説明

画像処理装置、その制御方法、プログラム及びネットワークシステム

【課題】格納する画像データの適切な画像形式を提示する画像処理装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、原稿を光学的に読み取って画像データを入力し、外部装置で処理可能なファイル形式を表示し、表示されたファイル形式から所望のファイル形式を選択し、入力された画像データを、選択されたファイル形式のファイルに変換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、その制御方法、プログラム及びネットワークシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、ネットワークに接続された複数の画像形成装置において、画像データを共有する画像処理システムが知られている。具体的には、ネットワークに接続された記憶装置に画像データを格納することで共有し、当該画像データの保存及び出力を実現している。
【0003】
特許文献1には、ネットワークに接続された複数の画像形成装置において、それぞれの機器プロファイル情報を管理し、個々の機器プロファイル情報に基づいて画像データを共通画像形式に変換して記憶装置に保存する文書管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−287745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては以下に記載する問題がある。例えば、何れの画像形成装置から出力されるかが決定されていない場合に、ユーザは、画像データを保存する際に何れの画像形式に変換して保存すれば良いかを判断することが難しい。特に、様々な種類の画像形成装置からアクセスが可能な記憶装置に画像データを保存する場合には、装置によって扱える画像形式が異なるため画像形式の選択が重要となる。
【0006】
さらに、画像データを高画質、高圧縮で保存する場合、ユーザは、ネットワーク内の画像形成装置において、対応可能な画像形式を確認した上で画像形式を選択する必要があり、煩雑な操作を要していた。また、画像形成装置の処理性能によってユーザが所望の画像形式を選択できない場合が生じていた。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、格納する画像データの適切な画像形式を提示する画像処理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、例えば、外部装置とネットワークを介して通信する画像処理装置であって、原稿を光学的に読み取って画像データを入力する読取手段と、前記外部装置で処理可能なファイル形式を表示する表示手段と、前記表示手段に表示されたファイル形式から所望のファイル形式を選択する選択手段と、前記読取手段により入力された画像データを、前記選択手段により選択されたファイル形式のファイルに変換する変換手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、例えば、格納する画像データの適切な画像形式を提示する画像処理装置及びその制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態に係る画像処理システム100の構成例を示す図である。
【図2A】第1の実施形態に係るMFP10の構成を示す図である。
【図2B】第1の実施形態に係るSFP30の構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る画像処理情報1006を説明する図である。
【図4A】第1の実施形態に係る操作部1009に表示される操作モードの入力画面400を示す図である。
【図4B】第1の実施形態に係る操作部1009に表示される画像形式を選択するための選択画面410を示す図である。
【図4C】第1の実施形態に係る操作部1009に表示されるサービスを開始するための開始画面420を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る画像データを保存する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態に係るMFP20の構成を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る履歴情報4014を説明する図である。
【図8A】第2の実施形態に係る操作部4009に表示される操作モードの入力画面800を示す図である。
【図8B】第2の実施形態に係る操作部4009に表示される画像形式を選択するための選択画面810を示す図である。
【図8C】第2の実施形態に係る操作部4009に表示されるサービスを開始するための開始画面820を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る画像データを保存する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態に係るMFP40の構成を示す図である。
【図11】第3の実施形態に係る制限情報6014を説明する図である
【図12A】第3の実施形態に係る操作部6009に表示される操作モードの入力画面1200を示す図である。
【図12B】第3の実施形態に係る操作部6009に表示される画像形式を選択するための選択画面1210を示す図である。
【図12C】第3の実施形態に係る操作部6009に表示されるサービスを開始するための開始画面1220を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
【0012】
[第1の実施形態]
以下では、図1乃至図5を参照して、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る画像処理システム100の構成例を示す図である。
【0013】
画像処理システム100は、複数の画像形成装置を備える。具体的に、画像処理システム100は、マルチファンクションプリンタ(以下、MFPと称す。)10、20、40、シングルファンクションプリンタ(以下、SFPと称す。)104、サーバ60及び記憶装置50を備える。各装置は、ネットワーク500によって接続され、相互にデータを送信可能である。ここで、MFP10、20、40及びSFP30は、記録材に画像を形成する画像形成装置の一例を示す。サーバ60は、ネットワーク500を介して、各画像形成装置に画像形成を依頼する。具体的に、サーバ60は、例えば、記録材に形成する画像に対応する画像データを何れかの画像形成装置にネットワーク500を介して送信する。記憶装置50は、例えば、MFP10、20、40やSFP30によって処理された画像データを記憶する。これにより、画像処理システム100は、ネットワーク500に接続されたデバイス間で画像データを共有することができる。また、サーバ60から送信される画像データを記憶してもよい。
【0014】
次に、図2A及び図2Bを参照して、MFP10、20、40及びSFP30の構成について説明する。図2Aは、第1の実施形態に係るMFP10の構成を示す図である。なお、本実施形態において、MFP20、40の構成についは、MFP10と同様の構成であるため説明を省略する。
【0015】
MFP10は、スキャナ部1000及びプリンタ部2000を備える。スキャナ部1000は、スキャナ1008、操作部1009及びスキャナ制御ユニット1100を備える。スキャナ1008は、原稿をスキャンすることにより、当該原稿から画像データを抽出する。操作部(パネル)1009は、ユーザが操作するための入力装置と、ユーザに対して情報を報知するための表示装置とを備える。入力装置は、例えば、タッチパネルや各種スイッチにより構成される。また、表示装置は、例えば、LED表示器により構成される。
【0016】
スキャナ制御ユニット1100は、スキャナ1008を統括的に制御する。具体的に、スキャナ制御ユニット1100は、スキャナ1008が原稿上の画像を読み取って出力した画像データをビデオ信号として入力し、指定された画像形式に画像データを変換するなどの画像処理を行う。また、スキャナ制御ユニット1100は、変換した画像データを、後述するプリンタ部2000や、ネットワーク500に送出する。さらに、スキャナ制御ユニット1100は、操作部1009を統括的に制御し、ユーザに対して情報を報知したり、ユーザからの入力を受け付ける。
【0017】
スキャナ制御ユニット1100は、CPU1001、RAM1002、プログラムROM1004、データROM1005、内部I/O1010、スキャナ部インタフェース(I/F)1007及び画像処理部1011を備える。これらのコンポーネントは、システムバス1012によって接続される。
【0018】
CPU1001は、プログラムROM1004に記憶されている処理を行う制御プログラムやRAM1002に記憶されている制御プログラムに従って動作する。さらに、CPU1001は、システムバス1012に接続されている各デバイスヘのアクセスを統括的に制御する。また、本実施形態によれば、CPU1001は、取得手段、決定手段、表示制御手段、受付手段、及び送信手段として機能する。各手段として機能する場合のCPU1001の詳細な処理については、図5を用いて後述する。
【0019】
スキャナ部I/F1007は、読取手段として機能し、スキャナ1008によってスキャンされた画像データをスキャナ制御ユニット1100に読み込む。画像処理部1011は、スキャナ部I/F1007を介して読み込まれた画像データについて、データ圧縮、解像度変換、拡大/縮小、クリッピング及び多値・2値変換の画像処理のうち少なくとも1つの処理を実行する。画像処理部1011は、変換手段として機能し、読み込まれた画像データを所定の画像形式に変換する。画像処理部1011によって画像処理が行われた画像データは、内部I/O1010を介してプリンタ部2000へ送信される。
【0020】
データROM1005は、記憶手段として機能し、MFP10において対応可能な画像データの画像形式を示す画像処理情報1006を記憶する。具体的に、画像処理情報は、MFP10において画像形成が可能な画像データの画像形式を示すPDF、TIFF、JBIG等の情報が含まれる。
【0021】
プリンタ部2000は、ネットワーク500に接続された外部装置又は内部I/O2006に接続されたスキャナ部1000から供給される印刷情報(画像データを含む。)等を受信し、記憶する。さらに、プリンタ部2000は、受信した印刷情報に対応する文字パターン等を作成し、記録材に画像を形成する。そのため、プリンタ部2000は、外部メモリ2008、印刷部2010、操作部(パネル)2011及びプリンタ制御ユニット2100を備える。操作部2011は、操作のための各種スイッチやLED表示器等を有する。また、上述した操作部1009と操作部2011とは、1つの操作部として設けられてもよいし、別の操作部として設けられてもよい。
【0022】
プリンタ制御ユニット2100は、プリンタ部2000を統括的に制御する。具体的に、プリンタ制御ユニット2100は、ネットワーク500に接続された外部装置又はスキャナ部1000から供給される画像データや文字情報等を解析し、印刷部2010に印刷依頼を行う。例えば、プリンタ制御ユニット2100は、文字情報に対応する文字パターンをビデオ信号に変換し、印刷部2010へ送信する。
【0023】
プリンタ制御ユニット2100は、CPU2001、RAM2002、プログラムROM2003、データROM2004、画像処理部2005、及びメモリコントローラ(以下、MCと称す。)2007を備える。さらに、プリンタ制御ユニット2100は、印刷部インタフェース(I/F)2009、内部I/O2006、及びネットワーク500の入出力を行う外部I/O2012を備える。これらのコンポーネントは、システムバス2013によって接続される。
【0024】
CPU2001は、プログラムROM2003に記憶されている後述する処理を行う制御プログラムや外部メモリ2008に記憶された制御プログラムに従って動作する。さらに、CPU2001は、システムバス2013に接続された各デバイスヘのアクセスを統括的に制御する。
【0025】
画像処理部2005は、スキャナ部1000から送信されてきた画像データに対して、色空間変換、中間調処理等の画像処理を行い、印刷部I/F2009を介して印刷部2010に画像処理出力情報となる画像信号を送信する。
【0026】
RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。MC2007は、外部メモリ2008へのアクセスを制御する。
【0027】
図2Bは、第1の実施形態に係るSFP1004の構成を示す図である。なお、ここでは、MFP10のプリンタ部2000と異なる部分についてのみ説明を記載する。
【0028】
SFP30は、MFP10とは異なりプリンタ機能のみを有するため、プリンタ部3000を備える。プリンタ部3000は、外部メモリ3008、印刷部3010、操作部(パネル)3011及びプリンタ制御ユニット3100を備える。また、プリンタ制御ユニット3100は、CPU3001、RAM3002、プログラムROM3003、データROM3004、画像処理部3006及びメモリコントローラ(以下、MCと称す。)3007を備える。さらに、プリンタ制御ユニット3100は、印刷部インタフェース(I/F)3009、及びネットワーク500の入出力を行う外部I/O3012を備える。これらのコンポーネントは、システムバス3013によって接続される。
【0029】
図2Bに示すように、プリンタ部3000は、プリンタ部2000と異なり内部I/Oを備えていない。したがって、SFP30は、ネットワーク500に接続された外部装置から供給される印刷情報に従って印刷を行う。また、データROM3004には、SFP30で対応可能な画像形式を示す画像処理情報3005が記憶される。
【0030】
次に、図3を参照して、データROM1005に記憶された画像処理情報1006の内容について説明する。図3は、第1の実施形態に係る画像処理情報1006を説明する図である。図3は、説明を容易にするため、画像処理情報に含まれるデータを図式化したものである。
【0031】
画像処理情報1006は、各画像形成装置に対応するデータ301を含む。302、302は、他の画像形成装置に対応する画像処理情報のデータを示す。データ301は、MFP10で処理可能な画像データの画像形式(画像形式)の情報を含み、データROM1005に予め記憶されている。例えば、図3に示すように、MFP10が処理可能な画像形式はPDF、JPEG及び高圧縮PDFであることがわかる。具体的に、データROM1005には、各画像形式に対応する4ビットの領域が設けられ、処理可能な画像形式に対応するビットに1が設定されることにより実現されてもよい。ここでは、画像形式として4種類の例を示したが、画像形式の種類を限定するわけではない。即ち、画像処理システム100の仕様に応じて、画像形式を設定するための領域が設けられることが望ましい。
【0032】
これらのデータ301、302、303は、例えば、ユーザがスキャンした画像データを保存するように指示した場合に、ネットワーク500を介して取得される。具体的に、MFP10で画像データを保存する指示が入力された場合、CPU1001は、ネットワーク500を介して各画像形成装置の画像処理情報を取得し、データROM1005に格納する。
【0033】
次に、図4A乃至図4Cを参照して、本実施形態に係る画像処理システム100において画像データが保存される場合の動作について説明する。ここでは、MFP10の操作部1009に備えられる表示装置に表示される画面例を用いて説明する。また、以下で説明する表示装置は、タッチパネルを備えており、表示されるボタンが押下されると各種の決定が行われる。これらの表示画面は、CPU1001が表示制御手段として機能することで、生成されて表示される。
【0034】
図4Aは、第1の実施形態に係る操作部1009に表示される操作モードの入力画面400を示す図である。入力画面400は、各サービスを選択するためのボタン401、402、403、404などを含む。各ボタンが押下されると、当該ボタンに表示されたサービスが実行される。ここで、ボタン404が押下されると、”スキャンして保存する”が選択され、図4Bに示す画面に遷移する。
【0035】
図4Bは、第1の実施形態に係る操作部1009に表示される画像形式を選択するための選択画面410を示す図である。選択画面410は、原稿をスキャンして得られた画像データを所望の画像形式に変換させるために、当該画像形式を選択させるために表示される。そのため、選択画面410には、画像データを保存する際の画像形式の変換候補405と、各画像形式に対応可能な画像形成装置の識別名とが表示される。また、CPU1001は、画像形式の変換候補における優先順位を決定し、ユーザに提示してもよい。
【0036】
ここで、画像形式の優先順位の決定方法について説明する。まず、各画像形式の優先値(ポイント)を算出する。例えば、ある画像形式について対応可能な画像形成装置が1台である場合、当該画像形式の優先値を1ポイントとする。同様に、2台の画像形成装置が対応可能である場合は2ポイントとする。具体的に、CPU1001は、各画像形成装置から画像処理情報を取得し、データROM1005に格納する。続いて、取得した画像処理情報に基づいて各画像形式の合計ポイントを算出する。合計ポイントが算出されると、当該合計ポイントが多い順番で優先順位が決定される。図4Bに示す例では、PDFは、MFP10及びMFP20で使用可能であるため、2ポイントとなる。また、JPEGは、MFP10、MFP20及びMFP40で使用可能であるため、3ポイントとなる。
【0037】
本実施形態によれば、さらに、選択画面410は、画像データの使用目的を設定可能な設定画面406を表示してもよい。設定画面406は、例えば、高画質で画像データを保存することを目的とする高画質ボタンや、画像データのサイズを低減させることを目的とするサイズ優先ボタンを含む。
【0038】
ユーザによって高画質ボタン又はサイズ優先ボタンが押下された場合、CPU1001は、各画像形式の優先値に重み付けを行い、優先順位を再び決定する。例えば、ユーザが高画質ボタンを押下した場合、画質の劣化が少ない画像形式であるPDFの優先値を2倍にする。したがって、図4Bに示す例では、JBIGが2ポイント、JPEG及び高圧縮PDFが3ポイント、PDFが4ポイントとなる。また、図4Bに示すように、決定された優先順位に従って選択画面の上から表示されてもよい。ここで、PDFボタンが選択され、OKボタン407が押下されると、図4Cに示す画面に遷移する。また、サイズ優先ボタンが押下された場合、CPU1001は、例えば、高圧縮PDFの優先値を2倍にすることで、ユーザの使用目的を反映した優先順位を決定する。ここでは、優先値を2倍にする重み付けの方法について説明したが、この数値に限定するわけではい。即ち、本発明では、画像処理システムの仕様や画像形式の種類数等に応じて、この数値を任意に決定することができる。
【0039】
図4Cは、第1の実施形態に係る操作部1009に表示されるサービスを開始するための開始画面420を示す図である。開始画面420は、設定内容をユーザに確認させ、サービスを開始させるための画面である。ここでは、上述したように、サービスとして、原稿をスキャンして得られた画像データを保存する処理が選択されている。
【0040】
開始画面420は、画像データの保存先を指定するための保存先リスト408と、サービスを開始させるための開始ボタン409と、各種の設定内容の表示とを含む。ユーザは、保存先リスト408から画像データの保存先を選択し、サービスを開始するために開始ボタン409を押下する。
【0041】
開始ボタン409が押下されると、MFP10は、原稿台にセットされた原稿からスキャナ部1000によって画像データを読み込む。続いて、画像処理部1011は、読み込んだ画像データを選択されたPDF形式に変換する。さらに、CPU1001は、変換された画像データを、ネットワーク500を介して記憶装置50に送信する。
【0042】
上述したように、本実施形態では、最もポイントの高い画像形式(ここではPDFとなる。)を一番上に表示することでユーザに各画像形成装置の性能及び使用目的を反映した画像形式の優先度を明示的に提示している。しかしながら、画像形式の横に“推奨画像形式”等のメッセージを表示する方法でもよい。
【0043】
次に、図5を参照して、原稿をスキャンして得られた画像データを保存する場合の処理について説明する。図5は、第1の実施形態に係る画像データを保存する場合の処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、主にCPU1001によって統括的に制御される。
【0044】
ステップS501において、CPU1001は、操作部1009を介して選択されたサービスの情報を取得する。ここでは、”スキャンして保存する”のボタンが選択されたと想定する。続いて、ステップS502において、CPU1001は、第1取得手段として機能し、各画像形成装置からネットワーク500を介して画像処理情報を取得する。取得した画像処理情報は、CPU1001によってデータROM1005に記憶される。
【0045】
次に、ステップS503において、CPU1001は、決定手段として機能し、取得された画像処理情報から各画像形式の優先順位を示す優先値を決定する。さらに、CPU1001は、優先順位を決定すると、表示制御手段として機能し、図4Bに示すような画像形式を選択するための選択画面410を生成し、操作部1009の表示装置に表示する。ここで、ステップS504において、CPU1001は、使用目的が選択されたか否かを判定するために、操作部1009への入力を監視する。使用目的が選択された場合、ステップS505において、CPU1001は、ユーザによって設定された目的(高画質)に応じて、S503で決定された優先値に重み付けを行う。ここで、CPU1001は、重み付け手段として機能する。その後、CPU1001は、S505の処理を実行すると、S503に処理を遷移させ、画像形式の優先順位を修正した選択画面を表示させる。
【0046】
続いて、S506において、CPU1001は、選択画面410を介して選択された画像形式情報を受け付ける。ここで、CPU1001は、受付手段として機能する。ユーザによって選択された画像形式が受け付けられると、ステップS507において、CPU1001は、スキャナ1008に原稿のスキャンを開始させる。さらに、CPU1001は、スキャンして得られた画像データを画像処理部1011によって受け付けられた画像形式に変換させる。画像データがユーザ所望の画像形式に変換されると、CPU1001は、送信手段として機能し、記憶装置50にネットワーク500を介して変換された画像データを送信する。記憶装置50では、受信された画像データが記憶される。
【0047】
最後に、ステップS508において、CPU1001は、記憶装置50からの応答信号を受信して、正常に画像データが記憶されたか否かを判定する。正常に記憶された場合、CPU1001は、処理を終了する。一方、正常に記憶されなかった場合、ステップS509において、CPU1001は、操作部1009にエラーを表示し、S503に処理を遷移させる。
【0048】
以上説明したように、本画像処理システムに備えられる画像形成装置は、各画像形成装置において対応可能な画像データの画像形式を示す画像処理情報から各画像形式の優先順位を決定する。さらに、画像形成装置は、決定した優先順位を表した画像形式の選択画面をユーザに提示する。このように、本画像処理システムは、ユーザに対して、格納する画像データの適切な画像形式の情報を提供することができる。したがって、本画像処理システムでは、ユーザが煩雑な操作を要求されることなく、容易に適切な画像形式を選択することができる。
【0049】
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず様々な変形が可能である。例えば、画像形成装置は、対応可能な画像形成装置の数が多い順に画像形式の優先順位を決定してもよい。これにより、本画像処理システムは、より適切な画像形式をユーザに対して提示することができる。
【0050】
さらに、本画像形成装置は、画像データの使用目的に応じて、優先値に重み付けすることにより優先順位を決定してもよい。これにより、本画像処理システムは、ユーザに対して、画像データの使用目的に応じた画像形式を提示することができる。したがって、本画像処理システムでは、ユーザがより容易に適切な画像形式を選択することができる。
【0051】
[第2の実施形態]
次に、図6乃至図9を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、画像処理情報に加えて、ユーザごとの使用履歴を管理し、当該使用履歴を考慮して画像形式の優先順位を決定することを特徴とする。また、本実施形態に係る画像処理システム100の構成は、図1に示すシステムと同様である。
【0052】
図6は、第2の実施形態に係るMFP20の構成を示す図である。ここでは、図2Aを用いて説明したMFP10の構成と異なる部分についてのみ説明を記載する。
【0053】
MFP20は、スキャナ部4000及びプリンタ部5000を備える。スキャナ部4000は、スキャナ制御ユニット4100、スキャナ4008、操作部4009及びカードリーダ4013を備える。このように、本実施形態では、スキャナ部4000の内部バスにさらにカードリーダ4013を接続している。これにより、ユーザは、ユーザIDが格納されたIDカードをカードリーダ4013に挿入することでユーザIDをスキャナ部4000へ通知することができる。
【0054】
スキャナ制御ユニット4100は、RAM4002、プログラムROM4004、データROM4005、CPU4001、画像処理部4011、スキャナ部I/F4007及び内部IO4010を備える。これらのコンポーネントは、システムバス4012によって接続される。また、データROM4005には、画像処理情報4006に加えて、ユーザの使用履歴を示す履歴情報4014が記憶される。履歴情報4014についての詳細は、図7を用いて後述する。ここで、データROM4005は、第1記憶手段及び第2記憶手段として機能する。
【0055】
プリンタ部5000は、プリンタ制御ユニット5100、外部メモリ5008、印刷部5010及び操作部5011を備える。プリンタ制御ユニット5100は、CPU5001、RAM5002、プログラムROM5003、データROM5004、画像処理部5005、内部I/O5006、MC5007、印刷部I/F5009及び外部I/O5012を備える。これらのコンポーネントは、システムバス5013によって接続される。ここでは、プリンタ部5000が図2Aに示すプリンタ部2000と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0056】
図7は、第2の実施形態に係る履歴情報4014を説明する図である。図7は、説明を容易にするため、履歴情報に含まれるデータを図式化したものである。履歴情報4014には、ユーザID701と、当該ユーザが各画像形成装置702を使用した使用回数703が含まれる。図7に示すように、使用回数703は、画像処理システム100に接続された画像形成装置ごとに記録される。さらに、履歴情報4014には、登録されているユーザIDごとにこれらのデータが管理されている。
【0057】
次に、図8A乃至図8Cを参照して、本実施形態に係る画像処理システム100において画像データが保存される場合の動作について説明する。ここでは、MFP20の操作部4009に備えられる表示装置に表示される画面例を用いて説明する。また、以下で説明する表示装置は、タッチパネルを備えており、表示されるボタンが押下されると各種の決定が行われる。これらの表示画面は、CPU1001が表示制御手段として機能することで、生成されて表示される。
【0058】
図8Aは、第2の実施形態に係る操作部4009に表示される操作モードの入力画面800を示す図である。入力画面800は、各サービスを選択するためのボタン801、802、803、804などを含む。各ボタンが押下されると、当該ボタンに表示されたサービスが実行される。ここで、ボタン404が押下されると、”スキャンして保存する”が選択され、図8Bに示す画面に遷移する。
【0059】
図8Bは、第2の実施形態に係る操作部4009に表示される画像形式を選択するための選択画面810を示す図である。選択画面810は、画像データを保存する際の画像形式の変換候補805と、各画像形式に対応可能な画像形成装置の識別名とが表示される。
【0060】
ここで、本実施形態に係る画像形式の優先順位の決定方法について説明する。本実施形態では、画像処理情報4006に加えて、ユーザIDごとに記憶されている履歴情報4014を用いて画像形式の優先順位を決定する。まず、対象となるユーザIDの履歴情報4014を参照して、使用回数703が0である画像形成装置を対象から外す。図7の場合では、MFP10及びMFP40が対象から外される。ユーザIDは、カードリーダ4013にIDカードが挿入されることによって取得される。次に、画像処理情報4006を参照して、各画像形式の優先値を算出する。算出方法は、第1の実施形態と同様であるが、対象から外された画像形成装置に関してはカウントされない。
【0061】
優先値が算出されると、ポイントの高い順に画像形式を上から表示する。図8Bでは、JPEG、高圧縮PDF、PDFが1ポイントとなり、JBIGが2ポイントなるため、JBIGが一番上に表示される。その後、JBIGボタンが選択されてOKボタン806が押下されると、図8Cに示す画面に遷移する。
【0062】
図8Cは、第2の実施形態に係る操作部4009に表示されるサービスを開始するための開始画面820を示す図である。開始画面820は、画像データの保存先を指定するための保存先リスト807と、サービスを開始させるための開始ボタン808と、各種の設定内容の表示とを含む。ユーザは、保存先リスト807から画像データの保存先を選択し、サービスを開始するために開始ボタン808を押下する。
【0063】
次に、図9を参照して、原稿をスキャンして得られた画像データを保存する場合の処理について説明する。図9は、第2の実施形態に係る画像データを保存する場合の処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、主にCPU4001によって統括的に制御される。なお、ここでは、図5に示すフローチャートと同様の処理については、同一の番号を付し、説明を省略する。即ち、以下では、S901乃至S904の処理についてのみ説明を記載する。
【0064】
ステップS901において、CPU4001は、操作部4009又はカードリーダ4013を介して、ユーザに割り当てられたユーザIDを取得する。このとき、ユーザは、操作部1009に直接ユーザIDとパスワードを入力するか、又は、カードリーダ4013にユーザIDとパスワードとの情報が記憶されたIDカードを挿入することでユーザとパスワードを画像形成装置に通知する。
【0065】
ユーザIDを取得すると、ステップS902において、CPU4001は、MFP20のスキャナ部4000内に管理されているID権限情報と取得したユーザIDとを照合し、画像処理システム100に登録されているユーザIDであるか否かを判定する。取得したユーザIDが画像処理システム100に登録されたユーザIDでない場合、又は、パスワードが異なる場合には、ステップS904において、CPU4001は、操作部4009にログインの不許可を表示する。その後、処理を終了する。
【0066】
また、本実施形態によれば、図5に示すS503の処理がS903の処理に変更される。具体的に、ステップS903において、CPU4001は、各画像形成装置に記憶されている画像処理情報を取得するとともに、データROM4005に記憶されている取得したユーザIDに対応する履歴情報4014を取得する。具体的に、CPU4001は、ユーザIDを検索キーワードとして、ユーザIDに対応する履歴情報4014をデータROM4005から取得する。続いて、CPU4001は、画像処理情報及び履歴情報4014から上述した方法で各画像形式の優先順位を示す優先値を決定する。さらに、CPU4001は、優先順位を決定すると、図8Bに示すような画像形式を選択するための選択画面810を生成し、操作部4009の表示装置に表示する。したがって、S903の処理において、CPU4001は、第1取得手段、第2取得手段、決定手段及び表示制御手段として機能する。
【0067】
このように、本実施形態では画像形式の優先順位を決定する際に、履歴情報4014を参照して使用回数が0である画像形成装置を対象から外している。しかしながら、使用回数が0である画像形成装置で対応可能な画像形式の加算ポイントを半分(ここでは、0.5ポイントとなる。)してもよい。また、使用回数が50回以上である画像形成装置で対応可能なの画像形式の加算ポイントを2倍(ここでは2.0ポイントとなる。)としてもよい。また、過去の使用回数を比にしてポイントを変化させてもよい。
【0068】
また、履歴情報4014には、過去にユーザが使用した画像形成装置の使用時刻の情報を含んでもよい。この場合、過去に画像形成装置を使用したのが当日であれば画像形成装置で対応可能な画像形式の換算ポイントを2倍としてもよい。或いは、履歴情報4014として過去にユーザが使用した画像形式の情報を含んでもよい。この場合、直前で選んだ画像形式を一番上に表示してもよい。
【0069】
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理システムは、ユーザが過去に使用した履歴情報に基づいて優先値に重み付けを行う。これにより、本画像処理システムでは、現在使用している画像形成装置を考慮した画像形式を選択することが可能となる。また、ユーザが使用した履歴のない画像形成装置の情報を排除することで、ユーザはより適切な画像形式を容易に選択することが可能となる。
【0070】
[第3の実施形態]
次に、図10乃至図12を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、画像処理情報に加えて、ユーザごとの各画像形成装置の使用制限情報を管理し、当該使用制限情報を考慮して画像形式の優先順位を決定することを特徴とする。また、本実施形態に係る画像処理システム100の構成は、図1に示すシステムと同様である。なお、本実施形態では、ネットワーク500に新しくデバイスが接続されると新しく接続された画像形成装置の画像処理情報がサーバ60にて管理される。図1のMFP40がネットワーク500に新しく接続されるとサーバ60にMFP40の画像処理情報がネットワーク500を介して保存される。次にサーバ60から管理されているネットワークに接続されている画像形成装置の画像処理情報がMFP40のデータROM6005にネットワーク500を介して転送される。
【0071】
図10は、第3の実施形態に係るMFP40の構成を示す図である。ここでは、図2Aを用いて説明したMFP10の構成と異なる部分についてのみ説明を記載する。
【0072】
MFP40は、スキャナ部6000及びプリンタ部7000を備える。スキャナ部6000は、スキャナ制御ユニット6100、スキャナ6008、操作部6009及びカードリーダ6013を備える。
【0073】
スキャナ制御ユニット6100は、RAM6002、プログラムROM6004、データROM6005、CPU6001、画像処理部6011、スキャナ部I/F6007及び内部IO6010を備える。これらのコンポーネントは、システムバス6012によって接続される。また、データROM6005には、画像処理情報6006に加えて、ユーザの使用制限を示す制限情報6014が記憶される。制限情報6014についての詳細は、図11を用いて後述する。ここで、データROM6005は、第1記憶手段及び第3記憶手段として機能する。
【0074】
プリンタ部7000は、プリンタ制御ユニット7100、外部メモリ7008、印刷部7010及び操作部7011を備える。プリンタ制御ユニット7100は、CPU7001、RAM7002、プログラムROM7003、データROM7004、画像処理部7005、内部I/O7006、MC7007、印刷部I/F7009及び外部I/O7012を備える。これらのコンポーネントは、システムバス7013によって接続される。ここでは、プリンタ部7000が図2Aに示すプリンタ部2000と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0075】
図11は、第3の実施形態に係る制限情報6014を説明する図である。図11は、説明を容易にするため、制限情報に含まれるデータを図式化したものである。制限情報6014には、ユーザID1101と、当該ユーザが各画像形成装置1102を使用可能か否かを示す使用許可情報1103が含まれる。図11に示すように、使用許可情報1103は、画像処理システム100に接続された画像形成装置ごとに記録される。さらに、制限情報6014には、登録されているユーザIDごとにこれらのデータが管理されている。
【0076】
次に、図12A乃至図12Cを参照して、本実施形態に係る画像処理システム100において画像データが保存される場合の動作について説明する。ここでは、MFP40の操作部6009に備えられる表示装置に表示される画面例を用いて説明する。また、以下で説明する表示装置は、タッチパネルを備えており、表示されるボタンが押下されると各種の決定が行われる。これらの表示画面は、CPU1001が表示制御手段として機能することで、生成されて表示される。
【0077】
図12Aは、第3の実施形態に係る操作部6009に表示される操作モードの入力画面1200を示す図である。入力画面1200は、各サービスを選択するためのボタン1201、1202、1203、1204などを含む。各ボタンが押下されると、当該ボタンに表示されたサービスが実行される。ここで、ボタン1204が押下されると、”スキャンして保存する”が選択され、図12Bに示す画面に遷移する。
【0078】
図12Bは、第3の実施形態に係る操作部6009に表示される画像形式を選択するための選択画面1210を示す図である。選択画面1210は、画像データを保存する際の画像形式の変換候補1205と、各画像形式に対応可能な画像形成装置の識別名とが表示される。
【0079】
ここで、本実施形態に係る画像形式の優先順位の決定方法について説明する。本実施形態では、画像処理情報6006に加えて、ユーザIDごとに記憶されている制限情報6014を用いて画像形式の優先順位を決定する。まず、対象となるユーザIDの制限情報6014を参照して、使用許可情報1103が0である画像形成装置を対象から外す。ここで、使用許可情報1103は、0の場合に許可されていないことを示し、1の場合に許可されていることを示す。図11の場合では、MFP10及びSFP30が対象から外される。ユーザIDは、カードリーダ6013にIDカードが挿入されることによって取得される。次に、画像処理情報6006を参照して、各画像形式の優先値を算出する。算出方法は、第1の実施形態と同様であるが、対象から外された画像形成装置に関してはカウントされない。
【0080】
優先値が算出されると、ポイントの高い順に画像形式を上から表示する。図12Bでは、JBIG及びPDFが1ポイントとなり、JPEG、高圧縮PDFが2ポイントなるため、JPEG又は高圧縮PDFが一番上に表示される。その後、JPEGボタンが選択されてOKボタン1206が押下されると、図12Cに示す画面に遷移する。
【0081】
図12Cは、第3の実施形態に係る操作部6009に表示されるサービスを開始するための開始画面1220を示す図である。開始画面1220は、画像データの保存先を指定するための保存先リスト1207と、サービスを開始させるための開始ボタン1208と、各種の設定内容の表示とを含む。ユーザは、保存先リスト1207から画像データの保存先を選択し、サービスを開始するために開始ボタン1208を押下する。
【0082】
本実施形態における原稿をスキャンして得られた画像データを保存する場合の処理については、第2の実施形態で説明した図9の処理と同様となるため説明を省略する。ただし、ステップS903においては、画像処理情報6006及び制限情報6014を考慮して画像形式の優先順位が決定される。また、ステップS903の処理において、CPU6001は、第1取得手段、第3取得手段、決定手段及び表示制御手段として機能する。
【0083】
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理システムは、ユーザに対する各画像形成装置の使用権限を示す制限情報に基づいて優先値に重み付けを行う。これにより、本画像処理システムでは、使用可能な画像形成装置を考慮した画像形式を選択することが可能となる。また、使用を許可されていない画像形成装置の情報を排除することで、ユーザはより適切な画像形式を容易に選択することが可能となる。
【0084】
[他の実施形態]
上述した第1乃至第3の実施形態において、各画像形成装置では、自身の画像処理情報のみを保持し、画像形式の優先順位を決定する際に他の画像形成装置の画像処理情報を取得していた。しかしながら、他の実施形態によれば、各画像形成装置の記憶領域に自身の画像処理情報に加えて、画像処理システム100に接続された他の画像形成装置の画像処理情報を記憶させてもよい。その場合、各画像形成装置のCPUは、画像処理システム100に対して、新たな画像形成装置が追加された場合又は接続された画像形成装置が撤去された場合に、当該記憶領域に記憶された画像処理情報を更新する必要がある。このとき、各画像形成装置のCPUは、更新手段として機能することとなる。また、これらの更新処理は、サーバ60で統括的に制御されてもよい。これにより、本画像処理システム100は、画像データを記憶装置50に保存するサービスを提供する際に、他の画像形成装置の画像処理情報を取得する処理を省略でき、スループットを向上させうる。また、更新処理は、指定された時間ごとに定期的に行われてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置とネットワークを介して通信する画像処理装置であって、
原稿を光学的に読み取って画像データを入力する読取手段と、
前記外部装置で処理可能なファイル形式を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されたファイル形式から所望のファイル形式を選択する選択手段と、
前記読取手段により入力された画像データを、前記選択手段により選択されたファイル形式のファイルに変換する変換手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記変換手段により変換されたファイルを記憶装置に送信する送信手段を更に有することを特徴とする請求項1に画像処理装置。
【請求項3】
前記記憶装置に記憶されるファイルは、前記画像処理装置と前記外部装置とで共有されることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記変換手段に依り画像形式が変換されたファイルが前記記憶装置に正常に記憶されたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により正常に記憶されなかったと判定された場合にはエラーを表示するエラー表示手段と、
を更に有することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記選択手段により選択されたファイル形式を表示するとともに、前記変換されたファイルのパスを表示することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記選択手段により選択されたファイル形式を表示するとともに、前記読取手段による原稿の読取設定を表示することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記ファイル形式は、少なくともPDF、JPEG、高圧縮PDF、JBIGを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
外部装置と画像処理装置とを有するネットワークシステムであって、
前記画像処理装置は、
原稿を光学的に読み取って画像データを入力する読取手段と、
前記外部装置で処理可能なファイル形式を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されたファイル形式から所望のファイル形式を選択する選択手段と、
前記読取手段により入力された画像データを、前記選択手段により選択されたファイル形式のファイルに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換されたファイルを記憶装置に送信する送信手段とを有し、
前記外部装置は、
前記記憶装置からファイルを取得する取得手段と、
を有することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項9】
外部装置とネットワークを介して通信する画像処理装置の制御方法であって、
原稿を光学的に読み取って画像データを入力する読取ステップと、
前記外部装置で処理可能なファイル形式を表示する表示ステップと、
前記表示ステップで表示されたファイル形式から所望のファイル形式を選択する選択ステップと、
前記読取ステップ入力された画像データを、前記選択ステップにおいて選択されたファイル形式のファイルに変換する変換ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【公開番号】特開2012−170098(P2012−170098A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−70152(P2012−70152)
【出願日】平成24年3月26日(2012.3.26)
【分割の表示】特願2007−233375(P2007−233375)の分割
【原出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】