説明

画像形成方法

【課題】熱現像装置内の機内汚染、フィルムの擦傷発生がなく、低湿下での搬送性に優れ、湿度変化に伴う濃度変動も少ない画像形成方法の提供。
【解決手段】支持体の同一面側に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー及び還元剤を含有する感光性層と非感光性層とを有し、該感光性層とは反対側にバックコート層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料からなるシートフィルムが複数枚積層されたシート束に送り出しローラを当接せしめ、該送り出しローラの回転により前記シート束の最上位のシートフィルムを送り出すように構成した感光材料搬送システムを使用した熱現像装置により熱現像される画像形成方法において、前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の非感光性層又はバックコート層に質量平均分子量が550以上の潤滑剤を含有することを特徴とする画像形成方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の同一面側に有機銀塩、ハロゲン化銀粒子、バインダー及び還元剤を含有する感光性層と非感光性層とを有し、該感光性層とは反対側にバックコート層を有する銀塩光熱写真ドライイメージング材料からなるシートフィルムが複数枚積層されたシート束に送り出しローラを当接せしめ、該送り出しローラの回転により前記シート束の最上位のシートフィルムを送り出すように構成した感光材料搬送システムを使用した熱現像装置により熱現像される画像形成方法において、前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の非感光性層又はバックコート層に質量平均分子量が550以上の潤滑剤を含有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項2】
前記質量平均分子量が550以上の潤滑剤が多価アルコールの脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料のバックコート層が設けられた側の最表面の十点平均粗さ(Rz(B))が4.0〜7.0μm、前記感光性層が設けられた側の最表面の十点平均粗さ(Rz(E))が1.5〜4.0μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の非感光性層又はバックコート層に、炭素原子数2〜16で弗素原子数13以下の弗素原子を有する置換基を一つ以上有し、かつアニオン性又はノニオン性親水性基の少なくとも一方を有する弗素化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の非感光性層又はバックコート層に、下記一般式(SF)で表される弗素化合物を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成方法。
一般式(SF) (Rf−(L1m1−)p−(L2n1−(A)q
〔式中、Rfは炭素原子数2〜16で弗素原子数13以下の弗素原子を有する置換基を表し、L1は弗素原子を有しない2価の連結基を表し、L2は弗素原子を有さない(p+q)価の連結基を表し、Aはアニオン又はその塩を表し、m1及びn1は各々0又は1の整数を表し、p及びqは各々1〜3の整数を表す。ただし、qが1の時は、m1とn1は同時に0とはならない。〕
【請求項6】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の非感光性層又はバックコート層に、下記一般式(F)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成方法。
【化1】

〔式中、R1及びR2は各々、置換又は無置換のアルキル基を表し、少なくとも一方は炭素原子数2〜16かつ弗素原子数13以下の弗化アルキル基を表す。R3及びR4は各々、水素原子又はアルキル基を表す。R5は−L−SO31を表し、M1は水素原子又はカチオンを表す。Lは単結合又は置換もしくは無置換のアルキレン基を表す。〕
【請求項7】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の感光性層が少なくとも2種類のバインダーを含有し、各々のバインダーのガラス転移温度(Tg)差が5〜60℃であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の感光性層に使用するバインダーとしてポリウレタン樹脂が含まれることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の感光性層と非感光性層の膜厚の合計が10〜20μmであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の感光性層の膜厚が4〜16μmであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項11】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の感光性層に含有される還元剤が下記一般式(RD1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の画像形成方法。
【化2】

〔式中、X1はカルコゲン原子又はCHR1を表し、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を表す。R2はアルキル基を表し、同一でも異なってもよいが、少なくとも一方は2級又は3級のアルキル基である。R3は水素原子又はベンゼン環に置換可能な基を表す。R4はベンゼン環に置換可能な基を表し、m及びnは各々0〜2の整数を表す。〕
【請求項12】
前記一般式(RD1)で表される化合物において、R3は少なくとも一つの基がヒドロキシル基を置換基として有する炭素数1〜20のアルキル基、又は脱保護されることによりヒドロキシル基を形成し得る基を置換基として有する炭素数1〜20のアルキル基であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
【請求項13】
現像温度123℃、熱現像時間10秒で熱現像して得られる画像が、拡散濃度(Y軸)と常用対数露光量(X軸)の単位長の等しい直交座標上に示される特性曲線において、拡散光での光学濃度で0.25〜2.5の平均階調が1.8〜6.0であることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項14】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を、搬送速度30〜200mm/secで加熱しながら搬送することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項15】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を、該シート感光材料の1枚のシートの一部が露光されながら、同時に既に前記露光が為されたシート感光材料の一部分で現像が開始されることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項16】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を、露光部と現像部の距離が0〜50cmであるレーザイメージャーにより現像することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項17】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を、レーザイメージャーにより3〜10秒の加熱時間で熱現像することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の画像形成方法。
【請求項18】
前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状にしたシート感光材料を、設置面積が0.25〜0.40m2であるレーザイメージャーにより熱現像することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−58891(P2008−58891A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−238826(P2006−238826)
【出願日】平成18年9月4日(2006.9.4)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】