説明

画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラム

【課題】メンテナンスを適切にアシストすることができる画像処理システムを提供する。
【解決手段】サーバーにおいて携帯端末での撮影時の位置および向きを取得し(S33)、サーバーにおいて携帯端末での撮影範囲に含まれる画像処理装置のエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶装置から抽出し(S52)、メンテナンスの順に沿って、画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて、サーバーから携帯端末に送信し(S53,S54)、携帯端末において、撮影画像にコンテンツを合成して画面表示する(S34,S37)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラムに関し、特に、携帯端末に画像処理装置に関する情報を表示する画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス環境などにおいて、ある範囲で複数台の画像形成装置(たとえば、コピー機、プリンター、これらの複合機であるMFP(Multi-Functional Peripherals)等)が用いられる場合がある。サービスマンは、このような用い方をしている顧客先を訪問し、これら複数台の画像形成装置のメンテナンスを行なう。
【0003】
サービスマンによるメンテナンスをアシストする方法として、予めエラーごとのメンテナンス手順を示す情報をMFP本体やサーバーなどに記憶させておき、メンテナンスの手順に沿ってMFP本体やサービスマンの携帯する表示装置などに表示させる方法が挙げられる。
【0004】
たとえば特開2005−301413号公報(特許文献1)は、MFPのステータス情報とエラー情報とからデーターベースに記憶された修理情報を抽出し、抽出した情報を印刷することでサービスマンのメンテナンスをアシストする方法を開示している。
【0005】
また、特開2010−182083号公報(特許文献2)は、MFPのエラーコードよりデーターベースから修理対象部品とその手順とを抽出し、その情報を画面表示することでサービスマンのメンテナンスをアシストする方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−301413号公報
【特許文献2】特開2010−182083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2に開示された方法を採用することで、サービスマンは提示されたメンテナンス手順に従ってメンテナンスを遂行することができるものの、たとえば当該サービスマンのメンテナンススキルが低いなどの場合には、提示されたメンテナンス手順に従ってメンテナンスを遂行することが難しい場合もある。つまり、これらの方法では実際に行なっているメンテナンス手順に応じてメンテナンスをアシストするものではないため、実際に行なっているメンテナンス手順と提示されているメンテナンス手順とが解離してしまうことになり得る。そのため、適切なメンテナンスがなされない場合もある、という問題が生じる。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、メンテナンスを適切にアシストすることができる画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理システムは、撮影手段および表示手段を含む携帯端末と、画像処理装置と、携帯端末および画像処理装置と相互に通信可能なサーバーとを備える。サーバーは、画像処理装置の位置を記憶するための第1の記憶手段と、画像処理装置でのエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶するための第2の記憶手段と、携帯端末での撮影時の位置および向きに応じて、携帯端末での撮影範囲に含まれる画像処理装置の上記コンテンツを抽出し、携帯端末に送信するための処理手段とを含む。上記コンテンツは、メンテナンスの順に沿ったコンテンツの内容を表わす画像データーを含む。サーバーの処理手段は、コンテンツをメンテナンスの順に沿って、画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて携帯端末に送信する。携帯端末は、撮影手段での撮影画像にコンテンツを合成して画面表示するための処理手段をさらに含む。
【0010】
好ましくは、サーバーの処理手段は、所定の通知条件が満たされた場合に、エラーに対するメンテナンスの進捗を表わす情報として携帯端末に送信したコンテンツを含む情報を、予め規定された装置に送信する通知処理をさらに実行する。
【0011】
より好ましくは、画像処理システムは携帯端末として第1の携帯端末と第2の携帯端末とを含み、サーバーの処理手段は、通知処理において、第1の携帯端末でのメンテナンスの進捗を表わす情報を、第2の携帯端末に対して送信する。
【0012】
より好ましくは、サーバーは、第1の携帯端末と第2の携帯端末とそれぞれのユーザーに関する情報を記憶するための第3の記憶手段をさらに含み、サーバーの処理手段は、ユーザーに関する情報に基づいて通知先として第2の携帯端末を特定する処理をさらに実行する。
【0013】
好ましくは、第2の携帯端末の処理手段は、通知された第1の携帯端末でのメンテナンスの進捗を表わす情報に基づく通知画面を表示するための表示処理をさらに実行する。
【0014】
好ましくは、画像処理装置は、エラーごとのメンテナンスに関するコンテンツを記憶するための記憶手段と、エラーの発生を検知するための検知手段と、検知されたエラーに応じたコンテンツをサーバーに送信するための送信手段とを備える。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、画像処理装置は撮影手段および表示手段を含む携帯端末と通信可能な画像処理装置であって、エラーごとのメンテナンスに関するコンテンツを記憶するための記憶手段と、エラーの発生を検知するための検知手段と、携帯端末での撮影時の位置および向きを取得するための取得手段と、検知されたエラーに応じたコンテンツを、メンテナンスの順に沿って、画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて携帯端末に送信するための処理手段とを備え、処理手段は、当該画像処理装置が携帯端末での撮影範囲に含まれている場合に、コンテンツを携帯端末に送信する。
【0016】
好ましくは、処理手段は、所定の通知条件が満たされた場合に、エラーに対するメンテナンスの進捗を表わす情報として携帯端末に送信したコンテンツを含む情報を、予め規定された装置に送信する通知処理をさらに実行する。
【0017】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示方法は、画像処理装置で発生したエラーのメンテナンスをアシストする画面を、撮影手段および表示手段を含む携帯端末に表示させる方法であって、サーバーにおいて携帯端末での撮影時の位置および向きを取得するステップと、サーバーにおいて携帯端末での撮影範囲に含まれる画像処理装置のエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶装置から抽出するステップと、メンテナンスの順に沿って、画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて、サーバーから携帯端末に送信するステップと、携帯端末において、撮影手段での撮影画像にコンテンツを合成して画面表示するステップとを備える。
【0018】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示プログラムは、画像処理装置で発生したエラーのメンテナンスをアシストする画面を、撮影手段および表示手段を含む携帯端末に表示させる処理をサーバーに実行させるためのプログラムであって、携帯端末での撮影時の位置および向きを取得するステップと、携帯端末での撮影範囲に含まれる画像処理装置のエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶装置から抽出するステップと、メンテナンスの順に沿って、画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて、サーバーから携帯端末に送信するステップとをサーバーに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によると、携帯端末を携帯したサービスマンによる画像処理装置のメンテナンスを適切にアシストすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態にかかる画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】実施の形態にかかる画像処理システムに含まれるMFP(Multi-Functional Peripheral)のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図3】実施の形態にかかる画像処理システムに含まれる携帯端末のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図4】実施の形態にかかる画像処理システムに含まれるサーバーのハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図5】実施の形態にかかる画像処理システムでの、情報の流れを表わした図である。
【図6】実施の形態にかかる画像処理システムでの動作概要を表わした図である。
【図7】実施の形態にかかる画像処理システムでの動作概要を表わした図である。
【図8】MFPの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図9】携帯端末の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図10】サーバーの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図11】MFPでの動作の流れを表わすフローチャートである。
【図12】サーバーでの動作の流れの具体例を表わすフローチャートである。
【図13】携帯端末での動作の流れの具体例を表わすフローチャートである。
【図14】図13のステップS309で表示されるアシスト画面の具体例を示す図である。
【図15】通知画面の具体例を表わす図である。
【図16】通知画面の具体例を表わす図である。
【図17】通知画面の具体例を表わす図である。
【図18】通知画面の具体例を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0022】
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
【0023】
図1を参照して、本実施の形態にかかる画像処理システムは、画像処理装置としての、複数台のMFP(Multi-Functional Peripheral)100A,100Bと複数台の、携帯端末200A,200Bと、サーバー300とを含む。MFP100A,100Bを代表させてMFP100、携帯端末200A,200Bを代表させて携帯端末200とも称する。
【0024】
画像処理装置は、MFPに限定されず、少なくとも1以上の画像処理機能を有する装置であれば、プリンターやファクシミリ送受信機やコピー機などのその他の装置であってもよい。MFP100は、これら機能を複合的に備えた画像処理装置である。
【0025】
携帯端末200は、たとえば携帯電話機などが該当し、少なくともカメラ機能と、指示入力機能と、通信機能とを備えていれば、他の装置であってもよい。
【0026】
サーバー300は、一般的なパーソナルコンピューターなどから構成されるものであればよい。
【0027】
なお、以下の説明では、図1に示されたように、MFP100とは別にサーバー300が含まれるものとしているが、サーバー300がMFP100に含まれ、MFP100がサーバーとして機能してもよい。
【0028】
MFP100とサーバー300とは互いに通信可能であり、情報をやり取りする。MFP100とサーバー300との通信は、有線、無線を問わず、いずれの通信形態であってもよい。本実施の形態にかかる画像処理システムはオフィス環境で用いられることが想定されるため、一例として、有線、または無線のLAN(Local Area Network)にMFP100とサーバー300とが接続され、該ネットワークを介して情報をやり取りする通信形態が挙げられる。
【0029】
携帯端末200とサーバー300とも互いに通信可能であり、情報をやり取りする。携帯端末200とサーバー300との通信は、無線通信であればどのような通信形態であってもよい。以降の例では電話回線を利用した無線通信であるものとするが、その他、赤外線通信や近距離無線通信などであってもよいし、無線のLANに携帯端末200とサーバー300とが接続されている場合には該ネットワークを介して情報をやり取りする通信形態も挙げられる。
【0030】
なお、以降の説明において、MFP100とサーバー300とはLANを介した通信、および携帯端末200とサーバー300とは電話回線を利用した無線通信を行なうものと、すなわちこれらは異なる通信形態であるものとするが、たとえばすべてLANを介した通信など、同じ通信形態であってもよい。
【0031】
<装置構成>
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【0032】
図2を参照して、MFP100は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するため
のROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、図示しない原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データーを得るためのスキャナー13と、画像データーを印刷用紙上に固定するためのプリンター14と、情報を表示したり当該MFP100に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル15と、画像データーを保存するためのメモリー16と、LANを介した通信の制御するためのネットワークコントローラー17と、MFP100の状態を検出するためのセンサー18とを含む。
【0033】
操作パネル15は、図示しないタッチパネルと操作キー群とを含む。タッチパネルは、液晶表示装置などの表示装置と光学式タッチパネルや静電容量タッチパネルなどの位置指示装置とが重なって構成され、操作画面を表示して、その操作画面上の指示位置を特定する。CPU10は予め記憶されている画面表示をさせるためのデーターに基づいてタッチパネルに操作画面を表示させる。
【0034】
センサー18としては、たとえば、トナー量残量を検出するためのセンサーや、各部のジャム(紙詰まり)や温度異常や動作異常等を検出するためのセンサーなどが該当する。なお、センサー18には、コピー量やスキャン量やプリント量などをカウントするためのカウンタが含まれてもよい。
【0035】
メモリー16には、さらに、当該MFP100の状態を表わす情報としてのステータス情報が記憶されている。ステータス情報としては、たとえば、センサー18で検出された値(センサー値)などで表わされる現在の状態を表わす情報、および印字枚数などのカウンタ値で表わされる使用状況を表わす情報が含まれる。その他、当該MFP100の設置された位置を表わす情報(位置情報)が含まれてもよい。なお、この位置情報は、当該MFP100が図示しない位置検出機能を有する場合には当該機能によって取得されるものであってもよいし、操作パネル15から入力されるものであってもよい。
【0036】
さらに、メモリー16には、エラーごとにメンテナンスに必要な情報が記憶されている。メンテナンスに必要な情報としては、メンテナンス内容やメンテナンス手順が該当する。詳しくは、メンテナンスの手順ごとにメンテナンス内容を表わす情報を指す。この情報は、後述するタグとして表示される画像でメンテナンス内容を表わす情報であって、後述されるように、MFP100の撮影画像に対して当該画像が付加して表示されるものである。以降の説明において、エラーごとに用意されているメンテナンスに必要な情報を「タグ情報」とも称する。なお、タグ情報は、メンテナンスのある手順におけるメンテナンス内容を表わす情報を指す場合もあるし、当該エラーに関する全手順に応じた馬手軟巣内容を表わす情報を指す場合もある。
【0037】
図3は、携帯端末200のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図3を参照して、携帯端末200は、全体を制御するための演算装置であるCPU20と、CPU20で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM21と、CPU20でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM22と、磁気センサーを含んで当該携帯端末200の向きを検出するための電子コンパス23と、GPS(Global Positioning System)信号または基地局からの位置信号を受信して当該携帯端末の位置情報を取得するためのGPSコントローラー24と、情報を表示したり当該携帯端末200に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル25と、カメラ26と、図示しない基地局と通信することによる電話回線を介した通信を制御するためのコントローラー27と、電話帳データーなどを記憶するためメモリー28とを含む。
【0038】
操作パネル25は、MFP100の操作パネル15と同様の構成であってよい。すなわち、一例として、液晶表示装置などの表示装置と光学式タッチパネルや静電容量タッチパネルなどの位置指示装置とが重なって構成されたタッチパネルと、操作キーとを含む。
【0039】
CPU200は予め記憶されている画面表示をさせるためのデーターに基づいてタッチパネルに操作画面を表示させる。タッチパネルでは操作画面上の指示位置が特定され、その位置を示す操作信号がCPU20に入力される。また、押下されたキーを示す操作信号がCPU20に入力される。CPU20は押下されたキー、または表示している操作画面と指示位置とから操作内容を特定し、それに基づいて処理を実行する。
【0040】
また、電子コンパス23およびGPSコントローラー24は、取得した当該携帯端末200の向きや位置情報を示す信号をCPU20に入力する。
【0041】
図4は、サーバー300のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図4を参照して、サーバー300は上述のように一般的なコンピュータ等によって構成されるものであり、一例として、全体を制御するための演算装置であるCPU30と、CPU30で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM31と、CPU30でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM32と、MFP情報などを記憶するためのHD(Hard Disk)33と、電話回線を介した通信を制御するための通信コントローラー34と、LANを介した通信の制御するためのネットワークコントローラー35とを含む。
【0042】
HD33には、MFP100に関する情報として、MFP100の位置情報が記憶されている。この位置情報は、予め入力されることで記憶されているものでもよいし、MFP100から送信されて記憶されてもよい。
【0043】
<動作概要>
図5は、本実施の形態にかかる画像処理システムでの、情報の流れを表わした図である。
【0044】
図5を参照して、MFP100は、サーバー300に対して、センサー18で検出されたエラーの発生を表わすセンサー信号と、そのエラーに対応したタグ情報とを送信する。また、位置情報をサーバー300に対して送信してもよい。
【0045】
サーバー300は、携帯端末200に対してタグ情報を送信する。
携帯端末200は、カメラ26で撮影した際の位置および向きを検知し、その位置および向きを表わす情報を検知データーとしてサーバー300に対して送信する。また、携帯端末200は、自身において編集されたタグ情報をサーバー300に対して送信する。
【0046】
携帯端末200では、サーバー300から受信したタグ情報で表わされる画像であるタグを撮影画像に合成して表示する。
【0047】
図6および図7は、本実施の形態にかかる画像処理システムでの動作概要を表わした図である。図6の動作は、携帯端末200でメンテナンスをアシストするための画面(以下、「アシスト画面」とも称する)を表示するための動作である。図7の動作は、携帯端末200でのメンテナンス状況を他の携帯端末に通知するための動作である。
【0048】
図6を参照して、MFPにおいてエラーの発生が検知されると(ステップS11)、センサー信号と当該エラーに関連したタグ情報とがサーバーに対して送信される(ステップS12)。このとき、当該MFPの位置情報もサーバーに送信されてもよい。または、当該MFPの位置情報は、予めサーバーに記憶されていてもよい。サーバーは、受信したタグ情報を保存する(ステップS51)。
【0049】
携帯端末においてメンテナンス用のアプリケーションを起動し(ステップS31)、撮影を行なうと(ステップS32)、撮影時の位置および向きが検知され、それらを表わす情報である検知データーがサーバーに対して送信される(ステップS33)。
【0050】
サーバーは、携帯端末からの検知データーで表わされた位置および向きと、記憶しているMFPの位置とを比較して、当該携帯端末での撮影画像に存在するMFPに関するタグ情報を抽出する(ステップS52)。そして、そのタグ情報を携帯端末に対して送信する(ステップS53)。
【0051】
携帯端末では、受信したタグ情報に基づく画像であるタグを撮影画像に合成することで、撮影されたMFPにタグを付加した画面を表示する(ステップS34)。この画面が「アシスト画面」に相当する。
【0052】
携帯端末の操作パネル25において画面切替の指示を受け付けると(ステップS36)、次のメンテナンス手順のメンテナンス内容を表わしたタグ情報をサーバーに対して要求する(ステップS36)。そして、サーバーは、この要求に応じて先に送信したタグ情報の次のタグ情報に相当する、次のメンテナンス手順のメンテナンス内容を表わしたタグ情報を携帯端末に対して送信する(ステップS54)。携帯端末では、受信したタグ情報に基づいてアシスト画面を更新する(ステップS37)。
【0053】
なお、この例では、たとえばアシスト画面に「次へ」などの次の手順のタグの表示を指示するボタンを表示するなどして画面切替の指示を受け付けるものとしているが、タグの切替の指示は、この方法に限定されない。たとえば、MFPのセンサー18でメンテナンス手順ごとに1つの作業内容の完了を検知してサーバーに送信するようにすれば、サーバー側でメンテナンスの進捗状況を把握することができ、それに応じてタグ情報を携帯端末に送信するようにしてもよい。
【0054】
上記ステップS34〜S37の動作は、MFPで検知されたエラーに応じたメンテナンスが完了するまで、メンテナンス手順に従って繰り返されてもよい。そして、MFPにおいてエラーの解消が検知されると、つまり、エラーの検知がされなくなると、その旨を表わすセンサー信号がサーバーに送信される(ステップS13)。ここでは、この動作に替えて、エラーが検知されている間、センサー信号をサーバーに送信し続けるようにしてもよい。このようにすることで、当該センサー信号の受信がなくなったことでサーバー側ではエラーの解消を検知することができる。
【0055】
サーバーは、エラーの解消を検知すると、メンテナンス終了を表わしたタグを表示させるためのタグ情報(終了タグ情報とも称される)を携帯端末に対して送信する(ステップS55)。終了タグ情報は、予め記憶されているものであってよい。携帯端末では、終了タグ情報に基づいてメンテナンス終了を通知する終了画面が表示される(ステップS38)。
【0056】
図6に表わされた動作が行なわれることで、携帯端末では、当該携帯端末を携帯したサービスマンによるメンテナンスの進捗状況に応じてアシスト画面としてタグが付加された画面が表示される。そのため、サービスマンは、自身の進捗状況に応じて携帯している携帯端末を確認することで、次に行なうメンテナンス内容を把握することができ、効率よくメンテナンスすることができる。
【0057】
図7を参照して、上記ステップS34またはステップS37までの動作がなされ、1台の携帯端末(ここでは携帯端末Aとする)にアシスト画面が表示されている状態において、つまり、MFPのメンテナンスが完了していない状態において、サーバーにおいて、当該携帯端末Aでのメンテナンス状況を他の携帯端末(ここでは携帯端末Bとする)に通知するタイミングが検知されると(ステップS56)、MFPは携帯端末Aでのメンテナンス状況を表わす情報(通知情報とも称する)として、現在携帯端末Aで表示されているアシスト画面に用いられているタグ情報、つまり、直前に携帯端末Aに送信したタグ情報を携帯端末Bに送信する(ステップS57)。携帯端末Bでは、このタグ情報に基づいて警告画面が表示される(ステップS71)。
【0058】
上記ステップS56では、サーバーにおいて、予め設定されている通知条件が満たされているか否かを判断することで、満たされている場合に通知するタイミングと検知される。この通知条件に関しては、この後に具体的に説明する。
【0059】
<機能構成>
図8は、上述の動作を実現するためのMFP100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図8に示される各機能は、CPU10がROM11に記憶されるプログラムを読み出してRAM12上で実行することで、主にCPU10に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図2に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。
【0060】
図8を参照して、メモリー16には、エラーごとにメンテナンスに必要な情報としてメンテナンスの手順ごとのメンテナンス内容を表わす情報であるタグ情報を記憶するためのタグ情報記憶部161が含まれる。
【0061】
さらに図8を参照して、MFP100は、センサー18からのセンサー信号の入力を受け付けるための入力部101と、そのセンサー信号に基づいてエラーの発生を検知するための検知部102と、発生したエラーに対応したタグ情報をメモリー16から抽出するための抽出部103と、抽出されたタグ情報をネットワークコントローラー17を介してサーバー300に対して送信するための送信部104とを含む。
【0062】
図9は、上述の動作を実現するための携帯端末200の機能構成の具体例を示すブロック図である。図9に示される各機能は、CPU20がROM21に記憶されるプログラムを読み出してRAM22上で実行することで、主にCPU20に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図3に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。
【0063】
図9を参照して、上記動作を実現するための機能として携帯端末200は、操作パネル25からの指示入力を受け付けるための指示入力部201と、操作パネル25からの撮影指示に応じてGPSコントローラー24から得られた信号より当該携帯端末200の位置を検知するための位置検知部202と、操作パネル25からの撮影指示に応じて電子コンパス23から得られた信号より当該携帯端末200の向きを検知するための向き検知部203と、操作パネル25からの撮影指示に応じてカメラ26による撮影を実行して撮影された画像データーを取得するための画像取得部204と、操作パネル25からの撮影指示に応じて検知された位置および向きを表わす情報を検知データーとしてコントローラー27を介してサーバー300に対して送信するための送信部205と、サーバー300から送信されたタグ情報の入力をコントローラー27を介して受け付けるためのタグ情報入力部206と、撮影して得られた画像データーとタグ情報とに基づいて画像データーにタグを合成してアシスト画面を表示用の画面データーを生成するための生成部207と、画面データーを操作パネル25に表示する処理を実行するための表示処理部208と、操作パネル25からの指示入力に従ってタグ情報を編集するための編集部209とを含む。送信部205は、編集されたタグ情報も、サーバー300に対して送信する。
【0064】
なお、位置検知部202および向き検知部203は、操作パネル25からの撮影指示に応じてそれぞれ位置および向きを検知するものであるため、その位置および向きは、それぞれ、撮影位置および撮影方向となり得る。そこで、以降の説明では、検知される位置および向きを、それぞれ、撮影位置および撮影方向とも称する。
【0065】
送信部205は、少なくとも撮影位置および撮影方向を表わした検知データーをサーバー300に送信する。その他、たとえば当該携帯端末200を特定する情報や、当該携帯端末200に対してログインしているユーザー(サービスマン)のログイン情報を送信してもよい。
【0066】
図10は、サーバー300の機能構成の具体例を示すブロック図である。図10に示される各機能は、CPU30がROM31に記憶されるプログラムを読み出してRAM32上で実行することで、主にCPU30に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図4に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。
【0067】
図10を参照して、HD33には、MFPに関する情報としてMFPの位置を記憶するための記憶領域であるMFP情報記憶部331と、MFPから送信されたタグ情報を記憶するための記憶領域であるタグ情報記憶部332とが含まれる。
【0068】
さらに図10を参照して、上記動作を実現するための機能としてサーバー300は、ネットワークコントローラー35を介してMFP100から送信されたエラーの発生表わしたセンサー信号および当該エラーに関連したタグ情報の入力を受け付けるための第1入力部301と、当該タグ情報をタグ情報記憶部332に格納するための格納部302と、通信コントローラー34を介して携帯端末200から検知データーとしての撮影位置および撮影方向の入力を受け付けるための第2入力部303と、タグ情報記憶部332に記憶されているタグ情報の中から当該携帯端末200からの撮影範囲に存在するMFPから送信されたタグ情報を抽出するための抽出部304と、抽出されたタグ情報を通信コントローラー34を介して携帯端末200に対して送信するための送信部305と、予め通知条件を記憶しておき、第1入力部301で受け付けたセンサー信号や第2入力部303で受け付けた検知データーなどに基づいて、他の携帯端末に対してメンテナンス状況を通知するタイミングを判定するための判定部306とを含む。送信部305は、判定されたタイミングで通知情報としての例えばタグ情報も携帯端末200に対して送信する。
【0069】
<動作フロー>
図11は、MFP100での動作の流れを表わすフローチャートである。図11のフローチャートに表わされる動作は、CPU10がROM11に記憶されるプログラムを読み出してRAM12上で実行し、図8に示される各機能を発揮することによって実現される。
【0070】
図11を参照して、MFP100のCPU10は各部に配されたセンサー18からのセンサー信号を監視することで、各部のエラーの発生の有無を監視している。そして、エラーの発生を検知すると(ステップS101でYES)、ステップS103で当該エラーに関連して記憶されているタグ情報をメモリー16から抽出し、ステップS105でセンサー信号と共にタグ情報をサーバー300に対して送信する。
【0071】
図12は、サーバー300での動作の流れの具体例を表わすフローチャートである。図12のフローチャートに示される動作は、CPU30がROM31に記憶されるプログラムを読み出してRAM32上で実行し、図10に示される各機能を発揮することによって実現される。
【0072】
図12を参照して、サーバー300のCPU30は、MFP100から送信されたタグ情報を受信すると(ステップS201でYES)、ステップS203で当該タグ情報をHS33に格納する。
【0073】
または、携帯端末200Aから撮影時の位置および向きを表わした情報である検知データーを受信すると(ステップS205でYES)、ステップS207でCPU30は、記憶されているMFPの位置情報と当該検知データーで表わされる撮影時の位置および向きから得られる撮影範囲とを比較することで、携帯端末200Aでの撮影画像に存在するMFPについてのタグ情報を、記憶されたタグ情報の中から抽出して、ステップS209でそのタグ情報を携帯端末200Aに対して送信する。
【0074】
または、携帯端末200Aからタグの切替を要求する信号を受信すると(ステップS211でYES)、ステップS213でCPU30は、先に送信したタグ情報で表わされたメンテナンス手順の次の手順のメンテナンス内容を表わしたタグ情報を携帯端末200Aに対して送信する。
【0075】
または、予め規定されている他の携帯端末である携帯端末200Bに対して携帯端末200Aでのメンテナンス状況を通知するタイミングと判定されると(ステップS215でYES)、ステップS217でCPU30は、携帯端末200Aでのメンテナンス状況を携帯端末200Bに通知するための処理を実行する。なお、ステップS215での判定およびステップS217での通知処理については、後に具体例を挙げて説明する。
【0076】
または、エラーの解消が検知されると(ステップS219でYES)、ステップS221でCPU30は、予め記憶している終了タグ情報を携帯端末200Aに対して送信する。ステップS219での検知は、MFP100からエラーが解消された旨を表わすセンサー信号が送信されることによってなされてもよいし、MFP100からエラーの発生を表わすセンサー信号の送信がなくなったことによってなされてもよい。
【0077】
図13は、携帯端末200での動作の流れの具体例を表わすフローチャートである。図13のフローチャートに示される動作は、CPU20がROM21に記憶されるプログラムを読み出してRAM22上で実行し、図9に示される各機能を発揮することによって実現される。
【0078】
図13を参照して、携帯端末200のCPU20は、操作パネル25からの撮影指示を受け取ると(ステップS301でYES)、ステップS303で撮影動作を実行すると共に、ステップS305でそのときの位置および向きを検出して検知データーとしてサーバー300に対して送信する。
【0079】
サーバー300からの当該検知データーに対応したタグ情報を受信すると(ステップS307でYES)、ステップS309でCPU20は、受信したタグ情報で表わされるタグを上記ステップS303の撮影で得られた撮影画像に合成することで得られるアシスト画面を操作パネル25に表示する。
【0080】
図14は、上記ステップS309で表示されるアシスト画面の具体例を示す図である。図14を参照して、アシスト画面では、撮影された画像中のMFPに対して、当該MFPに関連付けられたタグが重ねて表示されている。具体的には、図14のアシスト画面において、撮影されたMFPにおいてトナーエンプティ(トナー切れ)とジャム(紙詰まり)との2種類のエラーが発生している場合が示されている。たとえば当該タグをタッチしたり、当該タグの付近に表示される「次へ」ボタン(不図示)をタッチしたりするなどすることで、そのエラーのメンテナンスの内容が、手順に沿ってタグで表示される。
【0081】
すなわち、そのような操作を受け付けることでタグの表示を切り替える指示を受け付けると(ステップS311でYES)、ステップS312でCPU20はサーバー300に対して次の手順のメンテナンス内容を表わしたタグを表示するためのタグ情報を要求する。そして、上記ステップS307からの動作を繰り返す。
【0082】
なお、サーバー300からの、他の携帯端末でのメンテナンス状況を当該携帯端末に通知するための通知情報を受信した場合(ステップS313でYES)、ステップS315でCPU20は、当該通知情報に基づいて通知画面を表示する(ステップS315)。
【0083】
または、サーバー300からの、終了タグ情報を受信した場合(ステップS319でYES)、ステップS321でCPU20は、当該終了タグ情報に基づいて、メンテナンス終了を報知するための終了画面を表示する。
【0084】
<通知判定>
上記ステップS215での、通知タイミングの判定について説明する。ここでは、サーバー300のCPU30によって、予め規定されている通知条件が満たされているか否かが判定されることで、通知タイミングが判定される。
【0085】
通知条件として、MFPに起因した通知条件、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aに起因した通知条件、および通知される側の携帯端末である携帯端末200Bに起因した通知条件が挙げられる。一例として、サーバー300では、それぞれに起因した通知条件を記憶しておき、いずれか装置に起因する通知条件が1つでも満たされた場合に上記ステップS217の通知処理を行なうものとする。もちろん、すべての装置に起因する通知条件のすべてが満たされた場合に通知処理を行なうようにしてもよいし、通知条件に優先順位を設けて、優先順位の高い通知条件が満たされた場合に通知処理を行なうようにしてもよい。
【0086】
通知される側の携帯端末である携帯端末200Bに起因した通知条件の具体例として、たとえば下の3つの条件が予め規定されている例が挙げられる:
条件1)携帯端末200Bでの撮影画像に通知する側の携帯端末である携帯端末200Aが存在している、
条件2)携帯端末200Bによって設定された時間内に携帯端末200Aでのアシスト画面の表示が終了していない、
条件3)携帯端末200Bによって設定された基準となるメンテナンス手順まで携帯端末200Bでのアシスト画面が達している。
【0087】
上記条件1)は、通知される側の携帯端末である携帯端末200Bを携帯するユーザーが通知する側の携帯端末である携帯端末200Aを携帯するサービスマンに対してカメラ26を向けて撮影した場合に満たされる。
【0088】
上記条件2)は、予めメンテナンスに必要時間として設定された時間内に、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aを携帯するサービスマンによるメンテナンスが終了しなかった場合に満たされる。
【0089】
上記条件3)は、通知される側の携帯端末である携帯端末200Bを携帯するサービスマンもメンテナンスを行なっており、予め基準となるメンテナンス手順まで当該サービスマンによるメンテナンスが達している場合に満たされる。
【0090】
サーバー300のCPU30は、各携帯端末からの検知データーを記憶しておくなどすることで、各携帯端末の位置を記憶しておき、携帯端末200Aの位置と携帯端末200Bの検知データーから得られる携帯端末200Bの撮影範囲とを比較することで、上記条件1)が満たされるか否かを判定する。
【0091】
また、サーバー300は、予め携帯端末200Bから設定時間を受信するなどして設定された時間を記憶しておき、携帯端末200Aにタグ情報の送信を開始してからの経過時間と設定された時間とを比較することで、上記条件2)が満たされるか否かを判定する。
【0092】
また、サーバー300は、予め携帯端末200Bから基準となるメンテナンス手順を表わす情報を受信するなどして基準となるメンテナンス手順を記憶しておき、携帯端末200Bに送信するタグ情報と記憶されている上記メンテナンス手順とを比較することで、当該メンテナンス手順に該当するタグ情報を送信したか否かを判定することで上記条件3)が満たされるか否かを判定する。
【0093】
そして、上記条件1)〜3)のいずれかが満たされた場合に、CPU30は、通知される側の携帯端末である携帯端末200Bに起因した通知条件が満たされたものとする。
【0094】
通知する側の携帯端末である携帯端末200Aに起因した通知条件として、たとえば下の2つの条件が予め規定されている例が挙げられる:
条件1)携帯端末200Aでの撮影画像に通知される側の携帯端末である携帯端末200Bが存在している、
条件2)携帯端末200Aにおいて編集されたタグ情報に要通知を表わす信号が含まれている。
【0095】
上記条件1)は、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aを携帯するサービスマンが通知される側の携帯端末である携帯端末200Bを携帯するユーザーに対してカメラ26を向けて撮影した場合に満たされる。
【0096】
上記条件2)は、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aで表示されたタグに含まれる「通知」ボタン(不図示)を押下する、入力欄(不図示)に質問等を入力する、などしてタグ情報を編集した場合に満たされる。
【0097】
サーバー300のCPU30は、各携帯端末からの検知データーを記憶しておくなどすることで、各携帯端末の位置を記憶しておき、携帯端末200Bの位置と携帯端末200Aの検知データーから得られる携帯端末200Aの撮影範囲とを比較することで、上記条件1)が満たされるか否かを判定する。
【0098】
また、サーバー300は、携帯端末200Aから編集されたタグ情報を受信し、当該タグ情報を解析して上述の情報が含まれているか否かを判定することで、上記条件2)が満たされるか否かを判定する。
【0099】
そして、上記条件1),2)のいずれかが満たされた場合に、CPU30は、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aに起因した通知条件が満たされたものとする。
【0100】
MFPに起因した通知条件の具体例として、たとえば下の5つの条件が予め規定されている例が挙げられる:
条件1)エラーが解消されない状態でエラー開始からの経過時間が予め規定された基準時間を超過している、
条件2)エラーに対するアシスト画面が終了するよりも以前に、他のエラーの発生が検知された、
条件3)アシスト画面に表示されたメンテナンス内容と異なる作業を表わすセンサー信号が受信された、
条件4)アシスト画面表示中に、同じ動作を表わすセンサー信号が予め規定された回数よりも多く連続して受信された、
条件5)MFP100の電源がOFFされてから所定時間経過した。
【0101】
上記条件1)は、MFPのメンテナンスが予め規定された基準時間内に終了しなかった場合に満たされる。
【0102】
上記条件2)は、先に検知されたエラーについてのメンテナンス中に、新たなエラーが発生した場合に満たされる。
【0103】
上記条件3)は、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aを携帯するサービスマンがメンテナンス内容と異なる内容の作業を行なった場合に満たされる。たとえば、トナーボトル交換を行なう手順において、イメージングユニットの取り外しを行なった場合に、当該イメージングユニットの装着を検知するセンサーからセンサー信号が受信されることになり、メンテナンス内容と異なる内容の作業を行なったことが検知される。
【0104】
上記条件4)は、通知する側の携帯端末である携帯端末200Aを携帯するサービスマンが同じ作業を指定された回数以上行なった場合に満たされる。たとえば、同じドアーの開閉が連続して5回行なわれた場合になどに、ドアーの開閉を検知するセンサーからのセンサー信号によってそのことが検知される。
【0105】
サーバー300のCPU30は、予め基準時間を記憶しておき、エラーが検知されたことがMFP100から通知されてからの経過時間を基準時間と比較することで、上記条件1)が満たされるか否かを判定する。
【0106】
また、サーバー300のCPU30は、エラーが検知された旨の通知をMFP100から受信すると、当該MFP100から先に受信したエラーについて、エラーが解消されているか否かを確認することで、上記条件2)が満たされるか否かを判定する。
【0107】
また、サーバー300のCPU30は、携帯端末200Aに送信したタグ情報に表わされるメンテナンス内容と、メンテナンス対象のMFP100からのセンサー信号とを比較することで、上記条件3)が満たされるか否かを判定する。
【0108】
また、サーバー300のCPU30は、メンテナンス対象のMFP100からのセンサー信号を所定時間記憶しておき、当該期間中のセンサー信号を比較することで、上記条件4)が満たされるか否かを判定する。
【0109】
また、サーバー300のCPU30は、MFP100からの電源OFFを通知する信号を受信してからの経過時間を、予め記憶している規定時間と比較することで上記条件5)が満たされるか否かを判定する。
【0110】
そして、上記条件1)〜5)のいずれかが満たされた場合に、CPU30は、MFP100に起因した通知条件が満たされたものとする。
【0111】
上述した判定の結果、通知タイミングと判定された場合、携帯端末200Aのメンテナンス状況を表わす情報を他の携帯端末200Bに送信する。なお、通知先は携帯端末200Bに限定されず、予め規定されているPC(パーソナルコンピューター)等であってもよい。ここでは、携帯端末200Bに送信されるものとし、さらに、携帯端末200Bでも、当該携帯端末200Bを携帯したサービスマンによってメンテナンス作業が行なわれており、当該メンテナンス作業用のアシスト画面が表示されているものとする。
【0112】
図15〜図18は、通知処理が行なわれたときの携帯端末200Bの表示画面の具体例を示す図である。
【0113】
サーバー300において通知タイミングと判定された場合、好ましくは、サーバー300は携帯端末200Bに対して携帯端末200Aのメンテナンス状況を通知する旨を報知する。図15は、サーバー300からその報知がなされた場合の携帯端末200Bの画面例であって、携帯端末200Bに先に表示されているアシスト画面上に通知の可否を選択するためのボタンを表示する例が示されている。このようにすることで、携帯端末200Bを携帯したサービスマンのメンテナンス作業を妨げることなく通知を行なうことができる。
【0114】
図16は、通知画面の一例を表わす図である。図16に示されるように、メンテナンス状況を表わす情報として、携帯端末200Aに送信したタグ情報を携帯端末200Bに送信し、当該タグ情報に基づくタグが表示されてもよい。この場合、サーバー300は、最後に送信したタグ情報のみ送信してもよいし、当該エラーに関して送信したタグ情報をすべて送信してもよい。このようにすることで、携帯端末200Aを携帯したサービスマンにおけるメンテナンスの状況を提示することができる。
【0115】
図17は、通知画面の他の例を表わす図である。図17に示されるように、サーバー300は、通知する側の携帯端末200Aに表示されているアシスト画面、すなわち、撮影画像にタグが合成された画面の情報をメンテナンス状況を表わす情報として携帯端末200Aから取得し、その情報を携帯端末200Bに転送してもよい。このようにすることでも、携帯端末200Aを携帯したサービスマンにおけるメンテナンスの状況を提示することができる。
【0116】
図18は、通知画面の他の例を表わす図である。図18に示されるように、携帯端末200Bでは、アシスト画面と通知画面とを領域を区分して一つの画面に表示するようにしてもよい。このようにすることで、携帯端末200Bを携帯したサービスマンにおけるメンテナンス作業をアシストしつつ、携帯端末200Aを携帯したサービスマンにおけるメンテナンスの状況を提示することができる。
【0117】
なお、それぞれの画面には、図示しない戻るボタン等の、表示を元のアシスト画面に戻す指示を入力する機能が設けられていてもよい。また、図17〜図18のいずれの表示方法とするかを選択する機能が設けられていてもよい。このようにすることで、携帯端末200Bを携帯したサービスマンにおけるメンテナンス作業の効率を落とすことがない。
【0118】
<他の例>
図1に示されたように当該画像処理システムに複数の携帯端末200A,200Bが含まれ、それぞれを携帯したサービスマンによってそれぞれ異なるMFPのメンテナンスが可能である場合、サーバー300は、メンテナンス開始に先立って、またはメンテナンス作業中に、それぞれのサービスマンにメンテナンスを振り分けるための処理を行なってもよい。ここでの振り分けとは、複数のMFP100A,100Bのいずれのメンテナンスをいずれの携帯端末を携帯したサービスマンが行なうかを決定するための処理を指す。
【0119】
この場合、サーバー300は、振り分け処理に用いる情報として、予めサービスマンごとのユーザー情報と、エラーごとのエラー情報とを記憶している。
【0120】
ユーザー情報には、サービスマンごとの、経験年数や、経験したメンテナンスの種類、などの情報が含まれる。
【0121】
エラー情報には、基準となるメンテナンス時間(メンテナンスに要する時間)や、メンテナンスの工程数や、難易度などが含まれる。
【0122】
サーバー300のCPU30は、一例として、携帯端末200A,200Bのログイン情報を受け付けるなどしてそれぞれを携帯しているサービスマンを特定し、そのユーザー情報を比較する。ユーザー情報に基づいて、サービスマンのメンテナンススキルの順を特定し、それに応じた携帯端末の順位付けを行なう。たとえば、経験年数が長かったり経験したメンテナンスの種類が多かったりするサービスマンのメンテナンススキルの順位を上位となるようサービスマンのメンテナンススキルの順を特定する。これは、一例として、ユーザー情報の経験年数や経験したメンテナンスの種類などの項目ごとにその内容に応じて点数化し、サービスマンごとの合計点の順でメンテナンススキルの順を特定する方法などで実現することができる。
【0123】
なお、この方法を用いて、上記通知を行なう側の携帯端末と通知される側の携帯端末とを特定することもできる。すなわち、メンテナンススキルが上位である側のサービスマンの携帯する携帯端末200Bを通知される側、メンテナンススキルが下位である側のサービスマンの携帯する携帯端末200Aを通知する側の携帯端末と特定することができる。
【0124】
次に、サーバー300のCPU30は、各MFPからのエラーを通知するセンサー信号に基づいて、それぞれのMFPで発生したエラーを特定し、記憶しているエラー情報に基づいてそれぞれのメンテナンス負荷を特定する。ここでのメンテナンス負荷とは、たとえばメンテナンス時間であってもよいし、メンテナンスの工程数や、メンテナンスの難易度などであってもよいし、また、それらを総合したものであってもよい。ここでも上述のメンテナンススキルの順を特定する方法と同様に、考慮する項目について点数化し、エラーごとの合計点でメンテナンス負荷を得ることができる。そして、その負荷の順にエラーをソート(順位付け)し、サービスマンのメンテナンススキルの順に応じてメンテナンスを割り当てる。
【0125】
一例として、上位のサービスマンと下位のサービスマンとの作業割合をそれぞれのメンテナンススキルに応じて特定して、メンテナンス負荷がその割合となるようにメンテナンスを割り当ててもよい。たとえば、上位のサービスマンが下位のサービスマンの2倍の作業時間となるように作業時間に応じてメンテナンスを割り当てる、などが該当する。
【0126】
他の例として、メンテナンス時間の長いものから順にサービスマンのメンテナンススキルの順に沿ってメンテナンスを割り当ててもよい。
【0127】
また他の例として、下位のサービスマンには当該サービスマンが経験したメンテナンスの種類と同一または類似の種類のメンテナンスを割り当て、上位のサービスマンには下位のサービスマンに割り当てなかったメンテナンスを割り当てるようにしてもよい。
【0128】
さらに、それぞれのサービスマンでのメンテナンス中に上位のサービスマンのメンテナンスが終了した場合に、下位のサービスマンのメンテナンス内容の一部を上位のサービスマンに割り当てるよう、その段階で再度振り分け処理を行なうようにしてもよい。この場合、サーバー300は、割り当てられたメンテナンス内容についてのタグ情報を上位のサービスマンの携帯する携帯端末200Bに送信する。
【0129】
このようにすることで、複数のサービスマンによって全体として効率よくMFPをメンテナンスすることができる。
【0130】
<実施の形態の効果>
以上の動作が行なわれることで、携帯端末では、当該携帯端末を携帯するサービスマンのメンテナンスの進捗状況に応じてアシスト画面が表示されることになる。そのため、サービスマンは、自身の進捗状況に応じてアシスト画面を参照しながらメンテナンスすることが可能となり、効率よくメンテナンスすることができる。
【0131】
さらに、所定の通知条件を満たした場合、1つの携帯端末を携帯したサービスマンによるメンテナンスの進捗状況が、他の装置に自動的に通知される。そのため、当該サービスマンがたとえば他のサービスマンの作業している所まで行ったり、管理者に電話したり、などの作業が不要となり、作業効率を向上させることができる。
【0132】
さらに、この通知が他の携帯端末に通知される場合、当該他の携帯端末を携帯したサービスマンが他のサービスマンの作業している所まで行ったり、近傍で監視したりすることなく、メンテナンスの進捗状況を知ることができる。それ故、通知された側のユーザーの負荷を軽減することができる。
【0133】
また、通知画面は、当該他の携帯端末で表示されているアシスト画面が切り替えられたり、アシスト画面と画面を二分して表示したりされることになるため、当該他の携帯端末を携帯したサービスマンによるメンテナンスの効率を落とすこともない。
【0134】
また、上述のように、タグやアシスト画面によってメンテナンスの進捗状況が通知されるため、たとえば電話で説明するような分かり難さもなく、メンテナンスの進捗状況がより詳細に分かりやすく通知される。それ故、通知された側のユーザーの負荷を軽減しつつ、適切な対処を取ることができる。
【0135】
さらに、上述の動作をMFP100や携帯端末200やサーバー300に実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0136】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0137】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0138】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0139】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0140】
10,20,30 CPU、11,21,31 ROM、12,22,32 RAM、13 スキャナー、14 プリンター、15,25 操作パネル、16,28 メモリー、17,35 ネットワークコントローラー、18 センサー、23 電子コンパス、24 GPSコントローラー、26 カメラ、27 コントローラー、34 通信コントローラー、100 MFP、101 入力部、102 検知部、103,304 抽出部、104,205,305 送信部、161,332 タグ情報記憶部、200,200A,200B 携帯端末、201 指示入力部、202 位置検知部、203 向き検知部、204 画像取得部、206 タグ情報入力部、207 生成部、208 表示処理部、209 編集部、300 サーバー、301 第1入力部、302 格納部、303 第2入力部、306 判定部、331 MFP情報記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影手段および表示手段を含む携帯端末と、
画像処理装置と、
前記携帯端末および前記画像処理装置と相互に通信可能なサーバーとを備え、
前記サーバーは、
前記画像処理装置の位置を記憶するための第1の記憶手段と、
前記画像処理装置でのエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶するための第2の記憶手段と、
前記携帯端末での撮影時の位置および向きに応じて、前記携帯端末での撮影範囲に含まれる前記画像処理装置の、前記コンテンツを抽出し、前記携帯端末に送信するための処理手段とを含み、
前記コンテンツは、前記メンテナンスの順に沿ったコンテンツの内容を表わす画像データーを含み、
前記処理手段は、前記コンテンツを前記メンテナンスの順に沿って、前記画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末は、前記撮影手段での撮影画像に前記コンテンツを合成して画面表示するための処理手段をさらに含む、画像処理システム。
【請求項2】
前記サーバーの前記処理手段は、所定の通知条件が満たされた場合に、前記エラーに対するメンテナンスの進捗を表わす情報として前記携帯端末に送信した前記コンテンツを含む情報を、予め規定された装置に送信する通知処理をさらに実行する、請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記携帯端末として第1の携帯端末と第2の携帯端末とを含み、
前記サーバーの前記処理手段は、前記通知処理において、前記第1の携帯端末での前記メンテナンスの進捗を表わす情報を、前記第2の携帯端末に対して送信する、請求項2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記サーバーは、前記第1の携帯端末と前記第2の携帯端末とそれぞれのユーザーに関する情報を記憶するための第3の記憶手段をさらに含み、
前記サーバーの処理手段は、前記ユーザーに関する情報に基づいて前記通知先として前記第2の携帯端末を特定する処理をさらに実行する、請求項3に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記第2の携帯端末の処理手段は、前記通知された前記第1の携帯端末での前記メンテナンスの進捗を表わす情報に基づく通知画面を表示するための表示処理をさらに実行する、請求項3または4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記画像処理装置は、
エラーごとのメンテナンスに関するコンテンツを記憶するための記憶手段と、
前記エラーの発生を検知するための検知手段と、
前記検知されたエラーに応じたコンテンツを前記サーバーに送信するための送信手段とを備える、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項7】
撮影手段および表示手段を含む携帯端末と通信可能な画像処理装置であって、
エラーごとのメンテナンスに関するコンテンツを記憶するための記憶手段と、
エラーの発生を検知するための検知手段と、
前記携帯端末での撮影時の位置および向きを取得するための取得手段と、
前記検知されたエラーに応じたコンテンツを、前記メンテナンスの順に沿って、前記画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて前記携帯端末に送信するための処理手段とを備え、
前記処理手段は、当該画像処理装置が前記携帯端末での撮影範囲に含まれている場合に、前記コンテンツを前記携帯端末に送信する、画像処理装置。
【請求項8】
前記処理手段は、所定の通知条件が満たされた場合に、前記エラーに対するメンテナンスの進捗を表わす情報として前記携帯端末に送信した前記コンテンツを含む情報を、予め規定された装置に送信する通知処理をさらに実行する、請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像処理装置で発生したエラーのメンテナンスをアシストする画面を、撮影手段および表示手段を含む携帯端末に表示させる方法であって、
サーバーにおいて前記携帯端末での撮影時の位置および向きを取得するステップと、
サーバーにおいて前記携帯端末での撮影範囲に含まれる前記画像処理装置のエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶装置から抽出するステップと、
前記メンテナンスの順に沿って、前記画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて、前記サーバーから前記携帯端末に送信するステップと、
前記携帯端末において、前記撮影手段での撮影画像に前記コンテンツを合成して画面表示するステップとを備える、表示方法。
【請求項10】
画像処理装置で発生したエラーのメンテナンスをアシストする画面を、撮影手段および表示手段を含む携帯端末に表示させる処理をサーバーに実行させるためのプログラムであって、
前記携帯端末での撮影時の位置および向きを取得するステップと、
前記携帯端末での撮影範囲に含まれる前記画像処理装置のエラーに応じたメンテナンスに関するコンテンツを記憶装置から抽出するステップと、
前記メンテナンスの順に沿って、前記画像処理装置でのエラーに対するメンテナンスの進捗に応じて、前記サーバーから前記携帯端末に送信するステップとを前記サーバーに実行させる、表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−30983(P2013−30983A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165630(P2011−165630)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】