説明

画像処理装置、画像処理システム、コンピュータプログラム及び画像表示方法

【課題】印刷の進捗状況を表示させて特に印刷中断時の再開位置を容易に把握することができる画像処理装置、画像処理システム、コンピュータプログラム及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】レイアウト画像生成部31は、画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成する。レイアウト画像は、実際に用紙に印刷する場合の印刷用紙上のレイアウトである。印刷判定部33は、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定する。表示制御部34は、生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示すべく制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示させるための処理を行う画像処理装置、該画像処理装置を備える画像処理システム、前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータからページプリンタ(複合機も含む)へ複数のページに亘って印刷する場合、紙切れ又は紙詰まりなどが発生したときには、印刷を途中で停止させる必要があるので、ページプリンタには、「続きから印刷を再開する」ための機能を備えている。しかし、ページの抜けが無いことを簡単に確認する手段が無く、複数部数印刷する場合に印刷が途中で停止したときには、何部目の何ページまで印刷できたかを確認するには、実際に印刷された用紙を見て調べる必要があった。また、印刷の続きが抜けなく行われたかどうかについても、印刷された用紙を実際に見て確認するしかなかった。
【0003】
印刷処理が高速なページプリンタは、用紙への印刷に先行して給紙を行い、印刷後のページをフィニッシャと称する装置に送出する。このため、複数のページが並列に処理されており、印刷が途中で止まった場合には、抜け、白紙、重複ページの可能性が生ずる。このため、現実には正しく印刷された否かを人手により最終確認することになる。多くの枚数を印刷する場合、人手による確認作業の労力が増加する傾向があり、効率化できることが望ましい。また、ページプリンタを複数台設置しているユーザでは、途中で印刷が止まった場合に、続きの印刷を別のページプリンタで行い、速やかに出力結果を得たいというニーズもある。このような場合には、別々のページプリンタで印刷して得られた出力結果を手作業で合わせるための効率的な方法が望まれる。
【0004】
そこで、ユーザから印刷指示されたドキュメントの文書構造(しおりの構造)に関する情報とドキュメントのページ数を用いて、印刷処理の進捗を表示する情報処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、ページプリンタで印刷を実行する際に、生成したビットマップ画像を縮小画像に変換し、変換した縮小画像をウェブブラウザで閲覧することにより、印刷済みのページについてのみ縮小画像にて確認することができるシステムが開示されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−151702号公報
【特許文献2】特開2003−233604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の装置では、しおりを設定して意識するには事前の設定が必要であり、ページ数のみの情報では、実際の用紙との対応が明確ではない可能性がある。例えば、文書作成中に1ページに収まっている文書が、出力先のページプリンタの印刷可能範囲が狭い場合に、一部の内容が次のページに送られて、ページ数が増える場合がある。また、1枚の用紙に2、4、あるいは8等の複数のページを収める(N−upと称する)出力方法を指定する場合、両面印刷を指定した場合、あるいは空白ページを無視する設定を使用した場合などに、実際の用紙による出力と文書ファイルでのページ数との対応を決めることが困難となる。このため、実際のページ出力との対応付けが直接的に表現できる方法で印刷の進捗を通知することが望まれる。
【0008】
また、特許文献2のシステムでは、ページプリンタでの印刷時に生成したビットマップ画像を流用できるという点でメリットはあるが、印刷済みの画像のみ表示したのでは、続いて出力されるべきページの具体的なレイアウトは判らず、途中で印刷が停止した場合に、当該用紙への印字が全部終わったのか、続きのページがどれなのかを知ることができない。
【0009】
また、特許文献1の装置及び特許文献2のシステムにあっては、印刷する文書のページを単位として進捗を表示している。このため、N−up出力、両面印刷、空白ページ無視などの出力オプションが指定がなされた場合、例えば、両面印刷の片面のみ印刷した段階で印刷が停止した場合、単に続きから印刷するのではなく、両面の開始ページから印刷し直さなければ所望の結果は得られない。また、N−up出力の場合に、1枚の用紙の印刷途中で印刷が停止したときは、N−up出力の最初のページから印刷をし直す必要がある。このように、印刷処理の途中で印刷が停止した場合、実際のページプリンタへの出力オプションとの組み合わせに応じて印刷のやり直しが必要となる文書位置が異なる。
【0010】
また、電子文書のページ位置と、印刷出力でのページ位置とがずれる要因としては、用紙サイズの混在もある。例えば、2−up出力の場合、同一サイズの用紙を指定している限りは、ページ位置は、奇数ページが先頭になり次に偶数ページが来ることになるが、途中で用紙サイズが変更になった場合、偶数ページが次の用紙に送られて、偶数ページが先頭になることが起こる。
【0011】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、印刷の進捗状況を表示させて特に印刷中断時の再開位置を容易に把握することができる画像処理装置、該画像処理装置を備える画像処理システム、前記画像処理装置を実現するためのコンピュータプログラム及び画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る画像処理装置は、画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示させるための処理を行う画像処理装置において、画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成するレイアウト画像生成手段と、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定する印刷判定手段と、前記レイアウト画像生成手段で生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示すべく制御するレイアウト画像表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る画像処理装置は、画像の印刷部数を取得する印刷部数取得手段と、該印刷部数取得手段で取得した印刷部数が複数である場合、1部毎の印刷用紙を重ねた状態を示す用紙画像を複数生成する用紙画像生成手段と、該用紙画像生成手段で生成した用紙画像のうち、印刷が完了した印刷用紙を第3の表示態様で表示し、印刷が完了していない印刷用紙を前記第3の表示態様と異なる第4の表示態様で表示すべく制御する用紙画像表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る画像処理装置は、前記レイアウト画像表示制御手段は、前記第1の表示態様と前記第2の表示態様とでレイアウト画像の背景色を変化させるように構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像処理装置は、前記用紙画像表示制御手段は、前記第3の表示態様と前記第4の表示態様とで印刷用紙の色を変化させるように構成してあることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る画像処理システムは、前述の発明のいずれか1つに係る画像処理装置と、複数の印刷装置とを備える画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、複数の印刷装置のうち、いずれかの印刷装置へ印刷要求を切り替える切替手段と、印刷の中断を検出する検出手段とを備え、前記切替手段は、前記検出手段で印刷の中断を検出した場合、印刷が完了していない印刷用紙の印刷要求を他の印刷装置へ切り替えるように構成してあることを特徴とする。
【0017】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示するステップを実行させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成するステップと、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定するステップと、生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示するステップとを実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る画像表示方法は、画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示させるための処理を行う画像処理装置による画像表示方法において、画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成するステップと、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定するステップと、生成されたレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示するステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、レイアウト画像生成手段は、画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成する。レイアウト画像は、例えば、電子的に編集している文書のページレイアウトではなく、実際に用紙に印刷する場合の印刷用紙上のレイアウトである。印刷判定手段は、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定し、レイアウト画像表示制御手段は、生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示すべく制御する。異なる表示態様は、例えば、レイアウト画像の背景の色又は背景の模様を変える場合、レイアウト画像の輪郭部分の色又は形状を変える場合などがある。印刷が完了したか否かに応じてレイアウト画像の表示態様を変えることにより、印刷用紙上のレイアウトに印刷状況を重ねて表示することができ、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【0020】
本発明にあっては、用紙画像生成手段は、画像の印刷部数が複数である場合、1部毎の印刷用紙を重ねた状態を示す用紙画像を複数生成する。用紙画像は、例えば、1部あたりの枚数の用紙を重ね、各用紙の一部を視認できる状態を表す画像である。用紙画像表示制御手段は、生成した用紙画像のうち、印刷が完了した印刷用紙を第3の表示態様で表示し、印刷が完了していない印刷用紙を前記第3の表示態様と異なる第4の表示態様で表示すべく制御する。異なる表示態様は、例えば、印刷用紙の色又は模様を変える場合などがある。印刷が完了したか否かに応じて用紙画像の表示態様を変えることにより、印刷の出力結果(例えば、印刷用紙を複数部数並べた状態の画像)に印刷状況を重ねて表示することができ、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【0021】
本発明にあっては、レイアウト画像表示制御手段は、第1の表示態様と第2の表示態様とでレイアウト画像の背景色を変化させる。これにより、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【0022】
本発明にあっては、用紙画像表示制御手段は、第3の表示態様と第4の表示態様とで印刷用紙の色を変化させる。これにより、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【0023】
本発明にあっては、複数の印刷装置のうち、いずれかの印刷装置へ印刷要求を切り替える切替手段と、印刷の中断を検出する検出手段とを備える。そして、切替手段は、印刷の中断を検出した場合、印刷が完了していない印刷用紙の印刷要求を他の印刷装置へ切り替える。これにより、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合に、印刷が停止した印刷装置の復旧を待つことなく、別の印刷装置へ出力して待ち時間を短縮するとともに、印刷用紙のどの位置から別の印刷装置で印刷されたかを直感的に把握することができるので、別々の印刷装置で出力された用紙を正しい順序にする手作業の効率化を従来に比べて向上させることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、印刷用紙上のレイアウトに印刷状況を重ねて表示することができ、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施の形態に係る画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の画像処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図3】帳合いを指定した場合のプレビュー画像の一例を示す説明図である。
【図4】帳合いを指定した場合のプレビュー画像の他の例を示す説明図である。
【図5】帳合いを指定しない場合のプレビュー画像の一例を示す説明図である。
【図6】パーソナルコンピュータの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】パーソナルコンピュータの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】プレビュー画像表示アプリケーションの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】プレビュー画像表示アプリケーションのプレビュー画像表示の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】プレビュー画像表示アプリケーションのプレビュー画像表示の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】プレビュー画像表示アプリケーションのプレビュー画像表示の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】プレビュー画像表示アプリケーションのプレビュー画像表示の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】プレビュー画像表示アプリケーションのページプリンタ監視と印刷進捗状況表示の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】プレビュー画像表示アプリケーションのページプリンタ監視と印刷進捗状況表示の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。画像処理システムは、画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ100、印刷装置の一例としてのページプリンタ200などを備え、それぞれネットワーク接続されている。なお、図1では、パーソナルコンピュータ100、ページプリンタ200は、それぞれ1台図示されているが、台数は1台に限定されず、複数台備えることもできる。また、印刷装置は、ページプリンタに限定されるものではない。
【0027】
図1に示す画像処理システムでは、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)と称されるネットワーク管理用のプロトコルが用いられている。パーソナルコンピュータ100はSNMPマネージャの機能を有し、ページプリンタ200はSNMPエージェントの機能を有する。なお、ネットワーク管理用のプロトコルは他のものであってもよい。
【0028】
ページプリンタ200は、機器管理のためのSNMPを実装しており、通信モジュール201、ネットワークプリンタ管理のための管理情報202などを備える。通信モジュール201は、例えば、SNMPプロトコルスタックのファームウエア、及び動作するための記憶領域を有し、当該記憶領域に後述するトラップ通知を行う宛先のIPアドレスを格納している。管理情報202は、例えば、ネットワークプリンタ管理のための標準的なデータ構造であるMIB−2(Management Information Base)に従った情報を有し、当該情報をSNMPプロトコルにより公開する。
【0029】
SNMPでは、SNMPエージェントからSNMPマネージャへ情報を通知するトラップという仕組みがある。例えば、ネットワーク機器であるページプリンタ200が状態変化を起こした場合、当該状態変化をネットワーク機器から自発的にパーソナルコンピュータ100へトラップ通知する。トラップ通知の宛先は、予め単数又は複数の宛先をネットワーク機器に登録しておくことにより実現している。
【0030】
パーソナルコンピュータ100は、文書印刷アプリケーション10、プリンタドライバ20、プレビュー画像表示アプリケーション30などを備える。なお、パーソナルコンピュータ100は、他の構成も備えるが、詳細は後述する。
【0031】
パーソナルコンピュータ100では、ユーザが文書印刷のための文書印刷アプリケーション10を起動して所望の文書の印刷を指示する。印刷指示により、プリンタドライバ20が動作し、文書印刷アプリケーション10からの指示(印刷データ)をページプリンタ200が解釈可能なページ記述言語(PDL:Page Description Language)に変換する。
【0032】
また、印刷データの変換が行われる際に、プレビュー画像表示アプリケーション30が起動し、プレビュー画像を生成するとともに表示部に表示する。これにより、ユーザは、印刷されるページが所望の形態であるかを確認することができる。ユーザによる確認後(例えば、印刷実行操作を行う)、プリンタドライバ20は、ページ記述言語で記述した印刷ジョブをページプリンタ200へ送信する。この際、トラップ通知の宛先としてパーソナルコンピュータ100自身のアドレスが、ページプリンタ200の通信モジュール201内のSNMPプロトコルスタックに登録される。
【0033】
ページプリンタ200は、ページ記述言語で記述された印刷ジョブを受信した場合、印刷ジョブは一旦キュー(先入れ先出し)の構造で管理され、まず「実行待ち」の状態として登録される。「実行待ち」状態の印刷ジョブがキューの先頭に来て、当該印刷ジョブの印刷処理が開始された場合、「実行待ち」の状態から「印刷中」状態に遷移する。当該遷移のタイミングで、ページプリンタ200は、トラップ通知を行う。トラップ情報は、宛先として登録されているパーソナルコンピュータ100へ送信される。
【0034】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、トラップ情報を受信し、当該印刷ジョブの印刷開始を検知する。このときに、プレビュー画像表示アプリケーション30は、SNMPプロトコルによりMIB−2のページカウンタを参照し、カウンタ情報を「前の印刷ジョブが終了した時点での総印刷ページ数」として扱い、当該印刷ジョブの印刷ページ数の起点とする。
【0035】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷ジョブの印刷開始を検知した後、「印刷完了」、「印刷中断」、あるいは「印刷中止」を検知するまでの間、定期的にMIB−2のページカウンタ(カウンタ情報)を参照し、カウンタ情報がインクリメントされた場合、プレビュー画像の表示態様を変更する。これにより、紙出力レイアウトを反映したプレビュー画像に印刷状況を重ねて表示することができ、例えば、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。
【0036】
図2は本実施の形態の画像処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータ100の構成例を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ100は、前述の文書印刷アプリケーション10、プリンタドライバ20、プレビュー画像表示アプリケーション30の他に、スプーラ40、スプールファイル50、ランゲージモニタ60、ポートモニタ70などを備える。表示部80は、パーソナルコンピュータ100に接続される表示装置であるが、ノート型パーソナルコンピュータのようにパーソナルコンピュータ100に内蔵する構成でもよく、あるいはページプリンタ200に設ける構成でもよい。
【0037】
また、プレビュー画像表示アプリケーション30は、レイアウト画像生成手段としてのレイアウト画像生成部31、用紙画像生成手段としての用紙画像生成部32、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定する判定手段としての印刷判定部33、レイアウト画像表示制御手段及び用紙画像表示制御手段としての表示制御部34、印刷部数取得手段としての印刷部数取得部35、印刷要求を切り替える切替手段としての切替部36、印刷の手段を検出する検出手段としての印刷中断検出部37などを備える。
【0038】
文書印刷アプリケーション10は、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、文書のレイアウトを含む印刷データをプリンタドライバ20へ出力する。プリンタドライバ20はページプリンタ200と対応付けられて使用され、ページプリンタ200の処理能力、特性などに応じて印刷データをプリンタ記述言語(PDL)に変換する。
【0039】
スプーラ40は、例えば、ハードディスク装置(不図示)などの記憶装置に確保したスプールファイル50を管理している。スプーラ40は、ファーストイン・ファーストアウト方式でプリンタ記述言語に変換された印刷データをスプールファイル50に蓄積するとともに、スプールファイル50から取り出す。
【0040】
プリンタドライバ20は、追加でインストール可能なソフトウエアであり、プリンタドライバ20をインストールする際に、ランゲージモニタ60及びポートモニタ70を一組
にしてインストールし構成することができる。
【0041】
ランゲージモニタ60は、スプーラ40からの印刷データを取得し、取得した印刷データをポートモニタ70へ出力する。また、ランゲージモニタ60は、ページプリンタ200の状態を検知して、ユーザへ異常の有無を知らせる機能を有する。なお、パーソナルコンピュータ100の制御プログラム(オペレーティングシステム)としてウィンドウズ(マイクロソフト社の登録商標)を用いている場合、ランゲージモニタ60からプレビュー画像表示アプリケーション30を呼び出すことができる。
【0042】
ポートモニタ70は、ネットワーク経由の印刷の場合には、パーソナルコンピュータ100から、印刷データをネットワーク経由でページプリンタ200へ送信する機能を有し、ネットワーク転送に用いる通信プロトコルを実装している。
【0043】
次に、プレビュー画像表示アプリケーション30の詳細について説明する。レイアウト画像生成部31は、画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成する。レイアウト画像は、例えば、電子的に編集している文書のページレイアウトではなく、実際に用紙に印刷する場合の印刷用紙上のレイアウトである。また、画像は図表のみ、文字又は記号などの文章のみ、あるいは文章と図表の組み合わせなどの画像である。
【0044】
用紙画像生成部32は、画像の印刷部数が複数である場合、1部毎の印刷用紙を重ねた状態を示す用紙画像を複数生成する。用紙画像は、例えば、1部あたりの枚数の用紙を重ね、各用紙の一部を視認できる状態を表す画像である。
【0045】
印刷判定部33は、トラップ通知により、印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定する。
【0046】
表示制御部34は、レイアウト画像生成部31で生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示すべく制御する。異なる表示態様は、例えば、レイアウト画像の背景の色又は背景の模様を変える場合、レイアウト画像の輪郭部分の色又は形状を変える場合などがある。
【0047】
印刷が完了したか否かに応じてレイアウト画像の表示態様を変えることにより、印刷用紙上のレイアウトに印刷状況を重ねて表示することができ、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【0048】
また、表示制御部34は、用紙画像生成部32で生成した用紙画像のうち、印刷が完了した印刷用紙を第3の表示態様で表示し、印刷が完了していない印刷用紙を前記第3の表示態様と異なる第4の表示態様で表示すべく制御する。異なる表示態様は、例えば、印刷用紙の色又は模様を変える場合などがある。
【0049】
印刷が完了したか否かに応じて用紙画像の表示態様を変えることにより、印刷の出力結果(例えば、印刷用紙を複数部数並べた状態の画像)に印刷状況を重ねて表示することができ、複数ページの印刷中に、実際に印刷出力を終えた印刷用紙の様子と、これから印刷される印刷用紙の様子とを直感的に把握することができる。そして、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合、どこまでの印刷が終わり、どこから再開すべきかの情報を直感的に得ることができる。また、再開した後で、何も印刷されていない白紙が紛れ込んだか否か、重複があるか否か、抜けがあるか否かなどの点検範囲の絞り込みを容易に行うことができる。
【0050】
印刷部数取得部35は、画像の印刷部数を取得する。印刷部数が複数である場合、用紙画像生成部32で用紙画像を生成する。なお、印刷部数が1部である場合でも、用紙画像生成部32で用紙画像を生成してもよい。
【0051】
印刷中断検出部37は、トラップ通知により、ページプリンタ200での印刷の中断を検出する。なお、印刷中断検出部37の機能を印刷判定部33に含めることもできる。
【0052】
切替部36は、ネットワークに複数のページプリンタ(印刷装置)が接続されている場合、複数のページプリンタのうち、いずれかのページプリンタへ印刷要求を切り替える。例えば、切替部36は、印刷中断検出部37で印刷の中断を検出した場合、印刷が完了していない印刷用紙の印刷要求を他のページプリンタへ切り替える。これにより、紙切れ又は紙詰まりなどにより印刷処理が途中で停止した場合に、印刷が停止した印刷装置の復旧を待つことなく、別の印刷装置へ出力して待ち時間を短縮するとともに、印刷用紙のどの位置から別の印刷装置で印刷されたかを直感的に把握することができるので、別々の印刷装置で出力された用紙を正しい順序にする手作業の効率化を従来に比べて向上させることができる。
【0053】
図3は帳合いを指定した場合のプレビュー画像の一例を示す説明図である。図3の例では、印刷オプションは、帳合いあり(長辺綴じ)、両面印刷、8ページの文書を2−up出力(印刷用紙に2ページの文書を印刷)で印刷する例であり、4部印刷する場合を示す。また、図3中、上段は用紙画像生成部32で生成して表示される用紙画像を示し、下段はレイアウト画像生成部31で生成して表示されるレイアウト画像を示す。また、図3の左右両端側にある三角形状の図は、用紙画像及びレイアウト画像などのプレビュー画像を左右にスクロールするためのボタン(アイコン)である。
【0054】
用紙画像は、例えば、1部あたりの枚数の用紙を重ね、各用紙の一部を視認できる状態を表す画像である。また、レイアウト画像は、例えば、電子的に編集している文書のページレイアウトではなく、実際に用紙に印刷する場合の印刷用紙上のレイアウトである。
【0055】
図3の例では、8ページの文書を両面、2−up出力で印刷するので、1部あたりの印刷用紙は4枚となる。また、印刷の進捗状況としては、4部の印刷のうち、最初の1部(印刷用紙4枚)及び2部目の印刷用紙の1枚目までが印刷完了している状態を示す。上段の用紙画像では、最初の1部の4枚すべての印刷用紙と2部目の印刷用紙のうち最初の1枚目は、模様が付されている。図3では印刷完了の印刷用紙を便宜上模様で表わしているが、例えば、印刷用紙の色を青色で表示することができる。他方、印刷が完了していない2部目の2枚目以降の印刷用紙並びに3部目及び4部目のすべての印刷用紙の色は、青色と異なる、例えば、薄灰色で表示することができる。
【0056】
下段のレイアウト画像では、印刷が完了した印刷用紙の背景色を、例えば、青色で表示して印刷が完了していること示し、印刷が完了していない印刷用紙の背景を薄灰色で表示する。なお、図3の例では便宜上模様を付して背景色が異なることを示す。レイアウト画像は、文書ファイルの各ページのレイアウトを示したものではなく、印刷出力する場合の印刷用紙のレイアウトを示す。従って、2−up出力を指定した場合、原稿文書の2ページ分を1枚片面のイメージとして表示することになる。また、両面印刷の場合、表裏になるものを組にして示すために、印刷用紙の角の1つを曲げた画像で表現し、表と裏は、長辺綴じ又は短辺綴じに応じて、裏向けた場合に一致する角を曲げて表現している。
【0057】
図4は帳合いを指定した場合のプレビュー画像の他の例を示す説明図である。図4の例では、図3の例と同じ原稿であり、印刷オプションで短辺綴じを指定した点が相違する。また、図4中、上段は用紙画像生成部32で生成して表示される用紙画像を示し、下段はレイアウト画像生成部31で生成して表示されるレイアウト画像を示す。また、図4の左右両端側にある三角形状の図は、用紙画像及びレイアウト画像などのプレビュー画像を左右にスクロールするためのボタン(アイコン)である。
【0058】
図4に示すように、印刷用紙の角を曲げる位置は同じであるが、裏面の上下を逆に表示することにより、短辺綴じを表現している。なお、図3、図4の例では、印刷用紙の方向がポートレイトの場合を示すが、ランドスケープの場合は、長辺綴じと短辺綴じが入れ替わることになる。
【0059】
図5は帳合いを指定しない場合のプレビュー画像の一例を示す説明図である。図5の例では、印刷オプションは、帳合いなし、片面印刷(両面指定なし)、8ページの文書を2−up出力(印刷用紙に2ページの文書を印刷)で印刷する例であり、4部印刷する場合を示す。図5において、上段は用紙画像生成部32で生成して表示される用紙画像を示し、下段はレイアウト画像生成部31で生成して表示されるレイアウト画像を示す。また、図5の左右両端側にある三角形状の図は、用紙画像及びレイアウト画像などのプレビュー画像を左右にスクロールするためのボタン(アイコン)である。
【0060】
上段の用紙画像では、4部ある印刷用紙の各部の途中まで印刷が完了していることを示し、例えば、各部4枚の印刷用紙のうち、1枚目の印刷用紙は、模様が付されている。図5では印刷完了の印刷用紙を便宜上模様で表わしているが、例えば、印刷用紙の色を青色で表示することができる。他方、印刷が完了していない各部の2枚目以降の印刷用紙の色は、青色と異なる、例えば、薄灰色で表示することができる。
【0061】
下段のレイアウト画像では、印刷が完了した印刷用紙の背景色を、例えば、青色で表示して印刷が完了していること示し、印刷が完了していない印刷用紙の背景を薄灰色で表示する。なお、図5の例では便宜上模様を付して背景色が異なることを示す。レイアウト画像表示は、指定した印刷部数分の同じページのレイアウト画像が印刷順に並んでいる。
【0062】
これにより、実際の印刷順序が直感的に理解できるとともに、出力部数のどれだけが印刷完了しているのかが容易に認識することができる。また、印刷前の段階では、帳合いを指定するつもりで忘れていた場合など、意図と違った印刷出力になっていることも直感的に理解でき、印刷処理をキャンセルして再度所望の設定で印刷することも簡単に行うことができる。
【0063】
ページプリンタ200などの印刷装置では、会議用の配布物など、同じ内容の文書を複数部数、帳合いを指定して印刷する場合、あるいは帳合いを指定しないで印刷する場合がある。帳合いを指定しない場合には、同じページの内容が続けて複数ページ印刷されることになる。また、最後のページから最初(先頭)のページに向かう順序で印字する指定をすることもできる。このような様々な印刷オプションに対して、従来の技術では実際にどのような順序で印刷用紙が出力されるかを把握することは容易ではなかった。特に印刷処理の途中で印刷が停止した場合に、印刷用紙のどの位置から印刷をやり直すかを判断することは容易ではなかった。本実施の形態の画像処理装置では、印刷用紙のレイアウトに印刷状況を重ね合わせて表示することができるので、印刷出力の形態(印刷用紙でのページの割り当て、配列など)上で印刷の進捗状況を直感的に把握することができるので、従来の技術に比べて作業の効率化を図ることができる。
【0064】
次に、本実施の形態の画像処理装置の一例であるパーソナルコンピュータ100の動作について説明する。図6、図7、図8はパーソナルコンピュータ100の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下、パーソナルコンピュータ100を便宜上PC100と称する。
【0065】
PC100は、ユーザが印刷対象文書ファイルを開いたか否かを判定し(S11)、開いていない場合(S11でNO)、ステップS11の処理を続ける。ユーザが印刷対象文書ファイルを開いた場合(S11でYES)、PC100は、文書印刷アプリケーション10を起動する(S12)。
【0066】
文書印刷アプリケーション10は、印刷指示があったか否かを判定し(S13)、印刷指示がない場合(S13でNO)、ステップS13の処理を続ける。印刷指示があった場合(S13でYES)、文書印刷アプリケーション10は、文書のレイアウトを含む印刷データをプリンタドライバ20へ出力する(S14)。
【0067】
プリンタドライバ20は、印刷データをページ記述言語に変換し(S15)、プレビュー画像表示アプリケーション30を起動し(S16)、変換した印刷データをプレビュー画像表示アプリケーション30へ出力する(S17)。PC100は、トラップ通知の送信宛先のアドレスを登録する(S18)。
【0068】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷データに基づいてプレビュー画像を生成し、表示する(S19)。このとき、図3、図4、図5に例示するようなレイアウト画像及び用紙画像が生成され、プレビュー画面に表示される。
【0069】
PC100は、印刷実行指示があったか否かを判定し(S20)、印刷実行指示がない場合(S20でNO)、ステップS20の処理を続ける。印刷実行指示があった場合(S20でYES)、PC100は、プリンタドライバ20へ印刷実行指示を行う(S21)。PC100は、印刷データをページプリンタ200へ送信する(S22)。
【0070】
PC100は、印刷ジョブの状態が「実行待ち」から「印刷中」に変化したことを示すトラップ通知があったか否かを判定し(S23)、トラップ通知がない場合(S23でNO)、ステップS23の処理を続ける。トラップ通知があった場合(S23でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ページプリンタ200のMIB−2のカウンタ情報を記憶し(S24)、記憶したカウンタ情報が前回記憶したカウンタ情報と同じであるか否かを判定する(S25)。
【0071】
記憶したカウンタ情報が前回記憶したカウンタ情報と同じではない場合(S25でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、カウンタ情報に基づいてプレビュー画像のうち、印刷が完了した印刷用紙の表示態様を変える(S26)。具体的には、図3〜図5に例示した表示態様で表示する。記憶したカウンタ情報が前回記憶したカウンタ情報と同じである場合(S25でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ステップS26の処理を行わずに後述のステップS27の処理を行う。
【0072】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、トラップ通知に基づいて、「印刷完了」、「印刷中断」のいずれかであるかを判定し(S27)、印刷中断である場合(ステップS27で印刷中断)、問題発生の旨を表示する(S28)。PC100は、所定時間(例えば、1〜3秒程度)処理を行わずに待機し(S29)、ステップS24以降の処理を続ける。
【0073】
印刷中断を検知した場合、給紙又は紙詰まりの解消によって再び「印刷中」に遷移する可能性があり、再度定期的なカウンタチェック及びトラップ通知の受信を行う。ページプリンタ200が複数台設置されネットワーク上で接続されている場合、印刷中断したページプリンタ200の回復(給紙又は紙詰まりの解消)を待たずに、別のページプリンタへ印刷要求を切り替えることもできる。具体的には、プリンタドライバ20に複数のページプリンタへ印刷要求を分けることができるロードバランサ機能を有している場合、ユーザに対して、現在のページプリンタで印刷を続行するか、別のページプリンタへ印刷を切り替えるかを選択させることができる。
【0074】
トラップ通知がない場合(ステップS27でトラップ通知なし)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ステップS28、S29の処理を行わずにステップS24以降の処理を続ける。トラップ通知が「印刷完了」である場合(ステップS27で印刷完了)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷完了の旨を表示する(S30)。
【0075】
PC100は、ユーザによる終了操作があったか否かを判定し(S31)、終了操作がない場合(S31でNO)、ステップS20以降の処理を続け、終了操作があった場合(S31でYES)、処理を終了する。
【0076】
次に、プレビュー画像表示アプリケーション30の処理について具体的に説明する。図9はプレビュー画像表示アプリケーション30の処理手順を示すフローチャートである。プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷データをイメージデータに変換することにより、レイアウト画像、用紙画像などのプレビュー画像を生成して表示する(S41)。プレビュー画像表示の詳細は後述する。なお、この時点では、印刷用紙の1枚も印刷が行われていないので、レイアウト画像も用紙画像も印刷完了していない表示態様で表示される。
【0077】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷実行指示があったか否かを判定し(S42)、印刷実行指示がない場合(S42でNO)、印刷中止であるか否かを判定する(S43)。印刷中止でない場合(S43でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ステップS42以降の処理を続け、印刷中止である場合(S43でYES)、ランゲージモニタ60へ印刷中止を指示し(S44)、処理を終了する。
【0078】
印刷実行指示があった場合(S42でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ランゲージモニタ60へ印刷実行を指示し(S45)、ページプリンタ監視と印刷進捗状況表示を行う(S46)。ページプリンタ監視と印刷進捗状況表示の詳細は後述する。プレビュー画像表示アプリケーション30は、終了操作があったか否かを判定し(S47)、終了操作がない場合(S47でNO)、ステップS47の処理を続け、終了操作があった場合(S47でYES)、処理を終了する。
【0079】
次に、プレビュー画像表示の処理の詳細について説明する。図10、図11、図12、図13はプレビュー画像表示アプリケーション30のプレビュー画像表示の処理手順を示すフローチャートである。図10〜図13で示す処理手順は、図9のステップS41の具体的な処理を示す。
【0080】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、複数部数の印刷であるか否かを判定し(S101)、複数部数の印刷である場合(S101でYES)、用紙画像を生成し(S102)、プレビュー画面の上半分(上段)に印刷部数の数の用紙画像を表示する(S103)。複数部数の印刷でない場合(S101でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ステップS102、S103の処理を行わずに後述のステップS104の処理を行う。
【0081】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、両面印刷指定があるか否かを判定し(S104)、両面印刷指定がない場合(S104でNO)、帳合いがあるか否かを判定する(S105)。帳合いがある場合(S105でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、プレビュー画面の下半分(下段)に、1枚目、2枚目、…の順でレイアウト画像を表示するためのプレースホルダーを描画する(S106)。なお、プレースホルダーは、レイアウト画像を並べて表示させるための各印刷用紙の位置を決定するものである。
【0082】
帳合いがない場合(S105でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、プレビュー画面の下半分(下段)に、印刷部数の数だけ同一ページを並べて、レイアウト画像を表示するためのプレースホルダーを描画する(S107)。
【0083】
両面印刷指定がある場合(S104でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、帳合いがあるか否かを判定する(S108)。帳合いがある場合(S108でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、プレビュー画面の下半分(下段)に、1枚目表、1枚目裏、2枚目表、2枚目裏、…の順でレイアウト画像を表示するためのプレースホルダーを描画する(S109)。
【0084】
帳合いがない場合(S108でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、プレビュー画面の下半分(下段)に、表裏の順で印刷部数の数だけ同一ページを並べて、レイアウト画像を表示するためのプレースホルダーを描画する(S110)。
【0085】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷用紙の片面に収めるページ数をNに設定する(S111)。例えば、2−up出力では、Nは2となる。
【0086】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、1部あたりの出力面数カウンタをゼロに設定する(S112)。出力面数カウンタは、印刷面の数をカウントする。例えば、両面印刷で印刷用紙が4枚ある場合、出力面数カウンタは1〜8の値をとる。
【0087】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、N−up用カウンタをゼロに設定する(S113)。N−up用カウンタは、印刷用紙の片面に印刷されるレイアウト画像をカウントとする。
【0088】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、残りページ数がゼロであるか否かを判定し(S114)、残りページ数がゼロでない場合(S114でNO)、1ページ分のレイアウト画像を生成する(S115)。
【0089】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、現在のページの用紙サイズと前ページの用紙サイズとが一致するか否かを判定し(S116)、一致する場合(S116でYES)、N−up用カウンタがNより小さいか否かを判定する(S117)。N−up用カウンタがNより小さくない場合(S117でNO)、すなわち、N−up用カウンタがNに等しくなった場合、プレビュー画像表示アプリケーション30は、後述のステップS120以降の処理を行う。N−up用カウンタがNより小さい場合(S117でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、後述のステップS122の処理を行う。
【0090】
現在のページの用紙サイズと前ページの用紙サイズとが一致しない場合(S116でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、両面印刷の表面であるか否かを判定し(S118)、表面である場合(S118でYES)、出力面数カウンタを2度インクリメントし、N−up用カウンタをゼロにし(S119)、後述のステップS122の処理を行う。
【0091】
両面印刷の表面ではない場合(S118でNO)、すなわち裏面である場合、プレビュー画像表示アプリケーション30は、出力面数カウンタをインクリメントし、N−up用カウンタをゼロにし(S120)、後述のステップS122の処理を行う。
【0092】
残りページがゼロである場合(S114でYES)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、出力面数カウンタを1部あたりの面数として記憶し(S121)、処理を終了する。
【0093】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、各辺がルートN分の1になるように1ページ分のレイアウト画像を縮小し(S122)、出力面数カウンタの指すプレースホルダーの位置に、N−up用カウンタの値に応じた印刷用紙内位置を決定する(S123)。
【0094】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、決定した位置に縮小したレイアウト画像を描画し(S124)、N−up用カウンタをインクリメントし(S125)、次のページの印刷データを参照し(S126)、ステップS114以降の処理を続ける。
【0095】
図10〜図13に示す処理手順は、図3〜図5に例示するプレビュー画像表示を行うものである。プレビュー画面の上段の用紙画像の表示は、部数表示であり、1部毎の印刷用紙を重ねた状態を4枚の印刷用紙の重なりで示す。また、プレビュー画面の下段には、印刷する順に各面の印刷レイアウトをシミュレートした画像(レイアウト画像)を表示する。
【0096】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、対応するページプリンタ(印刷装置)の能力を正確にシミュレートする必要がある。例えば、2−up出力で印刷する場合において、縦方向、横方向の用紙が混在したときに、1枚に入れ込むのか、用紙を切り替えて印刷するのか、などといった特性をシミュレートする。このため、対応するページプリンタの能力に応じてプレビュー画像表示アプリケーション30のアルゴリズムは異なることになる。本実施の形態は、N−up出力及び両面機能を有するページプリンタと対応する場合の例である。
【0097】
次に、ページプリンタの監視と印刷進捗状況の表示について説明する。図14及び図15はプレビュー画像表示アプリケーション30のページプリンタ監視と印刷進捗状況表示の処理手順を示すフローチャートである。図14、図15で示す処理手順は、図9のステップS46の具体的な処理を示す。
【0098】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、SNMPのトラップの登録を行い(S201)、出力面数カウンタをゼロに設定する(S202)。プレビュー画像表示アプリケーション30は、トラップ通知を所定時間待ち受け(S203)、トラップ通知に基づいて印刷ジョブ状態を判定する(S204)。
【0099】
印刷ジョブ状態が印刷中である場合(S204で印刷中)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、SNMPでカウンタ情報(ページカウンタ)を読み取り(S205)、ページのインクリメントを検知したか否かを判定する(S206)。インクリメントを検知しない場合(S206でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、ステップS203以降の処理を行い、インクリメントを検知した場合(S206でYES)、後述のステップS208の処理を行う。
【0100】
印刷ジョブ状態が印刷中断である場合(S204で印刷中断)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、印刷中断の旨を通知し(S207)、ステップS203以降の処理を行う。印刷ジョブ状態が印刷完了又は印刷中止である場合(S204で印刷完了又は印刷中止)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、処理を終了する。
【0101】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、出力面数カウンタをインクリメントし(S208)、プレビュー画面の下半分(下段)のプレースホルダーの背景色を出力面数カウンタの値だけ変更する(S209)。背景色は、例えば、青色に変更する。
【0102】
プレビュー画像表示アプリケーション30は、帳合いがあるか否かを判定し(S210)、帳合いがある場合(S210でYES)、出力面数カウンタを1部あたりの面数で除算する(S211)。プレビュー画像表示アプリケーション30は、除算結果の商の部数だけプレビュー画面の上半分(上段)の印刷用紙の色を変更し(S212)、除算結果の余りを整数化し、(商+1)部目の印刷用紙のうち整数化した枚数の印刷用紙の色を変更し(S213)、ステップS203以降の処理を行う。印刷用紙の色は、例えば、青色に変更する。なお、整数化は、例えば、0.25を乗算する。
【0103】
帳合いがない場合(S210でNO)、プレビュー画像表示アプリケーション30は、出力面数カウンタを部数で除算する(S214)。プレビュー画像表示アプリケーション30は、プレビュー画面の上半分(上段)の印刷用紙の各部の先頭から除算結果の商の枚数分の印刷用紙の色を変更し(S215)、除算結果の余りを整数化し、整数化した数の印刷用紙の色を1部目からさらに変更し(S216)、ステップS203以降の処理を行う。印刷用紙の色は、例えば、青色に変更する。なお、整数化は、例えば、0.25を乗算する。
【0104】
図14、図15に示すように、ページプリンタの監視と印刷進捗状況表示の処理では、まず、SNMPプロトコルのトラップを用いて印刷の状態変化を検知し、印刷が開始した段階から、印刷ページ数のカウントを始める。印刷ページ数は、SNMPプロトコルによりMIB−2情報を参照することにより行う。印刷ページ数を、印刷面数を置き換えて既に表示したプレビュー画像(用紙画像及びレイアウト画像)の表示態様を変える(例えば、印刷用紙の色、背景色を青色に変更する)ことにより印刷の進捗を示す。また、上段の部数毎の用紙画像については、印刷の進捗が25%を越えた段階で1枚、50%を越えた段階で2枚、75%を越えた段階で3枚、100%で4枚全ての色を青に変えて印刷終了を示す。帳合いを指定しない場合の複数部印刷では、各部の用紙画像の印刷用紙が上から順に青に変化する。なお、上述の処理では、印刷の進捗が25%を越えるまで印刷用紙の色が変化しないため、整数化しても0の場合には、整数化前の値がゼロでなければ1枚分の色を変更するようにしてもよい。これにより、印刷状況をさらに直感的に把握することができる。
【0105】
上述の実施の形態では、印刷が完了したことを表すために用紙の色、背景色を青色に変更するものであったが、表示態様の変更はこれに限定されるものではない。例えば、レイアウト画像の背景の色又は背景の模様を変える場合、レイアウト画像の輪郭部分の色又は形状を変えることもできる。また、印刷用紙の模様を変えることもできる。
【0106】
図9〜図15で例示した各処理手順を示すプログラムコードをRAMにロードしてCPUで実行させることにより、本実施の形態の画像処理装置をプログラムコードにより実現することができる。
【0107】
すなわち、コンピュータに実行させるためのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、上記した処理手順(例えば、図9〜図15)を記録することもできる。この結果、上述のプレビュー表示処理を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0108】
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるためのメモリ(不図示)、例えば、ROMのようなプログラムメディアであってもよく、図示しない外部記憶装置としてのプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0109】
いずれの場合においても、格納されているプログラムコードはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、プログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。この場合、ダウンロード用のコンピュータプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0110】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であってもよい。
【0111】
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のコンピュータプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0112】
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述したプレビュー表示(画像表示方法)が実行される。
【符号の説明】
【0113】
100 パーソナルコンピュータ
10 文書印刷アプリケーション
20 プリンタドライバ
30 プレビュー画像表示アプリケーション
31 レイアウト画像生成部
32 用紙画像生成部
33 印刷判定部
34 表示制御部
35 印刷部数取得部
36 切替部
37 印刷中断検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示させるための処理を行う画像処理装置において、
画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成するレイアウト画像生成手段と、
印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定する印刷判定手段と、
前記レイアウト画像生成手段で生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示すべく制御するレイアウト画像表示制御手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像の印刷部数を取得する印刷部数取得手段と、
該印刷部数取得手段で取得した印刷部数が複数である場合、1部毎の印刷用紙を重ねた状態を示す用紙画像を複数生成する用紙画像生成手段と、
該用紙画像生成手段で生成した用紙画像のうち、印刷が完了した印刷用紙を第3の表示態様で表示し、印刷が完了していない印刷用紙を前記第3の表示態様と異なる第4の表示態様で表示すべく制御する用紙画像表示制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記レイアウト画像表示制御手段は、
前記第1の表示態様と前記第2の表示態様とでレイアウト画像の背景色を変化させるように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記用紙画像表示制御手段は、
前記第3の表示態様と前記第4の表示態様とで印刷用紙の色を変化させるように構成してあることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理装置と、複数の印刷装置とを備える画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、
複数の印刷装置のうち、いずれかの印刷装置へ印刷要求を切り替える切替手段と、
印刷の中断を検出する検出手段と
を備え、
前記切替手段は、
前記検出手段で印刷の中断を検出した場合、印刷が完了していない印刷用紙の印刷要求を他の印刷装置へ切り替えるように構成してあることを特徴とする画像処理システム。
【請求項6】
コンピュータに、画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示するステップを実行させるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、
画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成するステップと、
印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定するステップと、
生成したレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示するステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
画像を印刷するためのプレビュー画像を表示画面に表示させるための処理を行う画像処理装置による画像表示方法において、
画像の印刷用紙上のレイアウトを示すレイアウト画像を複数生成するステップと、
印刷用紙毎に印刷が完了したか否かを判定するステップと、
生成されたレイアウト画像のうち、印刷が完了したレイアウト画像を第1の表示態様で表示し、印刷が完了していないレイアウト画像を前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示するステップと
を含むことを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−258075(P2011−258075A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133262(P2010−133262)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】