説明

画像処理システム、画像読取装置、携帯端末およびプログラム

【課題】画像読取装置および携帯端末の機能に応じて、使用者が操作し易い機器で操作できる画像処理システムを提供する。
【解決手段】画像処理システムは、記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る画像読取装置と、1つ以上の携帯端末と、データを受け付けるデータ受付手段と、前記受け付けられたデータを前記読取画像に付加するデータ付加手段と、使用者の操作によってデータの付加に関する指示を受け付け、前記データ付加手段に対してデータの付加に関する指示を行う操作手段と、前記画像読取装置の機能と前記携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれにおいて前記データ付加手段によるデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理システム、画像読取装置、携帯端末およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、画像データ及び音声データとともに、上記画像データ及び音声データを識別するための付加情報を記録する画像データ記録装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−292411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像読取装置および携帯端末の機能に応じて、使用者が操作し易い機器で操作できる画像処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1にかかる本発明は、記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る画像読取装置と、1つ以上の携帯端末と、データを受け付けるデータ受付手段と、前記受け付けられたデータを前記読取画像に付加するデータ付加手段と、使用者の操作によってデータの付加に関する指示を受け付け、前記データ付加手段に対してデータの付加に関する指示を行う操作手段と、前記画像読取装置の機能と前記携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれにおいて前記データ付加手段によるデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択手段とを有する画像処理システムである。
【0006】
請求項2にかかる本発明は、前記操作手段は、前記読取画像の確認のための確認用画像と前記データ付加手段によるデータの付加のための操作画面とを表示させて、使用者の操作によってデータの付加に関する指示を受け付け、前記データ付加手段に対してデータの付加に関する指示を行い、前記選択手段は、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれに、前記確認用画像および前記操作画面を表示させるかを選択する請求項1に記載の画像処理システムである。
【0007】
請求項3にかかる本発明は、前記選択手段が前記携帯端末に表示させると判断した場合に、前記携帯端末は、前記画像読取装置から確認用画像に対応する画像情報を取得し、前記操作手段によって前記データを前記読取画像に付加するための指示を前記データ付加手段に対して行い、前記データ付加手段は、前記携帯端末からの指示に従って、前記データを前記読取画像に付加する請求項2に記載の画像処理システムである。
【0008】
請求項4にかかる本発明は、前記操作手段は、使用者の操作によって前記確認用画像内の位置を指定し、前記データ付加手段は、前記操作手段によって指定された位置に対応付けて、データを前記読取画像に付加する請求項1に記載の画像処理システムである。
【0009】
請求項5にかかる本発明は、前記操作手段は、使用者の操作により、データの付加に関する音声による指示を受け付け、前記データ付加手段は、前記音声による指示に基づいてデータを前記読取画像に付加する請求項1に記載の画像処理システムである。
【0010】
請求項6にかかる本発明は、前記携帯端末は複数であって、それぞれ複数の使用者によって携帯され、前記データ受付手段は、前記複数の携帯端末のそれぞれに設けられ、前記データ付加手段は、前記複数の携帯端末に設けられた前記データ受付手段によって受け付けられたデータそれぞれと、当該データを受け付けたデータ受付手段の携帯端末の使用者それぞれの識別情報と対応付けて、当該データを前記読取画像に付加する請求項1に記載の画像処理システムである。
【0011】
請求項7にかかる本発明は、前記画像読取装置は、前記データ付加手段によって前記読取画像に付加されたデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段をさらに有し、前記携帯端末は、前記データ送信手段によって送信されたデータを使用者に認識可能に出力する付加データ出力手段をさらに有する請求項1に記載の画像処理システムである。
【0012】
請求項8にかかる本発明は、データを受け付けるデータ受付手段と、記録媒体から画像を読み取って読取画像を得て前記データを付加する画像読取装置に、前記受け付けられたデータを送信するデータ送信手段と、前記画像読取装置の機能と前記携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および当該携帯端末のいずれにおいてデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択手段と、前記選択手段が当該携帯端末に表示させると判断した場合に、使用者の操作によって、前記読取画像に前記データを付加するための指示を受け付け、前記画像読取装置に対して指示を行う操作手段とを有する携帯端末である。
【0013】
請求項9にかかる本発明は、記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る読取手段と、携帯端末からデータを受信するデータ受信手段と、前記携帯端末から、データの付加に関する指示を受信する指示受信手段と、前記受信された指示に基づいて、前記受信されたデータを前記読取画像に付加するデータ付加手段とを有する画像読取装置である。
【0014】
請求項10にかかる本発明は、データを受け付けるデータ受付ステップと、記録媒体から画像を読み取って読取画像を得て前記データを付加する画像読取装置に、前記受け付けられたデータを送信するデータ送信ステップと、前記画像読取装置の機能と携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれにおいてデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択ステップと、前記携帯端末に表示させると判断された場合に、前記読取画像に前記データを付加するための指示を受け付け、前記画像読取装置に対して指示を行う指示ステップとを前記携帯端末に実行させるプログラムである。
【0015】
請求項11にかかる本発明は、記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る読取ステップと、
携帯端末からデータを受信するデータ受信ステップと、前記携帯端末から、データの付加に関する指示を受信する指示受信ステップと、前記受信された指示に基づいて、前記受信されたデータを前記読取画像に付加するデータ付加ステップとを画像読取装置に実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る本発明によれば、画像読取装置および携帯端末の機能に応じて、使用者が操作し易い機器で操作可能な画像処理システムを提供できる。
【0017】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明により得られる効果に加えて、本構成を有しない場合と比較して、使用者が容易にデータの付加のための操作を行うことができる。
【0018】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明により得られる効果に加えて、他の固定端末を使用することなく、携帯端末を用いて、データを読取画像に付加する操作を行うことができる。
【0019】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明により得られる効果に加えて、読取画像内の頁、文字または図形等に関連付けて、データを付加する位置を指定できる。
【0020】
請求項5に係る本発明によれば、使用者が、手作業による操作なしに、データの付加に関する操作を行うことができる。
【0021】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明により得られる効果に加えて、複数の使用者の携帯端末から受け付けた複数のデータを区別して、1つの読取画像に付加できる。
【0022】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明により得られる効果に加えて、画像読取装置に付加データを出力する手段がない場合であっても、使用者が携帯端末で付加データを確認できる。
【0023】
請求項8に係る本発明によれば、他の固定端末を使用することなく、データを読取画像に付加する操作を行うことが可能な携帯端末を提供できる。
【0024】
請求項9に係る本発明によれば、確認用画像の表示機能がない場合、または、表示部の大きさが携帯端末の表示部の大きさよりも小さい場合に、データを読取画像に付加するための指示を携帯端末から受信してデータを読取画像に付加することが可能な画像読取装置を提供できる。
【0025】
請求項10に係る本発明によれば、他の固定端末を使用することなく、データを読取画像に付加する操作を行うことが可能な携帯端末のプログラムを提供できる。
【0026】
請求項11に係る本発明によれば、確認用画像の表示機能がない場合、または、表示部の大きさが携帯端末の表示部の大きさよりも小さい場合に、データを読取画像に付加するための指示を携帯端末から受信してデータを読取画像に付加することが可能な画像読取装置のプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】画像処理システムを示す図である。
【図2】図1に示した画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1に示した携帯端末のハードウェア構成を示す図である。
【図4】画像処理装置において動作する画像処理プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図5】携帯端末において動作する携帯端末プログラムを示すブロック・ダイアグラムである。
【図6】画像処理プログラムおよび携帯端末プログラムにおいて処理される情報を例示し、(A)は機能情報を示し、(B)は付加操作情報を示し、(C)は付加指示情報を示す。
【図7】付加操作画面を例示する図である。
【図8】音声データが付加された画像を入出力装置に表示させた状態を例示する図である。
【図9】携帯端末において音声データの付加操作を行う場合の、画像処理システムにおける全体的な処理を示すシーケンス図である。
【図10】画像処理装置において音声データの付加操作を行う場合の、画像処理システムにおける全体的な処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、画像処理システム1を示す図である。
図1に示すように、画像処理システム1は、画像処理装置2および携帯端末3−1〜3−N(Nは1以上の整数。但し、Nが常に同じ数とは限らない)が、無線LAN(Local Area Network)等のネットワーク100を介して接続されて構成されている。
なお、以下、携帯端末3−1〜3−Nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に、携帯端末3などと略記することがある。
また、本実施形態においては、画像処理装置2は1つとしたが、2つ以上であってもよい。
【0029】
ネットワーク100は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約に準拠している。
画像処理装置2は、例えばスキャナ等の画像読取装置であって、記録媒体に記録された画像を読み取って画像データを生成し、生成された画像データを記憶する。
携帯端末3は、例えばスマートフォン等の持ち運び可能な携帯電話であって、使用者によって携帯される。
携帯端末3は、画像処理装置2にネットワーク100を介してデータを送信し、画像処理装置2は、携帯端末3から受信したデータを、画像データに付加する。
携帯端末3から画像処理装置2に送信されるデータは、例えば音声データであって、携帯端末3は、使用者の操作によって受け付けた音声を音声データに変換する。
【0030】
ここで、「画像データにデータを付加する」とは、例えば、画像データの所定の位置にデータを埋め込むことを含む。
この場合、使用者が画像データ内のデータが付加された位置を指定すると、付加されたデータ(付加データ)が出力される。
例えば、付加データが音声データである場合、使用者が画像データ内の音声データが付加された位置を指定すると、付加された音声データに対応する音声が再生される。
【0031】
画像処理装置2および携帯端末3またはこれらのいずれかは、画像データを確認するための確認用画像(例えばサムネイル画像等)を表示(プレビュー)する。
また、画像処理装置2および携帯端末3またはこれらのいずれかは、表示された確認用画像を用いて、画像データに音声データ等のデータを付加するように指示する。
また、画像処理装置2および携帯端末3またはこれらのいずれかは、画像処理装置2の機能と携帯端末3の機能とを比較して、画像処理装置2および携帯端末3のいずれに確認用画像を表示させ、使用者が画像データにデータを付加するように指示するための操作画面(付加操作画面)を表示させるかを選択する。
使用者は、選択された画像処理装置2または携帯端末3に表示された操作画面を用いて、画像データに音声データ等のデータを付加するための操作を行う。
画像処理装置2は、使用者の操作に応じて、画像データにデータを付加する。
【0032】
図2は、画像処理装置2のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置2は、CPU等の演算部162及びメモリ等の記憶部164などを含む制御装置160と、通信装置170と、記録装置172と、入出力装置180と、印刷装置190と、画像読取装置192と、認証装置194とから構成される。
つまり、画像処理装置2は、情報処理および他の画像処理装置又は端末との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分および処理には同じ番号が付される。
【0033】
入出力装置180は、例えばタッチパネル等のユーザインタフェースであって、操作画面が表示部に表示され、操作画面に示された操作ボタン等を使用者が押下すると、画像処理装置2は、その操作ボタンに応じた処理を行うようになっている。
印刷装置190は、例えばプリンタ等であって、文字データまたは画像データ等を用紙等の記録媒体に印刷する。
画像読取装置192は、例えばスキャナ等であって、記録媒体から画像等を読み取って画像データに変換する。
認証装置194は、画像処理装置2の使用者がその画像処理装置2を使用できるようにするため、例えば使用者識別子およびパスワード等の入力を受け付けて照合すること等によって、認証処理を行う。
なお、入出力装置180は、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置あるいはCRT(Cathode Ray Tube)表示装置等の表示装置およびキーボード・タッチパネルなどを含む(携帯端末3の入出力装置180についても同様)。
【0034】
図3は、携帯端末3のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、携帯端末3は、CPU等の演算部162及びメモリ等の記憶部164などを含む制御装置160と、通信装置170と、記録装置172と、入出力装置180とから構成される。
つまり、携帯端末3は、情報処理および他の処理装置又は端末との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
入出力装置180は、例えばタッチパネル等のユーザインタフェースであって、操作画面が表示部に表示され、操作画面に示された操作ボタン等を使用者が押下すると、携帯端末3は、その操作ボタンに応じた処理を行うようになっている。
【0035】
図4は、画像処理装置2において動作する画像処理プログラム20を示すブロック・ダイアグラムである。
図4に示すように、画像処理プログラム20は、読取情報受付部202、画像データ記憶部204、接続要求受信部210、機能情報抽出部212、機能データベース(DB)214、機能情報送信部216、選択結果受信部220、確認用画像生成部222、選択結果判断部224、付加操作情報送信部230、付加指示受信部232、音声データ受信部234−1〜234−N、音声データ付加処理部240、付加操作画面表示部250、付加操作受付部252、確認用画像表示部260、音声データ選択受付部262、音声データ抽出部264、および音声データ送信部266から構成される。
画像処理プログラム20は、たとえば、記憶媒体174(図2)等を介して画像処理装置2に供給され、記憶部164にロードされ、画像処理装置2にインストールされたOS(図示せず)上で、情報処理装置2のハードウェア資源を具体的に利用して実行される(以下に示す各ソフトウェアについても同様)。
【0036】
図5は、携帯端末3において動作する携帯端末プログラム30を示すブロック・ダイアグラムである。
図5に示すように、携帯端末プログラム30は、接続要求送信部302、機能情報受信部304、機能比較部306、機能DB308、操作機器選択部310、選択結果送信部312、付加操作情報受信部320、付加操作画面表示部322、付加操作受付部330、付加指示情報生成部332、付加指示送信部334、音声受付部340、音声データ生成部342、音声データ送信部344、音声データ受信部350、および音声再生処理部352から構成される。
図6は、画像処理プログラム20および携帯端末プログラム30において処理される情報を例示し、(A)は機能情報を示し、(B)は付加操作情報を示し、(C)は付加指示情報を示す。
【0037】
画像処理プログラム20(図4)において、読取情報受付部202は、画像読取装置192から、記録媒体から画像を読み取ることによって得られた画像読取情報を受け付け、その画像読取情報に所定の処理を施して画像データを生成する。
さらに、読取情報受付部202は、画像データとその画像データの識別情報とを対応付けて、画像データ記憶部204に記憶する。
この画像データの識別情報(画像データ識別情報)は、例えば、読み取られた日時を示す情報でもよく、読み取り操作を行った使用者の識別情報(使用者識別情報)であってもよい。
【0038】
携帯端末プログラム30(図5)において、接続要求送信部302は、使用者が入出力装置180を操作することによって、画像処理装置2と携帯端末3とをネットワーク100で接続するための接続要求を、画像処理装置2に対して送信する。
接続要求受信部210(図4)は、携帯端末3からの接続要求を受信し、携帯端末3とネットワーク100を介して通信を行うために必要な処理を行う。
さらに、接続要求受信部210は、受信した旨を示す情報を、機能情報抽出部212に対して出力する。
機能情報抽出部212は、接続要求受信部210から情報を受け付けると、機能DB214から機能情報を抽出し、機能情報送信部216に対して出力する。
【0039】
図6(A)は、機能DB214に格納された機能情報を例示する図である。
図6(A)に示すように、機能情報は、確認用画像表示可否情報と、表示部サイズ情報とを含む。
確認用画像表示可否情報は、画像処理装置2で確認用画像の表示が可能か否かを示す。
表示部サイズ情報は、画像処理装置2のタッチパネル等の表示部(入出力装置180)のサイズ(例えば方形の表示部の対角線の長さ)を示す。
機能情報送信部216(図4)は、機能情報を、ネットワーク100を介して携帯端末3に対して送信する。
【0040】
機能情報受信部304(図5)は、機能情報を、画像処理装置2からネットワーク100を介して受信し、機能比較部306に対して出力する。
機能比較部306は、機能DB308から、携帯端末3に関する機能情報を抽出する。
機能DB308は、画像処理装置2の機能DB214と同様に、携帯端末3で確認用画像の表示が可能か否かを示す確認用画像表示可否情報と、携帯端末3のタッチパネル等の表示部(入出力装置180)のサイズを示す表示部サイズ情報とを含む機能情報を格納する。
【0041】
さらに、機能比較部306は、画像処理装置2に関する機能情報と、携帯端末3に関する機能情報とを比較し、比較結果を操作機器選択部310に対して出力する。
具体的には、機能比較部306は、画像処理装置2に関する機能情報に含まれる確認用画像表示可否情報と、携帯端末3に関する機能情報に含まれる確認用画像表示可否情報とを比較し、画像処理装置2および携帯端末3のいずれかの機器で確認用画像の表示が可能か否かを判断する。
さらに、機能比較部306は、画像処理装置2に関する機能情報に含まれる表示部サイズ情報と、携帯端末3に関する機能情報に含まれる表示部サイズ情報とを比較し、画像処理装置2および携帯端末3のどちらの表示部のサイズが大きいかを判断する。
【0042】
操作機器選択部310は、画像処理装置2および携帯端末3のどちらの機器で、確認用画像および操作画面を表示させ、画像データに音声データ等のデータを付加するための使用者による操作を実行させるかを選択する。
具体的には、まず、画像処理装置2に関する確認用画像表示可否情報と、携帯端末3に関する確認用画像表示可否情報との比較の結果、画像処理装置2および携帯端末3のいずれか一方のみが確認用画像を表示可能である場合には、操作機器選択部310は、確認用画像を表示可能な機器を、操作機器として選択する。
また、画像処理装置2および携帯端末3のいずれも確認用画像を表示可能である場合には、操作機器選択部310は、画像処理装置2に関する表示部サイズ情報と、携帯端末3に関する表示部サイズ情報とを比較の結果、表示部のサイズが大きい方の機器を、操作機器として選択する。
【0043】
さらに、操作機器選択部310は、画像処理装置2および携帯端末3のいずれを操作機器として選択したかを示す選択結果情報を、選択結果送信部312に対して出力する。
選択結果送信部312は、選択結果情報を、ネットワーク100を介して画像処理装置2に対して送信する。
【0044】
選択結果受信部220(図4)は、選択結果情報を、携帯端末3からネットワーク100を介して受信して、選択結果判断部224に対して出力する。
また、選択結果受信部220は、受信した旨を示す命令を、確認用画像生成部222に対して出力する。
確認用画像生成部222は、選択結果受信部220が選択結果情報を受信すると、画像データ記憶部204に記憶された画像データの1つまたは複数について、確認用画像を生成する。
【0045】
具体的には、確認用画像生成部222は、画像データの解像度を下げてデータ量を削減させて、画像データを縮小加工することによって、確認用画像を生成する。
なお、確認用画像の生成の対象となる画像データは、使用者によって指定されてもよいし、画像データ記憶部204に記憶された全ての画像データであってもよい。
さらに、確認用画像生成部222は、生成された確認用画像を示すデータ(確認用画像データ)を、選択結果判断部224に対して出力する。
【0046】
選択結果判断部224は、選択結果情報から、画像処理装置2および携帯端末3のいずれが操作機器として選択されたかを判断する。
画像処理装置2が操作機器として選択された場合、選択結果判断部224は、確認用画像データを、付加操作画面表示部250に対して出力する。
一方、携帯端末3が操作機器として選択された場合、選択結果判断部224は、確認用画像データを、付加操作情報送信部230に対して出力する。
【0047】
携帯端末3が操作機器として選択された場合、付加操作情報送信部230は、図6(B)に示す付加操作情報を生成し、ネットワーク100を介して携帯端末3に対して送信する。
図6(B)は、付加操作情報を例示する図である。
付加操作情報は、付加操作画面を携帯端末3に表示させるための情報であって、図6(B)に示すように、データが付加される画像データの識別情報である画像データ識別情報と、確認用画像データと、付加操作画面を入出力装置180に表示させるための付加操作画面情報とを含む。
【0048】
付加操作情報受信部320(図5)は、付加操作情報を受信して、付加操作画面表示部322に対して出力する。
付加操作画面表示部322は、付加操作情報を用いて、図7を用いて後述する付加操作画面を入出力装置180に表示させる。
なお、付加操作情報には確認用画像データが含まれるとしたが、確認用画像データが格納されている場所を示す情報(例えばURL(Uniform Resource Locator))を含むようにしてもよい。同様に、付加操作情報には付加操作画面情報が含まれるとしたが、付加操作画面情報が格納されている場所を示すURL等のアドレス情報を含むようにしてもよい。
この場合、付加操作画面表示部322は、そのアドレス情報にアクセスして、確認用画像データおよび付加操作画面情報を取得するようにしてもよい。
【0049】
図7は、付加操作画面を例示する図である。
付加操作画面には、確認用画像が表示されており、確認用画像が複数頁からなる場合には、頁番号を指定することによって、その頁の画像を表示させることができる。
また、使用者が、付加操作画面に表示された確認用画像上の任意の場所を指定すると、その位置に対応付けて音声データが付加されるようになっている。
具体的には、例えば、使用者の指が接触した場所(例えば図7の矢印A)の位置情報と、付加される音声データとが対応付けられる。
【0050】
付加操作受付部330(図5)は、入出力装置180から、音声データの付加の指示に関する操作を示す情報(付加指示操作情報)を受け付け、付加指示情報生成部332に対して出力する。
例えば、使用者が、図7に示す付加操作画面に表示された確認用画像上の位置Aを押下することによって、音声データを付加する位置に関する付加指示操作情報が得られる。
また、使用者が、入出力装置180を用いて付加される音声データの識別情報を指定することによって、付加される音声データに関する付加指示操作情報が得られるようにしてもよい。
【0051】
音声受付部340は、マイク等の入出力装置180から音声を受け付けて、音声データ生成部342に対して出力する。
このとき、音声受付部340は、音声の受け付けの開始時点と終了時点とを、使用者の操作によって受け付ける。
音声データ生成部342は、音声の受け付けの開始時点と終了時点との間に受け付けられた音声を音声データに変換して、その音声データの識別情報を対応付ける。
また、音声データ生成部342は、音声を入力するように操作した使用者の識別情報と生成された音声データとを対応付ける。
さらに、音声データ生成部342は、音声データを音声データ送信部344に対して出力し、音声データ識別情報を付加指示情報生成部332に対して出力する。
【0052】
なお、音声受付部340は、使用者が付加操作画面に表示された確認用画像上の位置を押下している間、音声を受け付けるようにしてもよい。
この場合、音声受け付けの開始時点は、使用者が確認用画像上の位置を押下した時点であると指示され、音声受け付けの終了時点は、使用者が確認用画像から指を離した時点であると指示される。
また、付加操作画面に音声受け付けの開始時点と終了時点とを指示するためのボタンを表示させて、使用者がそのボタンを押下することによって、音声受け付けの開始時点と終了時点とが指示されるようにしてもよい。
【0053】
付加指示情報生成部332は、付加操作受付部330からの付加指示操作情報と音声データ生成部342からの音声データ識別情報とを用いて、付加指示情報を生成し、付加指示送信部334に対して出力する。
図6(C)は、付加指示情報を例示する図である。
図6(C)に示すように、付加指示情報は、データ付加命令と、使用者識別情報と、画像データ識別情報と、音声データ識別情報と、付加位置情報とを含む。
【0054】
データ付加命令は、画像処理装置2に、音声データを画像データに付加させるように命令するための情報である。
使用者識別情報は、例えば、携帯端末3の使用者の識別情報であって、使用者の顔写真や似顔絵等を示す情報を含んでもよい。
画像データ識別情報は、音声データが付加される画像データの識別情報である。
音声データ識別情報は、画像データに付加される音声データの識別情報であり、音声データが携帯端末3に格納される場合は、その音声データが格納された場所を示すアドレス情報であってもよい。
さらに、音声データ識別情報の代わりに音声データそのものが含まれるようにしてもよい。
付加位置情報は、画像データ上の、音声データが付加される位置を示す情報である。
【0055】
付加指示送信部334(図5)は、付加指示情報を、ネットワーク100を介して画像処理装置2に対して送信する。
画像処理プログラム20の付加指示受信部232(図4)は、付加指示情報を、ネットワーク100を介して携帯端末3から受信し、音声データ付加処理部240に対して出力する。
なお、付加操作情報送信部230および付加指示受信部232の処理、並びに、付加操作情報受信部320、付加操作画面表示部322、付加操作受付部330、付加指示情報生成部332および付加指示送信部334の処理は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等の通信規約に準拠するようにしてもよい。
【0056】
携帯端末プログラム30の音声データ送信部344(図5)は、音声データの受け付けが終了したことを示す音声受付完了通知を、画像処理装置2に対してネットワーク100を介して送信する。
画像処理プログラム20の音声データ受信部234(図4)は、音声受付完了通知を受信すると、音声データ要求を、携帯端末3に対してネットワーク100を介して送信する。
携帯端末プログラム30の音声データ送信部344(図5)は、音声データを、画像処理装置2に対してネットワーク100を介して送信する。
画像処理プログラム20の音声データ受信部234(図4)は、音声データを受信し、音声データ受信完了通知を、携帯端末3に対してネットワーク100を介して送信する。
【0057】
音声データ付加処理部240は、付加指示受信部232からの付加指示情報を用いて、音声データ受信部234からの音声データを、画像データに付加する。
さらに、音声データ付加処理部240は、音声データが付加された画像データを、画像データ記憶部204に記憶する。
【0058】
具体的には、音声データ付加処理部240は、付加指示情報に含まれる画像データ識別情報に対応する画像データを、画像データ記憶部204から抽出する。
また、音声データ付加処理部240は、画像データにおける、付加位置情報が示す位置に対応付けて、音声データ識別情報が示す音声データを、画像データに付加する。
さらに、音声データ付加処理部240は、使用者識別情報を、付加位置情報が示す位置および付加された音声データと対応付ける。
さらに、音声データ付加処理部240は、付加位置情報が示す位置に、音声データが付加されていることを示す絵柄(アイコン等)を追加して表示させるように、画像データを処理する。
このとき、使用者識別情報に使用者の顔写真等を示す情報が含まれる場合は、音声データ付加処理部240は、その顔写真等を、付加位置情報が示す位置に追加して表示させるように画像データを処理するようにしてもよい。
【0059】
確認用画像表示部260は、使用者が入出力装置180を操作することよって所望の画像が指定された場合、その指定された画像に対応する画像データを画像データ記憶部204から抽出し、その画像データの確認用画像を入出力装置180に表示させる。
指定された画像に音声データが付加されている場合、確認用画像表示部260は、図8に示すような画像を入出力装置180に表示させる。
【0060】
図8は、音声データが付加された画像を入出力装置180に表示させた状態を例示する図である。
例えば図7において位置Aに音声データを付加するように指示された場合、図8に示すように、その位置Aに、音声データが付加されていることを示す絵柄が表示されている。
この絵柄が使用者によって押下された場合に、その位置に対応付けて付加された音声データに関する音声が再生されるようになっている。
【0061】
1つの画像データに対して複数の使用者が音声データを付加させようとする場合、接続要求受信部210は、複数の携帯端末3−1〜3−Nから、接続要求を受信する。
このとき、接続要求受信部210は、接続要求を送信した携帯端末3の個数(使用者の人数)分だけ、音声データ受信部234のインスタンスを生成する。なお、付加指示受信部232も、接続要求を送信した携帯端末3の個数(使用者の人数)分だけインスタンスが生成されてもよい。
【0062】
音声データ受信部234−1〜234−Nは、携帯端末3−1〜3−Nから、音声データをそれぞれ受信し、音声データ付加処理部240は、音声データを生成した各携帯端末3の使用者の識別情報に対応付けて、各音声データを、画像データに付加する。
携帯端末3から画像処理装置2が受信した使用者識別情報に使用者の顔写真等が含まれる場合、音声データが付加された画像には、それぞれの音声を入力した使用者の顔写真等が表示される。
例えば、Aさんが1頁目に音声データを付加する操作をし、Bさんが2頁目に音声データを付加する操作をした場合、音声データが付加された画像の1頁目にはAさんの顔写真等が表示され、2頁目にはBさんの顔写真等が表示される。
【0063】
画像処理装置2が操作機器として選択された場合、付加操作画面表示部250は、図7に示す付加操作画面を、画像処理装置2の入出力装置180に表示させる。
付加操作受付部252は、付加操作受付部330(図5)と同様に、入出力装置180から付加指示操作情報を受け付け、付加指示情報を生成して、音声データ付加処理部240に対して出力する。
なお、この場合であっても、音声データは携帯端末3によって生成され、音声データ受信部234によって受信される。
音声データ付加処理部240は、上述したように、付加操作受付部252からの付加指示情報と音声データとに基づいて、音声データを画像データに付加する。
【0064】
確認用画像表示部260によって、音声データが付加された画像の確認用画像が入出力装置180に表示されている場合に、使用者がアイコン等の絵柄を押下したとき、音声データ選択受付部262は、その使用者による音声の選択操作を受け付けて、その押下された位置を示す位置情報を、音声データ抽出部264に対して出力する。
音声データ抽出部264は、受け付けた位置情報に対応付けて付加された音声データを、画像データ記憶部204に記憶された画像データから抽出して、音声データ送信部266に対して出力する。
音声データ送信部266は、音声データを、ネットワーク100を介して携帯端末3に対して送信する。
【0065】
音声データ受信部350(図5)は、画像処理装置2から音声データを受信し、音声再生処理部352に対して出力する。
音声再生処理部352は、音声データに対応する音声を入出力装置180のスピーカ等から出力するように処理する。
携帯端末3は、音声の再生が終了した場合に、画像処理装置2に対して、音声再生終了中知を送信する。
【0066】
なお、音声データ抽出部264は、画像データ記憶部204内の音声データが格納された場所を示すURL等のアドレス情報を抽出するようにしてもよい。
この場合、音声データ送信部266は、音声データのアドレス情報を携帯端末3に対して送信し、携帯端末プログラム30の音声データ受信部350は、そのアドレス情報にアクセスして音声データを取得するようにしてもよい。
【0067】
図9は、携帯端末3において音声データの付加操作を行う場合の、画像処理システム1における全体的な処理を示すシーケンス図(S10)である。
なお、以下に示すステップの順序は、適宜、変更してもよく、また、全てのステップが必要であるとは限らない。
ステップ100(S100)において、画像処理装置2は、記録媒体に形成された画像を読み取って画像データを生成する。
ステップ102(S102)において、携帯端末3の接続要求送信部302は、接続要求を画像処理装置2に対して送信する。
【0068】
ステップ104(S104)において、画像処理装置2の機能情報送信部216は、機能情報を携帯端末3に対して送信する。
ステップ106(S106)において、携帯端末3の機能比較部306は、画像処理装置2に関する機能情報と、携帯端末3に関する機能情報とを比較し、操作機器選択部310は、画像処理装置2および携帯端末3のどちらの機器で、確認用画像および操作画面を表示させ、画像データに音声データ等のデータを付加するための使用者による操作を実行させるかを選択する。
ステップ108(S108)において、携帯端末3の選択結果送信部312は、選択結果情報を画像処理装置2に対して送信する。
【0069】
ステップ110(S110)において、携帯端末3が操作機器として選択された場合、画像処理装置2の付加操作情報送信部230は、付加操作情報を携帯端末3に対して送信する。
ステップ112(S112)において、携帯端末3の付加操作画面表示部322は、付加操作画面を入出力装置180に表示させ、付加操作受付部330は、入出力装置180から使用者の付加指示に関する操作を受け付ける。
ステップ114(S114)において、携帯端末3の音声受付部340は、マイク等の入出力装置180から音声を受け付けて、音声データ生成部342は、音声を音声データに変換する。
ステップ116(S116)において、携帯端末3の音声データ送信部344は、音声データを、画像処理装置2に対してネットワーク100を介して送信する。
ステップ118(S118)において、携帯端末3の付加指示送信部334は、付加指示情報を画像処理装置2に対して送信する。
【0070】
ステップ120(S120)において、画像処理装置2の音声データ付加処理部240は、付加指示情報を用いて、音声データを画像データに付加する。
ステップ122(S122)において、画像処理装置2の確認用画像表示部260は、指定された画像データの確認用画像を入出力装置180に表示させ、音声データ選択受付部262は、使用者による音声の選択操作を受け付ける。
ステップ124(S124)において、画像処理装置2の音声データ送信部266は、音声データを携帯端末3に対して送信する。
ステップ126(S126)において、携帯端末3の音声再生処理部352は、音声データに対応する音声を入出力装置180のスピーカ等から出力するように処理する。
【0071】
図10は、画像処理装置2において音声データの付加操作を行う場合の、画像処理システム1における全体的な処理を示すシーケンス図(S20)である。
なお、図9に示した処理と同様の処理については、説明を省略する。
また、図10に示した処理においては、図9に示したS110,S112およびS118の代わりに、S202が追加されている。
ステップ202(S202)において、画像処理装置2の付加操作画面表示部250は、付加操作画面を画像処理装置2の入出力装置180に表示させ、付加操作受付部252は、入出力装置180から使用者の付加指示に関する操作を受け付ける。
【0072】
[変形例]
上記実施形態においては、音声データそのものが、携帯端末3から画像処理装置2に送信されるとしたが、音声データそのものが送信される代わりに、音声データが格納された場所を示すURL等のアドレス情報が携帯端末3から送信されるようにしてもよい。
この場合、音声データ受信部234は、そのアドレス情報を受信し、音声データ付加処理部240は、画像データに音声データのアドレス情報を付加するようにしてもよい。
【0073】
また、上記実施形態においては、音声データの付加指示は、使用者の指による操作によって行われるとしたが、使用者の発する音声で行ってもよい。
例えば、使用者が「明日までに修正することを1頁目に埋め込んで下さい」と、携帯端末3の入出力装置180に発する場合について説明する。
この場合、携帯端末3の音声受付部340は、その音声の解析を行い、解析の結果、付加指示情報生成部332は、「音声データの付加」を示すデータ付加命令と、「1頁目」を示す付加位置情報とを生成し、音声データ生成部342は、付加される音声データとして「明日までに修正すること」を示す音声データを生成する。
なお、音声解析は、例えば、受け付けた音声について周波数解析を行い、予め記憶された周波数とのパターンマッチングを行うことによって行われる。
【0074】
また、画像処理装置2にスピーカ等が備わっている場合には、画像データに付加された音声データは、画像処理装置2で再生されるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、付加されるデータは音声データとしたが、画像データに付加されるデータは音声データに限られない。
例えば、携帯端末3の動画撮影機能を使用して撮影された動画を示す動画データを付加するようにしてもよく、携帯端末3に記憶されていた任意のデータを付加するようにしてもよい。
【0075】
また、機能比較部306および操作機器選択部310等は、携帯端末プログラム30ではなく画像処理プログラム20に含まれていてもよい。
この場合、携帯端末3は、携帯端末3に関する機能情報を画像処理装置2に送信し、画像処理プログラム20の機能比較部が、画像処理装置2に関する機能情報と、携帯端末3に関する機能情報とを比較し、画像処理プログラム20の操作機器選択部が、画像処理装置2および携帯端末3のどちらの機器で、確認用画像および操作画面を表示させ、画像データに音声データ等のデータを付加するための使用者による操作を実行させるかを選択する。
【符号の説明】
【0076】
1・・・画像処理システム,
2・・・画像処理装置,
20・・・画像処理プログラム,
202・・・読取情報受付部,
204・・・画像データ記憶部,
210・・・接続要求受信部,
212・・・機能情報抽出部,
214・・・機能DB,
216・・・機能情報送信部,
220・・・選択結果受信部,
222・・・確認用画像生成部,
224・・・選択結果判断部,
230・・・付加操作情報送信部,
232・・・付加指示受信部,
234・・・音声データ受信部,
240・・・音声データ付加処理部,
250・・・付加操作画面表示部,
252・・・付加操作受付部,
260・・・確認用画像表示部,
262・・・音声データ選択受付部,
264・・・音声データ抽出部,
266・・・音声データ送信部,
3・・・携帯端末,
30・・・携帯端末プログラム,
302・・・接続要求送信部,
304・・・機能情報受信部,
306・・・機能比較部,
308・・・機能DB,
310・・・操作機器選択部,
312・・・選択結果送信部,
320・・・付加操作情報受信部,
322・・・付加操作画面表示部,
330・・・付加操作受付部,
332・・・付加指示情報生成部,
334・・・付加指示送信部,
340・・・音声受付部,
342・・・音声データ生成部,
344・・・音声データ送信部,
350・・・音声データ受信部,
352・・・音声再生処理部,

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る画像読取装置と、
1つ以上の携帯端末と、
データを受け付けるデータ受付手段と、
前記受け付けられたデータを前記読取画像に付加するデータ付加手段と、
使用者の操作によってデータの付加に関する指示を受け付け、前記データ付加手段に対してデータの付加に関する指示を行う操作手段と、
前記画像読取装置の機能と前記携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれにおいて前記データ付加手段によるデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択手段と
を有する画像処理システム。
【請求項2】
前記操作手段は、前記読取画像の確認のための確認用画像と前記データ付加手段によるデータの付加のための操作画面とを表示させて、使用者の操作によってデータの付加に関する指示を受け付け、前記データ付加手段に対してデータの付加に関する指示を行い、
前記選択手段は、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれに、前記確認用画像および前記操作画面を表示させるかを選択する
請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記選択手段が前記携帯端末に表示させると判断した場合に、
前記携帯端末は、前記画像読取装置から確認用画像に対応する画像情報を取得し、前記操作手段によって前記データを前記読取画像に付加するための指示を前記データ付加手段に対して行い、
前記データ付加手段は、前記携帯端末からの指示に従って、前記データを前記読取画像に付加する
請求項2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記操作手段は、使用者の操作によって前記確認用画像内の位置を指定し、
前記データ付加手段は、前記操作手段によって指定された位置に対応付けて、データを前記読取画像に付加する
請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記操作手段は、使用者の操作により、データの付加に関する音声による指示を受け付け、
前記データ付加手段は、前記音声による指示に基づいてデータを前記読取画像に付加する
請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記携帯端末は複数であって、それぞれ複数の使用者によって携帯され、
前記データ受付手段は、前記複数の携帯端末のそれぞれに設けられ、
前記データ付加手段は、前記複数の携帯端末に設けられた前記データ受付手段によって受け付けられたデータそれぞれと、当該データを受け付けたデータ受付手段の携帯端末の使用者それぞれの識別情報と対応付けて、当該データを前記読取画像に付加する
請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項7】
前記画像読取装置は、
前記データ付加手段によって前記読取画像に付加されたデータを前記携帯端末に送信するデータ送信手段
をさらに有し、
前記携帯端末は、
前記データ送信手段によって送信されたデータを使用者に認識可能に出力する付加データ出力手段
をさらに有する
請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項8】
データを受け付けるデータ受付手段と、
記録媒体から画像を読み取って読取画像を得て前記データを付加する画像読取装置に、前記受け付けられたデータを送信するデータ送信手段と、
前記画像読取装置の機能と前記携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および当該携帯端末のいずれにおいてデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択手段と、
前記選択手段が当該携帯端末に表示させると判断した場合に、使用者の操作によって、前記読取画像に前記データを付加するための指示を受け付け、前記画像読取装置に対して指示を行う操作手段と
を有する携帯端末。
【請求項9】
記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る読取手段と、
携帯端末からデータを受信するデータ受信手段と、
前記携帯端末から、データの付加に関する指示を受信する指示受信手段と、
前記受信された指示に基づいて、前記受信されたデータを前記読取画像に付加するデータ付加手段と
を有する画像読取装置。
【請求項10】
データを受け付けるデータ受付ステップと、
記録媒体から画像を読み取って読取画像を得て前記データを付加する画像読取装置に、前記受け付けられたデータを送信するデータ送信ステップと、
前記画像読取装置の機能と携帯端末の機能との比較に基づいて、前記画像読取装置および前記携帯端末のいずれにおいてデータの付加のための操作をさせるかを選択する選択ステップと、
前記携帯端末に表示させると判断された場合に、前記読取画像に前記データを付加するための指示を受け付け、前記画像読取装置に対して指示を行う指示ステップと
を前記携帯端末に実行させるプログラム。
【請求項11】
記録媒体から画像を読み取って読取画像を得る読取ステップと、
携帯端末からデータを受信するデータ受信ステップと、
前記携帯端末から、データの付加に関する指示を受信する指示受信ステップと、
前記受信された指示に基づいて、前記受信されたデータを前記読取画像に付加するデータ付加ステップと
を画像読取装置に実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−62771(P2013−62771A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201653(P2011−201653)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】