説明

画像処理方法、そのプログラム及び画像処理装置

【課題】印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成する。
【解決手段】擬似両面印刷指示を取得し印刷用紙が所定の縦横比である定型紙とするものであり、画像が横長であると判定したときには一方の画像(例えば、第1画像)に対して他方の画像(例えば、第2画像)が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成し、画像が縦長であると判定したときには2つの画像の天地を同じとし且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理方法、そのプログラム及び画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理方法としては、片面に2ページ分を印刷し記録紙(印刷用紙)を折ることによって両面印刷と同じ結果を得る擬似両面印刷を行うものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたプリンタドライバは、ユーザによって指示された上折りか下折りかに応じて1枚目の画像を回転させるか2枚目の画像を回転させるかを決定し、決定された画像を180度回転し回転させない方の画像とデータ上で結合して1枚の画像を生成している。
【特許文献1】特開2007−164778号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載のプリンタドライバでは、印刷原稿が横長か縦長かについては考慮されておらず、印刷原稿がそれらのうちのいずれであるかによっては、印刷用紙のうちの画像サイズの小さなものを生成するなど、印刷用紙を有効に用いることのできない場合があった。
【0004】
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる画像処理方法、そのプログラム及び画像処理装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の画像処理方法は、
長辺と短辺とを有する2つの画像を1枚の印刷媒体に割り付けた割付画像を生成する画像処理方法であって、
(a)1枚の印刷媒体の片面に2つの画像を割り付け該2つの画像間で印刷媒体を折りたたんだときに該2つの画像の天地が同じ側となるような前記割付画像を生成する擬似両面印刷指示をユーザから取得するステップと、
(b)前記割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定するステップと、(c)前記ステップ(a)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、前記ステップ(b)で前記画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するステップと、
を含むものである。
【0007】
この画像処理方法では、擬似両面印刷指示を取得し印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成する。このように、横長の画像のときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成するから、長辺と短辺とを有する印刷媒体の全体に画像を配置可能である。したがって、印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。このとき、前記ステップ(c)では、前記ステップ(a)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、前記ステップ(b)で前記画像が縦長であると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するものとしてもよい。
【0008】
本発明の画像処理方法は、
(d)1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍の該折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得するステップと、
(e)前記ステップ(a)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が前記定型媒体及び前記定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、前記ステップ(b)で前記画像が横長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(b)で前記画像が横長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する一方、前記ステップ(b)で前記画像が縦長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(b)で前記画像が縦長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するステップと、を含むものとしてもよい。こうすれば、印刷結果サイズの短辺、長辺又はそれらの辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当するときには、2つの画像間で折りたたんだとすれば画像同士の天と地とが同じ側となり且つユーザの所望する印刷結果サイズの割付画像を生成することが可能である。よって、ロール紙を非定型の媒体として用いて、ユーザの所望する印刷結果サイズの印刷媒体が得られ且つ印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。
【0009】
本発明の画像処理方法において、前記ステップ(c)では、前記定型媒体を横長に用いるときには、割り付ける画像のうち一方を90度回転すると共に他方を−90度回転することにより、第1の画像に対して第2の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するものとしてもよい。
【0010】
本発明の画像処理方法において、前記ステップ(c)では、前記定型媒体を縦長に用いるときには、割り付ける画像のうち一方を180度回転すると共に他方を回転しないことにより、第1の画像に対して第2の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するものとしてもよい。
【0011】
本発明の画像処理方法は、
長辺と短辺を有する2つの画像を1枚の印刷媒体に割り付けた割付画像を生成する画像処理方法であって、
(f)1枚の印刷媒体の片面に2つの画像を割り付け該2つの画像間で印刷媒体を折りたたんだときに該2つの画像の天地が同じ側となるような前記割付画像を生成する擬似両面印刷指示をユーザから取得するステップと、
(g)前記割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定するステップと、
(h)1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍の該折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得するステップと、
(i)前記ステップ(f)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が前記定型媒体及び前記定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、前記ステップ(g)で前記画像が横長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(g)で前記画像が横長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する一方、前記ステップ(g)で前記画像が縦長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(g)で前記画像が縦長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するステップと、
を含むものである。
【0012】
この画像処理方法では、擬似両面印刷指示を取得し、割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定し、1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍のその折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得し、印刷媒体が定型媒体及び定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、画像が横長であり取得した印刷結果サイズに含まれる折畳後媒体サイズの長辺又はその折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成し、画像が横長であり取得した印刷結果サイズに含まれる折畳後媒体サイズの短辺又はその折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには2つの画像の天地を同じとし且つ短辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成する一方、画像が縦長であり取得した印刷結果サイズに含まれる折畳後媒体サイズの短辺又はその折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ短辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成し、画像が縦長であり取得した印刷結果サイズに含まれる折畳後媒体サイズの長辺又はその折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには2つの画像の天地を同じとし且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成する。このように、印刷結果サイズの短辺、長辺又はそれらの辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当するときには、2つの画像間で折りたたんだとすれば画像同士の天と地とが同じ側となり且つユーザの所望する印刷結果サイズの割付画像を生成することが可能である。したがって、ロール紙を非定型の媒体として用いて、ユーザの所望する印刷結果サイズの印刷媒体が得られ且つ印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。
【0013】
本発明のプログラムは、上述した画像処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか複数のコンピュータに分散して実行させれば、上述した画像処理方法の各ステップが実行されるため、上述した画像処理方法と同様の作用効果が得られる。
【0014】
本発明の画像処理装置は、
長辺と短辺を有する2つの画像を1枚の印刷媒体に割り付けた割付画像を生成する画像処理装置であって、
1枚の印刷媒体の片面に2つの画像を割り付け該2つの画像間で印刷媒体を折りたたんだときに該2つの画像の天地が同じ側となるような前記割付画像を生成する擬似両面印刷指示をユーザから取得する指示取得手段と、
前記割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定する画像判定手段と、 前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、前記画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する画像生成手段と、
を備えたものである。
【0015】
この画像処理装置では、擬似両面印刷指示を取得し印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成する。このように、横長の画像のときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成するから、長辺と短辺とを有する印刷媒体の全体に画像を配置可能である。したがって、印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。このとき、前記画像生成手段は、前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、前記画像が縦長であると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する手段であるものとしてもよい。
【0016】
本発明の画像処理装置は、1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍の該折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得するサイズ取得手段と、前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が前記定型媒体及び前記定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、前記画像が横長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記画像が横長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する一方、前記画像が縦長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記画像が縦長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するロール紙画像生成手段と、を備えたものとしてもよい。こうすれば、印刷結果サイズの短辺、長辺又はそれらの辺の2倍の長さが引き出したロール紙の幅に相当するときには、2つの画像間で折りたたんだとすれば画像同士の天と地とが同じ側となり且つユーザの所望する印刷結果サイズの割付画像を生成することが可能である。よって、ロール紙を非定型の媒体として用いてユーザの所望する印刷結果サイズの印刷媒体が得られ且つ印刷媒体のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である印刷システム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、ユーザPC80のディスプレイ87に表示される印刷設定画面50の説明図である。本実施形態の印刷システム10は、ネットワークとしてのLAN12に接続されたプリンタ20と、LAN12を介して接続されたユーザパソコン(以下ユーザPCとする)80とによって構成されている。この印刷システム10では、図示しないが、その他のユーザPC、プリンタを複数台備えているものとする。なお、プリンタ及びユーザPCは、それぞれ任意の数を備えているものとしてもかまわない。
【0018】
プリンタ20は、駆動モータ33による紙送りローラ35の駆動により印刷用紙Sを図中奥から手前(搬送方向)に搬送する紙送り機構31と、紙送り機構31によりプラテン44上に搬送された印刷用紙Sに印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行うプリンタ機構21と、メカフレーム16の背面に着脱可能に取り付けられロール紙36を回転可能に支持するロール紙ホルダ37と、印刷後にロール紙を所定のサイズ(例えばA3、A4など)にカットする図示しないカッタと、プリンタ20全体をコントロールするコントローラ70とを備えている。プリンタ機構21は、所定の移動方向(主走査方向)にキャリッジ22が移動し、インクカートリッジ26より供給されたインクを印刷ヘッド24から印刷用紙Sへ吐出する機構である。なお、インクを吐出する機構は、圧電素子の変形によるものとしてもよいしヒータの熱による気泡の発生によるものとしてもよい。コントローラ70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したフラッシュROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、外部機器との情報のやり取りを行うインタフェース(I/F)79と、図示しない入出力ポートとを備えている。このコントローラ70には、ユーザPC80から出力された印刷ジョブなどがI/F79を介して入力される。また、コントローラ70からは、印刷ヘッド24への制御信号やユーザPC80への用紙に関する情報を含む印刷ステータス情報などが出力される。こうして構成されたプリンタ20は、プリンタ機構21による印刷の際の印刷媒体として、図示するようなロール紙36や、図示しない所定の縦横比である定型紙(例えば、A3)との両方を使用可能なものである。定型紙を使用するときには、ユーザは、ロール紙ホルダ37を取り外し、代わりに図示しない定型紙用のトレイを装着することによって定型紙を使用することができる。また、定型紙を搬送方向に対して縦長と横長のどちらでも用いることができるものとする。
【0019】
ユーザPC80は、周知の汎用パソコンであり、各種制御を実行するCPU82と、各種制御プログラムを記憶するROM83と、データを一時記憶するRAM84と、各種アプリケーションプログラムや各種制御プログラム、各種データファイルを記憶する大容量メモリであるHDD85と、LAN12に接続された外部機器との間で情報の送受信が可能なネットワークインタフェース(I/F)86とを備えている。このユーザPC80は、LAN12を介してプリンタ20などとデータを送受信する際には、I/F86を介し、RAM84の所定領域に設けられた受信バッファ及び送信バッファを利用して行う。また、このユーザPC80には、プリンタ20からそのプリンタ20にセットされている用紙に関する情報が入力される。このユーザPC80は、各種情報を画面表示するディスプレイ87や、ユーザが各種指令を入力するキーボード等の入力装置88などを備え、ディスプレイ87に表示されたカーソル等をユーザが入力装置88を介して入力操作するとその入力操作に応じた動作、例えば、インストールされたプログラムにより印刷設定画面50をディスプレイ87に表示してプリンタ20による印刷条件をユーザによって設定可能にしたり、その設定した印刷条件により作成した印刷ジョブをプリンタ20に対して送信したりする機能を有している。
【0020】
次に、こうして構成された本実施形態の印刷システム10のユーザPC80の動作、特に、詳しくは後述するが2ページ分の画像を片面に印刷しその画像間で折りたたんだときに2つの画像の天地が同じ側となるように印刷用紙Sの片面に2つの画像を印刷する擬似両面印刷を実行するときの動作について説明する。図2は、印刷設定画面50の説明図である。まず、ユーザは、ユーザPC80上で印刷の指定をする。するとユーザPC80は、ディスプレイ87に印刷設定画面50を表示する。ここで、印刷設定画面50は、図2に示したように、ロール紙を使用するときのカット後の用紙サイズをプルダウンメニューより選択可能な用紙サイズ選択部53や、擬似両面印刷を実行する時にチェックする擬似両面印刷チェックボックス54、ロール紙を使用するときにチェックするロール紙チェックボックス55、印刷を開始するときに押下する印刷ボタン56、印刷の実行をキャンセルするときに押下するキャンセルボタン57などから構成されている。なお擬似両面印刷は、例えば、高級紙など紙の両面に印刷する通常の両面印刷に向かない紙質の場合などに両面印刷に相当する効果を出すために行われる。そして、擬似両面印刷を行うときには、ユーザは、擬似両面印刷チェックボックス54にチェックして印刷ボタン56を押下する。このとき、ユーザPC80は、擬似両面印刷チェックボックス54から擬似両面印刷指示を取得し、擬似両面印刷指示として擬似両面印刷チェックボックス54にチェックがはいっているときには、擬似両面印刷処理を実行する。図3はCPU82により実行される擬似両面印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンはHDD85に記憶されている印刷ドライバ85aに含まれている。このルーチンが実行されるとCPU82はまず、印刷媒体としてロール紙を使用するか否かを印刷設定画面50に含まれているロール紙チェックボックス55から取得する(ステップS100)。ロール紙を使用しないときつまり定型紙を使用するときには、後述する定型紙割付画像生成処理を実行して2つのページの画像の天地を同じとし且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を作成する(ステップS110)。また、ロール紙を使用するときには、後述するロール紙割付画像生成処理を実行してユーザの所望するサイズの割付画像を作成する(ステップS120)。そして、ステップS110又はステップS120のあと、生成した割付画像を印刷用紙Sに印刷する印刷指令を送信して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。この印刷ジョブを受信したプリンタ20はその内容にしたがって印刷処理を実行する。
【0021】
ここで、定型紙割付画像生成処理について説明する。図4は、CPU82により実行される定型紙割付画像生成ルーチンの一例を示すフローチャート、図5は定型紙に画像を割り付ける説明図である。この定型紙割付画像生成ルーチンはHDD85に記憶されている印刷ドライバ85aに含まれている。また、このルーチンは既述した印刷処理ルーチンのステップS130においてロール紙を使用しないと判定したときに実行される。ここでは、定型紙がセットされている場合について説明する。このルーチンを実行するとCPU82はまず、印刷する画像が縦長か否かを判定する(ステップS200)。ここで、印刷する画像が縦長か否かは、画像編集ソフトウェアなど他のアプリケーションソフトウェアにて印刷を所望する画像の縦横のサイズから判定するものとする。原稿が縦長のときには、印刷用紙が縦長か否かを判定する(ステップS210)。ここで、印刷用紙が縦長か否かは、プリンタ20からそのプリンタ20にセットされている用紙に関する情報を入力して判定するものとする。そして、印刷用紙が縦長のときには、図5(a)に示したように、印刷する第1画像と第2画像を共に90度回転させる(ステップS250)。ここで、この図5及び後述する図7,図8においてページの文字(「第1画像」、「第2画像」)の向きは画像の天地を反映している。そして、印刷用紙のサイズに合わせて適宜印刷する画像を拡大・縮小し、2つのページの割付画像を生成して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。ここで、印刷用紙のサイズは、プリンタ20からそのプリンタ20にセットされている用紙に関する情報を入力して取得するものとする。印刷用紙が縦長でないときには、図5(b)に示したように、いずれの画像も回転させることなく、ステップS220で印刷用紙のサイズに合わせて2つのページの割付画像を生成し、本ルーチンを終了する。一方、ステップS200で、原稿が縦長でないつまり横長と判定したときには、印刷用紙が縦長であるか否かを判定する(ステップS240)。ここでは、プリンタ20からI/F86を介して入力した用紙に関する情報に基づいて判定するものとする。印刷用紙が縦長の場合には、図5(c)に示したように第1画像を180度回転し(ステップS250)、ステップS230で第2画像とつなげて割付画像を生成し本ルーチンを終了する。また、ステップS240で印刷用紙が横長と判定したときには、図5(d)に示したように第1画像を90度回転し且つ第2画像を−90度回転し(ステップS260)、ステップS230で2つのページの割付画像を生成し本ルーチンを終了する。このように、原稿が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成し用紙全体に画像を配置するのである。
【0022】
次に、ロール紙割付画像生成処理について説明する。図6は、CPU82により実行されるロール紙割付画像生成ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図7及び図8はロール紙に画像を割り付ける説明図である。このロール紙割付画像生成ルーチンはHDD85に記憶されている印刷ドライバ85aに含まれている。また、このルーチンは既述した印刷処理ルーチンのステップS130においてロール紙を使用すると判定したときに実行される。ここでは、ロール紙がセットされている場合について説明する。このルーチンを実行するとCPU82はまず、2つの画像の印刷後にロール紙をカットして1つの画像を含み折りたたまれたときのサイズである折畳後サイズと、ロール紙の幅を取得する(ステップS300)。ここで、ロール紙の幅は、予め使用するロール紙が定められその幅がHDD85に記憶されており、HDD85から読み出して取得するものとする。また、折畳後サイズは、用紙サイズ選択部53(図2参照)で選択されたサイズをこの折畳後サイズの2倍に相当するサイズである割付サイズとして入力し、この割付サイズの長辺に対して直角方向に半分にしたサイズとして取得するものとする。この割付サイズは、ここでは、使用するロール紙が予め定められていることから、このロール紙をカットすることにより得られるサイズとして、例えば、A3の短辺の長さに相当する幅のロール紙の場合には、A3の長辺を2倍にしたサイズ、A3、A4、A6の長辺を2倍にしたサイズの中から選択可能となっているものとする。次に、ロール紙の幅に相当する長さを判定する(ステップS320)。ロール紙の幅が折畳後サイズの短辺の2倍の長さに相当するときには、図7(a)に示したように第1画像と第2画像のいずれも回転させることなく長辺同士が隣り合うようにその2つの画像の割付画像を生成し(ステップS330)、本ルーチンを終了する。ロール紙の幅が折畳後サイズの長辺の長さに相当するときには、図7(b)に示したように第1画像と第2画像を共に90度回転し(ステップS340)、ステップS330で2つのページの割付画像を生成し、本ルーチンを終了する。ロール紙の幅が折畳後サイズの長辺の2倍の長さに相当するときには、図7(c)に示したように第1画像を90度回転し且つ第2画像を−90度回転し(ステップS350)、ステップS330で2つのページの割付画像を生成し本ルーチンを終了する。ロール紙の幅が折畳後サイズの短辺に相当するときには、図7(d)に示したように第1画像を180度回転し(ステップS360)、ステップS330で第2画像とつなげて割付画像を生成し本ルーチンを終了する。
【0023】
一方、ステップS310で原稿が縦長ではない、つまり横長であると判定したときには、ロール紙の幅に相当する長さを判定する(ステップS370)。ロール紙の幅が折畳後サイズの長辺の2倍の長さに相当するときには、図8(a)に示したように第1画像と第2画像のいずれも回転させることなくステップS330で短辺同士が隣り合うようにその2つの画像の割付画像を生成し、本ルーチンを終了する。ロール紙の幅が折畳後サイズの短辺の長さに相当するときには、図8(b)に示したように第1画像と第2画像を共に90度回転し(ステップS380)、ステップS330で2つのページの割付画像を生成し、本ルーチンを終了する。ロール紙の幅が折畳後サイズの短辺の2倍の長さに相当するときには、図8(c)に示したように第1画像を90度回転し且つ第2画像を−90度回転し(ステップS390)、ステップS330で2つのページの割付画像を生成し本ルーチンを終了する。ロール紙の幅が折畳後サイズの長辺に相当するときには、図8(d)に示したように第1画像を180度回転し(ステップS400)、ステップS330で第2画像とつなげて2つのページの割付画像を生成し本ルーチンを終了する。このように、疑似両面印刷の指示と、折畳後サイズを入力することにより、ロール紙の全体を使用できるように、折畳後サイズの長辺又は短辺の長さとロール紙の幅とに基づいて第1画像と第2画像を適宜回転させて折畳後サイズの2倍のサイズである割付サイズの割付画像を生成するのである。
【0024】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本発明の印刷処理ルーチンのステップS110の処理が本発明のステップ(a)及びステップ(f)に相当し、定型紙割付画像作成ルーチンのステップS200及びロール紙割付画像作成ルーチンのステップS310の処理が本発明のステップ(b)及びステップ(g)に相当し、定型紙割付画像作成ルーチンのステップS210、S240、S250、S220及びロール紙割付画像作成ルーチンのステップS330〜S360、S380〜S400の処理が本発明のステップ(c)に相当し、ロール紙割付画像作成ルーチンのステップS300の処理がステップ(d)及びステップ(h)に相当し、ロール紙割付画像作成ルーチンのステップS330〜S360、S380〜S400の処理が本発明のステップ(e)及びステップ(i)に相当する。また、ユーザPC80が画像処理装置に相当し、CPU82が指示取得手段、画像判定手段、画像生成手段、サイズ取得手段及びロール紙画像生成手段に相当し、折畳後サイズが折畳後媒体サイズに相当する。
【0025】
以上詳述した本実施形態のプリンタ20によれば、印刷設定画面50の入力より擬似両面印刷指示を取得し印刷媒体が所定の縦横比である定型紙又はロール紙とするものであり、画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成し、画像が縦長であると判定したときには2つの画像の天地を同じとし且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成する。このように、横長の画像のときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成し、縦長の画像のときには2つの画像の天地を同じとし且つ長辺同士が隣り合う配置となる割付画像を生成するから、長辺と短辺とを有する印刷用紙の全体に画像を配置可能である。したがって、印刷用紙のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。また、ロール紙を非定型の印刷用紙として用いて、ユーザの所望する印刷結果サイズの印刷用紙が得られ且つ印刷用紙のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。更に、印刷する画像が縦長であるか否かをユーザが入力する必要が無いためユーザはより少ない設定で疑似両面印刷を実行することができる。
【0026】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0027】
例えば、上述した実施形態では、ロール紙の場合には、図6のロール紙割付画像作成ルーチンを実行するものとしたが、図4の定型紙割付画像作成ルーチンを実行するものとしてもよい。このとき、ロール紙を用紙サイズ選択部54により選択されているサイズがロール紙をカットして作成することの可能なサイズの場合にはカットし、不可能なサイズの場合には、用紙サイズの変更が必要であるメッセージをディスプレイ87に表示するものとしてもよい。この場合でも、ロール紙のより多くの領域を利用する割付画像を生成することができる。
【0028】
上述した実施形態では、図4に示す定型紙割付画像作成ルーチンのステップS240や図6に示すロール紙割付画像作成ルーチンのステップS360、S400において、第1画像を180度回転させるものとしたが、第2画像を180度回転させるものとしてもよい。この場合でも、一方の画像に対して他方の画像が180度になるように配置された割付画像を生成することができる。あるいはどちらの画像を回転させるかをユーザが選択可能にしてもよい。このとき印刷設定画面50で、回転させる画像を選択可能なプルダウンメニューを設けるものとしてもよい。
【0029】
上述した実施形態では、図4に示す定型紙割付画像作成ルーチンのステップS250や図6に示すロール紙割付画像作成ルーチンのステップS350、S390において、第1画像を90度回転させ第2画像を−90度回転させるものとしたが、第1画像を−90度回転させ第2画像を90度回転させるものとしてもよい。この場合でも、一方の画像に対して他方の画像が180度になるように配置された割付画像を生成することができる。あるいはどちらの画像を90度回転させどちらの画像を−90度回転させるかをユーザが選択可能にしてもよい。このとき印刷設定画面50で、どちらの画像を90度回転させどちらの画像を−90度回転させるかを選択可能なプルダウンメニューを設けるものとしてもよい。
【0030】
上述した実施形態では、図4に示す定型紙割付画像作成ルーチンのステップS210や図6に示すロール紙割付画像作成ルーチンのステップS340、S380において、第1画像と第2画像を共に90度回転させるものとしたが、第1画像と第2画像を共に−90度回転させるものとしてもよい。
【0031】
上述した実施形態では、図4に示す定型紙割付画像作成ルーチンのステップS210や図6に示すロール紙割付画像作成ルーチンのステップS320で短辺の2倍に相当すると判定したあと、ステップS370で長辺の2倍に相当すると判定したあと、第1画像と第2画像のいずれも回転させないものとしたが、第1画像と第2画像を共に180度回転させるものとしてもよい。
【0032】
上述した実施形態では、ロール紙割付画像作成ルーチンのステップS300で、印刷設定画面50の用紙サイズ選択部54により選択されているサイズの半分として折畳後サイズを取得するものとしたが、用紙サイズ選択部54は折畳後サイズそのものを選択するサイズであり、用紙サイズ選択部54により選択されているサイズを折畳後サイズとして取得するものとしてもよい。
【0033】
上述した実施形態では、本発明の画像処理装置をユーザPC80として説明したが、プリンタ20に適用してもよい。この場合には、図3に示した疑似印刷処理ルーチンや、図4に示した定型紙割付画像作成ルーチン、図5に示したロール紙割付画像作成ルーチンなどに相当するプログラムがプリンタ20のフラッシュROM73に記憶されており、ユーザPCから、印刷するデータと共に印刷設定画面50の設定状態の情報をプリンタ20が入力して、その設定状態に応じて印刷処理を実行するものとしてもよい。あるいは、印刷後に印刷用紙を折り畳む機能を備えたプリンタに適用してもよい。また、図3に示した疑似印刷処理ルーチンや、図4に示した定型紙割付画像作成ルーチン、図5に示したロール紙割付画像作成ルーチンなどを含むプログラムの態様としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】プリンタ20の概略構成を示す構成図。
【図2】印刷設定画面の一例の説明図。
【図3】擬似両面印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図4】定型紙割付画像作成ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図5】定型紙に印刷する画像を割り付ける割付方の説明図。
【図6】ロール紙割付画像作成ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図7】ロール紙に印刷する画像を割り付ける割付方の説明図。
【図8】ロール紙に印刷する画像を割り付ける割付方の説明図。
【符号の説明】
【0035】
10 印刷システム、12 LAN、16 メカフレーム、20 プリンタ、21 プリンタ機構、22 キャリッジ、24 印刷ヘッド、26 インクカートリッジ、28 ガイド、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モータ、34a キャリッジモータ、34b 従動ローラ、35 ローラ、36 ロール紙、37 ロール紙ホルダ、44 プラテン、50 印刷設定画面、52 原稿サイズ選択部、53 用紙サイズ選択部、54 擬似両面印刷チェックボックス、55 ロール紙チェックボックス、56 印刷ボタン、57 キャンセルボタン、70 コントローラ、72 CPU、73 フラッシュROM、74 RAM、79 インタフェース(I/F)、80 ユーザPC、82 CPU、83 ROM、84 RAM、85 HDD、85a 印刷ドライバ、86 インタフェース(I/F)、87 ディスプレイ、88 入力装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長辺と短辺とを有する2つの画像を1枚の印刷媒体に割り付けた割付画像を生成する画像処理方法であって、
(a)1枚の印刷媒体の片面に2つの画像を割り付け該2つの画像間で印刷媒体を折りたたんだときに該2つの画像の天地が同じ側となるような前記割付画像を生成する擬似両面印刷指示をユーザから取得するステップと、
(b)前記割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定するステップと、(c)前記ステップ(a)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、前記ステップ(b)で前記画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するステップと、
を含む画像処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理方法であって、
(d)1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍の該折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得するステップと、
(e)前記ステップ(a)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が前記定型媒体及び前記定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、前記ステップ(b)で前記画像が横長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(b)で前記画像が横長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する一方、前記ステップ(b)で前記画像が縦長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(b)で前記画像が縦長であり前記ステップ(d)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するステップと、
を含む画像処理方法。
【請求項3】
前記ステップ(c)では、前記定型媒体を横長に用いるときには、割り付ける画像のうち一方を90度回転すると共に他方を−90度回転することにより、第1の画像に対して第2の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する、請求項1又は2に記載の画像処理方法。
【請求項4】
前記ステップ(c)では、前記定型媒体を縦長に用いるときには、割り付ける画像のうち一方を180度回転すると共に他方を回転しないことにより、第1の画像に対して第2の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
【請求項5】
長辺と短辺を有する2つの画像を1枚の印刷媒体に割り付けた割付画像を生成する画像処理方法であって、
(f)1枚の印刷媒体の片面に2つの画像を割り付け該2つの画像間で印刷媒体を折りたたんだときに該2つの画像の天地が同じ側となるような前記割付画像を生成する擬似両面印刷指示をユーザから取得するステップと、
(g)前記割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定するステップと、
(h)1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍の該折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得するステップと、
(i)前記ステップ(f)で前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が前記定型媒体及び前記定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、前記ステップ(g)で前記画像が横長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(g)で前記画像が横長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する一方、前記ステップ(g)で前記画像が縦長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記ステップ(g)で前記画像が縦長であり前記ステップ(h)で取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するステップと、
を含む画像処理方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項7】
長辺と短辺を有する2つの画像を1枚の印刷媒体に割り付けた割付画像を生成する画像処理装置であって、
1枚の印刷媒体の片面に2つの画像を割り付け該2つの画像間で印刷媒体を折りたたんだときに該2つの画像の天地が同じ側となるような前記割付画像を生成する擬似両面印刷指示をユーザから取得する指示取得手段と、
前記割り付けられる画像が縦長又は横長のいずれであるかを判定する画像判定手段と、 前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が所定の縦横比である定型媒体とするものであり、前記画像が横長であると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する画像生成手段と、
を備えた画像処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像処理装置であって、
1つの画像を含み折りたたまれたときの媒体に相当する折畳後媒体サイズ及び2つの画像を含み2倍の該折畳後媒体サイズに相当する割付媒体サイズのうち少なくとも一方を含む、ユーザの所望する印刷結果サイズを取得するサイズ取得手段と、
前記擬似両面印刷指示を取得し前記印刷媒体が前記定型媒体及び前記定型媒体以外の非定型媒体としても利用可能なロール紙であり、前記画像が横長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記画像が横長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成する一方、前記画像が縦長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの短辺又は該折畳後媒体サイズの長辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには一方の画像に対して他方の画像が180度回転し且つ前記短辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成し、前記画像が縦長であり前記取得した印刷結果サイズに含まれる前記折畳後媒体サイズの長辺又は該折畳後媒体サイズの短辺の2倍の長さが前記引き出したロール紙の幅に相当すると判定したときには前記2つの画像の天地を同じとし且つ前記長辺同士が隣り合う配置となる前記割付画像を生成するロール紙画像生成手段と、を備えた画像処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−105757(P2009−105757A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276768(P2007−276768)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】