説明

画像処理サーバ装置及びその処理方法

【課題】ユーザが記録操作の空き容量を任意のタイミングで確認することができ、録画の成否を判断することができる画像処理サーバ。
【解決手段】STBやプレーヤとサーバがネットワークで接続されてシステムを形成しており、このサーバが録画機器として機能する。サーバでは、STBからの番組情報が録画データとして記録され、また、録画データのタイトルなどの一覧を表わす番組情報データベースを記録するストレージが設けられており、この番組情報データベースにストレージの録画データに対する空き容量を表わす情報が付加されている。かかる番組情報データベースは、端末機器から要求があると、番組情報データベース取得受付処理ユニットで読み取られ、要求があった端末機器に供給される。この端末機器では、この番組情報データベースをもとに、録画データの一覧画面が作成されて表示装置で表示され、このとき、同時にストレージの空き容量も表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像情報や音声情報の記録,再生に係り、特に、ネットワーク上でのかかる情報(以下では、映像情報や音声情報を伴う映像情報を、総称して、画像情報という)を記録,再生する画像処理サーバ装置及びその処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークの普及・広帯域化やデジタル放送を始めとするデジタル映像・音声技術の発展により、家庭内で用いられるネットワークプロトコルとして、家庭内で用いられる機器相互の接続のためのDLNA(Digital Living Network Alliance)や、著作権保護のためのDTCP−IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)が提案され、これらに対応する機器も普及してきている。
【0003】
これに関連して、ローカルエリアネットワーク上でのテレビ放送番組の録画予約システムとして、複数台の録画再生装置が設けられ、そのうちのいずれかで録画予約する場合、録画予約装置が夫々の録画再生装置の空き容量や録画予約などの動作状況を監視しており、ユーザからの録画予約要求があると、録画予約装置が最適な録画再生装置を選択して録画予約を指示するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−173918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、家庭内でのネットワークプロトコルとして、DLNAを想定した場合、同じDLNA機器が番組の視聴や録画,再生といった機能を全て備える必要はなく、夫々の機器が必要とする機能のみを備えていればよい。
【0006】
このような場合、DLNA機器としては、録画機器に記録された番組を再生機器で再生する際には、一般的には、この録画機器に記録されている番組のタイトルの一覧リストを取得し、この一覧リストから再生を希望する番組のタイトルを選択して再生するのが普通であるが、録画機器に放送番組を記録する場合には、記録機器の空き容量を確認し、この放送番組をこの録画機器に記録できるか否かを判断することができることが必要である。
【0007】
上記特許文献1に記載の技術では、録画予約装置が各録画再生装置の録画状況を監視し、最適な録画再生装置を選択してこれに放送番組の録画を行なわせるものであるが、いずれの録画再生装置で空き容量が不足している場合、特に、この録画再生装置が1台である場合には、ユーザが録画予約すると、録画予約装置がこの録画再生装置の状況を判断し、空き容量がないとして、この録画予約はキャンセルされ、ユーザのこの録画予約のための操作が全く無駄なものとなる。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザが記録操作の空き容量を任意のタイミングで確認することができ、録画の成否を判断することができるようにした画像処理サーバ装置及びその処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明による画像処理サーバ装置は、録画データと録画データの番組関連情報が登録された番組情報データベースとが記録されたストレージと、録画指示機能を有する端末から録画要求に応じて、端末からの画像情報を、録画データとして、ストレージに記録する録画処理ユニットと、端末からの要求により、ストレージから番組情報データベースを読み取り、要求があった端末に供給する番組データベース取得受付ユニットと、端末からの再生要求に応じて、ストレージから要求される録画データを再生し、再生要求があった端末に供給する再生処理ユニットとを備え、番組情報データベースには、ストレージの録画データに対する空き容量を表わす情報が含まれ、録画処理ユニットは、端末からの画像情報を、録画データとして、ストレージに記録する毎に、番組情報データベースでのストレージの空き容量を表す情報を更新する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、ストレージに記録される録画データの一覧を表わす番組情報データベースにこのストレージの空き容量も登録されているので、ユーザ側では、かかる番組情報データベースによってストレージでの録画データの確認をするときに、このストレージでの録画データに対する空き容量も確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】画像処理サーバ装置及びその処理方法を用いた画像記録・再生システムの一具体例を示すシステム構成図である。
【図2】図1におけるSTB2の一具体例を示すブロック構成図である。
【図3】図1におけるプレーヤ6の一具体例を示すブロック構成図である。
【図4】図1におけるサーバ1の第1の実施形態を示すブロック構成図である。
【図5】図1に示すサーバ1の第1の実施形態での内部処理システムの一具体例を示すブロック構成図である。
【図6】図5における番組情報データベース41の一具体例を示す図である。
【図7】図5における要求判定処理部42の判定処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図8】図5における録画処理部43の録画処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図9】図5における番組情報データベース取得受付処理部44の処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図10】図6に示す番組情報データベース41を基に作成されてSTB2やプレーヤ6によってテレビ4,5で表示される録画データリスト画面の一具体例を示す図である。
【図11】図5における再生処理部45の再生処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図12】図1におけるサーバ1としての画像処理サーバ装置及び処理方法の第2の実施形態での図5における録画処理部43の録画処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図13】画像処理サーバ装置及び処理方法の第2の実施形態での図5における番組情報データベース41の一具体例を示す図である。
【図14】画像処理サーバ装置及び処理方法の第2の実施形態での空き容量詳細情報が表示される空き容量詳細情報画面の一具体例を示す図である。
【図15】図1に示すサーバ1としての画像処理サーバ装置の第3の実施形態での内部処理システムの一具体例を示すブロック構成図、70は端末データベース作成処理部、71は端末データベースである。
【図16】図15における番組情報データベース411の一具体例を示す図である。
【図17】図15における番組情報データベース412の一具体例を示す図である。
【図18】図15における端末データベース作成処理部70の端末データベース作成処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図19】図15における録画処理部43aの録画処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図20】図15における番組情報データベース取得受付処理部44aの処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図21】図16,図17に示す番組情報データベース411,412を基に作成されてSTB2やプレーヤ6によってテレビ4,5で表示される録画データリスト画面の一具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態を図面により説明する。
【0013】
《第1の実施形態》
まず、画像処理サーバ装置及びその処理方法を用いた画像記録・再生システムについて説明する。
【0014】
図1は画像処理サーバ装置及びその処理方法を用いた画像記録・再生システムの一具体例を示すシステム構成図であって、1は本発明による画像処理サーバ装置(以下、単にサーバという)、2はSTB(セット アップ ボックス(Set Top Box))、3はアンテナ、4,5はテレビ(表示装置)、6はプレーヤ、7はレコーダ、8はパソコン、9はネットワークである。
【0015】
同図において、宅内(家庭内など)にネットワーク9が配線されており、これに同じ宅内に設置されて使用されるSTB2やプレーヤ6,レコーダ7,パソコン8などの機器(以下、これらを総称する場合、サーバに対して、端末機器という)が接続され、さらに、サーバ1も、STB2やパソコン8などからの画像情報(テレビ番組の映像情報や音声情報など)を記録可能に、このネットワーク9に接続されて、画像ネットワークシステムが構成されている。また、STB2には、表示装置としてのテレビ4が接続され、プレーヤ6には、表示装置としてのテレビ5が接続されている。
【0016】
かかるシステムにおいては、表示装置としてのテレビ4,5はテレビ番組などの表示(視聴)機能のみを有するものであり、STB2はテレビ番組の選局・受信機能やテレビ4での再生表示指示機能,サーバ1への録画指示機能を有し、プレーヤ6はテレビでの再生表示指示機能のみを有している。サーバ1は、STB2の録画要求のもとに、STB2でアンテナ3から受信されてネットワーク9を介して供給される受信番組の画像情報を記録し、また、STB2やプレーヤ6の再生要求のもとに、再生指示された画像情報を再生してSTB2やプレーヤ6に配信し、テレビ4,5で視聴することができるようにする。
【0017】
また、レコーダ7は画像情報のメモリカードなどのリムーバブルメディアでの記録再生機能を有しており、STB2やプレーヤ6からサーバ1での所望画像情報を指定してレコーダ7での記録指示があると、STB6はこの指定された画像情報を再生し、ネットワーク9を介してレコーダ7に供給する。これにより、サーバ1に記録されているこの画像情報がレコーダ7でリムーバブルメディアに記録される。あるいはまた、STB2やプレーヤ6からレコーダ7に装着されたリムーバブルメディアに記録されている所望画像情報を指定してサーバ1への記録指示があると、この画像情報がこのリムーバブルメディアから再生され、サーバ1に供給されて記録される。
【0018】
さらに、パソコン8では、その画像情報をサーバ1に記録する指示を行なうこともでき、かかる記録指示があると、パソコン8からの画像情報がネットワーク9を介してサーバ1に供給されて記録される。サーバ1に記録されてかかるパソコン8の画像情報も、STB2で受信された番組の画像情報と同様、STB2やプレーヤ6の再生要求により、サーバ1から再生してテレビ4,5で表示させることができるし、パソコン8で読み取って再生させるようにすることもできる。
【0019】
このように、サーバ1では、STB2で受信された番組の画像情報やレコーダ7に装着されたリムーバブルメディアに記録されている画像情報、パソコン8からの画像情報を記録して保存することができ、また、また、サーバ1に保存されているこれら画像情報を、テレビ4,5やパソコン8で視聴することができるし、レコーダ7でリムーバブルメディアに記録することができる。テレビ4,5やパソコン8で視聴される画像情報やレコーダ7でリムーバブルメディアに記録される画像情報は、STB2からの画像情報やレコーダ7,パソコン8からの画像情報のいずれでもよい。
【0020】
なお、以下では、STB2やテレビ4,5、プレーヤ6、サーバ1について説明するが、レコーダ7,パソコン8についても同様である。なお、図1に図示していないが、端末機器として、携帯端末もネットワーク9に接続可能とすることができ、パソコン8と同様に用いるようにすることもできる。
【0021】
次に、図1におけるSTB2やプレーヤ6などの具体例について説明する。
【0022】
図2は図1におけるSTB2の一具体例を示すブロック構成図であって、10はチューナ、11はCPU(中央処理ユニット)、12はROM(リード オンリ メモリ)、13はRAM(ランダム アクセス メモリ)、14はデコーダ、15は入出力I/F(インタフェース)、16はネットワークI/Fである。
【0023】
同図において、STB2は、アンテナ3(図1)に接続されたチューナ10と、各部の動作制御を行なうCPU11と、CPU11が各部を動作制御するために実行するプログラムが格納されているROM12と、CPU11がROM12でプログラムを実行するために用いられるRAM13と、チューナ10で選局されたチャンネルの画像情報をデコードするデコーダ14と、リモコンなどからのユーザの操作信号が入力される入出力I/F15と、ネットワーク9(図1)に接続され、ネットワーク9との間で情報のやり取りをするネットワークI/F16とから構成されている。
【0024】
STB2では、CPU11の動作制御のもとに、入出力I/Fからのユーザの指示に応じて、テレビ4を用いた放送番組などの画像情報の視聴動作やサーバ1(図1)への放送番組の録画動作,サーバ1からの録画番組の再生動作が行なわれる。
【0025】
受信放送番組の視聴動作は次のように行なわれる。
【0026】
即ち、入出力I/F15からユーザのリモコンなどによる電源オン操作が入力されると、CPU11はSTB2の電源とテレビ4の電源をオンし、チューナ10とデコーダ14とを動作開始させる。これにより、チューナ10はそのときに設定される選局チャンネルの放送番組をアンテナ3から受信して選局し、デコーダ14に出力する。また、入出力I/F15からユーザのリモコンなどによって所望チャンネルの選局操作が入力されると、CPU11の制御により、チューナ10はこの指定された所望チャンネルの選局状態に設定され、これにより、このチャンネルの放送番組がチューナ10で選局されてデコーダ14に出力される。デコーダ14では、チューナ10で受信された放送番組の画像情報がデコーダされ、テレビ4に供給される。これにより、チューナ10で受信された放送番組がテレビ4で視聴される。
【0027】
受信放送番組の録画動作は次のように行なわれる。
【0028】
即ち、かかる録画動作は、入出力I/F15からユーザのリモコンなどによる録画操作の入力やRAM13に記録されている録画予約情報(これは、電子番組表(EPG)を用いて入出力I/F15からのユーザの操作によって作成される)を基に行なわれるものであって、入出力I/F15からユーザのリモコンなどによる録画操作の入力があった場合には、現在チューナ10で受信されてテレビ4で視聴されている放送番組の画像情報がネットワークI/F16からネットワーク9(図1)に出力されるものであり、RAM13に録画予約情報が記録されており、この録画予約情報を基にCPU11が録画予約すべき放送番組の放送時刻になると、CPU11はSTB2の電源をオンし、チューナ10をこの録画予約の放送番組のチャンネルを選局する状態に設定し、これにより、チューナ10で受信選局されたこの録画予約の放送番組の画像情報がネットワークI/F16からネットワーク9(図1)に出力される。ネットワーク9では、ネットワーク16から出力される画像情報をサーバ1(図1)に転送し、このサーバ1に録画させる。
【0029】
サーバ1からの録画番組などの画像情報の再生動作は次のように行なわれる。
【0030】
即ち、STB2が電源オンの状態にあるときに、入出力I/Fからユーザのリモコンなどによる再生操作の入力があると、CPU11はネットワークI/F16からネットワーク9を介してサーバ1に再生要求を送信し、この要求に応じてサーバ1からネットワーク9を介して送られてくる再生要求した再生画像情報をネットワークI/F16で受信する。受信されたこの再生画像情報はデコーダ14でデコードされてテレビ4に供給される。これにより、サーバ1に記録されている所望の画像情報を再生してテレビ4で視聴することができる。ここで、サーバ1から提供されてテレビ4で視聴できる画像情報としては、STB2からサーバ1に記録された放送番組の画像情報であることは勿論のこと、レコーダ7のリムーバブルメディアから再生されてサーバ1に記録されて画像情報でもあるし、また、パソコン8から提供されてサーバ1に記録された画像情報でもある。
【0031】
図3は図1におけるプレーヤ6の一具体例を示すブロック構成図であって、20はCPU、21はROM、22はRAM、23はデコーダ、24は入出力I/F、25はネットワークI/Fである。
【0032】
同図において、プレーヤ6は、各部の動作制御を行なうCPU20と、CPU20が各部を動作制御するために実行するプログラムが格納されているROM21と、CPU20がROM21でプログラムを実行するために用いられるRAM22と、ネットワーク9(図1)に接続され、ネットワーク9との間で情報のやり取りをするネットワークI/F25と、ネットワーク9を介して受信されたサーバ1(図1)からの再生画像情報をデコードし、テレビ5に供給するデコーダ23と、リモコンなどからのユーザの操作信号が入力される入出力I/F24とから構成されている。
【0033】
プレーヤ6では、入出力I/F24からのユーザの再生要求操作指示に応じて、CPU20の動作制御のもとに、サーバ1からの録画番組などの画像情報の再生動作が行なわれる。
【0034】
このサーバ1からの画像情報の再生動作は、次のように行なわれる。
【0035】
入出力I/F24からユーザのリモコンなどによる画像情報の再生要求が入力されると、CPU20の制御のもとに、CPU20でこの画像情報の再生要求情報が作成され、ネットワーク25からネットワーク9を介してサーバ1に送られる。サーバ1では、この要求される画像情報を再生し、ネットワーク9に出力する。この再生された画像情報はネットワークI/F25で受信され、デコーダ23でデコードされてテレビ5に供給される。これにより、プレーヤ6で再生要求された画像情報がサーバ1から提供されてテレビ5で視聴することができる。
【0036】
ここで、サーバ1から提供されてテレビ5で視聴できる画像情報としては、STB2からサーバ1に記録された放送番組の画像情報であることは勿論のこと、レコーダ7のリムーバブルメディアから再生されてサーバ1に記録されて画像情報でもあるし、また、パソコン8から提供されてサーバ1に記録された画像情報でもある。
【0037】
次に、図1に示すシステムで用いられるサーバ1としての画像処理サーバ装置及びその処理方法の第1の実施形態について説明する。
【0038】
図4は図1におけるサーバ1としての画像処理サーバ装置及び処理方法の第1の実施形態を示すブロック構成図であって、30はCPU、31はROM、32はRAM、33はネットワークI/F、34はストレージI/F、35はストレージ(記録装置)である。
【0039】
同図において、サーバ1は、各部の動作制御を行なうCPU30と、CPU30が各部を動作制御するために実行するプログラムが格納されているROM31と、CPU30がROM31でプログラムを実行するために用いられるRAM32と、ネットワーク9(図1)に接続され、ネットワーク9との間で情報のやり取りをするネットワークI/F33と、画像情報を記録して保存するストレージ35と、ストーレッジ35での画像情報の記録再生を行なうためのストレージI/F34とから構成されている。
【0040】
サーバ1では、STB2(図1)からネットワーク9を介して画像情報の録画要求があると、CPU30の制御のもとに、この録画要求と録画する画像情報がネットワークI/F33で受信され、受信された画像情報がストレージI/F34によってストレージ35に記録(録画)される。レコーダ7やパソコン8などから録画要求があった場合も、同様である。
【0041】
また、STB2やプレーヤ6(図1)からネットワーク9を介して指定される所望の画像情報の再生要求があると、CPU30の制御のもとに、この再生要求がネットワークI/F33で受信され、受信された再生要求で指定される画像情報がストレージI/F34によってストレージ35から再生される。この再生された画像情報はストレージI/F34を介して読み取られ、ネットワークI/F33からネットワーク9を介して再生要求があったSTB2またはプレーヤ6に供給される。レコーダ7やパソコン8などから再生要求があった場合も、同様である。
【0042】
図5は図1に示すサーバ1としての画像処理サーバ装置の第1の実施形態での内部処理システムの一具体例を示すブロック構成図であって、40は録画データ、41は番組情報データベース、42は要求判定処理ユニット、43は録画処理ユニット、44は番組データベース取得受付処理ユニット、45は再生処理ユニットであり、図4に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0043】
同図において、要求判定処理ユニット42,録画処理ユニット43,番組データベース取得受付処理ユニット44,再生処理ユニット45などはハードウェア処理部であり、集積回路化されるなどしてハードウェアで実現できる。
【0044】
一方、RAM32に格納された要求判定処理プログラム,録画処理プログラム,番組データベース取得受付処理プログラム,再生処理プログラムなど各種のプログラムをRAM32に格納し、これらプログラムをCPU30で実行することにより、要求判定処理,録画処理,番組データベース取得受付処理,再生処理などの各処理を行なうようにして、要求判定処理ユニット42,録画処理ユニット43,番組データベース取得受付処理ユニット44,再生処理ユニット45などをソフトウェアで実現することもできる。
【0045】
サーバ1では、CPU30(図4)による処理として、要求判定処理ユニット42,録画処理ユニット43,番組データベース取得受付処理ユニット44及び再生処理ユニット45を備えたものである。また、ストレージ35には、録画要求があった放送番組の画像情報などが録画データ40として記録され、また、録画データ毎にその番組関連情報を表わす番組情報データベース41が記録されている。
【0046】
ネットワーク9を介した録画または再生などの要求情報がネットワークI/F33で受信されると、要求判定処理ユニット42がこの要求情報を処理してこれが画像情報の録画を要求するものか、ストレージ35の番組情報データベース41を要求するものであるか、録画データ40の再生を要求するものかを判定し、録画を要求するものであるときには、これを録画処理ユニット43に通知する。
【0047】
これにより、録画処理ユニット43が起動し、ネットワーク9を介してネットワークI/F33で受信された画像情報をストレージI/F34を介して、録画データ40としてストレージ35に記録する。この際、録画処理ユニット43はストレージ35での番組情報データベース41を読み取り、新たに記録した録画データに関して更新してストレージ35に記録する。これにより、番組情報データベース41では、常にストレージ35に記録されている録画データ40全てに関する番組関連情報が登録されている。
【0048】
なお、この番組関連情報は、例えば、EPG(電子番組表)などから得られるものであり、STB2などがサーバ1に番組の画像情報を供給して記録させる場合には、まず、この画像情報の番組関連情報がサーバ1に供給され、これに付随して画像情報がサーバ1に送られる。レコーダ7やパソコン8などから画像情報をサーバ1で記録する場合も、同様であって、画像情報の関連情報が番組関連情報として作成されており、これが画像情報とともにサーバ1に送られる。
【0049】
また、番組情報データベース41では、ストレージ35での録画データ40に対する空き容量も登録されており、録画処理ユニット43が新たな録画データ40を記録する毎に、ストレージ35での録画データ40に対する空き容量を求めて番組情報データベース41をも更新する。
【0050】
なお、図5では、図示を省略しているが、ストレージ35に記録された録画データ40を選択して削除する録画データ削除ユニットも設けられており、STB2などの録画指示機能を有する端末機器で指定される録画データの削除要求があると、録画データ削除ユニットがストレージ35内のこの指定される録画データを削除する。このことは、他の実施形態においても、同様である。
【0051】
図6は番組情報データベース41の一具体例を示す図であって、41aはID(識別)番号、41bは録画タイトル名、41cは録画ファイル名、41dはサムネイルの有無、41eはフォーマット情報である。
【0052】
同図において、番組情報データベース41では、録画データ40毎に、録画データ40に録画順に割り当てられるID番号41aと、録画データ40の番組のタイトルを表わす録画タイトル名41bと、録画データに割り当てられたファイルを表わす録画ファイル名41cと、サムネイルが存在する録画データに対しては“1”が設定され、サムネイルが存在しない録画データに対しては“0”が設定されたサムネイルの有無41dと、「MPEG」や「JPEG」などの録画データのフォーマット情報41eとが登録される。録画データがこのようなフォーマット化されていない場合には、フォーマット情報41eは「Unknown」が登録されるか、あるいは空き欄とする。
【0053】
但し、「1」のID番号41aはストレージ35での録画データ40に対する空き容量情報に割り当てられており、このID番号41aが「1」の空き容量情報に対しては、録画タイトル名41bのみが現在の空き容量が、例えば、図示するように、「空き容量:9G」として設定され、これ以外の録画ファイル名41c,サムネイルの有無41d及びフォーマット情報41eは設定されない。即ち、録画ファイル名41cは空きとし、サムネイルの有無41dは「0」とし、フォーマット情報41eは「Unknown(未定義)」とされる。これら録画ファイル名41c,サムネイルの有無41d及びフォーマット情報41eを全て空き欄としてもよい。
【0054】
サーバ1のCPU30もしくは録画処理ユニット43は、ストレージI/F34を介して、ストレージ36にアクセスする。CPU30はストレージ36の空き容量情報を取得し、取得した空き容量情報Xを、ID番号41aが「1」の録画タイトル名41bの部分に、「空き容量:XG」として書き込む。
【0055】
また、録画処理ユニット43(図5)で新たな番組の画像情報を新たな録画データとしてストレージ35に記録するときには、この新たな録画データに番組情報データベース41に現在登録されている最後のID番号41aの次のID番号が割り当てられ、このID番号とともに番組関連情報が番組情報データベース41が追加登録され、これとともに、ID番号41aが「1」で録画タイトル名41b、即ち、空き容量情報が更新される。
【0056】
なお、ストレージ35では、レコーダ7やパソコン8などからの画像情報も、録画データ40として、ストレージ35に記録保持されるものであり、これに伴って、かかる録画データ40にID番号41aが割り当てられ、その番組関連情報とともに番組情報データベース41に登録される。図6に示す具体例では、例えば、ID番号41aが「9」,「10」の録画データ(写真001,002)がレコーダ7やパソコン8などからの静止画データである。
【0057】
図5に戻って、要求判定処理ユニット42は、要求情報が番組情報データベースを要求するものであることが判定すると、これを番組データベース取得受付処理ユニット44に通知する。番組データベース取得受付処理ユニット44は、この通知を受けると、ストレージ35から図6に示す番組情報データベース41を読み取り、ネットワークI/F33からネットワーク9を介して再生要求があったSTB2やプレーヤ6に送信する。かかる番組情報データベース41は、STB2やプレーヤ6で受信されることによってテレビ4やテレビ5で表示され、これにより、ユーザが再生を希望する録画データを選択することができ、また、ストレージ35での録画データ40に対する空き容量を確認することができる。
【0058】
また、STB2やプレーヤ6で番組情報データベース41から所望の録画データ40を指定してそのID番号41a(図6)、あるいは、ID番号41aと録画ファイル名41c(図6)などによって再生が要求されると、要求判定処理ユニット42は要求情報が録画データの再生を要求するものと判定し、これを、ID番号41a、あるいは、ID番号41aや録画ファイル名41cなどとともに、再生処理ユニット45に通知する。再生処理ユニット45は、この通知に基づいて、ID番号41a、あるいは、ID番号41aや録画ファイル名41cなどをもとにストレージ35から要求される録画データ40を再生し、ネットワークI/F33からネットワーク9を介して要求があったSTB2やプレーヤ6などに供給する。これにより、テレビ4やテレビ5などでこの録画データ40が画像情報として表示され、ユーザはこれを視聴することができる。
【0059】
図7は図5における要求判定処理ユニット42の判定処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0060】
同図において、要求判定処理ユニット42は、STB2やプレーヤ6などからの要求情報を取得すると、その判定処理を開始し(ステップS100)、この要求情報が画像情報の録画を要求するものであるか、ストレッジ35の番組情報データベースを要求するものであるか、ストレッジ35の所定の録画データの再生を要求するものであるかを判定処理する(ステップS101)。
【0061】
その判定処理の結果、要求情報が画像情報の録画を要求するものであるときには、録画処理ユニット43にその旨を通知してそれを起動させ(ステップS102)、ストレッジ35の番組情報データベースを要求するものであるときには、番組情報データベース取得受付処理ユニット44にその旨を通知してそれを起動させ(ステップS103)、ストレージ35の所定の録画データの再生を要求するものであるときには、再生処理ユニット45にその旨を通知してそれを起動させる(ステップS104)。このようにして、録画処理ユニット43,番組情報データベース取得受付処理ユニット44,再生処理ユニット45のいずれかを起動させると、要求判定処理ユニット42の判定処理は終了する(ステップS105)。
【0062】
図8は図5における録画処理ユニット43の録画処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0063】
同図において、録画処理ユニット43は、要求判定処理ユニット42から録画の要求があったことが通知されると、録画処理動作を開始し(ステップS110)、録画要求をしたSTB2(図1)からの録画要求される番組に関連する番組関連情報を取得し(ステップS111)、次いで、ストレージ35から番組情報データベース41を取得して(ステップS112)、夫々をRAM32(図4)に保存する。
【0064】
そして、録画要求したSTB2から録画要求される画像情報のストリームを取得し(ステップS113)、これにID番号41aを割り当ててストリーム35に録画データ40としてストレージ35の空いている録画ファイルに記録する。これとともに、RAM32に保存されているこの画像情報の番組関連情報にも、同じID番号を割り当てる(ステップS114)。そして、かかる記録動作がこの録画データ40のストリームの終端まで行なわれ(ステップS115の“NO”)、このストリームの終端に達すると(ステップS115の“YES”)、この録画データ40のストレージ35への記録処理が終了する(ステップS116)。
【0065】
次いで、録画処理ユニット43は、新たに録画されたこの録画データのストレージ35への転送時に計測した転送レート(ビットレート)と転送時間とからこの録画データの記録容量Yを求める。録画処理ユニット43は、RAM32に保存されている番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bから空き容量情報Xを取得する。図6の例では、空き容量として、「9G」を取得している。
【0066】
録画処理ユニット43は、取得したこの空き容量情報Xからこの録画データの記録容量Yを引き算し、この計算結果の値を、新たな空き容量情報として、番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bの欄に「空き容量:X−YG」を書き込み、設定する(ステップS117)。
【0067】
または、録画処理ユニット43は、録画処理が終了した後に、ストレージ35にアクセスし、ストレージ35の空き容量Zを求め、番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」41bの欄に「空き容量:ZG」を書き込み、設定する(ステップS117)。
【0068】
さらに、この番組情報データベース41に新たに記録された録画データ40の番組関連情報(録画タイトル名41bやサムネイルの有無41d,フォーマット情報41e)を番組情報データベース41でのこの録画データ40に割り当てられたID番号に該当する場所に追加するとともに、この録画データ40が記録された録画ファイルのファイル名41cを登録する。このようにして、RAM32に保持されている番組情報データベース41が更新され、この更新された番組情報データベース41が、ストレージ35において、これまで記録されている番組情報データベース41に変わって記録される(ステップS118)。
【0069】
以上により、新たな録画データ40がストレージ35に記録されるとともに、ストレージ35での番組情報データベース41が更新され、録画処理ユニット43の録画処理動作が終了する(ステップS119)。
【0070】
図9は図5における番組情報データベース取得受付処理ユニット44の処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0071】
同図において、番組情報データベース取得受付処理ユニット44は、要求判定処理ユニット42からストレージ35に記録されている番組情報データベース41の要求があったことが通知されると、番組情報データベース取得受付処理を開始し(ステップS120)、ストレージ35から番組情報データベース41を取得して(ステップS121)、要求があったSTB2やプレーヤ6にこれを送信する(ステップS112)、これにより、番組情報データベース取得受付処理ユニット44の処理動作を終了する(ステップS123)。
【0072】
以上のように、サーバ1から送信された画像情報データベース41は、これの要求があったSTB2、もしくはプレーヤ6で受信される。ここで、図2に示すSTB2について説明すると、このSTB2では、この画像情報データベース41がネットワーク9を介してネットワークI/F16で受信され、RAM13に格納されてCPU11で処理され、録画データリスト画面が作成される。この録画データリスト画面は、デコーダ14で処理されずにテレビ4に供給されて表示される。なお、図5における番組情報データベース取得受付処理ユニット44でストレージ35から読み出された番組情報データベース41が処理されて録画データリスト画面が作成され、これをSTB2やプレーヤ6などに送信するようにしてもよい。
【0073】
図10は図6に示す番組情報データベース41を基に作成されてSTB2やプレーヤ6によってテレビ4,5で表示される録画データリスト画面の一具体例を示す図であって、50はこの録画データリスト画面、51は空き容量欄,52,52a,52bは録画データ欄、53はスクロールバーである。
【0074】
同図において、この録画データリスト画面50では、縦横に複数個ずつ情報欄51,52が配列されており、番組情報データベース41のID番号41a順に左上角の情報欄51から右下角の録画データ欄52へと番組関連情報が配列されて表示される。
【0075】
ここで、録画データ欄52では、サムネイルが設けられている(即ち、番組情報データベース41でサムネイルの有無41dが「1」の)録画データ40に対して、このサムネイルが表示される。録画データ欄52bはサムネイルが表示される録画データ欄である。また、サムネイルが設けられていない(即ち、番組情報データベース41でサムネイルの有無41dが「0」の)録画データ欄52には、録画タイトル名41b(図6)が表示される。録画データ欄52aはタイトル名が表示される録画データ欄である。
【0076】
図6でのID番号41bが「1」の部分はサムネイルが無く、従って、録画タイトル名41bが表示されるが、この部分には、図8で示した通り、「空き容量:9G」が書き込まれているため、図10での左上角の録画データ欄51には、番組情報データベース41でのID番号41aが「1」の「空き容量:9G」が表示される。
【0077】
この録画データリスト画面50には、図示しないが、カーソルも表示されており、STB2やプレーヤ6でユーザがリモコン操作することにより、このカーソルを操作することができ、これにより、所望とする録画データの録画データ欄52を選択操作することができて、ストレージ35に記録させている録画データ40のうちの所望の録画データ40の再生を要求することができる。
【0078】
なお、録画データリスト画面50でストレージ35に記録させている全ての録画データ40に対して録画データ欄52が同時に表示できないときには、スクロールバー53が表示され、リモコンによるカーソル操作により、録画データリスト画面50を上下方向にスクロールさせることができる。
【0079】
このように、テレビ4やテレビ5では、ストレージ35に記録されている録画データ40のリストが表示され、これによってストレージ35に記録されている録画データ40を確認することができて、そのいずれかの再生要求をすることができるとともに、空き容量欄51により、ストレージ35の空き容量を確認することもできる。
【0080】
図11は図5における再生処理ユニット45の処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0081】
同図において、再生処理ユニット45は、要求判定処理ユニット42からストレージ35に記録されている録画データ40の再生要求があったことが通知されると、再生処理動作を開始し(ステップS130)、STB2やプレーヤ6などからの再生要求情報から再生が要求される録画データのID番号41aや録画ファイル名41cを取得し、あるいは再生要求情報が再生が要求される録画データのID番号41aのみを有する場合には、このID番号41aを取得するとともに、ストレージ35から番組情報データベース41を取得してこのID番号41aに該当する録画ファイル名41cを取得する(ステップS131)。
【0082】
そして、これらID番号41aと録画ファイル名41cとを基に、ストレージ35で再生要求があった録画データ40を検索し、その読み込み処理(再生処理)を行ない(ステップS132)、この録画データのストリームを再生要求があったSTB2やプレーヤ6に送信する。かかる録画データの再生処理はこの録画データが読み込みし終わるまで行なわれ(ステップS134の“NO”)、その読み込みが終了すると、即ち、この録画データ全体が読み込まれると(ステップS134の“YES”)、この再生が要求された録画データの読み込みが終了し(ステップS135)、再生処理ユニット45の再生処理動作を終了する(ステップS136)。
【0083】
なお、以上の録画処理動作や番組情報データベース取得受付処理動作,再生処理動作は、パソコン8(図1)などの他の端末機器からの要求に対しても、同様に実行されるものである。また、レコーダ7に対しては、STB2やプレーヤ6での操作によって行なわれるものである。
【0084】
以上のように、第1の実施形態では、STB2やプレーヤ6でストレージ35に記録されている番組情報データベース41を取得し、これをテレビ4,5で録画データリスト画面50(図10)として表示させることができるものであって、この録画データリスト画面50で同時に録画データに対するストレージ35の空き容量を表示させることができる。この場合、番組情報データベース41はストレージ35で作成され、この際、サーバ1では、ストレージ35の空き容量情報も取得して番組情報データベース41に付加する処理が行なわれるものであるから、STB2やプレーヤ6としては、ストレージ35での録画データの確認のために番組情報データベース41の取得要求をするだけで、ストレージ35の空き容量の情報も同時に取得して録画データの一覧(録画データリスト画面50)に表示させることができ、STB2やプレーヤ6としては、録画データの一覧を取得して表示させるといった基本的な機能しか必要とせずに、サーバ1のストレージ35の空き容量を確認することが可能となる。
【0085】
また、空き容量を表示することにより、空き容量が不足した場合の削除すべき録画データの選択などの処置を直ちに行なうことができるし、また、空き容量の不足による録画及び録画予約の失敗を未然に防ぐことができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0086】
なお、録画データリスト画面50(図10)において、ストレージ35の空き容量情報を空き容量欄51で、例えば、「空き容量:9G」のように、直接空き容量を文字表示するものとしたが、空き容量の大きさに応じて、空き容量欄51で表示される文字の色や大きさを変化させ、STB2やプレーヤ6のユーザに注意を促すようにしてもよい。
【0087】
《第2の実施形態》
図12は図1におけるサーバ1としての画像処理サーバ装置及び処理方法の第2の実施形態での図5における録画処理ユニット43の録画処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0088】
この第2の実施形態も、先の第1の実施形態と同様の構成をなすものであるが、この第2の実施形態での録画処理ユニット43(図5)の録画処理動作の一具体例としては、図12に示すように、図8に示す第1の実施形態での録画処理ユニット43の録画処理動作に、ステップS117で取得したストレージ35の空き容量の詳細情報を録画処理ユニット43で処理してそのストリームを作成処理するステップS140を追加し、この空き容量詳細情報のストリームをRAM32に格納されているストレージ35の番組情報データベース41に登録するものである。
【0089】
以下、図8に示すフローチャートの重複するステップも含めて、この第2の実施形態での録画処理ユニット43の録画処理動作を図12により説明する。
【0090】
録画処理ユニット43(図5)は、要求判定処理ユニット42(図5)から録画の要求があったことが通知されると、録画処理動作を開始し(ステップS110)、録画要求をした、例えば、STB2(図1)からの録画要求される番組に関連する番組関連情報を取得し(ステップS111)、次いで、ストレージ35から番組情報データベース41を取得して(ステップS112)、夫々をRAM32(図4)に保存する。
【0091】
そして、録画要求したSTB2から録画要求される画像情報のストリームを取得し(ステップS113)、これにID番号41aを割り当てて、録画データ40として、ストレージ35の空いている録画ファイルに記録する。これとともに、RAM32に保存されているこの画像情報の番組関連情報にも、同じID番号を割り当てる(ステップS114)。そして、かかる記録動作がこの録画データ40のストリームの終端まで行なわれ(ステップS115の“NO”)、このストリームの終端に達すると(ステップS115の“YES”)、この録画データ40のストレージ35への記録処理が終了する(ステップS116)。
【0092】
次いで、録画処理ユニット43は、新たに録画されたこの録画データ40のストレージ35への転送時に計測した転送レート(ビットレート)と転送時間とからこの録画データの記録容量Yを求める。録画処理ユニット43は、RAM32に保存されている番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bから空き容量情報Xを取得する。図13に示す例では、空き容量として、「9G」を取得している。
【0093】
録画処理ユニット43は、取得した個の空き容量情報Xからこの録画データの記録容量Yを引き算し、その計算結果の値を、新たな空き容量情報として、番組データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bの欄に「空き容量:X−YG」を書き込み、設定する(ステップS117)。
【0094】
または、録画処理ユニット43は、録画処理が終了した後に、ストレージ35にアクセスし、ストレージ35の空き容量Zを求め、番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」41bの欄に「空き容量:ZG」を書き込み、設定する(ステップS117)。
【0095】
また、録画処理ユニット43は、この空き容量に関する情報(空き容量情報)を作成するとともに、それを所定のフォーマットのストリーム(例えば、録画データ40と同じMPEG形式のストリーム)を作成し、ストレージ35の予め決められた所定のファイル(録画ファイル名41c=「Available.mpg」(図13))に空き容量情報として格納される。これにより、番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bが更新される(ステップS140)。
【0096】
これとともに、RAM32(図4)に格納されている番組情報データベース41でのID番号41aの空き容量情報の更新が行なわれ、また、この番組情報データベース41に新たに記録された録画データ40の番組関連情報(録画タイトル名41bやサムネイルの有無41d,フォーマット情報41e)を番組情報データベース41でのこの録画データ40に割り当てられたID番号41aに該当する場所に追加するとともに、この録画データ40が記録された録画ファイルのファイル名41cを登録する。このようにして、RAM32に保持されている番組情報データベース41が更新され、この更新された番組情報データベース41が、ストレージ35において、これまで記録されている番組情報データベース41に変わって記録される(ステップS118)。
【0097】
以上により、新たな録画データ40がストレージ35に記録されるとともに、ストレージ35での番組情報データベース41が更新され、録画処理ユニット43の録画処理動作が終了する(ステップS119)。
【0098】
図13はこのようにして作成された図5における番組情報データベース41の一具体例を示す図であって、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0099】
同図において、この第2の実施形態においても、番組情報データベース41は、図6に示す第1の実施形態での番組情報データベース41と同様であって、ID番号41a,録画タイトル名41b,録画ファイル名41c,サムネイルの有無41d,フォーマット情報41eとからなるものであるが、ID番号41aが「1」の空き容量に関しては、空き容量詳細情報ストリームがフォーマット化されてストレージ35の予め決められた所定のファイルに格納されたことから、録画ファイル名41cにこの空き容量詳細情報ストリームが格納されているファイルのファイル名が、例えば、「Avaiiable.mpg」として、登録され、かつ空き容量詳細情報ストリームのフォーマット形式がMPEGとすると、フォーマット情報41eとして、「MPEG」が登録される。
【0100】
この第2の実施形態においても、要求判定処理ユニット42からストレージ35に記録されている番組情報データベース41の要求があったことが番組情報データベース取得受付処理ユニット44に通知されると、番組情報データベース取得受付処理ユニット44は、図9に示す番組情報データベース取得受付処理を行ない、ストレージ35から番組情報データベース41を取得するとともに、この番組情報データベース41のID番号41aに対する録画ファイル名41cのファイルに記録されている空き容量詳細情報ストリームを取得し、これら番組情報データベース41と空き容量詳細情報ストリームとを要求があったSTB2やプレーヤ6にこれを送信する。
【0101】
この場合、STB2から要求があったものとすると、このSTB2は、図2において、これら番組情報データベース41と空き容量詳細情報ストリームとをネットワークI/F16で受信し、RAM13に格納する。そして、CPU11はRAM13から番組情報データベース41を読み取って処理し、録画データリスト画面を作成してテレビ4に供給する。これにより、テレビ4では、図10に示すように、録画データリスト画面50が表示される。
【0102】
ここで、この録画データリスト画面50では、空き容量欄51も、リモコンによるカーソル操作により、選択可能であり、ユーザがリモコン操作でこの空き容量欄51を選択すると、STB2のRAM13から先に記録された空き容量詳細情報ストリームが読み出され、デコーダ14でデコードされた後、テレビ4に供給される。これにより、テレビ4では、空き容量詳細情報が表示される。
【0103】
図14はかかる空き容量情報が表示される空き容量詳細情報画面の一具体例を示す図であって、60は空き容量詳細情報画面、61は空き容量表示エリア、62は空き容量情報表示エリア、63は使用状況表示エリアである。
【0104】
同図において、空き容量詳細情報画面60では、ストレージ35(図5)での録画データ40に対する空き容量を表示する空き容量表示エリア61と、録画データ40が記録できる量を時間で表わしている空き容量情報表示エリア62と、ストレージ35の使用状況を示す使用状況表示エリア63とが設けられている。
【0105】
空き容量表示エリア61では、録画データ40に対する空き容量が、「空き容量:9G」といったように、番組情報データベース41のID番号41aでの録画タイトル名41bと同様の内容で表示され、空き容量情報表示エリア62には、録画データを圧縮処理しないでそのまま(即ち、オリジナル録画モード)で記録する場合のストレージ35で記録可能な時間(オリジナル録画モード記録時間)と、録画データを第1の圧縮方式(例えば、MPEG)で圧縮処理して(即ち、圧縮録画モード1)で記録する場合のストレージ35で記録可能な時間(圧縮録画モード1記録時間)と、録画データを第2の圧縮方式(例えば、JPEG)で圧縮処理して(即ち、圧縮録画モード2)で記録する場合のストレージ35で記録可能な時間(圧縮録画モード2記録時間)とが表示される。
【0106】
また、使用状況表示エリア63では、ストレージ35での録画データに対する全記録容量に対する現在使用されている容量の割合が、例えば、「91%」といったようなパーセンテージで表示されるとともに、棒グラフなどでグラフ表示される。
【0107】
なお、ここでは、空き容量詳細情報画面60としては、1つの静止画画面としているが(この場合には、空き容量詳細情報は、JPEG形式に圧縮処理されている)、空き容量詳細情報を、各録画モード毎のストレージ35の使用状況などさらに多くの内容を持つ情報として、動画情報とすることが可能であり、この場合には、空き容量詳細情報はMPEG形式に圧縮処理されたものとすることができるし、空き容量詳細情報画面60は動画画面として表示されることになる。
【0108】
また、空き容量を表示することにより、空き容量が不足した場合の削除すべき録画データの選択などの処置を直ちに行なうことができるし、また、空き容量の不足による録画及び録画予約の失敗を未然に防ぐことができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0109】
また、以上では、空き容量詳細情報ストリームが番組情報データベース41とともにSTB2などに送信されるものとしたが、録画データリスト画面50で空き容量欄51が選択されるとともに、サーバ1での番組情報データベース取得受付処理ユニット44がストレージ35から空き容量詳細情報ストリームを読み取り、これを要求があったSTB2などに送信するようにしてもよい。
【0110】
さらに、STB2を例にして説明したが、プレーヤ6などについても、同様である。
【0111】
この第2の実施形態では、先の第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、空き容量詳細情報により、ストレージ35の状況をより詳細に把握することが可能となる。
【0112】
《第3の実施形態》
図15は図1に示すサーバ1としての画像処理サーバ装置の第3の実施形態での内部処理システムの一具体例を示すブロック構成図であって、411は番組情報データベースA、412は番組情報データベースB、43aは録画処理部、44aは番組データベース取得受付処理部、再生処理ユニット45a、70は端末データベース作成処理部、71は端末データベースであり、図5に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0113】
同図において、この第3の実施形態では、図1におけるサーバ1の内部処理システムでは、図5に示す第1,第2の実施形態での内部処理システムに対し、端末データベース作成処理部70が追加されたものであり、また、ストレージ35には、番組情報データベース41として、2種類の番組情報データベース411,412が記録されている。また、録画処理ユニット43aと番組データベース取得受付処理ユニット44aと再生処理ユニット45aは、図5における録画処理ユニット43と番組データベース取得受付処理ユニット44と再生処理ユニット45と処理が一部異なるものである。
【0114】
ストレージ35には、STB2などの録画指示機能を有する端末機器に対する番組情報データベース411とプレーヤ6などの録画指示機能を有しない端末機器に対する番組情報データベース412との2種類の番組情報データベース41が記録されており、また、STB2やプレーヤ6などのサーバ1との通信を行なう端末機器(端末)を登録した端末データベース71もストレージ35に記録されている。
【0115】
端末データベース71は、登録される端末機器毎に、サーバ1への録画指示機能を有するか否かを表わす情報が付加されており、かかる情報としては、例えば、録画指示機能を有する端末機器に対しては、「1」のフラグか付加され、録画指示機能を有しない端末機器に対しては、「0」のフラグか付加されている。かかる端末データベース71は端末データベース作成処理部70で作成されるものである。
【0116】
また、要求判定処理ユニット42が番組情報データベース41の要求があったことを番組情報データベース取得受付処理ユニット44aに通知すると、番組情報データベース取得受付処理ユニット44aは、端末データベース71をもとに、この要求した端末機器が録画指示機能を有するものであるか否かを判定し、録画指示機能を有する端末機器であれば、ストレージ35から番組情報データベース411を読み出してこの端末機器に送信(提供)し、録画指示機能を有しない端末機器であれば、ストレージ35から番組情報データベース412を読み出してこの端末機器に送信(提供)する。
【0117】
図16は図15における番組情報データベース411の一具体例を示す図であって、図6に対応する部分には同一符号をつけている。
【0118】
同図において、この番組情報データベース411は、図6に示す番組情報データベース41と同様のものであって、ID番号41aはストレージ35の空き容量に関するものである。即ち、この番組情報データベース411には、ストレージ35の空き容量に関する情報が含まれており、STB2などの録画指示機能を有する端末機器で有効に利用されることになる。
【0119】
図17は図15における番組情報データベース412の一具体例を示す図であって、図6に対応する部分には同一符号をつけている。
【0120】
同図において、この番組情報データベース412は、ストレージ35の空き容量に関する情報が登録されていないものであって、「1」のID番号41aから順に録画データ40の番組関連情報が登録される。
【0121】
従って、この番組情報データベース411,412では、同じ録画データ40の番組関連情報が登録されるが、これら番組情報データベース411,412間では、同じ録画データ40に対するID番号41aが値1だけ異なっている。しかし、番組情報データベース411,412での同じ録画データ40に対する録画タイトル名41b,録画ファイル名41c,サムネイルの有無41d及びフォーマット情報41eは同じである。
【0122】
図15に戻って、また、録画処理ユニット43aは、図5における録画処理ユニット43と同様、新たに録画要求があった画像情報を、録画データ40として、ストレージ35の指定したファイルに記録するものであるが、これとともに、ストレージ35から番組情報データベース411,412を読み取り、この新たに記録される録画データに対する番組関連情報を追加登録する更新をし、これらをストレージ35に記録する。
【0123】
さらに、所望の録画データの再生要求する端末機器からの再生要求情報には、この録画データの録画ファイル名41cが付加されており、再生処理ユニット45aは、この録画ファイル名41cを基に、ストレージ35のこの録画ファイル名41cの録画データ40を再生し、要求のあった端末機器に送信する。なお、端末機器が、再生要求するとき、その再生要求情報に録画指示機能を有するか否かを示す情報も付加することにより、要求判定処理ユニット42や再生処理ユニット45aで再生要求した端末機器が録画指示機能を有するものであるか否かを判別できるものであれば、再生処理ユニット45aは、かかる情報を基に、番組情報データベース411,412のうちのいずれか該当するものを読み取り、これを基に再生要求される録画データの録画ファイルを特定することができるようにしてもよい。
【0124】
図18は図15における端末データベース作成処理部70の端末データベース作成処理動作の一具体例を示すフローチャートである。以下、図15を参照してその動作を説明する。
【0125】
同図において、新規に追加された端末機器、例えば、図1におけるSTB2からサーバ1に登録要求があると、その登録要求情報がネットワーク9を介してネットワークI/F33で受信され、端末データベース作成処理部70が処理動作を開始する(ステップS150)。これにより、端末データベース作成処理部70は、まず、ストレージ35から端末データベース71を取得してRAM32(図4)に保存する(ステップS151)。
【0126】
そして、この登録要求があったSTB2に登録要求を取得したことをネットワークI/F33からネットワーク9を介して通知することにより、このSTB2からそれに関する端末情報がネットワーク9を介して送信され、端末データベース作成処理部70はネットワークI/F33を介してこの端末情報を取得する(ステップS152及びステッフS153の“NO”)。端末データベース作成処理部70、このSTB2の端末情報を受信し終わると(ステップS153の“YES”)、RAM32に保持されている端末データベース71を、これに取得したSTB2の端末情報を追加することにより、更新し(ステップS154)、この更新した端末データ71をストレージ35でこれまで記録されたいた端末データベース71と書き替えることにより、端末データベース作成処理を終了する(ステップS155)。
【0127】
図19は図15における録画処理ユニット43aの録画処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0128】
この具体例は、先の第2の実施形態での録画部43(図5)の図12に示す録画処理動作と基本的には同じであるが、これと異なるのは、録画データの記録に際して、ストレージ35に記録されている2つの番組情報データベース411,412を更新する点である。以下、図12に示す処理動作と重複する部分も含めて、この具体例の動作を、図15も参照して、説明する。
【0129】
図19において、録画処理ユニット43aは、要求判定処理ユニット42から録画の要求があったことが通知されると、録画処理動作を開始し(ステップS110)、録画要求をした、例えば、STB2(図1)からの録画要求される番組に関連する番組関連情報を取得し(ステップS111)、次いで、ストレージ35から2つの番組情報データベース411,412を取得して(ステップS160)、夫々をRAM32(図4)に保存する。
【0130】
そして、録画要求したSTB2から録画要求される画像情報のストリームを取得し(ステップS113)、録画データ40として、ストレージ35の空いている録画ファイルに記録する。これとともに、RAM32に保存されているこの画像情報の番組関連情報に、この録画データ40が記録された録画ファイルの録画ファイル名41cが付加される(ステップS114)。そして、かかる記録動作がこの録画データ40のストリームの最後まで行なわれ(ステップS115の“NO”)、このストリームの最後まで記録されると(ステップS115の“YES”)、この録画データ40のストレージ35への記録処理が終了する(ステップS116)。
【0131】
次いで、録画処理ユニット43aは、まず、記録した録画データ40の番組関連情報に、さらに、RAM32に保存されている番組情報データベース411に対するID番号41aを付加して、この番組情報データベース411のこのID番号41aに該当する箇所にこの番組関連情報を追加登録し、このように追加更新された番組情報データベース411をストレージ35に、これまで記録されていた番組情報データベース411に変えて記録される(ステップS161)。これにより、新たな録画データ40の追加記録に伴う番組情報データベース411の更新が行なわれる。
【0132】
また、新たに録画されたこの録画データ40のストレージ35への記録時に計測した転送レート(ビットレート)と転送時間とからこの録画データの記録容量Yを求める。録画処理ユニット43aは、RAM32に保存されている番組情報データベース412での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bから空き容量情報Xを取得する。図17に示す例では、空き容量として、「9G」を取得している。
【0133】
録画処理ユニット43aは、取得した個の空き容量情報Xからこの録画データの記録容量Yを引き算し、その計算結果の値を、新たな空き容量情報として、番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」42bの欄に「空き容量X−YG」を書き込み、設定する(ステップS117)。
【0134】
または、録画処理ユニット43は、録画処理が終了した後に、ストレージ35にアクセスし、ストレージ35の空き容量Zを求め、番組情報データベース41での「1」のID番号41aの「録画タイトル名」41bの欄に「空き容量:ZG」を書き込み、設定する(ステップS117)。
【0135】
また、録画処理ユニット43は、この空き容量に関する情報(空き容量情報)を作成するとともに、空き容量に関する詳細な情報を所定のフォーマットのストリーム(例えば、録画データ40と同じMPEG形式のストリーム)を作成し、ストレージ35の予め決められた所定のファイル(録画ファイル名41c=「Available.mpg」(図17))に空き容量詳細情報ストリームとして格納される(ステップS140)。
【0136】
そして、RAM32(図4)に格納されている番組情報データベース412でのID番号41aの録画タイトル名41bが新たな空き容量に関する情報に更新され、さらに、番組情報データベース412に対して、この新たに記録された録画データ40の番組関連情報にID番号41aが割り当てられ、この番組情報データベース412での、新たに記録された録画データ40の番組関連情報(録画タイトル名41bやサムネイルの有無41d,フォーマット情報41e)をこれに割り当てられたID番号41aに該当する場所に追加するとともに、この録画データ40が記録された録画ファイルのファイル名41cを登録する。このようにして、RAM32に保持されている番組情報データベース412が更新され、この更新された番組情報データベース412が、ストレージ35において、これまで記録されている番組情報データベース412に変わって記録される(ステップS162)。
【0137】
以上により、新たな録画データ40がストレージ35に記録されるとともに、ストレージ35での番組情報データベース411,412が更新され、録画処理ユニット43の録画処理動作が終了する(ステップS119)。
【0138】
なお、以上では、番組情報データベース412の「1」のID番号41aの空き容量に対して空き容量詳細情報ストリームを作成するものであったが、先の第1の実施形態のように、かかる空き容量詳細情報ストリームを作成しない場合には、図19でのステップS140は不要であるし、また、図17に示す番組情報データベース412では、図6に示す番組情報データベース41のように、録画ファイル名41cは空欄あるいは「Empty」が表示され、フォーマット情報41e=「Unknown」が表示されることになる。
【0139】
図20は図15における番組情報データベース取得受付ユニット44aの処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0140】
この具体例は、先の第1の実施形態での番組情報データベース取得受付ユニット44(図5)の図9に示す番組情報データベース取得受付処理動作と基本的には同じであるが、2つの番組情報データベース411,412を対象としている点が異なるものである。以下、図9に示す処理動作と重複する部分も含めて、この具体例の動作を、図15も参照して、説明する。
【0141】
図20において、番組情報データベース取得受付ユニット44は、要求判定ユニット42からストレージ35に記録されている番組情報データベース41の要求があったことが通知されると、番組情報データベース取得受付処理を開始する(ステップS120)。そして、まず、ストレージ35から端末データベース71を取得し(ステップS170)、番組情報データベース41を要求した端末機器が録画指示機能を有する端末であるか否かを判定する(ステップS171)。
【0142】
この判定により、番組情報データベース41を要求した端末機器が録画指示機能を有しない端末、例えば、プレーヤ6(図1)である場合には、番組情報データベース取得受付ユニット44aは、ストレージ35から図16に示す番組情報データベース411を読み取り(ステップS172)、これをネットワークI/F33からネットワーク9を介してプレーヤ6に送信する(ステップS122)。また、番組情報データベース41を要求した端末機器が録画指示機能を有する端末、例えば、STB2(図1)である場合には、番組情報データベース取得受付ユニット44aは、ストレージ35から図17に示す番組情報データベース412を読み取り(ステップS173)、これをネットワークI/F33からネットワーク9を介してSTB2に送信する(ステップS122)。
【0143】
そして、以上の送信が終了すると、番組情報データベース取得受付ユニット44aの処理動作を終了する(ステップS123)。
【0144】
以上のように、サーバ1から送信された画像情報データベース411もしくは412は、先の実施形態と同様、これを要求したSTB2またはプレーヤ6で受信され、テレビ4もしくはテレビ5で録画データリスト画面として表示される。
【0145】
図21は図20に示す処理によってデレビ5,4に表示される録画データリスト画面の一具体例を示す図であって、501,502は録画データリスト画面であり、図10に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0146】
図21(a)は、図20におけるステップS172で取得した番組情報データベース411を基に、録画指示機能を有しない端末機器、ここでは、プレーヤ6によってテレビ5に表示される録画データリスト画面501を示すものであって、この録画データリスト画面501では、ストレージ35(図15)の空き容量情報は表示されず、録画データ欄52a,52bのみが表示される。従って、このテレビ5では、ストレージ35の空き容量を確認することができないが、プレーヤ6としては、録画指示機能を有しておらず、プレーヤ6から録画を指示することができないから、ストレージ35の空き容量はプレーヤ6にとって必要な情報ではない。従って、録画データリスト画面501では、このような必要でない情報の表示は省いているのであり、これ故、番組情報データベース411では、ストレージ35の空き容量の登録欄は設けられていない。
【0147】
一方、図21(b)は、図20におけるステップS173で取得した番組情報データベース412を基に、録画指示機能を有する端末機器、ここでは、STB2によってテレビ4に表示される録画データリスト画面502を示すものであって、この録画データリスト画面502では、図10に示す録画データリスト画面50と同様、左上角に空き容量欄51が設けられ、これに空き容量情報が表示される。これにより、録画指示機能を有するSTB2で番組情報データベース41の要求操作することにより、そのテレビ4でストレージ35の空き容量を確認することができる。
【0148】
また、図17に示す録画処理で作成される番組情報データベース412に対して、ストレージ35の空き容量詳細情報ストリームが作成されているときには(図19のステップS140)、この録画データリスト画面502で空き容量欄51を選択することにより、図14に示すような空き容量詳細情報画面60がテレビ4に表示されることになり、ストレージ35の空き容量の詳細を確認することができる。
【0149】
以上のように、この第3の実施形態では、先の実施形態と同様の効果が得られるとともに、端末機器が録画指示機能を備えているか否かに応じて、サーバ1のストレージ35の空き容量の情報を取得して表示装置に表示させることができ、画像情報のサーバ1への記録に際して、このサーバ1のストレージ35の空き容量を確認することができる。
【0150】
また、空き容量を表示することにより、空き容量が不足した場合の削除すべき録画データの選択などの処置を直ちに行なうことができるし、また、空き容量の不足による録画及び録画予約の失敗を未然に防ぐことができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0151】
なお、この第3の実施形態では、サーバ1のストレージ35での番組情報データベース411,412を、サーバ1側で番組情報データベース41を要求した端末機器が録画指示機能を有するか否かに応じて選択するようにしたが、端末機器でのユーザの要求操作により、番組情報データベース411,412のいずれをも取得できるようにしてもよい。
【0152】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記の各実施形態は、本発明を分かり易く説明するために、詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【0153】
また、上記の各構成,機能などは、これらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計するなどにより、ハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成,機能などは、プロセッサが夫々機能を実現するプログラムを解釈,実行することにより、ソフトウェアで実現するようにしてもよい。各機能の実行時には、対応するプログラム.テーブル,ファイルなどの情報はメモリまたはキャッシュメモリに保存しておくことができる。非実行時には、各機能を実現するプログラム,テーブル,ファイルなどの情報は、メモリやハードディスク装置、または、ICカード装置などに保存しておくことができる。
【0154】
また、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
【符号の説明】
【0155】
1 画像処理サーバ装置
2 STB
3 アンテナ
4,5 テレビ(表示装置)
6 プレーヤ
7 レコーダ
8 パソコン
9 ネットワーク
10 チューナ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 デコーダ
15 入出力I/F
16 ネットワークI/F
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 デコーダ
24 入出力I/F
25 ネットワークI/F
30 CPU
31 ROM
32 RAM
33 ネットワークI/F
34 ストレージI/F
35 ストレージ(記録装置)
40 録画データ
41,411,412 番組情報データベース
41a ID(識別)番号
41b 録画タイトル名
41c 録画ファイル名
41d サムネイルの有無
41e フォーマット情報
42 要求判定処理ユニット
43,43a 録画処理ユニット
44,44a 番組データベース取得受付処理ユニット
45,45a 再生処理ユニット
50 録画データリスト画面
51 空き容量欄,52,52a,52b 録画データ欄
53 スクロールバー
60 空き容量詳細情報画面
61 空き容量表示エリア
62 空き容量情報表示エリア
63 使用状況表示エリア
70 端末データベース作成処理ユニット
71 端末データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画データと該録画データの番組関連情報が登録された番組情報データベースとが記録されたストレージと、
録画指示機能を有する端末から録画要求に応じて、該端末からの画像情報を、該録画データとして、該ストレージに記録する録画処理ユニットと、
端末からの要求により、該ストレージから該番組情報データベースを読み取り、要求があった該端末に供給する番組データベース取得受付ユニットと、
端末からの再生要求に応じて、該ストレージから要求される録画データを再生し、再生要求があった該端末に供給する再生処理ユニットと
を備え、
該番組情報データベースには、該ストレージの該録画データに対する空き容量を表わす情報が含まれ、
該録画処理ユニットは、端末からの画像情報を、録画データとして、該ストレージに記録する毎に、該番組情報データベースでの該ストレージの該空き容量を表す情報を更新する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置。
【請求項2】
請求項1において
前記録画処理ユニットは、前記録画データを前記ストレージに記録する毎に、前記ストレージの前記空き容量の詳細を表わす空き容量詳細情報を作成し、前記番組情報データベースでの前記空き容量を表わす情報と関連付けて前記ストレージに記録し、
前記番組情報データベース取得受付ユニットは、前記番組情報データベースを供給した前記端末からの要求により、該空き容量詳細情報を該ストレージから読み取って供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置。
【請求項3】
録画データと該録画データの番組関連情報が登録された番組情報データベースとが記録されたストレージと、
録画指示機能を有する端末から録画要求に応じて、該端末からの画像情報を、該録画データとして、該ストレージに記録する録画処理ユニットと、
端末からの要求により、該ストレージから該番組情報データベースを読み取り、要求があった該端末に供給する番組データベース取得受付ユニットと、
端末からの再生要求に応じて、該ストレージから要求される録画データを再生し、再生要求があった該端末に供給する再生処理ユニットと
を備え、
該番組情報データベースは、該ストレージの該録画データに対する空き容量を表わす情報が含まれない第1の番組情報データベースと、該ストレージの該録画データに対する空き容量を表わす情報が含まれる第2の番組情報データベースとの2種類があり、
該録画処理ユニットは、端末からの画像情報を、録画データとして、該ストレージに記録する毎に、該第2の番組情報データベースでの該ストレージの該空き容量を表す情報を更新し、
該番組データベース取得受付ユニットは、番組情報データベースを要求する端末が録画指示機能を持たない端末であるときには、該端末に該第1の番組情報データベースを供給し、番組情報データベースを要求する端末が録画指示機能を持つ端末であるときには、該端末に該第2の番組情報データベースを供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置。
【請求項4】
請求項3において
前記録画処理ユニットは、前記録画データを前記ストレージに記録する毎に、前記ストレージの前記空き容量の詳細を表わす空き容量詳細情報を作成し、前記第2の番組情報データベースでの前記空き容量を表わす情報と関連付けて前記ストレージに記録し、
前記番組情報データベース取得受付ユニットは、前記第2の番組情報データベースを供給した前記端末からの要求により、該空き容量詳細情報を該ストレージから読み取って供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置。
【請求項5】
ストレージを備えた画像処理サーバ装置の処理方法であって、
該ストレージに、録画データが記録されるとともに、該録画データの番組関連情報と該ストレージの空き容量を表わす情報とが登録された番組情報データベースが記録され、
録画指示機能を有する端末からの画像情報の録画要求に応じて、該画像情報を、該録画データとして、該ストレージに記録するとともに、該ストレージの空き容量を求めて該番組情報データベースの該ストレージの空き容量を表わす情報を更新し、
端末からの要求により、該ストレージから該番組情報データベースを読み取って、要求があった該端末に供給し、
端末からの再生要求に応じて、該ストレージから要求される録画データを再生し、再生要求があった該端末に供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置の処理方法。
【請求項6】
請求項5において
前記録画データを前記ストレージに記録する毎に、前記ストレージの前記空き容量の詳細を表わす空き容量詳細情報を作成して、前記番組情報データベースでの前記空き容量を表わす情報と関連付けて前記ストレージに記録し、
前記番組情報データベースを供給した前記端末からの要求により、該空き容量詳細情報を前記ストレージから読み取って供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置の処理方法。
【請求項7】
ストレージを備えた画像処理サーバ装置の処理方法であって、
該ストレージに、録画データが記録されるとともに、該録画データの番組関連情報が登録された番組情報データベースとして、該ストレージの該録画データに対する空き容量を表わす情報が含まれない第1の番組情報データベースと、該ストレージの該録画データに対する空き容量を表わす情報が含まれる第2の番組情報データベースとが記録され、
録画指示機能を有する端末から録画要求に応じて、該端末からの画像情報を、該録画データとして、該ストレージに記録するとともに、該第2の番組情報データベースでの該ストレージの該空き容量を表す情報を更新し、
録画指示機能を持たない端末からの要求により、該ストレージから該第1の番組情報データベースを読み取って該端末に供給し、録画指示機能を持つ端末からの要求により、該ストレージから該第2の番組情報データベースを読み取って該端末に供給し、
端末からの再生要求に応じて、該ストレージから要求される録画データを再生し、再生要求があった該端末に供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置の処理方法。
【請求項8】
請求項7において
前記録画データを前記ストレージに記録する毎に、前記ストレージの前記空き容量の詳細を表わす空き容量詳細情報を作成して、前記第2の番組情報データベースでの前記空き容量を表わす情報と関連付けて前記ストレージに記録し、
前記第2の番組情報データベースを供給した前記端末からの要求により、該空き容量詳細情報を前記ストレージから読み取って供給する
ことを特徴とする画像処理サーバ装置の処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図10】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−135472(P2011−135472A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294853(P2009−294853)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】