説明

生体情報処理装置

【課題】小型化および実現が容易で、良好な通信感度を得ることができ、装着の煩わしさを感じさせることなく、確実に生体情報を収集して、有用な情報をユーザに提供する。
【解決手段】ユーザの腕の指の第1所定位置に装着されて生体情報を検出するとともに、指の周面に沿って配置されたループアンテナ4Aを有し、検出した生体情報をループアンテナ4Aを介して送信する指輪形状を有する生体センサユニット4と、ループアンテナ2Aを有し、ユーザの腕の第2所定位置に装着されるとともに、ループアンテナ2Aを介して前記生体情報を受信し、受信した前記生体情報に基づいて各種情報を表示する装置本体2と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報処理装置に係り、特に生体情報として脈拍情報を処理することが可能な生体情報処理装置において、センサと処理装置本体とを別体に設け、無線通信により接続する場合のアンテナ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、腕装着型の生体情報処理装置として適正な運動状態であるか否かを判別するための脈拍数を測定する脈拍数測定装置が種々提案されている。
このような脈拍数測定装置において、センサ部と脈拍数測定装置本体との間を無線通信により接続するものが様々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
【特許文献1】特許第3569247号
【特許文献2】特開平05−240970号公報
【特許文献3】特開2001−112725号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、いずれの特許文献記載の技術においても、具体的な無線通信の技術については開示されておらず、特にユーザの指に装着するセンサ部側のアンテナ構成については明確にされておらず、現実的なサイズでセンサ部を構成できるのかどうかは明確ではない。
【0004】
そこで、本発明の目的は、小型化および実現が容易で、良好な通信感度を得ることができ、生体情報処理装置の装着の煩わしさを感じさせることなく、確実に生体情報を収集して、有用な情報をユーザに提供することが可能な生体情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、ユーザの腕の指の第1所定位置に装着されて生体情報を検出するとともに、前記指の周面に沿って配置された第1ループアンテナを有し、検出した前記生体情報を前記第1ループアンテナを介して送信する指輪形状を有する生体情報検出送信部と、第2ループアンテナを有し、前記ユーザの腕の第2所定位置に装着されるとともに、前記第2ループアンテナを介して前記生体情報を受信する生体情報受信部と、前記生体情報受信部により受信した前記生体情報に基づいて各種情報を表示する情報表示部と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
上記構成によれば、生体情報検出送信部は、ユーザの腕の指の第1所定位置に装着されて生体情報を検出し、検出した前記生体情報を第1ループアンテナを介して生体情報受信部に送信する。
生体情報受信部は、ユーザの腕の第2所定位置に装着され、第2ループアンテナを介して生体情報を受信する。
これにより、情報表示部は、生体情報受信部により受信した生体情報に基づいて各種情報を表示する。
【0007】
この場合において、前記第1所定位置は、前記ユーザの一方の腕の指であり、前記第2所定位置は、前記一方の腕の前腕部であり、前記第1ループアンテナは、前記指の周面に対向するようにループしているようにしてもよい。
上記構成によれば、生体情報送信部が指に装着された状態で回転したり、生体情報受信部が腕に装着された状態で回転したりしたとしても、第1ループアンテナの第2ループアンテナに対する放射強度の観点からの空間位置はあまり影響を受けず、ひいては、通信状態への影響を少ないので良好に通信が行える。
【0008】
また、前記第1所定位置は、前記ユーザの一方の腕の指であり、前記第2所定位置は、前記ユーザの他方の腕の前腕部であり、前記第1ループアンテナは、前記指の周面に沿ってループしているようにしてもよい。
上記構成によれば、生体情報送信部が指に装着された状態で回転したり、生体情報受信部が腕に装着された状態で回転したりしたとしても、第1ループアンテナの第2ループアンテナに対する放射強度の観点からの空間位置はあまり影響を受けず、ひいては、通信状態への影響を少ないので良好に通信が行える。
【0009】
また、当該生体情報処理装置を装着して使用する状態において、前記第1ループアンテナの最大感度方向が前記第2ループアンテナ方向を向き、かつ、前記第2ループアンテナの最大感度方向が前記第1ループアンテナ方向を向くように前記第1ループアンテナおよび前記第2ループアンテナが配置されているようにしてもよい。
上記構成によれば、体情報処理装置を装着して使用する状態において、第1ループアンテナの最大感度方向が第2ループアンテナ方向を向き、かつ、第2ループアンテナの最大感度方向が第1ループアンテナ方向を向くので、確実に通信が行える。
【0010】
また、前記第1ループアンテナを指に装着した状態で回転させたときに最小感度方向を含む第1平面を仮定し、前記第2ループアンテナを腕に装着した状態で回転させた時に最小感度方向を含む第2平面を仮定し、当該生体情報処理装置を装着し、使用する状態において、前記第1平面と前記第2平面とがほぼ平行あるいは所定角度以下で交差するよう前記第1ループアンテナおよび前記第2ループアンテナが配置されているようにしてもよい。
上記構成によれば、第1ループアンテナと第2ループアンテナの間で、一方のループアンテナの最小感度方向が他方のループアンテナを向くことが避けられるので、ユーザが装着状態を意識することなく、容易かつ確実に通信を行える。
【0011】
また、通信周波数として、周波数1GHz以下とし、好ましくは、周波数500MHz以下を用いるようにしてもよい。
ここで、小型(微小)ループアンテナとして用いられる信号周波数と、アンテナ長との関係について説明する。
通常、ループアンテナのループ長がその周波数における波長の10分の1以下の範囲とすることが望ましいと言われている。この範囲は、ループ上を信号電流が一定の電流密度で流れると仮定することが出来る状態といわれている。
このとき、小型(微小)ループアンテナの指向性特性は、そのループ面と直交するダイポールアンテナと同等であるとされており、小型ループアンテナを用いる場合、それがダイポールアンテナと同等の指向性を持つ範囲で使うことが望ましい。
したがって、ループアンテナを指に装着することを考慮すると、例えば、ループが指を周回し、指の直径が約1cmの場合、ループ長は約3cmとなる。これはループアンテナを1GHzで用いた場合、波長の10分の1となる周波数であり、アンテナサイズ(アンテナ長)が3cm程度の場合には、1GHz以下の周波数で使うことが望ましい。
一方、1GHz以下における無線規格として、400MHz帯の特定小電力規格、315MHz以下とされる微弱無線規格が存在する。これらの規格に合わせた通信システムを構築することを考えると、これらアンテナを用いる周波数を500MHz以下とすることが好ましいと言える。
なお、通信周波数の下限としては、送信するデータのデータ量および要求されるデータレートに応じて適宜定められる。
【0012】
また、前記生体情報として、脈拍情報を検出するようにしてもよい。
上記構成によれば、生体情報送信部と生体情報受信部との間をケーブルなどで接続することによる煩わしさなく、脈拍情報を検出し、対応する情報を表示することが可能となり、ユーザの使い勝手が向上する。
【0013】
また、前記生体情報受信部、前記生体情報表示部および各種操作を行うための操作部を有する装置本体と、前記装置本体をユーザの腕に装着するためのリストバンドと、を備えても良い。
上記構成によれば、装着性が向上し、ユーザの行動(例えば、運動)を妨げることなく生体情報を収集して有用な情報を提供することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、生体情報処理装置の小型化が容易で、良好な通信感度を得ることができ、生体情報処理装置の装着の煩わしさを感じさせることなく、確実に生体情報を収集して、有用な情報をユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る生体情報処理装置の使用状態における外観説明図である。
ここで、生体情報処理装置1は、腕時計形とされ、腕時計における3時−9時方向が、腕の延在方向の軸に沿った状態で装着されているものとする。
【0016】
生体情報処理装置1は、図1に示すように、入力スイッチであるスイッチS1、S31、S32、S4を有した腕時計型の装置本体2と、この装置本体2に設けられ、腕時計における12時方向からユーザの腕に巻きつけられて6時−12時方向で固定されるリストバンド3と、ユーザの小指あるいは薬指(図1では、薬指)に装着され、ユーザの生体情報を検出する生体センサユニット4とを有している。
なお、装置本体2とリストバンド3は、一体構造であってもよい。
【0017】
装置本体2は、ループアンテナ2Aを有する後述する無線通信回路を備えており、生体センサユニット4は、ループアンテナ4Aを後述する無線通信回路を備えており、これらのループアンテナ2A、4Aを介して装置本体2と生体センサユニット4とは、無線で接続され、これらの間で各種信号の送受信が可能な構成となっている。
また、スイッチS1、S31、S32、S4は、装置本体2表面から突設されている。スイッチS1、S31、S32、S4は、押圧式の機機接点式を用いているが、静電式や、メンブレン電極を用いたタッチ式スイッチでもよい。
【0018】
図2は、生体情報処理装置の装置本体の外観正面図である。
図2に示すように、装置本体2の正面に形成された正面部15には、各種情報が表示される表示部6と、この表示部6の周辺に設けられたスイッチ機能説明部7,8,9,10と、を有している。
表示部6は、表示部6における12時方向に位置し、脈波の波形やピッチの波形、動作モードのアナウンス等をグラフィック表示するドットマトリクス表示領域6Aと、表示部6における6時方向に位置し、時刻、脈拍数、ピッチ、及び、後述する充電パラメータ、通信状態パラメータ等の情報をセグメント表示するセグメント表示領域6Bと、を有している。
【0019】
スイッチ機能説明部7は、スイッチS1の機能を簡潔に説明するためのスイッチ機能説明部であり、例えば、「セットアップ」の文字が記されている。同様に、スイッチ機能説明部8には、例えば、「UP/ライト」の文字が記されており、スイッチ機能説明部9には、例えば、「DOWN/結果表示」の文字が記されており、スイッチ機能説明部10には、例えば、「開始/停止」の文字が記されている。
また、装置本体2の内部には、ユーザの身体の動きにより発生する体動成分(例えば、ピッチ)を求めるための体動センサ11と、ループアンテナ2Aが設けられた後述する制御基板が内蔵されている。
【0020】
図2に示すように、装置本体2の一方の側縁部G1には、セットアップの開始指示や動作モードの変更指示を行うためのスイッチS1が設けられている。このスイッチS1は、9時方向に押圧されたときに作動する。
【0021】
また、他方の側縁部G2には、時刻や上限脈拍数等の各種数値設定時にカウントアップキーとして機能し、数値設定以外のときは、表示部6をライトアップするためのスイッチとして機能するスイッチS31と、各種数値設定時にカウントダウンキーとして機能し、数値設定以外のときは、脈拍数等の測定結果を表示部6に表示するためのスイッチS32が設けられている。
上記構成において、ユーザは、例えば、時刻を設定する際は、スイッチS1を9時方向に押圧することによって、動作モードを時刻セットアップモードにした後、スイッチS31,S32を選択的に3時方向に押圧して時刻の設定を行う。
【0022】
さらに側縁部G2の略中央であるスイッチS31とスイッチS32の間には、充電用端子13及び通信用端子14が設けられており、装置本体2が、図示しない専用のクレードルに装着されたときに、これらの端子を介して装置本体2と電気的に接続される構成となっている。そして、専用クレードルに装着された際には、装置本体2は、充電用端子13を介して電力の供給を受け、装置本体2に内蔵されている図示しない充電池の充電を行う。また、専用クレードルにパーソナルコンピュータ等の外部機器が直接あるいはネットワークを介して接続されている場合、装置本体2は、通信用端子14を介して、外部機器と通信を行うことができるようになっている。
本実施形態においては、側縁部G2に充電用端子13及び通信用端子14を設けているため、専用クレードルと装置本体2を接続する際、リストバンド3やケーブル5が邪魔になることなく接続することができる。
【0023】
さらにまた正面部15の側縁部G3の略中央には、脈拍やピッチ等の生体情報の計測を開始/停止するためのスイッチS4が設けられている。このスイッチS4は、12時方向に押圧されたときに作動する。このスイッチS4を押圧すれば、脈拍の計測やピッチの計測等の生体情報処理装置1の基本的な機能を実行することができるため、スイッチS4は、装置本体2に設けられたスイッチの中で、最も重要かつ頻繁に押圧されるスイッチである。したがって、スイッチS4は、他のスイッチS1,S31,S32よりも目立たせるべく、比較的大きく形成されており、さらに、他のスイッチとは異なる色で形成されている。これにより、ユーザは、スイッチS4が重要なスイッチであることを感覚的に理解しやすい。さらに、スイッチS4は、場所的に最もユーザが操作しやすい手前側の箇所に設けられている。
【0024】
図3は、生体センサユニットの構成を模式的に示す一部断面図である。
生体センサユニット4は、図3に示すように、脈波を検出し、脈波波形整形データおよび脈波信号データを送信するための脈波検出送信機構40と、この脈波検出送信機構40の両側に配置されたアース電極41と、脈波検出送信機構40をユーザの指に固定するためのセンサ固定用バンド42とを有しており、センサ固定用バンド42がユーザの指の根元に巻き回されている。なお、センサ固定用バンド42は、脈波検出送信機構40に覆い被さった状態で巻き回されており、脈波検出送信機構40に侵入する外光を遮断している。
【0025】
脈波検出送信機構40は、ループアンテナ4Aが接続された回路基板43と、この回路基板43に実装された、発光波長領域が300nm〜700nmまでの範囲にあるLED44と、回路基板に実装された、受光波長領域が700nm以下のフォトトランジスタ45と、上面を塞ぐガラス板46と、ループアンテナ4Aを介して装置本体2との間で無線通信を行う無線通信回路47と、電源として機能する電池48と、を有している。ここで、LED44およびフォトトランジスタ45とは、脈波検出センサHSを構成している。
脈波検出送信機構40は、LED44から血管に向けて光を照射し、血管から反射してきた光をフォトトランジスタ45にて受光することにより脈波を検出している。この脈波の検出にあたって、本実施形態では、発光波長領域が300nm〜700nmまでの範囲にあるLED44と、回路基板に実装された、受光波長領域が700nm以下のフォトトランジスタ45とを用いている。これにより、外光に含まれる光のうち、波長領域が700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトランジスタ45にまで到達しない一方、300nm以下の光は、皮膚表面でそのほとんどが吸収されるため、外光の直射の影響を受けることなく脈波の検出を行うことができる。
【0026】
また、脈波は、アース電位を基準電位として検出されているが、本実施形態では、アース電極41を脈波検出送信機構40の両側に設けることにより、脈波検出部位の一定位置において生体アース電位を設定し、アース電極の電位の安定化を図っている。また、センサ固定用バンド42は、導電性部材により形成されており、アース電極41,41と接続されている。このため、センサ固定用バンド42は、脈波検出送信機構40へのノイズの侵入を防止するシールド部材として兼用されている。
無線通信回路47は、315MHz未満の周波数の電波を用いる微弱無線通信回路が用いられている。
【0027】
上述したように、生体センサユニット4は、ユーザの指の根元に装着されるが、本実施形態に係る生体センサユニット4は、指の中でも、特に、ユーザの小指又は薬指の根元に装着される。
これは、生体センサユニット4を装着した指の動きは、体動によるノイズの発生原因となるが、日常生活において、薬指及び小指は、他の指と比較して指を動かす機会が少ないので、体動によるノイズの発生を抑えることができるからである。
また、装着状態においても、良く使われる親指、人差し指、中指は自由がきくため、ユーザの使い勝手も向上するからである。
【0028】
図4は、生体情報処理装置の機能ブロック図である。
図4において、装置本体2のCPU50は、生体情報処理装置1の各部の動作を制御する他、生体センサユニット4からの信号に基づく脈拍数演算処理や、体動センサ11からの信号に基づくピッチ演算処理等の各種演算処理を実行する。
ROM51は、例えば、EEPROM等の書き換え可能なメモリであり、CPU50によって実行される制御プログラムや、検出した脈拍数に係る脈拍数データ、後述する体動監視フラグ等の各種データを不揮発的に記憶する。
RAM52は、CPU50のワークエリアとして用いられ、CPU50による演算結果や各種データを一時的に記憶する。
【0029】
クロック回路53は、所定周波数(例えば32.768kHz)のクロック信号を出力する発振回路54と、発振回路54からのクロック信号を分周して1Hzのクロック信号をCPU50に出力する分周回路55とを備えており、CPU50は、1Hzのクロック信号に基づき、計時処理を行う。
入力部56は、上述したスイッチS1,S31,S32,S4に対応するものであり、ユーザの各スイッチ操作に応じた信号をCPU50に出力する。
表示部6は、上述したようにドットマトリクス表示領域6Aとセグメント表示領域6Bとを有し、CPU50の制御の下、各種情報を表示する。
通信部57は、CPU50の制御の下、通信用端子を介して接続された外部機器と、データの送受信を行う。
無線通信回路58は、ループアンテナ2Aを介して無線通信回路47との間で無線通信を行って、脈波信号に対応する脈波波形のデータおよび脈拍数に相当する脈波波形整形回路66の出力した脈波整形データを受信する。
【0030】
体動信号増幅回路60は、体動センサ11が検出した体動に係る信号を増幅してA/D変換回路61及び体動波形整形回路62に出力する。
A/D変換回路61は、体動信号増幅回路60が出力した体動信号をA/D変換し、CPU50に出力する。
体動波形整形回路62は、体動信号増幅回路60が出力した体動信号を整形し、CPU50に出力する。
警告部63は、CPU50の制御下で、各種警告音などを出力する。
一方、生体センサユニット4の脈波信号増幅回路65は、脈波検出センサHSが出力した信号を増幅して脈波波形整形回路66及びA/D変換回路67に出力する。
脈波波形整形回路66は、脈波信号増幅回路65が出力した脈波信号を整形し、脈波波形整形データを無線通信回路47に出力する。
A/D変換回路67は、脈波信号増幅回路65が出力した脈波信号をA/D変換し、脈波信号データとして無線通信回路47に出力する。
これらの結果、無線通信回路47は、ループアンテナ4Aを介して脈波波形整形データおよび脈波信号データを装置本体2側に送信する。
【0031】
ここで、ループアンテナ2Aおよびループアンテナ4Aの配置関係について説明する。
一般に、アンテナ構造の簡易化、低コスト化および回路側との隠避エーダンスマッチングなどの観点から、微弱無線通信においては、ループアンテナが用いられるが、ループアンテナは指向性を有しており、送受信アンテナのいずれか一方が、最小感度方向(null方向)を他方のアンテナに対して向けてしまうと、電波の放射が十分でなく、通信が行えないという事態が生じる。
そこで、本第1実施形態においては、十分な電波放射を確保できるとともに、ユーザが自然な装着感で生体センサユニット4を装着できるようにループアンテナ2Aおよびループアンテナ4Aを配置している。
【0032】
図5は、第1実施形態のループアンテナの配置関係説明図である。
図5において、符号P1は、ループアンテナ4Aの水平放射パターンであり、同様に符号P2は、ループアンテナ2Aの水平放射パターンを表している。
この場合において、生体情報処理装置1を装着して使用する状態において、ループアンテナ4Aの最大感度方向がループアンテナ2Aの方向を向き、かつ、ループアンテナ2Aの最大感度方向がループアンテナ4A方向を向くように配置されている。
さらにループアンテナ4Aを指に装着した状態で回転させたときに最小感度方向を含む第1平面を仮定し、ループアンテナ2Aを腕に装着した状態で回転させた時に最小感度方向を含む第2平面を仮定し、生体情報処理装置1を装着し、使用する状態において、第1平面と第2平面とがほぼ平行あるいは所定角度以下で交差するようにループアンテナ2A、4Aを配置すれば良い。
【0033】
図6は、第1実施形態のセンサユニットの一部透視斜視図である。
具体的には、第1ループアンテナとしてのループアンテナ4Aは、第1所定位置であるユーザの一方の腕(図5では、左腕)指に装着され、ループアンテナ4Aは、図6に示すように、回路基板43に立設され、指の周面に対向するように生体センサユニット4の周面4Fに設けられた収納溝4M内でループしている。
すなわち、ループアンテナ4Aのヌル(null)方向(最低感度方向)Dn1は、指の周面に垂直な方向とされている。より詳細には、図5の場合には、最低感度方向Dn1は紙面上下方向となっている。
【0034】
これに対し、装置本体2は、第2所定位置である当該腕の前腕に設けられており、第2ループアンテナとしてのループアンテナ2Aは、前腕の周面に略垂直方向に立設されている。したがって、ループアンテナ2Aの最低感度方向Dn2も、紙面上下方向となっている。
換言すれば、ループアンテナ2Aの最大感度方向Dmax2は、ループアンテナ4Aの最大感度方向Dmax1と微小角度をもって交差する状態(略平行な状態)となり、最も感度の高い状態で送受信が行われることとなることから、通信が確実に行われることとなる。
【0035】
この場合において、生体センサユニット4が指に装着された状態で回転したとしても、ループアンテナ4Aの最大感度方向Dmax1方向は変わらず、同様に装置本体2が前腕に装着された状態で回転したとしてもループアンテナ2Aの最大感度方向Dmax2も変わらないので、良好な通信状態を維持できる。
また、ユーザが指を曲げた状態(例えば、拳を握ったような状態)であっても、通常の使用状態であれば、ループアンテナ4Aの最低感度方向Dn1がループアンテナ2A側を向くことはなく、通信感度は低下するものの実用上は問題はない。
ここで、小型(微小)ループアンテナに用いられる信号周波数と、アンテナ長との関係について説明する。
ループアンテナは、そのループ長がその周波数における波長の10分の1以下の範囲とすることが望ましいと言われている。この範囲は、ループ上を信号電流が一定の電流密度で流れると仮定することが出来る状態であり、このときの小型(微小)ループアンテナの指向性特性は、そのループ面と直交するダイポールアンテナと同等であるとされている。
したがって、小型ループアンテナを用いる場合、それがダイポールアンテナと同等の指向性を持つ範囲で使うことが望ましい。
ところで、ループが指を周回する場合、指の直径が約1cmの場合、ループ長は約3cmとなる。これはループアンテナを1GHzで用いた場合、波長の10分の1となる周波数であり、アンテナサイズ(アンテナ長)が3cm程度の場合には、1GHz以下の周波数で使うことが望ましいこととなる。
また、1GHz以下における無線規格として、400MHz帯の特定小電力規格、315MHz以下とされる微弱無線規格が存在する。これらの規格に合わせた通信システムを構築することを考えると、これらアンテナを用いる周波数を500MHz以下とすることが好ましいと言える。
なお、通信周波数の下限としては、送信するデータのデータ量および要求されるデータレートに応じて適宜定められる。
本実施形態においては、上記の各条件を検討した結果、通信周波数としては、315MHz程度を用いることで実用的なサイズで装置を実現している。
【0036】
次に、生体情報処理装置の概要動作について説明する。
図7は、生体情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
この場合において、本第1実施形態に係る生体情報処理装置1は、ユーザが激しく動作するなどして、信頼性の高い脈拍測定を行うことができないときは脈拍測定を行わない、という機能を備えている。以下、図7を参照して、この機能の実行時における生体情報処理装置1の動作について説明する。
【0037】
CPU50は、ユーザによってスイッチS4が操作され、脈拍測定開始指示がなされたことを検出すると(ステップS1)、A/D変換回路61に制御信号を送信し、体動信号のA/D変換を行わせ、変換された体動信号を取得する(ステップS2)。
CPU50は、ステップS2にて取得した体動信号を分析し、脈拍測定が可能であるか否かを判断する。すなわち、現在の体動のレベルが、この脈拍測定可能体動レベルを超えていない場合は正常に脈拍を測定することができ、このレベルを超えている場合は脈拍の測定を不可とするために、脈拍測定が可能な体動のレベルを予め設定しておき、体動信号から求めた現在の体動のレベルが、この脈拍測定可能体動レベルを超えているか否かを判断する(ステップS3)。この場合には、再度脈拍計測が行えると判別されるまで、目標脈拍範囲滞在時間の積算を中断することとなる。
ステップS3の判別において、脈拍測定ができない場合(ステップS3:NO)、CPU50は、A/D変換回路61に制御信号を送信し、体動信号のA/D変換を停止すると共に、体動信号の取得を停止し(ステップS4)、ステップS12へ移行する。
【0038】
一方、ステップS3の判別において、脈拍測定が可能な場合(ステップS3:YES)、CPU50は、ROM51に記憶されている体動監視フラグをリセットする(ステップS5)。ここで、体動監視フラグとは、上記脈拍測定可能体動レベルを超えた体動のレベルをCPU50が検知したか否かを判断するためのフラグである。
CPU50は、体動信号が入力されている間は、絶えず、現在の体動のレベルと脈拍測定可能体動レベルを比較しており、脈拍測定可能体動レベルを超えた体動のレベルを検知した場合、この体動監視フラグをセットすることとなる。
ステップS5において、CPU50は体動監視フラグをリセットした後、ループアンテナ2Aおよび無線通信回路58を介して脈波データを生体センサユニット4から受信することとなる。
【0039】
より詳細には、生体センサユニット4の脈波検出センサHSは、脈波を検出して脈波信号を脈波信号増幅回路65に出力する。
脈波信号増幅回路65は、脈波検出センサHSが出力した脈波信号を増幅して脈波波形整形回路66及びA/D変換回路67に出力する。
脈波波形整形回路66は、脈波信号増幅回路65が出力した脈波信号を整形し、脈波波形整形データを無線通信回路47に出力する。
一方、A/D変換回路67は、脈波信号増幅回路65が出力した脈波信号をA/D変換し、脈波信号データとして無線通信回路47に出力する。
これらの結果、無線通信回路47は、ループアンテナ4Aを介して脈波波形整形データおよび脈波信号データを装置本体2側に送信する。
さらに、CPU50は、取得した脈波波形整形データおよび脈波信号データに基づいて高速フーリエ変換処理によって周波数分析を行い、脈波成分を抽出し、この脈波成分から脈拍数を算出する(ステップS7)。
【0040】
ステップS7において脈拍数を算出した後、CPU50は、体動監視フラグがセットされているか否かを判断する(ステップS8)。ここで行っている判断は、ステップS6及びステップS7の処理を実行中に、脈拍測定可能体動レベルを超える体動のレベルを検出したか否かの判断である。
【0041】
体動監視フラグがセットされている場合(ステップS8:YES)、CPU50は、脈拍数のROM51への記憶、及び、脈拍数の表示部6への表示を禁止し、A/D変換回路61に制御信号を送信し、脈波信号のA/D変換を停止すると共に、脈波信号の取得を停止し(ステップS11)、ステップS12へ移行する。
一方、体動監視フラグがセットされていない場合(ステップS8:NO)、CPU50は、ステップS7で算出した脈拍数を、現在時刻と共に、ROM51に記憶する(ステップS9)。
続いて、CPU50は、表示部6に対する表示処理を行う(ステップS10)。
表示部6への表示後、CPU50は、A/D変換回路61に制御信号を送信し、脈波信号のA/D変換を停止すると共に、脈波信号の取得を停止し(ステップS11)、ステップS12へ移行する。
【0042】
CPU50は、ステップS12において、ユーザによってスイッチS4が操作され、脈拍測定停止指示がなされたか否かを判断する(ステップS12)。脈拍測定停止指示があった場合(ステップS12:YES)、CPU50は、脈拍測定を終了する。脈拍測定停止指示がなされていない場合(ステップS12:NO)、CPU50は、ステップS2へ移行し、再び脈拍の測定を行う。
【0043】
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、通信電波として所定の波長を有するものを用い、ループアンテナ4Aを指輪形状を有する生体センサユニット4の周面に沿って指の周面に対向するように配置しているので、装置の小型化が図れ、装着時にユーザに違和感を与えることがない。
この場合において、ループアンテナ4Aの最大感度方向がループアンテナ2Aの方向を向き、かつ、ループアンテナ2Aの最大感度方向がループアンテナ4A方向を向くように配置されている、換言すれば、一方のループアンテナが他方のループアンテナの最小感度方向に位置することがないようにしているので、良好な通信感度を得ることができ、生体情報処理装置の装着の煩わしさを感じさせることなく、確実に生体情報を収集して、有用な情報をユーザに提供することができる。
【0044】
[2]第2実施形態
以上の第1実施形態は、生体センサユニット4をユーザの一方の腕の指に装着し、装置本体2を生体センサユニット4を装着した腕の前腕部に装着し、ループアンテナ4Aを指の周面に対向するようにループしているようにしていたが、本第2実施形態は、生体センサユニットをユーザの一方の腕の指に装着し、装置本体を生体センサユニットを装着した腕とは異なる他方の腕の前腕部に装着し、生体センサユニットのループアンテナを指の周面に沿ってループしているようにし、装置本体のループアンテナを生体センサユニットのループアンテナに対応する所定位置に設けた場合の実施形態である。
【0045】
図8は、第2実施形態のループアンテナの配置関係説明図である。
図8において、符号P11は、ループアンテナ4A1の水平放射パターンであり、同様に符号P12は、ループアンテナ2Aの水平放射パターンを表している。
この場合において、生体情報処理装置1を装着して使用する状態において、ループアンテナ4A1の最大感度方向がループアンテナ2A1の方向を向き、かつ、ループアンテナ2A1の最大感度方向がループアンテナ4A1方向を向くように配置されている。
さらにループアンテナ4A1を指に装着した状態で回転させたときに最小感度方向を含む第1平面を仮定し、ループアンテナ2Aを腕に装着した状態で回転させた時に最小感度方向を含む第2平面を仮定し、生体情報処理装置1を装着し、使用する状態において、第1平面と第2平面とがほぼ平行あるいは所定角度以下で交差するようにループアンテナ2A1、4A1を配置すれば良い。
【0046】
図9は、第2実施形態のセンサユニットの正面図である。
具体的には、第1ループアンテナとしてのループアンテナ4A1は、第1所定位置であるユーザの一方の腕(図7では、右腕)の指に装着され、ループアンテナ4A1は、図9に示すように、回路基板43に立設され、生体センサユニット4内で、指の周面に沿ってループしている。
すなわち、ループアンテナ4A1の最低感度方向Dn1は、指の軸に沿った方向とされている。より詳細には、図8の場合には、最低感度方向Dn11は紙面上下方向となっている。
【0047】
これに対し、装置本体2は、第2所定位置である他方の腕(図8では、左腕)の前腕に設けられており、第2ループアンテナとしてのループアンテナ2A1は、前腕の周面に略垂直方向に立設されている。したがって、ループアンテナ2A1の最低感度方向Dn12も、紙面上下方向となっている。
換言すれば、ループアンテナ2A1の最大感度方向Dmax12は、理想的な状態において、ループアンテナ4Aの最大感度方向Dmax11と微小角度をもって交差する状態(略平行な状態)となり、最も感度の高い状態で送受信が行われることとなることから、通信が確実に行われることとなる。
【0048】
この場合において、生体センサユニット4が指に装着された状態で回転したとしても、ループアンテナ4A1の最大感度方向Dmax11方向は変わらず、同様に装置本体2が前腕に装着された状態で回転したとしてもループアンテナ2Aの最大感度方向Dmax12も変わらないので、良好な通信状態を維持できる。
また、ユーザが指を曲げた状態(例えば、拳を握ったような状態)であっても、通常の使用状態であれば、ループアンテナ4A1の最低感度方向Dn11がループアンテナ2A1側を向くことはなく、通信感度は低下するものの実用上は問題はない。
【0049】
以上の説明のように、本第2実施形態によっても、通信電波として所定の波長を有するものを用い、ループアンテナ4Aを指輪形状を有する生体センサユニット4の周面に沿って指の周面に沿ってループするように配置しているので、装置の小型化が図れ、装着時にユーザに違和感を与えることがない。
さらに第1実施形態と同様に、ループアンテナ4A1の最大感度方向Dmax11がループアンテナ2A1の方向を向き、かつ、ループアンテナ2A1の最大感度方向Dmax12がループアンテナ4A方向を向くように配置されている、換言すれば、一方のループアンテナが他方のループアンテナの最小感度方向に位置することがないようにしているので、良好な通信感度を得ることができ、生体情報処理装置の装着の煩わしさを感じさせることなく、確実に生体情報を収集して、有用な情報をユーザに提供することができる。
【0050】
[3]実施形態の変形例
以上の説明においては、各ループアンテナは、1回ループしているだけであったが、複数回ループするように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】第1実施形態に係る生体情報処理装置の使用状態における外観説明図である。
【図2】生体情報処理装置の装置本体の外観正面図である。
【図3】生体センサユニットの構成を模式的に示す一部断面図である。
【図4】生体情報処理装置の機能ブロック図である。
【図5】第1実施形態のループアンテナの配置関係説明図である。
【図6】第1実施形態のセンサユニットの一部透視斜視図である。
【図7】生体情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態のループアンテナの配置関係説明図である。
【図9】第2実施形態のセンサユニットの正面図である。
【符号の説明】
【0052】
1…生体情報処理装置、1GHz…周波数、2…装置本体、2A…ループアンテナ(第2ループアンテナ)、3…リストバンド、4…生体センサユニット、4A…ループアンテナ(第1ループアンテナ)、4F…周面、4M…収納溝、5…ケーブル、6…表示部(情報表示部)、6A…ドットマトリクス表示領域、6B…セグメント表示領域、11…体動センサ、12…ケーブル貫通孔、13…充電用端子、14…通信用端子、15…正面部、2A1…ループアンテナ、40…脈波検出送信機構(生体情報検出送信部)、41…アース電極、42…センサ固定用バンド、43…回路基板、44…LED、45…フォトトランジスタ、46…ガラス板、47…無線通信回路(生体情報検出送信部)、48…電池、4A1…ループアンテナ、50…CPU、51…ROM、52…RAM、53…クロック回路、54…発振回路、55…分周回路、56…入力部、57…通信部、58…無線通信回路(生体情報受信部)、60…体動信号増幅回路、61…D変換回路、62…体動波形整形回路、63…警告部、65…脈波信号増幅回路、66…脈波波形整形回路、67…D変換回路、Dmax1…最大感度方向、Dmax2…最大感度方向、Dn1…最低感度方向、Dn2…最低感度方向、Dmax11…最大感度方向、Dmax12…最大感度方向、Dn11…最低感度方向、Dn12…最低感度方向、HS…脈波検出センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの腕の指の第1所定位置に装着されて生体情報を検出するとともに、前記指の周面に沿って配置された第1ループアンテナを有し、検出した前記生体情報を前記第1ループアンテナを介して送信する指輪形状を有する生体情報検出送信部と、
第2ループアンテナを有し、前記ユーザの腕の第2所定位置に装着されるとともに、前記第2ループアンテナを介して前記生体情報を受信する生体情報受信部と、
前記生体情報受信部により受信した前記生体情報に基づいて各種情報を表示する情報表示部と、
を備えたことを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の生体情報処理装置において、
前記第1所定位置は、前記ユーザの一方の腕の指であり、
前記第2所定位置は、前記一方の腕の前腕部であり、
前記第1ループアンテナは、前記指の周面に対向するようにループしていることを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項3】
請求項1記載の生体情報処理装置において、
前記第1所定位置は、前記ユーザの一方の腕の指であり、
前記第2所定位置は、前記ユーザの他方の腕の前腕部であり、
前記第1ループアンテナは、前記指の周面に沿ってループしていることを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の生体情報処理装置において、
当該生体情報処理装置を装着して使用する状態において、前記第1ループアンテナの最大感度方向が前記第2ループアンテナ方向を向き、かつ、前記第2ループアンテナの最大感度方向が前記第1ループアンテナ方向を向くように前記第1ループアンテナおよび前記第2ループアンテナが配置されていることを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の生体情報処理装置において、
前記第1ループアンテナを指に装着した状態で回転させたときに最小感度方向を含む第1平面を仮定し、前記第2ループアンテナを腕に装着した状態で回転させた時に最小感度方向を含む第2平面を仮定し、当該生体情報処理装置を装着し、使用する状態において、前記第1平面と前記第2平面とがほぼ平行あるいは所定角度以下で交差するように前記第1ループアンテナおよび前記第2ループアンテナが配置されていることを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の生体情報処理装置において、
通信周波数として、周波数1GHz以下とし、好ましくは、周波数500MHz以下を用いることを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の生体情報処理装置において、
前記生体情報として、脈拍情報を検出することを特徴とする生体情報処理装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の生体情報処理装置において、
前記生体情報受信部、前記生体情報表示部および各種操作を行うための操作部を有する装置本体と、
前記装置本体をユーザの腕に装着するためのリストバンドと、
を備えたことを特徴とする生体情報処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2008−229274(P2008−229274A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77492(P2007−77492)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】