物体認識処理を行うため、物体認識ボタン(入力部104に配置されている)が押下されると(S106:YES)、特徴点抽出部106により、画像データに対して特徴点の抽出処理が行われる(S107)。ここで抽出された特徴点は、受信された物体モデルDBを参照して、特徴点照合部107により、特徴点の照合処理が行われる(S108)。
【0060】
そして、この特徴点の照合処理の結果、最も近いと思われる特徴点を有する物体モデルが特徴点照合部107により特定され、特定された物体モデルの名称が抽出され、表示部105により、名称が画像データに重畳表示される(S110)。
【0061】
このようにして、物体モデルDBは、携帯端末100の位置に応じて決定され、携帯端末100においては、決定された物体モデルDBを利用して、物体認識処理を実行することができる。これにより、その位置に応じた物体モデルDBを利用することができ、少ない容量のデータベースを利用して、効率的な物体認識処理を行うことができる。
【0062】
つぎに、変形例について説明する。図8は、変形例における携帯端末100aの機能を示すブロック図である。この変形例における携帯端末100aは、物体モデルDBサーバ200を利用することなく、その位置に応じた物体モデルDBを切り替えて、効率的な物体認識処理を行うことができる。
【0063】
この携帯端末100aは、位置情報取得部101、方位センサ102、カメラ部103、入力部104、表示部105、特徴点抽出部106、特徴点照合部107、通信部108、記憶部109に加えて、さらに、ゾーン特定部202a、ゾーン定義DB203a、物体モデルDB選択部204a、および物体モデルDB格納部205xを備えている。
【0064】
この変形例における携帯端末100aによれば、位置情報取得部101において取得された位置情報に基づいて、ゾーン特定部202aがゾーンを特定し、物体モデルDB選択部204aは、ゾーンに応じた一の物体モデルDBを決定し、そして、特徴点照合部107は、決定された物体モデルDBを利用して照合処理を行い、物体認識処理を行うことができる。
【0065】
各構成要素については、ゾーン特定部202a、ゾーン定義DB203a、物体モデルDB選択部204a、および物体モデルDB格納部205xは、それぞれ上述の実施形態におけるゾーン特定部202、ゾーン定義DB203、物体モデルDB選択部204、および物体モデルDB格納部205と同機能を有するものであり、その説明は省略する。
【0066】
また、更なる変形例として、図9および図10に示されるような携帯端末100bおよび物体モデルDBサーバ200bが考えられる。図9は、変形例における携帯端末100bの機能を示すブロック図であり、図10は、変形例における物体モデルDBサーバ200bの機能を示すブロック図である。
【0067】
図9に示されるように、この携帯端末100bは、位置情報取得部101、方位センサ102、カメラ部103、入力部104、表示部105、特徴点抽出部106、通信部108、記憶部109から構成されている。
【0068】
また、図10に示されるように、物体モデルDBサーバ200bは、通信部201、ゾーン特定部202、ゾーン定義DB203、物体モデルDB選択部204、および物体モデルDB格納部205に加えて、特徴点照合部107aを備えている。
【0069】
そして、この携帯端末100bは、特徴点抽出部106において抽出された特徴点データを位置情報とともに物体モデルDBサーバ200bに送信する。
【0070】
物体モデルDBサーバ200bにおいては、ゾーン特定部202は、位置情報に基づいてゾーンを特定し、そのゾーンに基づいて物体モデルDB選択部204は、物体モデルDBを決定する。そして、特徴点照合部107aは、ここで決定された物体モデルDBを利用して、携帯端末100bから送信された特徴点データの照合処理を行い、物体認識処理を行う。照合の結果得られた、物体に関する情報である、物体の名称は携帯端末100bに送信され、表示部105において表示される。このようにして、携帯端末100の処理負荷を軽減することもできる。
【0071】
つぎに、本実施形態の携帯端末100および物体モデルDBサーバ200の作用効果について説明する。
【0072】
本実施形態の携帯端末100において、特徴点照合部107は、位置情報取得部101により取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルDBに記述されている各物体における特徴点と、特徴点抽出部106により抽出された、カメラ部103により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する。なお、物体モデルDBは、携帯端末100における照合対象として物体モデルDBサーバ200において決定されてもよいし、変形例あるように携帯端末100において決定するようにしてもよい。
【0073】
そして、特徴点照合部107によりその特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報が記憶部109(物体モデルDB)から読み出され、例えば物体の名称を表示部105は、表示する。これにより、位置に応じて適切な物体モデルDBを利用することができ、少ない容量の物体モデルDBで精度よく物体認識を行うことができる。さらに、少ない容量の物体モデルDBを用いることで、比較的短時間で物体認識処理を行うことができる。
【0074】
なお、特徴点照合部107は、変形例にも記載しているように、物体モデルDB200bに備え、物体モデルDB200bにおいて照合処理を行うようにしてもよい。
【0075】
また、本実施形態の携帯端末100は、携帯端末100の方位を検出するための方位センサ102を備え、特徴点照合部107は、位置情報に加えて、方位情報に基づいて決定された物体モデルDBに記憶されている各物体における特徴点と、画像データから抽出した特徴点とを照合することにより、位置および方位に応じた適切な物体モデルDBを利用することができ、少ない容量の物体モデルDBで精度よく物体認識を行うことができる。
【0076】
また、本実施形態の携帯端末100において、通信部108は、位置情報取得部101により取得された位置情報を、複数の物体モデルDB205a〜205dを備える物体モデルDBサーバ200に送信し、当該物体モデルDBサーバ200から位置情報に応じて定められた物体モデルDBを受信し、特徴点照合部107は、受信された物体モデルDBに基づいて照合処理を行う。これにより、物体認識装置側では、物体モデルDBの全てを有する必要が無く、低容量のメモリで精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0077】
また、本実施形態の物体認識システムにおける物体モデルDBサーバ200において、通信部201は、携帯端末100から位置情報を受信し、物体モデルDB選択部204は、それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルDB格納部205を参照して、取得された位置情報に基づいて、物体認識装置における照合対象となる物体モデルDBを決定する。そして、物体モデルDB選択部204は、通信部201を介して、決定された物体モデルDBを携帯端末100に送信することができる。これにより、物体認識装置の位置に応じて適切に定められた物体モデルを、物体認識装置に送信することができ、物体認識装置では精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0078】
なお、本実施形態においては、ゾーン特定部202が、携帯端末100の位置からゾーンを決定し、物体モデルDB選択部204は、ゾーン定義DB203を参照して、物体モデルDB格納部205に記憶されている物体モデルDB205a〜205dからゾーンに対応する一の物体モデルDBを選択して、通信部201を介して携帯端末100に送信する。
【0079】
また、本実施形態の物体認識システムにおいては、位置情報に加えて、携帯端末100の方位情報を、通信部201が受信し、ゾーン特定部202および物体モデルDB選択部204は、その方位情報をも考慮して一の物体モデルDBを決定することで、位置および方位に応じた適切な物体モデルDBを利用することができ、物体認識装置側において少ないメモリ容量で精度のよく物体認識処理を行うことができる。
【0080】
なお、物体モデルDB選択部204は、複数の物体モデルDB205aから205dのうち、いくつかの物体モデルDBを組み合わせることで、一の物体モデルDBを生成し、照合対象となる一の物体モデルDBを決定することができ、適切な物体モデルDBを構築することができ、物体認識装置側においては少ないメモリ容量で、精度よく物体認識処理を行うことができる。
【0081】
また、物体モデルDB選択部204は、一の物体モデルDB全体から複数の物体モデルを選択して、一の物体モデルDBを生成することで、照合対象となる一の物体モデルDBを決定することができ、必要な物体モデルのみからなる一の物体モデルDBを構築することができる。よって、物体認識装置側においては、少ないメモリ容量で精度よく物体認識処理を行うことができる。
【符号の説明】
【0082】
100、100a、100b…携帯端末、101…位置情報取得部、102…方位センサ、103…カメラ部、104…入力部、105…表示部、106…特徴点抽出部、107…特徴点照合部、107a…特徴点照合部、108…通信部、109…記憶部、120…基地局、150…オブジェクト、200、200b…物体モデルDBサーバ、201…通信部、202、202a…ゾーン特定部、203、203a…ゾーン定義DB、204、204a…物体モデルDB選択部、205、205x…物体モデルDB格納部。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを取得する撮影手段と、
携帯端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段より取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影手段により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合手段と、
前記特徴点照合手段により特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示手段と、
を備える物体認識装置。
【請求項2】
前記物体認識装置が向いている方向を示す方位情報を取得する方位情報取得手段を備え、
前記特徴点照合手段は、位置情報に加えて、前記方位情報取得手段により取得された方位情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影手段により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合することを特徴とする請求項1に記載の物体認識装置。
【請求項3】
前記位置情報取得手段により取得された位置情報を、複数の物体モデルデータベースを記憶するサーバに送信する送信手段と、
前記サーバから位置情報に応じて返信された物体モデルデータベースを受信する受信手段と、を備え、
前記特徴点照合手段は、前記受信手段により受信された物体モデルデータベースに基づいて照合処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の物体認識装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の物体認識装置と、前記物体認識装置と通信するサーバとを備える物体認識システムにおいて、
前記サーバは、
それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースから、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に基づいて、前記物体認識装置における照合対象となる物体モデルデータベースを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された物体モデルデータベースを前記物体認識装置に送信する送信手段と、
を備える物体認識システム。
【請求項5】
前記サーバにおいて、
前記決定手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に加えて、前記物体認識装置の方位情報に基づいて物体モデルデータベースを決定することを特徴とする請求項4に記載の物体認識システム。
【請求項6】
前記サーバにおいて、
前記決定手段は、
複数の物体モデルデータベースから、一の物体モデルデータベースを決定することを特徴とする請求項4または5に記載の物体認識システム。
【請求項7】
前記サーバにおいて、
前記決定手段は、
複数の物体モデルデータベースのうち、いくつかの物体モデルデータベースを組み合わせることで一の物体モデルデータベースを生成し、照合対象となる一の物体モデルデータベースを決定することを特徴とする請求項4または5に記載の物体認識システム。
【請求項8】
前記サーバにおいて、
前記決定手段は、
一の物体モデルデータベース全体から複数の物体モデルを選択して、一の物体モデルデータベースを生成することで、照合対象となる一の物体モデルデータベースを決定することを特徴とする請求項4または5に記載の物体認識システム。
【請求項9】
物体認識装置と、前記物体認識装置と通信するサーバとを備える物体認識システムにおいて、
画像データを取得する撮影手段と、
物体認識装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースから、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に基づいて、特徴点の照合対象となる物体モデルデータベースを決定する決定手段と、
前記位置情報取得手段より取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影手段により撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合手段と、
前記特徴点照合手段により特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示手段と、
を備える物体認識システム。
【請求項10】
画像データを取得する撮影ステップと、
端末の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップより取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影ステップにより撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合ステップと、
前記特徴点照合ステップにより特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示ステップと、
を備える物体認識方法。
【請求項11】
物体認識装置と、前記物体認識装置と通信するサーバとを備える物体認識システムにおける物体認識方法において、
画像データを取得する撮影ステップと、
物体認識装置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
それぞれの物体の特徴点を示す特徴点データを記述する物体モデルデータベースに基づいて、前記位置情報取得ステップにより取得された位置情報に基づいて、特徴点の照合対象となる物体モデルデータベースを決定する決定ステップと、
前記位置情報取得ステップより取得された位置情報に基づいて決定された物体モデルデータベースに記憶されている各物体における特徴点と、前記撮影ステップにより撮影された画像データから抽出した特徴点とを照合する特徴点照合ステップと、
前記特徴点照合ステップにより特徴点が最も類似していると判断される物体に関する情報を提示する提示ステップと、
を備える物体認識方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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