説明

物品のフローを分割する装置および方法

【課題】高いスループットレートを可能とする、コンベア上物品のフローを分割する装置を提供する。
【解決手段】ホイルバッグのような物品2のフローを2つ以上のフローに分割する装置1であって、物品2が搬送方向8の線に沿って走行するコンベア6と、コンベア6上の物品2をコンベア6上の他の物品に対して相対的に移動させることができるスライド4a,4b,4cとを備え、スライド4a,4b,4cが搬送方向8に対して90°未満の角度αをなす方向へ移動することにより、併設されたコンベア6へ物品を分割搬送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料容器等の物品のフローを2以上のフローに分割する装置および方法に関係する。
【背景技術】
【0002】
物品のフローを2以上のフローに分割するために、フローの単一の物品群を横へ動かすことは可能である。フローの単一の物品群を移動させるために、例えばカムやピストンが知られており、これらは横から物品を押してその結果物品を横へ向けてフローから外へ移動させる。
【0003】
非常に早いスループットレートでかつ後続の物品が接近した状態で搬送されるため、物品は非常に速いスピードで横へ移動させなければならない。特にホイルバッグ等のフレキシブルな物品の場合は、望ましくない変形が生じる結果となる。
【発明の開示】
【0004】
したがって、本発明の目的は、物品のフローを分割する装置および方法を提供することであり、本発明では高いスループットレートを可能としながらも比較的穏やかに物品を取り扱う。
【0005】
この目的は請求項1乃至請求項17に係る装置および請求項19乃至請求項20に係る方法により達成される。有利な実施の形態が従属請求項において開示されている。
【0006】
この装置には、物品の搬送方向に対して90°未満の角度をなす方向へ動き得るスライドが設けられている。このため、このスライドは、物品を移動させつつ、搬送方向に動く構成要素とともにも走行するという状況を得る。このようにして、物体が比較的穏やかに移動するように、搬送方向を横切る方向へスライドを比較的ゆっくりと移動させることが可能となる。これに伴う搬送方向へのスライドの動きにより、物品の移動のためにより多くの時間が利用でき、その結果、物品の移動の動き自体は比較的ゆっくりにすることができる。
【0007】
スライドが搬送方向に対して移動する角度は、70°、60°、50°、45°、40°、30°、または20°未満であり得る。他方において、スライドが移動しなければならない距離が過度に長くならないように、5°、10°、15°、または20°超の場合は有利である。角度が15°と25°の間の範囲にある場合が特に有利である。物品を他のコンベア上へ押し込むことも有利である。このようにして、生じた物品の2つのフローが両方ともお互いに独立に、異なる方向に、および/または異なる速度で搬送され得る。しかし、物品を同じコンベア上の2つのフローに分割することも可能である。この2つのフローは、隣接してそのコンベア上に配置され、しかしながら、ガイド装置、サイドレール、これに類似する構成等の適切な手段を用いることにより、さらなる別々の処理を有利に行うことが可能となる。
【0008】
2つの異なるコンベアが2つの製品フローのために使われる場合、異なるコンベア上の2つの物品がある点において隣接した位置となるようにこれらのコンベアは配置され得る。これにより、例えば、物品の包装機械などの他の機械への搬送が簡単になる。そこでこの2つの物品の他の機械への搬送はおよそ同時に行われる。この点に関し、2つの製品のフローの2つのコンベアは、1つのコンベア上の1つの物品が他のコンベアの物品に追いつくように、例えば異なる速度で搬送することができる。2つのコンベアのうち1つは、また異なる搬送速度で動くもう1つのコンベアに追いつかれることもできる。ここで、最初の2つのコンベアの速度は、およそ同一であることが好ましい。また、各ケースにおいてコンベアは、最初の両方のコンベアの後についていくこともでき、これらの両方のさらなるコンベアは異なる搬送速度で動く。
【0009】
また、両方のコンベアかまたは1つかそれ以上の後続のコンベアが、両方の製品フローのために、ある位置で2つのコンベア上で物品が隣接する位置となるように、異なる形状のパスを通過することがある。
【0010】
2つのフローに分離するために、物品が、搬送方向に垂直な方向に向かって、少なくとも物品が存在している範囲だけ押されると有利である。このようにして、両方の、あるいは多くの生み出された物品のフローが、明確に互いに他と分離される。
【0011】
スライドが少なくとも2つの偏向ローラ(deflection roller)に掛け渡されたベルトまたはチェーンの上に配置される実施の形態は、有利である。このようにして、スライドはこのベルトの上で循環し、物品を移動した後、戻りつつあるスライドと他の物品とが衝突することがないように、スライドは物品の領域を通過せずに、移動が開始された位置に戻ることができる。この点に関し、少なくとも2、3、4、または好ましくは5またはそれ以上のスライドがベルトまたはチェーンの上に配置することは、特に有利である。このようにして、スライドは、他のスライドまたは多数の他のスライドがスタート位置に戻る間に、物品を押すことができる。また、3、4または5以上のスライドにより、偏向ローラのまわりにスライドが偏向移動するためにより多くの時間およびスペースが利用できるという可能性がある。このようにして、偏向ローラを互いにできるだけ近づけるのではなく、むしろより大きなスペースを持たせるように配置することができる。こうすると製造が単純化される。
【0012】
さらに、多数のスライドがさまざまな物品を同時に動かすことができる実施の形態は有利である。この実施の形態では、多数のスライドが異なる手段で駆動され得るという可能性も得られる。このことは、これらのスライドは、同じベルト上に配置されず、むしろ例えば異なるベルト上に隣接して配置されるということを意味する。この手段により、容量の実質的な増加が達成され得る。なぜなら、非常に多数の物品も移動することができるからである。この性質を有する装置により、あるスライド装置はそれぞれ第4番目またはそれぞれ第6番目の物品に接触さえすればよいにも関わらず、例えばこの物品を2つのフローへ1対1の分割をすることができるようになる。それぞれ第4番目、それぞれ第6番目、またはそれぞれ8番目の物品に接触するかどうかは、2個、3個、または4個の物品が同時に移動され得るかどうかに依存する。様々な物品がここで例えば同時に移動され得る。これらは異なる時点でも移動され得る。第2の物品が移動する時点から2つの物品の1つが止まる時点まで、両方の物品が移動する。すなわち、同時に動くか移動する。この点に関して、もし多数の移動部分または移動装置が互いに平行に配置されていれば有利である。
【0013】
さらに、スライドが折り返すように構成されている実施の形態は有利である。物品の移動を所望の位置にて終了するのに有利である。スライドを移動する位置から折り返すことにより、物品の移動は終了する(この移動はスライドを停止させることによっても達成できる。さらに下の記載を参照)。さらに、このようにして、他のすでに移動した物品はスライドに接触しないことを保証する。折り返すために、例えば静止しているガイドを設けることができ、静止したガイドは、このスライドがガイドに向かって走行し予め定められた点で静止したガイドにより折り返されるように構成される。
【0014】
さらに、ばね要素によってこのスライドをスライディング位置(sliding position)にプリテンションをかけることは有利である。このようにして、このスライドはある力で移動すべき物品を押す場合もスライディング位置を保つという状況が達成できる。この力はこの物品を移動させるのに用いられる。
【0015】
さらに、コンベア上の物品を検出するためのセンサ(または多数のセンサ)が有利に用いられ得る。このセンサは、スライダの動きのトリガとなり得る。これは、物品がコンベアの上を走行する時刻が正確に定義されておらず、どちらかといえば不規則な時間で走行する場合に特に有利である。物品が正確に走行する場合は、センサは省略できる。好ましくは、1つのセンサが1つのスライド部ごとに設けられる。このセンサやスライドの移動のトリガは、製品フローの望ましい分割がなされるように、形成されなければならない。すなわち、センサによって検知された全ての物品がスライドの移動をトリガしなければならないのではなく、むしろいくつかの物品は移動させられることはなく、スライド部を通過するように、形成しなければならない。
【0016】
物品のフローを分割する装置(例えば、異なるスライド装置上の)で、物品をコンベア上の他の物品に対して、相対的にコンベアの上で移動させることができる少なくとも2つのスライドが設けられる。2つのスライドにより多数の物品が、高いスループットでも移動することができる。なぜなら、スライドのそれぞれ、またはスライド装置のそれぞれが、物品を2個ごとに、または3個ごとに、または4個ごとに、または5個ごとに、または6個ごとに移動しさえすれば良いからである。このスライドまたはスライド部は、好ましくは互いに隣接してかつ好ましくは互いに平行に配置される。
【0017】
物品のフローを分割するこの方法により、物品は搬送方向と90°未満の角度をなすような方向へ移動する。このようにして、物品は比較的穏やかに移動させることができる。なぜなら搬送方向と垂直の角度で物品を押す場合よりも、移動のために多くの時間が利用できるからである。
【0018】
物品のフローを分割する他の方法により、高い容量を達成するために、少なくとも2つの物品が少なくとも部分的に同時に移動しなければならない。
【0019】
この方法において、移動のプロセスは、スライドを折り返すこと、またはスライドを停止させることにより終了させることができる。
【0020】
この装置または方法は、物品のフローを2つのフローに分ける1対1の分割をすることを達成するために用いることができる。これは、両方のフローにおいて、等しい数の物品が存在していることを意味する。しかしながら、1対2、1対3、1対4、または似た割合のような異なる分割もまた可能である。また、3以上のフローを、物品の3つの異なるラインへ物品を移動させることにより、生み出すことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の有利な実施の形態は、同封の図面に基づいて説明される。
【0022】
図1において、コンベア6が示されており、その上に物品2が通常の配置で配置されている。物品2はわずかに不規則に到着することもあり得る。物品は、搬送方向8に向かってコンベア6により搬送され得る。コンベア6から離れて、他のコンベア7が配置され、その上で物品2の一部が搬送される。物品2は、例えば横たわる姿勢で搬送されるホイルバッグであってもよい。ホイルバッグは、例えば図1において上方向を向いて底部を揃えて整列した、自立パウチであってもよい。
【0023】
スライド装置3a、3b、3cは、コンベア6と7の上に配置されている。ここでは、3つのスライド装置3a、3b、3cが例示されているが、これより多いか、または少ないスライド装置、例えばたった1つ、2つまたは4つかそれ以上のスライド装置が備えられ得る。スライド4a、4b、4cは、スライド装置3a、3b、3cに沿って移動距離だけ動かすことができ、それぞれのスライド装置3a、3b、3cの上に配置されている。
【0024】
走行する物品2を検出するセンサ19、20a、20b、20cは、コンベア6の上かまたはコンベア6に配置されている。このようにして得られた情報は、獲得された物品2を他のコンベア7へ移動させるためにスライド装置3a、3b、3cの1つを制御するのに使用され得る。センサ19、20a、20b、20cの助けにより、製品フローの分割は、物品2がいくらか不規則に到着する場合であっても実現し得る。センサ20a、20b、20cを、スライド装置3a、3b、3cのそれぞれに対して設けてもよい。しかし、第1のスライド装置3aの前にある共通センサ19だけを設けてもよく、あるいは追加的に共通センサ19を設けてもよい。
【0025】
図1から見ることができるように、スライド4a、4b、4cの移動する方向は搬送方向8に対して概ね20°から25°までの角度をなしている。スライド4a、4b、4cは、図1において、上向きの物品2の側面に接触することができ、コンベア7の方向に物品を移動させる。スライド装置3a、3b、3cのこの斜線状の配置により、スライド4a、4b、4cは、それぞれ搬送方向8にも走行することができ、走行する際、物品2'、2''、2'''を物品2の搬送方向8の垂直方向に移動させることができる。
【0026】
各スライド装置3a、3b、3cは、ガイド5a、5b、5cを備え、これらによりスライド4a、4b、4cの移動させる効果を終了させることができるようにスライド4a、4b、4cを折り返すことができる。スライド5a、5b、5cの配置は、物品2'、2''、2'''がどこまで移動しうるかを規定する。スライドが短時間停止することによりスライドさせる動きが終了し、物品はコンベアによってスライドから離れていく。
【0027】
図1において、スライド装置3a、3b、3cは、物品2'、2''、2'''がコンベア6から外へ完全に押し出されるように構成されている。従って、例えば図1で示されるように、コンベア7のほぼ中央まで移動される。2つの形成された物品のフローは、方向9,10に動くコンベア6,7の上で搬送され得る。
【0028】
図2において、5つのスライド4、4'を有するスライド装置3は、斜視図によって示される。スライド4、4'は、それぞれ循環するベルト16の外側に配置されている。ベルト16は、2つの偏向ローラ17、18によりガイドされる。2つのローラのうち1つは、ここでは明確にするため図示しない適当なモータにより駆動され得る。
【0029】
図2では、物品2は、自立するパウチの形状を有し得ることが見てとれる。図2ではパウチの底部は左側を向いた状態で整列させられている。スライド4はこの側面に特に良く係合することができる。
【0030】
スライド4、4'は、スライド装置3の下側をコンベア6からコンベア7の方向に向かって動き得るように配置されている。スライド装置3の上側に見られるスライド4は、コンベア7の方向からコンベア6の方向へ戻る。このようにして、スライド4、4'は、ベルト16上を循環する。
【0031】
ガイド5は、ベルト16に近い側に配置されており、スライド4は、スライド4'で図示されるとおり、スライド4が上方向に折り畳まれ得るようにガイド5に向かって走行することができる。スライド4'は、折り畳まれた位置では、ベルト16と略平行の状態にある。
【0032】
スライド4のホルダは、図3に概略が示されている。スライド4は、軸11に対して片側に回動するように取り付けられた大型の部品から成り立っている。スライド4はベースプレート12上で回動するように配置されている。このベースプレートは、長方形かまたは正方形の形状を有しており、スライド4は正方形または長方形の辺に対して斜線状に配置されている。ベースプレート12は、ドリルで空けた穴などの特徴14によりベルト16に固着され得る。
【0033】
スライド4は、図3に示されるように、例えば前方に折り畳むことができる。ばね要素13は、スライド4を図3に示されるような位置にプリテンションをかけるように構成される。このばね要素13は、軸11に配置することができる。これは、図3において、軸11の2つのホルダの間に設けられているが、2つのホルダのうちの1つの外側に配置することもできる。スライド4の位置を規定するために、図3で示されるように、軸11またはスライド4の動きを制限するためのリミットストップを設けることもできる。ばね13は、スライド4または軸11をリミットストップに押し当てるように配置される。
【0034】
スライド装置3の側面が図4に示されている。ここで、4つのスライド4、4'はベルト16に配置され、ベルト16に付着した状態で循環することができる。図4では、スライド4がベルト16に固着したベースプレート12に対してどのように配置されているかを見ることができる。さらに、図4ではスライド4'がガイド5によりどのように折り畳まれるかを見ることができる。スライド4'を折り畳む動作は、ばね要素13のプリテンションに対抗して行われる。
【0035】
ばね要素13のプリテンションの大きさは、スライド4が、移動させられるべき物品2に対する圧力が原因となって折り返されることがないように選択される。しかし、ガイド5に対抗して走行する際に、スライド4は、ばねの力に対抗しつつ折り返される。ガイド5は、スライド4が突然解放されることがないように、また、移動の位置にどちらかといえば徐々に戻るように、右端部に配置されている。ここでこの動きはその移動位置でのスライドのプリテンションの結果として生じる。
【0036】
折り畳まれた位置では、物品2はスライド4'と接触することなしにスライド4'の下を通過することができる。
【0037】
この方法により、物品2はコンベア6上を搬送方向8(図1を参照)に向かって通過する。スライド4aは、物品2'の1つの面と係合し、それをコンベア7の方向に移動させる。これを行う際、スライド4aは、搬送方向8に対して90°未満の角度αをなす方向へ移動する。図1において、αはおよそ20°から25°である。スライダ4aはこのように動く構成要素と共に搬送方向8へ動き、他の構成要素と共に搬送方向8と垂直な方向にも動く。その結果、スライダ4aは物品2'を物品のフローから脇へ移動させる。いったん物品2'がコンベア7の方へ移動すると、スライダ4aはガイド5aに対抗して走行する。これにより、スライダは折り畳まれる(図4、スライド4'を参照)。この折り畳まれた位置で、スライド4aは、スライダ装置3の端部の少し前まで走行する。ここでスライド4aは、ここでスライド4aは、元の位置へ折り返される。
【0038】
図2と図4で見られるように、スライド4は、偏向ローラ18の回りを循環し、ベルト16の動きによってコンベア6の方向へ戻るように動く。
【0039】
図1に示すように、3つのスライド装置3a、3b、3cは、隣接して平行した状態で設けられ、3つの物品2'、2''、2'''を隣接し平行した状態で移動させる。
【0040】
スライド4b、4cをガイド5b、5cにより折り畳むことも重要である。これは、バッグ2'がスライド装置3b、3cの下でコンベア7の搬送方向10に沿って搬送される際に、スライド4aにより移動されたバッグ2'が、スライド4bまたは4cと衝突しないようにすべきだからである。
【0041】
図1で示されたような装置により、スライド装置3aは、6個のバッグごとにだけ接触し移動しなければならないようにすることができる。他の2つのスライド装置3b、3cも、6個のバッグごとにだけ接触するので、その結果、1つ1つを2つの物品のフローに分割することになる。このようにして、毎分300、400または500個以上までの物品の処理というスループットレベルが可能になる。
【0042】
図5aは、スライドの下流に位置する2つのコンベア6、7の部分を示す。物品2、2'は、それぞれ異なるコンベア6、7上に位置している。コンベア6、7上の物品はそれぞれ左側へのオフセットを有しており、これは、2つの製品フローは、1つの製品フローから異なる物品を移動した結果だからである。この2つのコンベア6、7は、本質的には直進し、異なる搬送速度を有している。したがって、2つのコンベア上の2つの物品間の距離d1、d2、d3、d4は、左から右に行くほど小さくなっている。コンベア6、7の端部では、2つの物品が直接に隣接するように配置される。ここで、2つの物品は概ね同時に通過する。単なる1つのコンベア6または7の代わりに、これらの2つのコンベアの1つのそれぞれか、または両方のコンベアが、2つ以上の部分に分割され得る。このようにして、図5aの低い部分にあるコンベア7は、例えばコンベア6と同じ速度で走行し、物品が移動する移動先である第1の区間を有する。そして、この第1コンベア区間は、第1の区間からの物品を受け入れるが、第1の区間および/またはコンベア6よりも走行速度が速いか、または遅い第2のコンベア区間に続いており、その結果、物品はコンベア6上の物品に追いつき、逆もまた同様である。
【0043】
図5bでは、2つのコンベア6、7がカーブしている実施の形態を示している。2つのコンベア6、7は異なる形状のパスを通過していくため、2つのコンベアが異なる速度を有すること(しかしこれも可能であるが)なしにコンベア6、7上の物品2、2'間の角度オフセットβも変化する。コンベア6、7の端部では、2つの物品は、それぞれのケースで隣接して配置され、容易に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】物品のフローを分割する装置の概略平面図
【図2】装置の3次元概略斜視図
【図3】スライドの3次元概略斜視図
【図4】スライド装置の概略側面図
【図5a】搬送領域の概略図
【図5b】搬送領域の概略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイルバッグのような物品(2)のフローを2つ以上のフローに分割する装置(1)であって、
コンベア(6)であり、その上で物品(2)が搬送方向(8)の線に沿って到着するコンベア(6)と、
少なくとも1つのスライド(4)であり、それにより前記コンベア(6)上の前記物品
(2)が前記コンベア(6)上の他の物品に対して相対的に移動することができるスライド(4)と、を備え、
前記スライド(4)は、前記搬送方向(8)に対して90°未満の角度(α)をなす方向へ移動することができる、
装置。
【請求項2】
角度(α)は、70°、60°、50°、45°、40°、30°、または20°未満であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
角度(α)は、5°、10°、15°、または20°超であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記物品(2)は、前記スライド(4)により他のコンベア(7)へ移動することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記2つのコンベア(6、7)またはその1つもしくは両方のコンベアの後に続く他のコンベアは、前記2つのまたはその後に続くコンベア(6、7)上の2つの物品が少なくともある時点で隣接して移動するように、形成されていることを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記2つのコンベアまたは1つもしくは2つの他の後に続くコンベアは、異なる搬送速度を有することを特徴とする請求項4または請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記2つのコンベア(6、7)または1つもしくは2つの後に続くコンベアのために、異なる曲率半径を有するカーブ等のように、異なるパス長を有する異なる形状のパスが設けられることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記物品(2)は、搬送方向(8)と垂直の方向に、その方向における少なくとも前記物品(2)の範囲だけ移動され得ることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記スライド(4)は、少なくとも2つの偏向ローラ(17、18)によってガイドされるベルト(16)の上に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
少なくとも2、好ましくは3または4、さらに好ましくは5以上のスライド(4)がベルト(16)上に配置されていることを特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
多数のスライド(4a、4b、4c)は、異なる物品(2'、2''、2''')を同時に移動させることができることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記多数のスライド(4)は、互いに隣接しかつ平行であることを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記スライド(4)は、折り返すように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記スライド(4)をある位置で折り返す少なくとも1つの静止したガイド(5)が設けられていることを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記スライダ(4)は、ばね要素(13)によって移動位置へプリテンションをかけられていることを特徴とする請求項13または請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記スライダの動きのトリガとなり得る、物品の獲得のためのセンサが設けられることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
ホイルバッグのような物品(2)のフローを2つ以上のフローに分割する装置(1)であって、
その上に物品(2)が到着するコンベア(6)と、
好ましくは少なくともまたは正確には3つもしくは4つもしくは5つのスライド(4a、4b、4c)であり、それにより前記コンベア(6)上の他の物品(2)に対して前記コンベア(6)上の物品(2'、2''、2''')が相対的に移動することができる少なくとも2つのスライド(4a、4b、4c)と、
を備える装置。
【請求項18】
スライド(4)は互いに隣接し好ましくは平行であるように配置されたことを特徴とする請求項17記載の装置。
【請求項19】
ホイルバッグのような物品(2)のフローを2つ以上のフローに分割する方法であって、
搬送方向(8)の線に沿って物品を通過させるステップと、
少なくとも1つの物品(2')を前記搬送方向(8)と90°未満の角度をなす方向へ、前記他の物品(2)に対して相対的に移動させるステップと、
を有する方法。
【請求項20】
ホイルバッグのような物品のフローを2つ以上のフローに分割する方法であって、
物品(2)を供給するステップと、
少なくとも2つの物品(2'、2''、2''')を前記他の物品(2)に対して同時に移動させるステップと、
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【公開番号】特開2008−69006(P2008−69006A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−194775(P2007−194775)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(506321805)インダグ ゲゼルシャフト フィア インダストリーベダルフ エムベーハー ウント カンパニー ベトリープス カーゲー (10)
【Fターム(参考)】