特殊なベットに基づいたボーナスを提供するゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法
【課題】本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスを提供する。
【解決手段】ボーナスチャンス付ベットを行って入賞した場合には、通常ベットを行って入賞した場合に比べてプレーヤに付与される配当が少なくなるが、ボーナス配当がプレーヤに付与される可能性があるボーナスチャンスが実行される。
【解決手段】ボーナスチャンス付ベットを行って入賞した場合には、通常ベットを行って入賞した場合に比べてプレーヤに付与される配当が少なくなるが、ボーナス配当がプレーヤに付与される可能性があるボーナスチャンスが実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊なベットでゲームに勝った場合に、ボーナスを提供するゲーム装置、及び、ゲーム装置が実行するプレイ方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ホイール・オブ・フォーチュン(あるいは、ビッグ・シックス、マネー・ホイール)と呼ばれるホイールゲーム機等の当たりマークを予測して遊技を行うゲーム装置においては、ホイール上にマーク(例えば、「1」、「2」、「5」、「10」、「20」および2種類の「星マーク」)が付された領域を複数形成し、ホイールを回転させて自動停止させるなどして、いずれかの領域を特定することにより、当たりマークを決定する。
【0003】
このようなゲーム装置においては、例えば、特許文献1に開示されているように、複数のゲーム装置の各々におけるスコアが累積されていき、あるゲーム装置においてプレーヤが所定の条件を達成した場合に、累積されたスコアに基づいた賞がボーナス配当としてそのプレーヤに付与されることが行われている。
【0004】
【特許文献1】米国特許第7278635B2号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなボーナスをプレーヤに提供する方法として、単位ゲーム毎に、本来のゲームを行うためのベットとは別に、ボーナス用のベットを受け付ける方法と、各ゲーム装置で消費された遊技価値の一部をボーナス配当とする方法がある。
【0006】
しかしながら、ボーナス用のベットを受け付ける場合、プレーヤは本来のゲームと関係のないゲームを同時に行うことになる。そのため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うという虞がある。
【0007】
また、各ゲーム装置で消費された遊技価値の一部をボーナス配当とする場合、ゲームを提供しているカジノ等の店舗の売上げが減少することになる。
【0008】
本発明は、従来技術にないエンターテイメント性を備えたゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスを提供するゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0010】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークのいずれかを特定マークとして決定する特定マーク決定装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置と、以下(a1)〜(a6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(a1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(a2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(a3)前記特定マーク決定装置により前記特定マークを決定させ、(a4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(a5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、前記ボーナス決定装置により前記ボーナス配当を付与するか否かを決定させ、(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定された場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0011】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0012】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(b1)〜(b6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(b1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(b2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(b3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(b4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(b5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0013】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0014】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(c1)〜(c6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(c1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、(c2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(c3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(c4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(c5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(c6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【0015】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。
【0016】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(d1)〜(d6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(d1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(d2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(d3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(d4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(d5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(d6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【0017】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0018】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(e1)〜(e6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(e1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、(e2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(e3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(e4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(e5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(e6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【0019】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値と、ボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。また、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0020】
本発明は、複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行うゲーム装置が実行するプレイ方法であり、前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、(f1)複数のベット領域毎に、いずれかのベット領域に遊技価値をベットするベット操作としての通常操作に対応する通常倍率と、前記ベット操作としての特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するステップと、(f2)外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットするステップと、(f3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとするステップと、(f4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与するステップと、(f5)外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、(f6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、を含む。
【0021】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0022】
そして、以上の構成によれば、従来技術にないエンターテイメント性を備えたゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係るゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法の実施の形態を説明する。なお、本発明に係るゲーム装置は、ホイール装置で決定される数字等のマークを予想したプレーヤが、所持するチップ等の遊技価値を予想したマークにベットし、ベットしたマークが入賞したとき、そのプレーヤに対して、メダル等の遊技媒体やクレジット等の遊技価値を所定数払い出す遊技機である。
【0024】
図1に示すように、ゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行い、複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する段階と、外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットする段階と、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする段階と、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与する段階と、外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する段階と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する段階と、を備えたプレイ方法を実行する。ここで、プレイ方法とは、ゲーム装置1が実行するプレイ方法であり、換言すれば、ゲーム装置1の制御方法と同義である。
【0025】
ここで、『特別操作』とは、本実施の形態では、本来のゲームに遊技価値をベットすると同時に、「ボーナスチャンス」に遊技価値をベットするベット操作を意味する。そして、『特別操作』において本来のゲームに入賞した場合には、『通常操作』によって同額の遊技価値がベットされていた場合よりも少ない配当がプレーヤに付与されると同時に、「ボーナスチャンス」が実行され、これに入賞した場合には、ボーナス配当がプレーヤに付与されることとなる。
【0026】
上記のプレイ方法を実行するゲーム装置1は、図2に示すように、特定マーク決定装置としてのホイール装置101と、表示部(ディスプレイ)102と、入力部(入力デバイス)103と、コントローラ100とを有している。
【0027】
(ホイール装置101)
ホイール装置101は、複数のマークのいずれかをランダムに選んで特定マークとして決定するための装置である。このホイール装置101は、複数のマークを配置したホイールと、ホイールの特定の位置を指し示すストッパとにより物理的に構成されている。なお、ホイール装置101は、ホイールが回転表示されるホイール画面を表示する電気的な構成にされていても良い。電気的な構成としては、液晶表示装置やCRT(cathode-ray tube)装置、プラズマディスプレイ装置等を挙げることができる。ホイール装置101の具体的な構成は、後述する。
【0028】
(表示部102)
表示部(ディスプレイ)102は、複数のベット領域を表示するように電気的に構成されている。なお、表示部102は、複数のベット領域が描かれたテーブル等で物理的に構成されていても良い。電気的な構成としては、液晶表示装置やCRT(cathode-ray tube)装置、プラズマディスプレイ装置等を挙げることができる。表示部102の具体的な構成は、後述する。
【0029】
(入力部103)
入力部(入力デバイス)103は、表示部102に表示された複数のベット領域のいずれかにチップ(遊技価値)をベットするために操作される。ここで、入力部103は、「ボーナスチャンス」を伴わない通常操作と、「ボーナスチャンス」を伴う特別操作とを、ベット操作としてそれぞれ受け付ける。なお、入力部103は、後述するように、表示部102の前面側に設けられたタッチパネルで構成されていてもよいし、複数のボタンによって構成されていてもよい。
【0030】
(コントローラ100)
コントローラ100は、ディスプレイ(表示部102)に表示された複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する第1処理と、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値(チップ)をベットする第2処理と、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする第3処理と、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当(クレジット)を付与する第4処理と、を実行するように構成されている。換言すれば、コントローラ100は、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部と、第4処理部とを有している。
【0031】
また、コントローラ100は、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第5処理と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第6処理と、を実行するように構成されている。換言すれば、コントローラ100は、第5処理部と、第6処理部とを有している。
【0032】
上記のコントローラ100は、入力部103からの操作信号に基づいてチップのベットを実行するベット実行部105と、表示部102に複数のベット領域を表示させる表示制御部104とを有している。ベット実行部105は、入力部103が受け付けたベット操作が「ボーナスチャンス」を伴わない通常操作である場合には、通常ベットを実行し、入力部103が受け付けたベット操作が「ボーナスチャンス」を伴う特別操作である場合には、特別ベットを実行する。表示制御部104は、ベット実行部105によりベット(通常ベット、特別ベット)が実行されると、対応するベット領域にベット情報を表示させる。具体的な表示状態については後述する。なお、複数のベット領域は、それぞれ一のマークに対応付けられている。即ち、コントローラ100は、ディスプレイ(表示部102)に表示された複数のベット領域のうち、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値(チップ)をベットする第2処理を実行する。
【0033】
また、コントローラ100は、複数のマークのいずれかをランダムに選んで特定マークとして決定する動作をホイール装置101に実行させるゲーム実行部110を有している。具体的には、ゲーム実行部110は、複数のマークを配置したホイールを回転させることにより、複数のマークのいずれかをランダムに選んで特定マークとして決定する動作をホイール装置101に実行させる。また、コントローラ100は、ホイール装置101において回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークがどのマークであるかを判定するマーク判定部106を有している。そして、コントローラ100は、マーク判定部106が判定したマークを特定マークとする。即ち、コントローラ100は、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする第3処理を実行する。
【0034】
また、コントローラ100は、複数のベット領域毎に、「ボーナスチャンス」を伴わないベット操作である通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、「ボーナスチャンス」を伴うベット操作である特別操作に対応する特別倍率(特別ODDS)とを、配当倍率(所謂、ODDS)としてそれぞれ記憶するODDS記憶部108を有している。ここで、本実施の形態では、特別倍率は通常倍率よりも低い倍率に設定されている。即ち、コントローラ100は、複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する第1処理を実行する。
【0035】
また、コントローラ100は、プレーヤへの配当を判定する配当判定部109と、プレーヤに配当を付与する配当付与部111とを有している。配当判定部109は、ベット実行部105が実行したベット(通常ベット、特別ベット)と、マーク判定部106が判定した特定マークとを参照し、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にあるか否かを判定する。そして、配当判定部109は、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、入賞とし、特定マークに対応するベット領域にベットされたチップと、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当(クレジット)を算出する。算出された配当は、配当付与部111によって、プレーヤに付与される。即ち、コントローラ100は、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与する第4処理を実行する。
【0036】
さらに、コントローラ100は、ボーナスチャンス実行部107を有している。ボーナスチャンス実行部107は、ベット実行部105が実行したベットが特別ベットであって、配当付与部111によってプレーヤに配当が付与された場合に、「ボーナスチャンス」を実行し、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する。なお、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置を別途設けておき、ボーナスチャンス実行部107がボーナス決定装置を動作させることによって、ボーナス配当を付与するか否かをボーナス決定装置に決定させる構成であってもよい。即ち、コントローラ100は、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第5処理を実行する。
【0037】
さらに、コントローラ100は、ボーナス配当の付与の有無を判定するボーナス配当判定部112と、プレーヤにボーナス配当を付与するボーナス配当付与部113とを有している。ボーナス配当判定部112は、ボーナスチャンス実行部107がボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当(クレジット)を算出する。算出されたボーナス配当は、ボーナス配当付与部113によって、プレーヤに付与される。即ち、コントローラ100は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第6処理を実行する。
【0038】
なお、コントローラ100の各ブロックは、ハードウエアにより形成されていてもよいし、必要に応じてソフトウエアにより形成されていてもよい。
【0039】
(コントローラ100の動作)
上記の構成において、コントローラ100の動作を説明する。先ず、ODDS記憶部108には、複数のベット領域毎に、「ボーナスチャンス」を伴わないベット操作である通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、「ボーナスチャンス」を伴うベット操作である特別操作に対応する特別倍率(特別ODDS)とが配当倍率(ODDS)としてそれぞれ記憶される。これにより、コントローラ100は、複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する第1処理を実行することになる。
【0040】
そして、入力部103からベット情報がベット実行部105に入力され、入力されたベット情報は表示制御部104によって表示部102に表示される。これにより、コントローラ100は、ディスプレイ(表示部102)に表示された複数のベット領域のうち、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値(チップ)をベットする第2処理を実行することになる。そして、ホイール装置101がゲーム実行部110により動作されることにより、複数のマークのいずれかがランダムに選ばれて特定マークとして決定される。特定マークは、マーク判定部106により判定される。これにより、コントローラ100は、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする第3処理を実行することになる。
【0041】
そして、配当判定部109により、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にあるか否かが判定され、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、入賞とされて、特定マークに対応するベット領域にベットされたチップと、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当(クレジット)が算出される。そして、配当付与部111によって、算出された配当がプレーヤに付与される。これにより、コントローラ100は、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与する第4処理を実行することになる。
【0042】
そして、ベット実行部105が実行したベットが特別ベットであって、配当付与部111によってプレーヤに配当が付与された場合には、ボーナスチャンス実行部107により、「ボーナスチャンス」が実行され、ボーナス配当を付与するか否かがランダムに決定される。これにより、コントローラ100は、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当(クレジット)を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第5処理を実行することになる。
【0043】
そして、ボーナスチャンス実行部107がボーナス配当を付与すると決定した場合には、ボーナス配当判定部112によりボーナス配当(クレジット)が算出される。そして、ボーナス配当付与部113によって、算出されたボーナス配当がプレーヤに付与される。これにより、コントローラ100は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第6処理を実行することになる。
【0044】
以上の動作から明らかなように、ゲーム装置1は、図1にも示すように、複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行い、複数のベット領域毎に、いずれかのベット領域に遊技価値をベットするベット操作としての通常操作(通常ベットを行う操作)に対応する通常倍率と、ベット操作としての特別操作(ボーナスチャンス付ベットを行う操作)に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与するプレイ方法を実現している。
【0045】
上記のプレイ方法によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0046】
(表示状態)
上記のゲーム装置1及びそのプレイ方法の動作過程における表示部(ディスプレイ)102の表示状態の一例を具体的に説明する。なお、表示状態の説明は、図3に示すように、表示部102が複数のベット領域21〜27を含むベット画面20等を表示する電気的構成に基づいて行う。
【0047】
ゲーム装置1で単位ゲームが開始されると、表示部102には、図3に示すように、複数のベット領域21〜27を含むベット画面20が表示される。なお、表示部102の前面側には、外部から押圧操作可能で透光性を有するタッチパネル50が入力部(入力デバイス)103として設けられている。このため、ベット領域21〜27等のベット画面20上の様々な部位がプレーヤにより押圧されるということは、タッチパネル50のベット領域21〜27等に対応する様々な部位がプレーヤにより押圧されることを意味している。
【0048】
図3に示すように、ベット画面20には、「$1」のベット領域21、「$2」のベット領域22、「$5」のベット領域23、「$10」のベット領域24、「$20」のベット領域25、「第1の星マーク」のベット領域26、「第2の星マーク」のベット領域27が配列表示されている。また、ベット画面20には、チップをベットするためのベットボタン29〜32が配列表示されている。
【0049】
更に、ベット画面20には、ボーナスチャンス付ベット(特別ベット)を行う際に押圧されるボーナスボタン34、ベットをキャンセルする際に押圧されるキャンセルボタン33、ベットを確定するためのベット確定ボタン28、ゲームの操作方法等が不明な場合にプレーヤが押圧してヘルプ画面を表示させるヘルプボタン35、クレジットをチップとして払い出すための払い戻しボタン36が表示されている。また、ベット画面20には、プレーヤの現在のクレジット数を示すクレジット数表示部39が表示されている。
【0050】
ベットボタン29〜32は、プレーヤが指定したベット領域にチップをベットするためのボタンである。ベットボタン29〜32は、クレジット数「1」をベットする1ベットボタン29、クレジット数「5」をベットする5ベットボタン30、クレジット数「10」をベットする10ベットボタン31、クレジット数「100」をベットする100ベットボタン32の4種類からなる。
【0051】
クレジット数表示部39には、プレーヤが現在所有しているクレジット数が表示される。このクレジット数は、チップがベットされた際に、そのベット枚数(チップ一枚につき1クレジット)に応じて減少される。また、単位ゲームにおいて入賞し、クレジットの払い戻しがなされた場合には、払い戻し枚数分のクレジット数が増加される。なお、プレーヤが所有するクレジット数が0となった場合には、遊技終了となる。
【0052】
図3に示すように、通常ベットによりベットが行なわれると、ベット額を表示するマーク37が、ベットが行なわれたベット領域に表示される。また、ボーナスチャンス付ベットによりベットが行なわれると、ベット額を表示するマーク38が、マーク37とは異なる表示態様で、ベットが行なわれたベット領域に表示される。
【0053】
なお、複数のベット領域21〜27の各々には、通常ベットにおける配当倍率(通常倍率、通常ODDS)と、ボーナスチャンス付ベットにおける配当倍率(特別倍率、特別ODDS)と、「ボーナスチャンス」において入賞した場合に参照されるボーナス配当倍率(ボーナスODDS)とが設定されている。ここで、配当倍率(ODDS)(ボーナス配当倍率を含む)とは、チップ一枚あたりの入賞に対するクレジットの払い出し数である。配当倍率の詳細については後に説明する。
【0054】
上記のように構成されたベット画面20でベットが行われる際には、先ず、4種類のベットボタン29〜32のいずれかが押圧されることにより、ベット額が決定される。この際、ベットボタン29〜32のみが押圧されると通常ベットとなり、ベットボタン29〜32に加えてボーナスボタン34が押圧されるとボーナスチャンス付ベットとなる。その後、ベット領域21〜27のいずれかが押圧されることによって、ベット対象となるベット領域が決定される。以上の操作が繰り返された後に、ベット確定ボタン28が押圧されることにより、単位ゲームにおけるベットが確定される。
【0055】
また、ボーナスチャンス付ベットでチップをベットして入賞した場合には、「ボーナスチャンス」が実行され、表示部102には、図4に示すように、ボーナスチャンス画面40が表示される。
【0056】
ボーナスチャンス画面40には、「ボーナスチャンス」であることを表示する文字画像41と、数字が描かれた6つの領域に分割されたホイール42と、針43とが表示される。そして、ホイール42が回転表示され、一定時間経過後に停止される。ホイール42が停止した際に、針43が指し示している数字が、ボーナス倍率として決定される。そして、決定されたボーナス倍率とボーナスODDSとに基づいて、ボーナス配当が決定され、このボーナス配当がプレーヤに付与されることとなる。なお、ボーナス倍率は、後述する「負けゲーム回数」に応じて変化するように構成されている。
【0057】
(ゲーム装置1の機械的構成)
次に、ゲーム装置1の機械的構成について説明する。
【0058】
図5に示すように、ゲーム装置1は、本体部分となる筐体3と、筐体3の後方に設けられ、ディーラー150によって操作されるホイール装置2(ホイール装置101)と、ホイール装置2と向かい合うように筐体3に設置された複数台(本実施の形態では2台)のステーション4と、を有する構成にされている。
【0059】
ここでステーション4とは、ホイール装置2が決定する当たりマーク(特定マーク)を予想して行われるプレーヤのベット操作を入力可能なベット部である。そして、ステーション4は少なくとも、貨幣やメダル等の遊技媒体が投入されるメダル投入口(図示せず)と、プレーヤにより所定の指示が入力されるタッチパネル50(入力部(入力デバイス)103)と、ゲームに係る画像を表示させる液晶表示装置8(表示部(ディスプレイ)102)とを有し、プレーヤのベット操作を受け付ける遊技領域である。なお、ステーション4は筐体3に2台以上設けられていてもよく、筐体3に1台だけ設けられていてもよい。
【0060】
液晶表示装置8は、タッチパネル50が前面に取り付けられた所謂タッチパネル方式の液晶ディスプレイである。液晶表示装置8に表示される画像を認識したプレーヤによって、タッチパネル50等が操作されることにより、ゲームが進行される。
【0061】
また、各ステーション4が設置された筐体3の側面には、メダル払出口5がそれぞれ設けられている。また、筐体3には音楽、効果音等を流すスピーカ10(図示せず)が設けられている。筐体3の前方には、プレーヤが腰掛けるための椅子6が設けられている。
【0062】
更に、筐体3には、サーバ80が内蔵されている。サーバ80は、各ステーション4と接続されており、各ステーション4に命令信号を送信することにより、各ステーション4を主導的に制御し、遊技を進行させるものである。また、筐体3には、サーバ80に接続され、ディーラー150によって操作される入力装置16(図示せず)が設けられている。入力装置16には、ホイール装置2を手動で操作するディーラー150によって、当たりマーク等が入力される。
【0063】
また、メダル投入口の内部にはメダルセンサ(図示せず)が設けられており、メダル投入口より投入されたメダル等の遊技媒体の識別を行うとともに、投入されたメダルをカウントする。また、メダル払出口5の内部にはホッパー94(図示せず)が設けられており、所定枚数のメダルをメダル払出口5から払い出す。
【0064】
サーバ80には、図示しない液晶ディスプレイ及びキーボードが接続されており、液晶ディスプレイにはメニュー画面やメンテナンス画面が表示される。また、キーボードは複数のキーが配置された操作手段であり、液晶ディスプレイにメニュー画面やメンテナンス画面が表示された状態で保守員により操作されることにより、ゲーム装置1における各種設定や、メンテナンス作業が実行されるようにされている。
【0065】
ホイール装置2は、複数の領域に分割され、各領域間の境界に棒(図示せず)が打ち込まれたホイール2aと、棒に当接することによって左右に遥動するストッパ2bと、ホイール2aの中央に設けられた電光表示部15と、を有している。ホイール2aは、ディーラー150によって回転され、ホイール2aに設けられた複数の棒がストッパ2bに当接することによって、その回転速度を徐々に弱めていき、最後には完全に停止する。ホイール2aが停止した際にストッパ2bの先端が指し示しているマークが当たりマークとなる。
【0066】
電光表示部15は、プレーヤによってベットが行なわれてる間は、「ベットしてください」等の文字や画像を表示し、ホイール2aが回転中の間は演出画像等を表示し、当たりマークが決定した場合には当たりマーク等を表示する。
【0067】
ホイール2aは、図6に示すように、54分割されており、「1」のマークが記された第1の領域61が23個、「2」のマークが記された第2の領域62が15個、「5」のマークが記された第3の領域63が8個、「10」のマークが記された第4の領域64が4個、「20」のマークが記された第5の領域65が2個、「第1の星」のマークが記された第6の領域66が1個、「第2の星」のマークが記された第7の領域67が1個、それぞれ設けられている。これらの領域の境界の各々には、棒(図示せず)がホイール2aの盤面に対して垂直に打ち込まれている。また、ホイール2aの中央には、電光表示部15が設けられている。なお、ホイール2aは54分割されたものに限定されない。
【0068】
(ゲーム装置1の電気的構成)
次に、ゲーム装置1の電気的構成について説明する。
【0069】
(サーバ80の電気的構成)
図7に示すように、ゲーム装置1は、サーバ80とサーバ80に接続された複数(本実施の形態では2台)のステーション4とを有する構成にされている。サーバ80には、ホイール装置2の電光表示部15とディーラー150が操作する入力装置16とが接続されている。なお、ステーション4の制御系に関しては後述する。
【0070】
サーバ80は、サーバ80の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのサーバ制御用CPU81、ROM82、及びRAM83と、液晶駆動回路85を介して接続された液晶ディスプレイ86と、キーボード87とを有する構成にされている。
【0071】
サーバ制御用CPU81は、各ステーション4から供給される入力信号等、並びに、ROM82、及びRAM83に記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいてステーション4に命令信号を送信することにより、各ステーション4を主導的に制御し、遊技を進行させる。そして、入力装置16から得られた1個の当たりマークと、各ステーション4から送信されたベット情報とに基づいて、ベットされたチップの入賞判定を行い、各ステーション4において払い出されるクレジット数を計算する。また、サーバ制御用CPU81は、電光表示部15による表示を制御する。
【0072】
ROM82は、例えば、半導体メモリ等により構成され、ゲーム装置1の基本的な機能を実現させるためのプログラムや、各ステーション4を主導的に制御するためのプログラム等を記憶する。また、ROM82は、各ベット領域に設定された配当倍率(通常ODDS、特別ODDS)やボーナス配当倍率(ボーナスODDS)を、図9のODDS管理テーブルとして記憶しているとともに、「ボーナスチャンス」の際に用いられるボーナス倍率を、図10のボーナス倍率管理テーブルとして記憶している。
【0073】
一方、RAM83は、各ステーション4から供給されるチップのベット情報や後述する負けゲーム回数、入力装置16に入力されたホイール装置2の当たりマーク、及び、サーバ制御用CPU81により実行された処理の結果に関するデータ等を一時的に記憶する。
【0074】
(ステーション4の電気的構成)
次に、本実施の形態に係るサーバ80に接続されたステーション4の制御系に係る構成について図8に基づき説明する。図8は本実施の形態に係るステーション4の制御系を模式的に示すブロック図である。尚、2台設けられたステーション4は基本的に同じ構成を有しており、以下には1台のステーション4を例にして説明する。
【0075】
ステーション4は、図8に示すように、ステーション制御部90、及びいくつかの周辺装置機器により構成されている。ステーション制御部90は、ステーション制御用CPU91と、ROM92と、RAM93とを有している。ROM92は、例えば、半導体メモリ等により構成され、ステーション4の基本的な機能を実現させるためのプログラム、「ボーナスチャンス」を実行するためのプログラム、その他のステーション4の制御上必要な各種のプログラムやデータテーブル等が格納されている。また、RAM93は、ステーション制御用CPU91で演算された各種データ、プレーヤが現在所有する(ステーション4に貯留された)クレジット数、プレーヤによるチップのベット状況、負けゲーム回数等を一時的に記憶しておくメモリである。
【0076】
ステーション制御用CPU91は、サーバ制御用CPU81からの命令信号を受信し、この命令信号に基づいて、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4において単位ゲームを進行させる。また、ステーション制御用CPU91は、処理の内容によっては、プレーヤの操作が入力されたことを受けてタッチパネル50から供給される入力信号、及び、ROM92とRAM93とに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果に基づいて、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4において単位ゲームを進行させる。
【0077】
また、ステーション制御用CPU91には、ホッパー94が接続されている。ホッパー94は、ステーション制御用CPU91からの命令信号により、所定枚数のメダルをメダル払出口5(図5参照)から払い出す。
【0078】
更に、ステーション制御用CPU91には、液晶駆動回路95を介して液晶表示装置8が接続されている。液晶駆動回路95は、プログラムROM、画像ROM、画像制御CPU、ワークRAM、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)及びビデオRAMなどで構成されている。そして、プログラムROMには、液晶表示装置8での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。また、画像ROMには、例えば、液晶表示装置8で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。また、画像制御CPUは、ステーション制御用CPU91で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ROM内に予め記憶されたドットデータの中から液晶表示装置8に表示する画像の決定を行うものである。また、ワークRAMは、画像制御プログラムを画像制御CPUで実行するときの一時記憶手段として構成される。また、VDPは、画像制御CPUで決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置8に出力するものである。尚、ビデオRAMは、VDPで画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0079】
また、液晶表示装置8の前面側には、上述したようにタッチパネル50が取り付けられている。タッチパネル50の操作情報は、ステーション制御用CPU91に対して送信される。タッチパネル50が押圧操作されることによって、ベット画面20においてプレーヤによるチップのベット操作が行われる。具体的には、ベット領域21〜27の選択、ベットボタン29〜32の操作等が行われ、その情報がステーション制御用CPU91に送信される。そして、その情報に基づいてRAM93に現在のプレーヤのベット情報(指定したベット領域、ベットしたチップの枚数、並びに、ベットの種類)が随時記憶される。更に、そのベット情報は、サーバ制御用CPU81に対して送信され、RAM83のベット情報記憶エリアに記憶される。
【0080】
更に、ステーション制御用CPU91には、音出力回路96を介してスピーカ10が接続されている。スピーカ10は、音出力回路96からの出力信号に基づき、各種演出を行う際に各種の効果音を発生するものである。
【0081】
また、ステーション制御用CPU91には、メダルセンサ97が接続されている。メダルセンサ97はメダル投入口から投入されたメダルを検出するとともに、投入されたメダルを演算し、その結果をステーション制御用CPU91に対して送信する。そして、ステーション制御用CPU91は、送信された信号に基づいてRAM93に記憶されたプレーヤの所有するクレジット数を増加させる。
【0082】
(ODDS管理テーブル)
次に、入賞時の配当を算出する際に参照されるODDS管理テーブルについて、図9を用いて説明する。このODDS管理テーブルは、サーバ80のROM82に記憶されており、通常ODDSと特別ODDSとボーナスODDSとが、マークの種類(ベット領域)毎に設定されている。ここで、通常ODDSとは、単位ゲームにおいて「ボーナスチャンス」を伴わない通常ベットに対応する配当倍率(ODDS)であり、特別ODDSとは、単位ゲームにおいて「ボーナスチャンス」を伴うボーナスチャンス付ベット(特別ベット)に対応する配当倍率(ODDS)である。また、ボーナスODDSとは、「ボーナスチャンス」において入賞した場合に参照されるボーナス配当倍率である。
【0083】
例えば、「$5」のマークに対応する通常ODDSは、「5:1」である。なお、「5:1」とは、「1」のクレジット(チップ)をベットして入賞した際に、元の「1」のクレジットに加えて、「5」のクレジットが付与されることを意味する。つまり、通常ベットを行って入賞した場合には、ベットした額の6倍のクレジットが払い出されることとなる。
【0084】
また、「$5」のマークに対応する特別ODDSは、「4:1」である。つまり、ボーナスチャンス付ベットを行って入賞した場合には、ベットした額の5倍のクレジットが払い出されることとなる。このように、特別ODDSは通常ODDSよりも倍率が低い。
【0085】
また、「$5」のマークに対応するボーナスODDSは、「1:1」である。つまり、本実施の形態において、ボーナスODDSは、通常ODDSと特別ODDSとの差の値に設定されている。そして、「$5」のマークのボーナス比率は20%である。これに対し、「$1」のマークのボーナス比率は10%である。これにより、ボーナス比率が高いマークであるほど、「ボーナスチャンス」で入賞した場合にプレーヤが得るボーナス配当が高くなることになる。なお、ボーナスODDSは、通常ODDSと特別ODDSとの差の値に設定されたものに限定されない。
【0086】
このように、ボーナス配当は、ベットされたチップ(遊技価値)とボーナスODDS(ボーナス配当倍率)とに基づいているため、ボーナスODDSが高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。
【0087】
(ボーナス倍率管理テーブル)
次に、「ボーナスチャンス」においてボーナス配当を算出する際に参照されるボーナス倍率管理テーブルについて、図10を用いて説明する。このボーナス倍率管理テーブルは、サーバ80のROM82に記憶されており、ボーナス倍率が負けゲーム回数(カウント)に対応付けられて設定されている。ここで、「負けゲーム回数」とは、入賞しなかった単位ゲームの連続回数を意味する。つまり、「負けゲーム回数」が多いほど、そのプレーヤは負けてばかりいることになる。なお、入賞が生じた時点で「負けゲーム回数」はリセットされる。
【0088】
「負けゲーム回数」が「0〜60」の範囲で入賞した場合には、「0」、「5」、「10」のボーナス倍率を用いた「ボーナスチャンス」が実行され、これらのボーナス倍率は、ホイール42(図4参照)に表示される。「負けゲーム回数」が「61〜120」の範囲で入賞した場合には、「0」、「10」、「15」のボーナス倍率を用いた「ボーナスチャンス」が実行される。「負けゲーム回数」が「121以上」の範囲で入賞した場合には、「0」、「15」、「20」のボーナス倍率を用いた「ボーナスチャンス」が実行される。これらボーナス倍率はホイール42に表示されることとなる。これにより、「負けゲーム回数」が多くなるほど、「ボーナスチャンス」で入賞した場合にプレーヤが得るボーナス配当が高くなることになる。なお、負けゲーム回数とボーナス倍率との関係は、図10に図示したものに限定されない。
【0089】
このように、ボーナス配当は「負けゲーム回数」に対応するボーナス倍率に基づいており、負けゲーム回数が多くなるほどボーナス倍率が高くなるように設定されているから、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0090】
(ゲーム装置1の処理動作)
次に、ゲーム装置1において行われる処理動作について説明する。各ステーション4のステーション制御用CPU91と、サーバ80のサーバ制御用CPU81とが、連携して遊技処理を実行することにより、単位ゲームが進行される。
【0091】
(ステーション側遊技処理)
各ステーション4のステーション制御用CPU91は、図11に示すステーション側遊技処理ルーチンを実行する。まず、図11に示すように、ステーション制御用CPU91は、ベット画面20を液晶表示装置8に表示させる(S1)。そして、ベット開始信号をサーバ80から受信すると(S2)、プレーヤによるベット操作の受付を開始する(S3)。そして、ベット確定ボタン28が押圧されたか否かを判定する(S4)。ベット確定ボタン28が押圧されていない場合には(S4:NO)、S4を繰り返すことで、ベット確定ボタン28の押圧待ちとなる。ベット確定ボタン28が押圧された場合には(S4:YES)、ベット情報をサーバ80に送信する(S5)。
【0092】
そして、ディーラー150によってホイール装置2のホイール2aが回転され、ホイール2aの停止により当たりマークが決定すると、結果情報をサーバ80から受信し(S6)、入賞したか否かを判定する(S7)。入賞していないと判定した場合には(S7:NO)、負けゲーム回数nを「1」増加させる(S8)。
【0093】
一方、入賞したと判定した場合には(S7:YES)、結果情報に基づいてプレーヤに配当を付与する(S9)。その後、結果情報に基づいて、ボーナスチャンスを発生させるか否かを判定する(S10)。ボーナスチャンスを発生させると判定した場合には(S10:YES)、液晶表示装置8においてボーナスチャンス画面40を表示させ、ボーナス倍率が表示されたホイール42を回転・停止表示させるボーナスチャンス処理を実行する(S11)。そして、結果情報に基づいてプレーヤにボーナス配当を付与する(S12)。
【0094】
S10において、ボーナスチャンスを発生させないと判定した場合(S10:NO)、または、S12の後に、負けゲーム回数nを「0」にする(S13)。S8またはS13の後に、負けゲーム回数情報をサーバ80に送信し(S14)、ステーション側遊技処理ルーチンを終了する。
【0095】
(サーバ側遊技処理)
サーバ80のサーバ制御用CPU81は、図11に示すサーバ側遊技処理ルーチンを実行する。まず、図11に示すように、ディーラー150によって入力装置16にベット開始操作がなされたか否かを判定する(S101)。ベット開始操作がなされていないと判定した場合には(S101:NO)、S101を繰り返すことによって、ベット開始操作待ちとなる。ベット開始操作がなされたと判定した場合には(S101:YES)、各ステーション4にベット開始信号を送信し(S102)、電光表示部15において、ベットが受け付けられている旨の表示を行なわせる(S103)。
【0096】
そして、各ステーション4からベット情報を受信すると(S104)、電光表示部15において、ゲーム中であることを示す演出画像等の表示を行わせる(S105)。ディーラー150によってホイール2aが回転・停止され、ストッパ2bの先端が指し示すホイール2a上のマークが当たりマークとしてディーラー150およびプレーヤに認識される。そして、ディーラー150によって入力装置16に当たりマークが入力されたか否かを判定し(S106)、当たりマークが入力されていないと判定した場合には、S106を繰り返すことによって、当たりマークの入力待ちとなる。
【0097】
当たりマークが入力されたと判定した場合には(S106:YES)、ベット情報と当たりマークとを用いて配当を算出する(S107)。即ち、チップ数にODDSを乗じることによって配当を算出する。また、ボーナスチャンス付ベットが行われて入賞していた場合には、チップ数にボーナスODDSを乗じ、更に、「負けゲーム回数」に応じたボーナス倍率を乗じることによって、ボーナス配当を算出する。つまり、この時点で「ボーナスチャンス」の結果、即ち、ボーナス配当の額が決定されている。そして、算出した配当やボーナス配当に係る結果情報を各ステーション4に送信する(S108)。そして、電光表示部15にゲーム結果を表示させ(S109)、各ステーション4から負けゲーム回数情報を受信して(S110)、サーバ側遊技処理ルーチンを終了する。
【0098】
以上のように、ボーナスチャンス付ベットによりベットされて配当が付与された場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナスチャンスが実行される。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0099】
なお、上記の実施の形態では、サーバ80によって「ボーナスチャンス」の結果、即ち、ボーナス配当の額が決定される構成にされているが、各ステーション4において「ボーナスチャンス」の結果、即ち、ボーナス配当の額が決定される構成にされていてもよい。
【0100】
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークのいずれかを特定マーク(当たりマーク)として決定する特定マーク決定装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置(サーバ制御用CPU81)と、以下(a1)〜(a6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(a1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(a2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(a3)特定マーク決定装置により特定マークを決定させ、(a4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(a5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス決定装置によりボーナス配当を付与するか否かを決定させ、(a6)ボーナス配当を付与すると決定された場合に、ボーナス配当を付与する。
【0101】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0102】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(b1)〜(b6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(b1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(b2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(b3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(b4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(b5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(b6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する。
【0103】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0104】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(c1)〜(c6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(c1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、ベット領域毎にボーナス配当倍率(ボーナスODDS)を設定し、(c2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(c3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(c4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(c5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(c6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率とに基づいてボーナス配当を付与する。
【0105】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。
【0106】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(d1)〜(d6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(d1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(d2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(d3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(d4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウント(負けゲーム回数)を増加させる一方、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、カウントをリセットとするとともに、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(d5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(d6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、リセット前のカウントに対応する倍率(ボーナス倍率)に基づいてボーナス配当を付与する。
【0107】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0108】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(e1)〜(e6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(e1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、ベット領域毎にボーナス配当倍率(ボーナスODDS)を設定し、(e2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(e3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(e4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウント(負けゲーム回数)を増加させる一方、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、カウントをリセットとするとともに、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(e5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(e6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率(ボーナス倍率)とに基づいてボーナス配当を付与する。
【0109】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値と、ボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。また、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0110】
また、本実施の形態のゲーム装置1が実行するプレイ方法は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)を回転させる単位ゲームを繰り返し行うゲーム装置1が実行するプレイ方法であり、ゲーム装置が実行するプレイ方法は、(f1)複数のベット領域(ベット領域21〜27)毎に、いずれかのベット領域に遊技価値(チップ)をベットするベット操作としての通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、ベット操作としての特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定するステップと、(f2)外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットするステップと、(f3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とするステップと、(f4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与するステップと、(f5)外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、(f6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与するステップと、を含む。
【0111】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0112】
(本実施の形態の変形例)
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施の形態に限定されず、その他の実施の形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的な公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
【0113】
以上の詳細な説明は、コンピュータ又はコンピュータネットワーク上で実行される処理を含むものである。以上の説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップや、所定の処理機能を備えたブロックは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップや各ブロックでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップや各ブロックにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップや各ブロックにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップや各ブロックのために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】ゲーム装置のプレイ方法を示す説明図である。
【図2】ゲーム装置のブロック図である。
【図3】表示画面の説明図である。
【図4】表示画面の説明図である。
【図5】ゲーム装置の外観を示す斜視図である。
【図6】ホイールの平面図である。
【図7】ゲーム装置の電気的構成を模式的に示すブロック図である。
【図8】ステーションの電気的構成を模式的に示すブロック図である。
【図9】ODDS管理テーブルを示す図である。
【図10】ボーナス倍率管理テーブルを示す図である。
【図11】遊技処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 ゲーム装置
2 ホイール装置
2a ホイール
8 液晶表示装置
21,22,23,24,25,26,27 ベット領域
50 タッチパネル
81 サーバ制御用CPU
91 ステーション制御用CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊なベットでゲームに勝った場合に、ボーナスを提供するゲーム装置、及び、ゲーム装置が実行するプレイ方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ホイール・オブ・フォーチュン(あるいは、ビッグ・シックス、マネー・ホイール)と呼ばれるホイールゲーム機等の当たりマークを予測して遊技を行うゲーム装置においては、ホイール上にマーク(例えば、「1」、「2」、「5」、「10」、「20」および2種類の「星マーク」)が付された領域を複数形成し、ホイールを回転させて自動停止させるなどして、いずれかの領域を特定することにより、当たりマークを決定する。
【0003】
このようなゲーム装置においては、例えば、特許文献1に開示されているように、複数のゲーム装置の各々におけるスコアが累積されていき、あるゲーム装置においてプレーヤが所定の条件を達成した場合に、累積されたスコアに基づいた賞がボーナス配当としてそのプレーヤに付与されることが行われている。
【0004】
【特許文献1】米国特許第7278635B2号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなボーナスをプレーヤに提供する方法として、単位ゲーム毎に、本来のゲームを行うためのベットとは別に、ボーナス用のベットを受け付ける方法と、各ゲーム装置で消費された遊技価値の一部をボーナス配当とする方法がある。
【0006】
しかしながら、ボーナス用のベットを受け付ける場合、プレーヤは本来のゲームと関係のないゲームを同時に行うことになる。そのため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うという虞がある。
【0007】
また、各ゲーム装置で消費された遊技価値の一部をボーナス配当とする場合、ゲームを提供しているカジノ等の店舗の売上げが減少することになる。
【0008】
本発明は、従来技術にないエンターテイメント性を備えたゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスを提供するゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0010】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークのいずれかを特定マークとして決定する特定マーク決定装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置と、以下(a1)〜(a6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(a1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(a2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(a3)前記特定マーク決定装置により前記特定マークを決定させ、(a4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(a5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、前記ボーナス決定装置により前記ボーナス配当を付与するか否かを決定させ、(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定された場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0011】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0012】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(b1)〜(b6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(b1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(b2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(b3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(b4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(b5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【0013】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0014】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(c1)〜(c6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(c1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、(c2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(c3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(c4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(c5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(c6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【0015】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。
【0016】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(d1)〜(d6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(d1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(d2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(d3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(d4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(d5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(d6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【0017】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0018】
本発明は、下記構成を備えるゲーム装置であり、複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、以下(e1)〜(e6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、を備える。(e1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、(e2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、(e3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、(e4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(e5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(e6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【0019】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値と、ボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。また、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0020】
本発明は、複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行うゲーム装置が実行するプレイ方法であり、前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、(f1)複数のベット領域毎に、いずれかのベット領域に遊技価値をベットするベット操作としての通常操作に対応する通常倍率と、前記ベット操作としての特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するステップと、(f2)外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットするステップと、(f3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとするステップと、(f4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与するステップと、(f5)外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、(f6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、を含む。
【0021】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0022】
そして、以上の構成によれば、従来技術にないエンターテイメント性を備えたゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係るゲーム装置及びゲーム装置が実行するプレイ方法の実施の形態を説明する。なお、本発明に係るゲーム装置は、ホイール装置で決定される数字等のマークを予想したプレーヤが、所持するチップ等の遊技価値を予想したマークにベットし、ベットしたマークが入賞したとき、そのプレーヤに対して、メダル等の遊技媒体やクレジット等の遊技価値を所定数払い出す遊技機である。
【0024】
図1に示すように、ゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行い、複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する段階と、外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットする段階と、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする段階と、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与する段階と、外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する段階と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する段階と、を備えたプレイ方法を実行する。ここで、プレイ方法とは、ゲーム装置1が実行するプレイ方法であり、換言すれば、ゲーム装置1の制御方法と同義である。
【0025】
ここで、『特別操作』とは、本実施の形態では、本来のゲームに遊技価値をベットすると同時に、「ボーナスチャンス」に遊技価値をベットするベット操作を意味する。そして、『特別操作』において本来のゲームに入賞した場合には、『通常操作』によって同額の遊技価値がベットされていた場合よりも少ない配当がプレーヤに付与されると同時に、「ボーナスチャンス」が実行され、これに入賞した場合には、ボーナス配当がプレーヤに付与されることとなる。
【0026】
上記のプレイ方法を実行するゲーム装置1は、図2に示すように、特定マーク決定装置としてのホイール装置101と、表示部(ディスプレイ)102と、入力部(入力デバイス)103と、コントローラ100とを有している。
【0027】
(ホイール装置101)
ホイール装置101は、複数のマークのいずれかをランダムに選んで特定マークとして決定するための装置である。このホイール装置101は、複数のマークを配置したホイールと、ホイールの特定の位置を指し示すストッパとにより物理的に構成されている。なお、ホイール装置101は、ホイールが回転表示されるホイール画面を表示する電気的な構成にされていても良い。電気的な構成としては、液晶表示装置やCRT(cathode-ray tube)装置、プラズマディスプレイ装置等を挙げることができる。ホイール装置101の具体的な構成は、後述する。
【0028】
(表示部102)
表示部(ディスプレイ)102は、複数のベット領域を表示するように電気的に構成されている。なお、表示部102は、複数のベット領域が描かれたテーブル等で物理的に構成されていても良い。電気的な構成としては、液晶表示装置やCRT(cathode-ray tube)装置、プラズマディスプレイ装置等を挙げることができる。表示部102の具体的な構成は、後述する。
【0029】
(入力部103)
入力部(入力デバイス)103は、表示部102に表示された複数のベット領域のいずれかにチップ(遊技価値)をベットするために操作される。ここで、入力部103は、「ボーナスチャンス」を伴わない通常操作と、「ボーナスチャンス」を伴う特別操作とを、ベット操作としてそれぞれ受け付ける。なお、入力部103は、後述するように、表示部102の前面側に設けられたタッチパネルで構成されていてもよいし、複数のボタンによって構成されていてもよい。
【0030】
(コントローラ100)
コントローラ100は、ディスプレイ(表示部102)に表示された複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する第1処理と、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値(チップ)をベットする第2処理と、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする第3処理と、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当(クレジット)を付与する第4処理と、を実行するように構成されている。換言すれば、コントローラ100は、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部と、第4処理部とを有している。
【0031】
また、コントローラ100は、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第5処理と、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第6処理と、を実行するように構成されている。換言すれば、コントローラ100は、第5処理部と、第6処理部とを有している。
【0032】
上記のコントローラ100は、入力部103からの操作信号に基づいてチップのベットを実行するベット実行部105と、表示部102に複数のベット領域を表示させる表示制御部104とを有している。ベット実行部105は、入力部103が受け付けたベット操作が「ボーナスチャンス」を伴わない通常操作である場合には、通常ベットを実行し、入力部103が受け付けたベット操作が「ボーナスチャンス」を伴う特別操作である場合には、特別ベットを実行する。表示制御部104は、ベット実行部105によりベット(通常ベット、特別ベット)が実行されると、対応するベット領域にベット情報を表示させる。具体的な表示状態については後述する。なお、複数のベット領域は、それぞれ一のマークに対応付けられている。即ち、コントローラ100は、ディスプレイ(表示部102)に表示された複数のベット領域のうち、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値(チップ)をベットする第2処理を実行する。
【0033】
また、コントローラ100は、複数のマークのいずれかをランダムに選んで特定マークとして決定する動作をホイール装置101に実行させるゲーム実行部110を有している。具体的には、ゲーム実行部110は、複数のマークを配置したホイールを回転させることにより、複数のマークのいずれかをランダムに選んで特定マークとして決定する動作をホイール装置101に実行させる。また、コントローラ100は、ホイール装置101において回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークがどのマークであるかを判定するマーク判定部106を有している。そして、コントローラ100は、マーク判定部106が判定したマークを特定マークとする。即ち、コントローラ100は、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする第3処理を実行する。
【0034】
また、コントローラ100は、複数のベット領域毎に、「ボーナスチャンス」を伴わないベット操作である通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、「ボーナスチャンス」を伴うベット操作である特別操作に対応する特別倍率(特別ODDS)とを、配当倍率(所謂、ODDS)としてそれぞれ記憶するODDS記憶部108を有している。ここで、本実施の形態では、特別倍率は通常倍率よりも低い倍率に設定されている。即ち、コントローラ100は、複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する第1処理を実行する。
【0035】
また、コントローラ100は、プレーヤへの配当を判定する配当判定部109と、プレーヤに配当を付与する配当付与部111とを有している。配当判定部109は、ベット実行部105が実行したベット(通常ベット、特別ベット)と、マーク判定部106が判定した特定マークとを参照し、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にあるか否かを判定する。そして、配当判定部109は、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、入賞とし、特定マークに対応するベット領域にベットされたチップと、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当(クレジット)を算出する。算出された配当は、配当付与部111によって、プレーヤに付与される。即ち、コントローラ100は、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与する第4処理を実行する。
【0036】
さらに、コントローラ100は、ボーナスチャンス実行部107を有している。ボーナスチャンス実行部107は、ベット実行部105が実行したベットが特別ベットであって、配当付与部111によってプレーヤに配当が付与された場合に、「ボーナスチャンス」を実行し、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する。なお、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置を別途設けておき、ボーナスチャンス実行部107がボーナス決定装置を動作させることによって、ボーナス配当を付与するか否かをボーナス決定装置に決定させる構成であってもよい。即ち、コントローラ100は、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第5処理を実行する。
【0037】
さらに、コントローラ100は、ボーナス配当の付与の有無を判定するボーナス配当判定部112と、プレーヤにボーナス配当を付与するボーナス配当付与部113とを有している。ボーナス配当判定部112は、ボーナスチャンス実行部107がボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当(クレジット)を算出する。算出されたボーナス配当は、ボーナス配当付与部113によって、プレーヤに付与される。即ち、コントローラ100は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第6処理を実行する。
【0038】
なお、コントローラ100の各ブロックは、ハードウエアにより形成されていてもよいし、必要に応じてソフトウエアにより形成されていてもよい。
【0039】
(コントローラ100の動作)
上記の構成において、コントローラ100の動作を説明する。先ず、ODDS記憶部108には、複数のベット領域毎に、「ボーナスチャンス」を伴わないベット操作である通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、「ボーナスチャンス」を伴うベット操作である特別操作に対応する特別倍率(特別ODDS)とが配当倍率(ODDS)としてそれぞれ記憶される。これにより、コントローラ100は、複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定する第1処理を実行することになる。
【0040】
そして、入力部103からベット情報がベット実行部105に入力され、入力されたベット情報は表示制御部104によって表示部102に表示される。これにより、コントローラ100は、ディスプレイ(表示部102)に表示された複数のベット領域のうち、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値(チップ)をベットする第2処理を実行することになる。そして、ホイール装置101がゲーム実行部110により動作されることにより、複数のマークのいずれかがランダムに選ばれて特定マークとして決定される。特定マークは、マーク判定部106により判定される。これにより、コントローラ100は、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとする第3処理を実行することになる。
【0041】
そして、配当判定部109により、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にあるか否かが判定され、特定マークとチップがベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、入賞とされて、特定マークに対応するベット領域にベットされたチップと、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当(クレジット)が算出される。そして、配当付与部111によって、算出された配当がプレーヤに付与される。これにより、コントローラ100は、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与する第4処理を実行することになる。
【0042】
そして、ベット実行部105が実行したベットが特別ベットであって、配当付与部111によってプレーヤに配当が付与された場合には、ボーナスチャンス実行部107により、「ボーナスチャンス」が実行され、ボーナス配当を付与するか否かがランダムに決定される。これにより、コントローラ100は、入力デバイス(入力部103)が外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当(クレジット)を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定する第5処理を実行することになる。
【0043】
そして、ボーナスチャンス実行部107がボーナス配当を付与すると決定した場合には、ボーナス配当判定部112によりボーナス配当(クレジット)が算出される。そして、ボーナス配当付与部113によって、算出されたボーナス配当がプレーヤに付与される。これにより、コントローラ100は、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する第6処理を実行することになる。
【0044】
以上の動作から明らかなように、ゲーム装置1は、図1にも示すように、複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行い、複数のベット領域毎に、いずれかのベット領域に遊技価値をベットするベット操作としての通常操作(通常ベットを行う操作)に対応する通常倍率と、ベット操作としての特別操作(ボーナスチャンス付ベットを行う操作)に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与するプレイ方法を実現している。
【0045】
上記のプレイ方法によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0046】
(表示状態)
上記のゲーム装置1及びそのプレイ方法の動作過程における表示部(ディスプレイ)102の表示状態の一例を具体的に説明する。なお、表示状態の説明は、図3に示すように、表示部102が複数のベット領域21〜27を含むベット画面20等を表示する電気的構成に基づいて行う。
【0047】
ゲーム装置1で単位ゲームが開始されると、表示部102には、図3に示すように、複数のベット領域21〜27を含むベット画面20が表示される。なお、表示部102の前面側には、外部から押圧操作可能で透光性を有するタッチパネル50が入力部(入力デバイス)103として設けられている。このため、ベット領域21〜27等のベット画面20上の様々な部位がプレーヤにより押圧されるということは、タッチパネル50のベット領域21〜27等に対応する様々な部位がプレーヤにより押圧されることを意味している。
【0048】
図3に示すように、ベット画面20には、「$1」のベット領域21、「$2」のベット領域22、「$5」のベット領域23、「$10」のベット領域24、「$20」のベット領域25、「第1の星マーク」のベット領域26、「第2の星マーク」のベット領域27が配列表示されている。また、ベット画面20には、チップをベットするためのベットボタン29〜32が配列表示されている。
【0049】
更に、ベット画面20には、ボーナスチャンス付ベット(特別ベット)を行う際に押圧されるボーナスボタン34、ベットをキャンセルする際に押圧されるキャンセルボタン33、ベットを確定するためのベット確定ボタン28、ゲームの操作方法等が不明な場合にプレーヤが押圧してヘルプ画面を表示させるヘルプボタン35、クレジットをチップとして払い出すための払い戻しボタン36が表示されている。また、ベット画面20には、プレーヤの現在のクレジット数を示すクレジット数表示部39が表示されている。
【0050】
ベットボタン29〜32は、プレーヤが指定したベット領域にチップをベットするためのボタンである。ベットボタン29〜32は、クレジット数「1」をベットする1ベットボタン29、クレジット数「5」をベットする5ベットボタン30、クレジット数「10」をベットする10ベットボタン31、クレジット数「100」をベットする100ベットボタン32の4種類からなる。
【0051】
クレジット数表示部39には、プレーヤが現在所有しているクレジット数が表示される。このクレジット数は、チップがベットされた際に、そのベット枚数(チップ一枚につき1クレジット)に応じて減少される。また、単位ゲームにおいて入賞し、クレジットの払い戻しがなされた場合には、払い戻し枚数分のクレジット数が増加される。なお、プレーヤが所有するクレジット数が0となった場合には、遊技終了となる。
【0052】
図3に示すように、通常ベットによりベットが行なわれると、ベット額を表示するマーク37が、ベットが行なわれたベット領域に表示される。また、ボーナスチャンス付ベットによりベットが行なわれると、ベット額を表示するマーク38が、マーク37とは異なる表示態様で、ベットが行なわれたベット領域に表示される。
【0053】
なお、複数のベット領域21〜27の各々には、通常ベットにおける配当倍率(通常倍率、通常ODDS)と、ボーナスチャンス付ベットにおける配当倍率(特別倍率、特別ODDS)と、「ボーナスチャンス」において入賞した場合に参照されるボーナス配当倍率(ボーナスODDS)とが設定されている。ここで、配当倍率(ODDS)(ボーナス配当倍率を含む)とは、チップ一枚あたりの入賞に対するクレジットの払い出し数である。配当倍率の詳細については後に説明する。
【0054】
上記のように構成されたベット画面20でベットが行われる際には、先ず、4種類のベットボタン29〜32のいずれかが押圧されることにより、ベット額が決定される。この際、ベットボタン29〜32のみが押圧されると通常ベットとなり、ベットボタン29〜32に加えてボーナスボタン34が押圧されるとボーナスチャンス付ベットとなる。その後、ベット領域21〜27のいずれかが押圧されることによって、ベット対象となるベット領域が決定される。以上の操作が繰り返された後に、ベット確定ボタン28が押圧されることにより、単位ゲームにおけるベットが確定される。
【0055】
また、ボーナスチャンス付ベットでチップをベットして入賞した場合には、「ボーナスチャンス」が実行され、表示部102には、図4に示すように、ボーナスチャンス画面40が表示される。
【0056】
ボーナスチャンス画面40には、「ボーナスチャンス」であることを表示する文字画像41と、数字が描かれた6つの領域に分割されたホイール42と、針43とが表示される。そして、ホイール42が回転表示され、一定時間経過後に停止される。ホイール42が停止した際に、針43が指し示している数字が、ボーナス倍率として決定される。そして、決定されたボーナス倍率とボーナスODDSとに基づいて、ボーナス配当が決定され、このボーナス配当がプレーヤに付与されることとなる。なお、ボーナス倍率は、後述する「負けゲーム回数」に応じて変化するように構成されている。
【0057】
(ゲーム装置1の機械的構成)
次に、ゲーム装置1の機械的構成について説明する。
【0058】
図5に示すように、ゲーム装置1は、本体部分となる筐体3と、筐体3の後方に設けられ、ディーラー150によって操作されるホイール装置2(ホイール装置101)と、ホイール装置2と向かい合うように筐体3に設置された複数台(本実施の形態では2台)のステーション4と、を有する構成にされている。
【0059】
ここでステーション4とは、ホイール装置2が決定する当たりマーク(特定マーク)を予想して行われるプレーヤのベット操作を入力可能なベット部である。そして、ステーション4は少なくとも、貨幣やメダル等の遊技媒体が投入されるメダル投入口(図示せず)と、プレーヤにより所定の指示が入力されるタッチパネル50(入力部(入力デバイス)103)と、ゲームに係る画像を表示させる液晶表示装置8(表示部(ディスプレイ)102)とを有し、プレーヤのベット操作を受け付ける遊技領域である。なお、ステーション4は筐体3に2台以上設けられていてもよく、筐体3に1台だけ設けられていてもよい。
【0060】
液晶表示装置8は、タッチパネル50が前面に取り付けられた所謂タッチパネル方式の液晶ディスプレイである。液晶表示装置8に表示される画像を認識したプレーヤによって、タッチパネル50等が操作されることにより、ゲームが進行される。
【0061】
また、各ステーション4が設置された筐体3の側面には、メダル払出口5がそれぞれ設けられている。また、筐体3には音楽、効果音等を流すスピーカ10(図示せず)が設けられている。筐体3の前方には、プレーヤが腰掛けるための椅子6が設けられている。
【0062】
更に、筐体3には、サーバ80が内蔵されている。サーバ80は、各ステーション4と接続されており、各ステーション4に命令信号を送信することにより、各ステーション4を主導的に制御し、遊技を進行させるものである。また、筐体3には、サーバ80に接続され、ディーラー150によって操作される入力装置16(図示せず)が設けられている。入力装置16には、ホイール装置2を手動で操作するディーラー150によって、当たりマーク等が入力される。
【0063】
また、メダル投入口の内部にはメダルセンサ(図示せず)が設けられており、メダル投入口より投入されたメダル等の遊技媒体の識別を行うとともに、投入されたメダルをカウントする。また、メダル払出口5の内部にはホッパー94(図示せず)が設けられており、所定枚数のメダルをメダル払出口5から払い出す。
【0064】
サーバ80には、図示しない液晶ディスプレイ及びキーボードが接続されており、液晶ディスプレイにはメニュー画面やメンテナンス画面が表示される。また、キーボードは複数のキーが配置された操作手段であり、液晶ディスプレイにメニュー画面やメンテナンス画面が表示された状態で保守員により操作されることにより、ゲーム装置1における各種設定や、メンテナンス作業が実行されるようにされている。
【0065】
ホイール装置2は、複数の領域に分割され、各領域間の境界に棒(図示せず)が打ち込まれたホイール2aと、棒に当接することによって左右に遥動するストッパ2bと、ホイール2aの中央に設けられた電光表示部15と、を有している。ホイール2aは、ディーラー150によって回転され、ホイール2aに設けられた複数の棒がストッパ2bに当接することによって、その回転速度を徐々に弱めていき、最後には完全に停止する。ホイール2aが停止した際にストッパ2bの先端が指し示しているマークが当たりマークとなる。
【0066】
電光表示部15は、プレーヤによってベットが行なわれてる間は、「ベットしてください」等の文字や画像を表示し、ホイール2aが回転中の間は演出画像等を表示し、当たりマークが決定した場合には当たりマーク等を表示する。
【0067】
ホイール2aは、図6に示すように、54分割されており、「1」のマークが記された第1の領域61が23個、「2」のマークが記された第2の領域62が15個、「5」のマークが記された第3の領域63が8個、「10」のマークが記された第4の領域64が4個、「20」のマークが記された第5の領域65が2個、「第1の星」のマークが記された第6の領域66が1個、「第2の星」のマークが記された第7の領域67が1個、それぞれ設けられている。これらの領域の境界の各々には、棒(図示せず)がホイール2aの盤面に対して垂直に打ち込まれている。また、ホイール2aの中央には、電光表示部15が設けられている。なお、ホイール2aは54分割されたものに限定されない。
【0068】
(ゲーム装置1の電気的構成)
次に、ゲーム装置1の電気的構成について説明する。
【0069】
(サーバ80の電気的構成)
図7に示すように、ゲーム装置1は、サーバ80とサーバ80に接続された複数(本実施の形態では2台)のステーション4とを有する構成にされている。サーバ80には、ホイール装置2の電光表示部15とディーラー150が操作する入力装置16とが接続されている。なお、ステーション4の制御系に関しては後述する。
【0070】
サーバ80は、サーバ80の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのサーバ制御用CPU81、ROM82、及びRAM83と、液晶駆動回路85を介して接続された液晶ディスプレイ86と、キーボード87とを有する構成にされている。
【0071】
サーバ制御用CPU81は、各ステーション4から供給される入力信号等、並びに、ROM82、及びRAM83に記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を行い、その結果に基づいてステーション4に命令信号を送信することにより、各ステーション4を主導的に制御し、遊技を進行させる。そして、入力装置16から得られた1個の当たりマークと、各ステーション4から送信されたベット情報とに基づいて、ベットされたチップの入賞判定を行い、各ステーション4において払い出されるクレジット数を計算する。また、サーバ制御用CPU81は、電光表示部15による表示を制御する。
【0072】
ROM82は、例えば、半導体メモリ等により構成され、ゲーム装置1の基本的な機能を実現させるためのプログラムや、各ステーション4を主導的に制御するためのプログラム等を記憶する。また、ROM82は、各ベット領域に設定された配当倍率(通常ODDS、特別ODDS)やボーナス配当倍率(ボーナスODDS)を、図9のODDS管理テーブルとして記憶しているとともに、「ボーナスチャンス」の際に用いられるボーナス倍率を、図10のボーナス倍率管理テーブルとして記憶している。
【0073】
一方、RAM83は、各ステーション4から供給されるチップのベット情報や後述する負けゲーム回数、入力装置16に入力されたホイール装置2の当たりマーク、及び、サーバ制御用CPU81により実行された処理の結果に関するデータ等を一時的に記憶する。
【0074】
(ステーション4の電気的構成)
次に、本実施の形態に係るサーバ80に接続されたステーション4の制御系に係る構成について図8に基づき説明する。図8は本実施の形態に係るステーション4の制御系を模式的に示すブロック図である。尚、2台設けられたステーション4は基本的に同じ構成を有しており、以下には1台のステーション4を例にして説明する。
【0075】
ステーション4は、図8に示すように、ステーション制御部90、及びいくつかの周辺装置機器により構成されている。ステーション制御部90は、ステーション制御用CPU91と、ROM92と、RAM93とを有している。ROM92は、例えば、半導体メモリ等により構成され、ステーション4の基本的な機能を実現させるためのプログラム、「ボーナスチャンス」を実行するためのプログラム、その他のステーション4の制御上必要な各種のプログラムやデータテーブル等が格納されている。また、RAM93は、ステーション制御用CPU91で演算された各種データ、プレーヤが現在所有する(ステーション4に貯留された)クレジット数、プレーヤによるチップのベット状況、負けゲーム回数等を一時的に記憶しておくメモリである。
【0076】
ステーション制御用CPU91は、サーバ制御用CPU81からの命令信号を受信し、この命令信号に基づいて、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4において単位ゲームを進行させる。また、ステーション制御用CPU91は、処理の内容によっては、プレーヤの操作が入力されたことを受けてタッチパネル50から供給される入力信号、及び、ROM92とRAM93とに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果に基づいて、ステーション4を構成する周辺機器を制御し、ステーション4において単位ゲームを進行させる。
【0077】
また、ステーション制御用CPU91には、ホッパー94が接続されている。ホッパー94は、ステーション制御用CPU91からの命令信号により、所定枚数のメダルをメダル払出口5(図5参照)から払い出す。
【0078】
更に、ステーション制御用CPU91には、液晶駆動回路95を介して液晶表示装置8が接続されている。液晶駆動回路95は、プログラムROM、画像ROM、画像制御CPU、ワークRAM、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)及びビデオRAMなどで構成されている。そして、プログラムROMには、液晶表示装置8での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。また、画像ROMには、例えば、液晶表示装置8で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。また、画像制御CPUは、ステーション制御用CPU91で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ROM内に予め記憶されたドットデータの中から液晶表示装置8に表示する画像の決定を行うものである。また、ワークRAMは、画像制御プログラムを画像制御CPUで実行するときの一時記憶手段として構成される。また、VDPは、画像制御CPUで決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置8に出力するものである。尚、ビデオRAMは、VDPで画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0079】
また、液晶表示装置8の前面側には、上述したようにタッチパネル50が取り付けられている。タッチパネル50の操作情報は、ステーション制御用CPU91に対して送信される。タッチパネル50が押圧操作されることによって、ベット画面20においてプレーヤによるチップのベット操作が行われる。具体的には、ベット領域21〜27の選択、ベットボタン29〜32の操作等が行われ、その情報がステーション制御用CPU91に送信される。そして、その情報に基づいてRAM93に現在のプレーヤのベット情報(指定したベット領域、ベットしたチップの枚数、並びに、ベットの種類)が随時記憶される。更に、そのベット情報は、サーバ制御用CPU81に対して送信され、RAM83のベット情報記憶エリアに記憶される。
【0080】
更に、ステーション制御用CPU91には、音出力回路96を介してスピーカ10が接続されている。スピーカ10は、音出力回路96からの出力信号に基づき、各種演出を行う際に各種の効果音を発生するものである。
【0081】
また、ステーション制御用CPU91には、メダルセンサ97が接続されている。メダルセンサ97はメダル投入口から投入されたメダルを検出するとともに、投入されたメダルを演算し、その結果をステーション制御用CPU91に対して送信する。そして、ステーション制御用CPU91は、送信された信号に基づいてRAM93に記憶されたプレーヤの所有するクレジット数を増加させる。
【0082】
(ODDS管理テーブル)
次に、入賞時の配当を算出する際に参照されるODDS管理テーブルについて、図9を用いて説明する。このODDS管理テーブルは、サーバ80のROM82に記憶されており、通常ODDSと特別ODDSとボーナスODDSとが、マークの種類(ベット領域)毎に設定されている。ここで、通常ODDSとは、単位ゲームにおいて「ボーナスチャンス」を伴わない通常ベットに対応する配当倍率(ODDS)であり、特別ODDSとは、単位ゲームにおいて「ボーナスチャンス」を伴うボーナスチャンス付ベット(特別ベット)に対応する配当倍率(ODDS)である。また、ボーナスODDSとは、「ボーナスチャンス」において入賞した場合に参照されるボーナス配当倍率である。
【0083】
例えば、「$5」のマークに対応する通常ODDSは、「5:1」である。なお、「5:1」とは、「1」のクレジット(チップ)をベットして入賞した際に、元の「1」のクレジットに加えて、「5」のクレジットが付与されることを意味する。つまり、通常ベットを行って入賞した場合には、ベットした額の6倍のクレジットが払い出されることとなる。
【0084】
また、「$5」のマークに対応する特別ODDSは、「4:1」である。つまり、ボーナスチャンス付ベットを行って入賞した場合には、ベットした額の5倍のクレジットが払い出されることとなる。このように、特別ODDSは通常ODDSよりも倍率が低い。
【0085】
また、「$5」のマークに対応するボーナスODDSは、「1:1」である。つまり、本実施の形態において、ボーナスODDSは、通常ODDSと特別ODDSとの差の値に設定されている。そして、「$5」のマークのボーナス比率は20%である。これに対し、「$1」のマークのボーナス比率は10%である。これにより、ボーナス比率が高いマークであるほど、「ボーナスチャンス」で入賞した場合にプレーヤが得るボーナス配当が高くなることになる。なお、ボーナスODDSは、通常ODDSと特別ODDSとの差の値に設定されたものに限定されない。
【0086】
このように、ボーナス配当は、ベットされたチップ(遊技価値)とボーナスODDS(ボーナス配当倍率)とに基づいているため、ボーナスODDSが高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。
【0087】
(ボーナス倍率管理テーブル)
次に、「ボーナスチャンス」においてボーナス配当を算出する際に参照されるボーナス倍率管理テーブルについて、図10を用いて説明する。このボーナス倍率管理テーブルは、サーバ80のROM82に記憶されており、ボーナス倍率が負けゲーム回数(カウント)に対応付けられて設定されている。ここで、「負けゲーム回数」とは、入賞しなかった単位ゲームの連続回数を意味する。つまり、「負けゲーム回数」が多いほど、そのプレーヤは負けてばかりいることになる。なお、入賞が生じた時点で「負けゲーム回数」はリセットされる。
【0088】
「負けゲーム回数」が「0〜60」の範囲で入賞した場合には、「0」、「5」、「10」のボーナス倍率を用いた「ボーナスチャンス」が実行され、これらのボーナス倍率は、ホイール42(図4参照)に表示される。「負けゲーム回数」が「61〜120」の範囲で入賞した場合には、「0」、「10」、「15」のボーナス倍率を用いた「ボーナスチャンス」が実行される。「負けゲーム回数」が「121以上」の範囲で入賞した場合には、「0」、「15」、「20」のボーナス倍率を用いた「ボーナスチャンス」が実行される。これらボーナス倍率はホイール42に表示されることとなる。これにより、「負けゲーム回数」が多くなるほど、「ボーナスチャンス」で入賞した場合にプレーヤが得るボーナス配当が高くなることになる。なお、負けゲーム回数とボーナス倍率との関係は、図10に図示したものに限定されない。
【0089】
このように、ボーナス配当は「負けゲーム回数」に対応するボーナス倍率に基づいており、負けゲーム回数が多くなるほどボーナス倍率が高くなるように設定されているから、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0090】
(ゲーム装置1の処理動作)
次に、ゲーム装置1において行われる処理動作について説明する。各ステーション4のステーション制御用CPU91と、サーバ80のサーバ制御用CPU81とが、連携して遊技処理を実行することにより、単位ゲームが進行される。
【0091】
(ステーション側遊技処理)
各ステーション4のステーション制御用CPU91は、図11に示すステーション側遊技処理ルーチンを実行する。まず、図11に示すように、ステーション制御用CPU91は、ベット画面20を液晶表示装置8に表示させる(S1)。そして、ベット開始信号をサーバ80から受信すると(S2)、プレーヤによるベット操作の受付を開始する(S3)。そして、ベット確定ボタン28が押圧されたか否かを判定する(S4)。ベット確定ボタン28が押圧されていない場合には(S4:NO)、S4を繰り返すことで、ベット確定ボタン28の押圧待ちとなる。ベット確定ボタン28が押圧された場合には(S4:YES)、ベット情報をサーバ80に送信する(S5)。
【0092】
そして、ディーラー150によってホイール装置2のホイール2aが回転され、ホイール2aの停止により当たりマークが決定すると、結果情報をサーバ80から受信し(S6)、入賞したか否かを判定する(S7)。入賞していないと判定した場合には(S7:NO)、負けゲーム回数nを「1」増加させる(S8)。
【0093】
一方、入賞したと判定した場合には(S7:YES)、結果情報に基づいてプレーヤに配当を付与する(S9)。その後、結果情報に基づいて、ボーナスチャンスを発生させるか否かを判定する(S10)。ボーナスチャンスを発生させると判定した場合には(S10:YES)、液晶表示装置8においてボーナスチャンス画面40を表示させ、ボーナス倍率が表示されたホイール42を回転・停止表示させるボーナスチャンス処理を実行する(S11)。そして、結果情報に基づいてプレーヤにボーナス配当を付与する(S12)。
【0094】
S10において、ボーナスチャンスを発生させないと判定した場合(S10:NO)、または、S12の後に、負けゲーム回数nを「0」にする(S13)。S8またはS13の後に、負けゲーム回数情報をサーバ80に送信し(S14)、ステーション側遊技処理ルーチンを終了する。
【0095】
(サーバ側遊技処理)
サーバ80のサーバ制御用CPU81は、図11に示すサーバ側遊技処理ルーチンを実行する。まず、図11に示すように、ディーラー150によって入力装置16にベット開始操作がなされたか否かを判定する(S101)。ベット開始操作がなされていないと判定した場合には(S101:NO)、S101を繰り返すことによって、ベット開始操作待ちとなる。ベット開始操作がなされたと判定した場合には(S101:YES)、各ステーション4にベット開始信号を送信し(S102)、電光表示部15において、ベットが受け付けられている旨の表示を行なわせる(S103)。
【0096】
そして、各ステーション4からベット情報を受信すると(S104)、電光表示部15において、ゲーム中であることを示す演出画像等の表示を行わせる(S105)。ディーラー150によってホイール2aが回転・停止され、ストッパ2bの先端が指し示すホイール2a上のマークが当たりマークとしてディーラー150およびプレーヤに認識される。そして、ディーラー150によって入力装置16に当たりマークが入力されたか否かを判定し(S106)、当たりマークが入力されていないと判定した場合には、S106を繰り返すことによって、当たりマークの入力待ちとなる。
【0097】
当たりマークが入力されたと判定した場合には(S106:YES)、ベット情報と当たりマークとを用いて配当を算出する(S107)。即ち、チップ数にODDSを乗じることによって配当を算出する。また、ボーナスチャンス付ベットが行われて入賞していた場合には、チップ数にボーナスODDSを乗じ、更に、「負けゲーム回数」に応じたボーナス倍率を乗じることによって、ボーナス配当を算出する。つまり、この時点で「ボーナスチャンス」の結果、即ち、ボーナス配当の額が決定されている。そして、算出した配当やボーナス配当に係る結果情報を各ステーション4に送信する(S108)。そして、電光表示部15にゲーム結果を表示させ(S109)、各ステーション4から負けゲーム回数情報を受信して(S110)、サーバ側遊技処理ルーチンを終了する。
【0098】
以上のように、ボーナスチャンス付ベットによりベットされて配当が付与された場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナスチャンスが実行される。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0099】
なお、上記の実施の形態では、サーバ80によって「ボーナスチャンス」の結果、即ち、ボーナス配当の額が決定される構成にされているが、各ステーション4において「ボーナスチャンス」の結果、即ち、ボーナス配当の額が決定される構成にされていてもよい。
【0100】
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークのいずれかを特定マーク(当たりマーク)として決定する特定マーク決定装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置(サーバ制御用CPU81)と、以下(a1)〜(a6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(a1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(a2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(a3)特定マーク決定装置により特定マークを決定させ、(a4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(a5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス決定装置によりボーナス配当を付与するか否かを決定させ、(a6)ボーナス配当を付与すると決定された場合に、ボーナス配当を付与する。
【0101】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0102】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(b1)〜(b6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(b1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(b2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(b3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(b4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(b5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(b6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与する。
【0103】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0104】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(c1)〜(c6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(c1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、ベット領域毎にボーナス配当倍率(ボーナスODDS)を設定し、(c2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(c3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(c4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(c5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(c6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率とに基づいてボーナス配当を付与する。
【0105】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。
【0106】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(d1)〜(d6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(d1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定し、(d2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(d3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(d4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウント(負けゲーム回数)を増加させる一方、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、カウントをリセットとするとともに、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(d5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(d6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、リセット前のカウントに対応する倍率(ボーナス倍率)に基づいてボーナス配当を付与する。
【0107】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0108】
また、本実施の形態のゲーム装置1は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)が回転されるホイール装置(ホイール装置2)と、少なくとも一のマークに対応し、遊技価値(チップ)がベットされるベット領域(ベット領域21〜27)を複数表示するディスプレイ(液晶表示装置8)と、いずれかのベット領域に遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイス(タッチパネル50)と、以下(e1)〜(e6)のように動作するようにプログラムされたコントローラ(サーバ制御用CPU81、ステーション制御用CPU91)と、を備える。(e1)複数のベット領域毎に、通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、ベット領域毎にボーナス配当倍率(ボーナスODDS)を設定し、(e2)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットし、(e3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とし、(e4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウント(負けゲーム回数)を増加させる一方、特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、カウントをリセットとするとともに、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、(e5)入力デバイスが外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、(e6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率(ボーナス倍率)とに基づいてボーナス配当を付与する。
【0109】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にない場合に、カウントが増加される一方、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、カウントがリセットされ、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ベットされた遊技価値と、ボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいたボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。そして、ボーナス配当はベットされた遊技価値とボーナス配当倍率とに基づいているため、ボーナス配当倍率が高く設定されたベット領域にベットして配当が付与されると、大きな額のボーナス配当がプレーヤに付与される可能性が生じることになり、プレーヤの期待感が向上される。また、ボーナス配当はリセット前のカウントに対応する倍率に基づいているため、カウントが増加するほど倍率が高くなるように設定すれば、負けてばかりいるプレーヤに大きな額のボーナス配当が付与されるチャンスが提供されることになり、プレーヤのモチベーションが維持される。
【0110】
また、本実施の形態のゲーム装置1が実行するプレイ方法は、複数のマークを配置したホイール(ホイール2a)を回転させる単位ゲームを繰り返し行うゲーム装置1が実行するプレイ方法であり、ゲーム装置が実行するプレイ方法は、(f1)複数のベット領域(ベット領域21〜27)毎に、いずれかのベット領域に遊技価値(チップ)をベットするベット操作としての通常操作に対応する通常倍率(通常ODDS)と、ベット操作としての特別操作に対応し、通常倍率とは倍率が異なる特別倍率(特別ODDS)とを配当倍率としてそれぞれ設定するステップと、(f2)外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に遊技価値をベットするステップと、(f3)回転後に停止したホイールの特定の位置に対応するマークを特定マーク(当たりマーク)とするステップと、(f4)特定マークと遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、特定マークに対応するベット領域にベットされた遊技価値と、特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与するステップと、(f5)外部から受け付けたベット操作が特別操作であって配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、(f6)ボーナス配当を付与すると決定した場合に、ボーナス配当を付与するステップと、を含む。
【0111】
上記の構成によれば、遊技価値がベットされたベット領域と特定マークとが対応関係にある場合に、ベットされた遊技価値とベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当が付与される。そして、ベット操作が特別操作であって配当が付与された場合には、ボーナス配当が付与される場合がある。このように、本来のゲームにおいて配当が付与された場合に、ボーナス配当が付与される可能性が生じるため、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失うことがない。また、通常操作に対応する配当倍率(所謂、オッズ)である通常倍率と、特別操作に対応する配当倍率である特別倍率とが異なるように設定されているから、ボーナス配当が付与されないにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったり、ボーナス配当が付与されたにも関わらず本来のゲームにおける配当が低かったりして、店舗の売上げの減少が抑えられる。これにより、本来のゲームに対する興味をプレーヤが失わないとともに、店舗の売上げの減少が抑えられるボーナスの提供が実現される。
【0112】
(本実施の形態の変形例)
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施の形態に限定されず、その他の実施の形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的な公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
【0113】
以上の詳細な説明は、コンピュータ又はコンピュータネットワーク上で実行される処理を含むものである。以上の説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップや、所定の処理機能を備えたブロックは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップや各ブロックでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップや各ブロックにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップや各ブロックにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップや各ブロックのために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】ゲーム装置のプレイ方法を示す説明図である。
【図2】ゲーム装置のブロック図である。
【図3】表示画面の説明図である。
【図4】表示画面の説明図である。
【図5】ゲーム装置の外観を示す斜視図である。
【図6】ホイールの平面図である。
【図7】ゲーム装置の電気的構成を模式的に示すブロック図である。
【図8】ステーションの電気的構成を模式的に示すブロック図である。
【図9】ODDS管理テーブルを示す図である。
【図10】ボーナス倍率管理テーブルを示す図である。
【図11】遊技処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1 ゲーム装置
2 ホイール装置
2a ホイール
8 液晶表示装置
21,22,23,24,25,26,27 ベット領域
50 タッチパネル
81 サーバ制御用CPU
91 ステーション制御用CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークのいずれかを特定マークとして決定する特定マーク決定装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置と、
以下(a1)〜(a6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(a1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、
(a2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(a3)前記特定マーク決定装置により前記特定マークを決定させ、
(a4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(a5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、前記ボーナス決定装置により前記ボーナス配当を付与するか否かを決定させ、
(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定された場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項2】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(b1)〜(b6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(b1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、
(b2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(b3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(b4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(b5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項3】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(c1)〜(c6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(c1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、
(c2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(c3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(c4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(c5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(c6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【請求項4】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(d1)〜(d6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(d1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、
(d2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(d3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(d4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(d5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(d6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【請求項5】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(e1)〜(e6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(e1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、
(e2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(e3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(e4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(e5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(e6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【請求項6】
複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行うゲーム装置が実行するプレイ方法であり、
前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、
(f1)複数のベット領域毎に、いずれかのベット領域に遊技価値をベットするベット操作としての通常操作に対応する通常倍率と、前記ベット操作としての特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するステップと、
(f2)外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットするステップと、
(f3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとするステップと、
(f4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与するステップと、
(f5)外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、
(f6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、
を含む。
【請求項1】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークのいずれかを特定マークとして決定する特定マーク決定装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するボーナス決定装置と、
以下(a1)〜(a6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(a1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、
(a2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(a3)前記特定マーク決定装置により前記特定マークを決定させ、
(a4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(a5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、前記ボーナス決定装置により前記ボーナス配当を付与するか否かを決定させ、
(a6)前記ボーナス配当を付与すると決定された場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項2】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(b1)〜(b6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(b1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、
(b2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(b3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(b4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(b5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(b6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与する。
【請求項3】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(c1)〜(c6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(c1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、
(c2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(c3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(c4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(c5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(c6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【請求項4】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(d1)〜(d6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(d1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定し、
(d2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(d3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(d4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(d5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(d6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、リセット前のカウントに対応する倍率に基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【請求項5】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のマークを配置したホイールが回転されるホイール装置と、
少なくとも一のマークに対応し、遊技価値がベットされるベット領域を複数表示するディスプレイと、
いずれかのベット領域に前記遊技価値をベットする通常操作および特別操作をベット操作として外部から受け付ける入力デバイスと、
以下(e1)〜(e6)のように動作するようにプログラムされたコントローラと、
を備える。
(e1)複数の前記ベット領域毎に、前記通常操作に対応する通常倍率と、前記特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するとともに、前記ベット領域毎にボーナス配当倍率を設定し、
(e2)前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットし、
(e3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとし、
(e4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にない場合に、カウントを増加させる一方、前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記カウントをリセットとするとともに、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、前記入力デバイスが外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与し、
(e5)前記入力デバイスが外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定し、
(e6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定されたボーナス配当倍率と、リセット前のカウントに対応する倍率とに基づいて前記ボーナス配当を付与する。
【請求項6】
複数のマークを配置したホイールを回転させる単位ゲームを繰り返し行うゲーム装置が実行するプレイ方法であり、
前記ゲーム装置が実行するプレイ方法は、
(f1)複数のベット領域毎に、いずれかのベット領域に遊技価値をベットするベット操作としての通常操作に対応する通常倍率と、前記ベット操作としての特別操作に対応し、前記通常倍率とは倍率が異なる特別倍率とを配当倍率としてそれぞれ設定するステップと、
(f2)外部から受け付けたベット操作に対応するベット領域に前記遊技価値をベットするステップと、
(f3)回転後に停止した前記ホイールの特定の位置に対応するマークを特定マークとするステップと、
(f4)前記特定マークと前記遊技価値がベットされたベット領域とが対応関係にある場合に、前記特定マークに対応するベット領域にベットされた前記遊技価値と、前記特定マークに対応するベット領域に設定され、外部から受け付けたベット操作に対応する配当倍率とに基づいて配当を付与するステップと、
(f5)外部から受け付けた前記ベット操作が前記特別操作であって前記配当を付与した場合に、ボーナス配当を付与するか否かをランダムに決定するステップと、
(f6)前記ボーナス配当を付与すると決定した場合に、前記ボーナス配当を付与するステップと、
を含む。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−165806(P2009−165806A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69740(P2008−69740)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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