説明

画像形成システム及びサーバ切換方法

【課題】複数の画像形成装置の中から代替サーバとする画像形成装置を選別して切り換える画像形成システムを提供する。
【解決手段】無線ネットワークを介して無線端末と通信する無線通信手段と、有線ネットワークを介して接続された外部機器と通信する有線パケット送信手段とを有する画像形成装置が前記有線ネットワークを介して複数接続されている画像形成システムにおいて、第1の画像形成装置がサーバとして機能し、電力供給状態がスタンバイモードの状態にある場合、前記第1の画像形成装置が外部電源からの電源供給が断たれた電源オフ状態となったとき、前記第1の画像形成装置は前記有線パケット送信手段により有線ネットワークを介して、第2の画像形成装置に対して前記第2の画像形成装置が代替サーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバとして機能している画像形成装置を切り換える画像形成システム及びサーバ切換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能、あるいは、画像ファイリング機能などの複数の機能を有した画像形成装置がある。また、このような画像形成装置は、ネットワークを介して複数の画像形成装置と接続されている。省電力化のために、画像形成システムの一台の画像形成装置をサーバとしてスタンバイモードで待機し、他の画像形成装置は省電力モードで待機している。
【0003】
特許文献1には、画像形成装置の一台が無線端末からの無線パケットと有線パケットを送受信できるスタンバイモードで待機しており、他の複数の画像形成装置は優先パケット受信部のみ給電された省電力モードで待機する構成が開示されている。このとき、無線端末が無線ネットワークを介してスタンバイモードの画像形成装置に省電力モードの画像形成装置において特定の処理の実行を通知すると、通知を受けた画像形成装置は、有線ネットワークを介して省電力モードの画像形成装置をスタンバイモードにして、特定の処理を実行させることにより、省電力を実現させている。
【特許文献1】特開2006−345102
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、スタンバイモードでサーバとして機能している画像形成装置の電源が突然落とされてしまうと、サーバとしての画像形成装置は、有線ネットワークを介して他の複数の省電力モードの画像形成装置をスタンバイモードに切り換えられなくなり、すべての画像形成装置が使用不能になるという問題点があった。
【0005】
したがって、本発明は、サーバとして機能している画像形成装置の電源が突然オフしても、他の複数の画像形成装置の中から代替サーバとする画像形成装置を選別することによって、サーバとしての役割を継続させる画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成システムは、無線ネットワークを介して無線端末と通信する無線通信手段と、有線ネットワークを介して接続された外部機器と通信する有線パケット送信手段とを有する画像形成装置が前記有線ネットワークを介して複数接続されている画像形成システムにおいて、第1の画像形成装置がサーバとして機能し、電力供給状態がスタンバイモードの状態にある場合、前記第1の画像形成装置が外部電源からの電源供給が断たれた電源オフ状態となったとき、前記第1の画像形成装置は前記有線パケット送信手段により有線ネットワークを介して、第2の画像形成装置に対して前記第2の画像形成装置が代替サーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する。
【発明の効果】
【0007】
画像形成システムの省電力状態を保ちつつ、スタンバイモードでサーバとして機能している画像形成装置にトラブルが起きたときでも、有線ネットワークで接続されている他の画像形成装置に影響を与えることなく安定して動作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、この発明が適用可能な画像形成装置の主要部を示す。図1に示す画像形成装置は、画像情報を、例えばハードコピーもしくはプリントアウトと称される出力画像として出力するための画像形成部本体100、画像形成部本体100に対して画像出力に用いられる任意サイズの用紙(出力媒体)を供給可能な用紙供給部200、画像形成部本体100において画像形成される対象である画像情報を、画像情報を保持した対象物(以下原稿と称する)から画像データとして取り込むスキャナ106を有する。なお、スキャナ106には、原稿がシート状である場合、画像出力の形成あるいは画像情報の取り込み(以下読み取りと称する)終了後、読み取りが終了した原稿を読み取り位置から排出位置に排出し、次の原稿を読み取り位置に案内する自動原稿送り装置300が一体的に設けられている。また、画像形成部本体100における画像形成の開始や、スキャナ106による原稿の画像情報を読み取るための開始を指示するための指示入力部、すなわちコントロールパネル(操作部)113がMFP1の所定の位置、例えばスキャナ106の前面の端部に、設けられている。
【0009】
次に、この画像形成装置の内部構造のブロック図を図2及び図3に示す。画像形成装置は、補助電源12、CPU13、North Bridge14、SDRAM15、FROM16、South Bridge17、Ether PHY18、LAN19、Wireless LAN20、HDD21、USB22を有している。
【0010】
補助電力供給手段としての補助電源12は、外部電源11と接続されており、代替サーバ選別手段であるCPU13、North Bridge14、記憶手段であるSDRAM15および有線パケット送信手段であるEther PHY18と電源の間に設置されている。補助電源12は、例えば、図3に示すようにコンデンサ23である。ここで、画像形成装置の電力供給状態がスタンバイモードに設定されているとき、電源11から各部に給電される。画像形成装置の電源がオフに切り換えられても、補助電源12は、しばらくの間CPU13、North Bridge14、SDRAM15Ether PHY18に給電することができる。
【0011】
CPU13は、画像形成装置を構成する各部の制御および演算処理をする。North Bridge14は、メモリ制御をする。SDRAM15は、ワークメモリとして機能する。FROM16は、プログラム格納用として機能する。South Bridge17は、I/O制御をする。Ether PHY18は、ネットワーク制御をする。LAN19は、他の画像形成装置とLANケーブルを用いて接続するLAN端子である。Wireless LAN20は、無線端末と無線通信する無線LAN端子である。HDD21は、各種情報を記録する。USB22は外部機器とUSB接続するUSB端子である。
【0012】
次に、図4を用いて、複数の画像形成装置が有線ネットワークで接続された画像形成システムについて説明する。図4(a)に示すように、5台の画像形成装置が有線ケーブルを介して、それぞれ接続されている場合について説明する。
【0013】
画像形成装置5はサーバとして機能するように設定され、画像形成装置1のみが無線端末から無線パケットをWireless LAN20を介して送受可能である、画像形成装置5は、有線ネットワークで接続された画像形成装置1、画像形成装置2、画像形成装置3、画像形成装置4に対して有線パケット送受信できるスタンバイモードで待機している。
【0014】
画像形成装置1、画像形成装置2、画像形成装置3、画像形成装置4のそれぞれは、有線パケット受信手段であるEther PHY18のみに給電された省電力モードで待機している。
【0015】
図4(a)に示すように、サーバとして機能する画像形成装置5は、無線端末からWireless LAN20を介して、省電力モードの画像形成装置1に対する印刷の指示がなされた無線パケットを受信した場合、省電力モードで待機している画像形成装置1に有線ネットワークを介して印刷指示を示す情報および画像形成装置1をスタンバイモードへ移行させる情報のパケットを送信する。そして、画像形成装置1は、省電力モードからスタンバイモードへ移行する。
【0016】
ここで、図4(b)、(c)に示すように、サーバとして機能する画像形成装置5の電源が突然オフされた場合について説明する。画像形成装置1、画像形成装置2、画像形成装置3、画像形成装置4は省電力モードで待機しているので、サーバとして機能する画像形成装置5が電源オフされて動作しない状態になった場合、サーバとして機能する画像形成装置5は、省電力モードで待機している画像形成装置1、画像形成装置2、画像形成装置3、画像形成装置4をスタンバイモードに移行させられなくなる。
【0017】
ここで、図4(b)に示すように、サーバである画像形成装置5の電源が突然オフした場合、充電された補助電源12が、CPU13、North Bridge14、SDRAM15、Ether PHY18に給電する。そのため、画像形成装置5の電源がオフされた場合でも、補助電源12に充電されている電力によって、画像形成装置5の主要部は動作状態を維持する。画像形成装置5が動作状態を維持している間に、画像形成装置5は、省電力モードで待機している画像形成装置1、画像形成装置2、画像形成装置3、画像形成装置4から、画像形成装置5の代わりに代替サーバとする画像形成装置を選別する。画像形成装置5は、選別した画像形成装置に対して、有線ネットワークを介して、スタンバイモードへ移行させ、サーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する。
【0018】
そして、図4(c)に示すように、画像形成装置5は、代替サーバとする画像形成装置を画像形成装置1を選別したとする。電源オフされたサーバとして機能する画像形成装置5は、代替サーバとする画像形成装置1に有線パケットを送信した後、有線パケットを受信した画像形成装置1はサーバとして機能する。そして、画像形成装置1は、Wireless LAN20を介して無線端末からの無線パケットを受信し、LAN19を介して他の画像形成装置または外部機器から有線パケットを送受信できるようにスタンバイモードで待機する。画像形成装置5は、補助電源12からの電力供給が停止すると、動作停止状態となる。
【0019】
上記説明した代替サーバへの切り換えについて図5に示すフローチャートを用いて説明する。通常状態では、サーバとして機能する画像形成装置一台のみがスタンバイモードで待機しており、他の複数の画像形成装置は有線パケット受信手段であるEther PHY18のみ給電された省電力モードで待機している。
【0020】
サーバとして機能し、スタンバイモードで待機している画像形成装置が突然電源オフすると、サーバとして機能する画像形成装置は、電源11から給電されなくなる(ステップS102)。
【0021】
このとき、補助電源12であるコンデンサ23は、CPU13、North Bridge14、SDRAM15、Ether PHY18つまり代替サーバ選別手段、記憶手段及び有線パケット送信手段に給電する(ステップS102)。ここで図6は、サーバとしての画像形成装置の電源がオフし、補助電源12が画像形成装置に給電する電力の経時変化を示す図である。つまり、サーバとしての画像形成装置は、外部電源11から電力が供給されなくなった瞬間に、補助電源からしばらくの間給電される。そのため、サーバとしての画像形成装置は、すぐには動作停止状態とはならず、電源のオフと動作停止状態になるまでの間には時間差が生じることになる。この時間差の間にサーバとして機能する画像形成装置の代替サーバ選別手段は、有線ネットワークで接続されている画像形成装置の中から代替サーバとして機能させる画像形成装置を選別する。
【0022】
ここでサーバとして機能する画像形成装置は、有線ネットワークを介して接続された画像形成装置について、それぞれの電力供給状態およびスタンバイモードへの復帰速度(または復帰時間)をIPアドレス、ホスト名と対応付けた図7に示す接続機器情報を記録媒体としてのSDRAM15に格納している。
【0023】
電力供給状態は、スタンバイモードで待機しているのか省電力モードで待機しているのかのいずれかである。復帰速度は、画像形成装置の機種などによって決まる省電力モードからスタンバイモードへの復帰速度を基にして、他の接続された画像形成装置の復帰速度と比較して順番が設定されている。接続機器情報は、接続機器情報に記録されている画像形成装置の状態が変化したときに更新される。サーバとして機能する画像形成装置は、定期的に、有線ネットワークを接続されている画像形成装置に対して当該画像形成装置の状態の応答を求める応答パケットを送信することで、最新の接続機器情報が得られる。そして、更新された接続機器情報は、サーバとしてスタンバイモードで待機している画像形成装置のSDRAM15に格納される。
【0024】
サーバとして機能する画像形成装置の代替サーバ選別手段は、SDRAM15から接続機器情報を読み出し、スタンバイモードである画像形成装置の有無を確認する(ステップS103)。ここで、画像形成システムの安定した動作を維持するため、サーバとして機能する画像形成装置の電源がオフされた状態から、代替サーバとしての画像形成装置は、サーバとして機能するためにスタンバイモードになるまでの時間が短い必要がある。そのため、サーバとして機能する画像形成装置の代替サーバ選別手段は、接続機器情報から復帰速度の速い画像形成装置を代替サーバとして優先的に選別する。さらに、画像形成システムを構成するサーバとして機能する画像形成装置の停止時間を抑えるために、サーバとして機能する画像形成装置は、電源がオフした時点でスタンバイモードとなっている画像形成装置を優先して代替サーバとするように選別する。スタンバイモードの画像形成装置が複数存在する場合は、選別基準を問わない。例として、接続機器情報は、IPアドレス順に並べられているが、サーバとして機能する画像形成装置は、並べられたIPアドレス順に上から代替サーバとする画像形成装置を選別する。
【0025】
スタンバイモードである画像形成装置が存在しない場合は(ステップS103、NO)、代替サーバ選別手段は、接続機器情報から省電力モードからスタンバイモードへの復帰速度が最も速い画像形成装置を選別する(ステップS104)。そして、サーバとして機能する画像形成装置は、代替サーバとして選別された省電力モードである画像形成装置へLAN19を介して、有線パケットを送信する(ステップS105)。
【0026】
また、スタンバイモードである画像形成装置がある場合は(ステップS103、YES)、サーバとして機能する画像形成装置は、代替サーバとして選別されたスタンバイモードである画像形成装置へLAN19を介して、サーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する(ステップS105)。
【0027】
ここで、サーバとして機能する画像形成装置の電源がオフしたときに選別された画像形成装置に対して送信する代替サーバへと移行させる情報を含む有線パケットについて説明する。有線パケットに含まれる情報は、SDRAM15に格納されている図7に示す接続機器情報、代替サーバとして選別された画像形成装置を省電力モードからスタンバイモードへ移行させる指示情報、スタンバイモードへの移行後に代替サーバとして待機する指示情報、無線端末からの無線パケットを受信可能状態とする指示情報である。
【0028】
有線パケットを受信した代替サーバとして機能する画像形成装置は、無線端末から無線パケットによる要求を受信するためにスタンバイモードで待機する(ステップS106)。代替サーバとして機能する画像形成装置へ有線パケットを送信したサーバとして機能する画像形成装置は、補助電源12よる給電が停止すると、完全に動作停止状態となる(ステップS107)。
【0029】
上記構成により、サーバとして機能する画像形成装置の電源が突然オフしても、選別された省電力モードの画像形成装置がスタンバイモードに移行し、代替サーバとして機能するので、画像形成システムが使用不能状態となることを回避することができる。
【0030】
複数の画像形成装置で構成される画像形成システムは、サーバとして機能する画像形成装置が一台あればよい。そのため、サーバとして機能する画像形成装置がスタンバイモードで待機し、残りの画像形成装置は、省電力モードで待機させておけばよい。
【0031】
つまり、サーバとして機能する画像形成装置のみがスタンバイモードで待機し、他の複数の画像形成装置は省電力モードで待機する状態を維持できることによって、画像形成システム全体として消費電力を抑えることで可能になる。そして、サーバとして機能する画像形成装置は、電源が突然オフしたときに、一台の省電力モードの画像形成装置を代替サーバとして選別する構成により、代替サーバ以外の画像形成装置を省電力モードで待機させることが可能となる。そのため、画像形成システム全体の省電力化が図れる。
【0032】
また、画像形成システムの省電力状態を保ったままで、スタンバイモードで待機している画像形成装置にトラブルが起きたときでも、ネットワークで接続されている他の画像形成装置に影響を与えることなく、他の画像形成装置は安定して動作することができる。
【0033】
本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態における画像形成装置の外観を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態における画像形成システムの代替サーバの選別を説明するブロック図。
【図5】本発明の実施形態における画像形成システムの代替サーバの選別を説明するフローチャート。
【図6】本発明の実施形態における画像形成装置の電源オフ状態の経時変化を示す図。
【図7】本発明の実施形態における画像形成装置が記憶しているが接続機器情報を示す図。
【符号の説明】
【0035】
11…電源、12…補助電源、13…CPU、14…North Bridge、15…SDRAM、16…FROM、17…South Bridge、18…Ether PHY、19…LAN、20…Wireless LAN、21…HDD、22…USB。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークを介して無線端末と通信する無線通信手段と、有線ネットワークを介して接続された外部機器と通信する有線パケット送信手段とを有する画像形成装置が前記有線ネットワークを介して複数接続されている画像形成システムにおいて、
第1の画像形成装置がサーバとして機能し、電力供給状態がスタンバイモードの状態にある場合、前記第1の画像形成装置が外部電源からの電源供給が断たれた電源オフ状態となったとき、前記第1の画像形成装置は前記有線パケット送信手段により有線ネットワークを介して、第2の画像形成装置に対して前記第2の画像形成装置を代替サーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記第1の画像形成装置は、前記外部電源によって充電されるものであって、前記第1の画像形成装置が電源オフ状態となった場合に前記第1の画像形成装置に電力を供給する補助電力供給手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記第1の画像形成装置は、前記有線ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置についてそれぞれの電力供給状態およびスタンバイモードへの復帰時間を対応付けた接続機器情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記第1の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置が電源オフ状態となった場合、前記記憶手段に記憶されている前記接続機器情報を基にして、スタンバイモードの画像形成装置があれば、前記スタンバイモードの画像形成装置のいずれか1つを代替サーバである前記第2の画像形成装置として選別し、前記スタンバイモードの画像形成装置がなければ、省電力モードの画像形成装置のうち、スタンバイモードへの復帰時間が最も速く設定されている前記省電力モードの画像形成装置を代替サーバである前記第2の画像形成装置として選別する代替サーバ選別手段を有することを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記有線パケットは、前記接続機器情報、前記第2の画像形成装置に対して電力供給状態を省電力モードからスタンバイモードへの移行を指示する情報、前記第2の画像形成装置に対して前記無線端末と無線通信可能状態への移行を指示する情報を含むことを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
【請求項6】
無線ネットワークを介して無線端末と通信する無線通信手段と、有線ネットワークを介して接続された外部機器と通信する有線パケット送信手段とを有する画像形成装置が前記有線ネットワークを介して複数接続されている画像形成システムのサーバ切換方法であって、
第1の画像形成装置がサーバとして機能し、電力供給状態がスタンバイモードの状態にある場合、前記第1の画像形成装置が外部電源からの電源供給が断たれた電源オフ状態となったとき、前記第1の画像形成装置は前記有線パケット送信手段により有線ネットワークを介して、第2の画像形成装置に対して前記第2の画像形成装置を代替サーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する
ことを特徴とするサーバ切換方法。
【請求項7】
前記第1の画像形成装置は、前記外部電源によって充電されるものであって、前記第1の画像形成装置が電源オフ状態となった場合に前記第1の画像形成装置に電力を供給することを特徴とする請求項6記載サーバ切換方法。
【請求項8】
前記第1の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置が電源オフ状態となった場合、スタンバイモードの画像形成装置があれば、前記スタンバイモードの画像形成装置のいずれか1つを代替サーバである前記第2の画像形成装置として選別し、前記スタンバイモードの画像形成装置がなければ、省電力モードの画像形成装置のうち、スタンバイモードへの復帰時間が最も速く設定されている前記省電力モードの画像形成装置を代替サーバである前記第2の画像形成装置として選別することを特徴とする請求項7記載のサーバ切換方法。
【請求項9】
前記有線パケットは、前記有線ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置についてそれぞれの電力供給状態およびスタンバイモードへの復帰時間を対応付けた接続機器情報、前記第2の画像形成装置に対して電力供給状態を省電力モードからスタンバイモードへの移行を指示する情報、前記第2の画像形成装置に対して前記無線端末と無線通信可能状態への移行を指示する情報を含むことを特徴とする請求項8記載のサーバ切換方法。
【請求項10】
外部電源よって充電されるものであって、電源オフ状態となった場合に電力を供給する補助電力供給手段と、
有線ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置についてそれぞれの電力供給状態およびスタンバイモードへの復帰時間を対応付けた接続機器情報を記憶する記憶手段と、
電源オフ状態となった場合、前記記憶手段に記憶されている前記接続機器情報を基にして、スタンバイモードの画像形成装置があれば、前記スタンバイモードの画像形成装置のいずれか1つを代替サーバとして選別し、前記スタンバイモードの画像形成装置がなければ、省電力モードの画像形成装置のうち、スタンバイモードへの復帰時間が最も速く設定されている前記省電力モードの画像形成装置を代替サーバとして選別する代替サーバ選別手段と、
前記代替サーバ選別手段により選別された画像形成装置に対してサーバとして機能させる情報を含む有線パケットを送信する有線パケット送信手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−89256(P2009−89256A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−258922(P2007−258922)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】