説明

画像形成装置、印刷情報管理方法、印刷情報管理プログラム

【課題】メンテナンス等を必要とするデータベースを用いずに、効率的に印刷ジョブを管理する。
【解決手段】受信手段により受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報が印刷ジョブを対応付けているユーザ情報の中に存在しないと判定すると、受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報により当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを記憶手段に格納し、印刷ジョブを対応付けて管理するユーザ情報の内、特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を受け付けて、受け付けた指示に応じて特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブの一覧を操作表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷ジョブの管理を行う印刷装置、印刷ジョブ管理方法、印刷ジョブ管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の印刷装置では、印刷装置に接続されたクライアントPC(パ―ソナルコンピュータ)から印刷ジョブを受けたとき、この印刷ジョブをすぐに実行せずに印刷装置内に一度蓄積する装置がある。このような印刷装置では、蓄積した印刷ジョブの一覧を操作パネル等に表示させ、選択された印刷ジョブに対して印刷ジョブの実行指示や削除指示を行う。
【0003】
上記のような印刷装置では、印刷ジョブの管理を行う必要があるため、通常はDBMS(データベース・マネジメント・サービス)と呼ばれる方法により、データベースに印刷ジョブを蓄積して管理している。DBMSで印刷ジョブを管理する場合、印刷ジョブは、印刷データと属性データとに分けられて管理される。
【0004】
例えば特許文献1には、データベースを用いて印刷ジョブ情報を管理するプリンタ管理システムが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来の技術のように、DBMS等を用いて印刷ジョブを管理する場合、データベースの定期的な最適化やバックアップなどのメンテナンスが必要となる。また、データベースに蓄積される情報量が多いため、印刷装置における処理の負担が大きくなる。これらの問題点は、特に家庭用等の比較的小型の印刷装置において大きな問題となり、解決が望まれている。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべく成されたものであり、メンテナンス等を必要とするデータベースを用いずに、効率的に印刷ジョブを管理することが可能な印刷装置、印刷ジョブ管理方法、印刷ジョブ管理プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の如き構成を採用した。
【0008】
本発明は、印刷ジョブを記憶する記憶手段と、前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれるユーザ情報と対応付けて管理する管理手段と、印刷ジョブを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報が、前記管理手段において印刷ジョブを対応付けている前記ユーザ情報の中に存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により存在しないと判定すると、前記管理手段において前記受信した印刷ジョブに含まれる前記ユーザ情報により当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納手段と、前記管理手段において前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記ユーザ情報の内、特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けた指示に応じて前記特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える。
【0009】
また一実施形態では、印刷ジョブが格納される記憶装置を有する印刷装置において、前記印刷ジョブに含まれる属性データに基づき、前記印刷ジョブのファイル名を生成するファイル名生成手段と、前記記憶装置内に、前記属性データに含まれる所定データ毎のフォルダを作成するフォルダ作成手段と、を有し、前記印刷ジョブは、前記ファイル名生成手段により生成されたファイル名で、前記フォルダ作成手段により作成された前記ファイル名と対応するフォルダに格納される構成とした。
【0010】
また一実施形態では、前記記憶装置は、第一の領域と、第二の領域とに分けられており、前記第一の領域の残容量に基づき、前記フォルダ作成手段により前記第一の領域に作成された第一のフォルダへの前記印刷ジョブの格納が可能か否かを判定する判定手段を有し、前記判定手段により、前記第一のフォルダへの前記印刷ジョブの格納が不可能と判定されたとき、前記フォルダ作成手段は、前記第二の領域内に前記第一のフォルダと同じフォルダ名の第二のフォルダを作成し、前記印刷ジョブは、前記第二のフォルダに格納される構成としても良い。
【0011】
また一実施形態では、前記判定手段により、前記第一のフォルダへの前記印刷ジョブの格納が不可能と判定されたとき、前記印刷ジョブの蓄積先を示す情報を生成する生成手段を有し、前記生成手段により生成された情報は、前記第一のフォルダに格納される構成としても良い。
【0012】
また一実施形態では、前記ファイル名生成手段は、前記印刷ジョブの蓄積先を示す情報のファイル名として、前記印刷ジョブのファイル名を生成するために用いた前記属性データを用いてファイル名を生成する構成としても良い。
【0013】
また一実施形態では、前記第一のフォルダに格納された前記印刷ジョブのファイル名及び/又は前記印刷ジョブの蓄積先を示す情報を用いて前記印刷ジョブの一覧を作成する一覧作成手段を有する構成としても良い。
【0014】
また一実施形態では、前記属性データに含まれる所定情報は、前記印刷ジョブを作成したユーザ名を示す情報である構成としても良い。
【0015】
一実施形態では、印刷ジョブが格納される記憶装置を有する印刷装置による印刷ジョブ管理方法であって、前記印刷ジョブに含まれる前記印刷ジョブの属性データに基づき、前記印刷ジョブのファイル名を生成するファイル名生成手順と、前記記憶装置内に、前記属性データに含まれる所定情報毎のフォルダを作成するフォルダ作成手順と、を有し、前記印刷ジョブは、前記ファイル名生成手順により生成されたファイル名で、前記フォルダ作成手順により作成された前記ファイル名と対応するフォルダに格納される方法とした。
【0016】
一実施形態では、演算処理装置と、印刷ジョブが格納される記憶装置を有する印刷装置において実行される印刷ジョブ管理プログラムであって、前記演算処理装置に、前記印刷ジョブに含まれる前記印刷ジョブの属性データに基づき、前記印刷ジョブのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、前記記憶装置内に、前記属性データに含まれる所定情報毎のフォルダを作成するフォルダ作成ステップと、を実行させ、前記印刷ジョブは、前記ファイル名生成ステップにより生成されたファイル名で、前記フォルダ作成ステップにより作成された前記ファイル名と対応するフォルダに格納されるプログラムとした。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、メンテナンス等を必要とするデータベースを用いずに、効率的に印刷ジョブを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の印刷装置100のハードウェア構成図の例である。
【図2】第一の実施形態の印刷装置100の機能構成を示す機能構成図である。
【図3】ファイル名が付与された印刷ジョブがフォルダに格納された状態を説明する概念図である。
【図4】第一の実施形態の印刷装置100における印刷ジョブ受付部110の動作を説明するフローチャートである。
【図5】第一の実施形態の印刷装置100における印刷ジョブ管理部120の動作を説明するフローチャートである。
【図6】操作パネル18に表示される表示例を示す図である。
【図7】第二の実施形態の印刷装置100Aの機能構成を示す機能構成図である。
【図8】第二の実施形態の印刷ジョブ受付部110Aの動作を説明するフローチャートである。
【図9】パーティションAとパーティションBにフォルダが作成されたことを説明する概念図である。
【図10】第二の実施形態の印刷装置100Aにおける印刷ジョブ管理部120Aの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、印刷ジョブに含まれる属性データに基づき、印刷ジョブのファイル名を生成するファイル名生成部と、属性データに含まれる所定情報毎のフォルダを作成するフォルダ作成部とを有し、印刷ジョブを生成されたファイル名で、ファイル名と対応するフォルダに蓄積することにより、データベース等を用いずに効率的に印刷ジョブを管理する。
【0020】
特に本発明は、ネットワーク等を介してクライアントPC等と接続されており、クライアントPCから送信された印刷ジョブを一度蓄積することが可能な印刷装置において適用されることが好ましい。また本発明は、DBMS等を備えておらず、比較的小型の印刷装置に対してより好適である。具体的には例えば、印刷機能のみを有するレーザプリンタ等により好適である。
【0021】
本発明の印刷装置では、クライアントPCより印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブをハードディスク等の記憶装置に蓄積する。そして印刷装置は、印刷装置の操作パネル上で蓄積された印刷ジョブの実行指示がなされると、印刷ジョブを実行する。以下の本発明の実施形態の説明では、このように印刷ジョブを一度蓄積した後に操作パネルから実行指示を受けて印刷ジョブを実行することを「オンデマンド印刷」と呼ぶ。
【0022】
図1は、本発明の印刷装置100のハードウェア構成図の例である。
【0023】
印刷装置100は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置11、出力装置12、ドライブ装置13、補助記憶装置14、メモリ装置15、演算処理装置16、インターフェース装置17及び操作パネル18で構成される。
【0024】
入力装置11は、後述するインターフェース装置17を介して印刷ジョブ等が入力される。出力装置12はプロッタ及びプロッタエンジン等により構成され、印刷ジョブを実行して出力するために用いられる。インターフェース装置17は、モデム、LANカードなどで構成されており、ネットワークに接続する為に用いられる。操作パネル18は、タッチパネル等で構成され、印刷装置100の操作を行うために用いられる。
【0025】
本発明の印刷ジョブ管理プログラムは、印刷装置100を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。印刷ジョブ管理プログラムは例えば記録媒体19の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。印刷ジョブ管理プログラムを記録した記録媒体19は、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDメモリカード等の可搬型の記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0026】
また、印刷ジョブ管理プログラムを記録した記録媒体19がドライブ装置13にセットされると、印刷ジョブ管理プログラムは記録媒体19からドライブ装置13を介して補助記憶装置14にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた印刷ジョブ管理プログラムは、インターフェース装置17を介して補助記憶装置14にインストールされる。
【0027】
印刷装置100は、インストールされた印刷ジョブ管理プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置15は、コンピュータの起動時に補助記憶装置14から印刷ジョブ管理プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置16はメモリ装置15に格納された印刷ジョブ管理プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図2は、第一の実施形態の印刷装置100の機能構成を示す機能構成図である。
【0028】
本実施形態の印刷装置100は、印刷装置100と接続されたクライアントPC200等により生成された印刷ジョブを受信すると、印刷装置100の有するハードディスク300に印刷ジョブを蓄積する。尚ハードディスク300は、例えば図1に示す補助記憶装置14の内部に設けられていても良い。
【0029】
印刷装置100は、印刷ジョブ受付部110、印刷ジョブ管理部120を有する。印刷ジョブ受付部110は、印刷ジョブを受け付けてハードディスク300へ蓄積するまでの処理を行う。印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブに対する各種の指示の実行等を行う。
【0030】
印刷ジョブ受付部110は、印刷ジョブ取得部111、ファイル名生成部112、対応フォルダ判定部113、フォルダ作成部114を有する。印刷ジョブ取得部111は、クライアントPC200から送信された印刷ジョブを取得する。ファイル名生成部112は、印刷ジョブ取得部111により取得された印刷ジョブのファイル名を生成する。ファイル名生成部112によるファイル名の生成については後述する。
【0031】
対応フォルダ判定部113は、ファイル名生成部112によりファイル名が生成された印刷ジョブが格納されるフォルダが存在しているか否かを判定する。フォルダ作成部114は、ファイル名が生成された印刷ジョブを格納するフォルダを作成する。フォルダ作成部114によりフォルダ作成については後述する。
【0032】
印刷ジョブ管理部120は、表示制御部121、一覧作成部122、選択部123、印刷ジョブ取得部124、印刷ジョブ実行部125を有する。表示制御部121は、操作パネル18における表示の制御を行う。一覧作成部122は、ハードディスク300に蓄積された印刷ジョブの一覧を生成する。具体的には本実施形態の一覧作成部122は、ハードディスク300に蓄積された印刷ジョブのファイル名に含まれる印刷ジョブの属性データを用いて印刷ジョブの一覧を作成する。
【0033】
選択部123は、操作パネル18において選択指示を受けた印刷ジョブを一覧作成部122により生成された一覧から選択する。印刷ジョブ取得部124は、選択部123により選択された印刷ジョブをハードディスク300から取得する。印刷ジョブ実行部125は、操作パネル18より印刷ジョブの実行指示を受けて印刷ジョブ取得部124により取得された印刷ジョブを実行する。
【0034】
ここで本実施形態のファイル名生成部112によるファイル名の生成について説明する。本実施形態のファイル名生成部112では、印刷ジョブに含まれる印刷ジョブの属性データを用いて印刷ジョブのファイル名を生成する。
【0035】
印刷ジョブは、印刷されるデータそのもの(印刷データ)と属性データとから構成される。属性データとは、例えば印刷ジョブを生成したユーザ情報、ジョブ番号、スプール日時、ページ数、カラー印刷を行うか否かを示す情報(カラー情報)、用紙サイズ、文書名等である。本実施形態のファイル名生成部112では、この属性データを用いて印刷ジョブのファイル名を生成する。
【0036】
具体的には例えば、印刷ジョブのジョブ番号が「100123」、スプール日時が「2008年2月8日10時2分40」、ページ数が「5」、カラーのA4サイズ、文書名が「testpage」であった場合、印刷ジョブのファイル名は、「100123,20080208100204,5,color,A4,testpage」となる。
【0037】
次に本実施形態のフォルダ作成部114によるフォルダの作成について説明する。本実施形態のフォルダ作成部114は、ハードディスク300内に属性データのうち所定の属性データ毎のフォルダを作成する。本実施形態では、属性データに含まれるユーザ情報に基づき、ハードディスク300内にユーザ毎のフォルダを作成する。フォルダ作成部114により作成されたフォルダには、それぞれのフォルダに対応した印刷ジョブが格納される。具体的には例えば、ユーザAのフォルダには、ユーザAというユーザ情報が含まれる属性データを有する印刷ジョブが格納される。
【0038】
図3は、ファイル名が付与された印刷ジョブがフォルダに格納された状態を説明する概念図である。図3では、フォルダ作成部114により、ユーザA、B、Cそれぞれのフォルダが作成されており、ユーザAのフォルダには属性データを用いたファイルが付与された印刷ジョブが格納されている。
【0039】
よって本実施形態では、例えば従来のDBMS等における管理のように、印刷データと属性データとを分けて管理する必要がない。また本実施形態では、属性データに含まれるユーザ情報毎にフォルダを作成し、対応するユーザ情報を含む印刷ジョブをフォルダ毎に管理することができる。
【0040】
次に、本実施形態の印刷装置100の動作について説明する。始めに印刷ジョブ受付部110の動作について説明する。図4は、第一の実施形態の印刷装置100における印刷ジョブ受付部110の動作を説明するフローチャートである。
【0041】
印刷装置100が、クライアントPC200から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブ取得部111は印刷ジョブを取得する(S41)。印刷ジョブ取得部111により印刷ジョブを取得すると、ファイル名生成部112は印刷ジョブに含まれる属性データを用いてファイル名を生成し、印刷ジョブにファイル名を付与する(S42)。
【0042】
ファイル名が付与されると、対応フォルダ判定部113は、この印刷ジョブが格納されるべきフォルダが既に作成されているか否かを判定する(S43)。具体的には対応フォルダ判定部113は、S41で取得された印刷ジョブの有する属性データに含まれるユーザ情報と対応するフォルダが存在するか否かを判定する。
【0043】
S43において、対応するフォルダが存在しない場合、フォルダ作成部114は、属性データに含まれるユーザ情報のユーザ名をフォルダ名とするフォルダを生成する(S44)。例えば属性データに含まれるユーザ情報のユーザ名が「ユーザA」の場合、「ユーザA」という名前のフォルダを作成する。S45で対応するフォルダが作成されると、このフォルダにファイル名が付与された印刷ジョブが格納されて、印刷ジョブが蓄積される(S45)。
【0044】
S43において、対応するフォルダが存在する場合、ファイル名が付与された印刷ジョブは、対応するフォルダに格納されて蓄積される(S45)。
【0045】
次に図5を参照して本実施形態の印刷ジョブ管理部120の動作を説明する。図5は、第一の実施形態の印刷装置100における印刷ジョブ管理部120の動作を説明するフローチャートである。
【0046】
印刷装置100において、操作パネル18からオンデマンド印刷の指示がなされると(S51)、一覧作成部122はハードディスク300へアクセスし、オンデマンド印刷の対象となる印刷ジョブが格納されたフォルダ内の印刷ジョブの一覧を作成する(S52)。印刷ジョブの一覧が作成されると、表示制御部121はこの印刷ジョブ一覧を操作パネル18に表示させる(S53)。尚オンデマンド印刷の対象となる印刷ジョブが格納されたフォルダとは、例えばオンデマンド印刷指示を行ったユーザの名前がついたフォルダ等である。
【0047】
ここで、図6に操作パネル18に表示される表示例を示す。図6は、操作パネル18に印刷ジョブ一覧が表示された画面18Aを示す。
【0048】
例えばS52において、例えばオンデマンド印刷指示を行ったユーザがユーザAである場合、一覧作成部122はフォルダ「ユーザA」に格納されているファイル名の一覧を取得し、図6に示すような印刷ジョブの一覧を作成する。ここでフォルダ「ユーザA」に格納されている印刷ジョブには、印刷ジョブの属性データを含むファイル名が付与されている。よって本実施形態では、フォルダ「ユーザA」を走査して印刷ジョブのファイル名を取得し、このファイル名を表示させるだけで印刷ジョブの属性データを含む印刷ジョブの一覧を作成することができる。
【0049】
図5に戻って、操作パネル18に表示された印刷ジョブ一覧から印刷ジョブが選択されると、選択部123はこれを印刷ジョブの選択指示として受け、印刷ジョブを選択する(S54)。印刷ジョブが選択されると、印刷ジョブ取得部124は、S52において選択されたフォルダから選択された印刷ジョブを取得する(S55)。印刷ジョブが取得されると、印刷ジョブ実行部125は、印刷ジョブを実行する(S56)。尚印刷ジョブが実行されるとフォルダ内に格納された印刷ジョブは自動的に削除される。
【0050】
尚印刷装置100は、S54において選択された印刷ジョブの削除指示を受けた場合、フォルダ内から印刷ジョブの削除を行っても良い。
【0051】
以上に説明したように、本実施形態によれば、印刷ジョブに印刷ジョブの属性データを含むファイル名を付与する。そして、属性データに含まれるユーザ名毎に作成されたフォルダに、対応した印刷ジョブを格納する構成とした。この構成によれば、DBMS等を使用せずに、効率的に印刷ジョブを管理することができる。
【0052】
尚本実施形態では、フォルダ作成部114はユーザ名毎のフォルダを作成するものとしたが、これに限定されない。フォルダ作成部114は、属性データに含まれる所定データをキーとして、キーとなる所定データ毎のフォルダを作成しても良い。例えばフォルダ生成部114は、日付毎にフォルダを生成しても良い。この場合、各フォルダには、属性データに対応する日付が含まれる印刷ジョブがそれぞれ格納されることになる。このときキーとなる所定データは、予め印刷装置100において設定されていることが好ましい。)
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、印刷ジョブが格納されるハードディスク300Aが複数のパーティションに分割されていた場合を考慮した点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0053】
本実施形態では、主となる主パーティションが容量不足となった場合に、印刷ジョブの格納先を示すリンク情報を生成し、このリンク情報を主パーティションに作成されたフォルダに格納する。そして印刷ジョブの実体を他のパーティションに作成されたフォルダに格納して蓄積する。
【0054】
本実施形態では、この構成により、ハードディスク300Aが複数のパーティションに分割されている場合にも、各パーティションの容量等を意識せずに印刷ジョブを蓄積することができる。
【0055】
図7は、第二の実施形態の印刷装置100Aの機能構成を示す機能構成図である。
【0056】
本実施形態の印刷装置100Aは、印刷ジョブ受付部110A、印刷ジョブ管理部120Aを有する。
【0057】
印刷ジョブ受付部110Aは、第一の実施形態の印刷ジョブ受付部110の有する各部に加え、主パーティション判別部115、パーティション容量判定部116、リンク生成部117、格納制御部118を有する。
【0058】
主パーティション判別部115は、ハードディスク300A内において、メインのパーティションに設定された主パーティションを判別する。パーティション容量判定部116は、主パーティションに印刷ジョブを格納可能か否かを判定する。具体的にはパーティション容量判定部116は、主パーティションの残容量を検出し、印刷ジョブ取得部111により取得した印刷ジョブを主パーティション内に作成されたフォルダに格納可能か否かを判定する。
【0059】
リンク生成部117は、印刷ジョブが主パーティションに格納不可能なとき、印刷ジョブの実体の格納先を示すリンク情報を生成する。格納制御部118は、印刷ジョブの格納を制御する。具体的には格納制御部118は、パーティション容量判定部116により主パーティションへの印刷ジョブの格納が不可能と判定された場合に、別の適切なパーティションに印刷ジョブを格納する。印刷ジョブの格納制御の詳細は後述する。
【0060】
印刷ジョブ管理部120Aは、第一の実施形態の印刷ジョブ管理部120の有する各部に加え、実体判定部126、リンク追跡部127、リンク削除部128を有する。
【0061】
実体判定部126は、主パーティションに格納されたファイルが印刷ジョブの実体であるか否かを判定する。主パーティションには、印刷ジョブの属性データを含むファイル名で印刷ジョブの実体と印刷ジョブのリンク情報の何れか一方又は両方が格納されている。実体判定部126は、主パーティションに格納されている情報が、印刷ジョブの実体であるか、又はリンク情報であるかを判定する。
【0062】
リンク追跡部127は、主パーティションに格納されたリンク情報に基づき、印刷ジョブの実体の格納先を辿る。リンク削除部128は、印刷ジョブが実行された後に、リンク生成部117に生成されたリンク情報を削除する。
【0063】
本実施形態のハードディスク300Aは、例えば補助記憶装置14内に設けられている。本実施形態では、ハードディスク300AはパーティションAとパーティションBとに分けられており、パーティションAを主パーティションとした。
【0064】
以下に図面を参照して本実施形態の印刷装置100Aの動作を説明する。始めに、本実施形態の印刷ジョブ受付部110Aの動作を説明する。図8は、第二の実施形態の印刷ジョブ受付部110Aの動作を説明するフローチャートである。
【0065】
図8のS81、S82の処理は、第一の実施形態で説明した図4のS41、S42と同様である。印刷装置100Aにおいて印刷ジョブのファイル名が生成されると、主パーティション判別部115は、ハードディスク300Aにおいて主パーティションに設定されたパーティションを判別する。本実施形態では、パーティションAが主パーティションであると判別される。S84とS85の処理は、図4のS43とS44の処理と同様である。
【0066】
S84又はS85において、印刷ジョブが格納されるべきフォルダが決定すると、パーティション容量判定部116は、パーティションAの残容量を検出し、印刷ジョブをパーティションA内のフォルダに格納可能か否かを判定する(S86)。
【0067】
S86において、パーティション容量判定部116により、パーティションAの残容量が十分であり、印刷ジョブの実体を格納可能と判定された場合、印刷ジョブはパーティションA内の対応するフォルダへ格納されて蓄積される(S87)。
【0068】
S86において、パーティション容量判定部116により、パーティションAの残容量が不十分であり、印刷ジョブの実体の格納が不可能と判定された場合、リンク生成部117は、印刷ジョブの実体が格納される先を示すリンク情報を生成し、このリンク情報を主パーティションであるパーティションAの対応するフォルダに格納する。具体的にはリンク生成部117は、S82で生成されたファイル名に、リンク情報であることを示す識別子等を付与し、リンク情報とする。したがってリンク情報には、印刷ジョブの属性データが含まれる。
【0069】
S88においてリンク情報が生成されると、フォルダ作成部114は、主パーティション以外のパーティションに、印刷ジョブの実体を格納するためのフォルダを作成する(S89)。本実施形態では、主パーティションであるパーティションAが容量不足となった場合には、パーティションBに印刷ジョブが格納されるものとした。よってフォルダ作成部114は、パーティションB内にフォルダを作成する。このときフォルダ作成部114は、S85におけるフォルダの作成処理と同様に、印刷ジョブの属性データに含まれるユーザ名をフォルダ名として、パーティションB内にフォルダを作成する。すなわちパーティションB内に作成されるフォルダは、パーティションA内に作成されたフォルダ名と同じ名前で作成される。
【0070】
パーティションBにフォルダが作成されると、格納制御部118は、印刷ジョブの実体をパーティションBに作成されたフォルダへ格納して蓄積する(S90)。
【0071】
尚本実施形態の印刷装置100Aでは、主パーティションが容量不足となったときに、利用されるパーティションが予め設定されていることが好ましい。例えば本実施形態では、パーティションAが容量不足になった場合に使用されるパーティションを、パーティションBと設定しておくことが好ましい。
【0072】
以下に図9を参照して、パーティションAとパーティションBにフォルダが作成された場合についてさらに説明する。図9は、パーティションAとパーティションBにフォルダが作成されたことを説明する概念図である。
【0073】
図9では、パーティションAに、フォルダ「ユーザA」、「ユーザB」、「ユーザC」が作成されている。またパーティションBにも同様に、フォルダ「ユーザA」、「ユーザB」、「ユーザC」が作成されている。
【0074】
ここで例えば印刷装置100Aが、フォルダ「ユーザA」に格納されるべき印刷ジョブを取得したときに、パーティションAが容量不足であった場合、パーティションAのフォルダ「ユーザA」にはリンク情報のみが格納される。そして印刷ジョブの実体は、パーティションB内のフォルダ「ユーザA」に格納される。
【0075】
本実施形態の印刷ジョブ受付部110Aでは、このようにして印刷ジョブの蓄積を行うため、パーティションの容量等を意識せずに印刷ジョブの蓄積を行うことができる。
【0076】
次に本実施形態の印刷ジョブ管理部120Aの動作について説明する。図10は、第二の実施形態の印刷装置100Aにおける印刷ジョブ管理部120Aの動作を説明するフローチャートである。
【0077】
本実施形態の印刷装置100Aにおいて、操作パネル18よりオンデマンド印刷の指示を受けると(S101)、一覧作成部122はパーティションAへアクセスし、オンデマンド印刷の対象となる印刷ジョブが格納されたフォルダ内の印刷ジョブの一覧を作成する(S102)。したがって本実施形態の一覧作成部122により作成される一覧は、主パーティションであるパーティションA内のフォルダに格納された情報の一覧である。
【0078】
尚本実施形態の一覧作成部122は、フォルダに格納されているものが印刷ジョブの実体か又は印刷ジョブのリンク情報かを判別せずに、フォルダに格納されているファイル名に基づき印刷ジョブの一覧を作成する。
【0079】
本実施形態では、リンク情報にも、印刷ジョブのファイル名と同様の属性データから生成されたファイル名が付与されているため、一覧作成部122はフォルダの走査を行うだけで属性データを含む印刷ジョブの一覧を作成することができる。S103とS104の処理は、第一の実施形態で説明した図5のS53とS54と同様であるから説明を省略する。
【0080】
S104において印刷ジョブが選択されると、実体判定部126は、選択された印刷ジョブが、印刷ジョブの実体であるか否かを判定する(S105)。具体的には実体判定部126は、パーティションAのフォルダに、選択された印刷ジョブの実体が格納されているのか、又は選択された印刷ジョブのリンク情報が格納されているのかを判定する。
【0081】
S105において、パーティションAのフォルダに印刷ジョブの実体が格納されていると判定された場合、印刷ジョブ取得部124は、パーティションAから印刷ジョブを取得する(S106)。そして印刷ジョブ実行部125により、取得した印刷ジョブを実行する(S107)。
【0082】
S105において、パーティションAのフォルダに印刷ジョブのリンク情報が格納されていると判定された場合、リンク追跡部127はリンク情報に基づき印刷ジョブの実体の格納先を辿る(S108)。印刷ジョブの実体の格納先がわかると、印刷ジョブ取得部124は、印刷ジョブの実体を取得する(S109)。そして印刷ジョブ実行部125により取得した印刷ジョブを実行する(S110)。印刷ジョブが実行されると、リンク削除部128は、実行された印刷ジョブのリンク情報をパーティションAのフォルダから削除する(S111)。
【0083】
尚本実施形態において、S104において選択された印刷ジョブの削除指示を受けたとき、選択された印刷ジョブのリンク情報が生成されていた場合には印刷ジョブの実体とリンク情報とを削除するものとした。
【0084】
以上に説明したように、本実施形態によれば、ハードディスク300Aが複数のパーティションに分割されていた場合にも、パーティションの容量等を考慮せずに印刷ジョブの蓄積及び管理を行うことができる。
【0085】
また本実施形態の印刷装置100Aは、主パーティションのみを走査し、印刷ジョブの実体が主パーティションにない場合はリンク情報を辿るだけで印刷ジョブの実体を取得することができる。よってハードディスク300A内の全てのパーティションを走査する必要がなく、速やかに印刷ジョブの実体を取得することができ、さらに印刷装置100Aの処理負担を軽減することができる。したがって本実施形態によれば、メンテナンス等を必要とするデータベースを用いずに、効率的に印刷ジョブを管理することができる。
【0086】
また本実施形態では、ハードディスク300Aを二つのパーティションに分ける例を説明したが、これに限定されない。例えばハードディスク300Aは、パーティションA、パーティションB、パーティションCの3つに分割されていても良い。この場合には主パーティションであるパーティションAが容量不足になった場合は、パーティションBへ印刷ジョブの実体を格納し、パーティションBが容量不足になった場合はパーティションCへ印刷ジョブの実体を格納しても良い。
【0087】
またこの場合、印刷装置100Aにおいて印刷ジョブの実体が格納されていく順序が予め設定されていることが好ましい。上の例では、例えば最初に印刷ジョブの実体が格納されるパーティションがパーティションA、次に印刷ジョブの実体が格納されるパーティションがパーティションB、その次がパーティションCといった具合である。この場合印刷ジョブのリンク情報は、主パーティションであるパーティションAにのみ格納される。
【0088】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0089】
100、100A 印刷装置
110、110A 印刷ジョブ受付部
111、124 印刷ジョブ取得部
112 ファイル名生成部
113 対応フォルダ判定部
114 フォルダ作成部
115 主パーティション判別部
116 パーティション容量判定部
117 リンク生成部
118 格納制御部
120、120A 印刷ジョブ管理部
121 表示制御部
122 一覧作成部
123 選択部
125 印刷ジョブ実行部
126 実体判定部
127 リンク追跡部
128 リンク削除部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0090】
【特許文献1】特開平11−167471号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを記憶する記憶手段と、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれるユーザ情報と対応付けて管理する管理手段と、
印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報が、前記管理手段において印刷ジョブを対応付けている前記ユーザ情報の中に存在するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により存在しないと判定すると、前記管理手段において前記受信した印刷ジョブに含まれる前記ユーザ情報により当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納手段と、
前記管理手段において前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記ユーザ情報の内、特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた指示に応じて前記特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
印刷ジョブを記憶する記憶手段を有する印刷装置による印刷ジョブ管理方法であって、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれるユーザ情報と対応付けて管理する管理手順と、
印刷ジョブを受信する受信手順と、
前記受信手順において受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報が、前記管理手順において印刷ジョブを対応付けている前記ユーザ情報の中に存在するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順において存在しないと判定すると、前記管理手順において前記受信した印刷ジョブに含まれる前記ユーザ情報により当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納手順と、
前記管理手順において前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記ユーザ情報の内、特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付手順と、
前記受付手順において受け付けた指示に応じて前記特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御手順と、を有する印刷ジョブ管理方法。
【請求項3】
印刷ジョブを記憶する記憶手段を有する印刷装置において実行される印刷ジョブ管理プログラムであって、
前記印刷装置に、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれるユーザ情報と対応付けて管理する管理ステップと、
印刷ジョブを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報が、前記管理手順において印刷ジョブを対応付けている前記ユーザ情報の中に存在するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて存在しないと判定すると、前記管理ステップにおいて前記受信した印刷ジョブに含まれる前記ユーザ情報により当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納ステップと、
前記管理ステップにおいて前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記ユーザ情報の内、特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにおいて受け付けた指示に応じて前記特定のユーザ情報に対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御ステップと、を実行させる印刷ジョブ管理プログラム。
【請求項4】
印刷ジョブを記憶する記憶手段と、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれる所定の属性データと対応付けて管理する管理手段と、
印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データが、前記管理手段において印刷ジョブを対応付けている前記所定の属性データの中に存在するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により存在しないと判定すると、前記管理手段において前記受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データにより当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納手段と、
前記管理手段において前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記所定の属性データの内、特定の属性データに対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた指示に応じて前記特定の属性データに対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備える印刷装置。
【請求項5】
前記記憶手段における前記印刷ジョブの格納先となるフォルダを前記所定の属性データ毎に生成する生成手段を備え、
前記生成手段は、
前記判定手段により存在しないと判定すると、前記受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データに対応するフォルダを生成し、
前記格納手段は、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データに対応した前記フォルダに格納することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
印刷ジョブを記憶する記憶手段を有する印刷装置による印刷ジョブ管理方法であって、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれる所定の属性データと対応付けて管理する管理手順と、
印刷ジョブを受信する受信手順と、
前記受信手順において受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データが、前記管理手順において印刷ジョブを対応付けている前記所定の属性データの中に存在するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順において存在しないと判定すると、前記管理手順において前記受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データにより当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納手順と、
前記管理手順において前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記所定の属性データの内、特定の属性データに対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付手順と、
前記受付手順において受け付けた指示に応じて前記特定の属性データに対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御手順と、
を有する印刷ジョブ管理方法。
【請求項7】
前記記憶手段における前記印刷ジョブの格納先となるフォルダを前記所定の属性データ毎に生成する生成手順を備え、
前記生成手順は、
前記判定手順において存在しないと判定すると、前記受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データに対応するフォルダを生成し、
前記格納手順は、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データに対応した前記フォルダに格納する請求項6に記載の印刷ジョブ管理方法。
【請求項8】
印刷ジョブを記憶する記憶手段を有する印刷装置において実行される印刷ジョブ管理プログラムであって、
前記印刷装置に、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれる所定の属性データと対応付けて管理する管理ステップと、
印刷ジョブを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データが、前記管理ステップにおいて印刷ジョブを対応付けている前記所定の属性データの中に存在するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて存在しないと判定すると、前記管理ステップにおいて前記受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データにより当該印刷ジョブを対応付けて管理し、当該印刷ジョブを前記記憶手段に格納する格納ステップと、
前記管理ステップにおいて前記印刷ジョブを対応付けて管理する前記所定の属性データの内、特定の属性データに対応付いた印刷ジョブを対象とした印刷ジョブの一覧を表示する指示を操作表示手段を介して受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにおいて受け付けた指示に応じて前記特定の属性データに対応付いた印刷ジョブの一覧を前記操作表示手段に表示させる表示制御ステップと、を実行させる印刷ジョブ管理プログラム。
【請求項9】
前記記憶手段における前記印刷ジョブの格納先となるフォルダを前記所定の属性データ毎に生成する生成ステップを備え、
前記生成ステップは、
前記判定ステップにおいて存在しないと判定すると、前記受信した印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データに対応するフォルダを生成し、
前記格納ステップは、
前記印刷ジョブを当該印刷ジョブに含まれる前記所定の属性データに対応した前記フォルダに格納する請求項8に記載の印刷ジョブ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−254641(P2012−254641A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−195776(P2012−195776)
【出願日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【分割の表示】特願2008−58157(P2008−58157)の分割
【原出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】