説明

生物活性RNAの送達のための組成物及び方法

本発明は、生物活性RNA分子の細胞への送達のための新規な化合物、組成物及び方法を提供する。具体的には、本発明は、生物活性RNAの細胞への送達に有用な新規な核酸分子、ポリペプチド及びRNA−タンパク質複合体、並びにそれらをコードするポリヌクレオチドを提供する。本発明はまた、そのポリヌクレオチドを発現するためのベクターをも提供する。更に、本発明は、トランスフェクション試薬として使用され得る新規な化合物及びベクターを含む細胞及び組成物を提供する。本発明は、それらの化合物、ベクター、細胞及び組成物の作製方法を更に提供する。更に、生物活性RNA分子を細胞及び/又は組織に送達するためのベクター及び方法が提供される。新規な化合物、ベクター、細胞及び組成物は、例えば、対象又は生物における疾患、障害又は状態の診断、予防、寛解及び/又は治療における標的遺伝子発現を調節するために生物活性RNA分子を細胞に送達する場合に有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ポリヌクレオチドが、標的遺伝子転写物に向けられた第1生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合によって末端ミニヘリックス配列を含む核酸をコードし、
第2ポリヌクレオチドが、RNA結合ドメイン配列及び細胞貫通ペプチド配列を含むポリペプチドをコードする、
第1ポリヌクレオチド及び第2ポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項2】
第1ポリヌクレオチドが、標的遺伝子転写物に向けられた生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合によって末端ミニヘリックス配列を含む核酸をコードし、
第2ポリヌクレオチドが、RNA結合ドメイン配列及び非古典的分泌ドメイン配列を含むポリペプチドをコードする、
第1ポリヌクレオチド及び第2ポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項3】
第2ポリヌクレオチドが、非古典的分泌ドメイン配列を更に含むポリペプチドをコードする、請求項1に記載の発現ベクター。
【請求項4】
前記ベクターが、第1プロモーター配列及び終止配列、並びに第2プロモーター配列及びポリA付加配列を更に含み、第1生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合による末端ミニヘリックス配列をコードするポリヌクレオチドが、第1プロモーター配列及び終止配列に作動可能に連結し、RNA結合ドメイン配列及び細胞貫通ペプチド配列をコードするポリヌクレオチドが、第2プロモーター配列及びポリA付加配列に作動可能に連結する、請求項1に記載の発現ベクター。
【請求項5】
前記ベクターが、第1プロモーター配列及び終止配列、並びに第2プロモーター配列及びポリA付加配列を更に含み、第1生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合による末端ミニヘリックス配列をコードするポリヌクレオチドが、第1プロモーター配列及び終止配列に作動可能に連結し、RNA結合ドメイン配列及び非古典的分泌ドメイン配列をコードするポリヌクレオチドが、第2プロモーター配列及びポリA付加配列に作動可能に連結する、請求項2に記載の発現ベクター。
【請求項6】
前記ベクターが、第1プロモーター配列及び終止配列、並びに第2プロモーター配列及びポリA付加配列を更に含み、第1生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合による末端ミニヘリックス配列をコードするポリヌクレオチドが、第1プロモーター配列及び終止配列に作動可能に連結し、RNA結合ドメイン配列、細胞貫通ペプチド及び非古典的分泌ドメイン配列をコードするポリヌクレオチドが、第2プロモーター配列及びポリA付加配列に作動可能に連結する、請求項3に記載の発現ベクター。
【請求項7】
第1発現カセットが、プロモーター配列、標的遺伝子に向けられた第1生物活性RNA配列、認識RNA配列、場合によって末端ミニヘリックス配列及び終止配列を含み、第1生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合による末端ミニヘリックス配列が、プロモーター配列及び終止配列に作動可能に連結し、
第2発現カセットが、プロモーター配列、RNA結合ドメイン配列、細胞貫通ペプチド配列及びポリA付加配列を含み、RNA結合ドメイン配列及び細胞貫通ペプチド配列が、プロモーター配列及びポリA付加配列に作動可能に連結する
第1発現カセット及び第2発現カセットを含む発現ベクター。
【請求項8】
第1発現カセットが、プロモーター配列、標的遺伝子に向けられた第1生物活性RNA配列、認識RNA配列、場合によって末端ミニヘリックス配列及び終止配列を含み、第1生物活性RNA配列、認識RNA配列及び場合による末端ミニヘリックス配列が、プロモーター配列及び終止配列に作動可能に連結し、
第2発現カセットが、プロモーター配列、RNA結合ドメイン配列、非古典的分泌ドメイン配列及びポリA付加配列を含み、RNA結合ドメイン配列及び非古典的分泌ドメイン配列が、プロモーター配列及びポリA付加配列に作動可能に連結する
第1発現カセット及び第2発現カセットを含む発現ベクター。
【請求項9】
第2発現カセットが、非古典的分泌ドメイン配列を更に含み、RNA結合ドメイン配列、細胞貫通ペプチド配列及び非古典的分泌ドメイン配列が、プロモーター配列及びポリA付加配列に作動可能に連結する、請求項7に記載の発現ベクター。
【請求項10】
発現ベクターが、ウイルス複製のために必要な1つ又は複数のウイルスポリメラーゼ及び1つ又は複数のウイルスアクセサリータンパク質をコードする1つ又は複数のポリヌクレオチド配列を更に含む、請求項1に記載の発現ベクター。
【請求項11】
前記ベクターが、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列を更に含み、ウイルスポリメラーゼ(単数又は複数)及びウイルスアクセサリータンパク質(単数又は複数)をコードするポリヌクレオチド配列(単数又は複数)が、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列に作動可能に連結する、請求項10に記載の発現ベクター。
【請求項12】
第3発現カセットが、1つ又は複数のプロモーター配列、ウイルス複製のために必要な1つ又は複数のウイルスポリメラーゼ及び1つ又は複数のウイルスアクセサリータンパク質をコードする1つ又は複数のポリヌクレオチド配列、並びに1つ又はポリA付加配列を含み、ウイルスポリメラーゼ(単数又は複数)及びウイルスアクセサリータンパク質(単数又は複数)をコードするポリヌクレオチド配列(単数又は複数)が、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列に作動可能に連結する、第3発現カセットを更に含む、請求項7に記載の発現ベクター。
【請求項13】
発現ベクターが、ウイルス複製のために必要な1つ又は複数のウイルスポリメラーゼ及び1つ又は複数のウイルスアクセサリータンパク質をコードする1つ又は複数のポリヌクレオチド配列を更に含む、請求項2に記載の発現ベクター。
【請求項14】
前記ベクターが、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列を更に含み、ウイルスポリメラーゼ(単数又は複数)及びウイルスアクセサリータンパク質(単数又は複数)をコードするポリヌクレオチド配列(単数又は複数)が、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列に作動可能に連結する、請求項13に記載の発現ベクター。
【請求項15】
第3発現カセットが、1つ又は複数のプロモーター配列、ウイルス複製のために必要な1つ又は複数のウイルスポリメラーゼ及び1つ又は複数のウイルスアクセサリータンパク質をコードする1つ又は複数のポリヌクレオチド配列、並びに1つ又はポリA付加配列を含み、ウイルスポリメラーゼ(単数又は複数)及びウイルスアクセサリータンパク質(単数又は複数)をコードするポリヌクレオチド配列(単数又は複数)が、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列に作動可能に連結する、第3発現カセットを更に含む、請求項8に記載の発現ベクター。
【請求項16】
請求項4に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項17】
請求項5に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項18】
請求項6に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項19】
請求項11に記載の発現ベクターと、1つ又は複数のウイルスコートタンパク質及び1つ又は複数のウイルス融合タンパク質をコードする1つ又は複数のポリヌクレオチド配列、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列を含む発現ベクターと、医薬的に許容し得る担体とを含む組成物であって、該ウイルスコートタンパク質(単数又は複数)及び該ウイルス融合タンパク質(単数又は複数)をコードする該ポリヌクレオチド配列(単数又は複数)が、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列に作動可能に連結する、上記組成物。
【請求項20】
請求項14に記載の発現ベクターと、1つ又は複数のウイルスコートタンパク質及び1つ又は複数のウイルス融合タンパク質をコードする1つ又は複数のポリヌクレオチド配列、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列を含む発現ベクターと、医薬的に許容し得る担体とを含む組成物であって、該ウイルスコートタンパク質(単数又は複数)及び該ウイルス融合タンパク質(単数又は複数)をコードする該ポリヌクレオチド配列(単数又は複数)が、1つ又は複数のプロモーター配列及び1つ又は複数のポリA付加配列に作動可能に連結する、上記組成物。
【請求項21】
請求項19に記載の組成物を含む細胞。
【請求項22】
請求項20に記載の組成物を含む細胞。
【請求項23】
請求項4に記載の発現ベクターを細胞に投与して、バイオリアクター細胞を作製することを含む、標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法であって、バイオリアクター細胞が、標的細胞への送達のための生物活性RNAを産生し、分泌する、上記方法。
【請求項24】
請求項16に記載の細胞を対象に投与することを含む、対象における標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法。
【請求項25】
請求項21に記載の細胞を対象に投与することを含む、対象における標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法。
【請求項26】
請求項4に記載の発現ベクターを対象に投与することを含む、対象における標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法。
【請求項27】
請求項19に記載の組成物を対象に投与することを含む、対象における標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法。
【請求項28】
請求項21に記載の組成物を対象に投与することを含む、対象における標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法。
【請求項29】
請求項22に記載の組成物を対象に投与することを含む、対象における標的細胞中における1つ又は複数の標的遺伝子の発現を調節するための方法。
【請求項30】
請求項4に記載の発現ベクターを細胞に投与することを含む、細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。
【請求項31】
請求項5に記載の発現ベクターを細胞に投与することを含む、細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。
【請求項32】
請求項6に記載の発現ベクターを細胞に投与することを含む、細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。
【請求項33】
請求項19に記載の組成物を細胞に投与することを含む、細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。
【請求項34】
請求項20に記載の組成物を細胞に投与することを含む、細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。
【請求項35】
請求項21に記載の細胞を第2細胞に投与することを含む、第2細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。
【請求項36】
請求項22に記載の細胞を第2細胞に投与することを含む、第2細胞から生物活性RNA分子を分泌するための方法。

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19A】
image rotate

【図19B】
image rotate

【図20A】
image rotate

【図20B】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公表番号】特表2012−520085(P2012−520085A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554275(P2011−554275)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/027365
【国際公開番号】WO2010/105277
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510033583)エーゲン、インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】