説明

生産管理装置及び生産管理方法

【課題】生産管理システムの利便性を向上させる。
【解決手段】生産管理装置の一例である端末20は、製品を構成する部品に関する情報と、部品を構成する部品に関する情報とを受け付け、受け付けた情報を部品データベース60に格納する部品情報取得部42と、部品データベース60を参照して、製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するツリー表示部43と、ツリー表示部43により表示されたツリーの中から共通の部品を抽出し、それらをツリーにおいて識別可能に表示する共通部品抽出部44と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品の生産を管理する技術に関し、とくに、製品を構成する部品の加工、購買、外注などを管理する生産管理装置及び生産管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、あらゆる場面でIT化が進んでおり、製品の生産現場においても、生産効率の向上を目指して、生産管理システムの開発が進められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来は、各工程における独自のノウハウに基づいてシステム化が進められていたため、部門間の連携が不十分であり、効率的な生産管理が実現されているとは言えなかった。このような状況を改善するために、顧客から製品の発注を受けて、部品を調達し、製品を生産するまでの工程を統括的に管理する技術が求められている。
【0004】
本発明は、こうした現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、より利便性の高い生産管理技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある態様は、生産管理装置に関する。この生産管理装置は、製品を構成する部品に関する情報と、前記部品を構成する部品に関する情報とを格納する部品データベースと、前記部品データベースを参照して、前記製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するツリー表示部と、前記ツリー表示部により表示されたツリーの中から共通の部品を抽出し、それらを前記ツリーにおいて識別可能に表示する共通部品抽出部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
生産管理装置は、前記部品を、内作する部品と外部から取得する部品に分類する調達方法分類部と、前記外部から取得する部品の在庫量と、受注した前記製品の製造に要するその部品の要求量とに基づいて、その部品を外部から取得すべき所要量をレベルバイレベルで算出する所要量算出部と、を更に備えてもよい。
【0007】
生産管理装置は、前記所要量算出部により算出された所要量に基づいて、購買する部品の発注量を決定する購買部品発注量決定部を更に備えてもよい。生産管理装置は、前記所要量算出部により算出された所要量に基づいて、外注する部品の発注量を決定する外注部品発注量決定部を更に備えてもよい。
【0008】
生産管理装置は、前記内作する部品の加工工程に関する情報を取得する加工工程情報取得部と、前記加工工程をシミュレートするシミュレータへ前記加工工程に関する情報をエクスポートするエクスポート部と、を更に備えてもよい。
【0009】
生産管理装置は、前記シミュレータから前記加工工程のシミュレーション結果をインポートするインポート部と、前記シミュレーション結果に基づいて、前記内作する部品に関する作業指示を生成する作業指示生成部と、を更に備えてもよい。
【0010】
本発明の別の態様は、生産管理方法に関する。この生産管理方法は、製品を構成する部品に関する情報と、前記部品を構成する部品に関する情報とを受け付け、受け付けた情報を部品データベースに格納するステップと、前記部品データベースを参照して、前記製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するステップと、前記ツリーの中から共通の部品を抽出し、それらを前記ツリーにおいて識別可能に表示するステップと、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の更に別の態様は、プログラムに関する。このプログラムは、コンピュータを、製品を構成する部品に関する情報と、前記部品を構成する部品に関する情報とを受け付け、受け付けた情報を部品データベースに格納する部品情報受付手段、前記部品データベースを参照して、前記製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するツリー表示手段、前記ツリー表示手段により表示されたツリーの中から共通の部品を抽出し、それらを前記ツリーにおいて識別可能に表示する共通部品抽出手段、として機能させることを特徴とする。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利便性の高い生産管理技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、実施の形態に係る生産管理システム10の構成を示す。生産管理システム10は、生産管理装置の一例である端末20、生産システムシミュレータ14、及びこれらの構成を接続するネットワーク12を備える。本実施の形態では、生産管理装置の機能は表計算アプリケーションのスプレッドシートにより実現される。これにより、営業部門、設計部門、製造部門、調達部門など、製品を製造する各工程が異なる複数の部門により管理される場合であっても、ネットワーク12を介してスプレッドシートを端末間で送受信することにより、データを共有することができる。スプレッドシートは、記録媒体に記録された状態でネットワーク12を介さずに部門間でやり取りされてもよい。
【0015】
図2は、端末20の構成を示す。端末20は、主に、入力部30、制御部40、エクスポート部51、インポート部52、部品データベース60、及び表示装置70を備える。制御部40は、受注情報受付部41、部品情報取得部42、ツリー表示部43、共通部品抽出部44、調達方法分類部45、製造部品情報生成部46、購買部品情報生成部47、外注部品情報生成部48、加工工程情報取得部49、所要量算出部50、エクスポート部51、インポート部52、作業指示書生成部53、購買部品発注量決定部54、外注部品発注量決定部55、及び利益図表生成部56を含む。
【0016】
これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0017】
受注情報受付部41は、入力部30を介して受注した製品に関する情報を受け付け、部品データベース60に格納する。図3は、部品データベース60の受注情報テーブル61の内部データの例を示す。受注情報テーブル61には、受注日欄100、受注先欄102、製品コード欄104、製品名欄106、数量欄108、納期欄110、及びユーザ情報欄112が設けられている。受注日欄100は、製品を受注した日を格納する。受注先欄102は、受注先の企業名などを格納する。製品コード欄104は、受注した製品を識別するためのコードを格納する。製品名欄106は、受注した製品の名称を格納する。数量欄108は、受注した製品の数量を格納する。納期欄110は、納期を格納する。ユーザ情報欄112は、受注先に関する特記事項を格納する。受注情報受付部41は、営業部門端末20aにおいて、受注した製品に関する情報を受け付けてもよい。
【0018】
部品情報取得部42は、受注した製品を構成する部品に関する情報と、部品を構成する部品に関する情報とを取得する。製品が設計済みでない場合は、設計部門において製品の設計が行われた後、部品情報取得部42は、設計部門端末20bにおいて、入力部30を介して部品に関する情報を受け付け、部品データベース60に格納する。図4は、部品データベース60の構成部品テーブル62の例を示す。構成部品テーブル62は、製品の構成部品を階層に分類して入力するためのテーブルである。レベル0は、製品自体であり、製品番号欄120及び製品名欄122が設けられている。レベル1は、製品を構成する1次部品であり、部組番号欄124及び部組名欄126が設けられている。レベル2は、1次部品を構成する2次部品であり、部品番号欄128及び部品名欄129が設けられている。以降、同様にして、n次部品を構成する(n+1)次部品の情報が入力される。
【0019】
それぞれの部品に関する詳細情報は、部品情報テーブル63に格納される。図5は、部品情報テーブル63の内部データの例を示す。部品情報テーブル63には、製品コード欄130、部品コード欄132、部品名欄134、分類欄136、図面番号欄138、生産拠点欄140、及びユーザ情報欄142が設けられている。製品コード欄130は、製品を識別するコードを格納する。部品コード欄132は、製品を構成する部品を識別するコードを格納する。部品名欄134は、部品の名称を格納する。分類欄136は、部品の調達方法を格納する。部品の調達方法には、例えば、内作、購買、外注などがある。図面番号欄138は、部品の設計図面の番号を格納する。生産拠点欄140は、部品の生産拠点を格納する。ユーザ情報欄142は、図3に示した受注情報テーブル61のユーザ情報欄112から転記される情報を格納する。
【0020】
製品が既に設計済みであり、製品を構成する部品に関する情報が既に部品データベース60に格納されている場合は、部品情報取得部42は、必要に応じて、部品データベース60の構成部品テーブル62及び部品情報テーブル63から必要な情報を取得すればよい。
【0021】
ツリー表示部43は、部品データベース60を参照して、製品を構成する部品の階層構造を表現したファミリーツリーを表示装置70に表示する。図6は、ツリー表示部43により表示されたファミリーツリーの例を示す。製品「C」の構成部品を、レベルに応じて階層的に配置したファミリーツリーが表示されている。従来、このようなファミリーツリーは、主に購買部門において部品を発注する際に利用されていたが、本実施の形態の生産管理装置では、ツリー表示部43がファミリーツリーを表示することにより、製品の生産に関わる全ての部門においてファミリーツリーを参照することができる。これにより、例えば、設計部門において製品全体の部品構成を把握しつつ個々の部品の設計を行ったり、製造部門において製品全体の部品構成を把握しつつ個々の部品を製造したりすることができるので、製品の生産効率を向上させることができる。
【0022】
共通部品抽出部44は、部品データベース60を参照して、ツリー表示部43により表示されたファミリーツリーの中から共通の部品を抽出し、ファミリーツリー表示画面においてそれらを識別可能に表示する。図6に示したファミリーツリーにおいて、部品「A1111」は、部品「A111」の構成部品であり、かつ、部品「A12」の構成部品としても使用されているので、他の部品とは異なる表示態様で表示されている。共通部品抽出部44は、共通部品を他の部品とは異なる色、形状、サイズなどで表示してもよい。これにより、製品を構成する部品全体の中から共通に使用されている部品を容易に把握することができるので、例えば調達部門において共通の部品をまとめて発注したり、在庫をまとめて管理したりすることができ、管理の効率を向上させることができる。
【0023】
調達方法分類部45は、製品を構成する部品の調達方法を取得し、調達方法に応じて部品を分類する。調達方法分類部45は、製品を構成する部品を、自社で内作する部品と外部から取得する部品に分類する。外部から取得する部品は、さらに、購買する部品と外注する部品に分類される。調達方法分類部45は、部品データベース60の部品情報テーブル63の分類欄136を参照して、部品の調達方法を取得してもよい。分類欄136が未登録である場合は、調達方法分類部45は、調達部門端末20dにおいて、入力部30を介して各部品の調達方法を取得し、部品情報テーブル63の分類欄136に格納する。
【0024】
製造部品情報生成部46、購買部品情報生成部47、外注部品情報生成部48は、部品データベース60の部品情報テーブル63の分類欄136に格納された部品の調達方法にしたがって、製品の製造に必要な部品の中から、それぞれ、製造部品、購買部品、外注部品を抽出して製造部品情報テーブル64、購買部品情報テーブル65、外注部品情報テーブル66を生成する。図7は、製造部品情報テーブル64、購買部品情報テーブル65、外注部品情報テーブル66の内部データの例を示す。それぞれのテーブルには、製品名欄150、部品コード欄152、及び部品名欄154が設けられている。製品名欄150は、製品の名称を格納する。部品コード欄152は、製造部品、購買部品、又は外注部品の部品コードを格納する。部品名欄154は、部品の名称を格納する。このように、製品を構成する部品は、自社で内作する製造部品、他社から購買する購買部品、他社に外注する外注部品に分類して管理される。
【0025】
加工工程情報取得部49は、内作する製造部品の加工工程に関する情報を取得する。図8は、加工工程情報テーブル67の内部データの例を示す。加工工程情報テーブル67には、製品名欄160、部品コード欄162、部品名欄164、工程順欄166、工程番号欄168、工程名欄170、工程種類欄172、加工時間欄174、非加工時間欄176、装備名欄178、及びユーザ情報欄180が設けられている。製品名欄160は、製品の名称を格納する。部品コード欄162は、製品を構成する部品の部品コードを格納する。部品名欄164は、部品の名称を格納する。工程順欄166は、部品を製造する工程の順番を格納する。工程番号欄168は、工程を識別する番号を格納する。工程名欄170は、工程の名称を格納する。工程種類欄172は、工程の種類を格納する。加工時間欄174は、加工に要する時間を格納する。非加工時間欄176は、加工以外の工程の要する時間を格納する。装備名欄178は、工程で使用する装備の名称を格納する。ユーザ情報欄180は、ユーザが任意に入力した情報を格納する。加工工程情報取得部49は、製造部門端末20cにおいて、入力部30を介して製造部品の加工工程に関する情報を受け付け、部品データベース60の加工工程情報テーブル67に格納してもよい。
【0026】
エクスポート部51は、加工工程情報取得部49から出力された加工工程に関するデータを、生産システムシミュレータ14が入力可能なデータ形式に変換し、生産システムシミュレータ14へエクスポートする。エクスポート部51は、加工工程情報取得部49から出力された加工工程に関するデータの中から、生産システムシミュレータ14に入力するデータを抽出し、例えばCSV形式で出力してもよい。
【0027】
インポート部52は、生産システムシミュレータ14からシミュレーション結果のデータを取得し、生産管理装置で扱うことが可能なデータ形式に変換し、生産管理装置にインポートする。インポート部52は、例えばCSV形式で生産システムシミュレータ14から出力されたデータの中から、生産管理装置で使用するデータを抽出し、生産管理装置へ出力してもよい。
【0028】
作業指示書生成部53は、インポート部52によりインポートされた生産システムシミュレータ14のシミュレーション結果に基づいて、内作する製造部品に関する作業指示を生成する。作業指示は、加工工程に従事する作業者ごとに、又は、加工工程に使用する設備ごとに生成されてもよい。
【0029】
所要量算出部50は、外部から取得する部品の在庫量と、受注した製品の製造に要するその部品の要求量とに基づいて、その部品を外部から取得すべき所要量をレベルバイレベルで算出する。図9は、所要量算出部50が所要量を算出して表示したストラクチャ画面の例を示す。所要量算出部50は、レベル0の製品から順に、下位の層へ向かって、各階層の部品の所要量をレベルバイレベルで算出する。レベル0の製品「C」の要求量は、受注量と同じであるから、所要量算出部50は、部品データベース60の受注情報テーブル61の数量欄108を参照して、要求量を格納する。また、所要量算出部50は、図示しない在庫データベースを参照して、製品「C」の在庫を確認する。この場合、在庫は0であるから、製品「C」の正味所要量は、「30−0=30」である。
【0030】
製品「C」を構成する1次部品であるレベル1の部品「A11」は、製品「C」1個につき3個必要なので、部品「A11」の要求量は「30×3=90」である。現在の部品「A11」の手持在庫量は「45」なので、手持在庫量「45」を全て使ったとしても、依然として「45」個足りない。したがって、部品「A11」の正味所要量は「45」である。同様に、レベル1の部品「A12」は、製品「C」1個につき1個必要なので、要求量は「30×1=30」である。手持在庫量は「50」なので、手持在庫量が「50−30=20」となり、正味所要量は「0」である。
【0031】
1次部品「A11」を構成する2次部品であるレベル2の部品「A111」は、部品「A11」1個につき2個必要であるが、部品「A11」の正味所要量は「45」なので、部品「A111」の要求量は「45×2=90」である。部品「A111」の手持在庫量は「10」なので、手持在庫量は「0」となり、正味所要量は「90−10=80」である。
【0032】
このように、所要量算出部50は、部品データベース60を参照しつつ、レベルバイレベルで部品の所要量を算出する。これにより、適切かつ容易に各部品の所要量を把握することができ、購買部品や外注部品の発注量を決定することができる。また、共通部品が存在する場合であっても、適切に在庫を引き当て、正味所要量を算出することができる。
【0033】
購買部品発注量決定部54は、所要量算出部50により算出された所要量に基づいて、他社から購買する部品の発注量を決定する。外注部品発注量決定部55は、所要量算出部50により算出された所要量に基づいて、他社に外注する部品の発注量を決定する。
【0034】
利益図表生成部56は、部品データベース60を参照して、受注した製品に関する利益図表を生成する。図10は、利益図表生成部56により生成された利益図表198の例を示す。利益図表生成部56は、部品データベース60において、図示しない価格テーブルを参照し、各部品の製造コスト、購買価格、外注価格をなど取得して変動費を算出するとともに、設備費などの固定費を算出する。利益図表生成部56は、グラフに売上高線194と総原価線196を引いて利益図表198を生成し、それらの交点から損益分岐点を得る。利益図表生成部56は、利益図表198を表示装置70に表示する際に、変動費を調整するためのコントロール190と、固定費を調整するためのコントロール192を表示する。ユーザが、コントロール190により変動費を調整すると、利益図表生成部56は、総原価線196の傾きを変更する。また、ユーザが、コントロール192により固定費を調整すると、利益図表生成部56は、総原価線196のY切片を変更する。これにより、変動費や固定費をどのように削減すれば、どれくらいの経常利益が得られるのかを視覚的に分かりやすくシミュレートすることができ、経営判断に利用することができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施の形態に係る生産管理システムの構成を示す図である。
【図2】端末の構成を示す図である。
【図3】部品データベースの受注情報テーブルの内部データの例を示す図である。
【図4】部品データベースの構成部品テーブルの例を示す図である。
【図5】部品情報テーブルの内部データの例を示す図である。
【図6】ツリー表示部により表示されたファミリーツリーの例を示す図である。
【図7】製造部品情報テーブル、購買部品情報テーブル、外注部品情報テーブルの内部データの例を示す図である。
【図8】加工工程情報テーブルの内部データの例を示す図である。
【図9】所要量算出部が所要量を算出して表示したストラクチャ画面の例を示す図である。
【図10】利益図表生成部により生成された利益図表の例を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
10 生産管理システム、12 ネットワーク、14 生産システムシミュレータ、20 端末、30 入力部、40 制御部、41 受注情報受付部、42 部品情報取得部、43 ツリー表示部、44 共通部品抽出部、45 調達方法分類部、46 製造部品情報生成部、47 購買部品情報生成部、48 外注部品情報生成部、49 加工工程情報取得部、50 所要量算出部、51 エクスポート部、52 インポート部、53 作業指示書生成部、54 購買部品発注量決定部、55 外注部品発注量決定部、56 利益図表生成部、60 部品データベース、61 受注情報テーブル、62 構成部品テーブル、63 部品情報テーブル、64 製造部品情報テーブル、65 購買部品情報テーブル、66 外注部品情報テーブル、67 加工工程情報テーブル、70 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を構成する部品に関する情報と、前記部品を構成する部品に関する情報とを格納する部品データベースと、
前記部品データベースを参照して、前記製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するツリー表示部と、
前記ツリー表示部により表示されたツリーの中から共通の部品を抽出し、それらを前記ツリーにおいて識別可能に表示する共通部品抽出部と、
を備えることを特徴とする生産管理装置。
【請求項2】
前記部品を、内作する部品と外部から取得する部品に分類する調達方法分類部と、
前記外部から取得する部品の在庫量と、受注した前記製品の製造に要するその部品の要求量とに基づいて、その部品を外部から取得すべき所要量をレベルバイレベルで算出する所要量算出部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の生産管理装置。
【請求項3】
前記所要量算出部により算出された所要量に基づいて、購買する部品の発注量を決定する購買部品発注量決定部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の生産管理装置。
【請求項4】
前記所要量算出部により算出された所要量に基づいて、外注する部品の発注量を決定する外注部品発注量決定部を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の生産管理装置。
【請求項5】
前記内作する部品の加工工程に関する情報を取得する加工工程情報取得部と、
前記加工工程をシミュレートするシミュレータへ前記加工工程に関する情報をエクスポートするエクスポート部と、
を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の生産管理装置。
【請求項6】
前記シミュレータから前記加工工程のシミュレーション結果をインポートするインポート部と、
前記シミュレーション結果に基づいて、前記内作する部品に関する作業指示を生成する作業指示生成部と、
を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の生産管理装置。
【請求項7】
製品を構成する部品に関する情報と、前記部品を構成する部品に関する情報とを受け付け、受け付けた情報を部品データベースに格納するステップと、
前記部品データベースを参照して、前記製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するステップと、
前記ツリーの中から共通の部品を抽出し、それらを前記ツリーにおいて識別可能に表示するステップと、
を備えることを特徴とする生産管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
製品を構成する部品に関する情報と、前記部品を構成する部品に関する情報とを受け付け、受け付けた情報を部品データベースに格納する部品情報受付手段、
前記部品データベースを参照して、前記製品を構成する部品の階層構造を表現したツリーを表示するツリー表示手段、
前記ツリー表示手段により表示されたツリーの中から共通の部品を抽出し、それらを前記ツリーにおいて識別可能に表示する共通部品抽出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−146344(P2008−146344A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332629(P2006−332629)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(593165487)学校法人金沢工業大学 (202)
【Fターム(参考)】