説明

画像形成システム及び画像形成装置

【課題】ユーザが望む画像形成を行う。
【解決手段】画像形成システムは、画面データ及び前記画面データに関連する画像形成データを取得する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信する画像形成装置と、
前記情報処理装置と通信し、前記情報処理装置から入力された前記画面データに基づいて表示部に画面を表示する表示装置とを具備し、前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記画像形成データを示す画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像や文字からなる情報データをインターネットなどの通信網を使って配信し、配信された情報データに基づき表示装置が情報を表示する。その表示装置は、例えば、携帯端末やスマートホンなどであり、テレビや新聞のように同じ情報を示すだけではなく、表示装置の設置場所や時間帯に応じて情報を切り替えることができるので、特定のターゲット層に対して効果的な情報を示すことができる。また、表示装置は、配信元(配信サーバ)に記憶されている情報データが更新されることにより簡単に切り替えることができるので、その切り替えに手間がかからない。
【0003】
このように情報を出力する方法として、表示装置に情報を表示させる方法以外に、複合機などの画像形成装置にその情報を印刷させる方法も存在する。例えば、コンビニエンスストアーなどの店舗には、画像形成装置とともにサーバ(情報処理装置)が設置され、情報処理装置は配信サーバから配信された情報データを蓄積し、画像形成装置は、出力指示を受け付けると、情報処理装置から取得した情報データに基づいて情報を画像形成する。さらに、上記情報処理装置には表示装置が接続され、表示装置は、情報処理装置から取得した情報データに基づいて情報を表示する。画像形成装置は、出力指示を受け付けると、表示装置に表示されている画面に応じた情報を画像形成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術において、表示装置に表示される情報は、所定時間で切り替わるので、ユーザが出力指示を画像形成装置に入力したタイミングで情報が切り替わった場合に、ユーザが望む情報とは違う情報が記録用紙に画像形成されてしまう。このように、ユーザが望まない情報が画像形成されてしまうので、無駄になる記録用紙が発生していた。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが望む画像形成を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成システムに係る第1の解決手段として、画面データ及び前記画面データに関連する画像形成データを取得する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信する画像形成装置と、前記情報処理装置と通信し、前記情報処理装置から入力された前記画面データに基づいて表示部に画面を表示する表示装置とを具備し、前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記画像形成データを示す画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成するという手段を採用する。
【0007】
本発明では、画像形成システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている画面に関連する画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成するという手段を採用する。
【0008】
本発明では、画像形成システムに係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記表示装置は動画を表示し、前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記動画の所定の1コマの画像の前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示するという手段を採用する。
【0009】
本発明では、画像形成システムに係る第4の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面の内容が集約された画像の前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示するという手段を採用する。
【0010】
本発明では、画像形成システムに係る第5の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連するとともに前記画面とは異なる画像の前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示するという手段を採用する。
【0011】
本発明では、画像形成システムに係る第6の解決手段として、上記第1〜5のいずれか1つの解決手段において、前記表示装置は操作部を備え、当該操作部が前記画像形成確認指示を受け付けると、前記情報処理装置は、前記表示装置に表示された画面に関連する画像形成データを前記画像形成装置に出力し、前記画像形成装置は、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成するという手段を採用する。
【0012】
本発明では、画像形成システムに係る第7の解決手段として、上記第1〜6のいずれか1つの解決手段において、前記表示装置は、携帯端末であるという手段を採用する。
【0013】
さらに、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、画像形成する画像形成手段と、画像形成指示を受け付けると前記画像形成手段に画像形成させる制御手段とを具備する画像形成装置であって、画面データ及び前記画面データに関連する画像形成データを取得するデータ取得手段と、表示装置に接続し、前記表示装置と通信する通信手段と、表示手段とを具備し、前記制御手段は、前記通信手段に出力させた前記画面データに基づいて前記表示装置に画面を表示させ、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データを示す画像を前記表示手段に表示させ、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させるという手段を採用する。
【0014】
本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記制御手段は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させるという手段を採用する。
【0015】
本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記制御手段は、前記画像データに基づいて前記表示装置に動画を表示させ、前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記動画の所定の1コマの画像の前記画像形成データに基づいて前記画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させるという手段を採用する。
【0016】
本発明では、画像形成装置に係る第4の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記制御手段は、前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面の内容が集約された画像の前記画像形成データに基づいて前記画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させるという手段を採用する。
【0017】
本発明では、画像形成装置に係る第5の解決手段として、上記第27の解決手段において、前記制御手段は、前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連するとともに前記画面とは異なる画像の前記画像形成データに基づいて前記画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させるという手段を採用する。
【0018】
本発明では、画像形成装置に係る第6の解決手段として、上記第1〜10のいずれか1つの解決手段において、前記制御手段は、前記表示装置から前記通信手段が前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示された前記画面に関連する前記画像形成データを示す画像を前記表示手段に表示させ、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させるという手段を採用する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、画像形成データを示す画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、画像形成データに基づいて画像形成する。つまり、本発明は、画像形成対象である画像形成データを画像によってユーザに認識させ、その上で画像形成指示を受け付けると、画像形成するので、ユーザに所望の画像形成を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムSのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成システムSの複合機A、携帯端末B及び情報処理装置Cの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成システムSの複合機A、携帯端末B及び情報処理装置Cの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る画像形成システムSは、図1に示すように、複合機(画像形成装置)A、携帯端末(表示装置)B及び情報処理装置Cから構成されている。
【0022】
複合機Aは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能及びファクシミリ送信/受信機能を併せ持ち、情報処理装置Cに通信接続され、情報処理装置Cから入力されたPDL(Page Description Language)形式データ(画像形成データ)に基づいて画像形成する。
携帯端末Bは、無線LAN(Local Area Network)により情報処理装置Cに通信接続され、情報処理装置Cから入力される画面データに基づいて画面を表示する。なお、携帯端末Bが表示する画面とは、静止画または動画である。
【0023】
情報処理装置Cは、複合機A及び携帯端末Bに有線もしくは無線で接続され、画像データ及び当該画面データに関連するPDL形式データを記憶し、当該PDL形式データに基づいて複合機Aに画像形成させ、また画面データに基づいて携帯端末Bに画面を表示させるコンピュータである。
【0024】
次に、上記複合機Aの機能構成について、図2を参照して、説明する。
複合機Aは、図2に示すように、操作表示部1、画像読取部2、データ記憶部3、データ処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6及び主制御部7を備える。
【0025】
操作表示部1は、操作キー11及びタッチパネル12を備えており、ユーザと複合機Aとを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。操作表示部1は、押下された操作キー11またはタッチパネル12に表示された操作ボタンに応じた操作指示を受け付け、操作指示を主制御部7に出力するとともに、主制御部7の制御信号に基づいてタッチパネル12に種々の画面を表示する。
【0026】
画像読取部2は、主制御部7から入力される制御信号に基づいて自動原稿送り装置A1により自動給紙される原稿またはプラテンガラス上に載置された原稿の画像(原稿画像)をラインセンサで読み取って原稿画像データに変換し、この原稿画像データをデータ記憶部3に出力する。
データ記憶部3は、半導体メモリまたはハードディスク装置などであり、主制御部7から入力される制御信号に基づいて原稿画像データや情報処理装置Cから入力されるPDL形式データを記憶し、これらデータを読み出してデータ処理部4に出力する。
【0027】
データ処理部4は、主制御部7から入力される制御信号に基づいて、データ記憶部3から入力される原稿画像データに対して各種画像処理(例えば、拡大縮小コピーに対応した画像処理)を施すとともに、当該原稿画像データを画像形成形式のビッチマップ画像データに変換、すなわち光の三原色に対応したRGB画像データ(カラー画像データ)をY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)及びK(ブラック)を基準色とするYMCK画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。また、データ処理部4は、主制御部7から入力される制御信号に基づいて、データ記憶部3から入力されるPDL形式データを画像形成形式のビットマップ画像データに変換し、用紙搬送/画像形成部5に出力する。
【0028】
用紙搬送/画像形成部5は、プリントエンジン(感光ドラム、帯電器、現像装置及び定着ローラなど)、給紙ローラ及び排紙ローラなどを備える。用紙搬送/画像形成部5は、主制御部7の制御信号に基づいて給紙カセット(図示略)から記録用紙を搬送し、データ処理部4から入力されるビットマップ画像データに基づいて記録用紙に画像形成し、当該記録用紙を排紙トレイ(図示略)に排出する。
通信部6は、通信ケーブルを介して情報処理装置Cに接続され、主制御部7の制御信号に基づいて情報処理装置Cと通信を行う。
【0029】
主制御部7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)並びに上記操作表示部1、画像読取部2、データ記憶部3、データ処理部4、用紙搬送/画像形成部5及び通信部6と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラム及び上記操作表示部1から入力される操作指示に基づいて、複合機Aの全体動作を制御する。なお、ROMに記憶されている制御プログラムには、画像形成制御プログラムが含まれており、主制御部7は、この画像形成制御プログラムに基づいて画像形成を制御する。
【0030】
次に、上記携帯端末Bの機能構成について、図2を参照して、説明する。
携帯端末Bは、図2に示すように、無線通信部21、操作部22、表示部23及び主制御部24を備える。
無線通信部21は、主制御部24から入力される制御信号に基づいて、情報処理装置Cと無線LANによって通信を行う。
【0031】
操作部22は、テンキー、方向キー、及び各種機能キー等の各種操作キーから構成されており、これらの操作キーに対するユーザの操作指示を受け付けて主制御部24に出力する。
表示部23は、例えば液晶ディスプレイ等であり、主制御部24から入力される制御信号に基づいて画像や文字からなる各種画面を表示する。
【0032】
主制御部24は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)並びに上無線通信部21、操作部22及び表示部23と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラム及び上記操作表示部1から入力される操作指示に基づいて、携帯端末Bの全体動作を制御する。なお、ROMに記憶されている制御プログラムには、画面制御プログラムが含まれており、主制御部24は、この画面制御プログラムに基づいて画面を制御する。
【0033】
次に、上記情報処理装置Cの機能構成について、図2を参照して、説明する。
情報処理装置Cは、図2に示すように、通信部31、データ記憶部32、データ処理部33、無線通信部34及び主制御部35を備える。
通信部31は、通信ケーブルを介して複合機Aに接続され、主制御部35の制御信号に基づいて複合機Aと通信を行う。
【0034】
データ記憶部32は、半導体メモリまたはハードディスク装置などであり、外部(例えば、USBメモリなどの外部記憶媒体や配信サーバなど)から取得した通信携帯端末Bに表示させる画面の画面データや、当該画面データに関連したPDF形式やJPEG形式などのデータを記憶し、この画像形成対象データを読み出してデータ処理部33に出力する。また、データ記憶部32は、後述するデータ処理部33において生成されたPDL形式データを記憶し、このPDL形式データを読み出して通信部31に出力する。なお、画面データに関連したデータとは、画面データに対応した情報が掲示されたデータである。また、上記外部とは、外部サーバや、USBメモリなどの外部記憶媒体である。
【0035】
データ処理部33は、主制御部35から入力される制御信号に基づいて、データ記憶部32から入力されるPDFやJPEGなどのデータをPDL形式データに変換し、当該PDL形式データをデータ記憶部32に出力する。
無線通信部34は、主制御部35から入力される制御信号に基づいて、携帯端末Bと無線LANによって通信を行う。
【0036】
主制御部35は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)並びに上記通信部31、データ記憶部32、データ処理部33及び無線通信部34と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラムに基づいて、情報処理装置Cの全体動作を制御する。なお、ROMに記憶されている制御プログラムには、画像形成システム制御プログラムが含まれており、主制御部35は、この画像形成システム制御プログラムに基づいて画像形成システムSを制御する。
【0037】
次に、上記構成の画像形成システムSにおける複合機A、携帯端末B及び情報処理装置Cの動作について図3を参照して、説明する。
情報処理装置Cにおいて、主制御部35は、データ記憶部32に記憶されている画面データを無線通信部34に携帯端末Bに向けて出力させる。(ステップS1)
携帯端末Bにおいて、主制御部24は、無線通信部21が情報処理装置Cから画面データを取得すると、当該画面データに基づいて表示部23に画面を表示させる(ステップS2)。なお、表示部23にされている画面は、所定時間毎に様々な画面に切り替わる。
複合機Aにおいて、主制御部7は、タッチパネル12にキャプチャボタンを表示させる(ステップS3)。
【0038】
ユーザは、携帯端末Bの表示部23に表示された画面を確認しながら所望する情報が掲示された画面が表示されているタイミングで、複合機Aのタッチパネル12に表示されているキャプチャボタンを押下する。
複合機Aにおいて、主制御部7は、キャプチャボタンが押下された、すなわち画像形成確認指示を受け付けると(ステップS4)、携帯端末Bに表示されている画面に関連するPDL形式データを情報処理装置Cに通信部6を介して要求する(ステップS5)。
ここで、画像形成確認指示は、複合機Aのタッチパネル12に表示されているキャプチャボタンを押下することで説明したが、その他、携帯端末Bの表示部23に表示された画面を確認しながら、表示されているキャプチャボタンを押下することも含まれていることは言うまでもない。
【0039】
情報処理装置Cにおいて、主制御部35は、要求を複合機Aから通信部31が受け付けると、データ記憶部32に記憶されているPDL形式データを通信部31に複合機Aに向けて出力させる(ステップS6)。
複合機Aにおいて、主制御部7は、通信部6が情報処理装置CからPDL形式データを取得すると、PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像をタッチパネル12に表示させる(ステップS7)。主制御部7は、ステップS7の後に、操作表示部1が画像形成指示を受け付けると、PDL形式データに基づいて用紙搬送/画像形成部5に記録用紙に対して画像形成させる(ステップS8)。
【0040】
以上のように、本実施形態に係る画像形成システムSでは、PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、PDL形式データに基づいて画像形成する。つまり、本実施形態は、ユーザに画像形成プレビュー画像を確認させ、その上で画像形成指示を受け付けると、画像形成するので、ユーザが望む画像形成を行うことができる。
【0041】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、複合機Aのタッチパネル12にキャプチャボタンを表示させ、当該キャプチャボタンが押下されると画像形成確認指示を受け付けたと判断しているが、本発明はこれに限定されない。
【0042】
例えば、携帯端末Bの表示部23にキャプチャボタンを表示させ、操作部22の操作によってキャプチャボタンが押下された場合に、画像形成指示を受け付けたと判断するようにしてもよい。その場合、携帯端末Bの操作部22が画像形成指示を受け付けると、主制御部24は、無線通信部21にその旨を情報処理装置Cに向けて出力させ、情報処理装置Cは、無線通信部21が携帯端末Bからその旨を受け付けると、携帯端末Bに表示された画面に関連するPDL形式データを複合機Aに出力する。複合機Aは、当該PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像をタッチパネル12に表示し、画像形成指示を受け付けると、PDL形式データに基づいて画像形成する。
【0043】
(2)上記実施形態では、複合機Aと情報処理装置Cとは、別々の装置であるが、複合機Aに情報処理装置Cを組み込むようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、表示装置として携帯端末Bを用いたが、液晶ディスプレイなどを表示装置として用いてもよい。
【0044】
(4)上記実施形態では、情報処理装置Cが、画像形成データとしてPDL形式データを複合機Aに出力したが、本発明はこれに限定されない。例えば、情報処理装置Cは、PDL形式データに変換される前のPDFやJPEGなどのデータを画像形成データとして複合機Aに出力するようにしてもよい。
【0045】
(5)上記実施形態における複合機Aは、情報処理装置CからPDL形式データを取得すると、PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、複合機Aは、画像形成プレビュー画像の代わりに、携帯端末Bに表示されたどの画面のPDL形式データであるか示す数字などの記号を画像としてタッチパネル12に表示させるようにしてもよい。すなわち、本実施形態における複合機Aは、携帯端末Bに表示されている画面に関連するPDL形式データを情報処理装置Cから取得すると、当該PDL形式データを示す画像を表示するようにすればよい。
【0046】
(6)上記実施形態における複合機Aは、携帯端末Bに表示されている画面に関連するPDL形式データを情報処理装置Cから取得すると、PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、携帯端末Bに表示されてい画像が動画である場合には、複合機Aは、携帯端末Bに表示されている動画の所定の1コマの画像のPDL形式データを情報処理装置Cから取得し、当該PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示するようにしてもよい。また、複合機Aは、
携帯端末Bに表示されている画面の内容が集約された画像のPDL形式データを情報処理装置Cから取得し、当該PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示する。さらに、複合機Aは、携帯端末Bに表示されている画面に関連するとともに画面とは異なる画像のPDL形式データを情報処理装置Cから取得し、当該PDL形式データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示する。
【符号の説明】
【0047】
A…複合機、A1…自動原稿送り装置、B…携帯端末、C…情報処理装置、1…操作表示部、2…画像読取部、3…データ記憶部、4…データ処理部、5…用紙搬送/画像形成部、6…通信部、7…主制御部、11…操作キー、12…タッチパネル、21…無線通信部、22…操作部、23…表示部、24…主制御部、31…通信部、32…データ記憶部、33…データ処理部、34…無線通信部、35…主制御部、




【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面データ及び前記画面データに関連する画像形成データを取得する情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信する画像形成装置と、
前記情報処理装置と通信し、前記情報処理装置から入力された前記画面データに基づいて表示部に画面を表示する表示装置とを具備し、
前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記画像形成データを示す画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている画面に関連する画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記表示装置は動画を表示し、
前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記動画の所定の1コマの画像の前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面の内容が集約された画像の前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記画像形成装置は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連するとともに前記画面とは異なる画像の前記画像形成データを前記情報処理装置から取得し、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記表示装置は操作部を備え、当該操作部が前記画像形成確認指示を受け付けると、前記情報処理装置は、前記表示装置に表示された画面に関連する画像形成データを前記画像形成装置に出力し、前記画像形成装置は、前記表示装置に表示されている画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を表示し、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて画像形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記表示装置は、携帯端末であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項8】
画像形成する画像形成手段と、画像形成指示を受け付けると前記画像形成手段に画像形成させる制御手段とを具備する画像形成装置であって、
画面データ及び前記画面データに関連する画像形成データを取得するデータ取得手段と、
表示装置に接続し、前記表示装置と通信する通信手段と、
表示手段とを具備し、
前記制御手段は、前記通信手段に出力させた前記画面データに基づいて前記表示装置に画面を表示させ、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データを示す画像を前記表示手段に表示させ、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連する前記画像形成データに基づいて画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記画像データに基づいて前記表示装置に動画を表示させ、前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記動画の所定の1コマの画像の前記画像形成データに基づいて前記画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面の内容が集約された画像の前記画像形成データに基づいて前記画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示されている前記画面に関連するとともに前記画面とは異なる画像の前記画像形成データに基づいて前記画像形成プレビュー画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御手段は、前記表示装置から前記通信手段が前記画像形成確認指示を受け付けると、前記表示装置に表示された前記画面に関連する前記画像形成データを示す画像を前記表示手段に表示させ、画像形成指示を受け付けると、前記画像形成データに基づいて前記画像形成手段に画像形成させることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。









【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−118260(P2012−118260A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267362(P2010−267362)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリュ−ションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】