説明

玩具オートバイ

【課題】 1メートル以下の旋回半径でもスタビライザ等を用いることなく安定して走行させることができる玩具オートバイを提供する。
【解決手段】 ボディ11、前輪12、前輪フォーク13、後輪14、フライホイール15、駆動機構16、フォーク支持機構17、操舵機構18などを有する玩具オートバイ10において、無線制御される玩具オートバイ10の走行動作時に、ボディ11全体を前輪フォーク13とのボディ前後方向の軸線21を支点にして左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前輪フォーク13を含む前輪12が上下方向の軸線22を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作する構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線制御式の玩具オートバイに関し、さらに詳しくは、スタビライザ等を用いることなく、1メートル以下の旋回半径でも安定して走行できる玩具オートバイに関するのものである。
【背景技術】
【0002】
従来、無線制御方式の玩具オートバイとしては、例えば特許文献1に示すような無線制御型の二輪玩具車両が知られている。
【特許文献1】特開2002−200368
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に示す無線制御型二輪玩具車両は、ボディと、このボディの前端部に鉛直方向の軸線を中心にして回転可能に設けたハンドル付きの前輪フォークと、この前輪フォークに回転可能に取り付けた前輪と、前記ボディの後端部に回転可能に取り付けた後輪と、前記ボディに取り付けられ前記後輪を駆動する駆動機構と、前記後輪の回転に伴い走行される玩具車両の走行中にジャイロスコープ的作用で玩具車両の走行の安定性を発揮させる安定化機構と、前記ボディの前端部に設けられ、前輪フォークを回転操作して前記前輪を左右方向に方向転換することにより玩具車両を所望方向に操舵する操舵機構と、リモート用送信機からの制御コマンド信号を受信し、この制御コマンド信号に応じて前記駆動機構及び前記操舵機構を制御する回路とを含んで構成されている。
【0004】
しかし、このような従来の二輪玩具車両における前輪フォークは、ボディの前端部に鉛直方向の軸線を中心にして回転するだけの構造であるため、前輪の左または右方向への操舵角度を大きくとることができない。このため、例えば、二輪玩具車両を1メートル程度の旋回半径で走行させ得るように左または右方向への操舵角度を大きく設定しておいた場合、この二輪玩具車両の直進走行中に操舵機構を動作させると、前輪フォークを含めた前輪がオーバーステアリングされてしまい、二輪玩具車両が直ちに転倒されるという問題がある。したがって、従来の二輪玩具車両では、1メートルないしそれ以下の旋回半径で安定して走行させることがでない。
【0005】
そこで、従来の二輪玩具車両においては、所定の傾斜角度で地面と接触するサイド車輪または二輪玩具車両が傾斜した時に地面と接するスタビライザをボディの左右両側にそれぞれ設け、このサイド車輪またはスタビライザにより二輪玩具車両の転倒を防止するようにしている。
しかし、このような二輪玩具車両では、サイド車輪やスタビライザが必要になるため、コスト高になるほか、これらサイド車輪やスタビライザが地面などの走行路面に接触した時の衝撃力で二輪玩具車両の走行バランスが崩れ、転倒するおそれがある。
【0006】
また、従来の二輪玩具車両は、屋外などの広い場所で無線制御により走行させる方式のものが主力であるため、二輪玩具車両自体は比較的大型で高速走行するタイプのものが多い。このため、幼稚園児や小学校の低学年児童などが一般家庭の部屋などの比較的狭い場所で走行させる二輪玩具車両としては不向きである。また、従来の二輪玩具車両の走行速度は、その後輪駆動機構を別の駆動機構と交換しない限り、変更することができない。
【0007】
本発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的は、スタビライザ等を用いることなく1メータ以下の旋回半径でも安定して走行させることができるとともに、幼稚園児や低学年児童などでも容易に無線操縦することができ、かつ走行速度を容易に変更することが可能な玩具オートバイを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、無線制御式の玩具オートバイであって、オートバイの外形を擬似的に形作るボディと、前記ボディの前端側に該ボディの上下方向に延在して配置され、前輪を回転可能に支持する前輪フォークと、前記ボディの後部側に回転可能に支持された後輪と、前記後輪の内部に該後輪の回転軸線上に軸線を一致して配置した回転軸により回転可能に支持され、ジャイロ的作用により玩具オートバイ自体の走行姿勢を安定化するフライホイールと、前記ボディ内に装着されて前記後輪を走行に適した速度で回転駆動するとともに前記フライホイールを前記後輪の回転速度より十分に速い速度で回転駆動してジャイロ作用を生じさせる駆動機構と、前記前輪フォークを前記ボディに該ボディの前後方向の軸線回りに揺動可能に支持するとともに前記前後方向の軸線と交叉する前記ボディの上下方向の軸線回りに揺動可能に支持するフォーク支持機構と、玩具オートバイの走行動作時に前記前輪フォークを前記前後方向の軸線を中心にして所定の角度時計廻りまたは反時計回りに緩やかに回転することで前記後輪を含むボディ全体を前記前輪フォークに対して前記前後方向の軸線を支点に左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前記前輪フォークを含む前輪が前記上下方向の軸線を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作する操舵機構と、操舵用制御コマンド信号を受信し、該操舵用制御コマンド信号に応じて前記前輪フォークが前後方向の軸線を中心にして所定の角度時計廻りまたは反時計回りに回転されるように前記操舵機構を制御する制御回路と、前記ボディ内に装着され、前記駆動機構と前記操舵機構及び前記制御回路に電力を供給する電池電源とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の玩具オートバイにおいて、前記駆動機構は、前記ボディ内に装着された小形電動モータと、前記小形電動モータの回転軸に設けられた小径のピニオンギアと、前記ピニオンギアと噛合するようにして前記ボディに回転可能に支持された大径の第1アイドルギアと、前記第1アイドルギアに回転軸線を一致して一体に設けられた小径の第2アイドルギアと、前記第2アイドルギアと噛合するようにして前記後輪に回転軸線を一致して取り付けられた大径の後輪駆動ギアと、前記第1アイドルギアと噛合するようにして前記フライホイールの回転軸に設けられた小径のフライホイール駆動ギアとを備え、前記小形電動モータからフライホイールへの回転伝達はピニオンギア、第1アイドルギア及びフライホイール駆動ギアを通して行われ、前記小形電動モータから後輪への回転伝達はピニオンギア、第1アイドルギア、第2アイドルギア及び後輪駆動ギアを通して行われることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2記載の玩具オートバイにおいて、前記後輪駆動ギアは摩擦クラッチを介して前記後輪に回転軸線を一致して取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2記載の玩具オートバイにおいて、前記第2アイドルギアを含む第1アイドルギアは前記ボディに対して交換可能に装着できるように構成されているとともに前記後輪駆動ギアは後輪に対して交換可能に装着できるように構成され、前記第2アイドルギアと後輪駆動ギアとのギア比を前記後輪の回転速度に応じて変更できるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れか1項に記載の玩具オートバイにおいて、前記後輪は、その回転中心部に左右両面から軸線を一致してそれぞれ突出する軸部を有し、前記軸部の一方は前記ボディに設けた枢支部により回転可能に支持され、前記軸部の他方は前記ボディに着脱可能に設けたブラケットにより回転可能に支持されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1記載の玩具オートバイにおいて、前記操舵機構は、前記ボディ内に装着され、前記制御回路により正逆方向に回転駆動される小形電動モータと、前記小形電動モータの回転軸に設けられたピニオンギアと、前記ピニオンギアが噛合され該ピニオンギアの回転速度を減速して前記前輪フォークを前記前後方向の軸線廻りに緩やかに回転させるセクタギアとから構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1記載の玩具オートバイにおいて、前記フォーク支持機構は、前記ボディ内の前端側に設けられた支持部と、前記ボディの前後方向の軸線と軸線が一致されるようにして前記支持部に回転可能に支持された操作軸と、前記操作軸の前輪フォークへの突出端に設けられたフォーク支持部と、前記フォーク支持部に前記前後方向の軸線と交叉する前記ボディの上下方向の軸線上に軸線を一致して設けられ前記前輪フォークの上端部を前記上下方向の軸線回りに回転可能に支持する支持ピンと、前記操作部材に連結され前記前輪フォークを含む前輪が直進姿勢に復帰されるように付勢する戻し機構とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の玩具オートバイによれば、無線制御される玩具オートバイの走行動作時に、操舵機構により後輪を含むボディ全体を前輪フォークに対して前後方向の軸線を支点に左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前記前輪フォークを含む前輪が上下方向の軸線を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作する構成にしたので、玩具オートバイを1メートル以下の旋回半径でもサイド車輪またはスタビライザ等を用いることなく安定して走行させることができ、しかも、幼稚園児や低学年児童などでも容易に無線操縦することができるほか、幼稚園児や低学年児童などが玩具オートバイを一般家庭の部屋などの比較的狭い場所でも走行させて楽しむことができる。
【0016】
また、本発明の玩具オートバイによれば、操舵機構を構成する小形電動モータの回転速度をピニオンギアとこれに噛合するセクタギアにより減速して前輪フォークを前後方向の軸線廻りに緩やかに回転させる構成にしたので、後輪を含むボディ全体を前後方向の軸線を支点にして左または右側へ緩やかに傾斜させることができるとともに前輪フォークを含む前輪を上下方向の軸線を中心にして直進姿勢から左または右側へ緩やかに方向転換させることができる。これにより、玩具オートバイが直進走行から左または右旋回走行への方向転換する時のフライホイールのジャイロ作用が有効に機能し、玩具オートバイを1メートル以下の旋回半径でも転倒させることなくスムーズに方向転換させて、安定に旋回走行させることができる。
【0017】
また、本発明の玩具オートバイによれば、後輪及びフライホイールの駆動機構を、小形電動モータ及び該小形電動モータの回転軸に設けられた小径のピニオンギアと、このピニオンギアと噛合する大径の第1アイドルギアと、第1アイドルギアに回転軸線を一致して一体に設けられた小径の第2アイドルギアと、第2アイドルギアと噛合し後輪に回転軸線を一致して取り付けた大径の後輪駆動ギアと、第1アイドルギアと噛合しフライホイールの回転軸に設けられた小径のフライホイール駆動ギアとで構成したので、小形電動モータの回転を後輪及びフライホイールに伝達するギア列機構を少ない数のギアで構成することができる。これに伴い、駆動機構を小型化できるとともに低コスト化も可能になる。
【0018】
また、本発明の玩具オートバイによれば、後輪駆動ギアは摩擦クラッチを介して後輪に取り付けられているため、後輪に摩擦クラッチの摩擦抵抗以上の負荷がかかると摩擦クラッチが切れ、後輪駆動ギアが小形電動モータにより回転されていても後輪の回転を停止させることができる。
【0019】
また、本発明の玩具オートバイによれば、後輪をボディに着脱可能に設けたブラケットにより回転可能に支持したので、後輪をボディに対して装着し取り外すことができるとともに、ギア比の異なる第2アイドルギアと後輪駆動ギアをギア比の異なる別のギアに交換することにより、玩具オートバイの走行速度を容易に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
スタビライザ等を用いることなく1メートル以下の旋回半径でも安定して走行可能にするとともに、幼稚園児や低学年児童などでも容易に無線操縦でき、かつ走行速度を容易に変更できる玩具オートバイを提供するという目的は、無線制御される玩具オートバイの走行動作時に、操舵機構により後輪を含むボディ全体を前輪フォークに対して前後方向の軸線を支点に左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前記前輪フォークを含む前輪が上下方向の軸線を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作する構成にし、後輪をボディに着脱可能に設けたブラケットにより回転可能に支持し、さらに、ギア比の異なる第2アイドルギアと後輪駆動ギアとを複数組用意して、この各組の第2アイドルギアと後輪駆動ギアギアを交換可能に装着できる構成にすることで実現した。
【実施例1】
【0021】
以下、本発明の実施例1について、図1〜図13を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1における玩具オートバイの全体を左側面図、図2は図1の上面なら見た玩具オートバイの平面図、図3は図2の3−3線に沿う玩具オートバイの縦断側面図、図4は図3の4−4線に沿う拡大断面図、図5は図1の5−5線に沿う拡大断面図、図6は図1の6−6線に沿う拡大断面図、図7は図3の7−7線方向から見た玩具オートバイの拡大正面図、図8は図3の8−8線に沿う背面図、図9は図3の9−9線に沿う正面図、図10は本発明の実施例1における玩具オートバイの操舵の状態を示す説明用正面図、図11は本発明の実施例1における玩具オートバイの操舵の状態を示す説明用平面図、図12は本発明の実施例1における操舵機構の一部を拡大して示す縦断面図、図13は図12を上面から見た平面図である。
【0022】
図1〜図3において、玩具オートバイ10は、ボディ11、前輪12、前輪フォーク13、後輪14、フライホイール15、駆動機構16、フォーク支持機構17、操舵機構18、制御回路19、電池電源20を備えて構成される。
前記ボディ11は、オートバイの外形を擬似的に形作るもので、前後方向に長い形を呈しており、このボディ11は、ウインドカバー12が取り付けられる前端部11aと、ボディ11の上面部中央に位置して設けた乗員人形13の設置部11bと、この設置部11bの後方に位置して設けられた荷台部11c、ボディ11の左右側面を形成する左側壁部11d及び右側壁部11eを有している。また、ボディ11の前端部11aには乗員人形13の両手が係合されるハンドル27が左右両側へ突出するように設けられている。
【0023】
前記前輪フォーク13は、図1,図3及び図7に示すように、ボディ11の前端部11a側において、前輪12を回転可能に支持するものであり、前輪12の回転中心を軸12aにより回転可能に支持する二又部13aと、この二又部13aの上端に上方へ延長して設けられた、筒体を半割りにした形の支持部13bを有し、この支持部13bは、ボディ11の上下方向に延びる軸線22上に軸線を一致して配置した、後述するフォーク支持機構17の支持ピン174によってフォーク支持機構17に支持されている。これにより、前輪フォーク13を軸線22の軸回りに回転可能に支持する。この時の支持ピン174を中心とする前輪フォーク13の回転角度、即ち前輪フォーク13を含む前輪12の左、右方向の操舵角度は半割り状の支持部13bにより一定角度(例えば15度程度)に規制される構成になっている。また、この操舵角度は、玩具オートバイ10の旋回半径、走行速度、フライホイール15の回転速度などにより、種々に変更されるものである。
【0024】
前記後輪14は、ボディ11の後部側、すなわち荷台部11cの下方に位置する箇所に回転可能に支持されされるもので、図1,図3〜図5に示すように、内部を中空にしたプラスチック製のホイール14aと、このホイール14aの外周に装着したゴムタイヤ14bと、ホイール14aの回転中心部の左右両面に外方へ突出して設けられた一対の中空の軸部14cとを有している。したがって、後輪14の一方の軸部14cはボディ11に設けた枢支部111に回転可能に支持され、かつ後輪14の他方の軸部14cはボディ11に着脱可能に設けたブラケット40に回転可能に支持される。
【0025】
前記ブラケット40は、図1及び図4ないし図6に示すように、一端に後輪14の他方の軸部14cが支持される枢支部401を、他端にボディ11との結合用二又部402をそれぞれ有している。また、ボディ11には二又部402が係脱できるように二又部402の寸法に合わせた形状の結合段部112が形成され、この結合段部112には二又部402間に位置する基部403に係止する係止片112aが形成されている。さらに、互いに係合された二又部402と結合段部112を結合する結合ピン41を備えている。この結合ピン41は、二又部402と結合段部112に、これらにその配列方向に貫通するように形成したピン孔402a,112aに差し込むことにより、二又部402と結合段部112とを固定状態に結合する。また、結合ピン41の一端には、ピン孔402a,112bへの向き差し操作を容易にするつまみ411が設けられている。
【0026】
前記フライホイール15は、図3,図4及び図5に示すように、ジャイロ的作用により玩具オートバイ自体の走行姿勢を安定化するものであり、前記後輪14の内部に収納し得る径と厚さを有する金属材から構成されている。また、このフライホイール15の回転中心には軸15aが貫通して固着されており、この軸15aの両端は前記フライホイール15の両軸部14cに回転可能に支持されている。
【0027】
前記駆動機構16は、後輪14を走行に適した速度で回転駆動するとともにフライホイール15を後輪14の回転速度より十分に速い速度で回転駆動してジャイロ作用を生じさせるものである。
この駆動機構16は、図1及び図3〜図5に示すように、ボディ11内に装着された小形電動モータ161と、この小形電動モータ161の回転軸に設けられた小径のピニオンギア162と、このピニオンギア162と噛合するようにしてボディ11に回転可能に支持された大径の第1アイドルギア163と、この第1アイドルギア163に回転軸線を一致して一体に設けられた小径の第2アイドルギア164と、この第2アイドルギア164と噛合するようにして後輪14に摩擦クラッチ165を介して同軸に取り付けられた大径の後輪駆動ギア166と、第1アイドルギア163と噛合するようにしてフライホイール15の回転軸15aに設けられピニオンギア162と同一径の小径のフライホイール駆動ギア167とを備える。これにより、小形電動モータ161からフライホイール15への回転は、ピニオンギア162、第1アイドルギア163及びフライホイール駆動ギア167を通して伝達され、また、小形電動モータ161から後輪14への回転は、ピニオンギア162、第1アイドルギア163、第2アイドルギア164及び後輪駆動ギア166を通して伝達される。
【0028】
前記ブラケット40がボディ11から取り外され、かつ後輪14がボディ11から取り外された状態では、第1アイドルギア163を含む第2アイドルギア164がボディ11に対して交換可能に取り外せる構成になっている。そして、ボディ11から取り外された後輪14の後輪駆動ギア166は、後輪14の一側面に同心に設けた円筒ボス141に係脱可能に係合される構成になっており、これにより、後輪駆動ギア166が後輪14に対して交換可能に取り外せる構成になっている。また、第2アイドルギア164と後輪駆動ギア166とのギア比の異なる複数組みのギアを用意し、これらのギアを交換することにより後輪14の回転速度を変更することができる。
【0029】
前記フォーク支持機構17は、図3に示すように、前輪12を含む前輪フォーク13をボディ11の前後方向の軸線21の軸回りに回転可能に支持するとともに、軸線21と交叉するボディ11の上下方向の軸線22の軸回りに回転可能に支持するものである。
このフォーク支持機構17は、図3,図12及び図13に示すように、ボディ11内の前端側に前後方向の軸線21上に位置して設けた支持部171と、この支持部171を軸線21の方向に貫通するようにして支持部171に回転かつ軸線21の方向に移動可能に支持された操作軸172と、この操作軸172の前輪フォーク13への突出端に設けられたフォーク支持部173と、このフォーク支持部173に前後方向の軸線21と交叉する上下方向の軸線22上に軸線を一致して設けられ前輪フォーク13の支持部13bを上下方向の軸線22の軸回りに回転可能に支持する支持ピン174と、フォーク支持部173に連結され前輪フォーク13を含む前輪12が直進姿勢に復帰されるように付勢する戻し機構175とを備える。
【0030】
前記支持ピン174は、図3及び図9に示すように、前輪フォーク支持部13bの上端を貫通して上方へ突出され、この突出端174Aと相対向するボディ11の前面箇所には、上下方向の軸線22を中心に左右方向へ等間隔離して一対のストッパ28が設けられている。この左右のストッパ28は、ボディ11全体が前輪フォーク13に対して前後方向の軸線21を支点に左または右側へ傾斜された時、突出端174Aが当接することにより前輪フォーク13に対するボディ11全体の傾斜角度を所定の角度(例えば、約20度程度)に制限するものである。
【0031】
前記戻し機構175は、図3,図12及び図13に示すように、支持部171と操作部材173との当接端面の一方、例えば支持部171の当接端面に、軸線21と直交して上下方向に延びるV字溝175Aと、操作部材173の当接端面にV字溝175Aに合致するように形成されたV字状突部175Bと、支持部171の後方へ突出する支持軸172の先端に設けた鍔部172aと支持部171の後端面との間に設けられ、支持軸172を後方へ引っ張ることにより、操作部材173のV字状突部175Bが支持部171のV字溝175Aに常に係合させるスプリング175Cとから構成されている。
【0032】
前記操舵機構18は、図3に示すように、玩具オートバイの走行動作時に前輪フォーク13を前後方向の軸線21を中心にして所定の角度時計廻りまたは反時計回りに緩やかに回転することで後輪14を含むボディ11全体を前輪フォーク13に対して前後方向の軸線21を支点に左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前輪フォーク13を含む前輪12が上下方向の軸線22を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作するものである。
この操舵機構18は、図3及び図8図に示すように、ボディ11内に装着され制御回路19により正逆方向に回転駆動される小形電動モータ181と、この小形電動モータ181の回転軸に設けられたピニオンギア182と、このピニオンギア182が噛合され該ピニオンギア182の回転速度を減速して前輪フォーク13を前後方向の軸線21の軸回りに緩やかに回転させるセクタギア183とから構成され、上記セクタギア183は前記フォーク支持機構17の支持軸172に固定されている。
【0033】
前記制御回路19は、図14に示す遠隔制御用無線送信機30からの操舵用制御コマンド信号を受信用アンテナ191を通して受信し、この制御コマンド信号に応じて操舵機構18の小形電動モータ181を正逆方向に回転駆動するものであり、この制御回路19はボディ11内に装着した基板23に実装されている。
前記電池電源20は、ニカド電池やニッケル・水素電池などの複数の二次電池から構成されるもので、これらは、図3に示すように、ボディ11内に設けた電池収納部24内に装着され、この電池電源20から操舵機構18の小形電動モータ181及び制御回路19に電力が供給されるように構成されている。
【0034】
また、電池収納部24と対向するボディ11の下面には、電池電源20の+極と−極に接続された充電用入力端子25が設けられている。また、ボディ11の後端部内側には、図3に示すように、制御回路19および駆動機構16の小形電動モータ161に電力を供給し遮断するための電源スイッチ26が設けられている。
【0035】
次に、上記のように構成された本実施の形態に示す玩具オートバイ10の動作について説明する。
玩具オートバイ10を遠隔制御により走行動作させる場合は、まず、玩具オートバイ10の電源スイッチ26をオンにして、駆動機構16の小形電動モータ161を起動する。これにより、小形電動モータ161の回転は、ピニオンギア162を介して第1アイドルギア163に伝達され、この両者ギアのギア比で設定される回転速度に減速される。そして、この減速された回転は、第1アイドルギア163と同一速度で回転する第2アイドルギア164を介して後輪駆動ギア166に伝達され、この両者ギアのギア比で設定される回転速度に更に減速されて後輪14に伝達され、この後輪14を比較的低速な速度(例えば、100rpm程度)で回転させる。
一方、フライホイール15への回転はピニオンギア162、第1アイドルギア163及びフライホイール駆動ギア167を通して伝達されるため、小形電動モータ161の回転はピニオンギア162と第1アイドルギア163とのギア比で設定された回転速度に一旦減速されるが、この回転速度は第1アイドルギア163とフライホイール駆動ギア167とのギア比で設定された回転速度に増速されてフライホイール15に伝達され、このフライホイール15を比較的高速(例えば、1000rpm程度)で回転させる。
【0036】
後輪14が低速で回転することにより、玩具オートバイ10は路面または屋内の床面上を低速で直進走行される。この時、支持部171のV字溝175Aに操作部材173のV字状突部175Bが完全に係合された状態におかれるため、前輪フォーク13を含む前輪12は前進方向に向けられた状態に保持されている。また、フライホイール15が高速で回転されることにより、フライホイール15のジャイロ的作用で玩具オートバイ10自体を起立させ、その走行姿勢を安定化する。
【0037】
玩具オートバイ10の直進走行状態において、操作者が遠隔制御用無線送信機30の右旋回用の操作ボタン31を押圧すると、この操作ボタン31の押圧操作に伴い無線送信機30からアンテナ32を通して左旋回用の制御コマンド信号が送信される。
一方、直進走行中にある玩具オートバイ10の制御回路19は内蔵の受信部(図示せず)を通して右旋回用の制御コマンド信号を受信すると、この制御コマンド信号に応じて小形電動モータ181が正回転(時計回り)方向に起動される。このため、小形電動モータ181の回転はピニオンギア182を介してセクタギア183に伝達され、支持ピン174の突出端174Aが左側のストッパ28に当接されるまで、セクタギア183及びこれを支持する支持軸172が図8において矢印81の方向に回転される。この場合、小形電動モータ181の回転はピニオンギア182とセクタギア183とのギア比に応じて減速されるため、セクタギア183を含む支持軸172は、フライホイール15のジャイロ作用が有効に機能する緩やかな速度で回転される。すなわち、玩具オートバイ10の直進状態から右旋回方向に急速に舵がきられるのをなくし、玩具オートバイ10が転倒されることなく安定に旋回走行されるようにする。
【0038】
セクタギア183を含む支持軸172が図8の矢印81の方向に回転されるように動作すると、前輪フォーク13の前輪12は路面または床面に接しているため、直進走行中の玩具オートバイ10において、後輪14及び駆動機構16を含むボディ11全体が図11に示すように、路面または床面60に鉛直な軸線61に対して軸線62のように傾斜される。すなわち、前輪12を含む前輪フォーク13は前後方向の軸線21を中心にして所定の角度時計回りに回転することにより、ボディ11全体が前輪フォーク13との軸線21を支点にして、図12及び図13に示すように右側へ傾斜された姿勢に保持される。これと同時に、前輪フォーク13を含む前輪12は上下方向の軸線22を中心にして右側へ方向転換されるように操舵される。
【0039】
また、遠隔制御用無線送信機30の左旋回用の操作ボタン33が押圧された場合は、無線送信機30からアンテナ32を通して左旋回用の制御コマンド信号が送信される。これに伴い、直進走行中にある玩具オートバイ10の制御回路19が左旋回用の制御コマンド信号を受信すると、この制御コマンド信号に応じて小形電動モータ181が逆転(反時計回り)方向に起動される。このため、小形電動モータ181の回転はピニオンギア182を介してセクタギア183に伝達され、支持ピン174の突出端174Aが右側のストッパ28に当接されるまで、セクタギア183及びこれを支持する支持軸172を図8において矢印82の方向に回転させる。この場合も上記右旋回操作時と同様に、小形電動モータ181の回転は減速されて、セクタギア183を含む支持軸172に伝達される。
【0040】
セクタギア183を含む支持軸172が図8の矢印82の方向に回転されるように動作すると、前輪フォーク13の前輪12は路面または床面に接しているため、直進走行中の玩具オートバイ10において、後輪14及び駆動機構16を含むボディ11全体が前輪フォーク13との軸線21を支点にして、図12及び図13に示す場合と逆に左側へ傾斜された姿勢に保持される。これと同時に、前輪フォーク13を含む前輪12は上下方向の軸線22を中心にして左側へ向くように操舵される。
【0041】
このように本実施例1の玩具オートバイによれば、無線制御される玩具オートバイ10の走行動作時に、操舵機構18により後輪14を含むボディ11全体を前輪フォーク13との軸線21を支点にして左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前輪フォーク13を含む前輪12が上下方向の軸線22を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作する構成にしたので、玩具オートバイ10を1メートル以下の旋回半径でもサイド車輪またはスタビライザ等を用いることなく安定して走行させることができ、しかも、幼稚園児や低学年児童などでも容易に無線操縦することができるほか、幼稚園児や低学年児童などが玩具オートバイを一般家庭の部屋などの比較的狭い場所でも走行させて楽しむことができる。
【0042】
また、本実施例1の玩具オートバイによれば、操舵機構18を構成する小形電動モータ181の回転速度をピニオンギア182とこれに噛合するセクタギア183により減速して前輪フォーク13を前後方向の軸線21の軸回りに緩やかに回転させる構成にしたので、後輪14を含むボディ11全体を前後方向の軸線21を支点にして左または右側へ緩やかに傾斜させることができるとともに前輪フォーク13を含む前輪12を上下方向の軸線22を中心にして直進姿勢から左または右側へ緩やかに方向転換させることができる。これにより、玩具オートバイ10が直進走行から左または右旋回走行へ方向転換する時のフライホイール15のジャイロ作用が有効に機能し、玩具オートバイ10を1メートル以下の旋回半径でも転倒させることなくスムーズに方向転換させて、安定に旋回走行させることができる。
【0043】
また、本実施例1の玩具オートバイによれば、後輪14及びフライホイール15の駆動機構16を、小形電動モータ161及び小形電動モータ161の回転軸に設けられた小径のピニオンギア162と、このピニオンギア162と噛合する大径の第1アイドルギア163と、第1アイドルギア163に回転軸線を一致して一体に設けられた小径の第2アイドルギア164と、第2アイドルギア164と噛合し後輪14に回転軸線を一致して取り付けた大径の後輪駆動ギア166と、第1アイドルギア163と噛合しフライホイール15の回転軸15aに設けられた小径のフライホイール駆動ギア167とで構成したので、小形電動モータ161の回転を後輪14及びフライホイール15に伝達するギア列機構を少ない数のギアで構成することができる。これに伴い、駆動機構16を小型化できるとともに低コスト化も可能になる。
【0044】
また、本実施例1の玩具オートバイによれば、後輪駆動ギア166は摩擦クラッチ165を介して後輪14に取り付けられているため、後輪14に摩擦クラッチ165の摩擦抵抗以上の負荷がかかると摩擦クラッチ165が切れ、後輪駆動ギア166が小形電動モータ161により回転されていても後輪14の回転を停止させることができる。
【0045】
また、本実施例1玩具オートバイによれば、後輪14をボディ11に着脱可能に設けたブラケット40により回転可能に支持したので、後輪14をボディ11に対して装着し取り外すことができるとともに、ギア比の異なる第2アイドルギア164と後輪駆動ギア166をギア比の異なる別のギアに交換することにより、玩具オートバイ10の走行速度を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施例1における玩具オートバイの全体を左側面図である。
【図2】図1の上面なら見た玩具オートバイの平面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う玩具オートバイの縦断側面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図1の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】図3の7−7線方向から見た玩具オートバイの拡大正面図である。
【図8】図3の8−8線に沿う背面図である。
【図9】図3の9−9線に沿う正面図である。
【図10】本発明の実施例1における玩具オートバイの操舵の状態を示す説明用正面図である。
【図11】本発明の実施例1における玩具オートバイの操舵の状態を示す説明用平面図である。
【図12】本発明の実施例1における操舵機構の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図13】図12を上面から見た平面図である。
【図14】本発明にかかる遠隔制御用無線送信機の側面図である。
【符号の説明】
【0047】
10 玩具オートバイ
11 ボディ
12 前輪
13 前輪フォーク
14 後輪
15 フライホイール
16 駆動機構
17 フォーク支持機構
18 操舵機構
19 制御回路
20 電池電源
25 充電用入力端子
161 小形電動モータ
162 ピニオンギア
163 第1アイドルギア
164 第2アイドルギア
165 摩擦クラッチ
166 後輪駆動ギア
171 支持部
172 操作軸
173 フォーク支持部
174 支持ピン
175 戻し手段
181 小形電動モータ
182 ピニオンギア
183 セクタギア
30 遠隔制御用無線送信機
40 ブラケット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線制御式の玩具オートバイであって、
オートバイの外形を擬似的に形作るボディと、
前記ボディの前端側に該ボディの上下方向に延在して配置され、前輪を回転可能に支持する前輪フォークと、
前記ボディの後部側に回転可能に支持された後輪と、
前記後輪の内部に該後輪の回転軸線上に軸線を一致して配置した回転軸により回転可能に支持され、ジャイロ的作用により玩具オートバイ自体の走行姿勢を安定化するフライホイールと、
前記ボディ内に装着されて前記後輪を所望の速度で回転駆動するとともに前記フライホイールを前記後輪の回転速度より十分に速い速度で回転駆動してジャイロ作用を生じさせる駆動機構と、
前記前輪フォークを前記ボディに該ボディの前後方向の軸線回りに揺動可能に支持するとともに前記前後方向の軸線と交叉する前記ボディの上下方向の軸線回りに揺動可能に支持するフォーク支持機構と、
玩具オートバイの走行動作時に前記前輪フォークを前記前後方向の軸線を中心にして所定の角度時計廻りまたは反時計回りに緩やかに回転することで前記後輪を含むボディ全体を前記前輪フォークに対して前記前後方向の軸線を支点に左または右側へ緩やかに傾斜させると同時に前記前輪フォークを含む前輪が前記上下方向の軸線を中心にして直進姿勢から左または右側へ方向転換されるように操作する操舵機構と、
操舵用制御コマンド信号を受信し、該操舵用制御コマンド信号に応じて前記前輪フォークが前後方向の軸線を中心にして所定の角度時計廻りまたは反時計回りに回転されるように前記操舵機構を制御する制御回路と、
前記ボディ内に装着され、前記駆動機構と前記操舵機構及び前記制御回路に電力を供給する電池電源とを備えることを特徴とする玩具オートバイ。
【請求項2】
前記駆動機構は、前記ボディ内に装着された小形電動モータと、前記小形電動モータの回転軸に設けられた小径のピニオンギアと、前記ボディに回転可能に支持され前記ピニオンギアと噛合する大径の第1アイドルギアと、前記第1アイドルギアに回転軸線を一致して一体に設けられた小径の第2アイドルギアと、前記後輪に回転軸線を一致して取り付けられ前記第2アイドルギアと噛合する大径の後輪駆動ギアと、前記フライホイールの回転軸に設けられ前記第1アイドルギアと噛合する小径のフライホイール駆動ギアとを備え、前記小形電動モータからフライホイールへの回転伝達はピニオンギア、第1アイドルギア及びフライホイール駆動ギアを通して行われ、前記小形電動モータから後輪への回転伝達はピニオンギア、第1アイドルギア、第2アイドルギア及び後輪駆動ギアを通して行われることを特徴とする請求項1記載の玩具オートバイ。
【請求項3】
前記後輪駆動ギアは摩擦クラッチを介して前記後輪に回転軸線を一致して取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の玩具オートバイ。
【請求項4】
前記第2アイドルギアを含む第1アイドルギアは前記ボディに対して交換可能に装着できるように構成されているとともに前記後輪駆動ギアは後輪に対して交換可能に装着できるように構成され、前記第2アイドルギアと後輪駆動ギアとのギア比を前記後輪の回転速度に応じて変更できるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の玩具オートバイ。
【請求項5】
前記後輪は、その回転中心部に左右両面から軸線を一致してそれぞれ突出する軸部を有し、前記軸部の一方は前記ボディに設けた枢支部により回転可能に支持され、前記軸部の他方は前記ボディに着脱可能に設けたブラケットにより回転可能に支持されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の玩具オートバイ。
【請求項6】
前記操舵機構は、前記ボディ内に装着され、前記制御回路により正逆方向に回転駆動される小形電動モータと、前記小形電動モータの回転軸に設けられたピニオンギアと、前記ピニオンギアが噛合され該ピニオンギアの回転速度を減速して前記前輪フォークを前記前後方向の軸線廻りに緩やかに回転させるセクタギアとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の玩具オートバイ。
【請求項7】
前記フォーク支持機構は、前記ボディ内の前端側に設けられた支持部と、前記ボディの前後方向の軸線と軸線が一致されるようにして前記支持部に回転可能に支持された操作軸と、前記操作軸の前輪フォークへの突出端に設けられたフォーク支持部と、前記フォーク支持部に前記前後方向の軸線と交叉する前記ボディの上下方向の軸線上に軸線を一致して設けられ前記前輪フォークの上端部を前記上下方向の軸線回りに回転可能に支持する支持ピンと、前記操作部材に連結され前記前輪フォークを含む前輪が直進姿勢に復帰されるように付勢する戻し機構とを備えることを特徴とする請求項1記載の玩具オートバイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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