説明

特殊な先端部およびシーラーを有するポータブルアンプル

【課題】特殊な先端部およびシーラーを有するポータブルアンプルを提供すること。
【解決手段】溶液を含むように構成される本体と、本体連結され、溶液の流れを制御するように構成されるネックと、ネックに連結される先端部であって、先端部は、そこにアパーチャを有し、アパーチャを通って溶液が放出される、先端部と、先端部に連結され、アパーチャを密封するように構成される密封デバイスであって、密封デバイスは、先端部から密封デバイスとの係合を解除すると、アパーチャを永続的に開封する、密封デバイスと
を備えている、計量分配デバイス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本出願の主題は、概して計量分配器に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
世界の多くの地域における人々は、日常的にネティポット(neti pot)または他の製品を用いて鼻洗浄(または鼻灌注)を行う。鼻洗浄はまた、Jala netiにおいてなど、ヨガ訓練のいくつかの形態に組み込まれる。Jala netiは、洗浄を表し、「水洗浄」を意味するサンスクリット語の用語である。鼻の通路をすすぐ溶液は、食塩水であり得る。何人かの患者は、アレルギーを減少させるか、呼吸を改善するか、後鼻漏または洞感染を除去するか、乾いた鼻の通路を湿らせるか、風邪を引くのを避けるか、または全体的に自身の健康を改善するために、鼻すすぎを用いる。他の使用目的は可能である。しかしながら、従来の鼻すすぎ製品は、かさばり、財布内、バックパック内、ブリーフケース内、またはあちこちに持ち運ばれる他の個人用品内に合わない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(概要)
本開示は、特殊な先端部およびシーラーを有するポータブルアンプルに関する。全般的な局面において、流体を計量分配するためのポータブルアンプルは、洗浄溶液を含むように構成される本体を含み得る。ネックは、本体に連結され、溶液の流れを制御するように構成され得る。先端部は、ネックに連結され、溶液放出のためのアパーチャを有し得る。密封デバイスは、先端部に連結され、アパーチャを密封するように構成され得る。密封デバイスは、先端部から連結解除すると、アパーチャを永続的に開封し得る。
【0004】
実装は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。密封デバイスは、1回の使用のためであり、その結果、先端部から密封デバイスを取り外すと、密封デバイスは先端部から永続的に変位される。密封デバイスは、アパーチャを開封するために密封デバイスを取り外すねじり動作を容易にするねじり連結部を有するオープナーを含み得る。オープナーは、モーメントまたはトルクをねじり連結部に適用するように適応する平坦な保持構造であり得る。オープナーは、外側リムを含み得、トルクサポートとねじり連結部を外側リムに固定する内側リムとを提供し得る。密封デバイスはシーラーを含み、ねじり連結部はシーラーを介して先端部に連結され得る。
【0005】
本体は、リブ構造を含み得、リブ構造は、本体が密封デバイスに対して反対の方向に回転させられたとき生成される滑る動作を避けるために本体の保持または把持を容易にし得る。リブ構造は、オープナーのエッジと同じ高さであり得るかまたはオープナーのエッジと隣接し得る。リブ構造は、先端部の底部から本体の底部に延び得、オープナー本体の底部表面は、先端部の底部と整列する。ねじり連結部は、内側側壁を含み、内側側壁は、先端部の側壁と適合するが先端部の側壁とは接触しない。
【0006】
先端部は、本体に貯蔵される溶液の圧力を弱め、鼻孔組織を移すことなく鼻孔組織に溶液を送達するのに十分な圧力で溶液の計量分配を容易にするようにさらに構成され得る。ネックは、溶液の計量分配速度を容易にするために本体の直径より小さい直径を有し得る。先端部は、円錐形の形状であり得、凸状の湾曲表面が表面から先細となっており、表面上にアパーチャが先端部の底部の方に形成される。底部は、先端部がユーザの鼻孔の中に延びるのを防ぐのに十分な寸法を有する直径を含み得る。先端部の底部は、丸いエッジまたは丸溝の付けられたエッジを含み得る。先端部は、異なる大きさの鼻孔に適合する先細の表面を含み得る。
【0007】
本明細書に説明される主題の1つ以上の実装の詳細は、添付の図面および下記の説明において述べられる。主題の他の特徴、局面および利点は、説明、図面および特許請求の範囲から明らかとなる。
【0008】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
溶液を含むように構成される本体と、
該本体に連結され、該溶液の流れを制御するように構成されるネックと、
該ネックに連結される先端部であって、該先端部は、該先端部にアパーチャを有し、該アパーチャを通って該溶液が放出される、先端部と、
該先端部に連結され、該アパーチャを密封するように構成される密封デバイスであって、該密封デバイスは、該先端部から該密封デバイスとの係合を解除すると、該アパーチャを永続的に開封する、密封デバイスと
を備えている、計量分配デバイス。
(項目2)
上記密封デバイスは、1回の使用のためであり、その結果、上記先端部から該密封デバイスを取り外すと、該密封デバイスは該先端部から永続的に移動される、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目3)
上記密封デバイスは、上記アパーチャを開封するために該密封デバイスを取り外すねじり動作を容易にするねじり連結部を有するオープナーを含む、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目4)
上記オープナーは、上記ねじり連結部へのモーメントまたはトルクの適用を適応させる平坦な保持構造である、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目5)
上記オープナーは、トルクサポートを提供する外側リムと、上記ねじり連結部を該外側リムに固定する内側リムとを含む、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目6)
上記密封デバイスはシーラーを含み、上記ねじり連結部は該シーラーを介して上記先端部103に連結される、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目7)
上記本体は、リブ構造を含むことにより、該本体が上記密封デバイスに対して反対の方向に回転させられたとき、滑る動作を避けるために該本体の保持または把持を容易にする、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目8)
上記リブ構造は、上記オープナーのエッジと同じ高さかまたは該オープナーのエッジと連続する、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目9)
上記リブ構造は、上記先端部の底部から上記本体の底部に延びる、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目10)
上記オープナーの底部表面は、上記先端部の上記底部と整列する、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目11)
上記ねじり連結部は、内側側壁を含み、該内側側壁は、上記先端部の側壁と適合するが該先端部の該側壁とは接触しない、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目12)
上記先端部は、上記本体に貯蔵される溶液の圧力を弱め、組織を移動させることなく該組織に該溶液を送達するのに十分な圧力で該溶液の計量分配を容易にするようにさらに構成される、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目13)
上記ネックは、上記溶液の計量分配速度を容易にするために上記本体の直径より小さい直径を有する、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目14)
上記先端部は、円錐形の形状であり、凸状の湾曲表面が表面から先細となっており、該表面上に上記アパーチャが該先端部の底部の方に形成される、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目15)
上記底部は、上記先端部がユーザの鼻孔の中に延びるのを防ぐのに十分な寸法を有する直径を含む、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目16)
上記先端部の上記底部は、丸いエッジまたは丸溝の付けられたエッジを含む、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目17)
上記先端部は、異なる大きさの鼻孔に適合する先細の表面を含む、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目18)
再使用を可能にするために上記アパーチャを確実に再密封する円錐形のニードルヘッド構造を有する取り外し可能キャップをさらに備えている、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
(項目19)
上記取り外し可能キャップは、該取り外し可能キャップの取り外しを容易にするプリング構造と、上記アパーチャの密封を容易にする密封構造とを含む、上記項目のいずれかに記載の計量分配デバイス。
【0009】
(摘要)
本開示は、特殊な先端部およびシーラーを有するポータブルアンプルに関する。全般的な局面において、流体を計量分配するためのポータブルアンプルは、洗浄溶液を含むように構成される本体を含み得る。ネックは、本体連結され、溶液の流れを制御するように構成される。先端部は、ネックに連結され、溶液放出のためのアパーチャを有し得る。密封デバイスは、先端部に連結され、アパーチャを密封するように構成され得る。密封デバイスは、先端部から連結解除すると、アパーチャを永続的に開封し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】図1Aは、アンプルの概略正面図である。
【図1B】図1Bは、アンプルの概略上面図である。
【図2】図2は、アンプルの概略側面図である。
【図3】図3は、アンプルのA−Aにおける概略断面図である。
【図4A】図4Aは、開放前のアンプルの概略図である。
【図4B】図4Bは、開放後のアンプルの概略図である。
【図5A】図5Aは、第2のアンプル実装の概略図である。
【図5B】図5Bは、第2のアンプル実装の長手方向軸に沿った概略断面図である。
【0011】
様々な図面における類似の参照記号は、類似の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(詳細な説明)
図1Aは、アンプル100の概略正面図である。図1Aに示されるように、アンプル100は、本体101と、ネック102と、先端部103と、オープナー104とを含む。ネック102は、本体101を先端部103に接続する。オープナー104は、ねじり連結部105においてユーザが先端部103をねじって開けることを可能にする。本体101は、例えば、食塩水、または腔(例えば、鼻腔)を灌注するのに適した任意の他の流体の容器であり得る。アンプル100は、例えば、アレルギーを治療し、呼吸を改善し、後鼻漏または洞感染を除去し、乾いた鼻の通路を湿らせるなどのために、鼻すすぎ(もしくは灌注または鼻洗浄)を提供するために用いられ得る。いくつかの実装において、先端部103は、緩やかな圧力で流体を計量分配して、本体101内に貯蔵される流体の圧力を弱め得る。穏やかな圧力は、組織を移すほどの大きな圧力ではなく、流体の流れを組織に送達するのに十分であり得る。
【0013】
いくつかの実装において、本体101は、流体を確実に貯蔵し、貯蔵された流体を押し出すためにユーザが(例えば、容器に)圧力を加えることを可能にする流体容器(例えば、瓶、缶または他の容器)であり得る。例えば、本体101は、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、または流体放出のために瓶を加圧するために変形が可能である任意の他の材料であり得る。いくつかの実装において、アンプル100は、輸送中に形状を維持するために加圧され得る。いくつかの実装において、本体101は、均一の直径の円筒形である。いくつかの実装において、直径は、例えば、先細の形状、湾曲した形状、ひし形形状、または他の形状など、直径の長手方向軸に沿って変化し得る。本体101は、機能上の要求に対して均一な厚さおよび/または変化する厚さの薄壁構造であり得る。例えば、変形を容易にするために本体101上のいくつかの位置は、他の位置より薄くあり得る。別の例として、アンプル100の底部または底部の近くの部分など、本体101上の他の位置は、構造的補強のためにより厚くあり得る。人の手による把持を容易にするために、溝または凹部が本体に含められ得る。
【0014】
いくつかの実装において、ネック102の寸法は、本体101からの流体の増加出力流速に適応させるため特別の目的に合わせられ得る。ネック102は、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマーなど、本体101と同じ材料から作られ得る。いくつかの実装において、ネック102は、本体101の直径より実質的に小さい均一な直径の円筒形形状である(例えば、ネック102の直径は、本体101の最大直径より50%小さい)。ネック102の直径と本体101の直径との他の比率もまた企図される。いくつかの実装において、小さいネック直径は、出力流速が増すことを可能にする(例えば、なぜなら、移動される流体の所定の量に対して、通路の断面積が狭ければ狭いほど、流速が高くなるからである)。ネック102もまた、機能上の要求に対して均一な厚さおよび/または変化する厚さの薄壁構造であり得る。例えば、本体101および先端部103が相交わる位置において、構造的完全性を高めるために特別の壁厚が実装され得る。
【0015】
図1に示されるように、先端部103はネック102に接続され、ネック102はねじり連結部105によって部分的に包まれる。アパーチャ109は、ねじり連結部105を取り外すと現れる。いくつかの実装において、先端部103は、凸面の湾曲した表面がアパーチャ109から先端部103の底部111の方に導くような円錐形の形状であり得る。いくつかの実装において、先端部103は、ガムドロップ形状またはきのこ形状であり得る。先端部103は、上部丸エッジおよび下部丸エッジなどの丸エッジを含み得る。丸エッジは、製造工程を容易にし、使用および/または取り扱い中にユーザに不快感をもたらすことを避けるために、実質的に大きい丸めの半径を有し得る。例えば、上部丸エッジは、1mmなど0.5mm〜4mmの丸めの半径であり得る。これは、苛立ちまたは不快感を引き起こす過度の摩擦なしに様々な挿入角度で先端部103がユーザと快適に接触することを可能にする。下部丸エッジは、2mmなど1mm〜6mmの丸めの半径を有し得る。これは、先端部103がユーザの鼻孔によって安全に完全に囲まれ、取り外し中の摩擦および不快感を最小限することを可能にする。これはまた、生産、輸送および使用中に先端部103が応力集中を避けることを可能にする。
【0016】
先端部103は、先端部103が異なる大きさの鼻孔に適合することを可能にする先細の表面を含み得る。具体的には、先端部103の外部は、外側に先細にされ得る。例えば、先端部103は、広い部分(例えば、先端部103の底部の近くの部分)から狭い部分(例えば、先端部103の上部の近くの部分)まで先細になる。先端部103は、広い部部分がユーザの鼻孔の中に完全に延びることを防ぐような大きさで作られ得る。いくつかの実装において、広い部分の端部からネック102までの移行部は、あらゆる鋭いエッジを避けるために丸くされ得るかまたは丸溝をつけられ得る。先端部103は、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、または人の使用の目的に合わせた他の適切な材料など、本体101と同じ材料から作られ得る。先端部103は、ほぼ均一な厚さの薄壁の構造であり得る。
【0017】
いくつかの実装において、ねじり連結部105は、アパーチャ109において先端部103に破断可能に連結され、オープナー104に補強するように取り付けられる。オープナー104は、ねじり連結部105をねじって開けるためのねじり動作を容易にするような大きさで作られ得る。いくつかの実装において、ねじり連結部105は、先端部103に対する一回限りのシールとしてふるまい、その結果、ねじり連結部105をねじって開けると、ねじり連結部105は、先端部103から永続的に移動される。そのようにすると、先端部103はアパーチャ109を再密封することはできないで、アンプル100は一回の使用後に廃棄され得る。
【0018】
いくつかの実装において、ねじり連結部105は、例えば、熱圧縮(heated compression)、またはせん断応力が2つの薄壁の結合力を超えたときねじり動作によって破断され得る2つの隣接する壁を密封して接着させる任意の類似した技術によって先端部103に連結される薄壁の構造である。ねじり連結部105は、ドーナッツ形状、タイヤ形状、またはアパーチャ109を包む任意の他の形状であり得る。ねじり連結部105は、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、または任意の他の適切な材料など、先端部103と同じ材料から作られ得る。
【0019】
いくつかの実装において、オープナー104は、一体化してかつ補強するようにねじり連結部105に取り付けられる。オープナー104は、ユーザの指がねじり連結部105にモーメント/トルクを加えるための保持機構として働く。いくつかの実装において、オープナー104は、通常の使用の下での実質的な曲げ変形に抵抗する厚さの平坦構造である。オープナー104は、トルクサポートとねじり連結部を外側リムに固定するための内側リムとを提供する外側リムを含み得る。例えば、外側リムは、内側リムより厚い厚さであり得、その結果、トルクが外側リムに加えられたとき、構造的変形は外側リムの材料強度によって制限される。外側リムの厚さは、2.5mmなど約1mm〜4mmであり得る。内側リムの第1の機能は、ねじり連結部105を外側リムに固定することである。内側リムが付加によって変形すると、引張り応力は、ねじり連結部105を回転させるための伝達力(transmitting force)を提供する、構成要素内の主要な応力となり得る。従って、内側リムの厚さは、大きな厚さを必要としない場合があり、約1mmなど約0.5mm〜2mmであり得る。このことはまた、生産材料を節約し、アンプル100の可搬重量(portable weight)を減少させる。
【0020】
いくつかの実装において、オープナー104は、再使用の目的のために、ねじり連結部105の代わりにキャップ(図示されていない)に取り付けられる。キャップは、アンプル100を固定するために螺旋状のレールを有するねじ式キャップであり得る。アパーチャ109は、キャップと連結する割り込み構造(intruding structure)を有し得る。キャップの材料は、変形が起ることを可能にする可撓性であり得、液体密封の適合を形成し得る。この代案は、使用前(例えば、輸送中)にユーザがアンプル100を保護することを可能にする。
【0021】
いくつかの実装において、リブ構造107は、本体101の長手方向軸に沿って、オープナー104によって規定される平面に含まれる。リブ構造107は、ユーザが本体101を都合よく保持し、回転方向へ滑るのを避けることを可能にする。例えば、ユーザは、3本の指(例えば、中指、薬指および小指)を用いて本体101の円筒形部分の周りを把持し、他の2本の指(例えば、親指および人差し指)を用いてリブ構造107の平坦部分を保持し得る。この指の保持は、先端部103の動作を確実に制限する(例えば、オープナー104に沿う回転などの順応する動作に対してネック102および本体101を制限する)。ユーザは、次いでもう一方の手の2つの指(例えば、親指および人差し指)を用いて、平坦表面によってオープナー104を保持し(例えば、表面に押し付けるかまたはリブ部分に作用するように押し付け)、トルク/モーメントを加え、先端部103に対してオープナー104をねじ得る。トルクが所定の値を超えると過度の変形が起り、その結果、変形は、ねじり連結部105を先端部103から破断させ、アパーチャ109を見せる。従って、本体101は、トルクサポートを提供する外側リム(すなわち、リブ構造107の平坦部分およびオープナー104)と、ねじり連結部105を外側リムに固定する内側リム(すなわち、先端部103とオープナー104との間の材料)とを含む。
【0022】
図1に示されるように、オープナー104およびリブ構造107は、先端部103の底部の下で分離される。このことは、妨害なくかつ/または不快をもたらすことなく、先端部103がユーザの鼻孔の中に完全に挿入されることを可能にする。リブ構造107は、先端部103が完全に挿入されたときユーザの鼻孔と接触することを避ける輪郭に制限され得る。オープナー104およびリブ構造107は、先端部103の底部の近くに分離して示されるが、本体101のショルダーまたは本体101とねじり連結部105との間の任意の場所などの異なる位置に分離間隙が配置される他の実装もまた企図される。しかしながら、これらの例は非限定である。また、オープナー104は、厚さの2つのステップを有し得る。すなわち、主トルクサポートのための外側リムおよびねじり連結部105を外側リムに固定するための内側部分である。いくつかの実装において、オープナー104の内側部分は、リブ構造107と同じ厚さであり得、先端部103の側壁と接触しない。図1に例示される実装において、オープナー104のエッジは、開放操作を容易にするために先端部103の底部と同じ高さである。オープナー104のエッジはまた、本体101のリブ構造107と同じ高さであるかまたは本体101のリブ構造107と隣接している。
【0023】
本体101の底部は、寸法108を含み得る。寸法108は、本体101の直径と、リブ構造107からの側面突き出しステップとを含む。アンプル100の可搬性を高めかつ小型化するために、寸法108は、15mm〜25mm(例えば、約22mm)であり得、リブ構造107の突き出し部分は、例えば、1.5mmであり得る。本体101の直径は、特定の長さが与えられた場合、すすぎ、洗浄、加湿などの一回の治療に十分な流体を含み得る任意の他の値であり得る。アンプル100の様々な寸法もまたあり得る。例えば、アンプル100の全長106は、約80mm〜120mm(例えば、99mm)であり得る。全長106は、従来の財布、バックパック、ブリーフケース、または他の日常の持ち運び品内に適合する任意の他の値であり得る。
【0024】
図1Bは、図1Aに示されるようなアンプル100の概略上面図である。いくつかの実装において、本体101、先端部103およびねじり連結部105は、様々な直径の円形の断面形状を有する。例えば、ねじり連結部105の断面は、約4mm〜10mm(例えば、6.35mm)の直径を有する円形形状であり得る。先端部103の最大断面は、約10mm〜20mm(例えば、15mm)の直径を有し得る。本体101の断面は、寸法108として約15mm〜25mm(例えば、22mm)の直径を有し得る。アンプル100を対称的に分割する同じ平面でオープナー104およびリブ構造107が整列することが上面図から見られ得る。この例においてアンプル100の全体的断面は円形であるが、いくつかの実装において断面は、圧力を加えることを容易にするための楕円形、包装の理由による三角形、圧力を加えることを容易にすることと包装による理由との両方のためのひし形、および/または異なる断面位置における異なる形状の組み合わせなどの異なる実際的形状であり得る。
【0025】
図2は、図1Aに示されるようなアンプル100の概略側面図である。側面図は、アンプル100の追加の構造を示す。例えば、本体101の底部は、補強および離型を容易にするために、リブ構造107の突き出し方向に凹状表面212を含む形状をしている。また、図2に示されるように、ねじり連結部105は、アパーチャ109を密封するプラグまたはシーラーとして働く円形接線部分214において先端部103に取り付けられる。さらに、示される例において、オープナー104の外側部分は、リブ構造107より厚い。図2は、さらに、本体101の直径を示す寸法202と、リブ構造107の厚さを示す寸法204と、オープナー104の厚さを示す寸法206と、ねじり連結部105の直径を示す寸法208とを示す。
【0026】
円形接線部分214は、輸送中、構造的完全性を維持(すなわち、曲げおよび張り負荷条件の下で形状を維持)するのに十分な強度を有する断面によって、ねじり連結部105を密封アパーチャ109に接続し、ねじり動作でせん断応力によって分離され得る。図2に示される例において、円形接線部分214は、低アスペクト比を有し(例えば、直径対高さ比が非常に小さい)、非常に小さいモーメントアームが曲げ変形することを可能にする。この形状輪郭は、曲げ破壊モードに対する抵抗を可能にする。円形接線部分214は、大きなモーメントアーム(密封断面直径の少なくとも約2倍)がユーザによって加えられることを可能にするオープナー104に取り付けられる。これは、円形接線部分214とアパーチャ109との間の密封断面においてより多くの材料が接触することを可能にし、張りまた圧縮変形によりよく抵抗する。
【0027】
アパーチャ109を露出させるために、周囲接続によってねじり連結部105に取り付けられたオープナー104にモーメントが加えられる。モーメントは、ねじり連結部105とオープナー104との間の接続が張り状態である間、円形接線部分214に集中したせん断応力を造る。1枚の紙をちぎることは1枚の紙を引き離すよりはるかに容易であるように、アパーチャ109と円形接線部分214との間の断面は、任意の他の位置の前にだめになるかまたは破断する。これは、オープナー104および先端部103を破断し、アパーチャ109を露出させる。ねじり連結部105は、先端部103の側壁と適合するが先端部103の側壁と接触しない内側側壁を含み得る。
【0028】
いくつかの実装において、円形接線部分214は、ドーナッツ形、タイヤ形、またはせん断応力によってアパーチャ109からの分離を可能にする任意の他の低アスペククト比の円筒形を有し得る。いくつかの実装において、円形接線部分214は、アパーチャ109および/または先端部103と同じ断面形状であり得る。
【0029】
図2に例示される本体101の底部の凹状表面212は、本体101の構造的完全性を補強すること、より迅速な製造工程を可能にすること、ユーザがアンプル配向を認識することを可能にすることなどの複数の目的を有する。いくつかの実装において、凹状表面212は、構造的慣性のモーメントを増加させることによって本体101の底部の強化輪郭を造る。これは、特定の所望の強度を達成するために材料の代わりに形状を用いるほとんどの薄壁瓶に適用される原理と類似する。凹状表面212はまた、比較的大きい外部負荷に耐えるように本体101の強固な局部的構造を造る。これは、本体101が様々な機械によって扱われる場合、製造工程を容易にし得る。
【0030】
アンプル100の様々な寸法が、可能であり、図2に例示される。例えば、本体101の直径202は、12mm〜30mm(例えば、約20.5mm)であり得る。直径202は、特定の長さが与えられた場合、一回の治療に十分な流体を含み得る任意の他の値であり得る。いくつかの実装において、リブ構造107の厚さ204は、1〜2mm(例えば、約1.4mm)の範囲であり得る。いくつかの実装において、厚さ204は、アンプル100をねじって開けるように負荷が掛けられた場合、リブ構造107が過度に変形することなく元の形状を維持するような任意の他の値であり得る。
【0031】
いくつかの実装において、オープナー104の厚さ206は、2mm〜3mm(例えば、約2.4mm)の範囲であり得る。いくつかの実装において、厚さ206は、厚さ204より少なくとも1mm厚いか、または連結部105をねじって開けるのに十分な構造的完全性をオープナー204に与える任意の他の値であり得る。いくつかの実装において、円形接線部分214の直径208は、3mm〜8mm(例えば、約6.35mm)の範囲であり得る。直径208は、アパーチャ109に確実な密封を提供するのに十分な任意の他の値であり得る。
【0032】
図3は、アンプル100の概略断面図である。図3に示されるように、本体101の部分は、本体101に含まれる流体のフィルアップ線を示す線302で示される。約20mlの流体体積および約20mmの本体直径で、線302は、本体101の底部から約66mmであり得る。異なる流体体積が満たされ、本体101が異なる直径または大きさである場合、線302の位置は変わり得る。ネック102の長さ306は、2mm〜8mm(例えば、約6.4mm)の範囲であり得、アンプル100を保持するのに十分な余地をリブ構造107に提供する任意の他の値であり得る。
【0033】
いくつかの実装において、本体101におけるリブ構造107は、オープナー104におけるリブ構造107と同じ高さであり得るかまたはオープナー104におけるリブ構造107と隣接し得る。いくつかの実装において、先端部103の底部直径304は、10mm〜20mm(例えば、14.9mm)の範囲であり得、一方、先端部103の上部直径312は、3mm〜8mm(例えば6.35mm)の範囲であり得るか、または直径208と同じ値であり得る。いくつかの実装において、アパーチャ109の直径308は、1.5mm〜3.5mm(例えば、2.54mm)の範囲であり得る。いくつかの実装において、構造全体は、均一な厚さ310であり得、均一な厚さ310は0.3mm〜0.8mm(例えば、0.65mm)であり得る。
【0034】
上記に考察されるように、アンプル100は、熱可塑性ポリマーまたは熱可塑性プラスチックから作られ得る。ほとんどの熱可塑性プラスチックは、高分子量ポリマーであり、高分子量ポリマーの連鎖は、弱いファンデルワールス力によって結合し(例えば、ポリエチレン)、より強い双極子間相互作用および水素結合によって結合し(例えば、ナイロン)、または芳香環のスタッキングによってさえ結合する(例えば、ポリスチレン)。例えば、アンプル100は、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、セルロイド、酢酸セルロース、環状オレフィンコポリマー、エチレン酢酸ビニル、エチレンビニルアルコール、フッ素プラスチック、ロノマー(lonomers)、カイデックス(Kydex)、液晶ポリマー、ポリオキシメチレン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアリールエーテルケトン、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカプロラクトン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリヒドロキシアルカノアート、ポリケトン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、塩素化ポリエチレン、ポリイミド、ポリ乳酸、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタラミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、スチレンアクリロニトリル、および/またはこれらの組み合わせ、あるいは任意の他の適切な熱可塑性プラスチックから作られ得る。
【0035】
いくつかの実施形態において、アンプル100は、熱硬化性ポリマーまたは熱硬化性物質から作られ得る。熱硬化性物質は、(一般的に200℃(392°F)を超える)熱、化学反応(例えば、二部(two−part)エポキシ)、または電子ビーム処理などの放射によって、不可逆的に硬化するポリマー材料である。いくつかの実例において、アンプル100は、加硫ゴム、ベークライト、デュロプラスト(duroplast)、メラミン樹脂、フェノールホルムアルデヒド、尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、ポリエステル、エポキシ、硫黄と交差結合されたイソプレン、ネオプレン、トリヒドロキシメチルシラン(trihydroxymehylsilane)、および/またはこれらの組み合わせ、あるいは任意の他の適切な熱硬化性ポリマーから作られ得る。
【0036】
いくつかの実装において、アンプル100は、流体と本体材料との間の反応を防ぐためにエポキシ樹脂の層で内部がコーティングされ得る。例えば、アンプル100が光遮断(light isolation)の金属の層でコーティングされるかまたは組み立てのために金属材料を用いると、エポキシ樹脂の層は、流体の隔離を提供し得、望まない材料が本体101に含まれる液体または溶液の中に浸出するのを防ぎ得る。
【0037】
いくつかの実装において、アンプル100は全体または一部分が透明であり得、その結果、流体の残りの部分が監視され得る。例えば、アンプル100は、透明の熱可塑性ポリマーおよび/または透明の熱硬化性ポリマーから作られ得る。
【0038】
いくつかの実装において、アンプル100は、本体101、ネック102および先端部103に対して様々な材料を用い得る。例えば、本体101は熱可塑性ポリマーを用い得、一方、ネック102および先端部103は熱硬化性ポリマーを用い得る。アンプル100の異なる部分における材料の変化は、耐久性を改善し得るか、使用するのに便利さを提供し得るか、または把持などアンプル100の他の特性を高め得る。
【0039】
図4Aはオープナー104を取り外す前のアンプル100の一概略図であり、図4Bはオープナー104を取り外した後のアンプル100の別の概略図である。図4Aに示されるように、オープナー104およびねじり連結部105は先端部103に取り付けられる。リブ構造107は、ユーザが本体101を便利よく保持しかつ把持し、回転方向への滑る動作を避けることを可能にする。オープナー104を取り外すと、アパーチャ109が現れる。
【0040】
いくつかの実装において、図4Bに示されるように、ユーザは、開けられたアンプル100を用いる前に直立位置であるべきである。ユーザの頭は、一方の側にわずかに傾けられ得る。1つの鼻孔の中に先端部103を配置した後、ユーザは、湿らせるために穏やかに押して数滴または少量を計量分配するかまたは、鼻灌注のために搾って大量に押し出し得る。1回の使用後、全アンプル100は、未使用の溶液と共に廃棄され得る。アンプル100は、薬剤なし防腐剤なしの滅菌した鼻孔食塩水である流体を含むように用いられ得る。溶液は、赤ん坊、子供、大人に対して乾燥して充血した鼻を和らげ、湿らせ得る。図3に示される20mlの量の実装において、アンプル100は、家庭、託児所、運動場、学校、飛行機旅行、ホテル部屋、および病院における使用に便利である。数滴の食塩水は湿らせ得、一方、大量に搾り出すことは、より強い結果を出すために穏やかな低圧力少量の鼻孔リンス液を直接鼻孔の中に送達し得る。
【0041】
図5Aは、第2のアンプル実装500の概略図である。この実装において、第2のアンプル500は、本体510と、キャップ550とを含む。本体510は、流体を確実に貯蔵し、貯蔵された流体を押し出すためにユーザが(例えば、容器に)圧力を加えることを可能にする流体容器(例えば、瓶、缶または他の容器)であり得る。例えば、本体510は、熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、または流体放出のために瓶を加圧するために変形が可能である任意の他の材料であり得る。いくつかの実装において、アンプル500は、輸送中に形状を維持するために加圧され得る。いくつかの実装において、本体510は、均一の直径の円筒形である。いくつかの実装において、直径は、例えば、先細の形状、湾曲した形状、ひし形形状、または他の形状など、直径の長手方向軸に沿って変化し得る。本体510は、機能上の要求に対して均一な厚さおよび/または変化する厚さの薄壁構造であり得る。例えば、変形を容易にするために本体510上のいくつかの位置は、他の位置より薄くあり得る。別の例として、アンプル500の底部または底部の近くの部分など、本体510の他の位置は、構造的補強のためにより厚くあり得る。人の手による把持を容易にするために、溝または凹部が本体に含められ得る。
【0042】
本体510は、滑る動作を避けるために、本体510の保持または把持を容易にするリブ構造560を含み得る。リブ構造560は、オープナー520のエッジと同じ高さであるかもしくはオープナー520と隣接し得るか、または本体510の周りの機能部分にのみ延び得る。リブ構造560は、先端部の底部から本体510の先端部に延び得る。
【0043】
図5Aに示されるように、キャップ550は、アンプル本体510を確実に密封し、再使用を可能にする円錐形のニードルヘッド構造である。キャップ550は、ニードルヘッド形状の他に2つの構造的特徴を含む。すなわち、プリングサポート520および密封サポート530である。プリングサポート520は、ユーザが引張り力を加え、キャップ550を本体510から分離させることを可能にする。プリングサポート520は、キャップ550の円錐形の直径の突然の増加となり得る。結果としてのこのステップ構造は、ユーザの指がキャップ550と係合することを可能にする。密封サポート530は、キャップ550の中間位置の近くの突き出し構造である。密封サポート530は、本体510の先端部において密封端部540と係合する。密封端部540は、ドーナッツ、タイヤまたは本体510のアパーチャを密封する所定の応力によって密封サポート530と連結する他の内側溝付き形状であり得る。
【0044】
いくつかの実装において、アンプル500は、熱可塑性ポリマー、または熱可塑性物質から作られ得る。ほとんどの熱可塑性物質は、高分子量ポリマーであり、高分子量ポリマーの連鎖は、弱いファンデルワールス力によって結合し(例えば、ポリエチレン)、より強い双極子間相互作用および水素結合によって結合し(例えば、ナイロン)、または芳香環のスタッキングによってさえ結合する(例えば、ポリスチレン)。例えば、アンプル500は、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、セルロイド、酢酸セルロース、環状オレフィンコポリマー、エチレン酢酸ビニル、エチレンビニルアルコール、フッ素プラスチック、ロノマー、カイデックス、液晶ポリマー、ポリオキシメチレン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアリールエーテルケトン、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカプロラクトン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリヒドロキシアルカノアート、ポリケトン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、塩素化ポリエチレン、ポリイミド、ポリ乳酸、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタラミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、スチレンアクリロニトリル、および/またはこれらの組み合わせ、あるいは任意の他の適切な熱可塑性物質から作られ得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、アンプル500は、熱硬化性ポリマーまたは熱硬化性物質から作られ得る。熱硬化性物質は、(一般的に200℃(392°F)を超える)熱、化学反応(例えば、二部エポキシ)、または電子ビーム処理などの放射によって、不可逆的に硬化するポリマー材料である。いくつかの実例において、アンプル500は、加硫ゴム、ベークライト、デュロプラスト(duroplast)、メラミン樹脂、フェノールホルムアルデヒド、尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、ポリエステル、エポキシ、硫黄と交差結合されたイソプレン、ネオプレン、トリヒドロキシメヒルシラン)、および/またはこれらの組み合わせ、あるいは任意の他の適切な熱硬化性ポリマーから作られ得る。
【0046】
いくつかの実装において、アンプル500は、流体と本体材料との間の反応を防ぐためにエポキシ樹脂の層で内部がコーティングされ得る。例えば、アンプル500が光遮断の金属の層でコーティングされるかまたは組み立てのために金属材料を用いると、エポキシ樹脂の層は、流体の隔離を提供し得、望まない材料が本体510に含まれる液体または溶液の中に浸出するのを防ぎ得る。
【0047】
いくつかの実装において、アンプル500は全体または一部分が透明であり得、その結果、流体の残りの部分が監視され得る。例えば、アンプル500は、透明の熱可塑性ポリマーおよび/または透明の熱硬化性ポリマーから作られ得る。
【0048】
いくつかの実装において、密封サポート530は、好ましい弾性係数および信頼性のために、金属など、本体510の材料とは異なる材料から作られ得る。密封サポート530は、密封端部540の内側チャンバに適合する形状で作られ得る。密封サポート530の形状は、密封端部540との連結および/または連結解除中に実質的な弾性変形を受け得る。いくつかの事例において、密封サポート530は、密封端部540と連結する、ドーナッツ形を形成するステンレス鋼のフォイルから作られ得る。
【0049】
図5Bは、第2のアンプル実装の長手方向軸に沿った概略断面図である。この断面図は、キャップ550と本体510との係合についての詳細を示す。本体510の先端部における密封端部540は、先細のニードルキャップ550に適合する2つの内側エッジを有し得る。密封端部540の上部エッジは、密封端部540の下部エッジの方にキャップ550を閉じる密封力(sealing force)を提供し得る。キャップ550は、ほぼ均一の厚さの薄壁構造であり得る。キャップ550は、密封端部540における本体510との連結および/または連結解除中に実質的な弾性変形を受け得る。
【0050】
本開示のいくらかの実施形態が説明された。それにもかかわらず、本開示の精神および範囲から逸脱することなく様々な修正がなされ得ることは理解される。例えば、液体の速い流れを穏やかな流れに弱める代わりに、アテニュエータから出るミストは、流体の穏やかな洗浄する流れに変形され得る。従って、他の実施形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。
【符号の説明】
【0051】
100 アンプル
101 本体
102 ネック
103 先端部
104 オープナー
105 ねじり連結部
107 リブ構造
108 寸法
109 アパーチャ
111 底部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶液を含むように構成される本体と、
該本体に連結され、該溶液の流れを制御するように構成されるネックと、
該ネックに連結される先端部であって、該先端部は、該先端部にアパーチャを有し、該アパーチャを通って該溶液が放出される、先端部と、
該先端部に連結され、該アパーチャを密封するように構成される密封デバイスであって、該密封デバイスは、該先端部から該密封デバイスとの係合を解除すると、該アパーチャを永続的に開封する、密封デバイスと
を備えている、計量分配デバイス。
【請求項2】
前記密封デバイスは、1回の使用のためであり、その結果、前記先端部から該密封デバイスを取り外すと、該密封デバイスは該先端部から永続的に移動される、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項3】
前記密封デバイスは、前記アパーチャを開封するために該密封デバイスを取り外すねじり動作を容易にするねじり連結部を有するオープナーを含む、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項4】
前記オープナーは、前記ねじり連結部へのモーメントまたはトルクの適用を適応させる平坦な保持構造である、請求項3に記載の計量分配デバイス。
【請求項5】
前記オープナーは、トルクサポートを提供する外側リムと、前記ねじり連結部を該外側リムに固定する内側リムとを含む、請求項3に記載の計量分配デバイス。
【請求項6】
前記密封デバイスはシーラーを含み、前記ねじり連結部は該シーラーを介して前記先端部103に連結される、請求項3に記載の計量分配デバイス。
【請求項7】
前記本体は、リブ構造を含むことにより、該本体が前記密封デバイスに対して反対の方向に回転させられたとき、滑る動作を避けるために該本体の保持または把持を容易にする、請求項3に記載の計量分配デバイス。
【請求項8】
前記リブ構造は、前記オープナーのエッジと同じ高さかまたは該オープナーのエッジと連続する、請求項7に記載の計量分配デバイス。
【請求項9】
前記リブ構造は、前記先端部の底部から前記本体の底部に延びる、請求項7に記載の計量分配デバイス。
【請求項10】
前記オープナーの底部表面は、前記先端部の前記底部と整列する、請求項9に記載の計量分配デバイス。
【請求項11】
前記ねじり連結部は、内側側壁を含み、該内側側壁は、前記先端部の側壁と適合するが該先端部の該側壁とは接触しない、請求項3に記載の計量分配デバイス。
【請求項12】
前記先端部は、前記本体に貯蔵される溶液の圧力を弱め、組織を移動させることなく該組織に該溶液を送達するのに十分な圧力で該溶液の計量分配を容易にするようにさらに構成される、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項13】
前記ネックは、前記溶液の計量分配速度を容易にするために前記本体の直径より小さい直径を有する、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項14】
前記先端部は、円錐形の形状であり、凸状の湾曲表面が表面から先細となっており、該表面上に前記アパーチャが該先端部の底部の方に形成される、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項15】
前記底部は、前記先端部がユーザの鼻孔の中に延びるのを防ぐのに十分な寸法を有する直径を含む、請求項14に記載の計量分配デバイス。
【請求項16】
前記先端部の前記底部は、丸いエッジまたは丸溝の付けられたエッジを含む、請求項14に記載の計量分配デバイス。
【請求項17】
前記先端部は、異なる大きさの鼻孔に適合する先細の表面を含む、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項18】
再使用を可能にするために前記アパーチャを確実に再密封する円錐形のニードルヘッド構造を有する取り外し可能キャップをさらに備えている、請求項1に記載の計量分配デバイス。
【請求項19】
前記取り外し可能キャップは、該取り外し可能キャップの取り外しを容易にするプリング構造と、前記アパーチャの密封を容易にする密封構造とを含む、請求項1に記載の計量分配デバイス。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2013−23286(P2013−23286A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179707(P2011−179707)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【出願人】(511203536)
【Fターム(参考)】