説明

画像処理装置及びプログラム

【課題】複数のファイル形式に対応することができない。
【解決手段】画像処理装置は、一の撮影指示に対して撮像された複数の画像から一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む一の画像群、および、複数の画像ファイルのそれぞれについて、一の画像群と異なる他の形式で生成された、複数の画像ファイルに対応する複数の画像ファイルを含む他の画像群を取得する画像取得部と、一の画像群に含まれる複数の画像ファイルのうちから選択された一の優先画像ファイルの画像、および、他の画像群に含まれる複数の画像ファイルのうちから選択された他の優先画像ファイルの画像をそれぞれ表示する優先画像表示部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
1個のファイル形式に基づいて生成された複数の画像ファイルを含む画像群の代表画像を設定する画像処理の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2004−247807
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の技術は、複数のファイル形式の画像群に対応することができないといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、一の撮影指示に対して撮像された複数の画像から一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む一の画像群、および、前記複数の画像ファイルのそれぞれについて、前記一の画像群と異なる他の形式で生成された、前記複数の画像ファイルに対応する複数の画像ファイルを含む他の画像群を取得する画像取得部と、前記一の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された一の優先画像ファイルの画像、および、前記他の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された他の優先画像ファイルの画像をそれぞれ表示する優先画像表示部とを備える画像処理装置を提供する。
【0005】
本発明の第2の態様においては、一の撮影指示に対して一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む画像群を取得する画像取得部と、前期複数の画像ファイルから優先画像ファイルを選択する優先選択部とを備え、前記優先選択部は、ユーザにより選択された第1選択ファイルが画像群に含まれる場合、前記第1選択ファイルを優先画像ファイルとして選択して、前記第1選択ファイルが前記画像群に含まれない場合、前記第1選択ファイルとは異なる第2選択ファイルを前記優先画像ファイルとして選択する画像処理装置を提供する。
【0006】
本発明の第3の態様においては、コンピュータに画像処理を実行させるプログラムにおいて、一の撮影指示に対して撮像された複数の画像から一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む一の画像群、および、前記複数の画像ファイルのそれぞれについて、前記一の画像群と異なる他の形式で生成された、前記複数の画像ファイルに対応する複数の画像ファイルを含む他の画像群を取得する画像取得段階と、前記一の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された一の優先画像ファイルの画像、および、前記他の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された他の優先画像ファイルの画像をそれぞれ表示する優先画像表示段階とをコンピュータに実行させるプログラムを提供する。
【0007】
本発明の第4の態様においては、コンピュータに画像処理を実行させるプログラムにおいて、一の撮影指示に対して一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む画像群を取得する画像取得段階と、前記複数の画像ファイルから優先画像ファイルを選択する優先選択段階とを備え、前記優先選択段階は、ユーザにより選択された第1選択ファイルが前記画像群に含まれる場合、前記第1選択ファイルを前記優先画像ファイルとして選択して、前記第1選択ファイルが前記画像群に含まれない場合、前記第1選択ファイルとは異なる第2選択ファイルを前記優先画像ファイルとして選択することをコンピュータに実行させるプログラムを提供する。
【0008】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】画像処理システムの全体構成の概略図である。
【図2】撮像装置12の全体構成を示すブロック図である。
【図3】撮像記憶部24に保存された画像群に含まれる画像ファイルを説明する図である。
【図4】識別情報ファイルDFを説明する図である。
【図5】画像処理装置14の全体構成を示すブロック図である。
【図6】画像処理装置14において実行される画像処理のフローチャートである。
【図7】保存選択画面の図である。
【図8】代表画像保存を説明する図である。
【図9】代表画像保存によって保存された画像ファイルの画像表示を説明する図である。
【図10】結合画像保存を説明する図である。
【図11】結合画像保存によって保存された結合画像ファイルの画像表示を説明する図である。
【図12】画像名識別保存を説明する図である。
【図13】画像名識別保存によって保存された画像ファイルの画像表示を説明する図である。
【図14】識別分離保存を説明する図である。
【図15】記憶部46に保存される識別情報ファイルを説明する図である。
【図16】フォルダ保存を説明する図である。
【図17】個別保存を説明する図である。
【図18】変更された保存選択画面を説明する図である。
【図19】変更された保存選択画面を説明する図である。
【図20】本実施形態による画像群の構成を説明する図である。
【図21】優先選択部172を更に備えた画像処理装置114の全体構成図である。
【図22】優先選択部172による優先画像及び共通優先画像を選択する優先画像選択処理を説明するフローチャートである。
【図23】表示方法を選択する表示選択画面の図である。
【図24】全画像表示の表示方法を説明する図である。
【図25】単形式表示の表示方法を説明する図である。
【図26】形式毎表示の表示方法を説明する図である。
【図27】単画像表示の表示方法を説明する図である。
【図28】全画像表示の表示方法を説明する図である。
【図29】単形式表示の表示方法を説明する図である。
【図30】形式毎表示の表示方法を説明する図である。
【図31】単画像表示の表示方法を説明する図である。
【図32】検索部を更に備えた画像処理装置の全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、画像処理システムの全体構成の概略図である。図1に示すように、画像処理システム10は、撮像装置12と、画像処理装置14とを有する。撮像装置12の一例は、デジタルカメラである。撮像装置12は、画像を撮像して、電気的な画像情報である画像ファイル及び画像ファイルに関する情報である識別情報を生成する。画像処理装置14の一例は、パーソナルコンピュータである。画像処理装置14は、撮像装置12と情報を入出力可能に構成されている。例えば、画像処理装置14は、撮像装置12から画像ファイルを取得して、保存する。
【0012】
図2は、撮像装置12の全体構成を示すブロック図である。図2に示すように、撮像装置12は、撮像部20と、撮像操作部22と、撮像記憶部24と、入出力部26と、撮像制御部28とを備える。
【0013】
撮像部20は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、または、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を有する。撮像部20は、光電変換されたアナログ信号をデジタル変換して撮像制御部28へと出力する。
【0014】
撮像操作部22は、タッチパネル、ダイアル、レリーズボタン等を含む。撮像操作部22は、ユーザがタッチパネル等を介して入力した指示等の情報を撮像制御部28へと出力する。
【0015】
撮像記憶部24は、撮像部20によって撮像された画像の情報である画像ファイルを保存する。撮像記憶部24は、例えば、フラッシュメモリを含む。
【0016】
入出力部26は、画像処理装置14等の外部機器と接続される。これにより、撮像装置12は、入出力部26を介して、画像処理装置14等と種々の情報を入出力する。
【0017】
撮像制御部28は、CPUを含む。撮像制御部28は、撮像装置12の制御全般を司る。撮像制御部28は、単写制御部30と、群制御部32と、転送部34とを有する。ユーザが撮像操作部22を介して、単写撮像を設定した後、レリーズボタンを操作すると、単写制御部30は、撮像部20に画像を1枚ずつ撮像させて画像ファイルを1個ずつ撮像記憶部24に保存する。ユーザが撮像操作部22を介して、群撮像を設定した後、レリーズボタンを操作すると、群制御部32は、一の撮像指示に対して、撮像部20に複数の画像を撮像させて生成された複数の画像ファイルを含む画像群を撮像記憶部24に保存する。画像群を撮像する撮像方法は、時間的に連続して複数撮像する連写、露出等を変えて複数撮像するオートブラケッティング等である。転送部34は、入出力部26を介して、撮像記憶部24に保存された画像ファイルを画像処理装置14に転送する。
【0018】
図3は、撮像記憶部24に保存された画像群に含まれる画像ファイルを説明する図である。図3に示すように、複数の画像ファイルPFは、フォルダFLDに属する形で撮像記憶部24に保存される。図3に示す例では、5個の画像ファイルPFが、1つの画像群PGに属する。従って、画像ファイルPFの「DSCN_0001.JPG〜DSCN_0005.JPG」が、画像群PG01に属し、画像ファイルPFの「DSCN_0006.JPG〜DSCN_0010.JPG」が、画像群PG02に属する。尚、1個の画像群PGに含まれる画像ファイルPFの個数は適宜変更してよい。
【0019】
複数のフォルダFLDが、撮像記憶部24に形成されてもよい。同じ画像群PGに属する画像ファイルPFは、同じフォルダFLDに属する。この場合、いずれのフォルダFLDに撮像した画像ファイルPFを属させるかは、各フォルダFLDに画像ファイルPFを記憶可能な容量の上限を設けて、上限に達したら次のフォルダFLDに画像ファイルPFを属させてもよい。尚、いずれのフォルダFLDに撮像した画像ファイルPFを属させるかは、ユーザの指示に従ってもよい。各フォルダFLDには、各画像ファイルPFに関する識別情報を含む識別情報ファイルDFが属する。
【0020】
図4は、識別情報ファイルDFを説明する図である。図4に示すように、識別情報ファイルDFは、画像ファイルPFに関する種々の識別情報を含む。識別情報には、画像ファイルPFがいずれの画像群PGに属するかを識別する画像群名、及び、各画像ファイルPFの属性が、画像ファイルPFの画像ファイル名に関連付けられている。画像ファイルPFの属性には、画像ファイルPFである旨、代表画像となるユーザベストである画像ファイルPFに関する情報、オートベストである画像ファイルPFに関する情報が含まれる。尚、オートベストの画像ファイルPFを代表画像ファイルとしてもよい。ユーザベストはユーザによって選択される。オートベストは、露出、焦点等を参照して群制御部32によって自動的に選択される。
【0021】
この識別情報ファイルDFにより、DSCN_0001.JPG〜DSCN_0005.JPGの5個の画像ファイルPFが、画像群PG01に属することが識別できる。更に、この5個の画像ファイルPFのうち、ユーザベストである代表画像ファイルSFが「DSCN_0003.JPG」であること、オートベストの画像ファイルPFが「DSCN_0001.JPG」であることが識別情報ファイルDFから識別できる。尚、図4に示す識別情報ファイルDFは、画像群PGに属する画像ファイルPFの識別情報のみを有するが、単写制御部30によって撮像され、画像群PGに属さない単写の画像ファイルPFの識別情報を合わせて識別情報ファイルDFに含めてもよい。
【0022】
図5は、画像処理装置14の全体構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像処理装置14は、操作部40と、表示部42と、入出力部44と、記憶部46と、画像制御部48とを備える。
【0023】
操作部40は、キーボード、マウス、タッチパネル等を有する。操作部40は、ユーザによって操作される。これにより、ユーザは、操作部40を介して、指示等の種々の情報を画像制御部48に入力する。
【0024】
表示部42は、液晶表示装置を有する。表示部42は、画像制御部48から入力された画像ファイルPFの画像情報に基づいて、画像を表示する。
【0025】
入出力部44は、撮像装置12等の外部機器と情報を入出力可能に構成されている。入出力部44は、取得した情報を画像制御部48へと入力する。
【0026】
記憶部46は、撮像装置12から取得した画像ファイルPF、画像処理装置14に画像処理を実行させるためのプログラム等を保存している。画像処理を実行させるためのプログラムは、例えば、CD、DVD等の記憶媒体50を介して取得してもよい。
【0027】
画像制御部48は、画像処理装置14の制御全般を司る。画像制御部48は、画像取得部52と、操作受付部54と、画像保存部56と、表示制御部58とを有する。
【0028】
画像取得部52は、入出力部44を介して、撮像装置12から撮像装置12が撮像して生成した複数の画像ファイルPFを含む画像群PGを取得する。また、画像取得部52は、撮像装置12から識別情報ファイルDFを取得する。画像取得部52は、取得した画像ファイルPF及び識別情報ファイルDFを画像保存部56へと出力する。画像取得部52は、画像ファイルPFを取得した旨を操作受付部54へと出力する。
【0029】
操作受付部54は、操作部40を介して入力されたユーザの指示を受け付ける。例えば、操作受付部54は、画像取得部52から画像ファイルPFを取得した旨が入力されると、保存選択画面を表示させる旨を表示制御部58へと出力する。操作受付部54が受け付ける指示には、この保存選択画面を介してユーザが入力する画像保存に関する選択指示が含まれる。画像保存に関する選択指示は、画像群PGに含まれる複数の画像ファイルPFを保存する全画像保存か、または、画像群PGに含まれる複数の画像ファイルPFのうち代表画像ファイルを保存する代表画像保存かの選択を含む。尚、全画像保存は、後述する結合画像保存、画像名識別保存、識別分離保存、フォルダ保存、及び、個別保存を含む。操作受付部54は、取得した画像保存の選択指示を画像保存部56へと出力する。操作受付部54が取得する指示には、画像ファイルPFの画像を表示部42に表示させる表示指示が含まれる。操作受付部54は、取得した表示指示を表示制御部58へと出力する。
【0030】
画像保存部56は、画像取得部52が画像群PGを取得した場合に、操作受付部54により受け付けられた選択指示に基づいて、全画像保存または代表画像保存を実行する。これにより、画像保存部56は、画像取得部52から入力された画像群PGに属する画像ファイルPFを記憶部46に保存する。
【0031】
表示制御部58は、操作受付部54から表示指示が入力されると、記憶部46に保存されている画像ファイルPFを表示部42に表示させる。
【0032】
図6は、画像処理装置14において実行される画像処理のフローチャートである。図7は、保存選択画面の図である。画像処理装置14は、記憶部46に保存されたプログラムを読み込んで画像処理を実行する。
【0033】
図6に示すように、画像処理装置14において画像処理が実行されると、画像取得部52が、入出力部44を介して、識別情報ファイルDF及び複数の画像ファイルPFを含む画像群PGをフォルダFLDに属する状態で撮像装置12から取得する(S10)。画像取得部52は、取得した識別情報ファイルDF及び画像ファイルPFを画像保存部56へと出力する。また、画像取得部52は、識別情報ファイルDF及び画像ファイルPFを取得した旨を操作受付部54へと出力する。
【0034】
次に、操作受付部54は、画像取得部52から画像ファイルPFを取得した旨が入力されると、表示制御部58へと保存選択画面の表示指示を表示制御部58へと出力する。表示制御部58は、図7に示す保存選択画面60を表示部42に表示する。ユーザは、この保存選択画面60に表示された代表画像保存、結合画像保存、画像名識別保存、識別分離保存、フォルダ保存、及び、個別保存のいずれかを選択して、操作部40によって選択した保存方法を入力する。操作受付部54は、保存方法に関するユーザの選択を受け付けると、その選択された保存方法を画像保存部56へと出力する(S12)。
【0035】
次に、画像保存部56は、ユーザにより選択されて操作受付部54から入力された保存方法に基づいて、代表画像保存、結合画像保存、画像名識別保存、識別分離保存、フォルダ保存、及び、個別保存のいずれかを実行する。これにより、画像保存部56は、画像取得部52から入力された識別情報ファイルDF及び画像ファイルPFに関する情報を記憶部46に保存する(S14)。
【0036】
次に、ユーザが操作部40を介して、画像の表示指示を入力して、操作受付部54が表示指示を取得すると(S16:Yes)、操作部40は、表示指示を表示制御部58へと入力する。表示制御部58は、画像保存部56によって保存された画像ファイルPFに基づいて、表示部42に画像を表示する(S18)。これにより、画像処理が終了する。
【0037】
図8は、代表画像保存を説明する図である。図9は、代表画像保存によって保存された画像ファイルの画像表示を説明する図である。代表画像保存は、画像群PGに含まれる複数の画像ファイルPFのうち代表画像ファイルSFを保存する保存方法である。
【0038】
図8の左側に示すように、ステップS10の画像取得において、画像取得部52は、複数の画像群PGのいずれかに属する複数の画像ファイルPFと、画像ファイルPFの識別情報を含む識別情報ファイルDFとを取得する。代表画像保存がユーザにより選択されると、画像保存部56は、図8の左側に示すようにユーザベストである代表画像ファイルSFの画像ファイルのみを記憶部46に保存する。例えば、画像保存部56は、画像群PG01では、ユーザベストの画像ファイルDSCN_0003.JPGのみを記憶部46に保存する。また、画像保存部56は、画像群PG02では、ユーザベストの画像ファイルDSCN_0007.JPGのみを記憶部46に保存する。尚、画像保存部56は、ユーザベストの代わりに、オートベストの画像ファイルPFを代表画像ファイルSFとして記憶部46に保存してもよい。識別情報ファイルDFは、消去してもよい。また、代表画像ファイルSFが、元は画像群PGに属していたことを示す情報を残すことが好ましい。例えば、代表画像ファイルSFのファイル名に「#」等の識別符号を付与することが提案できる。
【0039】
代表画像保存において記憶部46に保存された画像ファイルPFを表示する場合、図9に示すように、表示制御部58は、保存された画像ファイルPF、例えば、DSCN_0003.JPGを表示部42に表示する。
【0040】
上述したように代表画像保存においては、画像処理装置14は、代表画像ファイルSFのみを保存する。これにより、画像処理装置14は、記憶部46が必要とする記憶容量を小さくすることができる。また、画像処理装置14は、画像ファイルの管理を簡易化することができる。更には、画像処理装置14は、識別情報ファイルDFを参照することなく、代表画像ファイルSFの画像のみを迅速に表示できる。
【0041】
図10は、結合画像保存を説明する図である。図11は、結合画像保存によって保存された結合画像ファイルの画像表示を説明する図である。結合画像保存は、画像群PGに含まれる複数の画像ファイルPFを結合した結合画像ファイルCFとして保存する保存方法である。
【0042】
図10に示すように、結合画像保存がユーザにより選択されると、画像保存部56は、画像群PGに画像ファイルPFを結合して、1個の結合画像ファイルCFを生成して記憶部46に保存する。例えば、画像保存部56は、画像群PG01に属する画像ファイルPFであるDSCN_0001.JPG〜DSCN_0005.JPGを結合して、1個の結合画像ファイルCFを生成する。結合画像ファイルCFのファイル形式は、マルチピクチャーフォーマットを採用できる。結合画像ファイルCFのファイル名をDSCN_01.MPOとする。結合画像ファイルCFのファイル名の「01」は、元の画像群PG01の画像群名から抽出した識別符号である。これにより、ユーザは、結合画像ファイルCFの画像群PG01をファイル名から認識できる。これにより、ユーザは、結合画像ファイルCFの画像が画像群PGに属していたことをファイル名から判定できる。
【0043】
画像保存部56は、結合させた5個の画像ファイルPFのうち、ユーザベストの画像ファイルPFであるDSCN_0003.JPGを識別するための代表情報と結合画像ファイルCFとを関連付けて保存する。例えば、代表情報は、マルチピクチャーフォーマットの場合、MPフォーマット付属情報に含めてもよい。また、代表情報は、結合画像ファイルCFのファイル名に含めてもよい。尚、画像保存部56は、5個の画像ファイルPFを動画ファイルとして保存してもよい。
【0044】
結合画像保存において、記憶部46に保存された結合画像ファイルCFを表示する場合、図11に示すように、表示制御部58は、保存された結合画像ファイルCFに含まれる代表画像情報を参照して、ユーザベストの画像ファイルPFに対応する画像を表示部42に表示する。また、表示制御部58は、残りの画像ファイルPFに対応する画像をユーザベストの画像に重ねて表示部42に表示する。これにより、ユーザは、ユーザベストの画像を認識しつつ、5個の画像ファイルPFが結合されていることを認識できる。
【0045】
上述したように結合画像保存においては、画像処理装置14は、5個の画像ファイルPFを結合した1個の結合画像ファイルCFとして、保存する。これにより、画像処理装置14は、記憶部46が必要とする記憶容量を小さくしつつ、ファイルの管理を簡易化することができる。
【0046】
図12は、画像名識別保存を説明する図である。図13は、画像名識別保存によって保存された画像ファイルの画像表示を説明する図である。画像名識別保存は、複数の画像ファイルPFがいずれの画像群PGに属するかを識別可能な画像群情報を含む画像ファイル名を付与して複数の画像ファイルPFを個別に保存する保存方法である。
【0047】
図12に示すように、画像名識別保存がユーザにより選択されると、画像保存部56は、それぞれの画像ファイルPFの画像ファイル名を識別情報ファイルDFに含まれる識別情報に基づいて変換する。具体的には、画像保存部56は、画像群名と、画像取得部52が取得した画像ファイルの画像ファイル名とを識別可能に画像ファイル名を変換する。更に、画像保存部56は、ユーザベストの画像ファイルであることを認識可能に画像ファイルPFの画像ファイル名を変換する。
【0048】
例えば、画像群PG01に属する画像ファイルPFのDSCN_0002.JPGの場合、画像保存部56は、画像群PG01を識別可能な画像群情報である「01」と、ファイルを識別する識別符号の「0002」とを順に並べた「DSCN_01_0002.JPG」に画像ファイル名を変換する。また、ファイル名の「01」は、画像ファイルPFが、連写またはオートブランケッティング等により撮像された画像群PGに属することを判定するための画像群判定情報である。更に、ユーザベストの画像ファイルPFのDSCN_0003.JPGの場合、画像保存部56は、画像ファイル名にユーザベストであることを識別する識別符号「$」を付与して、画像ファイル名を「DSCN_01_0003$.JPG」に変換する。これにより、画像名識別保存において、画像保存部56は、画像ファイル名によって、複数の画像ファイルPFに含まれる代表画像ファイルSFを識別できる。
【0049】
画像名識別保存において記憶部46に保存された画像ファイルPFを表示する場合、図13に示すように、表示制御部58は、保存された画像ファイルPFの全てを表示部42に表示させる。ここで、表示制御部58は、各画像ファイルPFの画像ファイル名を参照して、ユーザベストの画像ファイルPFを抽出して、その画像ファイルPFの画像を大きく表示させてもよい。尚、表示制御部58は、全ての画像ファイルPFの画像を同じ大きさに表示させてもよく、図11に示すように表示させてもよい。
【0050】
図14は、識別分離保存を説明する図である。図15は、記憶部46に保存される識別情報ファイルを説明する図である。識別分離保存は、複数の画像ファイルPFがいずれの画像群PGに属するかを識別可能な画像群情報と複数の画像ファイルPFとを関連付けた識別情報ファイルDFと、複数の画像ファイルPFとを分離して保存する保存方法である。
【0051】
図14に示すように、識別分離保存がユーザにより選択されると、画像保存部56は、画像ファイル名を変換することなく画像ファイルPFを個別に記憶部46に保存する。また、画像保存部56は、画像ファイルPFから分離した識別情報ファイルDF01、DF02・・・を記憶部46に保存する。ここで、画像保存部56は、画像取得部52が取得した識別情報ファイルDFに基づいて、各画像群PGに対応する識別情報ファイルDF01、DF02・・・を作成する。尚、画像保存部56は、画像取得部52が取得した識別情報ファイルDFを変換することなく保存してもよい。
【0052】
図15に示すように、識別分離保存において、画像保存部56は、識別情報ファイルDFから画像群名、属性、画像ファイル名を抽出する。尚、画像群名は、いずれの画像群PGに属するかの画像群情報であるとともに、画像ファイルPFが画像群PGに属することを判定するための画像群判定情報である。そして、画像保存部56は、抽出した画像群名に、属性及び画像ファイル名を関連付けて、それぞれの画像群PGに対応する識別情報ファイルDF01、DF02・・を生成して、記憶部46に格納する。また、画像保存部56は、複数の画像ファイルPFに含まれる代表画像ファイルSFを識別するユーザベストである情報、及び、オートベストである情報を識別情報ファイルDF01、DF02・・に含ませる。
【0053】
識別分離保存において記憶部46に保存された画像ファイルPFを表示する場合、表示制御部58は、図11または図13に示すように表示する。尚、複数回に分けて識別分離保存を実行して、複数の画像群PGに属する画像ファイルPFを1個のフォルダに保存する場合、各画像群PGの識別情報ファイルDFを結合して1個の識別情報ファイルDFとしてもよい。また、1個の画像処理装置14に保存された全ての画像ファイルPFを1個の識別情報ファイルDFによって管理してもよい。更には、ネットワークに接続された複数の画像処理装置14に保存された画像ファイルPFをサーバに保存された識別情報ファイルDFによって管理してもよい。
【0054】
図16は、フォルダ保存を説明する図である。フォルダ保存は、画像群PG毎に複数の画像ファイルPFを個別にフォルダFLDに保存する保存方法である。
【0055】
図16に示すように、フォルダ保存がユーザにより選択されると、画像保存部56は、画像群PG毎にフォルダFLDを作成して、該当する画像群PGの全ての画像ファイルPFをフォルダFLDに属させて記憶部46に保存する。例えば、画像保存部56は、画像群PG01に対応するフォルダFLD01を作成する。そして、画像保存部56は、画像群PG01に属する画像ファイルPFのDSCN_0001.JPG〜DSCN_0005.JPGをフォルダFLD01#に属させて記憶部46に保存する。尚、フォルダ名の「01」は、画像群PG01に属する画像ファイルPFであることを示す画像群情報である。フォルダ名の「#」は、画像群PGに属する画像ファイルPFであることを示す画像群判定情報である。更に、画像保存部56は、ユーザベストの画像ファイルPFの画像ファイル名に識別符号「$」を画像ファイル名に付与して、画像ファイル名により当該画像ファイルPFが代表画像ファイルSFであることを識別可能に保存する。
【0056】
フォルダ保存において記憶部46に保存された画像ファイルPFを表示する場合、表示制御部58は、図11または図13に示すように表示する。フォルダ保存においては、画像処理装置14が、フォルダ単位で画像群PGの画像ファイルPFを管理するので、特定のアプリケーションを必要とせず、画像ファイルPFの管理が容易になる。また、ユーザは、容易に同じ画像群PGに属する画像ファイルPFを認識しつつ、画像ファイル名から代表画像を認識できる。
【0057】
図17は、個別保存を説明する図である。図17に示すように、個別保存がユーザにより選択されると、画像保存部56は、画像ファイルPFを変換することなく、記憶部46に保存するとともに、識別情報ファイルDFを消去する。即ち、個別保存においては、画像ファイルPFは、画像群に関する識別情報が消去された状態で保存される。
【0058】
上述したように、画像処理装置14では、複数の保存方法から選択して、画像群PGに属する複数の画像ファイルPFを保存できる。これにより、画像処理装置14は、ユーザによる画像ファイルPFの保存方法の自由度を向上させることができる。
【0059】
特に、画像処理装置14は、画像群PGに含まれる複数の画像ファイルPFのうち、ユーザベスト等の代表画像のみを保存する代表画像保存と、画像群に含まれる複数の画像ファイルPFを保存する結合画像保存、画像名識別保存、識別分離保存、フォルダ保存、及び個別保存とのいずれかを選択可能に構成されている。これにより、ユーザは、これらの保存方法のいずれかを選択することにより、プログラム及び表示の高速化、記憶部46の容量、表示部42への表示方法等に対応させて画像ファイルPFを適切な方法で保存できる。
【0060】
次に、上述した実施形態の一部を変更した実施形態について説明する。
【0061】
上述した図6のフローチャートの順序は適宜変更してよい。例えば、選択受付S12を実行した後、画像取得S10を実行してもよいし、選択受付S12を、撮像装置12から画像処理装置14への転送時に実行してもよい。この場合、代表画像保存が選択された場合、画像取得部52が代表画像ファイルSFのみを取得してもよい。例えば、画像取得部52は、撮像装置12において、ユーザが選択したユーザベストのみを代表画像ファイルSFとして取得してもよい。更に、ユーザベストが撮像装置12に存在しない場合、画像取得部52は、オートベストのみを代表画像ファイルSFとして取得してもよい。また、選択受付S12を実行した結果を保存して、時間が経過した後、例えば数日後、他のステップを実行してもよい。更に、画像処理装置14が有する画像取得部52、操作受付部54、及び、画像保存部56の一部または全部を撮像装置12に設けて、それぞれの処理を撮像装置12において実行してもよい。
【0062】
図18及び図19は、変更された保存選択画面を説明する図である。画像取得部52による画像取得が実行されると、表示制御部58は、図18に示すように、代表画像保存、及び、全画像保存のいずれかを選択可能な初期保存選択画面62を表示部42に表示する。ユーザは、初期保存選択画面62においては、代表画像保存、及び、全画像保存のいずれかを選択する。ここで、ユーザが操作部40を介して代表画像保存を選択すると、画像保存部56は代表画像保存を実行する。一方、ユーザが操作部40を介して全画像保存を選択すると、表示制御部58は、図19に示す後期保存選択画面64を表示部42に表示する。後期保存選択画面64は、結合画像保存、画像名識別保存、識別分離保存、フォルダ保存、及び個別保存を選択可能に構成されている。この後、ユーザが後期保存選択画面64に基づいて、結合画像保存、画像名識別保存、識別分離保存、フォルダ保存、及び個別保存のいずれかを操作部40により選択すると、画像保存部56がその選択された保存方法に基づいて画像ファイルPFを保存する。
【0063】
上述の実施形態では、画像ファイルPFのファイル形式を「JPG」として説明した。しかしながら、複数のファイル形式によって画像ファイルPFを生成する撮像装置12においても上述の実施形態を適用してもよい。例えば、撮像装置12が生成した複数の画像ファイルPFが、同じ画像から生成された「RAW」と「JPG」の2個のファイル形式の画像ファイルを含む場合が想定される。尚、「RAW」のファイルは、撮像部20の出力信号によって生成される。この場合、結合画像保存が選択されると、画像保存部56は、「JPG」の画像ファイルPFを結合して結合画像ファイルCFに変換して保存する。一方、画像保存部56は、結合されることができない「RAW」の画像ファイルPFを個別に保存する。
【0064】
上述の実施形態では、ユーザが選択した保存方法によって画像群PGを保存したが、操作受付部54が自動で保存方法を選択してもよい。例えば、画像ファイルPFのファイル形式が「RAW」のみの場合、結合画像保存がユーザによって選択されても、画像保存部56は結合画像保存を実行することができない。従って、画像保存部56が実行できない保存方法を操作受付部54が受け付けた場合、操作受付部54が保存方法を自動で選択してもよい。尚、画像保存部56が実行できる保存方法が選択されても、より好ましい保存方法が存在する場合、操作受付部54はその保存方法を選択してもよく、また、操作受付部54が表示制御部58を介して表示部42に好ましい保存方法を表示させてもよい。
【0065】
上述の実施形態における保存方法を組み合わせてもよい。例えば、結合画像保存と画像名識別保存とを組み合わせてもよい。この場合、画像保存部56は、結合画像保存と同様に複数の画像ファイルを結合させて1個の結合画像ファイルを生成する。そして、画像保存部56は、ユーザベストの画像ファイルが認識できるファイル名を作成して結合画像ファイルに付与する。これにより、ユーザは、元の画像ファイルPFのいずれがユーザベストの画像ファイルかを容易に認識できる。
【0066】
また、フォルダ保存と画像名識別保存とを組み合わせてもよい。この場合、画像保存部56は、複数の画像ファイルPFをフォルダFLDに属させるとともに、画像群が認識可能な画像ファイル名を画像ファイルPFに付与する。これにより、ユーザは、画像ファイルPFをフォルダFLDから移動させても、画像ファイルPFがどの画像群PGに属していたかを容易に認識できるとともに、移動前のフォルダFLDを認識できる。
【0067】
上述した実施形態では、画像保存方法を取得した画像ファイルPFに一律に適用する例を示したが、画像ファイル毎、画像群毎に画像保存方法を設定できるように構成してもよい。
【0068】
次に、優先的に表示する優先画像ファイルの決定方法について説明する。図20は、本実施形態による画像群の構成を説明する図である。本実施形態では、群撮像において、群制御部32は、一の撮影指示に対して、複数の、例えば5個の画像を撮像する。図20に示すように、群制御部32は、撮像した5個の画像からRAW形式の5個の画像ファイルPFRを生成して、それらをRAW画像群PGRとする。また、群制御部32は、RAW形式の5個の画像ファイルPFRのそれぞれについて、JPG形式の5個の画像ファイルPFJを生成して、それらをJPG画像群PGJとする。例えば、群制御部32は、DSCN_0001.RAWからDSCN_0001.JPGを生成する。同じ画像から生成されたRAW形式の画像群PGRとJPG形式の画像群PGJとを合わせて共通画像群PGCとする。画像処理装置114の画像取得部52は、これらの画像ファイルPFR、PFJ及び画像群PGR、PGJの情報を取得する。画像保存部56は、上述した保存方法によって取得した画像群PGR、PGJを記憶部46に記憶させる。記憶部46は、フォルダを階層状に生成するファイルシステムに従って画像群PGR、PGJを記憶する。本実施形態では、識別分離保存が実行されたとする。従って、画像保存部56は、各画像群PGR、PGJに識別情報ファイルDFR、DFJを生成する。尚、画像保存部56が、結合画像保存、フォルダ保存及び画像名識別保存を実行した場合でも、本実施形態を適用してよい。尚、結合画像保存においては、各画像に対応するデータセットをファイルとして便宜上扱う。
【0069】
図21は、優先選択部172を更に備えた画像処理装置114の全体構成図である。図21に示す画像処理装置114は、画像群PGR、PGFの複数の画像ファイルPFR、PFJから優先画像ファイルSFR、SFJを選択する優先選択部172を更に備える。尚、記憶部46は、画像処理装置14に優先画像を選択する画像処理及び優先画像を表示させる画像処理を実行させるプログラム等を保存している。画像処理を実行させるためのプログラムは、例えば、CD、DVD等の記憶媒体50を介して取得してもよい。
【0070】
優先選択部172は、記憶部46に保存された優先順位情報に従って、RAW画像群PGRの優先画像ファイルSFRを設定する。優先順位情報では、ユーザベストの画像ファイルPFR、オートベストの画像ファイルPFRの順で優先順位が付けられている。従って、優先選択部172は、ユーザにより選択されたユーザベストの画像ファイルPFRがRAW画像群PGRに含まれる場合、ユーザベストの画像ファイルPFRをRAWの優先画像ファイルSFRとして選択する。優先選択部172は、ユーザベストの画像ファイルPFRがRAW画像群PGRに含まれない場合、オートベストの画像ファイルPFRをRAWの優先画像ファイルSFRとして選択する。尚、第1選択ファイルの一例がRAW画像群PGRのユーザベストの画像ファイルであり、第2選択ファイルの一例がRAW画像群PGRのオートベストの画像ファイルである。更に、優先選択部172は、RAW画像群PGRにRAW形式のユーザベスト及びオートベストの両方が含まれない場合、RAW画像群PGRに残るRAW形式の画像ファイルPFRのファイル名に基づいてRAW形式の優先画像ファイルSFRを選択する。ファイル名に基づいて、優先画像ファイルSFRを設定する方法の一例は、ファイル名によって画像ファイルPFRを昇順または降順にソートして、最初に配列された画像ファイルPFRを優先画像ファイルSFRに設定する。尚、ファイル名に基づいて、優先画像ファイルSFRを設定する方法は、他の方法によってもよく、特に限定されるものではない。
【0071】
JPG画像群PGJにおいても、同様に、優先選択部172は、ユーザベストの画像ファイルPFJがJPG画像群PGJに含まれれば、ユーザベストを優先画像ファイルSFJとして選択して、ユーザベストがなければ、オートベストを優先画像ファイルSFJとして選択する。更に、ユーザベスト及オートベストがJPG画像群PGJにない場合、優先選択部172は、ファイル名に基づいて、JPG形式の優先画像ファイルSFJを選択する。尚、第3選択ファイルの一例がJPG画像群PGJのユーザベストの画像ファイルであり、第4選択ファイルの一例がJPG画像群PGJのオートベストの画像ファイルである。これにより、優先選択部172は、画像群PGR、PGJに属する優先順位の高い画像ファイルPFR、PFJがユーザ等によって別のフォルダ等に移動されても、優先画像ファイルSFR、SFJ及び共通優先画像ファイルCFを設定できる。尚、共通画像群PGCに含まれる画像ファイルPFR、PFJが1個になった場合、画像群であることを解除してもよい。
【0072】
更に、優先選択部172は、RAW形式の優先画像ファイルSFR及びJPG形式の優先画像ファイルSFJから共通画像群PGCの共通優先画像ファイルCFを選択して設定する。優先順位情報においては、RAW形式がJPG形式よりも優先順位が高い。従って、優先順位の順に沿って並べると、RAW形式のユーザベスト、JPG形式のユーザベスト、RAW形式のオートベスト、JPG形式のオートベストの順である。更に、優先選択部172は、RAW形式及びJPG形式のユーザベスト及びオートベストがない場合、RAW形式のファイル名に基づいて設定されたRAW形式の優先画像ファイル、JPG形式のファイル名に基づいて設定されたJPG形式の優先画像ファイルの優先順位で共通優先画像ファイルCFを選択して設定する。
【0073】
オートベストの画像ファイルPFR、PFJが、撮像装置12によって設定されていない場合、優先選択部172が、露出、焦点等に関する予め設定された選択条件に基づいて、オートベストの画像ファイルPFR、PFJを自動的に選択して、設定してもよい。図21に示す表示制御部58は、優先画像表示部の一例である。表示制御部58は、ユーザによって選択された表示方法によって、画像群PGR、PGJに含まれる画像を表示部42に表示する。例えば、表示制御部58は、画像群PGRに含まれる複数の画像ファイルPFRから選択された優先画像ファイルSFR、及び、画像群PGJに含まれる複数の画像ファイルPFJから選択された優先画像ファイルSFJの画像を表示部42に表示させる。
【0074】
図22は、優先選択部172による優先画像及び共通優先画像を選択する優先画像選択処理を説明するフローチャートである。優先画像選択処理は、画像制御部48が記憶部46から優先画像選択処理用のプログラムを読み込むことにより実行される。
【0075】
図22に示すように、優先画像選択処理においては、優先選択部172が、RAW形式のユーザベストがあるか否かを判定する(S100)。優先選択部172は、RAW形式のユーザベストがあると判定すると(S100:Yes)、RAW形式のユーザベストをRAW形式の優先画像ファイルSFRに設定して(S102)、フラグFRに「0」を設定する(S104)。尚、フラグFRは優先順位を判定するためのRAW形式の判定用フラグである。
【0076】
優先選択部172は、RAW形式のユーザベストがないと判定すると(S100:No)、RAW形式のオートベストがあるか否かを判定する(S106)。優先選択部172は、RAW形式のオートベストがあると判定すると(S106:Yes)、RAW形式のオートベストを優先画像ファイルSFRに設定して(S108)、フラグFRに「1」を設定する(S110)。
【0077】
優先選択部172は、RAW形式のオートベストがないと判定すると(S106:No)、ファイル名に基づいてRAW形式の優先画像ファイルSFRを設定して(S112)、フラグFRに「2」を設定する(S114)。
【0078】
優先選択部172は、RAW形式の優先画像ファイルSFRを設定した後、JPG形式のユーザベストがあるか否かを判定する(S116)。優先選択部172は、JPG形式のユーザベストがあると判定すると(S116:Yes)、JPG形式のユーザベストをJPG形式の優先画像ファイルSFJに設定して(S118)、フラグFJに「0」を設定する(S120)。尚、フラグFJは、フラグFRと比較して優先画像の優先順位を判定するためのJPG形式の判定用フラグである。
【0079】
優先選択部172は、JPG形式のユーザベストがないと判定すると(S116:No)、JPG形式のオートベストがあるか否かを判定する(S122)。優先選択部172は、JPG形式のオートベストがあると判定すると(S122:Yes)、JPG形式のユーザベストを優先画像ファイルSFJに設定して(S124)、フラグFJに「1」を設定する(S126)。
【0080】
優先選択部172は、JPG形式のオートベストがないと判定すると(S122:No)、ファイル名に基づいてJPG形式の優先画像ファイルSFJを設定して(S128)、フラグFJに「2」を設定する(S130)。尚、JPG形式のファイル名に基づく優先画像ファイルの設定は、RAW形式の場合と同様である。
【0081】
優先選択部172は、RAW形式及びJPG形式の優先画像ファイルSFR、SFJを設定した後、フラグFRとフラグFJとを比較する(S132)。優先選択部172は、FR≦FJと判定すると(S132:Yes)、RAW形式の優先画像ファイルSFRを共通画像群PGCの共通優先画像ファイルCFとして設定する(S134)。優先選択部172は、FR>FJと判定すると(S132:No)、JPG形式の優先画像ファイルSFJを共通優先画像ファイルCFとして設定する(S136)。この後、優先選択部172は、RAW形式及びJPG形式の優先画像ファイルSFR、SFJと、共通優先画像ファイルCFとを記憶部46に保存する。尚、優先画像ファイルSFR、SFJ及び共通優先画像ファイルCFの保存方法は、識別情報ファイルDFR、DFJに認識可能に記載してもよく、優先画像ファイルSFR、SFJ及び共通優先画像ファイルCFのファイル名で認識可能にしてもよく、フォルダ名によって認識可能にしてもよい。これにより、優先画像選択処理が終了する。
【0082】
次に、上述した優先画像選択処理が実行された場合における画像の表示処理について説明する。この画像の表示処理は、画像制御部48が記憶部46から画像の表示処理用のプログラムを読み込むことにより実行される。画像の表示方法の説明において、図中ではファイル名に含まれる「DSCN_」を省略して説明する。また、RAW形式のユーザベストの画像ファイルPFRをDSCN_0001.RAWとして、JPG形式のユーザベストの画像ファイルPFJをDSCN_0004.JPGとする。RAW形式及びJPG形式のオートベストの画像ファイルPFR、PFJをDSCN_0003.RAW、及び、DSCN_0003.JPGとする。
【0083】
図23は、表示方法を選択する表示選択画面の図である。図23に示すように、表示制御部58は、4個の画像の表示方法を選択するための表示選択画面66を表示部42に表示する。ユーザが選択可能な表示方法は、全画像表示と、単形式表示と、形式毎表示と、単画像表示とである。ユーザは、いずれかの表示方法を操作部40を介して選択する。
【0084】
まず、両画像群PGR、PGJの画像ファイルPFR、PFJが欠けることなく、10個揃っている状態での画像の表示方法について説明する。この状態では、優先画像選択処理において、優先選択部172は、RAW形式の優先画像ファイルSFRとしてユーザベストのDSCN_0002.RAWを選択するとともに、JPG形式の優先画像ファイルSFJとしてユーザベストのDSCN_0004を選択する。更に、優先選択部は、共通優先画像ファイルCFとして、RAW形式のユーザベストであって優先画像ファイルSFRであるDSCN_0002.RAWを選択する。
【0085】
図24は、全画像表示の表示方法を説明する図である。図24以降の図面において、JPG形式の画像にはハッチングを付与する。図24に示すように、全画像表示において、表示制御部58は、表示部42の上部にRAW画像群PGRの5個の画像を横一列に間隔を空けてファイル名順に配列して表示する。表示制御部58は、表示部42の下部にJPG画像群PGJの5個の画像を横一列に間隔を空けてファイル名順に配列して表示する。従って、RAWの画像は、当該RAWの画像から生成されたJPGの画像の上方に表示される。表示制御部58は、RAW画像群PGRの画像の列とJPG画像群PGJの画像の列との間に間隔を空けて表示する。これにより、10個の画像は、互いに重ならない状態で表示される。従って、ユーザは、全ての画像を見ることができる。また、ユーザは、RAW形式の画像に対応するJPG形式の画像を容易に認識できる。更に、表示制御部58は、RAW形式の優先画像ファイルSFR及びJPG形式の優先画像ファイルSFJを太枠で囲む。これにより、ユーザは、それぞれの形式の優先画像ファイルSFR、SFJを容易に認識できる。
【0086】
図25は、単形式表示の表示方法を説明する図である。図25に示すように、単形式表示において、表示制御部58は、表示部42の中央部にRAW画像群PGRの5個の画像を横一列に間隔を空けて配列して表示する。表示制御部58は、表示部42の中央部にJPG画像群PGJの5個の画像を横一列に間隔を空けて配列して表示する。ここで、表示制御部58は、RAW形式の画像と、その画像に対応するJPG形式の画像とを少しずらした状態で、且つ、RAW形式の画像が上になるように重ねて表示する。更に、表示制御部58は、RAW形式の優先画像ファイルSFR及びJPG形式の優先画像ファイルSFJの画像を太枠で囲む。これにより、ユーザは、RAW形式の5個の画像を視認できるとともに、優先画像ファイルSFR、SFJの画像を認識できる。
【0087】
図26は、形式毎表示の表示方法を説明する図である。図26に示すように、形式毎表示において、表示制御部58は、表示部42の上部にRAW画像群PGRの5個の画像を、互いに重ねるように表示する。ここで、表示制御部58は、最上層にRAW画像群PGRの優先画像ファイルSFRを表示する。また、表示制御部58は、表示部42の下部に、RAW画像群PGRと同様に、優先画像ファイルSFJが最上層となるように、JPG画像群PGJの5個の画像を重ねて表示する。これにより、ユーザは、各形式の優先画像ファイルSFR、SFJを視認できる。
【0088】
図27は、単画像表示の表示方法を説明する図である。図27に示すように、単画像表示において、表示制御部58は、RAW画像群PGR及びJPG画像群PGJの10個の画像を、互いに重なるように表示する。ここで、表示制御部58は、最上層に共通優先画像ファイルCFであるRAW画像群PGRの優先画像ファイルSFRを表示する。これにより、ユーザは、共通優先画像ファイルCFを視認できる。
【0089】
次に、画像ファイルPFR、PFJのDSCN_0002.RAWが移動などによって紛失している状態での表示方法を説明する。この状態では、優先選択部172は、RAW画像群PGRの優先画像ファイルSFRとしてオートベストのDSCN_0003.RAWを選択する。また、優先選択部172は、JPG画像群PGJの優先画像ファイルSFJとしてユーザベストのDSCN_0004.JPGを選択する。優先選択部172は、優先順位に従って、JPG形式の優先画像ファイルSFJであるDSCN_0004.JPGを共通優先画像ファイルCFとして選択する。
【0090】
図28は、全画像表示の表示方法を説明する図である。図28に示すように、全画像表示において、表示制御部58は、RAW画像群PGRの4個の画像及びJPG形式の5個の画像をそれぞれ横一列に配列して表示する。ここで、表示制御部58は、紛失したDSCN_0002.RAWの画像が表示される領域は空けて他の画像を表示する。従って、DSCN_0003.RAWからDSCN_0005.RAWの画像の下方にDSCN_0003.JPGからDSCN_0005.JPGの画像が表示される。従って、ユーザは、RAW画像群PGRの画像に対応するJPG画像群PGJの画像を容易に認識できる。また、ユーザは、紛失した画像を容易に認識できる。表示制御部58は、RAW画像群PGRの画像において、優先画像ファイルSFRであるオートベストの画像を太枠で囲む。
【0091】
図29は、単形式表示の表示方法を説明する図である。図29に示すように、単形式表示において、表示制御部58は、RAW画像群PGRの4個の画像の列の下層に、JPG画像群PGJの5個の画像の列を表示する。表示制御部58は、RAW画像群PGRのDSCN_0002.RAWが紛失しているので、DSCN_0002.JPGの画像の全面を表示する。ここで、共通優先画像ファイルCFはDSCN_0004.JPGなので、表示制御部58は、このDSCN_0004.JPGに対応する画像をRAW画像群PGRのDSCN_0004.RAWの画像よりも前面に表示する。そして、表示制御部58は、優先画像ファイルSFR、SFJの画像を太枠で囲む。これにより、ユーザは、共通優先画像ファイルCF及び優先画像ファイルSFR、SFJを視認できる。尚、DSCN_0004.RAWの画像をDSCN_0004.JPGの画像の上層に表示してもよい。
【0092】
図30は、形式毎表示の表示方法を説明する図である。図30に示すように、形式毎表示において、表示制御部58は、表示部42の上部にRAW画像群PGRの4個の画像を互いに重ねるように表示する。ここで、RAW画像群PGRのDSCN_0002.RAWが紛失しているので、RAW画像群PGRの優先画像ファイルSFRであるオートベストのDSCN_0003.RAWの画像の全面を表示する。尚、JPG画像群PGJの表示は、図26と同様のため省略する。
【0093】
図31は、単画像表示の表示方法を説明する図である。図31に示すように、単画像表示において、表示制御部58は、RAW画像群PGR及びJPG画像群PGJの9個の画像を、互いに重なるように表示する。ここで、RAW画像群PGRのDSCN_0002.RAWが紛失しているので、表示制御部58は、共通優先画像ファイルCFであるDSCN_0002.JPGの画像を最上層に表示する。尚、RAW画像群PGRの優先画像ファイルSFRであるDSCN_0003.RAWを最上層に表示してもよい。
【0094】
上述したように、画像処理装置114では、表示制御部58が、全画像表示、単形式表示及び形式毎表示において、RAW形式の優先画像ファイルSFR及びJPG形式の優先画像ファイルSFJの画像を表示部42に表示することができる。これにより、ユーザは、異なるファイル形式の優先画像を見ることができる。
【0095】
画像処理装置114では、例えば、RAW形式のユーザベストがない場合、優先選択部172が、RAW形式のオートベストを優先画像ファイルSFRとして選択する。これにより、ユーザがユーザベストの画像ファイルを移動させた場合でも、表示制御部58は優先画像ファイルSFRの画像を表示できる。
【0096】
図32は、検索部を更に備えた画像処理装置の全体構成図である。図32に示すように、画像処理装置214は、検索部174を更に備える。尚、記憶部46は、フォルダを階層状に生成するファイルシステムに従って、画像取得部52が取得した画像群PGR、PGJを記憶する。検索部174は、画像ファイルPFR、PFJを検索する。例えば、優先選択部172がRAW画像群PGRにユーザベストの画像ファイルPFRが含まれないと判定すると、検索部174は、ユーザベストの画像ファイルPFRを検索する。ここで、検索部174の検索範囲は、特に限定されるものではない。しかし、検索範囲を広げすぎると、検索時間が増大するので、検索部174の検索範囲は、対象のRAW画像群PGRが属するフォルダに属する画像ファイル、及び、RAW画像群PGRが属するフォルダの一階層上のフォルダに属する画像ファイルに限定することが好ましい。
【0097】
表示形式は適宜変更、及び、組み合わせてもよい。例えば、全画像表示により画像を表示した後に形式毎画像表示してもよく、全画像表示の後に単形式表示をしてもよく、単画像表示、形式毎表示または単形式表示の後に単画像表示をしてもよい。
【0098】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0099】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0100】
10 画像処理システム
12 撮像装置
14 画像処理装置
20 撮像部
22 撮像操作部
24 撮像記憶部
26 入出力部
28 撮像制御部
30 単写制御部
32 群制御部
34 転送部
40 操作部
42 表示部
44 入出力部
46 記憶部
48 画像制御部
50 記憶媒体
52 画像取得部
54 操作受付部
56 画像保存部
58 表示制御部
60 保存選択画面
62 初期保存選択画面
64 後期保存選択画面
66 表示選択画面
114 画像処理装置
172 優先選択部
174 検索部
214 画像処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の撮影指示に対して撮像された複数の画像から一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む一の画像群、および、前記複数の画像ファイルのそれぞれについて、前記一の画像群と異なる他の形式で生成された、前記複数の画像ファイルに対応する複数の画像ファイルを含む他の画像群を取得する画像取得部と、
前記一の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された一の優先画像ファイルの画像、および、前記他の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された他の優先画像ファイルの画像をそれぞれ表示する優先画像表示部と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記一の優先画像ファイルを前記一の画像群から選択する優先選択部を更に備え、
前記優先選択部は、
ユーザにより選択された第1選択ファイルが前記一の画像群に含まれる場合、前記第1選択ファイルを前記一の優先画像ファイルとして選択して、
前記第1選択ファイルが前記一の画像群に含まれない場合、前記第1選択ファイルとは異なる第2選択ファイルを前記一の優先画像ファイルとして選択する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記優先選択部は、
ユーザにより選択された第3選択ファイルが前記他の画像群に含まれる場合、前記第3選択ファイルを前記他の優先画像ファイルとして選択して、
前記第3選択ファイルが前記他の画像群に含まれない場合、前記第3選択ファイルとは異なる第4選択ファイルを前記他の優先画像ファイルとして選択する
請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記優先選択部は、
前記第1選択ファイル、前記第3選択ファイル、前記第2選択ファイル、前記第4選択ファイルの優先順位で前記一の画像群及び前記他の画像群に共通する共通優先画像ファイルを選択する
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記優先選択部は、前記第2選択ファイルを選択条件に基づいて自動的に選択する
請求項2から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記優先選択部は、前記一の画像群に前記第1選択ファイル及び前記第2選択ファイルの両方が含まれない場合、前記一の画像群に残る画像ファイルのファイル名に基づいて前記一の優先画像ファイルを選択する
請求項2から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
画像群を、フォルダを階層状に生成するファイルシステムに従って記憶する記憶部と、
前記一の画像群に前記第1選択ファイルが含まれない場合、前記一の画像群が属するフォルダの画像ファイル及び前記フォルダの一階層上のフォルダに属する画像ファイルの中から前記第1選択ファイルを検索する検索部を更に備える
請求項2から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
一の撮影指示に対して一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む画像群を取得する画像取得部と、
前期複数の画像ファイルから優先画像ファイルを選択する優先選択部とを備え、
前記優先選択部は、
ユーザにより選択された第1選択ファイルが画像群に含まれる場合、前記第1選択ファイルを優先画像ファイルとして選択して、
前記第1選択ファイルが前記画像群に含まれない場合、前記第1選択ファイルとは異なる第2選択ファイルを前記優先画像ファイルとして選択する
画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータに画像処理を実行させるプログラムにおいて、
一の撮影指示に対して撮像された複数の画像から一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む一の画像群、および、前記複数の画像ファイルのそれぞれについて、前記一の画像群と異なる他の形式で生成された、前記複数の画像ファイルに対応する複数の画像ファイルを含む他の画像群を取得する画像取得段階と、
前記一の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された一の優先画像ファイルの画像、および、前記他の画像群に含まれる前記複数の画像ファイルのうちから選択された他の優先画像ファイルの画像をそれぞれ表示する優先画像表示段階と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項10】
コンピュータに画像処理を実行させるプログラムにおいて、
一の撮影指示に対して一の形式で生成された複数の画像ファイルを含む画像群を取得する画像取得段階と、
前記複数の画像ファイルから優先画像ファイルを選択する優先選択段階と
を備え、
前記優先選択段階は、
ユーザにより選択された第1選択ファイルが前記画像群に含まれる場合、前記第1選択ファイルを前記優先画像ファイルとして選択して、
前記第1選択ファイルが前記画像群に含まれない場合、前記第1選択ファイルとは異なる第2選択ファイルを前記優先画像ファイルとして選択する
ことをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2013−20478(P2013−20478A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153727(P2011−153727)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】