説明

生ゴミ処理機

【課題】バイオ基材と生ゴミとを効率的に撹拌する。
【解決手段】処理槽19を有する処理機本体10と、処理槽19の内部に収容した生ゴミとバイオ基材とを撹拌する撹拌部材24とを備えた生ゴミ処理機において、撹拌部材24は、垂直方向に延びる回転軸26と、回転軸26から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第1傾斜板31A,31B、および、第1傾斜板31A,31Bの外側縁から上向きに突設するとともに回転方向後側に向けて径方向外向きに傾斜する第1側板32A,32Bを有する第1羽根部29と、回転軸26から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第2傾斜板37A,37B、および、第2傾斜板37A,37Bの外側縁から上向きに突設するとともに回転方向後側に向けて径方向内向きに傾斜する第2側板38A,38Bを有する第2羽根部35とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に家庭で使用するバイオ方式の生ゴミ処理機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の生ゴミ処理機は、好気性のバイオ菌を基材に担持させたバイオ基材によって生ゴミを発酵させて分解するもので、処理機本体の処理槽内に、回動可能な撹拌手段が配設されるとともに、前記処理槽の外部に、内部を加熱するための加熱手段が配設されている。そして、前記加熱手段によって処理槽の内部を所定温度範囲内に維持しながら、投入した生ゴミを前記撹拌手段によってバイオ基材と撹拌することによって処理を行うものである。
【0003】
本発明の生ゴミ処理機に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−263620号公報
【0005】
この特許文献1では、小型で撹拌効率の良い撹拌部材を用いた生ゴミ処理機が提供されている。前記撹拌部材は、前記処理槽の底に配設した駆動手段であるモータに接続されるボス(回転軸)を備え、該ボスに放射状に突出する第1から第3のアームを突設するとともに、各アームに撹拌翼を設けたものである。
【0006】
第1アームに設けた第1撹拌翼は、回転方向に向けて下向きに傾斜するように設けられている。これにより、処理槽の底近傍のバイオ基材を押し上げるようにして撹拌するものである。
【0007】
第2アームに設けた第2撹拌翼は、該第1撹拌翼と同様に、回転方向に向けて下向きに傾斜するように設けられ、第2アームの寸法により前記第1撹拌翼より径方向外側に位置するように構成されている。これにより、処理槽の底において、外周壁近傍のバイオ基材を押し上げるようにして撹拌するものである。
【0008】
第3アームに設けた第3撹拌翼は、回転方向に向けて山形をなすように一対の翼片を備えている。具体的には、これら翼片は平板状をなし、その面が垂直方向に延びるように配置されるとともに、回転方向の前側で互いに連結されている。これにより、前記第1および第2撹拌翼で押し上げたバイオ基材を、処理槽の中央および外周部に押し分けるように撹拌するものである。
【0009】
しかしながら、前記生ゴミ処理機では、第1撹拌翼および第2撹拌翼が回転方向下向きに傾斜するように構成されているため、恰もバイオ基材を上向きに押し上げるように作用するように思われるが、バイオ基材の湿度によっては単に掻き切るように作用するのみで、撹拌効率を低下させる問題がある。即ち、第1および第2撹拌翼では、バイオ基材の状況によっては該バイオ基材に対して十分に上向きの押圧力を加えることができず、回転に従ってバイオ基材が外向きに流動して前記押圧力が外向きに逃げて損失することにより、単に掻き切るようにのみ作用する場合がある。この問題は、処理槽が深く、下層部分では大きな圧力が加わる環境の場合に顕著に現れる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明では、バイオ基材と生ゴミとを効率的に撹拌可能な生ゴミ処理機を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため、本発明の生ゴミ処理機は、バイオ基材を収容する処理槽を有する処理機本体と、前記処理槽の内部に収容した生ゴミとバイオ基材とを撹拌する撹拌手段とを備えた生ゴミ処理機において、前記撹拌手段は、垂直方向に延びる回転軸と、前記回転軸から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第1傾斜板、および、該第1傾斜板の外側縁から上向きに突設するとともに回転方向後側に向けて径方向外向きに傾斜する第1側板を有し、回転時に前記バイオ基材を押し上げながら外向きに押し出すように撹拌する第1羽根部と、前記回転軸から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第2傾斜板、および、該第2傾斜板の外側縁から上向きに突設するとともに回転方向後側に向けて径方向内向きに傾斜する第2側板を有し、回転時に前記バイオ基材を押し上げながら内向きに掻き込むように撹拌する第2羽根部とを備えた構成としている。
【0012】
このようにした生ゴミ処理機は、撹拌手段の回転軸が垂直方向に延びるように配置した縦型のものであるため、横方向の小型化を図ることができ、設置する床面の省スペースを図ることができる。また、撹拌手段としては、傾斜板と側板とを備え、回転時にバイオ基材を押し上げながら外向きに押し出すように撹拌する第1羽根部と、バイオ基材を押し上げながら内向きに掻き込むように撹拌する第2羽根部とを設けているため、両者の作用により撹拌効率を向上することができる。
【0013】
具体的には、処理槽内において、各羽根部の側板は、各傾斜板の外側縁から突設されているため、バイオ基材を外側に押し出す作用、および、バイオ基材を内側に掻き込む作用だけでなく、各傾斜板による押し上げを効率化するように作用する。即ち、本発明の撹拌手段では、回転による押圧力は、従来と同様に回転に従ってバイオ基材が外向きに流動して外向きに逃げて損失するように作用することがあるが、傾斜板の上側領域では、前記側板によりバイオ基材が外向きに流動することを抑制できる。その結果、傾斜板によってバイオ基材に対して上向きの押圧力を十分に加えることが可能になるため、処理槽が深いものであっても十分な撹拌作用を得ることができる。その結果、好気性のバイオ菌を担持させたバイオ基材により生ゴミの分解効率を向上することができる。
【0014】
この生ゴミ処理機では、前記各側板を、前記各傾斜板において回転方向後側の外側縁から突設することが好ましい。このようにすれば、各傾斜板と各側板とが交わる隅部にバイオ基材が固まり、撹拌作用を阻害することを防止できる。
【0015】
また、前記回転軸から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第3傾斜板と、該第3傾斜板の外側縁から上向きに突出するとともに回転方向後側に向けて前記第3傾斜板の突出方向に対する接線と略平行に傾斜する第3側板とを有し、回転時に前記バイオ基材を押し上げるように撹拌する第3羽根部を、前記処理槽の底近傍に更に設けることが好ましい。このようにすれば、処理槽の底に位置するバイオ基材を停滞させることなく、確実に上向きに移動させることができる。
【0016】
さらに、前記第1羽根部および第2羽根部を、前記回転軸に対して高さが異なり、かつ、放射状に突出するように複数設けることが好ましい。このようにすれば、処理槽内の高さ方向において。生ゴミを含むバイオ基材が外向きに流動する領域や、内向きに流動する領域を設けることができる。その結果、処理槽の高さに応じて効率的なバイオ基材の流動経路を設計できる。
【0017】
この場合、各羽根部は、その上段に位置する羽根部と一部が重畳するように回転軸に固着されることが好ましい。このようにすれば、バイオ基材が停滞する領域を確実に無くすことができるため、撹拌効率を向上することができる。
【0018】
さらにまた、一対の前記第1羽根部を略180度の位置に対向配置した第1羽根部材を設けるとともに、一対の前記第2羽根部を略180度の位置に対向配置した第2羽根部材を設け、これら羽根部材を前記回転軸に固着することが好ましい。このようにすれば、撹拌手段の生産性を向上できる。
【0019】
この場合、前記各羽根部材は、一方の羽根部を上向きに傾斜させ、他方の羽根部を下向きに傾斜させることが好ましい。
【0020】
そして、前記回転軸において、少なくともバイオ基材の上面に位置するように弾性部材を径方向外向きに突設することが好ましい。このようにすれば、傾斜板により隆起されたバイオ基材の表面を分散して均すことができる。その結果、処理槽の投入口近傍にバイオ基材が溢れて、新たな生ゴミの投入の妨げになるなどの不都合が生じることを防止できる。
【0021】
この場合、前記弾性部材は、その先端に前記処理槽の内周面に当接する当接部材を備えた構成とすることが好ましい。このようにすれば、弾性部材が撓みながら当接部材を処理槽の内面に当接させた状態を維持しながら摺接させることができるため、処理槽内の横断面全体にかけて確実に均すことができる。
【0022】
また、前記弾性部材を、処理槽に収容したバイオ基材に埋没する位置に更に設けることが好ましい。このようにすれば、断面四角形状をなす処理槽のコーナー部分をも確実に撹拌することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の生ゴミ処理機では、撹拌手段を縦向きに配置した所謂縦型のものであるため、横方向の小型化を図ることができ、設置する床面の省スペースを図ることができる。また、撹拌手段は、傾斜板と側板とを有し、回転時にバイオ基材を押し上げながら外向きに押し出すように撹拌する第1羽根部と、バイオ基材を押し上げながら内向きに掻き込むように撹拌する第2羽根部とを設けているため、両者の作用により撹拌効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る生ゴミ処理機を示す。この生ゴミ処理機は、内部の処理槽19に好気性の酵母菌からなるバイオ菌をおがくずなどの基材に担持させたバイオ基材を収容し、投入した生ゴミをバイオ基材と撹拌することによって処理を行うバイオ方式であり、大略、処理機本体10と、該処理機本体10の上部を開閉可能に閉塞する蓋体50とからなる。
【0026】
前記処理機本体10は、その外装体11の内部に処理槽19を配設することにより、該処理槽19内の処理部と処理槽19外の部品配設部とに区画したものである。
【0027】
前記外装体11は、略四角筒状をなす枠体12の底に底板13が配設されるとともに、上部に蓋枠14が配設されたものである。前記枠体12の後面(図1中右側)には、後述する処理槽19の排出口20から突出した筒部21を露出させる開口部12aが設けられている。そして、この枠体12の前面(図1中左側)と前記開口部12aが設けられた後面には、前カバー15と後カバー16とが着脱可能に配設されている。前記蓋枠14には、その前部に生ゴミの投入口14aが設けられ、その開口縁には下向きに突出するリブが設けられている。また、枠体12の内部には、処理槽19の上端に位置するように仕切板17が配設されている。この仕切板17には、処理槽19の上端前部に位置するように開口部17aが設けられ、該開口部17aと前記蓋枠14の投入口14aとの間にはダクト部材18が配設されている。なお、前記仕切板17と蓋枠14との間の空間は、蓋体50のロック手段および撹拌部材24の駆動手段であるモータ25などを配設する配設部を構成する。
【0028】
前記処理槽19は、上側の開口に向けて徐々に広がる底面を閉塞した略逆台形筒状をなすものである。この処理槽19の上部前面19aは、前方に位置するダクト部材18の前面を覆うように前方に膨出した形状をなす。また、処理槽19の背面下部には、外部に連通する排出口20が設けられ、その開口縁には外向きに突出するとともに、前記枠体12の開口部12a内に配置される筒部21が突設されている。この筒部21の先端には、ネジ締めにより蓋22が着脱可能に取り付けられている。さらに、処理槽19の底面には、下向きに窪んだ受部23が設けられ、この受部23に撹拌手段を構成する撹拌部材24の下端が回転可能に取り付けられる。
【0029】
前記撹拌部材24は金属製であり、その回転軸26の下端を前記受部23に配置するとともに、仕切板17を貫通させた上端にモータ25を接続した縦型のもので、前記処理槽19内において後面側に位置し、生ゴミを投入するためのダクト部材18からは上面視で殆ど見えないように構成されている。具体的には、この撹拌部材24は、図2に示すように、垂直方向に延びる回転軸26に、第1羽根部材27と、第2羽根部材33と、下端羽根部材39と、一対の弾性部材46A,46Bとを固着したものである。
【0030】
前記第1羽根部材27は、図2および図3(A)に示すように、回転軸26に対して後述する下端羽根部材39の上方に固着され、前記処理槽19において、バイオ基材および生ゴミを許容量一杯に収容した状態で中央下部に位置するものである。具体的には、この第1羽根部材27は、前記回転軸26に固着するための略正方形状をなす第1連結部28に対して、略180度の位置に一対の第1羽根部29A,29Bを対向配置したものである。
【0031】
前記第1羽根部29A,29Bは、回転時にバイオ基材を押し上げながら外向きに押し出すように撹拌するもので、それぞれ第1連結板30A,30Bと、第1傾斜板31A,31Bと、第1側板32A,32Bとからなる。
【0032】
前記第1連結板30A,30Bは、前記第1連結部28と後述する第1傾斜板31A,31Bおよび第1側板32A,32Bとを一体に連続するものである。本実施形態では、一方の第1羽根部29Aを構成する第1連結板30Aは、前記第1連結部28に対するなす角が約30度となるように回転軸26から外側縁に向けて下向きに傾斜するように屈曲されている。また、他方の第1羽根部29Bを構成する第1連結板30Bは、前記第1連結部28に対するなす角が約30度となるように回転軸26から外側縁に向けて上向きに傾斜するように屈曲されている。また、各第1連結板30A,30Bの外側縁は、回転方向後側に向けて径方向外向きに広がる形状とされている。さらに、これら第1連結板30A,30Bの突出長さは、それぞれ後述する第1側板32A,32Bの傾斜角度の設定に従って異なっている。
【0033】
前記第1傾斜板31A,31Bは、前記第1連結板30A,30Bの突出により前記回転軸26から径方向外向きに突出するとともに、モータ25による回転方向前側に向けて下向きに傾斜するように、前記第1連結板30A,30Bに対して約135度の角度で屈曲されている。具体的には、これら第1傾斜板31A,31Bは、回転方向後側である第1連結板30A,30Bとの連結端を最上端位置とし、回転方向前側に向けて下向きに傾斜されている。なお、これら第1傾斜板31A,31Bは、前記第1連結板30A,30Bの寸法差異に応じて形状が異なっている。
【0034】
前記第1側板32A,32Bは、前記第1連結板30A,30Bに対して略90度屈曲させて設けることにより、前記各第1傾斜板31A,31Bにおいて回転方向後側の外側縁から上向きに突設するとともに、回転方向後側に向けて径方向外向きに傾斜するように形成されるものである。そして、本実施形態では、前記第1連結板30A,30Bの傾斜角度により、第1羽根部29Aを構成する第1側板32Aは、回転軸26に対して径方向外向きに傾斜するように屈曲される。また、他方の第1羽根部29Bを構成する第1側板32Bは、回転軸26に対して径方向内向きに傾斜するように屈曲される。
【0035】
前記第2羽根部材33は、図2および図3(B)に示すように、回転軸26に対して前記第1羽根部材27の上方に固着され、前記処理槽19において、バイオ基材および生ゴミを許容量一杯に収容した状態で中央上部に位置するものである。具体的には、この第2羽根部材33は、前記第1羽根部材27と同様に、回転軸26に固着するための略正方形状をなす第2連結部34に対して、略180度の位置に一対の第2羽根部35A,35Bを対向配置したものである。
【0036】
前記第2羽根部35A,35Bは、回転時にバイオ基材を押し上げながら内向きに掻き込むように撹拌するもので、第1羽根部29A,29Bと同様に、それぞれ第2連結板36A,36Bと、第2傾斜板37A,37Bと、第2側板38A,38Bとからなる。
【0037】
前記第2連結板36A,36Bは、前記第2連結部34と後述する第2傾斜板37A,37Bおよび第2側板38A,38Bとを一体に連続するものである。本実施形態では、一方の第2羽根部35Aを構成する第2連結板36Aは、前記第2連結部34に対するなす角が約30度となるように回転軸26から外側縁に向けて下向きに傾斜するように屈曲されている。また、他方の第2羽根部35Bを構成する第2連結板36Bは、前記第2連結部34に対するなす角が約30度となるように回転軸26から外側縁に向けて上向きに傾斜するように屈曲されている。また、各第2連結板36A,36Bの外側縁は、回転方向後側に向けて径方向内向きに狭くなる形状とされている。さらに、これら第2連結板36A,36Bの突出長さは、それぞれ後述する第2側板38A,38Bの傾斜角度の設定に従って異なっている。
【0038】
前記第2傾斜板37A,37Bは、前記第2連結板36A,36Bの突出により前記回転軸26から径方向外向きに突出するとともに、モータ25による回転方向前側に向けて下向きに傾斜するように、前記第2連結板36A,36Bに対して約135度の角度で屈曲されている。具体的には、これら第2傾斜板37A,37Bは、回転方向後側である第2連結板36A,36Bとの連結端を最上端位置とし、回転方向前側に向けて下向きに傾斜されている。なお、これら第2傾斜板37A,37Bは、前記第2連結板36A,36Bの寸法差異に応じて形状が異なっている。
【0039】
前記第2側板38A,38Bは、前記第2連結板36A,36Bに対して略90度屈曲させて設けることにより、前記各第2傾斜板37A,37Bにおいて回転方向後側の外側縁から上向きに突設するとともに、回転方向後側に向けて径方向内向きに傾斜するように形成されるものである。そして、本実施形態では、前記第2連結板36A,36Bの傾斜角度により、第2羽根部35Aを構成する第2側板38Aは、回転軸26に対して径方向外向きに傾斜するように屈曲される。また、他方の第2羽根部35Bを構成する第2側板38Bは、回転軸26に対して径方向内向きに傾斜するように屈曲される。
【0040】
前記下端羽根部材39は、図2および図3(C)に示すように、回転軸26に対して下端に固着され、前記処理槽19の底に位置するものである。この下端羽根部材39は、前記受部23の上端縁に載置される円板部40aと受部23内に回転可能に内嵌される突出部40bとを備え、回転軸26の下端に固着される装着部40に対して、略180度の位置に一対の第3羽根部41A,41Bを対向配置したものである。
【0041】
前記第3羽根部41A,41Bは、回転時にバイオ基材を押し上げるように撹拌するもので、第3連結板42A,42Bと、第3傾斜板43A,43Bと、第3側板44A,44Bと、第4傾斜板45A,45Bとからなる。
【0042】
前記第3連結板42A,42Bは、前記装着部40と連続するもので、本実施形態では該装着部40に対して面一に径方向外向きに突出するように構成されている。また、各第3連結板42A,42Bの外側縁は、その先端縁から後述する第4傾斜板45A,45Bの後端縁とを結ぶ形状線が、連結板42A,42Bの突出方向に対する回転軌跡との接線と略平行に傾斜する形状とされている。
【0043】
前記第3傾斜板43A,43Bは、前記第3連結板42A,42Bの突出により前記回転軸26から径方向外向きに突出するとともに、モータ25による回転方向前側に向けて下向きに傾斜するように、前記第3連結板42A,42Bに対して約135度の角度で屈曲されている。具体的には、回転方向後側である第3連結板42A,42Bとの連結端を最上端位置とし、回転方向前側に向けて下向きに傾斜されている。
【0044】
前記第3側板44A,44Bは、前記第3連結板42A,42Bに対して略90度屈曲させて設けることにより、前記各第3傾斜板43A,43Bにおいて回転方向後側の外側縁から上向きに突設するとともに、第3傾斜板43A,43Bの突出方向に対する接線と略平行に傾斜するように形成されるものである。
【0045】
前記第4傾斜板45A,45Bは、モータ25による回転方向前側に向けて下向きに傾斜するように、前記第3連結板42A,42Bに対して約135度の角度で屈曲されている。具体的には、回転方向前側である第3連結板42A,42Bとの連結端を最上端位置とし、回転方向後側に向けて上向きに傾斜されている。そして、本実施形態では、一方の第3羽根部41Aを構成する第4傾斜板45Aは、第3連結板42Aの外側半分の領域からのみ突出する構成とされている。また、他方の第3羽根部41Bを構成する第4傾斜板45Bは、第3連結板42Bの内側半分の領域からのみ突出する構成とされている。これにより、最も圧力が加わる処理槽19の下層において、バイオ基材を上向きに押圧する力を確保する一方、モータ25に加わる負荷を軽減させている。
【0046】
前記弾性部材46A,46Bは、図1および図2に示すように、前記第2羽根部材33の上方と、バイオ基材内に埋没する位置である第2羽根部材33と第1羽根部材27の間において、前記回転軸26に対して径方向外向きに突出するように固着されるものである。そして、上側の弾性部材46Aは、前記処理槽19において、バイオ基材および生ゴミを許容量一杯に収容した状態でバイオ基材の上面を均す役割をなし、下側の弾性部材46Bは、断面四角形状をなす処理槽19のコーナー部分をも確実に撹拌する役割をなす。具体的には、これら弾性部材46A,46Bは、前記回転軸27に固着したバネ46aと、該バネ46aの先端に取り付けたゴム製の当接部材46bとからなる。そのうち、当接部材46bは先端が略球状に面取りされるとともに、基部にバネ46aの内周部に内嵌固定するための円柱状取付部が設けられている。また、この当接部材46bは、横断面が四角形状をなす処理槽19の取付高さに対応する略全内面に当接(摺接)するもので、その取付部位の処理槽19の内面までの距離の違いにより各弾性部材46A,46Bで軸方向の長さを相違させている点でのみ相違している。
【0047】
本実施形態では、各部材27,33,39,46A,46Bは、前述のように、回転軸26に対して下端から下端羽根部材39、第1羽根部材27、第2弾性部材46B、第2羽根部材33、および、第1弾性部材46Aが順次所定間隔をもって平面視放射状に位置するように固着される。そして、第1羽根部材27と上段に位置する第2羽根部材33とは、上向きに傾斜した第1羽根部29Bと下向きに傾斜第2羽根部35Aとの一部が高さ方向に重畳するように固着され、バイオ基材が停滞する領域を無くすように構成される。また、各部材27,33,39,46A,46Bは、その最外端の回転軌跡の半径が、処理槽19の上向きの広がりに従って順次大きくなるように構成されている。さらに、バイオ基材を径方向外向きに流動させるように作用する第1羽根部材27は、処理槽19の排出口20と同一高さになるように構成され、バイオ基材の交換時に安全を確保した状態で撹拌部材24を回転させることにより、自動排出できるように構成している。
【0048】
具体的には、回転軸26の一番下側である一段目には前記下端羽根部材39が配設される。二段目に配設される第1羽根部材27は、下端羽根部材39の第3羽根部41A,41Bに対して、第1羽根部29A,29Bが略90度の間隔で周方向に回転した位置に配置されるように固着される。また、三段目に配設される第2羽根部材33は、二段目の第1羽根部材27の第1羽根部29A,29Bに対して、第2羽根部35A,35Bが90度の間隔で周方向に回転した位置に配置されるように固着される。しかも、二段目の第1羽根部材27の第1羽根部29Aの回転方向後側に、三段目の第2羽根部材33の第2羽根部35Aが位置するように固着される。さらに、一番上側に配設される第1弾性部材46Aは、三段目の第2羽根部材33の下向きに傾斜した第2羽根部35Aと平行で同一方向に突出するように固着される。そして、第1羽根部材27と第2羽根部材33との間に配設される第2弾性部材46Bは、三段目の第2羽根部材33の上向きに傾斜した第2羽根部35Bと平行で同一方向に突出するように固着される。
【0049】
図1に示すように、前記処理槽19の下部外周面には、処理槽19内のバイオ基材を所定温度範囲内に維持するための加熱手段として、ヒータ47が配設されている。また、外装体11を構成する枠体12の前面と処理槽19との間には、蓋体50を自動開放するために人体の有無を検出する測距センサ48と、該測距センサ48を床面から所定高さに配置するためのケース49とが配設されるとともに、後述する制御基板67が配設されている。
【0050】
前記蓋体50は、前記処理機本体10を構成する蓋枠14の上面に回動可能に取り付けられるとともに、付勢手段であるヒンジスプリング51により開放方向に付勢されたものである。なお、このヒンジ接続部分の近傍には、下向きに円弧状に突出する押圧部材52が設けられ、該押圧部材52によりスイッチ53をオン、オフすることにより、蓋体50の開放および閉塞状態を検出できるように構成している。また、この蓋体50の前部には、図4に示すように、下向きに突出した係止受部54が設けられ、この係止受部54がロック手段によってロックおよびアンロックされる。
【0051】
前記ロック手段は、前記蓋枠14に回動可能に取り付けられ、前記係止受部54に係止する爪部57aを設けたロック部材55からなる。具体的には、このロック部材55は、蓋体50に軸着する軸受部56より上方に突出するように先端に爪部57aを設けた係止部57が設けられている。また、軸受部56には、略L字形状に突出して下向きに延びる作用部58が設けられている。この作用部58は、スプリング59によって常にロック部材55によりロック位置である上向きに付勢されている。また、この作用部58には、前記測距センサ48による人体の検出により蓋体50を自動開放させる蓋体開放手段を構成するソレノイド60のロッド60aがリンク部材61を介して連結されている。さらに、作用部58の前部に位置するように蓋枠14には、手動式のロック解除操作部62がスプリングによって外向きに付勢された状態で配設されている。なお、符号63は、蓋体50を自動および手動のいずれでも開放不可能とする強制ロック部材である。
【0052】
このように構成された生ゴミ処理機には、図5に示すように、前記処理槽19内に収容されたバイオ基材によって生ゴミを分解する処理機能の状態を検出するための基材状態検出手段として、処理槽19内の温度、バイオ基材の温度、および、外気の温度を検出する3個の温度センサ64〜66が配設されている。処理槽用温度センサ64は、処理槽19内におけるバイオ基材の上部の空間温度に配設されている。基材用温度センサ65は、処理槽19内における底に配設されている。外気用温度センサ66は、処理機本体10の外装体11に配設されている。
【0053】
そして、制御基板67に実装された制御手段であるマイコン68は、予め設定されたプログラムに従って動作される。具体的には、このマイコン68は、商用電源からの電力が電源回路部69により直流電圧に変換され、この直流電圧が印加されることにより動作する。そして、蓋体開放手段の役割をなし、前記測距センサ48により人体を含む物体が検出可能な範囲内に近づいたことを検出すると、前記ソレノイド60を動作させ、係止部57による係止受部54の係止を解除することにより、ヒンジスプリング51の付勢力によって蓋体50を自動開放させる。また、スイッチ53により蓋体50が閉塞されたことを検出すると、その閉塞時を制御の開始点として時間計時タイマ70により時間を計測し、前記ヒータ47のオン、オフ、および、撹拌部材24の回転の制御を開始する。さらに、所定時間毎に基材状態検出手段である前記温度センサ64〜66による検出値に基づいてバイオ基材の処理機能の状態を判断する基材状態判断手段の役割をなし、判断結果に基づいて前記ヒータ47のオン、オフ、および、撹拌部材24の回転数を制御するとともに、操作パネル71の表示部にバイオ基材の処理機能の状態を表示する。
【0054】
次に、前記撹拌部材24を回転させた場合の撹拌作用について具体的に説明する。なお、この撹拌部材24の動作は、温度センサ64〜66によって検出した基材状態に基づいて1周期7分のうち動作させる時間が変更される。
【0055】
前記モータ25により撹拌部材24を回転させると、まず、第1羽根部材27では、第1傾斜板31A,31Bにより、生ゴミを含むバイオ基材が押し上げられる。また、回転方向後側に向けて径方向外向きに傾斜するように設けた第1側板32A,32Bにより、第1羽根部材27の外側に位置するバイオ基材が外向きに流動するように押圧される。一方、第1羽根部材27の内側に位置するバイオ基材は、第1側板32A,32Bにより外向きへの流動が抑制され、確実に上向きに流動される。
【0056】
また、第2羽根部材33では、第2傾斜板37A,37Bにより、生ゴミを含むバイオ基材が押し上げられる。また、回転方向後側に向けて径方向内向きに傾斜するように設けた第2側板38A,38Bにより、第2羽根部材33の近傍に位置するバイオ基材が内向きに掻き込むように流動される。これにより、第1羽根部材27と同様に、第2羽根部材33の内側に位置するバイオ基材は、確実に上向きに流動される。
【0057】
さらに、下端羽根部材39では、第3傾斜板43A,43Bにより生ゴミを含むバイオ基材が押し上げられる。また、第3側板44A,44Bにより外向きへの流動が抑制される。さらに、部分的に突出された第4傾斜板45A,45Bにより、生ゴミを含むバイオ基材が更に押し上げられる。これにより、処理槽19の底に位置するバイオ基材が停滞されることなく、確実に上向きに流動される。
【0058】
そして、弾性部材46A,46Bでは、バネ46aを撓ませながら、当接部材46bが処理槽19の内周面に当接した状態を維持して摺接する。これにより、上側に位置する第1弾性部材46Aでは、各羽根部材27,33,39、特に第2羽根部材33の回転作用により隆起するバイオ基材の表面を分散して均す。また、中間部分に位置する第2弾性部材46Bでは、断面四角形状をなす処理槽19のコーナー部分をも確実に撹拌する。
【0059】
このように、本発明の撹拌部材24では、第1羽根部29A,29Bの第1側板32A,32Bは、第1傾斜板31A,31Bの外側縁から突設されているため、バイオ基材を外側に押し出す作用だけでなく、第1傾斜板31A,31Bによる押し上げを効率化するように作用する。同様に、第2羽根部35A,35Bの第2側板38A,38Bは、第2傾斜板37A,37Bの外側縁から突設されているため、バイオ基材を内側に掻き込む作用だけでなく、第2傾斜板37A,37Bによる押し上げを効率化するように作用する。
【0060】
即ち、本発明の撹拌部材24では、各傾斜板31A,31B,37A,37B,43A,43Bによる上向きの押圧力は、従来と同様に回転に従ってバイオ基材が外向きに流動して外向きに逃げて損失するように作用することがあるが、各側板32A,32B,38A,38B,44A,44Bによりバイオ基材が外向きに流動することを抑制できる。その結果、傾斜板31A,31B,37A,37B,43A,43Bによってバイオ基材に対して上向きの押圧力を十分に加えることが可能になるため、本実施形態のように処理槽19が深く、その下層領域であっても十分な撹拌作用を得ることができる。
【0061】
また、処理槽19内の全体では、前記各部材27,33,39により、バイオ基材が上向きに流動する下層領域、バイオ基材が上向きに流動するとともに外向きに流動する中央領域、バイオ基材が上向きに流動するとともに内向きに流動する上層領域が形成される。即ち、本実施形態では、処理槽19の深さに応じて効率的なバイオ基材の流動経路が形成されるように前記第1羽根部材27および第2羽根部材33を配置することができる。そして、これらの作用により、処理槽19内のバイオ基材および生ゴミを十分に撹拌することができる。その結果、好気性のバイオ菌を担持させたバイオ基材により生ゴミの分解効率を向上することができる。
【0062】
このように、本発明の生ゴミ処理機では、前記構成の撹拌部材24により十分な撹拌作用を得ることができるうえ、該撹拌部材24は回転軸26が垂直方向に延びるように配置した縦型のものであるため、横方向の小型化を図ることができ、設置する床面の省スペースを図ることができる。
【0063】
また、第1羽根部材27および第2羽根部材33は、前記各側板32A,32B,38A,38Bを、前記各傾斜板31A,31B,37A,37Bにおいて回転方向後側の外側縁から突設しているため、各傾斜板31A,31B,37A,37Bと各側板32A,32B,38A,38Bとが交わる隅部にバイオ基材が固まり、撹拌作用を阻害することを防止できる。しかも、撹拌部材24を回転させるためのモータ25に必要とされる能力(馬力)を低くすることができ、機器全体のコストダウンを図ることができる。
【0064】
さらに、本実施形態の撹拌部材24は、一対の第1羽根部29A,29Bを対向配置した第1羽根部材27と、一対の第2羽根部35A,35Bを対向配置した第2羽根部材33とを回転軸26に固着する構成としているため、生産性を向上できる。そして、各羽根部29A,29B,35A,35Bは、一方の羽根部29A,35Aを下向きに傾斜させ、他方の羽根部29B,35Bを上向きに傾斜させているため、異なる流動作用を与える領域(高さ)を十分に確保することができる。
【0065】
さらにまた、バイオ基材の上面に位置するように進退可能な当接部材46bを備えた弾性部材46Aを配設しているため、押し上げ作用により隆起したバイオ基材が処理槽19の投入口近傍に溢れて、新たな生ゴミの投入の妨げになるなどの不都合が生じることを防止できる。
【0066】
なお、本発明の生ゴミ処理機は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0067】
例えば、前記実施形態では、第1羽根部材27を下側に配置するとともに第2羽根部材33を上側に配置したが、第1羽根部材27を上側に配置するとともに第2羽根部材33を下側に配置してもよい。また、各羽根部材27,33の数は処理槽19の深さに応じて変更される。
【0068】
さらに、前記実施形態では、同種の羽根部29A,29B,35A,35Bを対向配置した羽根部材27,33を形成したが、第1羽根部および第2羽根部を対向配置した羽根部材を形成してもよい。
【0069】
さらにまた、前記実施形態では、各羽根部材は、各連結板を介して各傾斜板を連設したが、該連結板は設けずに、連結部または装着部から直接的に傾斜板を突設してもよい。
【0070】
そして、弾性部材46A,46Bは、バイオ基材の上面と埋没する位置に一対に設けたが、少なくともバイオ基材の上面に設ければよく、また、3以上設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施形態に係る生ゴミ処理機の断面図である。
【図2】撹拌部材を示す斜視図である。
【図3】(A),(B),(C)は撹拌部材の各羽根部材の平面図である。
【図4】図1の要部拡大断面図である。
【図5】生ゴミ処理機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0072】
10…処理機本体
19…処理槽
24…撹拌部材(撹拌手段)
25…モータ
26…回転軸
27…第1羽根部材
28…第1連結部
29A,29B…第1羽根部
30A,30B…第1連結板
31A,31B…第1傾斜板
32A,32B…第1側板
33…第2羽根部材
34…第2連結部
35A,35B…第2羽根部
36A,36B…第2連結板
37A,37B…第2傾斜板
38A,38B…第2側板
39…下端羽根部材
40…装着部
41A,41B…第3羽根部
42A,42B…第3連結板
43A,43B…第3傾斜板
44A,44B…第3側板
45A,45B…第4傾斜板
46A,46B…弾性部材
46a…バネ
46b…当接部材
47…ヒータ(加熱手段)
50…蓋体
68…マイコン(制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオ基材を収容する処理槽を有する処理機本体と、前記処理槽の内部に収容した生ゴミとバイオ基材とを撹拌する撹拌手段とを備えた生ゴミ処理機において、
前記撹拌手段は、
垂直方向に延びる回転軸と、
前記回転軸から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第1傾斜板、および、該第1傾斜板の外側縁から上向きに突設するとともに回転方向後側に向けて径方向外向きに傾斜する第1側板を有し、回転時に前記バイオ基材を押し上げながら外向きに押し出すように撹拌する第1羽根部と、
前記回転軸から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第2傾斜板、および、該第2傾斜板の外側縁から上向きに突設するとともに回転方向後側に向けて径方向内向きに傾斜する第2側板を有し、回転時に前記バイオ基材を押し上げながら内向きに掻き込むように撹拌する第2羽根部と
を備えたことを特徴とする生ゴミ処理機。
【請求項2】
前記各側板を、前記各傾斜板において回転方向後側の外側縁から突設したことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理機。
【請求項3】
前記回転軸から径方向外向きに突出するとともに回転方向前側に向けて下向きに傾斜する第3傾斜板と、該第3傾斜板の外側縁から上向きに突出するとともに回転方向後側に向けて前記第3傾斜板の突出方向に対する接線と略平行に傾斜する第3側板とを有し、回転時に前記バイオ基材を押し上げるように撹拌する第3羽根部を、前記処理槽の底近傍に更に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生ゴミ処理機。
【請求項4】
前記第1羽根部および第2羽根部を、前記回転軸に対して高さが異なり、かつ、放射状に突出するように複数設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の生ゴミ処理機。
【請求項5】
各羽根部は、その上段に位置する羽根部と一部が重畳するように回転軸に固着されていることを特徴とする請求項4に記載の生ゴミ処理機。
【請求項6】
一対の前記第1羽根部を略180度の位置に対向配置した第1羽根部材を設けるとともに、一対の前記第2羽根部を略180度の位置に対向配置した第2羽根部材を設け、これら羽根部材を前記回転軸に固着したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の生ゴミ処理機。
【請求項7】
前記各羽根部材は、一方の羽根部を上向きに傾斜させ、他方の羽根部を下向きに傾斜させていることを特徴とする請求項6に記載の生ゴミ処理機。
【請求項8】
前記回転軸において、少なくともバイオ基材の上面に位置するように弾性部材を径方向外向きに突設したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の生ゴミ処理機。
【請求項9】
前記弾性部材は、その先端に前記処理槽の内周面に当接する当接部材を備えていることを特徴とする請求項8に記載の生ゴミ処理機。
【請求項10】
前記弾性部材を、処理槽に収容したバイオ基材に埋没する位置に更に設けたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の生ゴミ処理機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−61744(P2006−61744A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−243514(P2004−243514)
【出願日】平成16年8月24日(2004.8.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】