説明

画像形成装置、および、画像形成方法

【課題】ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集作業を行う際に、ユーザの編集作業を効果的に支援すること。
【解決手段】表示部22が、原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示し、第1の集約判定部27dが、ページ順に各ページが並べられた状態で、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定し、上記プレビュー画面においてユーザによりなされるアイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けた場合に、第2の集約判定部27eが、並び順の変更により属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定し、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、表示制御部27eが、表示部22を制御して、表示部22に警告メッセージを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿に含まれる複数のページを1ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置、および、画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、MFP(Multifunction Peripheral)などの画像形成装置には、CYMK(シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)の各トナーを用いてカラーで画像を印刷するカラー印刷機能と、ブラック単色のトナーを用いてモノクロで画像を印刷するモノクロ印刷機能が搭載されている。また、画像形成装置には、複数のページを1ページに集約して印刷する機能が搭載されたものもある。
【0003】
集約される複数のページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、画像形成装置が、カラー印刷機能により集約ページを印刷すると、モノクロ画像のページについてもカラー印刷が行われることになる。その場合、カラー印刷はモノクロ印刷よりも時間がかかるため、すべての集約ページを印刷するために要する時間が長くなる。
【0004】
この問題を解決するものとして、特許文献1には、カラー画像のページを集約した集約ページと、モノクロ画像のページを集約した集約ページを生成し、カラー画像のページを集約した集約ページについてはカラー印刷を、モノクロ画像のページを集約した集約ページについてはモノクロ印刷を行う画像形成装置が開示されている。
【0005】
また、集約されるページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、モノクロ画像のページについてもカラー印刷を行うこととすると、カラー印刷はモノクロ印刷よりも印刷コストが高いので、印刷コストが高くなるという問題もある。
【0006】
この問題を解決するものとして、特許文献2には、集約される画像データの順番を入れ替えたり、カラー変換を行って、画像データを同種の画像データの組(1色からなる画像データの組、2色からなる画像データの組、あるいは、3色以上からなる画像データの組)に集約する画像形成装置が開示されている。
【0007】
また、従来の画像形成装置には、集約される複数のページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、集約ページにおけるカラー画像のページ部分についてはカラー印刷を行い、モノクロ画像のページ部分についてはブラック単色で印刷を行うものもある。
【0008】
しかし、カラー画像のページ部分とモノクロ画像のページ部分に絵柄が含まれている場合、モノクロ画像のページ部分についてブラック単色で印刷を行うと、カラー画像のページ部分とモノクロ画像のページ部分の間で色調が揃わなくなってしまう。
【0009】
この問題を解決するものとして、特許文献3には、モノクロページに含まれる絵柄について、カラーページの部分の絵柄と同様にCMYKの各トナーを用いて印刷を行う画像処理装置が開示されている。
【0010】
また、従来の画像処理装置には、原稿にカラー画像が含まれるか否かを判定するためにプレスキャンを行うものもある。この画像形成装置は、全原稿の読み取りを行い、その結果得られた画像データをメモリに格納する。そして、画像形成装置は、全ての画像データをメモリから読み出して、集約される画像データにカラー画像が含まれているか否かを判定する。
【0011】
集約される画像データにカラー画像が含まれている場合、画像形成装置は、メモリから全ての画像データを読み出して、カラーの集約画像データを生成し、その集約画像データをメモリに格納する。集約されるページにカラー画像が含まれていない場合、画像形成装置は、メモリから全ての画像データを読み出して、モノクロの集約画像データを生成し、その集約画像データをメモリに格納する。その後、画像形成装置は、メモリから集約画像データを読み出し、その集約画像データを印刷する。
【0012】
しかし、この画像形成装置では、全ての画像データをメモリに格納しておく必要があるので大きなメモリ容量が必要となり、また、全ての画像データを2度読み出す必要があるので処理速度の低下を招くという問題がある。
【0013】
この問題を解決するものとして、特許文献4には、プレスキャンを行って全ての画像データを一度に読み取るのではなく、集約画像データを印刷する度に、印刷される画像データを順次読み取る画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2005−20419号公報
【特許文献2】特開2009−10769号公報
【特許文献3】特開2009−206610号公報
【特許文献4】特開2004−229129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上述した特許文献1〜4の従来技術は、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集をプレビュー画面上で行う際に、ユーザの編集作業を支援するものではなかった。
【0016】
近年、上記編集処理をプレビュー画面上で行うことが可能な画像形成装置が開発されているが、ユーザがプレビュー画面上で上記編集を行った結果、ユーザが気づかずに、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在するようになる場合も生じ得る。このような場合に、画像形成装置がモノクロ印刷を行うように設定されていると、ユーザが意図しないモノクロ印刷が無駄に実行されることになる。
【0017】
本発明は、上記実情に鑑み、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集作業を行う際に、ユーザの編集作業を効果的に支援することができる画像形成装置、および、画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の技術手段は、原稿に含まれる複数のページを1ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示する表示部と、前記ページ順に各ページが並べられた状態で、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを前記属性の情報に基づいて判定する第1の集約判定部と、前記表示部に表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する第2の集約判定部と、前記第1の集約判定部、および/または、前記第2の集約判定部により前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、前記表示部を制御して、該表示部に警告メッセージを表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記指示受付部は、前記集約ページの形成対象である原稿に含まれるページに対応するアイコンを、該原稿の他のページに対応するアイコンの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする。
【0020】
本発明の第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記指示受付部は、前記原稿とは別の原稿に含まれるページに対応するアイコンを、前記原稿に含まれるページの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付け、前記指示受付部が該変更指示を受け付けた場合に、前記第2の集約判定部は、前記属性の情報、および、前記別の原稿に含まれるページの属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする。
【0021】
本発明の第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記表示部は、前記原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、前記別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする。
【0022】
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段において、前記指示受付部は、前記原稿に含まれるページを削除して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする
【0023】
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、前記第2の集約判定部は、前記並び順が変更されたページのうち、第1のページを含む集約ページについて、前記属性の異なるページが該集約ページに混在することになるか否かを判定するとともに、第1のページよりも後ろの第2のページを含む別の集約ページについて、前記属性の異なるページが該別の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする。
【0024】
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6のいずれかの技術手段において、前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記表示制御部は、前記第1の集約判定部、および/または、前記第2の集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、カラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0025】
本発明の第8の技術手段は、第1〜第7のいずれかの技術手段において、前記表示部は、前記プレビュー画面において、前記属性の異なるページを異なる態様で表示することを特徴とする。
【0026】
本発明の第9の技術手段は、第1〜第8のいずれかの技術手段において、前記表示部は、前記第1の集約判定部、および/または、前記第2の集約判定部が、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定した場合に、変更前の並び順、および、変更後の並び順で前記アイコンを並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする。
【0027】
本発明の第10の技術手段は、第9の技術手段において、前記集約ページを形成するページ形成部をさらに備え、前記指示受付部は、前記変更前の並び順、または、前記変更後の並び順のいずれか一方の選択を受け付け、前記ページ形成部は、選択された並び順で前記集約ページを形成することを特徴とする。
【0028】
本発明の第11の技術手段は、原稿に含まれる複数のページを1ページに集約した集約ページを形成する画像形成方法であって、前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンがページ順に並んだプレビュー画面を表示する表示ステップと、前記ページ順に各ページが並べられた状態で、該属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを、記憶部に記憶された各ページの属性の情報に基づいて判定する第1の集約判定ステップと、前記表示ステップにおいて表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付ステップと、該指示受付ステップにおいて前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更を行うことにより前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する第2の集約判定ステップと、前記第1の集約判定ステップ、および/または、前記第2の集約判定ステップにおいて前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、警告メッセージを表示する警告メッセージ表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、原稿に含まれる各ページに対応するアイコンがページ順に並んだプレビュー画面を表示し、ページ順に各ページが並べられた状態で、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを、記憶部に記憶された各ページの属性の情報に基づいて判定し、表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされるアイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けた場合に、上記属性の情報に基づいて、並び順の変更を行うことにより属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定し、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、警告メッセージを表示することとしたので、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集作業を行う際に、ユーザの編集作業を効果的に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態に係るページ集約処理の一例について説明する図である。
【図2】警告メッセージを表示するプレビュー画面の一例を示す図である。
【図3】ページの挿入を行う場合のページ集約処理の一例について説明する図である。
【図4】警告メッセージを表示するプレビュー画面の別の一例を示す図である。
【図5】ページ挿入前後の集約ページのアイコンを表示するプレビュー画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】通常印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【図9】集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【図10】集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【図11】集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【図12】別の原稿に含まれるページを挿入する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。
【図13】ページを削除する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態に係る画像形成処理について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るページ集約処理の一例について説明する図である。
【0032】
図1(A)には、画像形成装置により順に読み取られた原稿画像の各ページ1a〜1hが示されている。ページに付された「C」の記号は、そのページがカラー画像であることを示し、「M」の記号は、そのページがモノクロ画像であることを示す。そして、画像形成装置のタッチパネルには、図1(A)に示す各ページ1a〜1hに対応するアイコンがページ順にプレビュー画面として表示される。ここで、アイコンとは、原稿画像の各ページ1a〜1hや各集約ページ2a〜2dの画像を縮小し、各画像や各集約ページを視認可能に表示したものである。
【0033】
ここで、画像形成装置とは、MFP(Multifunction Peripheral)やプリンタ、コピー機、ファクシミリなどの画像を形成する装置である。以下では、画像形成装置が、MFPである場合について説明する。
【0034】
この画像形成装置は、スキャンにより読み取った原稿に含まれる複数のページを1ページに集約して印刷する集約コピー機能(Nin1コピー:Nは2以上の自然数)を備えている。この集約コピーでは、読み取った複数のページを1ページに集約した集約ページを生成し、生成した集約ページを印刷する。
【0035】
図1(B)には、2ページを1ページに集約した各集約ページ2a〜2dの例が示されている。なお、以下では、2in1コピーを行う場合について説明するが、これに限定されず、本発明は4in1コピーなど他の集約コピーにも適用することができる。
【0036】
この画像形成装置は、原稿をスキャンする際に、原稿に含まれる各ページがカラー画像のページか、モノクロ画像のページかを判定し、その判定結果を各ページの属性情報として登録する。そして、画像形成装置は、カラー原稿のページについてはカラー印刷を行い、モノクロ画像のページについてはモノクロ印刷を行う。
【0037】
ただし、集約コピーが行われる場合であって、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合は、画像形成装置は、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ(図1(B)の集約ページ2b)を生成し、生成した集約ページについてモノクロ印刷を行う。
【0038】
例えば、図1(A)において、集約対象となるページがいずれもカラー画像のページ(ページ1aとページ1b、ページ1gとページ1h)である場合、画像形成装置は、図1(B)に示すように、カラー画像の集約ページ(集約ページ2a、2d)を生成する。
【0039】
また、図1(A)において、集約対象となるページがいずれもモノクロ画像のページ(ページ1eとページ1f)である場合、画像形成装置は、図1(B)に示すように、モノクロ画像の集約ページ(集約ページ2c)を生成する。
【0040】
さらに、図1(A)において、集約対象となるページがカラー画像のページ1cとモノクロ画像のページ1dとを含んでいる場合、画像形成装置は、図1(B)に示すように、カラー画像のページ1cをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ2bを生成する。
【0041】
カラー画像のページがモノクロ画像のページに変換される場合、画像形成装置は、ページ1cがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示する。図2は、警告メッセージ11を表示するプレビュー画面10の一例を示す図である。
【0042】
このプレビュー画面10には、ページ表示領域12や移動ボタン13a〜13dが表示される。そして、ページ表示領域12には、集約対象となる原稿の各ページを示すアイコン14b〜14eや各ページが集約された集約ページを示すアイコン15a〜15c、警告メッセージ11、許可指示受付領域11a、禁止指示受付領域11bが表示される。
【0043】
移動ボタン13a〜13dは、アイコン14b〜14eの表示をスクロールさせるボタンである。ユーザは、移動ボタン13a〜13dをタッチすることにより、ページ表示領域12に表示されていないアイコンを表示できるようになる。
【0044】
また、ユーザがアイコン14b〜14eをドラッグして、ページ表示領域12の外側にアイコン14b〜14eを移動させると、その移動に応じてページ表示領域12がスクロールし、ページ表示領域12に表示されていないアイコンが表示されるようになる。
【0045】
ユーザは、このページ表示領域12において、いずれかのアイコンをドラッグし、そのアイコンを別のアイコンの前に挿入することにより、その別のアイコンに対応するページの前に、ドラッグしたアイコンに対応するページを挿入するよう画像形成装置に指示することができる。
【0046】
許可指示受付領域11aは、アイコン14cにより表される図1(A)に示したページ1cがモノクロで印刷されることを許可する旨の指示をユーザから受け付けるタッチ領域であり、禁止指示受付領域11bは、それを許可しない旨の指示をユーザから受け付けるタッチ領域である。
【0047】
許可指示受付領域11aをユーザがタッチし、その後、図1(B)に示した集約ページ2a〜2dの印刷指示をユーザから受け付けた場合、画像形成装置は、集約ページ2a〜2dの印刷を行う。この場合、画像形成装置は、集約ページ2a、2dについてはカラー印刷を行い、集約ページ2b、2cについてはモノクロ印刷を行う。
【0048】
なお、集約されることによりモノクロ印刷されることになるカラー画像のページ1cのアイコン14cは、他のアイコン14b、14d、14eとは異なる態様で表示される。例えば、図2に示すように、アイコン14cは、強調枠線16などで囲んで強調表示される。ここで、アイコン14cの強調表示は点滅表示であってもよく、また、他のアイコンの表示色とは異なる色を用いた表示であってもよい。
【0049】
一方、ページ1cがモノクロ印刷されることをユーザが望まない場合、ユーザは、ページの並び順の変更を画像形成装置に指示することができる。具体的には、ユーザは、禁止指示受付領域11bをタッチし、その後、ページの挿入をタッチパネル上で行うことによりページの並び順を変更することができる。図3は、ページの挿入を行う場合のページ集約処理の一例について説明する図である。
【0050】
図3(A)には、ページ1dの前にページ1gを挿入する場合が示されている。この場合、ページ1cについては、カラー画像であるページ1gと集約されることになるので、図3(B)に示すように、ページ1cはカラー印刷される。しかし、集約ページ2dにモノクロ画像のページ1fとカラー画像のページ1hとが混在するようになり、ページ1hがモノクロ印刷されることとなるので、画像形成装置は、ページ1hがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示する。
【0051】
図4は、警告メッセージ11を表示するプレビュー画面10の別の一例を示す図である。このプレビュー画面10には、図2に示したプレビュー画面10と同様に、ページ表示領域12や移動ボタン13a〜13dが表示される。そして、ページ表示領域12には、各ページを示すアイコン14f〜14hや集約ページを示すアイコン15c、15d、アイコン14hに対応するページ1hがモノクロ印刷されることを示す警告メッセージ11、許可指示受付領域11a、禁止指示受付領域11b、比較指示受付領域11cが表示される。
【0052】
そして、許可指示受付領域11aをユーザがタッチし、その後、ユーザから集約ページ2a〜2dの印刷指示を受け付けた場合、画像形成装置は、集約ページ2a〜2dの印刷を行う。この場合、画像形成装置は、図3(B)に示すように、集約ページ2a、2bについてはカラー印刷を行い、集約ページ2c、2dについてはモノクロ印刷を行う。
【0053】
一方、禁止指示受付領域11bをユーザがタッチした場合、画像形成装置は、ページ1gの挿入処理をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、画像形成装置は、ページ1gの挿入前のもとの並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。
【0054】
なお、ページ1gの挿入処理をキャンセルするのではなく、その挿入処理を実行することとし、ページ1hを含む集約ページ2dについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。この場合、モノクロ画像であるページ1fの印刷がカラー印刷になるので、画像形成装置が、ページ1fがカラー印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示することとしてもよい。
【0055】
また、比較指示受付領域11cをユーザがタッチした場合、画像形成装置は、ページ挿入前のページ順での集約ページと、ページ挿入後のページ順での集約ページの両方をプレビュー画面10に表示する。
【0056】
図5は、ページ挿入前後のページのアイコン14a〜14hを表示するプレビュー画面10の一例を示す図である。図5のページ表示領域12の上段には、ページ挿入前のページ順で並べられた集約対象となる原稿の各ページを示すアイコン14a〜14fや警告メッセージ11が表示され、ページ表示領域12の下段には、ページ挿入後のページ順で並べられた集約対象となる原稿の各ページを示すアイコン14d〜14hや警告メッセージ11が表示される。
【0057】
また、画像形成装置は、プレビュー画面10にページ順決定ボタン17を表示し、ページ挿入前のページ順で各ページを印刷するのか、ページ挿入後のページ順で各ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける。そして、画像形成装置は、選択されたページ順で、集約ページ2a〜2dの印刷を行う。
【0058】
すなわち、ユーザが、ページ挿入前のページ順で各ページを印刷することを選択した場合、画像形成装置は、図1(B)に示す集約ページ2a〜2dを印刷し、ユーザが、ページ挿入後のページ順で各ページを印刷することを選択した場合、図3(B)に示す集約ページ2a〜2dを印刷する。
【0059】
上述のように、画像形成装置は、集約ページの形成対象である原稿に含まれるページに対応するアイコンを、その原稿の他のページに対応するアイコンの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けるので、ユーザがページの編集を行う際に、ページの印刷処理がモノクロ印刷となることをユーザに通知することができ、ユーザによるページの編集作業を効果的に支援することができる。
【0060】
また、画像形成装置は、並び順が変更されたページのうち、第1のページを含む集約ページについて、属性(カラー画像、または、モノクロ画像)の異なるページが集約ページに混在することになるか否かを判定するとともに、第1のページよりも後ろの第2のページを含む別の集約ページについて、属性の異なるページがその別の集約ページに混在することになるか否かを判定するので、ページが挿入された集約ページだけでなく、ページの挿入により影響を受ける他のページについても、ユーザに警告を発することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。
【0061】
また、属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、画像形成装置は、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになると判定した場合に、カラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを警告メッセージとして表示することとしたので、ユーザに適切な警告を発することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。
【0062】
また、画像形成装置は、プレビュー画面において、強調表示を行うなどして、属性の異なるページを異なる態様で表示するので、どのページに対して警告メッセージが表示されているのかをユーザが容易に認識することができる。
【0063】
また、画像形成装置は、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定した場合に、変更前の並び順、および、変更後の並び順でアイコンを並べたプレビュー画面を表示するので、変更前の並び順、および、変更後の並び順でどのような集約ページが形成されるかをユーザが容易に把握することができる。
【0064】
また、画像形成装置は、変更前の並び順、または、変更後の並び順のいずれか一方の選択を受け付け、選択された並び順で集約ページを形成するので、ユーザが望む集約ページを容易に形成することができる。
【0065】
つぎに、本発明の実施形態に係る画像形成装置20の機能構成について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。この画像形成装置20は、入力部21、表示部22、ネットワークインターフェース部23、電話回線インターフェース部24、ページ形成部25、記憶部26、制御部27を備える。
【0066】
入力部21は、タッチパッドなどにより構成される入力デバイスである。表示部22は、液晶パネルなどにより構成される表示デバイスである。入力部21と表示部22とは、組み合わされて、タッチパネルを構成する。
【0067】
ネットワークインターフェース部23は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して、他の通信装置と通信を行う処理部である。電話回線インターフェース部24は、電話回線を介して、FAX装置などの他の装置と通信を行う処理部である。
【0068】
ページ形成部25は、各種の画像形成処理を実行する処理部である。このページ形成部25は、印刷処理部25a、コピー処理部25b、スキャン処理部25c、FAX処理部25dを備える。
【0069】
印刷処理部25aは、原稿データの印刷処理を行う処理部である。例えば、印刷処理部25aは、集約コピー時に、1ページに集約されるページがすべてカラー画像である場合、カラー画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのカラー印刷を行う。また、印刷処理部25aは、1ページに集約されるページがすべてモノクロ画像である場合、モノクロ画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。
【0070】
さらに、印刷処理部25aは、1ページに集約されるページがカラー画像のページとモノクロ画像のページの両方を含む場合、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。
【0071】
スキャン処理部25bは、原稿のスキャン処理を行う処理部である。このスキャン処理部25bは、原稿のスキャン処理を実行した後、スキャン処理により得られた画像データがカラー画像であるのか、モノクロ画像であるのかを判定する処理や、画像データにページ番号を割り当てる処理などを行う。
【0072】
コピー処理部25cは、原稿データのコピー処理を行う処理部である。コピー処理を行う場合、コピー処理部25cは、スキャン処理部25bに原稿のスキャンを依頼し、その結果得られた画像データの印刷を印刷処理部25aに依頼する。FAX処理部25dは、FAXの送受信処理を行う処理部である。
【0073】
記憶部26は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部26は、原稿データ26a、ページ属性情報26b、ジョブ設定情報26cなどのデータを記憶する。
【0074】
原稿データ26aは、スキャン処理部25cが読み取った原稿の画像データや、FAX処理部25dが受信したFAXの画像データである。
【0075】
ページ属性情報26bは、原稿データ26aとして画像データが記憶されている各ページの属性情報である。具体的には、ページ属性情報26bには、原稿データ26aとして記憶された各ページの画像データがカラー画像であるか、あるいは、モノクロ画像であるかの情報や、各ページのページ番号の情報などが含まれる。
【0076】
ジョブ設定情報26cは、ユーザが入力部21を操作して入力したジョブの設定情報である。例えば、ジョブ設定情報26cは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の1ページに含めるページ数の情報、コピーする原稿とは別の原稿のページを挿入してページの編集を行う場合に、その別の原稿を特定する情報などが含まれる。
【0077】
制御部27は、画像形成装置20の各機能部を制御するCPU(Central Processing Unit)などの制御デバイスである。この制御部27は、ジョブ設定受付部27a、指示受付部27b、原稿編集処理部27c、第1の集約判定部27d、第2の集約判定部27e、表示制御部27fを備える。
【0078】
ジョブ設定受付部27aは、入力部21を介して、ジョブの設定情報をユーザから受け付ける処理部である。ジョブ設定受付部27aは、受け付けた設定情報を記憶部26にジョブ設定情報26cとして記憶する。
【0079】
指示受付部27bは、入力部21を介して、印刷する原稿の編集指示をユーザから受け付ける処理部である。例えば、指示受付部27bは、ページの挿入などによるページの並び順の変更指示をユーザから受け付ける。原稿編集処理部27cは、指示受付部27bが受け付けた編集指示に従い、印刷する原稿の編集処理を行う処理部である。
【0080】
第1の集約判定部27dは、印刷される原稿に含まれる各ページのもとのページ順で集約ページが印刷される場合に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する処理部である。
【0081】
第2の集約判定部27eは、指示受付部27bが、ページの並び順の変更指示をユーザから受け付け、変更後のページ順で集約ページが印刷される場合に、その並び順の変更によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する処理部である。
【0082】
表示制御部27fは、表示部22における情報の表示制御を行う処理部である。例えば、表示制御部27fは、第1の集約判定部27dまたは第2の集約判定部27eによりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、表示部22を制御して、図2、4、5に示したような警告メッセージ11を表示部22に表示させる。
【0083】
また、表示制御部27fは、表示部22を制御して、ページ挿入前のページ順で各ページを印刷するのか、ページ挿入後のページ順で各ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける図5に示したようなプレビュー画面10を表示部22に表示させる。
【0084】
つぎに、本発明の実施形態に係る画像形成処理の処理手順について説明する。図7は、本発明の実施形態に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0085】
まず、画像形成装置20のジョブ設定受付部27aは、入力部21を介して、ユーザからジョブの設定情報の入力を受け付ける(ステップS101)。ジョブの設定情報とは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の1ページに含めるページ数の情報などである。
【0086】
そして、表示制御部27fは、記憶部26から原稿データ26aを読み出す(ステップS102)。その後、第1の集約判定部27dは、ステップS101で入力を受け付けたジョブの設定情報を参照し、その設定情報にページの集約を行うように設定されているか否かを判定する(ステップS103)。
【0087】
設定情報にページの集約を行うように設定されていない場合(ステップS103においてNOの場合)、表示制御部27f、および、印刷処理部25aは、ページの集約を伴わない通常印刷処理を実行する(ステップS104)。この通常印刷処理については、後に図8を用いて詳しく説明する。
【0088】
設定情報にページの集約を行うように設定されている場合(ステップS103においてYESの場合)、第1の集約判定部27d、第2の集約判定部27e、表示制御部27f、および、印刷処理部25aは、ページの集約を伴う集約印刷処理を実行する(ステップS105)。この集約印刷処理については、後に図9〜図11を用いて詳しく説明する。
【0089】
ステップS104の通常印刷処理、または、ステップS105の集約印刷処理の後、この画像形成処理は終了する。
【0090】
つぎに、図7のステップS104に示した通常印刷処理について説明する。図8は、通常印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【0091】
まず、画像形成装置20の表示制御部27fは、記憶部26に記憶された原稿データ26aに基づいて、印刷される原稿の各ページをページ順に並べて表示するプレビュー画面の画像データを生成し、表示部22を制御して、生成したプレビュー画面を表示部22に表示させる(ステップS201)。
【0092】
そして、指示受付部27bは、入力部21を介してユーザからページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する(ステップS202)。ユーザからページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けた場合(ステップS202においてYESの場合)、原稿編集処理部27cは、その変更指示に従い、ページの並び順を変更する(ステップS203)。
【0093】
ステップS203の処理の後、または、ステップS202においてユーザからページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けなかった場合(ステップS202においてNOの場合)、指示受付部27bは、入力部21を介してユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する(ステップS204)。
【0094】
ユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けた場合(ステップS204においてYESの場合)、印刷処理部25aは、ページの集約処理を伴わない通常印刷を行い(ステップS205)、この通常印刷処理は終了する。
【0095】
ユーザから印刷処理を所定時間内に受け付けなかった場合(ステップS204においてNOの場合)、ジョブ設定受付部27aは、図7のステップS101で受け付けたジョブの設定をキャンセルし(ステップS206)、この通常印刷処理は終了する。
【0096】
つぎに、図7のステップS105に示した集約印刷処理について説明する。図9〜11は、集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。
【0097】
まず、画像形成装置20の表示制御部27fは、記憶部26に記憶された原稿データ26aに基づいて、印刷される原稿の各ページをページ順に並べて表示するプレビュー画面の画像データを生成し、表示部22を制御して、生成したプレビュー画面を表示部22に表示させる(ステップS301)。
【0098】
そして、第1の集約判定部27dは、集約ページに含まれる各ページの属性情報を記憶部26のページ属性情報26bから読み出す(ステップS302)。具体的には、第1の集約判定部27dは、上記集約ページに含まれる各ページの画像がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。
【0099】
その後、第1の集約判定部27dは、原稿の各ページをページ順に並べて生成される集約ページに、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在するか否かを判定する(ステップS303)。
【0100】
そして、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合(ステップS303においてYESの場合)、表示制御部27fは、表示部22を制御して、図2に示したプレビュー画面10のように、その集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを警告する警告メッセージ11を表示部22に表示させる(ステップS304)。
【0101】
続いて、指示受付部27bは、上記集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けたか否かを判定する(ステップS305)。具体的には、指示受付部27bは、図2に示した許可指示受付領域11aがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。
【0102】
許可指示受付領域11aがユーザにより所定時間内にタッチされた場合(ステップS305においてYESの場合)、または、上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しない場合(ステップS303においてNOの場合)、第1の集約判定部27dは、すべての集約ページについて、ステップS303の混在判定処理が完了したか否かを判定する(ステップS306)。
【0103】
すべての集約ページについて混在判定処理が完了していない場合(ステップS306においてNOの場合)、ステップS302に移行して、第1の集約判定部27dは、混在判定処理が完了していない集約ページに含まれる各ページの属性情報を記憶部26のページ属性情報26bから読み出し(ステップS302)、その後の処理を継続する。
【0104】
すべての集約ページについて混在判定処理が完了した場合(ステップS306においてYESの場合)、印刷処理部25aは、入力部21を介してユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する(ステップS307)。
【0105】
印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けた場合(ステップS307においてYESの場合)、印刷処理部25aは、集約ページを生成し、さらに生成した集約ページに対する印刷処理を実行して(ステップS308)、この集約印刷処理は終了する。
【0106】
ステップS307において、ユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けていない場合(ステップS307においてNOの場合)、ジョブ設定受付部27aは、図7のステップS101で受け付けたジョブの設定をキャンセルし(ステップS309)、この集約印刷処理は終了する。
【0107】
ステップS305において、集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けなかった場合(ステップS305においてNOの場合)、指示受付部27bは、図10に示すように、入力部21を介してページの並び順の変更指示を所定時間内にユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS310)。
【0108】
ページの並び順の変更指示を所定時間内にユーザから受け付けた場合(ステップS310においてYESの場合)、第2の集約判定部27eは、その変更指示に従ってページの並び順を変更することにより集約ページにおいて組み合わせが変更となるページの属性情報を記憶部26のページ属性情報26bから読み出す(ステップS311)。
【0109】
具体的には、第2の集約判定部27eは、集約ページにおいて組み合わせが変更となるページの画像がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。図3の例では、ページ1gがページ1cとページ1dの間に挿入されることにより、集約ページ2b、2c、2dにおいて、集約ページに含まれるページの組み合わせが変更されるので、例えば、集約ページ2bに含まれるページ1cとページ1gの画像がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。
【0110】
その後、第2の集約判定部27eは、ページの組み合わせが変更となる集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しているか否かを判定する(ステップS312)。
【0111】
上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合(ステップS312においてYESの場合)、表示制御部27fは、表示部22を制御して、図4に示したプレビュー画面10のように、その集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを警告する警告メッセージ11を表示部22に表示させる(ステップS313)。
【0112】
その後、指示受付部27bは、上記集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けたか否かを判定する(ステップS314)。具体的には、指示受付部17bは、図4に示した許可指示受付領域11aがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。
【0113】
許可指示受付領域11aがユーザにより所定時間内にタッチされた場合(ステップS314においてYESの場合)、または、上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しない場合(ステップS312においてNOの場合)、第2の集約判定部27eは、ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて、ステップS312の混在判定処理が完了したか否かを判定する(ステップS315)。
【0114】
ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて混在判定処理が完了していない場合(ステップS315においてNOの場合)、ステップS311に移行して、第2の集約判定部27eは、混在判定処理が完了していない集約ページに含まれる各ページの属性情報を記憶部26のページ属性情報26bから読み出し(ステップS311)、その後の処理を継続する。
【0115】
ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて混在判定処理が完了した場合(ステップS315においてYESの場合)、原稿編集処理部27cは、ステップS310において受け付けたページの並び順の変更指示に従い、ページの並び順を変更する(ステップS316)。そして、図9のステップS307に移行し、それ以降の処理が継続される。
【0116】
ステップS310において、ページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けなかった場合(ステップS310においてNOの場合)、ページの並び順を変更することなく、図9のステップS307に移行し、それ以降の処理が継続される。
【0117】
ステップS314において、上記集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けなかった場合(ステップS314においてNOの場合)、指示受付部27bは、図11に示すように、変更前後のページの並び順を比較する比較指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する(ステップS317)。具体的には、指示受付部27bは、図4に示した比較指示受付領域11cがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。
【0118】
比較指示受付領域11cがユーザにより所定時間内にタッチされた場合(ステップS317においてYESの場合)、表示制御部27fは、記憶部26に記憶された原稿データ26aに基づいて、図5に示したような、ページの並び順の変更前後の各ページの状態を並べて表示するプレビュー画面10の画像データを生成し、表示部22を制御して、生成したプレビュー画面10を表示部22に表示させる(ステップS318)。
【0119】
そして、指示受付部27bは、入力部21を介してユーザから変更前後のページの並び順のうちいずれかの選択を受け付け、さらに変更前のページの並び順が選択されたか否かを判定する(ステップS319)。具体的には、指示受付部27bは、図5に示した2つのページ順決定ボタン17のうち、変更前のページの並び順で各ページが表示されている方に表示されているページ順決定ボタン17がユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。
【0120】
変更前のページの並び順が選択された場合(ステップS319においてYESの場合)、ページの並び順を変更することなく、図9のステップS307に移行して、それ以後の処理が継続される。
【0121】
変更後のページの並び順で各ページが表示されている方に表示されているページ順決定ボタン17がユーザにより所定時間内にタッチされることにより、変更後のページの並び順が選択された場合(ステップS319においてNOの場合)、原稿編集処理部27cは、図10のステップS310において受け付けたページの並び順の変更指示に従い、ページの並び順を変更する(ステップS320)。そして、図9のステップS307に移行し、それ以降の処理が継続される。
【0122】
ステップS317において、変更前後のページの並び順を比較する比較指示を所定時間内に受け付けなかった場合(ステップS317においてNOの場合)、原稿編集処理部27cは、図10のステップS310において受け付けたページの並び順の変更指示を破棄し、ページの並び順の変更は行わない(ステップS321)。そして、図9のステップS307に移行し、それ以降の処理が継続される。
【0123】
さて、これまで画像形成装置および画像形成方法の実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、画像形成装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムとしての形態、あるいは、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として本発明が実施されることとしてもよい。
【0124】
ここで、記録媒体としては、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等、さまざまな形態のものを採用することができる。
【0125】
これら記録媒体に上記実施形態における画像形成装置の機能を実現させるコンピュータプログラム、または、画像形成方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録して流通させることにより、コストの低廉化、及び可搬性や汎用性を向上させることができる。
【0126】
そして、コンピュータに上記記録媒体を装着し、コンピュータにより記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み出してメモリに格納し、コンピュータが備えるプロセッサ(CPU:Central Processing Unit、MPU:Micro Processing Unit)が当該コンピュータプログラムをメモリから読み出して実行することにより、本実施形態に係る画像形成装置の機能を実現し、画像形成方法を実行することができる。
【0127】
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。
【0128】
例えば、上記実施形態におけるページの並び順の変更は、図3に示したように、同一原稿内でのページの移動によるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、別の原稿に含まれるページを挿入することによりページの並び順が変更される場合にも、本発明は適用され得る。
【0129】
図12は、別の原稿に含まれるページを挿入する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。図12(A)には、ページ1cとページ1dの間に、ページ1a〜1hを含む原稿とは別の原稿から読み取られたページ3を挿入する場合が示されている。
【0130】
この場合、表示制御部27fは、表示部22を制御して、原稿の各ページ1a〜1hに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示部22に表示させる。
【0131】
そして、ユーザが、別の原稿の各ページに対応するアイコンのうち、ページ3に対応するアイコンをドラッグし、そのアイコンをページ1cに対応するアイコンとページ1dに対応するアイコンとの間に挿入することにより、ページ3をページ1cとページ1dとの間に挿入するよう画像形成装置に指示することができる。
【0132】
このページ集約処理では、第1の集約判定部27dが、まず、原稿に含まれる各ページをそのページ順に並べて集約する場合にカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する。そして、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することになる場合、表示制御部27fは、表示部22を制御して、図2で説明した場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する集約ページがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0133】
図12(A)の例では、原稿に含まれる各ページ1a〜1hをそのページ順に並べた場合、ページ1cとページ1dとが同一の集約ページに混在するようになるので、表示制御部27fは、図2に示した警告メッセージ11と同様の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0134】
そして、図2に示したような許可指示受付領域11aがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部25aは、図12(A)に示したページ1aとページ1b、ページ1cとページ1d、ページ1eとページ1f、ページ1gとページ1hがそれぞれ集約された集約ページの印刷を行う。
【0135】
この場合、印刷処理部25aは、ページ1aとページ1bが集約された集約ページ、および、ページ1gとページ1hが集約された集約ページについてはカラー印刷を行い、ページ1cとページ1dが集約された集約ページ、および、ページ1eとページ1fが集約された集約ページについてはモノクロ印刷を行う。
【0136】
一方、図2に示したような禁止指示受付領域11bがユーザによりタッチされ、その後、別の原稿に含まれるページ(図12の例におけるページ3)の挿入によりページの並び順が変更された場合、第2の集約判定部27eは、その変更後のページの並び順で集約された同一の集約ページに、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在することとなるか否かを判定する。
【0137】
そして、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することとなる場合、表示制御部27fは、表示部22を制御して、図4で説明した場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する集約ページがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0138】
図12(B)の例では、ページ3の挿入によりページの並び順を変更する結果、モノクロ画像のページ1fとカラー画像のページ1gとが同一の集約ページ2dに混在するようになるので、表示制御部27fは、図4に示した警告メッセージ11と同様の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0139】
そして、図4に示したような許可指示受付領域11aがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部25aは、図12(B)に示したページ1aとページ1b、ページ1cとページ3、ページ1dとページ1e、ページ1fとページ1gがそれぞれ集約された集約ページ2a〜2dの印刷を行う。加えて、印刷処理部25aは、ページ1hだけを含む集約ページ2eの印刷を行う。この場合、印刷処理部25aは、集約ページ2a、2b、2eについてはカラー印刷を行い、集約ページ2c、2dについてはモノクロ印刷を行う。
【0140】
一方、図4に示したような禁止指示受付領域11bがユーザによりタッチされた場合、印刷処理部25aは、ページ3の挿入処理の実行をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部25aは、図12(A)に示したような、ページ3の挿入をしない場合の並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。
【0141】
なお、ページ3の挿入処理の実行をキャンセルするのではなく、その挿入処理を実行することとし、モノクロ印刷されることになるカラー画像のページ1gを含む集約ページ2dについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。この場合、モノクロ画像であるページ1fの印刷がカラー印刷になるので、画像形成装置が、ページ1fがカラー印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示することとしてもよい。
【0142】
また、図4に示したような比較指示受付領域11cがユーザによりタッチされた場合、図5で説明した場合と同様に、表示制御部27fは、表示部22を制御して、ページ3の挿入前のページ順での集約ページと、ページ3の挿入後のページ順での集約ページの両方のプレビュー画面10を表示部22に表示させる。
【0143】
そして、図5を用いて説明した場合と同様に、指示受付部27bは、ページ順決定ボタン17のユーザによるタッチを検出することにより、ページ挿入前のページ順で各集約ページを印刷するのか、ページ挿入後のページ順で各集約ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける。そして、印刷処理部25aは、選択されたページ順で、集約ページの印刷を行う。
【0144】
上述のように、指示受付部27bが、印刷対象である原稿とは別の原稿に含まれるページに対応するアイコンを、上記原稿に含まれるページの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けた場合に、第2の集約判定部27eが、上記原稿に含まれるページの属性の情報、および、上記別の原稿に含まれるページの属性の情報に基づいて、並び順の変更により属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定することとしたので、印刷対象である原稿とは別の原稿に含まれるページを挿入して各ページの並び順を変更する場合でも、ユーザにモノクロの集約ページが印刷されることを通知することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。
【0145】
また、表示部22が、上記原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、上記別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示することとしたので、ユーザのページの編集作業を容易にすることができる。
【0146】
また、ページの並び順の変更は、ページを削除することによるものであってもよい。図13は、ページを削除する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。図13(A)には、ページ1cを削除する場合が示されている。
【0147】
このページ集約処理では、第1の集約判定部27dが、まず、原稿に含まれる各ページをそのページ順に並べて集約する場合にカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する。そして、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することになる場合、表示制御部27fは、表示部22を制御して、図2で説明した場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する集約ページがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0148】
図13(A)の例では、原稿に含まれる各ページ1a〜1hをそのページ順に並べた場合、ページ1cとページ1dとが同一の集約ページに混在するようになるので、表示制御部27fは、図2に示した警告メッセージ11と同様の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0149】
そして、図2に示したような許可指示受付領域11aがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部25aは、図13(A)に示したページ1aとページ1b、ページ1cとページ1d、ページ1eとページ1f、ページ1gとページ1hがそれぞれ集約された集約ページの印刷を行う。
【0150】
この場合、印刷処理部25aは、ページ1aとページ1bが集約された集約ページ、および、ページ1gとページ1hが集約された集約ページについてはカラー印刷を行い、ページ1cとページ1dが集約された集約ページ、および、ページ1eとページ1fが集約された集約ページについてはモノクロ印刷を行う。
【0151】
一方、図2に示したような禁止指示受付領域11bがユーザによりタッチされ、その後、ページの削除によりページの並び順が変更された場合、第2の集約判定部27eは、その変更後のページの並び順で集約された同一の集約ページに、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在することとなるか否かを判定する。
【0152】
そして、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することとなる場合、表示制御部27fは、表示部22を制御して、図4で説明した場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する集約ページがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0153】
図13(B)の例では、ページ1cの削除によりページの並び順を変更する結果、モノクロ画像のページ1fとカラー画像のページ1gとが同一の集約ページ2cに混在するようになるので、表示制御部27fは、図4に示した警告メッセージ11と同様の警告メッセージを表示部22に表示させる。
【0154】
そして、図4に示したような許可指示受付領域11aがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部25aは、図13(B)に示したページ1aとページ1b、ページ1dとページ1e、ページ1fとページ1gがそれぞれ集約された集約ページ2a〜2cの印刷を行う。加えて、印刷処理部25aは、ページ1hだけを含む集約ページ2dの印刷を行う。この場合、印刷処理部25aは、集約ページ2a、2dについてはカラー印刷を行い、集約ページ2b、2cについてはモノクロ印刷を行う。
【0155】
一方、図4に示したような禁止指示受付領域11bがユーザによりタッチされた場合、印刷処理部25aは、ページ1cの削除処理の実行をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部25aは、ページ1cの削除をしない場合の並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。
【0156】
なお、ページ1cの削除処理の実行をキャンセルするのではなく、その削除処理を実行することとし、モノクロ印刷されることになるカラー画像のページ1gを含む集約ページ2cについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。この場合、モノクロ画像であるページ1fの印刷がカラー印刷になるので、画像形成装置が、ページ1fがカラー印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示することとしてもよい。
【0157】
また、図4に示したような比較指示受付領域11cがユーザによりタッチされた場合、図5で説明した場合と同様に、表示制御部27fは、表示部22を制御して、ページ1cの削除前のページ順での集約ページと、ページ1cの削除後のページ順での集約ページの両方のプレビュー画面10を表示部22に表示させる。
【0158】
そして、図5を用いて説明した場合と同様に、指示受付部27bは、ページ順決定ボタン17のユーザによるタッチを検出することにより、ページ削除前のページ順で各集約ページを印刷するのか、ページ削除後のページ順で各集約ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける。そして、印刷処理部25aは、選択されたページ順で、集約ページの印刷を行う。
【0159】
上述のように、指示受付部27bは、原稿に含まれるページを削除して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることとしたので、ユーザが集約ページに含まれるページの削除を行う際にも、印刷処理がモノクロ印刷となることをユーザに通知することができ、ユーザによるページの編集作業を効果的に支援することができる。
【0160】
また、上記実施形態では、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合に、警告メッセージを表示することとしたが、カラー画像、あるいは、モノクロ画像という属性以外のページの属性が用いられる場合にも同様に本発明は適用され得る。
【0161】
例えば、集約ページに異なる画像フォーマットのページが混在し、各ページのフォーマットがいずれかのフォーマットに変換されるような場合に、画像形成装置が警告メッセージを表示することとしてもよい。
【0162】
また、ページ毎にカラー印刷、あるいは、モノクロ印刷を行うように出力カラーが設定されている場合であって、集約ページに異なる出力カラーのページが混在し、各ページの出力カラーがいずれかの出力カラーに変換されるような場合に、画像形成装置が警告メッセージを表示することとしてもよい。
【0163】
また、集約ページに異なる階調のページが混在し、各ページの階調がいずれかの階調に変換されるような場合に、警告メッセージを表示することとしてもよい。例えば、集約ページに2階調の画像のページと8階調の画像のページが混在し、各ページの階調が2階調に変換されるような場合に、画像形成装置が警告メッセージを表示することとしてもよい。
【符号の説明】
【0164】
1a〜1h,3…ページ、2a〜2d…集約ページ、10…プレビュー画面、11…警告メッセージ、11a…許可指示受付領域、11b…禁止指示受付領域、11c…比較指示受付領、12…ページ表示領域、13a〜13d…移動ボタン、14a〜14h,15a〜15d…アイコン、16…強調枠線、17…ページ順決定ボタン、20…画像形成装置、21…入力部、22…表示部、23…ネットワークインターフェース部、24…電話回線インターフェース部、25…ページ形成部、25a…印刷処理部、25b…コピー処理部、25c…スキャン処理部、25d…FAX処理部、26…記憶部、26a…原稿データ、26b…ページ属性情報、26c…ジョブ設定情報、27…制御部、27a…ジョブ設定受付部、27b…指示受付部、27c…原稿編集処理部、27d…第1の集約判定部、27e…第2の集約判定部、27f…表示制御部27f。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿に含まれる複数のページを1ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、
各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、
前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示する表示部と、
前記ページ順に各ページが並べられた状態で、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを前記属性の情報に基づいて判定する第1の集約判定部と、
前記表示部に表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部が前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する第2の集約判定部と、
前記第1の集約判定部、および/または、前記第2の集約判定部により前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、前記表示部を制御して、該表示部に警告メッセージを表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記指示受付部は、前記集約ページの形成対象である原稿に含まれるページに対応するアイコンを、該原稿の他のページに対応するアイコンの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記指示受付部は、前記原稿とは別の原稿に含まれるページに対応するアイコンを、前記原稿に含まれるページの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付け、前記指示受付部が該変更指示を受け付けた場合に、前記第2の集約判定部は、前記属性の情報、および、前記別の原稿に含まれるページの属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、前記別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記指示受付部は、前記原稿に含まれるページを削除して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2の集約判定部は、前記並び順が変更されたページのうち、第1のページを含む集約ページについて、前記属性の異なるページが該集約ページに混在することになるか否かを判定するとともに、第1のページよりも後ろの第2のページを含む別の集約ページについて、前記属性の異なるページが該別の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記表示制御部は、前記第1の集約判定部、および/または、前記第2の集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、カラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記プレビュー画面において、前記属性の異なるページを異なる態様で表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記表示部は、前記第1の集約判定部、および/または、前記第2の集約判定部が、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定した場合に、変更前の並び順、および、変更後の並び順で前記アイコンを並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記集約ページを形成するページ形成部をさらに備え、前記指示受付部は、前記変更前の並び順、または、前記変更後の並び順のいずれか一方の選択を受け付け、前記ページ形成部は、選択された並び順で前記集約ページを形成することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
原稿に含まれる複数のページを1ページに集約した集約ページを形成する画像形成方法であって、
前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンがページ順に並んだプレビュー画面を表示する表示ステップと、
前記ページ順に各ページが並べられた状態で、該属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを、記憶部に記憶された各ページの属性の情報に基づいて判定する第1の集約判定ステップと、
前記表示ステップにおいて表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付ステップと、
該指示受付ステップにおいて前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更を行うことにより前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する第2の集約判定ステップと、
前記第1の集約判定ステップ、および/または、前記第2の集約判定ステップにおいて前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、警告メッセージを表示する警告メッセージ表示ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−31976(P2013−31976A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−169896(P2011−169896)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【特許番号】特許第5134712号(P5134712)
【特許公報発行日】平成25年1月30日(2013.1.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】