説明

画像処理装置、画像処理システム及びプログラム

【課題】連携する機器間でマクロの設定情報の整合性を効率的に保つこと。
【解決手段】画像処理装置は、ホーム画面内のアイコンの配置を示すホーム画面情報を記憶する記憶手段と、ネットワークを介して接続される他の画像処理装置とデータ通信を行うネットワーク管理手段と、他の画像処理装置のアプリケーションで実行される、予め登録された各設定値を呼び出すためのマクロに対する取得要求を受ける操作手段と、取得要求を受けたマクロを呼び出すためのアイコンの情報を、前記ネットワーク管理手段を用いて他の画像処理装置から取得する連携マクロ制御手段と、連携マクロ制御手段が取得したアイコンの情報を用いてマクロのアイコンを生成し、アイコンを含むホーム画面のホーム画面情報で、記憶手段に記憶されるホーム画面情報を更新する編集手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UI画面のカスタマイズを行う画像処理装置、画像処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して接続された複数の画像処理装置の間で機器連携をすることにより、1台の画像処理装置では成し得なかったサービスを提供するための技術が考えられている。
【0003】
例えば、ファクスが搭載されていない画像処理装置を使用しつつも、機器連携をすることで、ファクス機能を搭載した画像処理装置からのファクス送信を行うといったような技術がある。
【0004】
また、画像処理装置のユーザインタフェース(UI)に対し、利用ユーザ毎にアプリケーションアイコンの位置を変更したり、機能の追加、削除を行ったり、要求に応じたカスタマイズが行えるという技術もある。
【0005】
また、特許文献1には、画像形成装置とサーバ装置とがネットワークを介して接続されている画像処理システムにおいて、オプション構成情報に基づきカスタマイズされた画面をサーバ上で管理する構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
今までの機器連携を用いた技術では、機能を搭載していない画像処理装置Aから、機能を搭載している画像形成装置Bのアプリケーションを実行する際に、そのアプリケーションのマクロ登録をすることができる。マクロとは、各アプリケーション(例えばコピーアプリ)に事前に登録された設定値(例えばA4サイズ、白黒、集約、ステープルあり)を呼び出すことができる機能をいう。
【0007】
しかし、マクロの設定情報を画像処理装置Aに登録すると、画像処理装置Bの構成や設定変更に対し、画像処理装置Aのマクロの設定情報と矛盾が生じてしまい、適切に機器連携をすることができない。
【0008】
そこで、この矛盾を解消させるため、連携する機器間でデータの整合を取るための通信が頻繁に発生してしまう。また、特許文献1に記載のようにサーバでマクロの設定情報を管理する場合には、別途サーバを設ける必要がある。よって、従来技術では、連携する機器間で、マクロの設定情報を効率的に整合させることができないという問題があった。
【0009】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、連携する機器間でマクロの設定情報の整合性を効率的に保つことができる画像処理装置、画像処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様における画像処理装置は、ホーム画面内のアイコンの配置を示すホーム画面情報を記憶する記憶手段と、ネットワークを介して接続される他の画像処理装置とデータ通信を行うネットワーク管理手段と、前記他の画像処理装置のアプリケーションで実行される、予め登録された各設定値を呼び出すためのマクロに対する取得要求を受ける操作手段と、前記取得要求を受けたマクロを呼び出すためのアイコンの情報を、前記ネットワーク管理手段を用いて前記他の画像処理装置から取得する連携マクロ制御手段と、前記連携マクロ制御手段が取得した前記アイコンの情報を用いてマクロのアイコンを生成し、該アイコンを含むホーム画面のホーム画面情報で、前記記憶手段に記憶されるホーム画面情報を更新する編集手段と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、連携する機器間でマクロの設定情報の整合性を効率的に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例における画像処理システムの一例を示す図。
【図2】実施例における画像処理装置のハードウェアの一例を示す図。
【図3】実施例における画像処理装置Aの機能の一例を示すブロック図。
【図4】ホーム画面の一例(その1)を示す図。
【図5】アイコン画像情報の一例を示す図。
【図6】ホーム画面情報の一例(その1)を示す図。
【図7】画像処理装置Aによるマクロ情報取得からショートカット登録までの処理の一例を示すシーケンス図。
【図8】画像処理装置B側のマクロ情報取得処理の一例を示すシーケンス図。
【図9】ホーム画面の一例(その2)を示す図。
【図10】ホーム画面情報の一例(その2)を示す図。
【図11】各装置で保持するデータの一例を示す図。
【図12】画像処理装置A側のマクロ実行処理の一例を示すシーケンス図。
【図13】画像処理装置B側のマクロ実行処理の一例を示すシーケンス図。
【図14】ホーム画面の一例(その3)を示す図。
【図15】マクロのショートカットの更新の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像処理装置の一例としてMFP(Multifunction Peripheral)などが挙げられる。
[実施例]
<画像処理システム>
図1は、実施例における画像処理システム1の一例を示す図である。図1に示す画像処理システム1は、ネットワークを介して接続される画像処理装置A10、及び画像処理装置B20を備える。図1に示す例では、画像処理システム1は、2つの画像処理装置を備えるが、3つ以上の画像処理装置を備えてもよい。
【0014】
図1に示す画像処理装置A10は、自装置にない機能を呼び出す側の機器である。画像処理装置A10は、例えばコピー、スキャナ、機器連携用のファクスのアプリケーションがインストールされている。画像処理装置A10単体では、ファクス機能を実行することができない。
【0015】
画像処理装置B20は、他の装置からアプリケーションの機能の実行を要求され、機能を実行する側の機器である。画像処理装置B20は、ファクスアプリケーションがインストールされている。また、画像処理装置B20は、単体でファクス機能を実行することができ、設定内容が異なる2種類のマクロが登録されている。
【0016】
図1に示す例では、画像処理装置B20は、アプリケーションのマクロの設定情報を一元管理する。画像処理装置A10は、UIカスタマイズ機能を用いて、画像処理装置B20に登録されたマクロのショートカットアイコンをホーム画面に登録する。ショートカットアイコンは、単にショートカットやアイコンとも呼ばれる。
【0017】
これにより、画像処理装置A10は、マクロのショートカットが登録されるだけで、実際にマクロ機能を実現し、設定情報を保持するのは画像処理装置B20であるから、マクロの設定情報の整合性は保たれる。また、画像処理装置B20は、もともとマクロの設定情報を有するため、管理コストは増大しない。また、マクロのショートカットはホーム画面に表示されるため、ユーザは実行しやすくなる。以下、画像処理システム1の各装置について詳しく説明する。
【0018】
<ハードウェア>
図2は、実施例における画像処理装置のハードウェアの一例を示す図である。本実施例では、画像処理装置A10及び画像処理装置B20は、同様のハードウェアを有するため、画像処理装置A10を用いて説明する。
【0019】
図2に示す例では、画像処理装置A10は、コントローラ11、スキャナ12、プリンタ13、モデム14、操作パネル15、ネットワークインタフェース16、及びSDカードスロット17等のハードウェアを有する。画像処理装置A10は、例えば複合機等である。
【0020】
コントローラ11は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113、HDD(Hard Disk Drive)114、及びNVRAM(Non Volatile RAM)115等を有する。
【0021】
ROM113には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記憶されている。RAM112は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域等として用いられる。
【0022】
CPU111は、RAM112にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。HDD114には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記憶される。NVRAM115には、各種の設定情報等が記憶される。
【0023】
スキャナ12は、原稿より画像データを読み取るためのハードウェアである。プリンタ13は、印刷データを印刷用紙に印刷するためのハードウェアである。モデム14は、電話回線に接続するためのハードウェアであり、FAX通信による画像データの送受信を実行するために用いられる。なお、モデム14は、画像処理装置A10については、備えていない、又は機能を実行できない状態であるとする。
【0024】
操作パネル15は、ユーザからの入力の受け付けを行うためのボタン等の入力手段や、液晶パネル等の表示手段等を備えたハードウェアである。ネットワークインタフェース16は、LAN等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない)に接続するためのハードウェアである。
【0025】
SDカードスロット17は、SDカード80に記憶されたプログラムを読み取るために利用される。すなわち、画像処理装置A10では、ROM113に記憶されたプログラムだけでなく、SDカード80に記憶されたプログラムもRAM112にロードされ、実行されうる。
【0026】
なお、他の記録媒体(例えば、CD−ROM又はUSB(Universal Serial Bus)メモリ等)によってSDカード80が代替されてもよい。すなわち、SDカード80の位置付けに相当する記録媒体の種類は、所定のものに限定されない。この場合、SDカードスロット17は、記録媒体の種類に応じたハードウェアによって代替されればよい。
【0027】
<機能>
次に、画像処理装置A10の機能について説明する。図3は、実施例における画像処理装置A10の機能の一例を示すブロック図である。画像処理装置A10は、操作手段201、アプリケーション210、マクロ記憶手段220、エンジン管理手段231、送信管理手段232、メモリ管理手段233、ユーザ管理手段234、システム管理手段240、スキャン手段251、プリント手段252、ネットワーク管理手段253、及び記憶手段254を備える。
【0028】
操作手段201は、ユーザインタフェースであり、ユーザからの操作に対する受付と応答を行う。また、操作手段201は、ホーム画面の表示操作、ホーム画面のカスタマイズを可能とする編集画面の操作なども受け付ける。
【0029】
アプリケーション210は、各種画像処理サービスをユーザに提供するアプリケーションである。例えば、コピーアプリ211、ドキュメントボックスアプリ212、スキャナアプリ213、ファクス(FAX)アプリ214、プリンタアプリ215、及びブラウザアプリ216などである。ドキュメントボックスアプリ212、ブラウザアプリ216などは、必ずしも必要なアプリケーションではない。
【0030】
マクロ記憶手段220は、各アプリケーションのマクロとして設定された各設定値を含む設定情報を記憶する。例えば、コピーアプリ211の場合、両面、集約、パンチなどの各設定値がマクロとして登録され、この各設定値、マクロの名称などを含む設定情報がマクロ記憶手段220に記憶される。
【0031】
エンジン管理手段231は、アプリケーション210から設定された動作モードに従い、スキャナ手段251やプリント手段252を制御する。
【0032】
送信管理手段232は、アプリケーション210から設定された動作モードに従い、ファクス送信、メール送信、又はフォルダ送信を行う。
【0033】
メモリ管理手段233は、任意の電子データへのアクセス手段を提供する。また、メモリ管理手段233は、スキャンした画像データなどを管理する。
【0034】
ユーザ管理手段234は、ユーザ毎の情報を管理する。ユーザ管理手段234は、例えば、編集手段242により編集されたユーザ別のホーム画面のホーム画面情報について、記憶手段254に対しRead/Writeを行う。Read/Writeは、単にR/Wとも記載する。
【0035】
システム管理手段240は、システム全体を管理し、例えばホーム画面の制御を行う。よって、システム管理手段240は、画面制御手段241、編集手段242、連携マクロ制御手段243を備える。
【0036】
画面制御手段241は、ホーム画面の制御を行い、例えば、ホーム画面情報に基づいてホーム画面の構築(作成)を行ったり、ホーム画面に対する操作を解析し、どのアプリケーション210に対する操作かを判断したりする。
【0037】
また、画面制御手段241は、ユーザ管理手段234を介してユーザ別のホーム画面のホーム画面情報を取得し、所定ユーザのホーム画面を構築する。画面制御手段241は、操作手段201を通じてホーム画面の表示を制御する。
【0038】
編集手段242は、ホーム画面の編集を制御し、例えば、ホーム画面の編集画面の構築を行ったり、ユーザによる編集画面の操作を解析したりする。ここでの「編集」とは、UIをカスタマイズすることをいう。また、編集手段242は、操作手段201を通じて編集されたホーム画面のホーム画面情報を、ユーザ管理手段234を介して記憶手段254に記憶させる。ホーム画面情報は、後述するがホーム画面内のショートカットの配置(レイアウト)などを示す情報である。
【0039】
連携マクロ制御手段243は、ネットワークを介して接続された他の画像処理装置と連携するために登録されたマクロを制御し、例えば、マクロの情報を取得したり、実行を要求したりする。マクロの情報とは、マクロのショートカットに関する情報であり、例えば、マクロの名称やマクロのショートカットのアイコン画像などである。
【0040】
スキャン手段251は、圧板やADF(Auto Document Feeder)から紙原稿をスキャンすることを制御する。プリント手段252は、画像データを転写紙に印刷することを制御する。
【0041】
ネットワーク管理手段253は、インターネット接続など、外部機器との通信制御を行う。ネットワーク管理手段253は、例えば、画像処理装置B20と通信し、ファクスのマクロの情報を取得する。
【0042】
記憶手段254は、データを記憶する手段であり、例えば、ホーム画面のホーム画面情報などを記憶する。
【0043】
操作手段201は、例えば操作パネル15により実現されうる。アプリケーション210、各管理手段231〜234、システム管理手段240は、例えばCPU111及びワークメモリとしてのRAM112などで実現されうる。
【0044】
スキャン手段251は、例えばCPU111を用いてスキャナ12を制御することで実現されうる。プリント手段252は、例えばCPU111を用いてプリンタ13を制御することで実現されうる。ネットワーク管理手段253は、例えばCPU111を用いてネットワークインタフェース16を制御することで実現されうる。
【0045】
マクロ記憶手段220及び記憶手段254は、例えばHDD114、ROM113、NVRAM115などのいずれかにより実現されうる。
【0046】
なお、画像処理装置B20は、画像処理装置A10と同様の機能を有するため、説明を省略する。以下、具体例を用いて、本実施例の処理について説明する。
【0047】
<ホーム画面>
まず、ホーム画面について説明する。図4は、ホーム画面の一例(その1)を示す図である。図4に示すホーム画面は、画像処理装置A10の所定のユーザに対するホーム画面の初期画面の例である。
【0048】
図4に示すホーム画面は、コピーショートカット、連携ファクスショートカット、スキャナショートカットが表示されている。このホーム画面は、画面制御手段241により構築され、操作パネル15に表示されている。
【0049】
図4に示すホーム画面は、コピーアプリと、スキャナアプリと、連携用のファクスアプリが利用できる状態になっている。ユーザは、ホーム画面に表示されているショートカットを選択し、ジョブの実行を指示する。ジョブの実行の指示などは、操作手段201が受け付ける。
【0050】
《データ構造》
次に、実施例で用いられる各データのデータ構造について説明する。記憶手段254は、例えば、アイコン画像情報、ユーザ別のホーム画面情報などを記憶する。
【0051】
図5は、アイコン画像情報の一例を示す図である。図5に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとアイコン画像データとが対応付けられる。アイコン画像データは、予め登録されている画像や、他の画像処理装置から取得した画像などである。例えば、アイコンID「ID0001」は、コピーのアイコン画像が対応付けられている。
【0052】
図6は、ホーム画面情報の一例(その1)を示す図である。図6に示すホーム画面情報は、図4に示すホーム画面のホーム画面情報である。ホーム画面情報は、アイコンの配置IDに対して、ホーム画面内の座標、アイコン画像データと対応するアイコンID、画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーID(アプリケーションID)を保持するデータ構造となっている。
【0053】
表示画面オーナーIDの()内の文字列は、アイコンの名称であり、表示画面オーナーIDと別で管理されてもよい。このホーム画面情報は、ユーザ毎に記憶手段254に記憶され、アイコン画像情報は、記憶手段254に1つ記憶されればよい。ユーザ管理手段234は、例えばログインユーザのホーム画面情報と、アイコン画像情報とを記憶手段254から読み出し、画面制御手段241に出力する。これにより、画面制御手段241は、図4に示すホーム画面を構築することができる。
【0054】
<マクロ情報取得からショートカット登録までの処理>
次に、マクロ情報の取得からショートカットの登録までの処理について説明する。まず、画像処理装置A10側の処理について説明する。
【0055】
《画像処理装置A側の処理》
図7は、画像処理装置A10によるマクロ情報取得からショートカット登録までの処理の一例を示すシーケンス図である。ここでの「マクロ情報」は、マクロのショートカットに関する情報を示す。マクロのショートカットに関する情報は、例えばマクロの名称を含む。
【0056】
ステップS101で、ユーザは、操作手段201を用いて、ホーム画面の編集画面を表示させる指示をしたとする。以下、このユーザを、ユーザAとする。
【0057】
ステップS102で、操作手段201は、画面操作の内容として、編集画面の表示要求を編集手段242に通知する。
【0058】
ステップS103で、編集手段242は、ユーザAに対するホーム画面情報を、ユーザ管理手段234に要求する。
【0059】
ステップS104で、ユーザ管理手段234は、記憶手段254から、ユーザAに対するホーム画面情報を読み込む。
【0060】
ステップS105で、ユーザ管理手段234は、記憶手段254から、ユーザAに対するホーム画面情報を取得する。
【0061】
ステップS106で、ユーザ管理手段234は、ユーザAに対するホーム画面情報を編集手段242に出力する。
【0062】
ステップS107で、編集手段242は、取得したホーム画面情報を用いて、編集画面を構築する。例えば、編集画面のレイアウトなどは、編集手段242で保持され、ホーム画面情報により構築されるホーム画面に基づき、編集画面が構築される。
【0063】
ステップS108で、編集手段242は、構築したホーム画面の編集画面を操作手段101に通知する。
【0064】
ステップS109で、操作手段201は、ユーザの操作が、画像処理装置B20のアプリケーション(例えばファクス)のマクロに対する取得要求であると判断したとする。これは、編集画面に、他装置のマクロのショートカットに対する登録ボタンなどを表示させることで、操作手段201は、マクロ情報の取得要求を受け付けることができる。
【0065】
ステップS110で、編集手段242は、マクロ情報の取得要求を受けると、該当するアプリケーションに対し、マクロ情報の取得を要求する。ここでは、該当するアプリケーションは、ファクスアプリケーションであるとする。
【0066】
ステップS111で、該当するアプリケーションは、マクロ情報の取得要求を受けると、連携マクロ制御手段243に対し、画像処理装置B20のアプリケーション(ファクス)のマクロ情報の取得を要求する。ここでのマクロ情報は、ショートカットに関する情報である。
【0067】
ステップS112で、連携マクロ制御手段243は、ネットワーク管理手段253に対し、画像処理装置B20との接続を要求する。
【0068】
ステップS113で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20に対して接続処理を行う。
【0069】
ステップS114で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20から接続が完了したことを通知される。
【0070】
ステップS115で、ネットワーク管理手段253は、連携マクロ制御手段243に対し、接続完了を通知する。
【0071】
ステップS116で、連携マクロ制御手段243は、ネットワーク管理手段253を用いて、画像処理装置B20からマクロ情報を取得する処理を行う。
【0072】
ステップS117で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20に対し、マクロ情報の取得処理を行う。この処理は、図8を用いて後述する。
【0073】
ステップS118で、ネットワーク管理手段253は、取得したマクロ情報を連携マクロ制御手段243に出力する。
【0074】
ステップS119で、連携マクロ制御手段243は、ネットワーク管理手段253に対し、画像処理装置B20との接続の切断処理を行う。
【0075】
ステップS120で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20との通信接続を切断する。
【0076】
ステップS121で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20との接続が切断されたことを検知する。
【0077】
ステップS122で、ネットワーク管理手段253は、連携マクロ制御手段243に対し、通信の切断完了を通知する。
【0078】
ステップS123で、連携マクロ制御手段243は、アプリケーション210に対し、取得したマクロ情報を出力する。
【0079】
ステップS124で、アプリケーション210は、編集手段242に対し、取得したマクロ情報を出力する。
【0080】
ステップS125で、編集手段242は、編集画面に、マクロ情報が取得できたことを知らせるダイアログなどを構築する。
【0081】
ステップS126で、編集手段242は、構築した編集画面を操作手段201に表示させる。
【0082】
ステップS127で、ユーザは、編集画面に対し、操作手段201を用いてマクロのショートカットの登録を要求する。この要求は、ショートカットに登録するか否かのボタンを編集画面に表示し、このボタンの押下を検知することで操作手段201は判断できる。
【0083】
なお、編集手段242は、ショートカットの登録をユーザに確認しなくても、マクロ情報を取得できれば、ショートカットの登録を行うようにしてもよい。
【0084】
ステップS128で、編集手段242は、取得したマクロ情報を用いて、このマクロのショートカット(又はアイコン)を生成する。編集手段242は、生成したマクロのショートカットをユーザAのホーム画面に登録し、このホーム画面のホーム画面情報を記憶手段254に記憶するようユーザ管理手段234に要求する。マクロ情報は、例えばマクロの名称、マクロのアイコン画像などを含む。
【0085】
ステップS129で、ユーザ管理手段234は、編集手段242から取得したホーム画面のホーム画面情報を記憶手段254に書き込む。これは、記憶手段254に記憶されるユーザAのホーム画面情報を、編集手段242から取得したホーム画面情報で更新することになる。
【0086】
ステップS130で、ユーザ管理手段234は、記憶手段254への書き込みが完了したことを検知する。
【0087】
ステップS131で、ユーザ管理手段234は、編集手段242に対し、マクロのショートカットの登録完了を通知する。
【0088】
ステップS132で、編集手段242は、操作手段201に対し、マクロのショートカットの登録完了を通知する。
【0089】
ステップS133で、操作手段201は、編集画面に表示されるダイアログなどで、マクロのショートカットの登録が完了したことをユーザに知らせる。
【0090】
これにより、画像処理装置A10は、マクロの設定情報は画像処理装置B20に記憶されたままで、このマクロのショートカットを自装置のホーム画面に登録することができ、マクロの設定情報の整合性を効率的に保つことができる。
【0091】
なお、編集手段243は、S128で、連携マクロ制御手段243によりマクロのショートカットのアイコン画像が取得された場合、このアイコン画像がマクロのショートカットのアイコン画像としてホーム画面に表示されるように制御してもよい。
【0092】
《画像処理装置B側の処理》
次に、画像処理装置B20側のマクロ情報を取得する処理について説明する。図8は、画像処理装置B20側のマクロ情報取得処理の一例を示すシーケンス図である。なお、画像処理装置B20の各手段については、画像処理装置A10の同様の手段に対する符号を300番台にして説明する。
【0093】
図8に示すステップS201で、ネットワーク管理手段353は、画像処理装置A10から受信した要求を、マクロ情報の取得要求であると判断する。
【0094】
ステップS202で、ネットワーク管理手段353は、連携マクロ制御手段343に対し、マクロ情報の取得を要求する。
【0095】
ステップS203で、連携マクロ制御手段343は、どのアプリケーションのマクロ情報の取得要求かを判断し、該当するアプリケーションに対し、マクロ情報の取得要求を行う。例えば、ファクスアプリケーションに対するマクロ情報の取得要求とする。
【0096】
ステップS204で、アプリケーション310(例えば、ファクスアプリケーション)は、マクロ記憶手段320に記憶されている自機能のマクロ情報を取得するよう要求する。
【0097】
ステップS205で、アプリケーション310は、マクロ記憶手段320からマクロ情報を取得する。例えば、マクロ情報はショートカットの名称やアイコン画像データなどである。
【0098】
ステップS206で、アプリケーション310は、連携マクロ制御手段343に対し、取得したマクロ情報を出力する。
【0099】
ステップS207で、連携マクロ制御手段343は、ネットワーク管理手段353に対し、取得したマクロ情報を出力する。
【0100】
ステップS208で、ネットワーク管理手段353は、画像処理装置A10に対し、マクロ情報を送信する。
【0101】
これにより、画像処理装置B20は、自装置の機能のマクロについて、ショートカットに関する情報のみを画像処理装置A10に送信し、マクロの設定情報を自装置で管理することができる。
【0102】
<マクロのショートカットを含むホーム画面>
次に、図7に示す処理で登録されたショートカットを含むホーム画面について説明する。図9は、ホーム画面の一例(その2)を示す図である。図9に示すホーム画面には、画像処理装置B20から取得されたファクスアプリケーションのマクロに対するショートカットが表示される。
【0103】
例えば、図9に示すショートカットic12〜13で、連携ファクスの後の「マクロ1」や「マクロ2」が、画像処理装置B20から取得したマクロ情報を用いている。また、画像処理装置A10の連携ファクスショートカットic11と、他装置のマクロが登録されたショートカットic12〜13とは、アイコン画像を異なるようにして区別するとよい。他装置のマクロに対するアイコン画像の選択は、例えば編集手段242により行うことができる。
【0104】
これにより、ユーザは、どのショートカットが他装置の連携で実行される機能かを容易に把握することができる。図9に示す例では、ショートカットic12〜13には、横矢印を付すことで、他装置のマクロであることを表す。
【0105】
また、他装置のマクロのショートカットで表示されるアイコン画像を、他装置から取得したアイコン画像を用いることもできる。これは、例えば編集手段242などが、他装置から取得したアイコン画像データにアイコンIDを新たに付与し、このアイコンIDとアイコン画像データとを関連付けてアイコン画像情報に登録すればよい。そして、編集手段242などは、ホーム画面情報にこの新規のアイコンIDを関連付けて、マクロのショートカットの情報を登録すればよい。
【0106】
《データ構造》
図10は、ホーム画面情報の一例(その2)を示す図である。図10に示すホーム画面情報は、図9に示すホーム画面のホーム画面情報である。図10に示すホーム画面情報には、配置ID「004」と「005」に他装置のマクロのショートカットが登録される。
【0107】
この例では、アイコンID「ID0022」は、図9に示すショートカットic12〜13のアイコン画像データのアイコンIDを示す。なお、ショートカットic12〜13のアイコン画像は、アイコンID「ID0002」のアイコン画像データを用いて、編集手段242などが、アイコン画像の所定位置に横矢印を付与するようにしてもよい。
【0108】
<保持するデータの比較>
次に、画像処理装置A10と画像処理装置B20とで、保持するデータの違いについて説明する。
【0109】
図11は、各装置で保持するデータの一例を示す図である。図11に示す例は、画像処理装置A10が、画像処理装置B20のマクロのショートカットを登録した後、それぞれの装置が保持している情報を示す。
【0110】
画像処理装置A10は、自装置が所有しているアプリケーション呼び出し用のショートカット(コピー、連携ファクス、スキャナ)と、画像形成装置B20のマクロに関して登録されたショートカットを保持している。
【0111】
画像処理装置B20は、自装置が所有しているアプリケーション呼び出し用のショートカット(連携ファクス)と、マクロ呼び出し用のショートカットと、さらに各マクロの設定情報を保持している。
【0112】
画像処理装置A10にマクロのショートカットが登録された場合、画像処理装置A10にはマクロの設定情報は保持されない。
【0113】
<マクロ実行処理>
次に、マクロ実行処理について説明する。まず、画像処理装置A10で、マクロのショートカットを用いて、このマクロを実行する処理について説明する。
【0114】
《画像処理装置A側の処理》
図12は、画像処理装置A10側のマクロ実行処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、図9に示すホーム画面からマクロを実行する場合の処理である。
【0115】
図12に示すステップS301で、ユーザは、自身のホーム画面上に表示されたマクロのショートカットを選択する。
【0116】
ステップS302で、操作手段201は、選択されたショートカットを画面制御手段241に通知する。
【0117】
ステップS303で、画面制御手段241は、選択されたショートカットが他のショートカットと識別できる処理を加え、その処理後のホーム画面を操作手段201に表示させる。
【0118】
ステップS304で、操作手段201は、ホーム画面を表示し、選択されたショートカットが識別できるようにする。
【0119】
ステップS305で、操作手段201は、ユーザの操作が、画像処理装置B20のアプリケーション(例えばファクス)のマクロを実行する要求であると判断したとする。これは、ホーム画面のジョブ実行ボタンの押下により操作手段201は検知できる。
【0120】
ステップS306で、操作手段201は、画面制御手段241に対し、マクロの実行を要求する。
【0121】
ステップS307で、画面制御手段241は、マクロの実行要求を受けると、該当するアプリケーションに対し、マクロの実行を要求する。
【0122】
ステップS308で、該当するアプリケーションは、マクロの実行要求を受けると、どのマクロに対する実行かを判断する。この場合、アプリケーション210(ファクス)は、ネットワークを介して接続されている画像処理装置B20のアプリケーション(ファクス)のマクロであることを画面制御手段241に通知する。
【0123】
ステップS309で、画面制御手段241は、該当するアプリケーション(ファクス)に対し、画像処理装置B20のアプリケーションのマクロを実行するよう要求する。
【0124】
ステップS310で、該当するアプリケーション(ファクス)は、連携マクロ制御手段243に対し、画像処理装置Bのマクロの実行を要求する。マクロの実行要求には、マクロの識別情報が含まれる。マクロの識別情報は、例えばマクロID又はマクロ名称などである。
【0125】
ステップS311で、連携マクロ制御手段243は、ネットワーク管理手段253に対し、画像処理装置Bとの接続を要求する。
【0126】
ステップS312で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20に対して接続処理を行う。
【0127】
ステップS313で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20から接続が完了したことを通知される。
【0128】
ステップS314で、ネットワーク管理手段253は、連携マクロ制御手段243に対し、接続完了を通知する。
【0129】
ステップS315で、連携マクロ制御手段243は、ネットワーク管理手段253を用いて、画像処理装置B20に対してマクロの実行を要求する処理を行う。このとき、連携マクロ制御手段243は、マクロで実行されるデータを画像処理装置B20に送信するようネットワーク管理手段253に要求する。
【0130】
ステップS316で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20に対し、マクロの実行処理を行う。この処理は、図13を用いて後述する。
【0131】
ステップS317で、ネットワーク管理手段253は、マクロが実行結果を連携マクロ制御手段243に出力する。
【0132】
ステップS318で、連携マクロ制御手段243は、ネットワーク管理手段253に対し、画像処理装置B20との接続の切断処理を行う。
【0133】
ステップS319で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20との通信接続を切断する。
【0134】
ステップS320で、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20との接続が切断されたことを検知する。
【0135】
ステップS321で、ネットワーク管理手段253は、連携マクロ制御手段243に対し、通信の切断完了を通知する。
【0136】
ステップS322で、連携マクロ制御手段243は、アプリケーション210に対し、マクロの実行結果を通知する。
【0137】
ステップS323で、アプリケーション210は、画面制御手段241に対し、マクロの実行結果を通知する。
【0138】
ステップS324で、画面制御手段241は、操作手段201に対し、マクロの実行結果をダイアログなどでホーム画面に表示させる。
【0139】
ステップS325で、操作手段201は、ホーム画面上に、マクロの実行結果を表示するダイアログを表示することで、ユーザにマクロの実行結果を知らせる。
【0140】
これにより、画像処理装置A10と画像処理装置B20とは、マクロの設定情報に矛盾なく機器連携を適切に行うことができる。
【0141】
《画像処理装置B側の処理》
次に、画像処理装置B20側のマクロ実行処理について説明する。図13は、画像処理装置B20側のマクロ実行処理の一例を示すシーケンス図である。なお、画像処理装置B20の各手段については、画像処理装置A10の同様の手段に対する符号を300番台にして説明する。
【0142】
図13に示すステップS401で、ネットワーク管理手段353は、画像処理装置A10から受信した要求は、マクロの実行要求であると判断する。このとき、マクロで実行されるデータも受信する。
【0143】
ステップS402で、ネットワーク管理手段353は、連携マクロ制御手段343に対し、マクロの実行を要求する。
【0144】
ステップS403で、連携マクロ制御手段343は、どのアプリケーションのマクロの実行要求かを判断し、該当するアプリケーションに対し、マクロの実行要求を行う。例えば、ファクスアプリケーションに対するマクロの実行要求とする。どのマクロに対する実行要求かは、実行要求に含まれるマクロID、又はマクロ名称などで識別される。
【0145】
ステップS404で、アプリケーション310(例えば、ファクスアプリケーション)は、マクロ記憶手段320に記憶されている自機能のマクロ情報を取得し、公知の技術によりマクロを実行する。
【0146】
ステップS405で、アプリケーション310は、連携マクロ制御手段343に対し、マクロの実行結果を出力する。
【0147】
ステップS406で、連携マクロ制御手段343は、ネットワーク管理手段353に対し、マクロの実行結果を出力する。
【0148】
ステップS407で、ネットワーク管理手段353は、画像処理装置A10に対し、マクロの実行結果を送信する。
【0149】
これにより、画像処理装置B20は、自装置の機能のマクロを用いてマクロを実行し、その実行結果を画像処理装置A10に送信することで、マクロの設定情報に矛盾なく機器連携を適切にすることができる。
【0150】
<マクロが実行不可の場合>
次に、画像処理装置A10が、画像処理装置B20のアプリケーションのマクロを実行できない場合について説明する。画像処理装置A10のネットワーク管理手段253は、例えば、定期的に画像処理装置B20と通信を行うとする。このとき、ネットワーク管理手段253は、ネットワークが切断され、画像処理装置B20と通信ができない状態を検知できる。このとき、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20と通信ができないことを画面制御手段241に通知する。
【0151】
ネットワークが切断され、画像処理装置A10は、画像処理装置B20と通信ができない場合、ホーム画面に登録している画像処理装置B20のアプリケーションのショートカットを実行することができない。
【0152】
そこで、画面制御手段241は、ネットワーク管理手段253により画像処理装置B20と通信できないことを通知されると、ホーム画面内の、画像処理装置B20で実行されるマクロのショートカットを半輝度又は非表示にするよう制御する。
【0153】
図14は、ホーム画面の一例(その3)を示す図である。図14に示すように、他の画像処理装置で実行されるショートカットic12〜13は、画面制御手段241の制御により半輝度になっている。これにより、ユーザは、画像処理装置B20で実行されるマクロは、実行できない状態にあることを把握することができる。
【0154】
<マクロのショートカットの更新>
次に、マクロのショートカットの更新について説明する。ネットワーク管理手段253は、所定のタイミングで画像処理装置B20からマクロのショートカットに関する情報を取得する。
【0155】
所定のタイミングは、例えば、マクロのショートカットを実行するときである。このとき、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20と通信を行うので、マクロのショートカットに関する情報を取得できる。また、他の所定のタイミングは、例えば、定期的である。このとき、ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20から定期的にマクロのショートカットに関する情報を取得できる。このマクロのショートカットに関する情報は、マクロの名称や、マクロの有無などを含む。
【0156】
ネットワーク管理手段253は、画像処理装置B20から取得してマクロ情報を、編集制御手段242に出力する。
【0157】
編集手段242は、ネットワーク管理手段253からマクロのショートカットに関する情報を取得すると、このマクロのショートカットに関する情報を用いて、ホーム画面に含まれるマクロのショートカットを更新する。
【0158】
更新には、例えば、ショートカットの名称の変更や、ショートカットの削除がある。これにより、画像処理装置B20でマクロの名称が変更された場合、画像処理装置A10のショートカットの名称が自動で更新されることになる。また、画像処理装置B20でマクロが削除された場合、画像処理装置A10のショートカットが自動で削除されることになる。
【0159】
図15は、マクロのショートカットの更新の一例を示す図である。図15に示す例では、ショートカットic12の名称が「連携ファクスマクロ1」から「連携ファクスA部署送信」に変更されている。これは、画像処理装置B20で、マクロの名称が「マクロ1」から「A部署送信」に変更されたことを示す。
【0160】
また、ショートカットic13の名称が「連携ファクスマクロ2」から「連携ファクスBさん宛送信」に変更されている。これは、画像処理装置B20で、マクロの名称が「マクロ2」から「Bさん宛送信」に変更されたことを示す。
【0161】
また、画像処理装置B20で、マクロ1及びマクロ2が削除された場合は、ネットワーク管理手段253がマクロの削除を示す情報を取得し、編集手段242に通知する。編集手段242は、マクロの削除を通知されると、ホーム画面情報に含まれるマクロのショートカットを削除する。
【0162】
これにより、画像処理装置A10は、他の画像処理装置から所定のタイミングでマクロ情報を取得することで、マクロのショートカットを更新することができる。
【0163】
以上、実施例によれば、管理サーバを別途設けなくてもよいので管理コストを増大させずに、連携する機器間でマクロの設定情報の整合性を保つことができる。
【0164】
[変形例]
実施例の画像処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0165】
また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0166】
また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0167】
実施例の画像処理装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU111がROM113やHDD114からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段がRAM112上にロードされ、1又は複数の各手段がRAM112上に生成されるようになっている。
【0168】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0169】
1 画像処理システム
10 画像処理装置
11 コントローラ
12 スキャナ
13 プリンタ
14 モデム
15 操作パネル
16 ネットワークインタフェース
17 SDカードスロット
201 操作手段
210 アプリケーション
220 マクロ記憶手段
240 システム管理手段
241 画面制御手段
242 編集手段
243 連携マクロ制御手段
234 ユーザ管理手段
253 ネットワーク管理手段
254 記憶手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0170】
【特許文献1】特開2011−019090号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホーム画面内のアイコンの配置を示すホーム画面情報を記憶する記憶手段と、
ネットワークを介して接続される他の画像処理装置とデータ通信を行うネットワーク管理手段と、
前記他の画像処理装置のアプリケーションで実行される、予め登録された各設定値を呼び出すためのマクロに対する取得要求を受ける操作手段と、
前記取得要求を受けたマクロを呼び出すためのアイコンの情報を、前記ネットワーク管理手段を用いて前記他の画像処理装置から取得する連携マクロ制御手段と、
前記連携マクロ制御手段が取得した前記アイコンの情報を用いて前記マクロのアイコンを生成し、該アイコンを含むホーム画面のホーム画面情報で、前記記憶手段に記憶されるホーム画面情報を更新する編集手段と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記編集手段は、
前記他の画像処理装置のアプリケーションで実行されるマクロのアイコンと、自装置内の各アプリケーションを呼び出すためのアイコンとを異なるアイコン画像にする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記マクロのアイコンの情報は、前記マクロのアイコン画像を含み、
前記編集手段は、
前記連携マクロ制御手段により取得された前記マクロのアイコン画像が前記ホーム画面に表示されるように制御する請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ホーム画面を表示手段に表示する制御を行う画面制御手段を備え、
前記画面制御手段は、
前記ネットワーク管理手段から前記他の画像処理装置と通信できないことを通知されると、前記他の画像処理装置で実行されるマクロのアイコンを半輝度又は非表示にするよう制御する請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ネットワーク管理手段は、
前記マクロのアイコンに関する情報を所定のタイミングで取得し、
前記編集手段は、
前記所定のタイミングで取得された前記マクロのアイコンに関する情報を用いて、前記ホーム画面に含まれる前記マクロのアイコンを更新する請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記操作手段は、
前記マクロのアイコンに対する実行要求を受け、
前記連携マクロ制御手段は、
前記実行要求を受けたマクロに実行させるデータを、前記マクロの実行要求と共に前記他の画像処理装置に送信するよう前記ネットワーク管理手段に要求する請求項1乃至5いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
ネットワークを介して接続される第1画像処理装置と第2画像処理装置とを備える画像処理システムであって、
前記第1画像処理装置は、
ホーム画面内のアイコンの配置を示すホーム画面情報を記憶する記憶手段と、
ネットワークを介して接続される他の画像処理装置とデータ通信を行うネットワーク管理手段と、
前記他の画像処理装置のアプリケーションで実行される、予め登録された各設定値を呼び出すためのマクロに対する取得要求を受ける操作手段と、
前記取得要求を受けたマクロを呼び出すためのアイコンの情報を、前記ネットワーク管理手段を用いて前記他の画像処理装置から取得する連携マクロ制御手段と、
前記連携マクロ制御手段が取得した前記アイコンの情報を用いて前記マクロのアイコンを生成し、該アイコンを含むホーム画面のホーム画面情報で、前記記憶手段に記憶されるホーム画面情報を更新する編集手段と、
を備え、
前記第2画像処理装置は、
前記マクロのアイコンの情報を含む設定情報を記憶するマクロ記憶手段と、
前記第1画像処理装置と通信を行うネットワーク管理手段と、
前記第1画像処理装置から前記マクロのアイコンの情報を取得する要求を受けると、前記マクロ記憶手段から取得された前記マクロのアイコンの情報を、前記ネットワーク管理手段を用いて前記第1画像処理装置に送信する連携マクロ制御手段と、
を備える画像処理システム。
【請求項8】
ネットワークを介して接続される他の画像処理装置のアプリケーションで実行される、予め登録された各設定値を呼び出すためのマクロに対する取得要求を受ける受付ステップと、
前記取得要求を受けると、前記他の画像処理装置から前記マクロのアイコンの情報を取得する取得ステップと、
取得された前記マクロのアイコンの情報を用いて前記マクロのアイコンを生成し、該アイコンを含むホーム画面内の各アイコンの配置を示すホーム画面情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図4】
image rotate

【図9】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2013−105266(P2013−105266A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247883(P2011−247883)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】