説明

画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体

【課題】原稿を読み取りながら、原稿に埋め込まれている情報を抽出し、その抽出結果に基づいて画質を調整する。
【解決手段】画質パラメータ制御部112は、操作部113で設定された画質調整のパラメータ毎にパターンIDを付与して、画質パラメータ保持部111に登録する。画質調整情報埋め込み部108は、出力画像の上下左右の端部の4箇所に、パターンIDを符号化して埋め込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像に埋め込まれた情報を利用して画質を調整する画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像に埋め込んだ情報を利用して画質を調整し、画像品質を向上させる技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1では、外部機器に画像を転送する前に、画像に情報を埋め込み、外部機器から画像が入力された場合に、画像に埋め込まれている情報を抽出し、その抽出結果に基づいて画質を調整している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記した技術では、原稿全体に画質調整情報が埋め込まれているため、原稿を読み取りながら画質の調整ができず、原稿全体の読み取りが完了した後に、画質を調整しなければならないことから、処理に時間がかかるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、原稿を読み取りながら、原稿に埋め込まれている情報を抽出し、その抽出結果に基づいて画質を調整する画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、原稿画像に所定の画質調整情報を埋め込んで出力する画像処理装置において、前記原稿画像に対して設定された画質調整情報が、他の画質調整情報と異なる場合に、前記設定された画質調整情報をパターン化してパターン番号を付与し、前記パターン番号に対応して、前記画質調整情報に基づいた所定の画像処理パラメータを登録する登録手段と、前記パターン番号を符号化して前記原稿画像に埋め込む手段を備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、原稿に埋め込む情報をパターン化し、パターン化と同時に画像処理パラメータを計算して登録し、原稿にパターン番号を埋め込んでいるので、原稿を読み取りながら画像処理パラメータを決定することができ、高性能の画像処理が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例の構成を示す。
【図2】画質調整情報の登録処理、画質調整情報(パターン画像)の埋め込み処理を説明する図である。
【図3】画質調整情報の登録処理のフローチャートを示す。
【図4】画質パラメータ保持部に登録する画質パラメータの詳細を示す。
【図5】画質調整情報の抽出処理を説明する図である。
【図6】本発明の実施例2を説明する図である。
【図7】実施例2の続きの図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は、本発明の実施例の構成を示す。図1において、101はスキャナ、102は一時保存メモリ、103はスキャナγ補正処理部、104はフィルタ処理部、105は色補正処理部、106はプリンタγ補正処理部、107は中間調処理部、108は画質調整情報埋め込み部、109はプリンタ、110は埋め込み画質調整情報抽出部、111は画質パラメータ保持部、112は画質パラメータ制御部、113は操作部である。
【0010】
本発明の画像処理装置は、プリンタ109を除く、スキャナ101〜操作部113により構成され、プリンタ109を付加してMFPなどの画像形成装置が構成される。
【0011】
スキャナ101で読み取られた原稿の画像データは、一時保存メモリ102で一時的に保持された後、スキャナγ補正処理部103では画像データのスキャナγを補正し、フィルタ処理部104では画像データの原稿種に応じたフィルタ処理を施し、色補正処理部105では画像データの原稿種、カラー指定などに応じた色補正処理を行い、プリンタγ補正処理部106では画像データのプリンタγを補正し、中間調処理部107では画像データの原稿種に応じた中間調処理を施し、プリンタ109によって画像が出力される。
【0012】
本発明の処理は、(1)画質調整情報の登録処理と画質調整情報(パターン画像)の埋め込み処理、(2)画質調整情報(埋め込みパターン)の抽出処理と画質パラメータの設定処理よりなる。
(1)画質調整情報の登録処理と、画質調整情報(パターン画像)の埋め込み処理
図2は、画質調整情報の登録処理、画質調整情報(パターン画像)の埋め込み処理を説明する図である。
【0013】
スキャナ101で読み取られた原稿の画像データに、埋め込みたい画質調整内容を操作部113により設定する。すなわち、図2の操作部の設定画面201上で、画質調整情報を設定する。ここでは、画質調整の項目(内容)の内、カラー指定としてカラーを選択し、原稿種類として文字・写真を選択し、自動濃度としてONを選択し、濃度調整としてやや薄くを選択し、シャープネス調整として標準よりやや強いシャープを選択し、コントラスト調整として標準よりやや弱いを選択し、地肌調整として標準を選択する例で説明するが、他の画質調整項目(内容)でもよい。
【0014】
操作部の設定画面201上で画質調整の各項目の設定が完了すると、スタートボタンを押し、画質調整情報の登録と登録パターンの出力画像への埋め込み処理を行う。
【0015】
画質調整情報の登録は、操作部設定画面201上で設定された内容に基づいて、画質パラメータ制御部112が算出した画質パラメータ(画像処理パラメータ)を画質パラメータ保持部111に、登録画質パラメータセットとして登録する。
【0016】
図2に示す登録画質パラメータセット202は、パターンID(番号)付与された、複数の画質パラメータ(#001〜#004など)を登録した状態を示す。上記したように設定された画質調整内容をパターン化する。すなわち、設定された画質調整内容が、他の設定内容と異なる場合、これを他と識別するパターンとして(パターン化)、画質調整内容にパターンID(番号)を付ける。そして、パターン番号と、設定された画質調整内容に基づいた画質パラメータに、パターン番号と同一の番号(画質登録番号)を付けてセットで登録される。プリンタ109から出力されるコピー画像出力203には、登録された画質調整情報に対応するパターンID(#001)が埋め込まれた状態を示す。
【0017】
図3は、画質調整情報の登録処理のフローチャートを示す。すなわち、スタートボタンを押してからパラメータセットを登録するまでの画質パラメータ制御部112の処理を示す。まず、操作部の設定画面201上で設定した画質調整内容と同じ内容が、既に画質パラメータ保持部111に登録されているか否かを検索する(ステップ301)。登録されている設定内容と一致した場合は(ステップ302でYES)、一致した設定内容の登録番号を上記設定した画質調整内容に付与(パターン化)する(ステップ304)。
【0018】
登録されている設定内容と一致しなかった場合は(ステップ302でNO)、新規に登録番号を割り振って、その登録番号をパターン化する(ステップ303)。次に、登録番号を操作部の設定内容と共に画質パラメータ保持部111に登録する(ステップ305)。
【0019】
操作部113の設定内容201に基づいて画質パラメータ制御部112は、スキャナγ補正処理部103の画質パラメータを算出し、画質パラメータ保持部111に登録する(ステップ306)。以下、同様に、操作部113の設定内容201に基づいて画質パラメータ制御部112は、フィルタ処理部104、色補正処理部105、プリンタγ補正処理部106、中間調処理部107の画質パラメータを算出し、画質パラメータ保持部111に登録する(ステップ307〜310)。
【0020】
画質調整情報埋め込み部108は、パターンIDを符号化して画像データに埋め込む(ステップ311)。埋め込む位置は、図2に示すように、出力画像203の上下左右の端部の4箇所に、それぞれ同じ符号化されたパターンIDを埋め込む。パターンIDが埋め込まれた画像は、どの方向からスキャンしても端部を読み取るだけで、パターンIDの抽出が可能である。なお、情報の埋め込みは従来の手法を用いて埋め込む。そして、プリンタ109は、パターンIDが埋め込まれた画像を出力する。
【0021】
図4は、画質パラメータ保持部111に登録する画質パラメータの詳細を示す。パターン401では、パターンの登録番号#001が付与され、操作部設定内容に対応する画質調整内容に登録番号#001が付与されて、各パラメータが登録される。すなわち、カラー設定「カラー」、原稿種類「文字・写真」、自動濃度「ON」、濃度調整「−2」、シャープネス調整「+2」、コントラスト調整「−1」、地肌濃度「0」の設定内容とその設定内容に基づいて算出されたスキャナγ補正、フィルタ、色補正、プリンタγ補正、中間調処理の算出値(画質パラメータ)(#001)が登録される。この算出値として、例えばフィルタ処理の場合、原稿種類、シャープネス調整の度合いに応じたフィルタ係数が算出される。
【0022】
パターン402では、登録番号#002が付与され、操作部設定内容のカラー設定「白黒」、原稿種類「文字」、自動濃度「OFF」、濃度調整「+1」、シャープネス調整「+1」、コントラスト調整「0」、地肌濃度「−1」とその設定内容に基づいて算出されたスキャナγ補正、フィルタ、色補正、プリンタγ補正、中間調処理の算出値(画質パラメータ)が登録される(#002)。
(2)画質調整情報(埋め込みパターン)の抽出処理と画質パラメータの設定処理
図5は、画質調整情報が埋め込まれた原稿を読み取り、画質調整情報を抽出する処理を説明する図である。原稿画像501には、上下左右の端部にそれぞれ画質調整情報である、登録番号#001のパターンIDが埋め込まれている。上下左右どの方向から原稿の読み取りを開始しても、原稿の端部部分を読み取るだけで画質調整情報のパターンIDが埋め込まれている部分の読み取りが完了するが、そのまま継続して原稿全体を読み取る。
【0023】
図1の埋め込み画質調整情報抽出部110は、原稿の先端部に埋め込まれている符号化したパターンID(登録番号)を抽出し、復号化する。埋め込み情報の抽出は従来の手法を用いる。画質パラメータ制御部112は、抽出され復号化されたパターンID(登録番号)を使用して、画質パラメータ保持部111に登録されている登録画質パラメータセット502から対応する画質パラメータを読み出して、スキャナγ補正処理部103、フィルタ処理部104、色補正処理部105、プリンタγ補正処理部106、中間調処理部107に設定して、所定の画像処理を開始する。
【0024】
埋め込まれた画質調整情報の抽出から、パターンID(登録番号)に対応する画質パラメータの設定が完了するまでの間は、画像処理を実施できないが、上記した期間に読み取られた画像データは、一時保存メモリ102に保持される。一時保存メモリ102はFIFOにより構成されているので、画像処理が開始できない間に読み取られたライン数を遅延させてスキャナγ補正処理部103へ送る。
【0025】
スキャナγ補正処理部103以降の画像処理は、画質パラメータの設定が完了するまで遅延された画像データが入力されるので、画像の先端から画質調整情報を反映した画質パラメータを使用した画像処理が実施できる。
【0026】
本実施例によれば、画質調整情報を画質パラメータとして、画像処理装置のハードウエア(上記したスキャナγ補正処理部など)に、直接設定可能な形式で登録しているので、画質調整情報を抽出してから画質パラメータを算出する時間が削減され、高性能な画像処理を実現できる。また、画質調整情報をパターン化しているので、画像に埋め込む画質調整の情報量が削減されると共に、埋め込んだ画像の画質劣化が抑制され、また埋め込む面積を低減できる。さらに、原稿の一部を読み取っただけで、埋め込まれている画質調整情報を使用した画像処理が開始できる、高性能な画像処理を実現できる。
【実施例2】
【0027】
図6、7は、本発明の実施例2を説明する図である。実施例2では、複数の機器間で、登録された画質パラメータを共通に使用できるように、機器IDも含めて出力画像に埋め込む実施例である。
【0028】
本実施例では、画質調整情報をパターン化するとき、パターンのIDと機器固有のID(登録番号)を合わせてパターン化して画像データに埋め込む。機器ID(埋め込む際に使用した機器のID)は、機器毎に異なり、パターンIDの画質パラメータがどの機器(MFPなどの画像形成装置)に登録されているかを特定する。
【0029】
図6の例では、機器ID001がパターンとして埋め込まれた読み取り画像601と対応するのは、機器ID001の登録パラメータセット602の登録番号#001の画質パラメータである。また、別の機器である、機器ID002は、画質パラメータセット603を持っているが、機器ID001では使用できない。
【0030】
そこで、画質パラメータを登録した機器以外の機器が、画質パラメータを登録した機器の画質調整情報を抽出した場合は、画質パラメータを登録した機器からネットワーク経由で画質パラメータを転送して使用する。
【0031】
図7は、機器ID001の機器703が、パターン#001、ID001として埋め込んだ読み取り画像701を、機器ID002の機器702が読み取った場合の動作を説明する図である。この場合、機器ID001の機器703が保持する、機器ID001の登録パラメータセットのパターン#001に対応する画質パラメータ#001を、機器702へネットワーク経由で転送することにより、機器702で使用される。
【0032】
画質調整情報を埋め込んだ原稿は、埋め込んだ機器だけでなく、他の機器でも、埋め込まれた画質調整情報を利用できるのが望ましいが、本実施例によれば、画質調整情報を埋め込んだ機器だけでなく、他の機器からでも、埋め込まれた画質調整情報を利用できる。
【0033】
本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。また、本発明の実施例の機能等を実現するためのプログラムは、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものでも良い。
【符号の説明】
【0034】
101 スキャナ
102 一時保存メモリ
103 スキャナγ補正処理部
104 フィルタ処理部
105 色補正処理部
106 プリンタγ補正処理部
107 中間調処理部
108 画質調整情報埋め込み部
109 プリンタ
110 埋め込み画質調整情報抽出部
111 画質パラメータ保持部
112 画質パラメータ制御部
113 操作部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0035】
【特許文献1】特開2004−260450号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像に所定の画質調整情報を埋め込んで出力する画像処理装置において、前記原稿画像に対して設定された画質調整情報が、他の画質調整情報と異なる場合に、前記設定された画質調整情報をパターン化してパターン番号を付与し、前記パターン番号に対応して、前記画質調整情報に基づいた所定の画像処理パラメータを登録する登録手段と、前記パターン番号を符号化して前記原稿画像に埋め込む手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記埋め込む手段は、前記原稿画像の複数の所定位置に、前記符号化されたパターン番号を埋め込むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記埋め込む手段は、前記所定画像の上下左右の端部に前記符号化されたパターン番号を埋め込むことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記埋め込む際に使用した画像形成装置を識別する番号を前記原稿画像に埋め込み、前記登録手段に前記画像形成装置の前記番号を登録することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
原稿を読み取る手段と、前記原稿を読み取りながら前記原稿画像に埋め込まれたパターン番号を抽出する抽出手段と、前記登録手段を参照して、前記抽出されたパターン番号に対応する所定の画像処理パラメータを読み出し、前記原稿画像に対して前記読み出した画像処理パラメータに応じた画像処理を、前記原稿の読み取りが完了する前に実行する画像処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
原稿画像に所定の画質調整情報を埋め込んで出力する画像処理方法において、前記原稿画像に対して設定された画質調整情報が、他の画質調整情報と異なる場合に、前記設定された画質調整情報をパターン化してパターン番号を付与し、前記パターン番号に対応して、前記画質調整情報に基づいた所定の画像処理パラメータを登録する登録工程と、前記パターン番号を符号化して前記原稿画像に埋め込む工程を備えたことを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
原稿を読み取る工程と、前記原稿を読み取りながら前記原稿画像に埋め込まれたパターン番号を抽出する抽出工程と、前記登録工程を参照して、前記抽出されたパターン番号に対応する所定の画像処理パラメータを読み出し、前記原稿画像に対して前記読み出した画像処理パラメータに応じた画像処理を、前記原稿の読み取りが完了する前に実行する画像処理工程を備えたことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
【請求項9】
請求項7または8記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項7または8記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−191551(P2012−191551A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55225(P2011−55225)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】