説明

瓶またはそのような容器を検査するための方法、ならびに瓶またはそのような容器の検査区間または点検区間のための測定設備

瓶またはそのような容器を検査するための方法において、それぞれの容器の中に所定量の検査流体および/または点検流体が入れられ、この流体は、容器から少なくとも部分的に取り出された後に、不測の汚染について分析される方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の方法、ならびに請求項19の上位概念に記載の測定設備にも関する。
【背景技術】
【0002】
瓶またはそのような容器のための検査区間または点検区間は周知であり、特に容器の中に流体詰物を注入するための生産ラインにおいて、容器を注入の前に不測の汚染について検査するために適用されており、こうして、汚染された容器を注入の前にまたはさらに洗浄の前に生産ラインから導き出すことができる。この場合、容器の中に検査流体および/または点検流体を配量して、すなわちそれぞれ確定されもしくは明確に定められた容量で入れることが特に周知であり、こうして場合によっては容器の中に存在する汚染物(例えば汚れまたはその他の異物、病原菌など)が検査流体および/または点検流体の中で溶解する。これに引き続いて、それぞれの容器からの試料の採取とこれに続く分析を行い、この場合この試料では、容器の中に存在する検査流体または点検流体の一部分が、あるいはしかし容器の中に含まれるガスの一部も問題となることがある。
【0003】
容器をきちんと検査するための前提条件は、検査流体および/または点検流体を正確に配量して入れること、すなわち検査流体および/または点検流体の量がすべての容器において狭い限界内で一定であることのみならず、試料の採取が再現可能に行われること、すなわち特に、検査流体および/または点検流体および/またはそれぞれの試料におけるそれぞれのガスの割当て分または量が、すべての容器において狭い限界内で一定になるようにすることでもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、高能率の(単位時間当たり取扱い容器数が多い)場合でも、正確な測定結果および分析結果を提供する、瓶またはそのような容器を検査するための方法を提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するために、請求項1に記載の方法が形成される。瓶またはそのような容器を不測の汚染について検査するための検査区間または測定区間の測定設備は、請求項19の対象である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明による分析設備または測定設備を有する瓶のための検査区間または点検区間の概略図である。
【図2】図1の測定設備の測定ヘッドを通る概略断面図である。
【図3】測定設備の測定ヘッドのさらに別の実施形態を示す、図2と同様な図である。
【図4】測定設備の測定ヘッドのさらに別の実施形態を示す、図2と同様な図である。
【図5】図4の測定ヘッドの測定管またはゾンデ管を通るそれぞれの位置a〜cにおける、瓶の口と一緒にした断面図である。
【図7】分析ユニットへ通じる管路と一緒にした測定設備の測定ヘッドの概略図である。
【図8】測定ヘッドを引き上げ移動させるためのさまざまな駆動装置を示す単独図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
別の形態は従属請求項の対象である。以下に本発明を、図面に基づき実施例を参照して詳しく説明する。
【0008】
図において瓶2またはそのような容器のための全般的に1で示す測定区間または検査区間は、特に搬送機3からなり、この搬送機の上に、瓶2が直立して立ち、すなわち瓶の軸が垂直方向に向き、単一トラックの瓶の流れとして搬送方向Aに移動され、しかも図示された実施形態では、瓶2はこの瓶の流れの中で互いに隣接して、つまりこれらが装置に導かれて当接するように動かされる。
【0009】
搬送機3によって形成される運搬区間には、検査流体および/または点検流体を配量して瓶2の中に入れるための設備4が備えられている。この検査流体および/または点検流体は、例えば無菌の水、またはその他の、後で瓶2の中に入れられる製品と和合性もしくは協調性のある中性流体、あるいはしかし後で入れられる製品自体である。
同じく、通常の方法で予期される汚染物に化学的に反応する検査流体を利用することもでき、この場合、検査流体は容易に証明可能な流状またはガス状の反応生成物を形成し、点検を行った後に瓶2から再び除去されることが好ましい。
【0010】
設備4はノズル管5を有し、これを通じて点検流体および/または検査流体が正確に定められたもしくは配量された量でそれぞれの瓶2の中に入れられ、ノズル管5はこのため駆動部6を介して、瓶2が設備4に到達した場合には常に、瓶の口2.1を通じて沈下することによって該当する瓶の中に取り入れられ、次いで瓶2と共に運ばれ、続いて再び瓶から出される。この場合、駆動部6は、ノズル管5が持ち上げ動作を1つの垂直成分および/または1つの水平成分で実施するように形成されている。検査流体および/または点検流体は貯蔵容器7から供給される。
【0011】
設備4には、搬送方向Aに直接または間接に続いて、測定設備8が準備され、ここで各瓶2から少なくとも1つの試料が取り出される。この試料において、使用される方法に応じて、瓶2の中に入れられた検査流体および/または点検流体の一部が問題とされ、試料はこの場合、事情によっては採取されるかまたはこの中に溶解した汚染物(特に異物、病原菌など)あるいはしかし各瓶2の反応生成物も含む。同じく、瓶2から取り出された試料の場合、例えばあり得る汚染物のガス状の反応生成物を検査流体および/または点検流体と共に含むガス試料も問題となる。
いずれにしても、取り出された試料は次に分析される。
【0012】
検査流体および/または点検流体における汚染物のできるだけ高い濃度を、あるいはしかし反応生成物の十分な量の形成も確実にするために、測定設備8は搬送方向Aに、最高能率で動作する測定区間および/または検査区間1においても十分な作用時間または作用持続時間が検査流体および/または点検流体のために達成されるように、設備4から離されている。
【0013】
試料を取り出すために、瓶2が測定設備8に達した場合には常に、その出口位置において瓶の口2.1の移動経路の上方に配置された測定設備8の測定ヘッド10の測定ゾンデ9が、瓶の口2.1を通って該当する瓶の中に入れられ、瓶の口2.1は測定ヘッド10によって閉じられる。これに続いて、その自由端によって該当する瓶2の中に届き、この端が明らかに瓶の口2.1の縁部の下方になるように配置された測定ゾンデ9によって、瓶の内部に圧力下で測定ガスの正確に計量された容量がもたらされ、それも好ましくは圧力パルスとして、しかも制御弁装置11.1を通じて制御され、この測定ガスを例えば無菌空気の形で準備する源泉11からもたらされる。
【0014】
同時に、または時間的にずれても、分析対象のガスまたは空気・ガス混合物が置き換えられ、これは次に分析ガスとして表示され、検査流体および/または点検流体の少なくとも一部を圧力パルスによって細分または霧状にした形で、またはガス状の反応生成物の一部も含み、瓶2から測定ヘッド10によって吸い出され、分析ユニット13の管路12を通じて導かれる。
【0015】
パルス持続時間、および/または圧力パルスもしくは測定ガス・パルスの圧力および/または温度は、瓶2の中への測定ガスの取り入れおよび瓶2からの分析ガスの吸い出しを含む各試料採取または各測定段階のためには同じであり、したがって、各測定段階において同量の測定ガスが瓶2の中に入れられ、分析ガスの取り出された試料はそれぞれ同量の霧状化された検査流体および/または点検流体および/またはガス状の反応生成物を含む。分析ガスの吸い込みは例えばそれぞれの測定ガス・パルスの持続時間中に行われるが、これに対して遅れて終了することも可能である。測定ガス・パルスのパルス持続時間は、すべての装置能率(容器/時)の場合例えば30msで同じである。
【0016】
分析ユニット13では、少なくとも1回、好ましくは複数回、例えば2回または3回、測定管路12を通じて吸い込まれた分析ガスの分析が行われる。測定ガス・パルスの取り入れ、検査流体および/または点検流体の霧状化、ならびに分析ガスの吸い出しのためにできるだけ最適の状態を作るために、測定ゾンデ9ならびに測定ヘッド10は、測定ガスの取り入れと分析ガスの吸い出しのための分けられたチャンネルが作られるように形成されるのみならず、好ましくは、測定ガス・パルスの取り入れに供される測定ゾンデ9の開口部が分析ガスの吸い出しに供される少なくとも1つの開口部または開口装置によって、すなわち、例えば1つの環状開口部または複数の個別開口部によって囲まれるように形成される。
【0017】
瓶2は測定ガス・パルスの取り入れ中ならびに分析ガスの吸い出し中でも搬送方向Aに移動するので、測定ヘッド10のために駆動部14が準備され、この駆動部14は測定ヘッド10のために持ち上げ動作を発生させ、この運動は水平成分、すなわち測定ヘッド10をそれぞれの瓶2の上に沈下させるため、および測定ヘッド10をそれぞれの瓶2から引き上げるための成分、ならびに水平成分を含み、しかも測定段階中にそれぞれの瓶2と共に測定ヘッド10を運ぶため、およびそれぞれの測定段階の後に出口箇所に測定ヘッド10を戻すためである。制御装置15によって、駆動部14とこれに伴って測定ヘッド10の動きが制御され、しかも瓶2の位置を把握する少なくとも1個のセンサ16に依存するがまた、好ましくは当面の装置能率に依存し、こうして、搬送機3の搬送速度にも依存して、瓶2が測定設備8に実際に到達する直前に、測定段階中に1本の瓶2による測定ヘッド10のできるだけ長い把握時間を達成するために駆動部14が活動準備され、しかも慣性質量モーメントによる駆動部14の遅延によっては、測定ヘッド10が瓶2に掴まれもしくは結合される持続時間が短縮されず、瓶2が測定設備8に移動する場合には常に、この瓶もしくはその瓶の口2.1の上にできるだけ遅延なしで測定ヘッド10が取り付けられる。このため、測定ヘッド10の動きの最適開始時点を決定することが必要であるのみならず、むしろこの動きのために装置能率に依存して、加速度、遅延、最高速度、およびこれらパラメータのそれぞれの経過を計算によって決定し、続いて測定ヘッドの駆動によって出発させることも同様に必要である。これらの進行方式もまた本発明の構成部分である。
【0018】
上述の測定区間および/または検査区間1は、特に流体詰物の冷間無菌注入、例えば飲料の冷間無菌注入のための装置に適している。
【0019】
分析において瓶2の汚染が確認されると、この瓶は使用不可能であるとして導き出される。無菌性について非常に厳しい必要条件がある場合、汚染された瓶2を含む一装入量全体を、さらなる処理のために停止するためもしくは使用不能なものとして導き出すことも、必要になることが可能である。瓶2は例えばプラスチックボトル、例えば何回も使えるPETボトルである。
【0020】
図2は、測定ヘッド10をさらに詳しく示す。これは特に測定ヘッド・ケーシング17の中に配置された密閉要素18からなり、密閉要素18は同時に瓶2のための中心コーンとして形成されている。測定ガスの取り入れ中および試料もしくは分析ガスの取り出し中に、密閉要素18は瓶の口2.1に対して、しかも密閉要素18におけるチャンネル19の円錐形拡張部の領域において気密にぴったり合っている。この実施形態において測定ガスもしくは測定ガス・パルスをそれぞれの瓶の中に取り入れるためだけに用いられるゾンデ管9の自由端が、測定段階に瓶2の中に達し、この場合この自由端は瓶の口2.1の縁部の少し下方に配置される。ゾンデ管9と取り囲むチャンネル19はリング・チャンネル19.1を形成し、これを経て分析ガスが吸い出され、分析ユニット13に導かれる。このリング・チャンネル19.1が外部へ向けて気密に閉鎖されて管路12につながることは理解される。
【0021】
ケーシング17によって、測定ヘッド10は、駆動部14によって上述の方式で動かされる測定ヘッド・キャリア20に固定される。瓶2の高さにおける許容差を埋め合わせるため、および測定ガス・パルスの取り入れ中と分析ガスの取り出し中に密閉要素18のそれぞれの瓶2への気密合着を達成するために、この密閉要素を例えばゴム弾性状に形成し、および/または軸方向にスライド可能にばね手段によって付勢してケーシング17の中に配置する。
【0022】
図3は、さらに別の実施形態として測定ヘッド10とは異なる測定ヘッド10aの非常に概略的な図を示しており、つまり密閉要素または中心要素18aの下側で広がるくり抜き部19aの円錐角がくり抜き部19の円錐角よりも本質的に大きく、この結果、すでに測定ヘッド10aの垂直行程が非常に短い場合に瓶の口2.1と密閉要素18aとの間の密閉状態が達成されるという点でのみ異なっている。
【0023】
図4は、さらに別の実施形態として測定ヘッド10bの非常に概略的な図を示しており、この測定ヘッド10bは本質的に1つの測定管またはゾンデ管9bならびに平坦な例えば平らな円板として形成されたカバー要素または閉鎖要素21からなり、この要素はそれぞれの測定段階中に該当する瓶2の口2.1を閉鎖する。測定管9bの自由端が閉鎖要素21の下側を通って突き出ており、こうして測定段階中にこの自由端はそれぞれの瓶2の中に入り込む。
【0024】
図5によれば、測定管またはゾンデ管9bは、内側管片22と、間隔を置いて内側管片を同心円状に取り囲む外側管片23とから構成される。両管片は測定管9bの自由端において開いている。管片22は測定ガス・パルスを導くためのチャンネルを形成する。両管片22と23の間に形成されたリング・チャンネル24を通じて、分析ガスが吸い出される。管片22の周りに、ならびに測定ガス・パルスを取り入れるためのチャンネルの周りにリング・チャンネル24を配置することによって、この実施形態では、検査流体および/または点検流体の霧状化に関して、ならびに分析ガスの吸い出しに関して最適の状態が達成される。
【0025】
閉鎖要素21は測定中に瓶の口2.1の縁部の上に平らに置かれるので、この実施形態では、瓶の口2.1の直径に対してより小さな測定管9bの外径を、測定時間の延長のため、すなわち測定管9bをそれぞれの瓶2の中に入れている間の時間の延長のために利用する可能性もある。図5はこれを位置a〜cにおいて明らかにする。
【0026】
位置aは、測定管9bが測定過程の開始時に瓶の口2.1の中に取り入れられる状況を示す。この場合、測定管9bの軸は瓶の口2.1の軸に対して搬送方向Aに移されている。位置bは、測定管9bが瓶の口2.1の軸と同軸に配置されている測定段階のほぼ中間における状況を示す。位置cは、測定管9bの軸が瓶の口2.1の軸に対して搬送方向Aとは反対の方に移された測定段階のほぼ終りにおける状況を示す。
【0027】
各測定段階の後に、測定ヘッド10、10a、もしくは10bと、測定ヘッドと分析ユニット13との間の連結部との、例えば測定ガス(例えば無菌空気)によるすすぎを行うことが好ましく、こうして測定値の分析が測定ヘッド10、10a、もしくは10bおよび/またはこれらの連結部の中に残った残存物によって先行する測定値から品質を落とすことはない。
【0028】
別の測定方法を考えることもでき、例えば、図6によって、測定ヘッド10、10a、または10cと分析ユニット13との間の連結部もしくは管路12において、各時点でそれぞれ、時間的に互いに連続する測定または測定段階I−Vから得られ、こうしてさまざまな容器に由来する複数の、分析対象のガス量またはガス試料が採取され、次いでこれらは次々に分析ユニット13もしくは少なくとも1つの分析に向けられるという形で考えられる。この実施形態は、個別の測定段階の間の無駄時間が大幅に減少し、これによって測定区間および検査区間1のためにより高い能率もしくは処理速度が可能になる、という利点を有する。
【0029】
図7は、駆動部14の一実施形態をより詳細に示す。これは本質的に1つのシート・バー25からなり、これは測定区間および/または検査区間1の図示されていない枠に固定され、シート・バーには水平軸の周りに搬送方向Aに直角にハンドル車26が回転可能に取り付けられている。駆動部28によって駆動可能なハンドル車26のクランク・ピン27には、測定ヘッド10、10a、もしくは10bと共に測定ヘッド・キャリア20が固定されている。平行四辺形レバー29および30ならびに連結レバー31によって形成された二重平行四辺形ガイド32によって、測定ヘッド・キャリア20が、回転するハンドル車26によって垂直で同時に水平の持ち上げ動作を行うように導かれ、しかしこの場合それぞれの測定ヘッド10、10a、もしくは10bの軸の方向配置が変わることはない。
【0030】
図8は、駆動部14の代わりに使用可能であって、特に2個の歯形ベルト車33および34を有する駆動部14aを示す。これらの歯形ベルト車はこれらの軸では水平方向に互いに平行で、他方では測定区間および/または検査区間1の搬送方向Aに直角に、歯形ベルト車33の軸が垂直方向に歯形ベルト車34の軸上にあるように方向配置されている。両方の歯形ベルト車を通じて、このうちの例えば歯形ベルト車33が駆動モータ28によって駆動されるが、1つの閉じた環を形成する歯形ベルト35が導かれる。各歯形ベルト車33および34は、測定ヘッド・キャリア20aの中に支承されるクランク・ピン36もしくは37を有し、しかもクランク・ピン36および37の間隔が歯形ベルト車33および34の軸間隔と同じで、クランク・ピン36および37の軸の間の連結線が歯形ベルト車33および34の軸の連結線に常に平行に通るようになっている。活動化されたもしくはスイッチを入れた駆動モータ28によって、測定ヘッド・キャリア20aおよびここに固定された測定ヘッド10、10a、もしくは10bは再び、垂直成分と水平成分とを有する必要な持ち上げ行程で移動し、しかもそれぞれの測定ヘッド軸の方向配置の変化はない。
【0031】
本発明を実施例に沿って上に説明した。本発明を根拠とする発明思考から離れることなく多くの変更ならびに変形が可能であることは理解されよう。
【符号の説明】
【0032】
1 測定区間および/または検査区間
2 瓶
2.1 瓶の口
3 搬送機
4 検査流体および/または点検流体取り入れ設備
5 ノズル管
6 駆動部
7 検査流体および/または点検流体用の貯蔵容器
8 測定設備
9、9a、9b 測定管またはゾンデ管
10、10a、10b 測定ヘッド
11 測定ガスの源泉
11.1 制御弁
12 管路
13 分析ユニット
14、14a 駆動部
15 制御装置
16 センサ
17 測定ヘッド・ケーシング
18、18a 密閉要素
19、19a 密閉要素18もしくは18aにおけるくり抜き部またはチャンネル
19.1、19a.1 リング・チャンネル
20、20a 測定ヘッド・キャリア
21 閉鎖要素
22、23 管片
24 リング・チャンネル
25 シート・バー
26 ハンドル車
27 クランク・ピン
28 駆動モータ
29、30 平行四辺形レバー
31 連結要素
32 二重平行四辺形ガイド
33、34 歯形ベルト車
35 歯形ベルト
36、37 クランク・ピン
A 搬送機3の搬送方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
瓶またはそのような容器(2)を検査するための方法であって、それぞれの容器(2)の中に検査流体および/または点検流体を入れ、この検査流体および/または点検流体の少なくとも1つの試料、または容器(2)に含まれるガスの1つの試料を各容器(2)から測定段階で取り出し、不測の汚染について試験または分析する、検査するための方法において、測定段階における少なくとも1つの試料の取り出しが、それぞれの容器(2)の中に少なくとも1つの測定ガス・パルスを入れることによって、ならびに検査流体および/または点検流体を含む分析対象のガスまたは分析ガスをそれぞれの容器(2)から吸い出すことによって行われることを特徴とする方法。
【請求項2】
容器(2)内の検査流体および/または点検流体が少なくとも1つの測定ガス・パルスによって少なくとも部分的に霧状化されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
容器(2)の中に含まれる、検査流体および/または点検流体と容器(2)内に存在する汚染物との間のガス状の反応生成物が、少なくとも1つの測定ガス・パルスによって少なくとも部分的に混合されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
それぞれの容器(2)が測定段階中に閉じられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの測定ガス・パルスの取り入れと分析ガスの吸い出しが同時に、または本質的に同時に行われることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
試料もしくは分析ガスがそれぞれの容器から負圧によって吸い出されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
測定ガスが所定の容量でそれぞれの容器(2)の中に入れられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
測定ガスが、少なくとも1つの測定ガス・パルスによって、所定のパルス持続時間、所定の圧力および/または所定の温度で、それぞれの容器(2)の中に入れられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
少なくとも1つの測定ガス・パルスのパルス持続時間が約30msであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
それぞれの容器(2)から取り出される分析ガスの分析が少なくとも2回行われることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
1つの貯蔵部(12)の中に好ましくは異なる容器(2)の分析ガスの複数の試料が中間貯蔵され、前記貯蔵部から分析に供給されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
貯蔵部が1つの測定ヘッド(10、10a、10b)と1つの分析ユニット(13)との間の少なくとも1つの連結チャンネル(12)から形成されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
連結チャンネル(12)が複数の容器(2)から分析ガスの一連の試料を採取するために形成されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
測定ガスが、それぞれの容器(2)の中に容器開口部または容器の口(2.1)を通じて中に到達する少なくとも1つのゾンデ管または測定管(9、9a、9b)を通じて入れられることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一つに記載の方法。
【請求項15】
分析ガスが、それぞれの容器(2)から、容器開口部(2.1)と密閉状態にあるチャンネル(19.1、19a.1)において取り出されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一つに記載の方法。
【請求項16】
分析ガスが、それぞれの容器から、容器の中に容器開口部(2.1)を通じて中に到達する測定管またはゾンデ管(9b)において取り出されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項17】
測定ガスが無菌空気であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一つに記載の方法。
【請求項18】
容器(2)が測定段階中に搬送区間(3)を移動すること、および測定ガスを取り入れ分析ガスを取り出すために用いられる測定ヘッド(10、10a、10b)が容器(2)と共に少なくとも測定段階中に移動することを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一つに記載の方法。
【請求項19】
測定ヘッド(10、10a、10b)が、測定段階のためにそれぞれの容器(2)に結合するため、ならびに測定段階の後にこの容器(2)から離れるために、駆動部(14、14a)によって垂直成分ならびに水平成分を有する持ち上げ行程で動かされることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
1つの容器(2)から後続の容器(2)への測定ヘッド(10)の動きが、後続の容器(2)の位置と、加速度および/または遅延および/または最高速度および/または移動段階中のこれらのパラメータのそれぞれの経過に関する当面の装置能率に依存して、少なくとも装置能率が変化するたびに計算によって決定されることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一つに記載の方法。
【請求項21】
瓶またはそのような容器(2)を検査するための検査区間または点検区間(1)の測定設備であって、
容器(2)の中に予め入れた検査流体および/または点検流体もしくはガス状の反応生成物の少なくとも1つの試料を、容器(2)からそれぞれ取り出すための、ならびにそれぞれの試料を試験および分析するための手段を有する測定設備において、
それぞれの容器(2)に結合可能な測定ヘッド(10、10a、10b)から少なくとも1つの試料を取り出すための手段が、それぞれの容器(2)の中に測定ガスを圧力下でパルス式に入れるための少なくとも1つの第1測定ヘッド開口部と、検査流体および/または点検流体を例えば霧状化された形で含む分析ガスの少なくとも1つの試料をそれぞれの容器(2)から分析ユニット(13)に供給するための少なくとも1つの第2測定ヘッド開口部(19.1、19a.1、24)によって形成されることを特徴とする測定設備。
【請求項22】
測定ガスがそれぞれ所定の容量でそれぞれの容器(2)の中に入れられるように制御される、測定ガスを圧力下で準備する、制御された源泉(11)を特徴とする、請求項21に記載の測定設備。
【請求項23】
源泉(11)、または測定ガスの容器(2)への送達を制御する制御弁装置(11.1)が、測定ガスがそれぞれの容器(2)の中に所定のパルス持続時間の圧力パルスによって、所定の圧力および/または所定の温度で入れられるように制御されることを特徴とする、請求項22に記載の測定設備。
【請求項24】
測定ガスを自由に使用可能にする源泉(11)および/または制御弁装置(11.1)が、少なくとも1つの測定ガス・パルスのパルス持続時間が約30msになるように制御されることを特徴とする、請求項23に記載の測定設備。
【請求項25】
それぞれの試料が負圧によって、または吸い込みによってそれぞれの容器(2)から取り出されることを特徴とする、請求項22〜24のいずれか一つに記載の測定設備。
【請求項26】
好ましくは次に続く分析のためのさまざまな容器の分析ガスの複数の試料を貯蔵または中間貯蔵するための貯蔵部(12)を特徴とする、請求項22〜25のいずれか一つに記載の測定設備。
【請求項27】
少なくとも1つの連結チャンネル(12)の貯蔵部が測定ヘッド(10、10a、10b)と分析ユニット(13)との間に形成されることを特徴とする、請求項24に記載の測定設備。
【請求項28】
測定ガスをそれぞれの容器(2)の中に入れるために、少なくとも1つの測定ヘッド開口部が、測定ヘッド(10、10a、10b)に備えられたゾンデ管または測定管(9、9a、9b)の開口部から形成され、ゾンデ管または測定管(9、9a、9b)はその自由端によって、容器開口部(2.1)を通じて測定ガスをそれぞれの容器(2)の中に入れるために導入可能であることを特徴とする、請求項22〜27のいずれか一つに記載の測定設備。
【請求項29】
測定ヘッド(10、10a、10b)がそれぞれの容器もしくはその容器開口部(2.1)に対して密閉状態になるように形成されることを特徴とする、請求項22〜28のいずれか一つに記載の測定設備。
【請求項30】
少なくとも1つの第2測定ヘッド開口部が開口部(19.1、19a.1、24)から形成され、これは少なくとも1つの第1測定ヘッド開口部またはこの開口部を形成する測定管またはゾンデ管(9、9a)を少なくとも部分的に取り囲むことを特徴とする、請求項22〜29のいずれか一つに記載の測定設備。
【請求項31】
測定ヘッド(10、10a、10b)が測定設備(8)に移動可能に備えられ、しかも測定ヘッドが少なくともそれぞれの試料の取り出し中に搬送区間(3)を移動する容器(2)と共に移動するようになっていることを特徴とする、請求項22〜30のいずれか一つに記載の測定設備。
【請求項32】
測定ヘッド(10、10a)が駆動部(14、14a)を通じて持ち上げ動作のために移動可能に測定設備(8)に備えられ、前記持ち上げ動作が垂直成分ならびに水平成分を有することを特徴とする、請求項29に記載の測定設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−509142(P2010−509142A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535618(P2009−535618)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/EP2007/009634
【国際公開番号】WO2008/058659
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(598125028)カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト (125)
【Fターム(参考)】