説明

物品で充填された及び/又は充填すべき容器の充填及び/又は排出をするための設備と容器を搬送するための操作装置

本発明は、本質的に、充填された及び/又は充填すべき容器(13)を、貯蔵部(15,16,17,18)と容器(13)の充填状態を変更する装置(12,14)間で搬送するための少なくとも1つの操作装置(11)と、容器(13)の充填状態を変更する少なくとも1つの装置(12,14)と、充填された及び/又は充填すべき容器(13)を収容するための少なくとも1つの貯蔵部(15〜18)とを有する、物品で充填された及び/又は充填すべき容器(13)の充填及び/又は排出をするための設備において、操作装置(11)が、容器の充填状態を変更する少なくとも1つの装置(12,14)と少なくとも1つの貯蔵部(15〜18)とによってセル状に包囲されるように、設備(10)が、閉じたユニットとして形成されていることを特徴とする設備に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本質的に、充填された及び/又は充填すべき容器を、貯蔵部と容器の充填状態を変更する装置間で搬送するための少なくとも1つの操作装置と、容器の充填状態を変更する少なくとも1つの装置と、充填された及び/又は充填すべき容器を収容するための少なくとも1つの貯蔵部とを有する、物品で充填された及び/又は充填すべき容器の充填及び/又は排出をするための設備に関する。更に、本発明は、本質的に、複数の自由度で可動に形成されている操作アームと、操作アームの自由端に可動に配設されており、その上に可動の担持要素を有する少なくとも1つの直動ガイドと容器用の保持要素とを備える把持要素と、担持要素を運動させるための駆動機構とを有する、特に前記設備の構成要素としての操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような設備と操作装置は、特にタバコ加工産業において使用される。しばしば、物品は、異なった理由から加工部から導出され、後の時点で再び加工部に導入されなければならない。例えば、タバコスティック等と結合する前にフィルタを硬化する必要がある。他の例では、シガレットの供給過剰分は、中間貯蔵されなければならない。フィルタ、シガレット、又は他の物品は、このため充填ステーションにおいて容器に、いわゆるトレイに、充填され、操作装置によって蓄積部に搬入される。トレイに留保された物品を再び加工部に導入する場合のために、トレイは、貯蔵部から取り出され、排出ステーションに供給されなければならない。
【0003】
公知の設備の場合、貯蔵部は、容器の充填状態を変更する装置の領域に配設されており、操作装置が運転中でも操作可能であるように、設備は開放して形成されている。貯蔵部と容器の充填状態を変更するための装置は、また、広範な搬送経路を有する操作装置の複雑な運動経過が必要であるようにも配設されている。容器を搬送するための公知の操作装置は、それぞれ特別に適合された容器のために使用可能である。
【0004】
公知の設備は、貯蔵部から容器の充填状態を変更する装置に及びその逆に容器を搬送するための膨大な移動経路のために、出力を、即ち特に搬送すべき物品の装入量を、低減することが必要であるという欠点を備える。更に、開放した設備は、操作員のための安全に対して著しいリスクを秘めている。容器を搬送するための公知の操作装置は、異なった容器の形態及び寸法に適応させることができるように、限定的にしか使用可能でないか、構造的に非常に費用がかかるという欠点を備える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の課題は、容易に操作可能で安全である、コンパクトで自在に使用可能な設備を提供することにある。更に、本発明の課題は、容易に操作可能で自在に使用可能な操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、一方で、冒頭で述べた様式の設備によれば、操作装置が、容器の充填状態を変更する少なくとも1つの装置と少なくとも1つの貯蔵部とによってセル状に包囲されるように、設備が、閉じたユニットとして形成されていることによって解決される。閉じたセルを構成することにより、非常に短い搬送経路による容器の搬送を保証する、非常にコンパクトで、同時に安全な設備が提供される。これにより、容器の交換時間が低減される。
【0007】
有利なことに、貯蔵部は、その内方に向いた操作装置に面した側を閉鎖可能であり、これは、各貯蔵部が、選択的に開放又は閉鎖すべきスルース要素に付設されていることによって得られる。この形成により、設備の運転中の貯蔵部の交換が保証される。従って、貯蔵部は、本来のセルから連結解除もしくは分離されているので、操作装置の不作為の介入が排除されている。
【0008】
好ましくは、容器が、開放された貯蔵部とは逆に面した側の平滑な部分面に把持可能であるように、操作装置が自在に形成されている。これは、柔軟で本質的に容器の形態及び形状によって拘束されない設備の使用を可能にする。
【0009】
更に、本発明の課題は、冒頭で述べた様式の特徴を有する操作装置によれば、容器が貯蔵部とは逆に面した側の平滑な部分面に把持可能であるように、把持要素が形成されていることによって解決される。これにより、操作装置の柔軟な使用が保証され、しかも本質的に普通の容器の形状及び形態に依存しない。
【0010】
好ましくは、把持要素は、容器に面した側に、容器を押す及び/又は移動させるための要素を備える。これにより、付加的な把持及び又は固定要素を省略することができるので、操作装置の構造は簡素化される。この形成も、特に簡単に自在な使用を可能にする。
【0011】
本発明の好ましい実施形態では、把持要素が、特に容器を引くための少なくとも1つの、好ましくは2つの、吸引カップと、特に容器を押すための少なくとも1つの、好ましくは2つの、バッファ要素を備える。吸引カップとバッファ要素によって、容器は、搬送のために最低の要求しか、即ち普通の各容器が備える小さい作用面しか満足する必要がないので、全ての普通の容器形態が、操作装置によって搬送可能であり、しかも付加的な構造的な消費がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の更に有利で好ましい特徴及び実施形態は、下位の請求項及び後続の説明から分かる。特に好ましい実施形態を、添付図を基にして詳細に説明する。
【0013】
図に示した設備は、物品で充填された又は充填すべき容器の排出、充填及び貯蔵をするために使用される。自在の把持システムとしての操作装置は、設備の構成要素であり、設備の個々の構成要素間で容器を搬送するために使用される。
【0014】
図1には、このような設備10が示されており、この設備は、本質的に中央の操作装置11と、容器13の排出をするための装置12と、容器13の充填をするための装置14と、4つの貯蔵部15,16,17,18とから構成されており、この場合、装置12及び13と貯蔵部15〜16とは、作業空間20を構成するためのフェンス要素19によって互いに結合されている。操作装置11は、作業空間20内に配設されており、これにより外方に対して遮蔽されている。作業空間20は、いわば閉じたセルを構成し、このセル内で、操作装置11は、複数の自由度で、移動可能、旋回可能、又は他の方式で運動可能である。選択的に、容器13の充填状態を変更する、容器13の排出もしくは充填をするための装置12及び14の数と貯蔵部15〜18の数は変えることができる。
【0015】
貯蔵部15〜18は、その内方に向いた操作装置11もしくは作業空間20に面した側を閉鎖可能に形成されている。このため、各貯蔵部15〜18には、スルース要素が付設されており、このスルース要素は、例えばロールアップゲート21,22,23,24として形成することができる。ロールアップゲート21〜24は、貯蔵部15〜18をそれぞれ作業空間20から連結解除するために、開放し、再び閉鎖することができる。図1では、ロールアップゲート21は開放されており、一方、ロールアップゲート22〜24は閉鎖されている。貯蔵部15〜18は、貯蔵部15〜18を場合によっては交換することができるように、スルース要素もしくはロールアップゲート21〜24に連結可能で、再び連結解除可能である。貯蔵部15〜18は、特に設備10の運転中に確実な位置決めを保証することができるように、ロールアップゲート21〜24のフレーム25,26,27,28に固定可能である。固定は、フレーム25〜28の横に配設されたプレート要素29,30(例えば図5a及び5b参照)によって実現される。プレート要素29,30は、旋回可能に形成され、ロールアップゲート21〜24の開口部に対して接線方向の固定も、プレート要素29,30が外方へと旋回されている場合には垂直な固定も可能にする。
【0016】
装置12及び14は、相並んで配設されている。容器13の排出をするための装置12の前には、上のベルトステーション31と下のベルトステーション32とが接続されている。ベルトステーション31は、満杯の容器13を取り外し、これを装置12に供給するために使用される。ベルとステーション32は、装置12内で空になった容器13を取り外し、これを装置12から導き出すために使用される。容器13の充填をするための装置14は、同様に上のベルトステーション33と下のベルトステーション34を備えており、この場合、ベルトステーション33は、空の容器13を取り出し、これを装置14に供給するために使用され、ベルトステーション34は、装置14内で充填された容器13を取り外し、これを装置14から導き出すために使用される。ベルトステーション31〜34は、全てが、同じ方向に、しかも容器13がその長手方向への広がりに対して横に、即ち幅広側を前にして移送可能であるように整向されている。
【0017】
各装置12及び14には、示した実施形態では、2つの貯蔵部15,16と17,18が付設されている。貯蔵部15及び18は、90°だけずらして装置12もしくは14に付設されている。これは、貯蔵部15及び18内の容器13の向きがベルトステーション31〜34と同じであることを意味する。貯蔵部16もしくは17は、貯蔵部15及び18に対して90°だけずらして配設されており、操作装置11の装置12,14と向かい合っている側に存在する。装置12及び14は、それぞれ、上から容器13を操作するいわゆる「トップローダ」として形成するか、前もしくは横から容器13を操作する「フロントローダ」として形成することができる。
【0018】
貯蔵部15〜18は、選択的に固定式又は可動式に形成されている。固定式の貯蔵部としては、例えば容器13を収容するための隔室35を備える不動のフレームが問題となる。図示されてない他の実施形態では、位置不動のコンテナが、書架型収容部内に配設されており、例えば、操作装置11の把持領域に容器3を用意するためのベルトステーションを備えていてもよい。図5〜10には、異なった可動式の貯蔵部15〜18が示されている。図5aは、トレイトロリとも呼ばれるトロリ36を示す。トロリ36は、フレーム25の領域にあるロールアップゲート21に連結され、プレート要素29,30によって固定されている。ロールアップゲート21は開放されている(図5b参照)。ロールアップゲート21の閉鎖位置は、図6aから分かる。図6では、トロリ36がロールアップゲート21から連結解除されている。ロールアップゲート21は、異なった状態で、即ち、一方では図6による完全に閉鎖された位置に、存在することができる。この位置で、トロリ36を導き出しても、新しいトロリ36を連結してもよい。他方で、ロールアップゲート21は、その下縁部をトロリ36に上にいわば同一平面上に位置させることができるので(図5b参照)、トロリ36を取り出すことができる。(図示されてない)別の位置では、ロールアップゲート21の下縁部が、最大に上方へと移動される。この位置は、セルもしくは作業空間20に入ることができるように、設備10の運転を中断させるために設けられている。
【0019】
トロリ36(例えば図17による)は、それぞれ7つの隔室35が配設されている3つの面37,38,39を備える。隔室35は、部分的に開放された容器13から物品が落ちることを防止するために、若干傾けた底要素40を備えている。更に、隔室35は、隔室35内に配設された容器13が、底側を、即ち底要素40に面した側を、操作装置11に対して操作可能であるように形成されている。
【0020】
図8は、示された実施形態では3つのコンテナ42を備えるコンテナトロリ41を示す。コンテナ42は、不動又は可動にコンテナトロリ41に配設することができる。コンテナ42の隔室35は、隔室35内に配設された容器13が底側を操作装置11に対して操作不能であり、容器13の支持が容器を部分的に引き出した後に初めて可能であるように形成されている。
【0021】
貯蔵部15〜18の別の実施形態は、図9及び10に図示されている。ここに示された貯蔵部は、容器フレーム43としてトロリ36と同様に構成されているが、ローラの代わりに竹馬状の足44が設けられていることが異なっている。足44は、例えばドライバもしくはガイドのない搬送システム45が、容器フレームを交換するために、容器フレーム43の下に移動可能であるような高さに形成されている。図9a及び10aからは、更に、隔室35のそれぞれに、傾斜した底要素40に対応するようにガイドレール46が付設されていることを読み取ることができる。
【0022】
操作装置11は、容器13が、開放された貯蔵部15〜18とは逆に面した側の平滑な部分面に把持可能であるように、自在に形成されている。通常、各容器13は、貯蔵部15〜18とは逆に面した端面に、把持要素を作用させることができる少なくとも1つの小さな作用面を備える。以下で、設備10の構成要素としての操作装置11を詳細に説明する。
【0023】
操作装置11は、本質的に操作アーム47と把持要素48とを備える。操作アーム47は、通常の方式で形成され、複数の自由度で運動可能であり、しかも直線方向に運動可能でもあり、旋回可能でもある。把持要素48は、操作アーム47の自由端49に運動可能に配設されている。把持要素48自身は、本質的にフレーム状の直動ガイド50と、可動の担持要素51と、容器13用の保持要素52とから成る。更に、把持要素48は、把持要素48に直線及び旋回運動をさせるための駆動機構53を備える。
【0024】
直動ガイド50は、ほぼU字形の形状を備える。このため、走行レール54が、対置する端部に、走行レール54から出て下方へと延在する2つのフレーム要素55及び56を備える。担持要素51は、容器13を把持したり、貯蔵部15〜18から出したり、貯蔵部15〜18に入れたりするために走行レール54上を移動可能である。把持要素48は、容器13が貯蔵部15〜18とは逆に面した側の平滑な部分面に把持可能であるように形成されている。このため、把持要素48には、容器13を押す及び/又は引くための要素が配設されている。容器13を引くための要素は、吸引カップ57として形成されている。好ましくは2つの吸引カップ57は、担持要素51に互いに間隔を置いて上下に、しかも容器13に面した側に配設されている。各吸引カップ57には、容器13を押すためのバッファ要素58が付設されており、従って、2つのバッファ要素58は、担持要素51に互いに間隔を置いて上下に配設されている(例えば図15参照)。吸引カップ57は、図示されてない吸気ラインに接続されている。バッファ要素58は、弾性材料からほぼ高剛性に形成されている。
【0025】
担持要素51には、容器13の底を支持する支持要素59が配設されている。図15では、支持要素59が、例えば固定式に形成されており、担持要素51から、吸引カップ57及びバッファ要素58と同じ方向に突出する。しかしながらまた、支持要素59は、運動可能もしくは待避可能に形成することができる(例えば図12b参照)。運動可能な支持要素59は、バネ負荷を受けており、待避位置ではバネ荷重に抗して吸引カップ57及びバッファ要素58の後に引戻されている(図12b)。支持位置(例えば図13b参照)では、支持要素59は、容器13の底60の下に位置決めされている。
【0026】
把持要素48には、好ましくは容器13に面した側の担持要素51の領域には、少なくとも1つのセンサ要素61が配設されている。好ましくは、複数の、特に3つのセンサ要素61が設けられている。センサ要素61は、特に容器の底の面並びに容器の後壁の面の位置を検知するために使用される。更に、把持要素48は、少なくとも1つの監視手段、好ましくはカメラ62が配設されている。カメラ62は、保持要素52に、しかも内容並びに内容の状態の観察をする目的のために容器13内の視察が保証されるように、配設されている(例えば図16参照)。
【0027】
図16は、更に、保持要素52が、加圧シリンダ64によって運動可能である押付けプレート63を有する。押付けプレート63は、容器13をその搬送時に固定するために使用される。容器13は、搬送の際に押付けプレート63とウェブ65間に挟まれ、この場合、容器13は、付加的にウェブ65と向かい合っている側で支持要素59上に支持される。押付けプレート63は、同様に加圧シリンダ64によって操作可能である別のプレート66と作用結合している。このプレート66は、容器13ないに物品を固定するために使用される。
【0028】
図19による別の実施形態では、容器13内の物品の望ましくない運動を検出し、光学的な品質コントロールをするために使用される複数のカメラ67が配設されている。このため、カメラ67は、搬送すべき容器13の上に配設されているので、視察を上から行なうことができる。
【0029】
本質的な処理の原理、特に貯蔵部15〜18から容器13を取り出すための工程を以下で説明する:
貯蔵部15〜18としてコンテナトロリ41を使用する場合、把持要素48は、例えば満杯の容器13をコンテナ42の1つの隔室35から取り出すために、この隔室35の前に位置決めされる。吸引カップ57は、隔室35内に入る。この場合、支持要素59は、バネ荷重に抗して押し戻されるので、支持要素は、入った状態では支持要素59ではなくストッパとして作用する。即ち、把持要素48は、隔室35の底要素40と衝突することなく隔室35内に入る(例えば図12b参照)。容器13が少なくとも部分的に隔室35から引き出されたら直ぐに、支持要素59は、バネ荷重によって容器13の底60の下の位置に移動される(例えば図13b参照)。次に、完全に隔室35から取り出された容器13は、操作アーム47によって、例えば容器13の排出をするための装置12の領域に移動される。未だ把持要素48内に存在する容器13がベルトステーション31の上に配置されたら直ぐに、容器13の固定並びに支持等が支持要素59によって解除されることによって、把持要素48が開放する。図23は、空になった容器13をベルトステーション31に引き渡した直後もしくは下のベルトステーション32から収容する直前の開放した状態の把持要素48を示す。把持要素48の閉鎖は、開放とは逆の順序で行なわれる。
【0030】
固定された不動の支持要素59を有する把持要素48による例えばトロリ36からの容器13の取出しは、以下のように経過する:
図14は、容器13を有する隔室35の前での把持要素48の捜査運動を示す。センサ要素61によって、容器の底の面並びに容器の後壁の面の位置が決定される(図15も参照のこと)。把持要素48が隔室35の前に正確に位置決めされるとすぐに、把持要素48は、支持要素59が容器13の底60の下の隔室35の内側を把持して、容器13が支持要素59上に載置されている場合に限って、容器13の方向に前進する。把持要素48を引き戻すことによって、容器13は、隔室から引き出される。図16では、容器13が既に部分的に隔室35から引き出され、既に末端部が隔室35の底要素40上に載置されている。容器13を引き出す際、容器は、ウェブ65に支持され、フレーム要素56によって案内される(図16では、フレーム要素56が明確化のために省略されている)。この場合、同時にカメラ62によって容器13内の物品の位置もしくは容器13の完全な排出が検査される。容器13は、搬送中はそれ自身の底60によって位置決めされる。後側の側壁は、1つのプレートによって横のガイド間に押し付けられる(図20による横断面図も参照のこと)。前側の側壁は、吸引カップ57によって保持され、固定の支持要素59によって下から支持される。図21は、搬送状態の固定の支持要素59を有する把持要素48を示す。把持要素48がベルトステーション31上の容器13を引き渡すためのその位置に達したら直ぐに、容器13が降ろされ、把持要素48が開放される。このため、押付けプレート63が解放され、簡単に持ち上げられる。容器13は、ベルトステーション31上に立っている。担持要素51は、容器側壁から離れるように移動し、操作装置11は、逆方向に、但し担持要素51よりも少ない程度で、移動されるので、把持要素48は開放されている。今や、操作装置11は、旋回され、他の容器13を逆の機能順序で収容する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】4つの貯蔵部を有する本発明による設備の斜視図を示す。
【図2】本発明による設備の各部の斜視図を示す。
【図3】容器を排出するための装置と容器を充填するための装置とから成るユニットを示す。
【図4】図1による設備の平面図を示す。
【図5】スルース要素に結合されたトロリを斜め後から見た斜視図と、スルース要素が開放されたトロリを斜め前から見た斜視図を図5a及び図5bに示す。
【図6】スルース要素から連結解除されたトロリを斜め後から見た斜視図と、スルース要素が閉鎖されたトロリを斜め前から見た斜視図を図6a及び図6bに示す。
【図7】3つの面にそれぞれ7つの容器隔室を有するトロリの斜視図を示す。
【図8】3つのコンテナを有するコンテナトロリの斜視図を示す。
【図9】貯蔵部の前面図、側面図及び平面図を図9a、図9b及び図9cに示す。
【図10】貯蔵部の下にガイドを有する貯蔵要素の図9a〜図9cに対応する図を示す。
【図11】把持要素の拡大図を示す。
【図12】コンテナ内の容器の把持要素の平面図と側面図を図12a及び図12bに示す。
【図13】コンテナから容器を取り出した図10による把持要素の平面図と側面図を図13a及び図13bに示す。
【図14】把持要素を斜め前から見た斜視図を示す。
【図15】図12による把持要素の側面図を示す。
【図16】把持要素の詳細図を示す。
【図17】容器を搬送している間の把持要素の斜視図を示す。
【図18】把持要素の別の実施形態を示す。
【図19】把持要素の別の実施形態を示す。
【図20】図15による把持要素の平面図を部分断面図で示す。
【図21】図15による把持要素の側面図を示す。
【図22】容器がちょうど解放された図19による把持要素の側面図を示す。
【図23】可動の支持要素を有する把持要素の別の実施形態の平面図と側面図を図23a及び図23bに示す。
【符号の説明】
【0032】
10 設備
11 操作装置
12 容器の排出をするための装置
13 容器
14 容器の充填をするための装置
15〜18 貯蔵部
19 フェンス要素
20 作業空間
21〜24 ロールアップゲート
25〜28 ロールアップゲートのフレーム
29,30 プレート要素
31 装置12用の上のベルトステーション
32 装置12用の下のベルトステーション
33 装置14用の上のベルトステーション
34 装置14用の下のベルトステーション
35 隔室
36 トロリ
37〜39 面
40 底要素
41 コンテナトロリ
42 コンテナ
43 容器フレーム
44 足
45 搬送システム
46 ガイドレール
47 操作アーム
48 把持要素
49 操作アームの自由端
50 直動ガイド
51 担持要素
52 保持要素
53 駆動機構
54 走行レール
55,56 フレーム要素
57 吸引カップ
58 バッファ要素
59 支持要素
60 容器の底
61 センサ要素
62 カメラ
63 押付けプレート
64 加圧シリンダ
65 ウェブ
66 プレート
67 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本質的に、充填された及び/又は充填すべき容器(13)を、貯蔵部(15,16,17,18)と容器(13)の充填状態を変更する装置(12,14)間で搬送するための少なくとも1つの操作装置(11)と、容器(13)の充填状態を変更する少なくとも1つの装置(12,14)と、充填された及び/又は充填すべき容器(13)を収容するための少なくとも1つの貯蔵部(15〜18)とを有する、物品で充填された及び/又は充填すべき容器(13)の充填及び/又は排出をするための設備において、
操作装置(11)が、容器の充填状態を変更する少なくとも1つの装置(12,14)と少なくとも1つの貯蔵部(15〜18)とによってセル状に包囲されるように、設備(10)が、閉じたユニットとして形成されていることを特徴とする設備。
【請求項2】
設備(10)が、4つの貯蔵部(15〜18)以外に、容器(13)の排出をするための装置(12)と容器(13)の充填をするための装置(14)とを備え、これらの装置が、フェンス要素(19)によって、作業空間(20)を構成する環状のセルと接続されており、操作装置(11)が、作業空間(20)内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の設備。
【請求項3】
貯蔵部(15〜18)が、その内方に向いた操作装置(11)に面した側を閉鎖可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の設備。
【請求項4】
各貯蔵部(15〜18)が、選択的に開放又は閉鎖すべきスルース要素に付設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の設備。
【請求項5】
貯蔵部(15〜18)が、スルース要素に連結及び連結解除可能であることを特徴とする請求項4に記載の設備。
【請求項6】
スルース要素が、ロールアップゲート(21,22,23,24)として形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の設備。
【請求項7】
貯蔵部(15〜18)が、ロールアップゲート(21〜24)のフレーム(25,26,27,28)に固定可能であることを特徴とする請求項6に記載の設備。
【請求項8】
貯蔵部(15〜18)が、固定式又は可動式に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の設備。
【請求項9】
貯蔵部(15〜18)が、容器(13)を収容するための少なくとも1つの隔室(35)を、好ましくは複数の隔室(35)を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の設備。
【請求項10】
貯蔵部(15〜18)が、トロリ(36)として形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の設備。
【請求項11】
貯蔵部(15〜18)が、コンテナトロリ(41)として形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の設備。
【請求項12】
トロリ(36)もしくはコンテナトロリ(41)が、フレーム(25〜28)に旋回可能に配設されたプレート要素(29,30)によってロールアップゲート(21〜24)の領域に固定可能であることを特徴とする請求項10又は11に記載の設備。
【請求項13】
容器(13)が、開放された貯蔵部(15〜18)とは逆に面した側の平滑な部分面に把持可能であるように、操作装置(11)が自在に形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の設備。
【請求項14】
本質的に、複数の自由度で可動に形成されている操作アーム(47)と、操作アーム(47)の自由端(49)に可動に配設されており、その上に可動の担持要素(51)を有する少なくとも1つの直動ガイド(50)と容器(13)用の保持要素(52)とを備える把持要素(48)と、担持要素(51)を運動させるための駆動機構(53)とを有する、請求項1〜13のいずれか1つに記載の特に設備の構成要素としての操作装置において、
容器(13)が貯蔵部(15〜18)とは逆に面した側の平滑な部分面に把持可能であるように、把持要素(48)が形成されていることを特徴とする操作装置。
【請求項15】
把持要素(48)が、容器(13)に面した側に、容器(13)を押す及び/又は移動させるための要素を備えることを特徴とする請求項14に記載の操作装置。
【請求項16】
把持要素(48)が、特に容器(13)を引くための少なくとも1つの、好ましくは2つの、吸引カップ(57)を備えることを特徴とする請求項14又は15に記載の操作装置。
【請求項17】
把持要素(48)が、特に容器(13)を押すための少なくとも1つの、好ましくは2つの、バッファ要素(58)を備えることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の操作装置。
【請求項18】
各吸引カップ(57)及び/又は各バッファ要素(58)が、容器(13)に面した側の担持要素(51)に配設されていることを特徴とする請求項17に記載の操作装置。
【請求項19】
担持要素(51)に、容器(13)の底(60)を支持する支持要素(59)が配設されていることを特徴とする請求項14〜18のいずれか1つに記載の操作装置。
【請求項20】
支持要素(59)が可動に形成されていることを特徴とする請求項19に記載の操作装置。
【請求項21】
支持要素(59)がバネ負荷を受けていることを特徴とする請求項20に記載の操作装置。
【請求項22】
容器(13)に面した側の担持要素(51)に、少なくとも1つの、好ましくは複数の、センサ要素(61)が配設されていることを特徴とする請求項14〜21のいずれか1つに記載の操作装置。
【請求項23】
好ましくは容器(13)用の保持要素(52)の領域の把持要素(48)に、内容及び内容の状態の監視をするための監視要素が配設されていることを特徴とする請求項14〜22のいずれか1つに記載の操作装置。
【請求項24】
少なくとも容器(13)用の保持要素(52)の領域に、容器(13)及び/又は容器(13)の内容のための少なくとも1つの付加的な固定要素が配設されていることを特徴とする請求項14〜23のいずれか1つに記載の操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23a】
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【図23b】
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【公表番号】特表2007−512198(P2007−512198A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540223(P2006−540223)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012350
【国際公開番号】WO2005/058077
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(595112018)ハウニ・マシイネンバウ・アクチエンゲゼルシヤフト (123)
【Fターム(参考)】