説明

産業車両の安全装置

【課題】 産業車両の安全装置の実効性を向上させる。
【解決手段】 フォークリフトの安全装置1は、第2アンテナ17bを介してIDを受信し、かつ、第1アンテナ17aを介してIDを受信できなかった場合に警報を行い、レシーバ11が第1アンテナ17aを介してIDを受信した場合に警報を禁止する。ここで、レシーバ11には、運転者が所持するIDタグ3からのIDだけを、第1アンテナ17aを介して受信することができるように、減衰器19が設けられており、第1アンテナ17aにて受信されたIDは、減衰器19を介してレシーバ11に入力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークリフト等の産業車両とこの産業車両の近傍(周り)で作業を行う作業者との間で通信を行い、この通信に基づいて警報を行う産業車両の安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
産業車両の安全装置では、作業者に所持された送信機から産業車両に搭載された受信機に向けて定期的に無線電波を送信し、受信機が送信機からの無線電波を受信した際に警報音を発することにより、産業車両の運転者に対して注意を促している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−317163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に記載の発明では、送信機からの無線電波を受信した場合に警報を行うので、運転者と作業者とを識別することなく送信機からの無線電波を受信する度に警報が行われてしまう。
【0004】
このため、特許文献1に記載の発明では、運転者が送信機を所持したまま産業車両を運転すると、定期的に警報がされてしまうので、運転者によっては、その警報を煩わしく感じて警報に対して鈍感になってしまう場合がある。
【0005】
これに対しては、運転者が所持する送信機の電源を遮断する等して無線電波の送信を停止させればよいものの、この手段では、産業車両に乗車する度に送信機の電源を遮断する必要があるので、運転者によっては、その作業が煩わしく感じてしまう場合がある。
【0006】
また、運転者も産業車両に乗車せずに産業車両の近傍(周り)で作業を行う場合があり、このような場合には、作業の安全上、送信機の電源を投入する必要があるが、産業車両に乗車する際に送信機の電源を遮断すると、その後、産業車両の近傍(周り)で作業を行う際に送信機の電源を投入し忘れるおそれが高い。そして、送信機の電源が投入されていないと、産業車両の安全装置を作動させることができないので、産業車両の安全装置の実効性が低下してしまう。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、産業車両の安全装置の実効性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、作業者と産業車両との間で通信を行い、この通信に基づいて警報を行う産業車両の安全装置であって、作業者と産業車両との間で通信を行う第1通信手段と、第1通信手段よりも広い通信領域にて、作業者と産業車両との間で通信を行う第2通信手段と、産業車両の運転者に対して警報を行う車両側警報手段と、第2通信手段による通信が成立し、かつ、第1通信手段による通信が不成立の場合に車両側警報手段による警報を許可し、第1通信手段による通信が成立した場合に車両側警報手段による警報を禁止する警報制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
そして、本発明では、第1通信手段の通信領域は第2通信手段の通信領域よりも狭いので、第1通信手段による通信が成立した場合には、産業車両の極近傍及び産業車両上に作業者、つまり運転者が存在するものとみなすことができる。一方、第2通信手段による通信が成立し、かつ、第1通信手段による通信が不成立の場合には、産業車両の周りに作業者が存在するものとみなすことができる。
【0010】
このため、第2通信手段による通信が成立し、かつ、第1通信手段による通信が不成立の場合に車両側警報手段による警報を許可し、第1通信手段による通信が成立した場合に車両側警報手段による警報を禁止すれば、運転者と作業者とを識別して作業者が産業車両の周りに存在するときに運転者に対して警報が行われ、産業車両の周りに作業者が存在せず運転者が存在する際には警報が行われない。
【0011】
したがって、産業車両に乗車する度に送信機の電源を遮断する必要がないので、産業車両の近傍(周り)で作業を行う際に送信機の電源を投入し忘れるといったことが発生し難い。延いては、産業車両の安全装置を確実に作動させることができるので、産業車両の安全装置の実効性を向上させることができる。
【0012】
また、上述したように、第2通信手段による通信が成立し、かつ、第1通信手段による通信が不成立の場合には、産業車両の周りに作業者が存在するものとみなすことができるので、請求項2に記載の発明では、第2通信手段による通信が成立し、かつ、第1通信手段による通信が不成立の場合に、車両側警報手段及び作業者側警報手段による警報を許可することにより、運転者に加えて作業者に対しても警報を行うことによって、産業車両の安全装置の実効性を更に向上させている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明が適用された実施形態のフォークリフトの安全装置について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のフォークリフトの安全装置1の構成を表す構成図である。
【0014】
本実施形態のフォークリフトの安全装置1は、作業者とフォークリフトとの間で通信を行い、この通信に基づいて警報を行うものであり、図1に示すように、作業者により所持されるIDタグ3と、フォークリフトに搭載され、IDタグ3との間で通信を行う車載器5とを備える。
【0015】
IDタグ3は、車載器5側で非接触で情報を読み取ることができるように、予め内蔵された電池からの電力を受けて、作業者を識別するための識別信号(ID)を定期的に送信する。
【0016】
また、IDタグ3には、警報音を発生するためのブザー4が設けられており、IDタグ3は、車載器5側から送信されてくる後述の警報信号を受信すると、ブザー4を作動させて警報音を発生させる。
【0017】
車載器5は、DC/DCコンバータ7と、警報音を発生するためのブザー9と、IDタグ3から送信されたIDを受信する(読み取る)ためのレシーバ11とを備える。
DC/DCコンバータ7は、フォークリフトに搭載されたバッテリ13の直流電圧を降圧し、ブザー9及びレシーバ11等のフォークリフトに搭載される電子機器に対して電力を供給する。なお、本第1実施形態において、DC/DCコンバータ7は、電源供給を許可/不許可するための電源スイッチ15が、例えばフォークリフトの運転者によりオンされたときに、バッテリ13の直流電圧を降圧して上記電子機器に対して電力を供給するようにされている。
【0018】
レシーバ11は、CPU、RAM、ROM及びタグリーダ等にて構成されており、DC/DCコンバータ7から電力が供給されることで起動する。
また、レシーバ11には、IDタグ3から送信されたIDを受信するための第1アンテナ17a及び第2アンテナ17bの2つのアンテナが設けられており、第1アンテナ17aで受信された受信信号は、減衰器19により所定レベルに減衰されてタグリーダに入力され、第2アンテナ17bで受信された受信信号は、減衰器19により減衰されることなく直接タグリーダに入力される。
【0019】
このため、IDタグ3とレシーバ11の第2アンテナ17bとの通信領域は、IDタグ3とレシーバ11の第1アンテナ17aとの通信領域よりも広くなる。
次に、レシーバ11により実行される処理について、図2を用いて説明する。なお、図2は、レシーバ11により実行される処理を表すフローチャートである。
【0020】
レシーバ11がDC/DCコンバータ7からの電力の供給を受けて起動すると、図2に示すように、まずS110にて、IDタグ3を特定するためのカウント値iに「1」がセットされる。
【0021】
なお、本実施形態において、レシーバ11には、IDを受信した際に、そのIDがどのIDタグ3からのものであるのかを特定することができるように、各IDタグ3のID及びIDタグ3を所持する作業者の数(以下、IDの種類という。)が、ROMに記憶されている。
【0022】
次いで、S120では、カウント値iがIDの種類で割られ、その余りが、今回処理されるレシーバ11の処理対象となるIDタグ3のID番号として決定される。
なお、ここでいうID番号とは、レシーバ11が今回処理対象とすべきIDタグ3を識別するためのものであり、レシーバ11には、IDタグ3のIDとID番号とが関連付けてROMに記憶されている。
【0023】
そして、S130では、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第1アンテナ17aを介して受信されたか否かが判定される。
そして、S130にて、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第1アンテナ17aを介して受信されたと判定された場合には、S140へ処理が移行され、逆に、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第1アンテナ17aを介して受信されていないと判定された場合には、S170へ処理が移行される。
【0024】
S140では、カウント値iが最大値に達したか否かが判定される。
そして、S140にて、カウント値iが最大値に達したと判定された場合には、S150にて、カウント値iがリセットされ、S160へ処理が移行される。
【0025】
一方、S140にて、カウント値iが最大値に達していないと判定された場合には、S160へ処理が移行される。
S160では、カウント値iが「1」増加され、S120へ処理が移行される。
【0026】
S170では、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第2アンテナ17bを介して受信されたか否かが判定される。
そして、S170にて、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第2アンテナ17bを介して受信されていないと判定された場合には、S140へ処理が移行され、逆に、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第2アンテナ17bを介して受信されたと判定された場合には、S180へ処理が移行される。
【0027】
S180では、ブザー9から警報音を発生させてフォークリフトの運転者に対して注意を促すための処理が実行される。
次いで、S190では、S120で決定されたID番号に対応するIDタグ3に対して、そのIDタグ3のブザー4を作動させるための警報信号が送信され、S140へ処理が移行される。
【0028】
以上のように、レシーバ11では、IDタグ3から送信されたIDが第1アンテナ17aを介して受信された場合には、警報が禁止され、IDタグ3から送信されたIDが第2アンテナ17bを介して受信され、かつ、そのIDが第1アンテナ17aを介して受信できなかった場合には、フォークリフトの運転者及び作業者に対して警報が行われる。
【0029】
次に、IDタグ3により実行される処理について、図3を用いて説明する。なお、図3は、IDタグ3により実行される処理を表すフローチャートである。
IDタグ3に電源供給を許可/不許可するための電源スイッチが、作業者によりオンされて、IDタグ3に内蔵された電池からの電力がIDタグ3に供給されることで、IDタグ3により図3の処理が開始されると、まずS210にて、IDの送信が開始される。これにより、IDタグ3は、定期的にIDを送信することとなる。
【0030】
次いで、S220では、車載器5(レシーバ11)から送信されてくる警報信号が受信されたか否かが判定される。
そして、S220にて、警報信号が受信されたと判定された場合には、S230へ処理が移行され、ブザー4から警報音を発生させてIDタグ3を所持する作業者に対して注意を促すための処理が実行される。
【0031】
一方、S220にて、警報信号が受信されていないと判定された場合には、S220へ処理が移行される。
以上説明したように、本第1実施形態のフォークリフトの安全装置1では、IDタグ3とレシーバ11の第1アンテナ17aとの通信領域は、IDタグ3とレシーバ11の第2アンテナ17bとの通信領域よりも狭いので、レシーバ11が第1アンテナ17aを介してIDを受信した場合には、フォークリフトの極近傍及びフォークリフト上に作業者、つまり運転者が存在するものとみなすことができる。一方、レシーバ11が、第2アンテナ17bを介してIDを受信し、かつ、第1アンテナ17aを介してIDを受信できなかった場合には、フォークリフトの周りに作業者が存在するものとみなすことができる。
【0032】
このため、本第1実施形態では、第2アンテナ17bを介してIDを受信し、かつ、第1アンテナ17aを介してIDを受信できなかった場合に警報を行い、レシーバ11が第1アンテナ17aを介してIDを受信した場合に警報を禁止するようにしているので、運転者と作業者とを識別して作業者がフォークリフトの周りに存在するときに運転者に対して警報が行われ、産業車両の周りに作業者が存在せず運転者が存在する際には警報が行われない。
【0033】
したがって、フォークリフトに乗車する度にIDタグ3の電源を遮断する必要がないので、フォークリフトの近傍(周り)で作業を行う際にIDタグ3の電源を投入し忘れるといったことが発生し難い。延いては、フォークリフトの安全装置1を確実に作動させることができるので、フォークリフトの安全装置1の実効性を向上させることができる。
【0034】
また、本第1実施形態では、第2アンテナ17bを介してIDを受信し、かつ、第1アンテナ17aを介してIDを受信できなかった場合に、運転者に加えて作業者に対しても警報を行うようにしているので、フォークリフトの安全装置1の実効性を更に向上させることができる。
【0035】
なお、本第1実施形態では、IDタグ3、第1アンテナ17a、減衰器19、及びレシーバ11が特許請求の範囲に記載された第1通信手段に相当し、IDタグ3、第2アンテナ17b、及びレシーバ11が特許請求の範囲に記載された第2通信手段に相当している。また、ブザー9が特許請求の範囲に記載された車両側警報手段に相当し、ブザー4が特許請求の範囲に記載された作業者側警報手段に相当している。また、S130の処理、及びS170〜190の処理が警報制御手段に相当している。
【0036】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のフォークリフトの安全装置について説明する。
第1実施形態のレシーバ11では、第1アンテナ17aを介してIDを受信したか否かの判定処理(S130)を、第2アンテナ17bを介してIDを受信したか否かの判定処理(S170)よりも先に実行していたが、本実施形態は、逆に、第2アンテナ17bを介してIDを受信したか否かの判定処理(後述のS330)を、第1アンテナ17aを介してIDを受信したか否かの判定処理(後述のS340)よりも先に実行するようにしたものである。
【0037】
以下、第2実施形態のレシーバ11により実行される処理について、図4を用いて説明する。なお、図4は、第2実施形態のレシーバ11により実行される処理を表すフローチャートである。
【0038】
第2実施形態のレシーバ11がDC/DCコンバータ7からの電力の供給を受けて起動すると、図4に示すように、まずS310にて、IDタグ3を特定するためのカウント値iに「1」がセットされる。
【0039】
次いで、S320では、カウント値iがIDの種類で割られ、その余りが、今回処理されるレシーバ11の処理対象となるIDタグ3のID番号として決定される。
S330では、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第2アンテナ17bを介して受信されたか否かが判定される。
【0040】
そして、S330にて、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第2アンテナ17bを介して受信されていないと判定された場合には、S370へ処理が移行され、逆に、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第2アンテナ17bを介して受信されたと判定された場合には、S340へ処理が移行される。
【0041】
S340では、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第1アンテナ17aを介して受信されたか否かが判定される。
そして、S340にて、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第1アンテナ17aを介して受信されたと判定された場合には、S370へ処理が移行され、逆に、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3のIDが第1アンテナ17aを介して受信されていないと判定された場合には、S350へ処理が移行される。
【0042】
S350では、ブザー9から警報音を発生させてフォークリフトの運転者に対して注意を促すための処理が実行される。
次いで、S360では、S320で決定されたID番号に対応するIDタグ3に対して、警報信号が送信され、S370へ処理が移行される。
【0043】
S370では、カウント値iが最大値に達したか否かが判定される。
そして、S370にて、カウント値iが最大値に達したと判定された場合には、S380にて、カウント値iがリセットされ、S390へ処理が移行される。
【0044】
一方、S370にて、カウント値iが最大値に達していないと判定された場合には、S390へ処理が移行される。
S390では、カウント値iが「1」増加され、S320へ処理が移行される。
【0045】
したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、レシーバ11が第1アンテナ17aを介してIDを受信した場合に警報を禁止するので、第2実施形態のフォークリフトの安全装置によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0046】
因みに、第2実施形態のレシーバ11では、第2アンテナ17bを介してIDを受信したか否かの判定処理(S330)が、第1アンテナ17aを介してIDを受信したか否かの判定処理(S340)よりも先に実行されるので、IDタグ3から送信されたIDが第1アンテナ17aを介して受信され、かつ、IDタグ3から送信されたIDが第2アンテナ17bを介して受信された場合に警報が禁止されることとなる。
【0047】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0048】
上記実施形態では、第2アンテナ17bを介してIDが受信され、かつ、第1アンテナ17aを介してIDが受信できなかった場合に、警報信号を送信するようにされていたが、これに限らず、例えば、IDタグ3とレシーバ11との通信回数が設定回数に達した場合に警報信号を送信するようにしてもよい。
【0049】
この場合、上記通信回数は、レシーバ11が、第2アンテナ17bを介してIDを受信し、かつ、第1アンテナ17aを介してIDを受信できなかったときに、その都度カウントするようにしてもよいし、レシーバ11が、第2アンテナ17bを介してIDを受信した後、そのIDが第2アンテナ17bを介して受信できなくなったときに、カウントするようにしてもよい。
【0050】
そして、レシーバ11が、第2アンテナ17bを介してIDを受信した後、そのIDが第2アンテナ17bを介して受信できなくなったときに、通信回数をカウントするようにした場合には、設定回数を大きくすることなく、頻繁に作業者に対して警報がされてしまうことを防止できる。
【0051】
また、上記実施形態では、本発明をフォークリフトに適用した例を挙げて説明したが、これに限らず、他の産業車両に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1実施形態のフォークリフトの安全装置を表す構成図である。
【図2】同実施形態のレシーバにより実行される処理を表すフローチャートである。
【図3】同実施形態のIDタグにより実行される処理を表すフローチャートである。
【図4】第2実施形態のレシーバにより実行される処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1…フォークリフトの安全装置、3…IDタグ、4…ブザー、5…車載器、7…DC/DCコンバータ、9…ブザー、11…レシーバ、13…バッテリ、15…電源スイッチ、17a…第1アンテナ、17b…第2アンテナ、19…減衰器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者と産業車両との間で通信を行い、この通信に基づいて警報を行う産業車両の安全装置であって、
前記作業者と前記産業車両との間で通信を行う第1通信手段と、
前記第1通信手段よりも広い通信領域にて、前記作業者と前記産業車両との間で通信を行う第2通信手段と、
前記産業車両の運転者に対して警報を行う車両側警報手段と、
前記第2通信手段による通信が成立し、かつ、前記第1通信手段による通信が不成立の場合に前記車両側警報手段による警報を許可し、前記第1通信手段による通信が成立した場合に前記車両側警報手段による警報を禁止する警報制御手段と
を備えたことを特徴とする産業車両の安全装置。
【請求項2】
前記作業者に対して警報を行う作業者側警報手段を備え、
前記警報制御手段は、前記第2通信手段による通信が成立し、かつ、前記第1通信手段による通信が不成立の場合に、前記車両側警報手段及び前記作業者側警報手段による警報を許可すること
を特徴とする請求項1に記載の産業車両の安全装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate