説明

画像処理装置及びプログラム

【課題】印刷画像データのいくつかの原色成分が濃淡に分解されている場合の印刷装置の色空間から表示装置の色空間への変換を、原色成分を濃淡に分解しない場合と同等の変換手段を用いて変換できるようにする。
【解決手段】淡色代替データ生成部104は、濃淡分解されていない元の印刷画像データ120の原色成分C,Mから濃淡分解済み印刷画像データ125の濃色成分C',M'をそれぞれ減算することで、淡色成分Lc,Lmの代替データC",M"を生成する。版選択部106は、分版合成対象の分版の選択結果に応じて、元の印刷画像データ120の原色成分C,M,Y,K,濃色成分C', M',淡色代替データC",M"の中から、色空間変換部108のC,M,Y,Kの各入力に供給する分版データを選択する。例えば原色成分Cについて分版合成対象として淡色データLcのみが選択された場合、色空間変換部108のC入力に淡色代替データC"を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インクやトナーなどの色材として、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4原色に加え、薄いシアンや薄いマゼンタなどの淡色の色材を用いた印刷装置に注目が集まっている。
【0003】
例えば特許文献1に記載された画像形成装置は、同系色の濃トナーと淡トナーの色相を少しずらし、高明度領域では淡トナーのみを用い、中間調領域では淡トナーと濃トナーを併せて用いている。また、特許文献1には、R(赤)G(緑)B(青)の色空間の入力画像データをCMYK色空間へと変換(色分解)したのち、シアンとマゼンタの信号をそれぞれ濃淡の信号C(濃シアン)、Lc(淡シアン)、M(濃マゼンタ)、Lm(淡マゼンタ)に色分解することで、プリントエンジンを駆動する6色の信号を生成する方式が開示されている。また、特許文献1には、RGBの入力信号を、LUT(ルックアップテーブル)を用いてCMYKLcLmの6色にダイレクトマッピングする方式も開示されている。
【0004】
特許文献2には、CMYKデータとRGBデータの2種類を入力可能な画像形成装置において、RGBデータもCMYKデータも同じ色空間(CMYKLcLm)に色分解し、それら両者の色分解結果の色空間が測色的に同一になるようにすることが記載されている。特許文献2の装置では、RGBデータもCMYKデータも共に、LUTを用いてCMYKLcLmに直接変換している。
【0005】
また、従来、印刷用に生成されたCMYK各色や特色などの分版データを再合成して印刷出力する分版合成機能を持った印刷装置も知られている(特許文献3,4)。また、CMYK各色の分版データの中から指定された2色又は3色を分版合成して印刷する機能を持つ装置も知られている。また、分版合成結果の画像データをRGB等の色空間に変換して表示装置に表示することで、分版合成結果を画面上でプレビューする機能を備えたシステムも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−070208号公報
【特許文献2】特開2005−252323号公報
【特許文献3】特開平9−193336号公報
【特許文献4】特開2008−28917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、いくつかの原色成分を濃色成分及び淡色成分に分解して印刷する印刷装置についても、濃色成分及び淡色成分を含む印刷画像データの各色成分を任意の組合せで合成し、その合成結果を表示装置に表示することが考えられる。このようなシステムでは、原色成分を濃淡に分解した分だけ、濃淡に分解しない通常の印刷装置よりも色空間の次元が高い。このため、印刷装置の色値を表示装置の色値に変換するために必要な資源(例えばソフトウエアで変換する場合はプロセッサの性能、変換に要するメモリ容量、変換に要する時間など、又はそれらのうちの2以上の組合せ。ハードウエアで変換する場合は回路規模)が、原色成分を濃淡に分解しない通常の印刷装置の場合よりも多くなる。
【0008】
本発明は、印刷装置の色空間における原色成分のうちの少なくとも1つを濃色成分及び淡色成分に分解した印刷画像データのうち、選択された1以上の色成分を合成して表示装置に表示する場合において、印刷装置の色空間から表示装置の色空間への変換を、原色成分を濃淡に分解しない場合と同等の変換手段を用いて変換できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、印刷装置の色空間のm色(mは1以上の整数)の原色成分の組合せで色値が表現される第1の印刷画像データにおいて、m色の原色成分のうちの分解対象のn色(nは1以上m以下の整数)の原色成分を濃色成分と淡色成分とに分解することにより、(m+n)色の色成分で色値が表現される濃淡分解済みの第2の印刷画像データを生成する濃淡分解手段と、印刷装置の色空間のm色の原色成分の組合せで表現される色値を、表示装置の色空間のp色(pは1以上の整数)の原色成分の組合せで表現される色値に変換し、変換結果の色値を表示装置に供給する変換手段と、(m+n)色の色成分のうち合成表示の対象として選択された各色成分を印刷画像データから抽出して変換手段に供給する供給手段であって、分解対象の原色成分について淡色成分のみが合成表示の対象として選択されている場合、第1の印刷画像データの当該原色成分、第2の印刷画像データに含まれる当該原色成分に対応する濃色成分及び淡色成分のうちの少なくとも1つを用いて、印刷装置で印刷した場合に当該淡色成分の値と同等の濃度となる当該原色成分の値を求め、求めた値を変換手段に供給する供給手段と、を備える画像処理装置である。
【0010】
請求項2に係る発明は、前記供給手段は、合成表示の対象としてある原色成分のうちの淡色成分が選択された場合に、第1の印刷画像データの当該原色成分から第2の印刷画像データに含まれる当該原色成分の濃色成分を減算して得られる減算結果を、印刷装置で印刷した場合に当該淡色成分の値と同等の濃度となる当該原色成分の値として前記変換手段に供給する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
【0011】
請求項3に係る発明は、コンピュータを、印刷装置の色空間のm色(mは1以上の整数)の原色成分の組合せで色値が表現される第1の印刷画像データにおいて、m色の原色成分のうちの分解対象のn色(nは1以上m以下の整数)の原色成分を濃色成分と淡色成分とに分解することにより、(m+n)色の色成分で色値が表現される濃淡分解済みの第2の印刷画像データを生成する濃淡分解手段、印刷装置の色空間のm色の原色成分の組合せで表現される色値を、表示装置の色空間のp色(pは1以上の整数)の原色成分の組合せで表現される色値に変換し、変換結果の色値を表示装置に供給する変換手段、(m+n)色の色成分のうち合成表示の対象として選択された各色成分を印刷画像データから抽出して変換手段に供給する供給手段であって、分解対象の原色成分について淡色成分のみが合成表示の対象として選択されている場合、第1の印刷画像データの当該原色成分、第2の印刷画像データに含まれる当該原色成分に対応する濃色成分及び淡色成分のうちの少なくとも1つを用いて、印刷装置で印刷した場合に当該淡色成分の値と同等の濃度となる当該原色成分の値を求め、求めた値を変換手段に供給する供給手段、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1又は3に係る発明によれば、印刷装置の色空間における原色成分のうちの少なくとも1つを濃色成分及び淡色成分に分解した印刷画像データのうち、選択された1以上の色成分を合成して表示装置に表示する場合において、印刷装置の色空間から表示装置の色空間への変換を、原色成分を濃淡に分解しない場合と同等の変換手段を用いて変換することができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、ある原色成分について淡色成分のみが合成表示の対象として選択された場合に、その淡色成分を印刷した場合の濃度に対応する原色成分を、変換のための関数等を用いる方法よりも簡素な方法で求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施の形態の印刷システムの一例を示す図である。
【図2】濃淡分解のためのLUTの例を示す図である。
【図3】濃淡分解の一例を説明するための図である。
【図4】プレビュー表示処理部の構成の一例を示す図である。
【図5A】版選択部における選択ルールの一例を説明するための図である。
【図5B】版選択部における選択ルールの一例を説明するための図である。
【図6】プレビュー表示処理部の構成の変形例を示す図である。
【図7】図6の変形例において淡色代替データ生成部が用いる関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下では、一例として、プリントサーバに対して本発明を適用した場合の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は、この実施の形態における印刷システムの構成の一例を示す図である。この印刷システムは、プリントサーバ10、印刷装置50、及び表示装置60を備える。
【0017】
印刷装置50は、通常の印刷の原色であるC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のうちのいくつかを、濃色の色材(トナー、又はインクなどのように媒体上に色を表現するために用いられる材料)と淡色の色材の組合せで表現する。すなわち、濃色色材と淡色色材をそれぞれ0以上ずつ組み合わせて、従来単一の色材で表現していたのと同じ濃度を表現するのである。一つの例として、濃色色材として従来の色材を用い、淡色色材としてそれと同系色でより淡い色の色材を用いてもよいが、これに限られるわけではない。以下では、一例として、原色C及びMをそれぞれ濃色色材C及びMと淡色色材Lc及びLmの組合せで表現し、また濃色色材として従来の色材を用い、淡色色材としてそれより淡い色の色材を用いる場合を代表として説明する。
【0018】
プリントサーバ10は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などのネットワーク80を介してPC(パーソナルコンピュータ)70等のクライアント装置から印刷データを受け取り、LAN等のネットワーク40を介して印刷装置50にその印刷データに従った印刷を行わせるための制御を行う。この制御としてプリントサーバ10は、例えば、各PC70から到来する印刷データの印刷順序を管理したり、印刷データを印刷装置50が処理可能な印刷画像データ(例えばラスターデータ)に変換したりする。
【0019】
プリントサーバ10において、ネットワークI/F(インターフェース)12は、ネットワーク80上のPC70等の装置との間でのネットワーク80を介する通信のための制御を行う。画像データ入力部14は、ネットワーク80を介してPC70から受信した印刷データ、又はその印刷データ内の画像データを画像メモリ16又はHDD(ハードディスクドライブ)18に格納する。すなわち、例えば印刷データは、印刷対象の画像を表す画像データと、その画像データを印刷する場合の印刷属性(例えば部数、両面印刷か片面印刷かなど)などを指定した印刷指示データとを含んでいる。印刷データ内の画像データは、例えば、ページ記述言語(PDL)で記述された場合と、ビットマップ(ラスター)形式の場合とがある。
【0020】
画像メモリ16は、処理対象の印刷データや画像データなどを保持するための作業領域となるメモリであり、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の高速に読み書き可能なメモリである。HDD18は、印刷データ自体、あるいは印刷データから生成した各種のデータ(例えば、印刷属性、印刷装置50に供給するために生成した印刷画像データ)などを保存するためのハードディスクである。なお、必ずしもHDDである必要はなく、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)など、他の形式の大容量記憶装置を用いてもよい。
【0021】
画像処理部20は、印刷データ中の画像データに対して、印刷装置50での印刷のために必要な画像処理を行う。このような画像処理の中には、例えば、PDLの解釈処理、ハーフトーン処理、解像度変換処理、データ圧縮・伸張処理、色補正(ガンマ補正)処理、色空間変換処理、などが含まれる。色空間変換処理には、例えば、RGB色空間やCIEL*a*b*色空間からCMYK色空間への変換、CMYK色空間から淡色Lc及びLmを含んだCMYKLcLm色空間への変換などが含まれる。
【0022】
CMYK色空間からCMYKLcLm色空間への色空間変換は、例えば、C及びMの成分ごとに、当該成分をそれぞれLUT(ルックアップテーブル)により濃淡に分解することにより実現してもよい。この濃淡分解に用いるLUTの例を図2に示す。この例では、濃淡分解のためには濃データ分解LUT90と淡データ分解LUT92を用いる。すなわち、元のCMYKデータのうちの特定の原色(例えばC)の信号(以下、「原信号」と呼ぶ)を、それぞれ濃データ分解LUT90及び淡データ分解LUT92に入力することで、濃データ分解LUT90の出力から濃色データ(例えばC)を、淡データ分解LUT92の出力から淡色データ(例えばLc)を得る。図2の例では、入力及び出力のレベル(濃度)値が8ビット(すなわちレベル値0〜255の256段階)で表現されている。
【0023】
図2の例は、淡色色材として、濃色色材の半分の濃度のものを用いた場合の例である。すなわち、この例では、印刷装置50に入力する信号レベル(すなわち濃データ分解LUT及び淡データ分解LUTの出力レベル)が同じ場合、淡色色材の印刷結果の濃度は、濃色色材の印刷結果の濃度の半分になる。この例では、濃データ分解LUT90は、入力レベル0〜127の低濃度域では出力レベルが0であり、入力レベル128〜255の高濃度域では、
出力レベル=2×入力レベル−255
の関係式に従う。また、淡データ分解LUT92は、低濃度域では、
出力レベル=2×入力レベル
の関係式に従い、高濃度域では、
出力レベル=2×(255−入力レベル)
の関係式に従う。
【0024】
図2の右端に示す合成LUT94は、濃淡両方を組み合わせた場合の入出力特性を示すものであり、入力レベルは入力される原信号のレベルを、出力レベルは濃淡が合成された印刷結果の濃度(言い換えれば、合成結果の印刷濃度に対応する濃色データの信号レベル)を示す。この例では、合成LUT94は、出力レベル=入力レベルの直線である。
【0025】
図2の例では、入力レベルが0〜127の低濃度域では濃色データの出力レベルは0であり、専ら淡色色材のみを用いて印刷される。また、入力レベルが128〜255の高濃度域では、濃淡両方の色材を組み合わせて印刷が行われる。例えば、原信号のレベル(入力レベル)が127の場合、図2の濃データ分解LUT90から出力される濃色データの信号レベルは0、淡データ分解LUT92から出力される淡色データの信号レベルは255となる。ここで、淡色色材は濃色色材の半分の濃度なので、淡色データの信号レベル255に対応する印刷結果の濃度は濃色データに換算するとその半分の127となる。また、入力レベルが255の場合、濃色データの出力レベルは255、淡色データの出力レベルは0となるので、両者の合成結果は、濃色データ255に対応する濃度となる。
【0026】
図2に例示した濃データ分解LUT90及び淡データ分解LUT92の入出力関係はあくまで一例に過ぎない。原信号を分解して得た濃色データと淡色データの各々の印刷濃度を合成したものが、元の原信号に対応する印刷濃度と同じになるという関係を満たす限りにおいて、どのような濃データ分解LUT90及び淡データ分解LUT92を用いてもよい。例えば、図2では、濃データ分解LUT90及び淡データ分解LUT92の入出力関係は直線的なものであったが、それらLUTとして曲線的な関係を示すものを用いてもよい。また、淡色色材として濃色色材の1/2の濃度のものを用いるというのも一例に過ぎない。また、適用対象のすべての色に対して同一の濃データ分解LUT90及び淡データ分解LUT92を適用してもよいし、適用対象の色ごとに個別の濃データ分解LUT90及び淡データ分解LUT92を用いてもよい。
【0027】
この実施の形態では、図3に示すように、CMYKの原信号のうち、CとMとを、それぞれ濃データ分解LUT90C及び90Mと淡データ分解LUT92C及び92Mを用いて、濃色データC'及びM'と淡色データLc及びLmとに分解する。YとMの信号は濃淡分解しない。
【0028】
図1の説明に戻ると、画像処理部20の画像処理により、印刷装置50が受付可能なCMYK又はC'M'YKLcLmの印刷画像データが画像メモリ16上に生成される。この印刷画像データは、C、M、Y、Kの4原色の各分版の画像データから、あるいは更にLc、Lmを含む6色の分版の画像データから構成される。生成された印刷画像データは、画像データ送信部22により、ネットワークI/F24及びネットワーク40を介して、印刷装置50に送信される。また、プリントサーバ10は、生成された印刷画像データをいったんHDD18に保存して印刷する順番が来た時点で印刷装置50に送信したり、HDD18に保存した印刷画像データに色補正などの加工を加えた上で印刷装置50に送信したりする機能を備えていてもよい。
【0029】
プレビュー表示処理部26は、画像処理部20により生成されたCMYK又はC'M'YKLcLmに分版された印刷画像データを、表示装置60の画面で確認するためのプレビュー画像を生成する。CMYK又はC'M'YKLcLmで表現された印刷画像データを、RGB等の表示装置60に対応する色空間の画像データに変換する機能は、プレビュー表示処理部26が有していてもよいし、画像処理部20が有する色空間変換機能を一部利用することで実現してもよい。また、この実施の形態では、プレビュー表示処理部26は、印刷画像データを構成するC'、M'、Y、K、Lc、Lmの分版データのすべてを合成するだけでなく、それら分版データの内ユーザが選択した1以上の分版データを合成してプレビュー画像を生成する機能を有する。後で、この機能に関するプレビュー表示処理部26の詳細な例を説明する。
【0030】
色選択UI(ユーザーインタフェース)35は、プレビュー表示において合成する色成分(分版)を指定するためのユーザーインタフェースである。色選択UI35は、例えば、表示装置60に表示されるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)と、プリントサーバ10に接続されたポインティングデバイス等の入力装置との組合せとして実装される。色選択UI35のGUIは、例えば、C'、M'、Y、K、Lc、Lmの色成分ごとに当該色成分を合成表示の対象として選択するか否かの指定を受け付けるチェックボックスやボタンなどを含むものであってもよい(ただし、これは一例に過ぎない)。この場合、濃淡分解された原色成分については、濃色のみを選択、淡色のみを選択、濃淡両方を選択(すなわち元の原色成分自体を選択)、濃淡どちらも選択しない(すなわち元の原色成分自体を選択しない)の4つの選択肢がある。例えば、原色Cについての選択肢は、C'のみ選択、Lcのみ選択、C'及びLcを選択、C'もLcも選択しない、の4段階であり、これら選択肢がC'及びLcのチェックボックス等の選択の有無の組合せにより表現される。なお、C'及びLcの選択の有無の組合せで4つの選択肢を指定する方式は必須ではなく、例えばそれら4つの選択肢に対応する4つのチェックボックスやボタンを用いるなどと行った、他のUI方式を用いてももちろんよい。色選択UI35に対するユーザの選択結果の入力は、入力I/F32にてプリントサーバ10内に取り込まれ、制御部30に伝えられる。制御部30は、プリントサーバ10全体の制御を行うモジュールであり、入力I/F30を介して色選択UI35から受け取った選択結果を、プレビュー表示処理部26に伝える。プレビュー表示処理部26は、受け取った選択結果に従って分版合成を行い、プレビュー画像を生成する。生成されたプレビュー画像は、ビデオI/F28を介して表示装置60に送られ、表示装置60の画面に表示される。表示装置60の種類は特に限定されるものではなく、例えば液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT等といった様々な種類のものを使用してよい。
【0031】
図4に、プレビュー表示処理部26の詳細構成の一例を示す。この例では、CMYKの4原色で表現される濃淡分解前の元の印刷画像データ120のうちのC及びMの色成分が、画像処理部20内の濃淡分解処理部102にて濃淡に分解されることにより、C'M'YKLcLmの6色で表される濃淡分解済み印刷画像データ125が生成される。濃淡分解処理部102は、例えば図2及び図3を参照して説明した方式でC及びMの色成分を濃淡分解するものでよい。
【0032】
プレビュー表示処理部26は、濃淡分解済み印刷画像データ125のC'M'YKLcLmの色成分のうち、色選択UI35を用いてユーザから選択された色成分の画像(分版画像)を合成することで、分版合成プレビュー画像を構成する。分版合成プレビュー画像は、表示装置60で表示するものなので、表示装置60の色空間で表現する必要がある。この例では、表示装置60の色空間は一般的なRGBであるとする。この場合、プレビュー表示処理部26は、通常ならば、C'M'YKLcLmの6色成分の色空間からRGBへの色空間変換を行う必要がある。しかし、この実施の形態では、プレビュー表示処理部26内の色空間を担う色空間変換部108として、一般的なCMYKの4原色の色空間からRGBへの色空間変換を行うものを用いる。このようなCMYKからRGBへの色空間変換を行う色空間変換部108としては、従来広く普及しているものを利用してもよい。このような色空間変換部108は、C'M'YKLcLmの6色成分の色空間からRGBへの色空間変換を行うモジュールよりも、必要とするLUTのサイズが小さく、またLUTを用いた演算処理の負荷も低い。したがって、ソフトウエア及びハードウエアのいずれで実装するとしても、C'M'YKLcLmをRGBに変換する場合よりも、小規模なもので済む。
【0033】
このように、CMYKからRGBへの色空間変換を行う色空間変換部108を利用するために、この実施の形態では、版選択部106と淡色代替データ生成部104を備えている。
【0034】
版選択部106は、色選択UI35に対してユーザが選択した合成対象の色成分の選択結果の情報を入力I/F32及び制御部30を介して受け取り、印刷画像データのうち、合成対象の色成分(分版)を選択して、色空間変換部108へ出力する。この版選択部106の処理において注意すべきは、淡色データの扱いである。ここで注意すべきは、淡色データの取扱である。淡色データは印刷濃度の低い淡色色材を用いて印刷されるため、データ値が印刷結果の濃度よりも顕著に高い。このため、淡色データをそのまま色空間変換部108に供給したのでは、実際の印刷濃度よりもはるかに高い誤った濃度として取り扱われてしまうことになる。例えば、通常の色材の半分の濃度の淡色色材を用いる図2の例では、淡色データ値255を印刷した場合の印刷結果の濃度はそのデータ値の半分の127である。このため、淡色データ値255をそのまま色空間変換部108に当該原色の成分値として入力すると、実際の印刷濃度127の倍の255の濃度の原色として取り扱われてしまう。これに対し、濃色データはこの例では通常の当該原色の色材を用いて印刷されるので、濃色データをそのまま供給しても色空間変換部108にて正しく変換される。
【0035】
このような淡色データの取扱のために、図4の例では、淡色代替データ生成部104を設けている。淡色代替データ生成部104は、元の原色成分が濃色成分と淡色成分とに分解されているという関係を用いて、元の原色成分と濃色成分から、淡色成分の印刷のウドを表す淡色代替データ値を生成する。例えば濃色色材として通常の色材を用い、淡色色材として通常の色材の半分の濃度の色材を用いる例では、元の原色成分C及びMと、分解後の濃色データC'及びM'、淡色データLc及びLmとの間には、印刷結果の濃度に関して次のような関係が成り立つ。
C=C'+(1/2)Lc
M=M'+(1/2)Lm
【0036】
ここで、(1/2)Lc及び(1/2)Lmは、C及びMの淡色データの印刷結果の濃度である。上記関係から、以下のような関係が導かれる。
(Cの淡色データの印刷濃度)=C"=(1/2)Lc=C−C'
(Mの淡色データの印刷濃度)=M"=(1/2)Lm=M−M'
【0037】
このような関係から求められる代替データC"=C−C'、及びM"=M−M'は、それぞれ対応する淡色データLc及びLmの印刷濃度を、通常の色材(この例では濃色色材と等しい)のための濃度値で表現した値となる。なお、以上の説明では、淡色色材の濃度が通常の色材の濃度の2分の1である場合の例を用いたが、C"=C−C'、及びM"=M−M'の関係は、濃色色材として通常の色材(すなわち元のCMYKのC、M成分に対応した色材)を用いるものであれば、常に成り立つ。すなわち、濃淡分解の原理上、元の原色成分の印刷濃度は、濃淡分解後の濃色成分の印刷濃度と淡色成分の印刷濃度との和に等しく、元の原色成分と濃色成分とは同じ通常色材を用いているので、濃度データのスケールが同一であり、単純に前者から後者を減算すれば、淡色成分の印刷濃度をその通常色材のスケールで表現したものとなる。このことは、淡色色材の濃度が通常色材の濃度とどのような関係にあるかによらず成り立つ。
【0038】
淡色代替データ生成部104は、上述の関係を用いて淡色データLcの代替データC"としてC−C'を、淡色データLmの代替データM"としてM−M'をそれぞれ計算し、求めた代替データC"及びM"を版選択部106に供給する。このために、淡色代替データ生成部104には、CMYKの元の印刷画像データ120からC及びMの成分が、濃淡分解済み印刷画像データ125のうちの濃色成分C'及びM'が、それぞれ入力される。
【0039】
版選択部106には、元の印刷画像データ120のC,M,Y,Kの各色成分の分版データ、濃淡分解済み印刷画像データ125の各濃色成分C'及びM'の分版データ、及び淡色代替データ生成部104が生成した代替データC"及びM"の分版データが入力される。そして、版選択部106は、それら入力される分版データ群の中から、色選択UI35に対する選択結果に応じた分版データを選択し、それら選択した分版データを色空間変換部108に供給する。
【0040】
ここで、版選択部106は、濃淡分解されない色成分(この例ではY及びK)については、単にその色成分が合成対象に選択されていればその色成分の分版データを、色空間変換部108の当該色成分の入力データとして供給し、選択されていなければ当該色成分の入力データとして0を供給する。
【0041】
一方、濃淡分解される色成分(この例ではC及びM)については、版選択部106は、図5A及び図5Bに示した選択ルールに従って、色空間変換部108の当該色成分の入力に与える分版データを切り替える。原色Cを例にとると、版選択部106は図5Aに示すように、合成表示の対象として濃色成分C'及び淡色成分Lcの両方が選択された場合は元の印刷画像データ120の原色成分Cの分版データを、濃色成分C'のみが選択された場合は濃淡分解済み印刷画像データの濃色成分C'の分版データを、淡色成分Lcのみが選択された場合は淡色代替データC"の分版データを、それぞれ色空間変換部108のC入力に供給する。なお、濃色成分C'及び淡色成分Lcのどちらも選択されなかった場合は、版選択部106は、色空間変換部108のC入力に0(色成分なしを示すデータ値)を供給する。原色Mについても、図5Bに示すように、原色Cと同様の選択ルールに従って版選択部106が色空間変換部108に供給する分版データを選択する。
【0042】
例えば、原色Cについては淡色成分のみ、Mについては濃色及び淡色の両成分が選択され、Y及びKの両成分も合成表示対象として選択された場合、版選択部106は、C"、M、Y、Kの各分版データを色空間変換部108に供給する。また、例えば、原色Cについては濃淡両成分とも非表示、Mについては濃色成分のみを表示、Yは非表示、Kは表示との選択がなされた場合は、版選択部106は、M'及びKの各分版データを色空間変換部108に供給する。
【0043】
色空間変換部108は、版選択部106から供給されるC,M,Y,K各成分の分版データを受け取り、それらの組合せに対してCMYKからRGBへの色空間変換処理を行う。この変換処理は、例えば印刷画像データの画素単位で行われる。変換結果のR,G,Bの各成分のデータは、分版合成画像生成部110に入力される。
【0044】
分版合成画像生成部110は、入力されたR,G,B各成分のデータを、例えば表示装置60の表示に適した1つの画像ファイル形式(例えばBMP形式)に変換することで、表示用の分版合成画像データを生成する。生成された分版合成画像データ(RGB)は、プレビュー画像生成部114に入力される。
【0045】
濃度値画像生成部112は、プレビュー画面内の表示コンテンツの1つとして、濃淡分解済み印刷画像データ125における各色成分の濃度を数値で表示した濃度値画像を生成する。例えば、表示装置60に表示されたプレビュー画面上で、ユーザがポインティングデバイス等を用いて注目する画素を指定すると、濃度値画像生成部112は、濃淡分解済み印刷画像データ125におけるその画素のC'、M'、Y、K、Lc、Lmの各成分の値を取得し、それら値をリスト表示する濃度値画像を生成する。生成された濃度値画像はプレビュー画像生成部114に入力される。
【0046】
プレビュー画像生成部114は、分版合成画像生成部110から供給される分版合成画像と、濃度値画像生成部112から供給される濃度値画像とを1つの表示ウインドウ内に並べたプレビュー画像を生成する。生成されたプレビュー画像は、ビデオI/F28を介して表示装置60にて表示される。
【0047】
以上に説明したように、図4に例示したプレビュー表示処理部26は、C'、M'、Y、K、Lc、Lmのうちの任意の分版の組合せの合成画像をRGBに色空間変換する処理を、従来広く用いられているCMYKからRGBへの色空間変換部108を用いて実行する。
【0048】
以上に説明した実施の形態は、あくまで説明のための1つの例に過ぎず、本発明の範囲内で様々な変形が可能である。
【0049】
例えば、図6に示す変形例は、図4の例の淡色代替データ生成部104の代わりに、濃淡分解済み印刷画像データ125の淡色データLc,Lmから淡色代替データC",M"を生成する淡色代替データ生成部104aを備える。淡色代替データ生成部104aは、淡色データLc,Lmから淡色代替データC",M"を求めるために、Lc,LmとC",M"との関係を用いる。この関係の一例を図7に示す。図7の例は、原色Cの淡色データLcと代替データC"との関係150を示しており、これは、Lc用の淡色色材が、Lcの全定義域に渡って、原色Cの色材の半分の濃度である場合の例である。淡色代替データ生成部104aは、入力された淡色データLcに対応する代替データC"をこの関係150から求め、版選択部106に供給する。この関係150は、淡色データLcの様々な値に対する実際の印刷結果の濃度を測定する等といった実験などに基づいて作成すればよい。以上、Lcを例にとって説明したが、Lmについても同様である。この関係150の実装は特に限定されるものではなく、例えばLUT又は関数などであってもよく、またソフトウエアとして実装してもよいしハードウエアとして実装してもよい。
【0050】
なお、図4の例は、既存の色成分同士の引き算のみで淡色代替データを計算するので(例えばC"=C−C')、LUTや関数などを用いる図6の変形例よりも、シンプルなシステム構成となる。
【0051】
また、図2及び図3の例では、濃淡分解用のLUTを用いて個々の原色ごとに濃淡分解を行ったが、これは必須のことではない。本発明は、濃淡分解の仕方には依存しない。例えば、原信号CとMの組合せを入力とする2次元LUTを用いて、濃淡分解結果C',M',Lc及びLmの組合せを得る方式にも、本発明は適用可能である。
【0052】
また、上記実施の形態は、C及びMを濃淡分解する場合の例であったが、これは一例に過ぎない。C、M、Y、Kのうち1以上を濃淡分解するケース一般に本発明は適用可能である。
【0053】
また、以上では、印刷装置50の色空間としてCMYK、表示装置60の色空間としてRGBを用いる場合を説明したが、印刷装置50及び表示装置60がそれぞれ別の色空間を用いる場合にも、本発明は適用可能である。一般化すれば、本発明は、印刷装置の色空間のm色(mは1以上の整数)の原色成分の組合せで色値が表現される第1の印刷画像データにおいて、m色の原色成分のうちの分解対象のn色(nは1以上m以下の整数)の原色成分を濃色成分と淡色成分とに分解することにより、(m+n)色の色成分で色値が表現される濃淡分解済みの第2の印刷画像データを生成し、この第2の印刷画像データを印刷装置に供給して印刷させると共に、p色(pは1以上の整数)の原色成分の組合せで表現される色空間の表示装置とを用いるシステム一般に適用可能である。
【0054】
また、本発明の適用対象は、図1に例示したプリントサーバ10に限るものではなく、印刷装置、複合機、クライアントコンピュータ(PC、ワークステーションなど)等といった他の装置にも適用可能である。
【0055】
以上に例示したプレビュー表示のための分版合成機能は、一つの例では、汎用のコンピュータに上述の処理を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、RAMおよびリード・オンリー・メモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)コントローラを経由して接続されたHDD、各種I/O(入出力)インターフェース等が、バスを介して接続された回路構成を有する。バスには、ローカルエリアネットワーク等のネットワークに接続するためのネットワークインターフェースが接続されていてもよい。また、そのバスに対し、例えばI/Oインターフェース経由で、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタなどが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、ハードディスクドライブ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。インストールされたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した分版合成表示機能が実現される。また、なお、それら機能モジュール群のうちの一部又は全部を、専用LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)、ディスクリート回路等のハードウエア回路として構成してもよい。
【符号の説明】
【0056】
10 プリントサーバ、12,24 ネットワークI/F、14 画像データ入力部、16 画像メモリ、18 HDD、20 画像処理部、22 画像データ送信部、26 プレビュー表示処理部、28 ビデオI/F、30 制御部、32 入力I/F、35 色選択UI、40,80 ネットワーク、50 印刷装置、60 表示装置、102 濃淡分解処理部、104,104a 淡色代替データ生成部、106 版選択部、108 色空間変換部、110 分版合成画像生成部、112 濃度値画像生成部、114 プレビュー画像生成部、120 元の印刷画像データ、125 濃淡分解済み印刷画像データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置の色空間のm色(mは1以上の整数)の原色成分の組合せで色値が表現される第1の印刷画像データにおいて、m色の原色成分のうちの分解対象のn色(nは1以上m以下の整数)の原色成分を濃色成分と淡色成分とに分解することにより、(m+n)色の色成分で色値が表現される濃淡分解済みの第2の印刷画像データを生成する濃淡分解手段と、
印刷装置の色空間のm色の原色成分の組合せで表現される色値を、表示装置の色空間のp色(pは1以上の整数)の原色成分の組合せで表現される色値に変換し、変換結果の色値を表示装置に供給する変換手段と、
(m+n)色の色成分のうち合成表示の対象として選択された各色成分を印刷画像データから抽出して変換手段に供給する供給手段であって、分解対象の原色成分について淡色成分のみが合成表示の対象として選択されている場合、第1の印刷画像データの当該原色成分、第2の印刷画像データに含まれる当該原色成分に対応する濃色成分及び淡色成分のうちの少なくとも1つを用いて、印刷装置で印刷した場合に当該淡色成分の値と同等の濃度となる当該原色成分の値を求め、求めた値を変換手段に供給する供給手段と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記供給手段は、合成表示の対象としてある原色成分のうちの淡色成分が選択された場合に、第1の印刷画像データの当該原色成分から第2の印刷画像データに含まれる当該原色成分の濃色成分を減算して得られる減算結果を、印刷装置で印刷した場合に当該淡色成分の値と同等の濃度となる当該原色成分の値として前記変換手段に供給する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
コンピュータを、
印刷装置の色空間のm色(mは1以上の整数)の原色成分の組合せで色値が表現される第1の印刷画像データにおいて、m色の原色成分のうちの分解対象のn色(nは1以上m以下の整数)の原色成分を濃色成分と淡色成分とに分解することにより、(m+n)色の色成分で色値が表現される濃淡分解済みの第2の印刷画像データを生成する濃淡分解手段、
印刷装置の色空間のm色の原色成分の組合せで表現される色値を、表示装置の色空間のp色(pは1以上の整数)の原色成分の組合せで表現される色値に変換し、変換結果の色値を表示装置に供給する変換手段、
(m+n)色の色成分のうち合成表示の対象として選択された各色成分を印刷画像データから抽出して変換手段に供給する供給手段であって、分解対象の原色成分について淡色成分のみが合成表示の対象として選択されている場合、第1の印刷画像データの当該原色成分、第2の印刷画像データに含まれる当該原色成分に対応する濃色成分及び淡色成分のうちの少なくとも1つを用いて、印刷装置で印刷した場合に当該淡色成分の値と同等の濃度となる当該原色成分の値を求め、求めた値を変換手段に供給する供給手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−26726(P2013−26726A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158033(P2011−158033)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【特許番号】特許第4900527号(P4900527)
【特許公報発行日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】