説明

画像処理装置

【課題】 隣り合って表示される2画像のつなぎ目がぼやけて表示されることを低減可能な画像処理装置を提供すること。
【解決手段】 画像処理装置は、第1画像と第2画像が入力され、入力第1画像及び入力第2画像をつなぎ合わせた合成画像を生成する画像合成部3と、画像合成部3で生成された合成画像を受け取り、受け取った合成画像に対しフィルタ処理するフィルタ処理部4とを備える。フィルタ処理部4は、受け取った合成画像における第1画像部分の画素を平滑化処理する際、該合成画像における第2画像部分の画素を参照せずにフィルタ処理し、受け取った合成画像における第2画像部分の画素を平滑化処理する際、該合成画像における第1画像部分の画素を参照せずにフィルタ処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに隣り合う複数映像を合成処理する場合において、合成される複数映像の境界部分を処理する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記のような画像処理装置の中には、表示画面の横方向に、例えば2つ画像A,Bを隣り合わせに合成するものがある。また、これら2つの画像A,Bの合成画像において境界部分の画質を改善するために、画像A,Bのそれぞれにエッジ強調処理が実施される場合があり、これによって、境界部分が鮮明に表現される(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2002−354291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の手法では、エッジ強調による、各画像のざらつき感が発生するという問題点があった。
【0004】
具体的には、合成画像を表示した際、隣り合う各画像のつなぎ目を境に輝度レベルが大きく変化するため、このつなぎ目部分近傍がエンハンスされてしまう。このような合成画像が表示されると、その観視者には、見た目上品位の低下したように感じさせたり、不自然さを感じさせたりしてしまうことがある。
【0005】
同様の問題点は、レターボックス画像を生成する場合においても、有効画像部分と、それに合成される周辺パネル部分(黒帯部分)とのつなぎ目においても起こりうる。
【0006】
本発明は、上記のような問題点を考慮し、上記のような合成画像のつなぎ目に発生しうる不自然さを低減可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、画像処理装置であって、第1画像と第2画像が入力され、入力第1画像及び入力第2画像をつなぎ合わせた合成画像を生成する画像合成部と、画像合成部で生成された合成画像を受け取り、受け取った合成画像に対しフィルタ処理するフィルタ処理部とを備え、フィルタ処理部は、受け取った合成画像における第1画像部分の画素を平滑化処理する際、該合成画像における第2画像部分の画素を参照せずにフィルタ処理し、受け取った合成画像における第2画像部分の画素を平滑化処理する際、該合成画像における第1画像部分の画素を参照せずにフィルタ処理する。
【発明の効果】
【0008】
上記の通り、本画像処理装置によれば、第1画像及び第2画像部分FP,SPの第3のフィルタ領域FR3では、ある画素値は、その画素値と、その左右2画素分の画素値から決定される。これにより、平滑化処理の効いた滑らかな合成画像が得られる。これに加えて、第1画像部分FPにおける第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2の画素値を決定する際、第2画像部分SPの第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5の画素値が参照されない。同様に、第2画像部分SPの第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5の画素値を決定する際、第1画像部分FPの第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2の画素値が参照されない。これによって、第1画像部分FPと第2画像部分SPの境界周辺で不自然な画像平滑化が抑制され、各画像の品位が向上する。処理により、合成画像のつ
なぎ目に発生しうる不自然さを低減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像処理装置について説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。図1において、画像処理装置は、第1の画像入力部1と、第2の画像入力部2と、画像合成部3と、フィルタ処理部4と、フィルタ制御部5とを備えている。
【0011】
第1の画像入力部1は、入力端子を介して第1の映像信号を受け取り、受け取った映像信号に従って第1の画像を生成する。
【0012】
第2の画像入力部2は、入力端子を介して第2の映像信号を受け取り、受け取った映像信号に従って第2の画像を生成する。
【0013】
画像合成部3は、第1の画像入力部1で生成された第1の画像と、第2の画像入力部2で生成された第2の画像とを受け取り、例えば、受け取った2画像を隣り合わせにつなぎ合わせて合成し、その合成結果である合成画像を生成する。
【0014】
フィルタ処理部4は、画像合成部3で生成された合成画像を受け取り、フィルタ制御部5の制御下で、受け取った合成画像に対してフィルタ処理を行う。このフィルタ処理済みの合成画像を、フィルタ処理部4は、出力映像信号として、例えばディスプレイ表示のために出力する。
【0015】
図2は、出力映像信号においてフィルタ処理部4がどのようにフィルタ処理するかを示す模式図である。図2には、出力映像信号が表す、フィルタ処理済みの合成映像MPが模式的に示されている。合成映像MPは、図2に示すように、例えば、第1の画像部分FPと、第2の画像部分SPとから構成される。
【0016】
このような第1画像部分FPにおいて、右端の縦方向画素列(以下、第1画素列という)は、後述の第1のフィルタ領域FR1と定義され、第1画素列の左隣の画素列(以下、第2画素列という)は、後述の第2のフィルタ領域FR2と定義される。
【0017】
また、第1の画像部分FPにおいて、左端から2番目の縦方向画素列(以下、第3画素列という)は、後述の第4のフィルタ領域FR4と定義され、左端の縦方向画素列(以下、第4画素列という)は第5のフィルタ領域FR5と定義される。
【0018】
さらに、第1の画像部分FPにおいて、第1〜第4画素列以外は、第3のフィルタ領域FR3と定義される。
【0019】
第2画像部分SPにおいても、第1画像部分FPと同様の第1〜第5のフィルタ領域FR1〜FR5が定義される。
【0020】
本実施形態では、フィルタ処理部4は、少なくとも第1画像部分FPと第2画像部分SPとの境界部分近傍の画素列、つまり、第1画像部分FPにおける第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2と、第2画像部分FPにおける第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5に対して特徴的なフィルタ処理を実施する。具体的には、第1画像部分FPにおける第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2の画素値を決定する際、第2画像部分SPの第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5の画素値が参照されない。また、第2画像部分SPの第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5の画素値を決定する際、第1画
像部分FPの第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2の画素値が参照されない。
【0021】
上記のフィルタ処理を実施するため、フィルタ処理部4は、図3に示すようなハードウェア構成を有している。なお、図3の例では、フィルタ処理部4は、横方向1ラインのある画素値を決定するために、その画素値に加え、左右方向それぞれ2画素分の値を参照するような構成になっている。
【0022】
図3において、フィルタ処理部4は、同期信号の入力端子41と、合成画像の入力端子42と、4個の遅延器43〜46と、カウンタ47と、5個のセレクタ48〜412と、5個の乗算器413〜417と、加算器418と、出力端子419とを有している。なお、説明の便宜のため、図3には、フィルタ制御部5も示されている。
【0023】
入力端子41には、単位画素(1画素)の値がフィルタ処理部4に入力されるタイミングを規定する同期信号が入力される。入力同期信号は、各遅延器43〜46と、カウンタ47とに与えられる。
【0024】
入力端子42には、上記同期信号に従って、前述の合成映像MPが横方向1ラインに沿って、1画素ごとにその画素値が入力される。入力画素値は、遅延器43と、セレクタ48の端子aとに与えられる。
【0025】
遅延器43〜46それぞれ、自身に入力された画素値に対し、同期信号1クロック分の遅延を与える点で共通する。
【0026】
但し、遅延器43で遅延が与えられた画素値は、後段の遅延器44と、セレクタ48の端子bと、セレクタ49の端子a,bに出力される。
【0027】
また、遅延器44で遅延が与えられた画素値は、後段の遅延器45と、セレクタ48の端子cと、セレクタ49の端子cと、セレクタ410の端子a,b,cと、セレクタ411の端子cと、セレクタ412の端子cとに出力される。
【0028】
また、遅延器45で遅延が与えられた画素値は、後段の遅延器46と、セレクタ411の端子a,bと、セレクタ412の端子bとに出力される。
【0029】
カウンタ47は、入力同期信号におけるクロック数をカウントして、カウント値をフィルタ制御部5に出力する。
【0030】
セレクタ48〜412はそれぞれ、端子a〜cを有しており、フィルタ制御部5からの選択信号に従って、端子a〜cのいずれか1つの入力画素値を選択する。選択された各画素値は、加算器418に出力される。
【0031】
ここで、フィルタ制御部5は、図4に示すようなテーブル51を内部に保持する。テーブル51は、前述のフィルタ領域FR1〜FR5毎に、セレクタ48〜412のどの端子を選択すべきかが記述されている。例えば、フィルタ領域FR1については、セレクタ48の端子c、セレクタ49の端子c、セレクタ410の端子c、セレクタ411の端子b及びセレクタ412の端子aを選択することが記述される。他のフィルタ領域FR2〜FR5についても、図示したように選択することが記述される。
【0032】
フィルタ制御部5は、カウンタ47からのカウント値に従って、第1〜第5のフィルタ領域FR1〜FR5のいずれかを選択し、テーブル51から、選択したフィルタ領域に対応する各セレクタ48〜412の端子、つまりa〜cのいずれかを読み出す。読み出され
たa〜cのいずれかは対応するセレクタ48〜412に出力される。
【0033】
ここで、カウント値に対応してどのフィルタ領域を選択すべきかは、合成画像MPの横方向1ラインを構成する画素数、第1画像部分FPの横方向1ラインを構成する画素数、第2画像部分SPの横方向1ラインを構成する画素数により少なくとも決定される。
【0034】
再度、図3を参照する。乗算器413〜417は、セレクタ413〜417の出力画素値に対し係数(1/5)を乗じて、加算器418に出力する。
【0035】
加算器418は、各乗算器413〜417の出力値を加算して、出力映像の1画素分を出力端子419に出力する。
【0036】
以上の処理は、合成画像MP(図2参照)の各画素に対して行われ、その結果、加算器418からは合成画像MP全体をフィルタ処理したものが、フィルタ処理部4からの出力映像信号とされる。
【0037】
以下、第1画像FPと第2画像SPの境界部分に対するフィルタ処理部4及びフィルタ制御部5の処理(フィルタ処理)の具体例を説明する。
【0038】
図5は、合成画像MPにおける第1画像FPと第2画像SPの境界部分の拡大図である。図5には、第1画像FPと第2画像SPの境界周辺の画素として、8個の画素Pa〜Phが示されている。
【0039】
まず、画素Paは、第1画像FPの画素であって、合成画像MPにおける左端から797番目の画素である。画素Pbは、第1画像FPの画素であって、合成画像MPにおける左端から798番目の画素である。画素Pcは、第1画像FPの画素であって、合成画像MPの799番目の画素である。画素Pdは、第1画像FPの画素であって合成画像MPの800番目の画素である。画素Pdは、第1画像FPにおいて右端の画素でもある。
【0040】
画素Peは、第2画像SPの画素であって合成画像MPの801番目の画素である。画素Peは、第2画像SPにおいて左端の画素でもある。画素Pfは、第2画像SPの画素であって合成画像MPの802番目の画素である。画素Pgは、第2画像SPの画素であって合成画像MPの803番目の画素である。画素Phは、第2画像SPの画素であって合成画像MPの804番目の画素である。
【0041】
以下、図3〜図5を参照して、画素Pdをフィルタ処理する場合について説明する。画素Pdをフィルタ処理するとき、フィルタ処理部4に、画素Pdの値(以下、便宜上、画素値Pdという。他の画素についても同様である。)が入力されてから、2クロック後に処理されるため、合成画像MPの入力端子42に画素値Pfがあり、遅延器43に画素値Peがあり、遅延器44に画素値Pdがあり、遅延器45に画素値Pdがあり、遅延器46に画素値Pcがある。
【0042】
このとき、カウンタ47の出力からフィルタ制御部5が第1のフィルタ領域FR1を選択する。この選択に従って、セレクタ48は、端子c、つまり遅延器44の出力である画素値Pdを選択し(図4参照)、後段の乗算器413に出力する。乗算器413は、入力画素値Pdに係数(1/5)を乗じて、その乗算結果を加算器418に出力する。
【0043】
セレクタ49は、フィルタ制御部5の選択に従って、端子c、つまり遅延器44の出力である画素値Pdを選択し、後段の乗算器414に出力する。乗算器414は、入力画素値Pdに係数(1/5)を乗じて、その乗算結果を加算器418に出力する。
【0044】
セレクタ410もまた、フィルタ制御部5の選択に従って、端子c、つまり遅延器44の出力である画素値Pdを選択する。乗算器415は、セレクタ410の出力画素値Pdに係数(1/5)を乗じて、その乗算結果を加算器418に出力する。
【0045】
セレクタ411は、フィルタ制御部5の選択に従って、端子b、つまり遅延器45の出力である画素値Pcを選択する。乗算器416は、セレクタ411の出力画素値Pcに係数(1/5)を乗じて、その乗算結果を加算器418に出力する。
【0046】
セレクタ412は、フィルタ制御部5の選択に従って、端子a、つまり遅延器46の出力である画素値Pbを選択する。乗算器417は、セレクタ412の出力画素値Paに係数(1/5)を乗じて、その乗算結果を加算器418に出力する。
【0047】
加算器418は、乗算器413〜417の乗算結果を加算して、画素Pdの平滑化処理の結果として出力端子419に出力する。今回の場合、3×画素値Pd×(1/5)+画素値Pc×(1/5)+画素値Pb×(1/5)が出力される。以上の演算によって、第1画像FPである画素Pdの平滑化処理をするときに、第2画像SPの画素値Pe,Pfを加算しないため、第2画像SPの影響を受けない平滑化処理結果を出力することが可能となる。
【0048】
また、同様に、1クロック後の画素Peに対するフィルタ処理は、合成画像の入力端子42に画素値Pgがあり、遅延器43に画素値Pfがあり、遅延器44に画素値Peがあり、遅延器45に画素値Pdがあり、遅延器46に画素値Pcがある。
【0049】
フィルタ制御部5は、カウンタ47の出力より、第5のフィルタ領域FR5を選択する。その結果、加算器418には、セレクタ48の出力として画素値Pg×(1/5)と、セレクタ49の出力として画素値Pf×(1/5)と、セレクタ410,411,412の出力として画素値Peとが入力される。よって、第2画像SPである画素Peの平滑化処理をするときには、第1画像FPの画素Pd,Pcを加算しないため、第1画像FPの影響を受けない平滑化処理を実施した平滑化処理結果を出力する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置によれば、第1及び第2画像部分FP,SPの第3のフィルタ領域FR3では、ある画素値は、その画素値と、その左右2画素分の画素値から決定される。これにより、平滑化処理の効いた滑らかな合成画像が得られる。これに加えて、第1画像部分FPにおける第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2の画素値を決定する際、第2画像部分SPの第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5の画素値が参照されない。同様に、第2画像部分SPの第4及び第5のフィルタ領域FR4,FR5の画素値を決定する際、第1画像部分FPの第1及び第2のフィルタ領域FR1,FR2の画素値が参照されない。これによって、第1画像部分FPと第2画像部分SPの境界周辺で不自然な画像平滑化が抑制され、各画像の品位が向上する。
【0051】
なお、画像合成部3は、必要に応じて、図6に示すように、例えばディスプレイ(図示せず)の画面サイズとの表示互換性をとるために周辺パネル(以下、黒帯という)BPを追加する場合がある。このような場合、境界部分BF1に加え、黒帯BPと、第1の画像部分FP又は第2の画像部分SPとの境界部分FRxに対しても、同様のフィルタ処理を行っても構わない。ここで、境界部分BF1とは、図2に示すフィルタリング領域を意味する。
【0052】
ここで、図6の例では、黒帯部分BPは、合成画像MPの上端、下端、左端及び右端に追加されているが、これに限らず、上下端のみ、又は左右端のみに追加される場合もある

【0053】
また、本実施形態では、ハードウェアのフィルタ処理部4について説明したが、これに限らず、フィルタ処理部4は、ソフトウェア、つまりプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体で実現されても構わない。また、フィルタ処理部4は、上記プログラムと協働して動作するコンピュータであっても構わない。また、上記プログラムは、伝送媒体中を伝送され、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働しても構わない。ここで、記録媒体としては、ROM、CD−ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。また、上述のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明に係る画像処理装置は、合成画像のつなぎ目に発生しうる不自然さを低減することが求められる、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置の全体構成を示すブロック図
【図2】図1のフィルタ処理部4がどのようにフィルタ処理するかを示す模式図
【図3】図1に示すフィルタ処理部4のハードウェア構成を示す模式図
【図4】図1に示すフィルタ制御部5が保持するテーブル51を示す模式図
【図5】合成画像MPにおける第1画像FPと第2画像SPの境界部分の拡大図
【図6】合成画像MPの代替例を示す模式図
【符号の説明】
【0056】
1 第1の画像入力部
2 第2の画像入力部
3 画像合成部
4 フィルタ処理部
41,42 入力端子
43〜46 遅延器
47 カウンタ
48〜412 セレクタ
413〜417 乗算器
418 加算器
419 出力端子
5 フィルタ制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置であって、
第1画像と第2画像が入力され、入力第1画像及び入力第2画像をつなぎ合わせた合成画像を生成する画像合成部と、
前記画像合成部で生成された合成画像を受け取り、受け取った合成画像に対しフィルタ処理するフィルタ処理部とを備え、
前記フィルタ処理部は、
受け取った合成画像における第1画像部分の画素を平滑化処理する際、該合成画像における第2画像部分の画素を参照せずにフィルタ処理し、
受け取った合成画像における第2画像部分の画素を平滑化処理する際、該合成画像における第1画像部分の画素を参照せずにフィルタ処理する、
画像処理装置。
【請求項2】
前記フィルタ処理部は、前記第1画像部分において、前記第2画像部分との境界近傍の画素に対し平滑化処理する際、処理対象となる画素の該第1画像部分における周辺画素のみを用い、前記第2画像部分において、前記第1画像部分との境界近傍の画素に対し平滑化処理する際、処理対象となる画素の該第1画像部分における周辺画素のみを用いる、
請求項1に記載の画像処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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