説明

物品計数搬出装置

【課題】 手作業で収容手段をセットし、予め定めた個数に計数された時点で定数シャッター機構により一時係止されている物品を収容手段に搬出するのに適した動作シーケンスを提供し、手作業における作業効率を良くして作業者への負担を軽減する。
【解決手段】 第一ストッパー装置20は通常開状態でシール袋を通過させ、第二ストッパー装置30は閉塞されている。通過したシール袋の数が予め定めた定数になると、第一ストッパー装置20は閉状態にされシール袋を一時係止する。作業者が手作業によりビニール袋を出口部12に嵌め込むと袋詰め準備完了信号送出装置40が準備完了信号を送出し、制御部では第二ストッパー装置30を開放し、定数のシール袋をビニール袋に搬出する。その後、作業者は出口部12からビニール袋を離脱させるが、その際に準備完了信号が停止され、制御部では第二ストッパー装置30を閉塞し、第一ストッパー装置20を開放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋状或いは箱状の収容手段へ所定数の物品を計数しながら搬出する物品計数搬出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動包装機のヒートシール装置によって横シールを施すことで内容物が横シール間に充填された一連のシール袋を形成し、当該一連のシール袋をカッター装置を用いて所定個数(一又は複数)毎に切り離した後、これを箱詰めや袋詰めと言った後工程に定数供給する場合は、切り離し回数をカウント可能な切離しカッター計数装置によって切り離されたシール袋を計数して目標数に達したら、これらをまとめて後工程へ送り出す定数シャッター機構を用いている。
【0003】
この種の定数シャッター機構としては、例えば、特許文献1に記載があり、図5に示すように、所定に上下方向において傾斜された滑り台の滑り方向に沿って所定間隔を空けて滑り方向上流側に設けた第一ストッパー装置と滑り方向下流側に設けた第二ストッパー装置とを含んで構成され、第一ストッパー装置は、なるべく切離しカッター計数装置の下側位置に近づけて配設されている。なお、図5において、Fはシール袋、FAは横シール部を示している。
【0004】
前記各ストッパー装置には、滑り台上を前記切り離されたシール袋が通過する通路を開閉するシャッター部がそれぞれ備えられ、この各シャッター部には、シャッター板が取り付けられた回転軸が備えられており、当該回転軸をモータやシリンダー等の駆動手段で作動させることにより、前記シャッター部の開閉動作が行われるように構成されている。これにより、前記切離しカッター計数装置の切り離し動作に従って前記滑り台上を滑り落ちてくるシール袋を途中で一時係止させたり、この係止を解いて下側のベルトコンベア等に落下供給させることができるようにしている。
【0005】
また、以上のように構成した第一及び第二ストッパー装置は、切り離しカッター計数装置が目標数をカウントアップすると、先ずそのカウントアップ信号によって第二ストッパー装置のシャッター部を開いて、今まで溜めていたシール袋とカウントアップした最後のシール袋を後工程に送り込む一方、この第二ストッパー装置のシャッター部の開動作に合わせて第一ストッパー装置のシャッター部を閉じて、次にカウントアップ後に切り離されて落ちてくるシール袋を一時係止して溜め込む仕組になっている。
【0006】
これにより、後工程側には目標数のシール袋が必ず定数供給され、その後、箱詰め等の後工程が完了すると、その完了信号を受けて第二ストッパー装置のシャッター部を閉じる一方で、第一ストッパー装置のシャッター部を開くことにより、当該第一ストッパー装置のシャッター部にカウントアップした後に溜めておいたシール袋を第二ストッパー装置側に供給する。引き続き、第一ストッパー装置のシャッター部を開いておいて、切離しカッター計数装置により切り離されてくるシール袋を、第二ストッパー装置のシャッター部に目標数がカウントアップされるまで溜め込むように構成されている。
【特許文献1】特開2000−211618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した構成を備える特許文献1に記載の装置は、後工程が機械化或いは自動化されている場合に使用されており、計数されて溜め込まれたシール袋を手作業で袋詰めするような場合には、以下のような実情がある。
【0008】
すなわち、
後工程が機械化等されていない場合の代表例は、定数シャッター機構の出口に対して手作業でビニール袋等の口を開いて嵌め込み、予め設定された目標数に計数された時点で、前記第二ストッパー装置のシャッター部を開けて当該第二ストッパー装置のシャッター部に一時係止されているシール袋を、前記ビニール袋内に投入するような場合である。この場合は、定数シャッター機構の出口に対してビニール袋等の口を開いて嵌め込むことで袋詰めの準備が完了したら、第二ストッパー装置のシャッター部を開けるように制御を変更する必要がある。
【0009】
また、定数シャッター機構の出口における袋詰め準備完了信号の発生方法が問題になる。通常は、定数シャッター機構の出口に対してビニール袋等の口を開いて嵌め込んだ時点で、袋詰め作業者がフットスイッチ等を押下げして袋詰め準備完了信号を発生させているが、手と足の両方を動かす必要があるため、作業効率が悪かった。特に、袋詰め準備及び袋詰め作業は、立った状態で前屈みになって両手を使用しているため、フットスイッチ等を足で押下げるような操作を作業者に要求すると、バランスを維持するために腰等への負担も大きく、このような繰り返し作業が比較的長時間に及ぶ場合、作業者への負担が大きくなる。
【0010】
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的簡単かつ安価な構成でありながら、手作業でビニール袋等の収容手段を所定にセットし、予め設定された個数に計数された時点で定数シャッター機構により一時係止されているシール袋等の物品を、セットした収容手段内に搬出するのに適した動作シーケンスを提供すると共に、手作業における作業効率を良くして作業者への負担を軽減することができる物品計数搬出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このため、本発明に係る物品計数搬出装置は、
処理工程上流側から搬送されてくる物品を計数しながら一時的に貯留し、予め設定した定数となったら当該定数の物品を滑り台上を滑らせて搬出するようにした物品計数搬出装置であって、
前記滑り台の途中に配設され、滑り台上における物品の滑動通路を開閉することで、物品の滑り台上での滑動を一時的に停止させ物品を滑り台上に一時係止させることができる第一ストッパー装置と、
前記第一ストッパー装置の下流側において前記滑り台の途中に配設され、滑り台上における物品の滑動通路を開閉することで、物品の滑り台上での滑動を一時的に停止させ物品を滑り台上に一時係止させることができる第二ストッパー装置と、
滑り台の出口部に、搬出される前記定数の物品を収容する収容手段を作業者が手作業によりセットして、前記定数の物品を前記収容手段によって受け取る準備が完了したことを検知して準備完了信号を送出する準備完了信号送出装置と、
を備え、
前記第一ストッパー装置は、通常開状態で物品を通過させ、通過させた物品の数が前記定数となったら閉状態にして以降搬送されてくる物品を一時係止する一方、前記通過させた定数の物品が前記第二ストッパー装置から搬出された後、前記準備完了信号送出装置からの準備完了信号の送出停止に基づいて再び開状態にし、
前記第二ストッパー装置は、通常閉状態で物品を一時係止させ、通過させた物品の数が前記定数になり、かつ、前記準備完了信号送出装置から準備完了信号が送出されると、開状態にして一時係止していた定数の物品を前記収容手段に向けて搬出する一方、前記準備完了信号送出装置からの準備完了信号の送出停止に基づいて再び閉状態にする
ことを特徴とする。
【0012】
前記滑り台は、第一ストッパー装置と第二ストッパー装置との間に所定数の物品を貯留することができるように、この間の幅寸法が前記第二ストッパー装置の幅寸法より大きく形成されていることを特徴とすることができる。
【0013】
前記準備完了信号送出装置は、
滑り台の出口部の下側に配設される板状部材と、
当該板状部材の上端側を支点として枢動可能に軸支する軸支部と、
前記板状部材の下側への所定以上の枢動を規制してその位置で前記板状部材を支持するストッパー部材と、
板状部材の枢動動作を検出するリミットスイッチと、
を含んで構成され、
作業者が、滑り台の出口部近傍に前記収容手段を手作業によりセットした際に前記収容手段を介して前記板状部材の下端側を枢動上側限界位置まで上昇させてリミットスイッチをON状態にすることで、準備完了信号を送出し、
作業者が、前記定数の物品を前記収容手段によって受け取った後、前記収容手段をセット位置から離脱させると、前記板状部材の下端側が自重によって枢動下側限界位置まで下降してリミットスイッチをOFF状態にすることで、準備完了信号の送出を停止するように構成されたことを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、比較的簡単かつ安価な構成でありながら、手作業でビニール袋等の収容手段を所定にセットし、予め設定された個数に計数された時点で定数シャッター機構により一時係止されているシール袋等の物品を、セットした収容手段内に搬出するのに適した動作シーケンスを提供すると共に、手作業における作業効率を良くして作業者への負担を軽減することができる物品計数搬出装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明に係る物品計数搬出装置の一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る物品計数搬出装置の全体構成を示している。
図1に示すように、自動包装機1のヒートシール装置(図示せず)によって横シールを施すことで内容物が横シール間に充填された一連のシール袋が形成され、当該一連のシール袋は、図5に示したような公知の切離しカッター計数装置2を用いて所定(例えば、一個づつ或いは複数個づつ)に切り離された後、ベルトコンベア等の搬送手段3を介して後工程側(処理工程下流側)に搬送され、物品計数搬出装置10へ到達する。
【0017】
本実施の形態に係る物品計数搬出装置10は、図中上下方向に傾斜された滑り台11(図1では符号11−1、11−2に分割して形成した例で示しているが、一体的に形成しても良い)を備え、前記搬送手段3により搬送されてくるシール袋を当該滑り台11の滑り面上を滑らせて後工程側へと搬送するようになっている。なお、前記滑り台11の途中には、シール袋の滑動を一時係止することができる第一ストッパー装置20と、第二ストッパー装置30と、が配設されている。
【0018】
また、第二ストッパー装置30の下流側で滑り台11の出口部12には、図2に拡大して示したように、当該出口部12に作業者が手作業により予め定めた所定個数のシール袋を収容するためのビニール袋(本発明に係る収容手段に相当)を口を開いた状態で嵌め込むなどの方法でセットしたこと、すなわち、袋詰め準備の完了を検知して制御装置(図示せず)へ送出する袋詰め準備完了信号送出装置40が配設されている。
【0019】
前記第一ストッパー装置20及び第二ストッパー装置30には、従来同様に、滑り台11の滑り面上を前記切り離されたシール袋が滑って通過する通路を開閉するシャッター部が備えられており、当該シャッター部には、シャッター板21、31が取り付けられた回転軸22、32が備えられており、当該回転軸22、32をモータやエアシリンダー等の駆動手段23、33で作動させることによりシャッター板21、31を動作させて、シャッター部の開閉動作が行われるように構成されている。
【0020】
図4の制御フローチャートに示すように、前記第一ストッパー装置20のシャッター部は通常開放状態でシール袋を通過させる一方で(S100)、前記第二ストッパー装置30のシャッター部は閉塞されている(S101)。
【0021】
そして、前記第一ストッパー装置20のシャッター部を通過したシール袋の数が予め定めた定数になると、前記第一ストッパー装置20のシャッター部は閉塞状態になってシール袋を一時係止する(S102、S103、S104)。
【0022】
これにより、予め定めた定数のシール袋が、前記第二ストッパー装置30のシャッター板31と第一ストッパー装置20の間に溜め込まれることになる一方で、第一ストッパー装置20のシャッター板21には、前回の予め定めた定数のための計数後に計数されたシール袋が一時係止されることになる。
【0023】
この一方、作業者が手作業によりビニール袋を口を開いた状態で前記出口部12に嵌め込むなどの方法でセットして袋詰め準備完了信号送出装置40が作動して袋詰め準備完了信号がONになると、制御部では当該信号を検知して(S105)、第二ストッパー装置30のシャッター部を開放し(S106)、ここに溜め込まれていた定数のシール袋を、出口部12に嵌め込まれているビニール袋に対して搬出する。
【0024】
ビニール袋に定数のシール袋が搬出されると、作業者は出口部12に嵌め込まれているビニール袋を離脱させるが、当該離脱作業と連動して袋詰め準備完了信号送出装置40からの袋詰め準備完了信号がOFFされ、制御部では、この袋詰め準備完了信号のOFFを検知して(S107)、第二ストッパー装置30のシャッター部を閉塞し(S108)、その後第一ストッパー装置20のシャッター部を開放する(S109)。
【0025】
そして、制御部では、ビニール袋への袋詰め作業の終了信号が送出されているか否か(例えば、自動包装機1の停止ボタンが押圧されているか否かなど)を検知し、作業終了信号が送出されていない場合は、S103へ戻って、ビニール袋への袋詰め作業を継続する。作業終了信号が送出されている場合には、本フローを終了する(S110)。
【0026】
なお、作業終了信号が送出されていない場合は、自動包装機1から順次シール袋が切り離されて搬出されてきているので、S108、S109において、第二ストッパー装置30のシャッター部を閉塞し、その後第一ストッパー装置20のシャッター部を開放することで、第一ストッパー装置20のシャッター板21に一時係止されている前回の予め定めた定数のための計数後に計数されたシール袋が第二シャッター装置30側へ送り出されて、ここに溜め込むことで、S103以降のルーチンが繰り返されることになる。
【0027】
ところで、本実施の形態に係る滑り台11は、第一ストッパー装置20から第二ストッパー装置30までの間に多量のシール袋を貯留することができるように、この間の幅寸法が第二ストッパー装置20並びに滑り台11の出口部12の幅寸法より大きくなるように設計されている(図3参照)。
【0028】
また、本実施の形態に係る袋詰め準備完了信号送出装置40は、図2、図3に示したように、例えば、滑り台11の出口部12の下側に配設される板状部材41(例えば、透明のPET等の樹脂、アルミ等の金属等を材料とすることができる)と、当該板状部材41の上流側を支点として枢動可能に軸支する軸支部42と、前記板状部材41の下側への所定以上の枢動を規制してその位置で前記板状部材41を支持するストッパー部材43と、板状部材41の枢動動作を検出するリミットスイッチ44と、を含んで構成されることができる。なお、前記板状部材41の下端側は、滑り台11の出口部12から所定量下流側に向けて突出するように配設されることができる。
【0029】
かかる構成を備えた袋詰め準備完了信号送出装置40は、前記軸支部42を枢動中心にして前記板状部材41の下端側を上昇させて板状部材41を枢動上側限界位置にもたらすとリミットスイッチ44がON状態となる一方、板状部材41の下端を下降させて枢動下側限界位置へもたらすとリミットスイッチ44がOFF状態となると共に前記ストッパー部材43によって支持される状態となる。
【0030】
ここで、作業者は、手作業により滑り台11の出口部12にビニール袋の口を開いて嵌め込む際に、同時に板状部材41の下端側も当該ビニール袋の口の中に挿入するようにする。そして、作業者が、滑り台11の出口部12及び板状部材41の下端側を同時に嵌め込んだビニール袋の口を上側に移動させて、板状部材41の下端側を上側に枢動させることで、リミットスイッチ44をON状態にする。この結果、袋詰め準備完了信号送出装置40から袋詰め準備完了信号(ON信号)が制御部へ送出されることになる(図4のS105参照)。
【0031】
この一方、予め定めた定数のシール袋のビニール袋への受け取りが終了し、作業者が、滑り台11の出口部12及び板状部材41の下端側を同時に嵌め込んだビニール袋を離脱させると、板状部材41の下端側は自重によって枢動下側限界位置へもたらされリミットスイッチ44がOFF状態にされる。この結果、袋詰め準備完了信号送出装置40からの袋詰め準備完了信号がOFFされ、制御部では作業者がビニール袋を離脱させたことを検知することが可能となっている(図4のS107参照)。
【0032】
このように、本実施の形態によれば、作業者が、手作業でビニール袋等を所定にセットし、予め設定された個数に計数された時点で定数シャッター機構により一時係止されているシール袋を、セットしたビニール袋内に搬出する場合に適した動作シーケンスを提供すると共に、作業者の手作業による袋詰め準備完了を簡単かつ安価な構成により検知するようにしたため、作業者が足などを動かして袋詰め準備完了信号を発生させる必要がなく、手作業における作業効率を良くして作業者への負担を軽減することができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、第一及び第二シャッター装置20、30のシャッター部構造をシャッター板21、31を回動させる方式のものを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えばシャッター板21、32をシール袋の滑り方向に対して交差する方向に往復させて開閉する方式のものを採用することも可能である。
【0034】
また、本実施の形態では、シール袋に適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一連の物品を切離しカッター装置などにより個体に切り離されるものであれば他の物品にも適用できるものである。
【0035】
更に、本実施の形態では、ビニール袋に物品を搬出する場合について説明したが、本実施の形態発明はこれに限定されるものではなく、紙袋、麻袋など他の袋状の収容手段に物品を搬出する場合にも適用できると共に、ダンボール箱等の箱状の収容手段にも適用可能である。
【0036】
加えて、本実施形態に係る滑り台11、第一ストッパー装置20、第二ストッパー装置30の内面は、シール袋等の物品が滑動面に付着して滑動の妨げとならないように、例えば、接触面積を減らすなどのため、滑動面をパンチングメタルなどのように凹凸形状とすることができる。
【0037】
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る物品計数搬出装機の全体構成の一例を示す図である。
【図2】図1のA部分を拡大して示す部分拡大図である。
【図3】図1の矢印B方向から見た袋詰め準備完了信号送信装置を示す部分拡大図である。
【図4】同上実施の形態に係る制御フローチャートの一例を示す図である。
【図5】従来のシール袋用計数供給装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 自動包装機
2 切離しカッター計数装置
10 物品計数搬出装置
11 滑り台
12 滑り台の出口部
20 第一ストッパー装置
21 シャッター板
22 回転軸
23 駆動手段
30 第一ストッパー装置
31 シャッター板
32 回転軸
40 袋詰め準備完了信号送出装置
41 板状部材
42 枢動軸
43 ストッパー部材
44 リミットスイッチ
F シール袋
FA 横シール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理工程上流側から搬送されてくる物品を計数しながら一時的に貯留し、予め設定した定数となったら当該定数の物品を滑り台上を滑らせて搬出するようにした物品計数搬出装置であって、
前記滑り台の途中に配設され、滑り台上における物品の滑動通路を開閉することで、物品の滑り台上での滑動を一時的に停止させ物品を滑り台上に一時係止させることができる第一ストッパー装置と、
前記第一ストッパー装置の下流側において前記滑り台の途中に配設され、滑り台上における物品の滑動通路を開閉することで、物品の滑り台上での滑動を一時的に停止させ物品を滑り台上に一時係止させることができる第二ストッパー装置と、
滑り台の出口部に、搬出される前記定数の物品を収容する収容手段を作業者が手作業によりセットして、前記定数の物品を前記収容手段によって受け取る準備が完了したことを検知して準備完了信号を送出する準備完了信号送出装置と、
を備え、
前記第一ストッパー装置は、通常開状態で物品を通過させ、通過させた物品の数が前記定数となったら閉状態にして以降搬送されてくる物品を一時係止する一方、前記通過させた定数の物品が前記第二ストッパー装置から搬出された後、前記準備完了信号送出装置からの準備完了信号の送出停止に基づいて再び開状態にし、
前記第二ストッパー装置は、通常閉状態で物品を一時係止させ、通過させた物品の数が前記定数になり、かつ、前記準備完了信号送出装置から準備完了信号が送出されると、開状態にして一時係止していた定数の物品を前記収容手段に向けて搬出する一方、前記準備完了信号送出装置からの準備完了信号の送出停止に基づいて再び閉状態にする
ことを特徴とする物品計数搬出装置。
【請求項2】
前記滑り台は、第一ストッパー装置と第二ストッパー装置との間に所定数の物品を貯留することができるように、この間の幅寸法が前記第二ストッパー装置の幅寸法より大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品計数搬出装置。
【請求項3】
前記準備完了信号送出装置は、
滑り台の出口部の下側に配設される板状部材と、
当該板状部材の上端側を支点として枢動可能に軸支する軸支部と、
前記板状部材の下側への所定以上の枢動を規制してその位置で前記板状部材を支持するストッパー部材と、
板状部材の枢動動作を検出するリミットスイッチと、
を含んで構成され、
作業者が、滑り台の出口部近傍に前記収容手段を手作業によりセットした際に前記収容手段を介して前記板状部材の下端側を枢動上側限界位置まで上昇させてリミットスイッチをON状態にすることで、準備完了信号を送出し、
作業者が、前記定数の物品を前記収容手段によって受け取った後、前記収容手段をセット位置から離脱させると、前記板状部材の下端側が自重によって枢動下側限界位置まで下降してリミットスイッチをOFF状態にすることで、準備完了信号の送出を停止するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品計数搬出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−285203(P2008−285203A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−132158(P2007−132158)
【出願日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【出願人】(596092595)三光機械株式会社 (102)
【出願人】(595068232)マルコメ株式会社 (12)
【Fターム(参考)】