説明

画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置用制御プログラム、記録媒体

【課題】ハガキ、封筒、穴あき用紙など、印刷方向に対する上下や、表裏の区別など印刷の方向性が必要である用紙の印刷を行う際、用紙の既印刷内容と記録された内容の向きが一致しないといった不具合をなくす上に、画像形成装置内部で用紙詰まりの発生を回避可能な画像形成システムを提供すること。
【解決手段】印刷させる用紙の種類を選択入力可能に印刷ホスト装置Bのモニタ23に表示させると共に用紙の種類の入力を受け付ける入力手段24と、入力手段24で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、設定手段で設定された用紙トレイへの用紙セット方向を、モニタ23または画像形成装置Aの操作表示部22の何れか一方に、または、双方に表示する表示手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット方式や電子写真方式の画像形成装置、その画像形成装置を備えた画像形成システムの制御系の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット方式や電子写真方式の画像形成装置は、用紙のセット方向(用紙のセット方向)と、原稿の向き、または、画像データによる画像形成時の向き(以下、「画像形成方向」という)とが合致しない状態のまま、用紙に画像形成が実行されてしまうことが往々にしてある。
【0003】
そこで、この問題を解決するものとして、例えば、用紙セット状態(上下方向や表裏)を、操作部上の設定画面によりユーザが入力し、この設定情報に基づいて、用紙向きが画像形成方向とが一致しているか否かを制御部により判定させ、用紙の上下方向と画像形成方向とが一致していない場合、形成される画像を回転させ、この回転させた画像情報の印刷を行わせる。また、用紙の裏表の設定が、所定の画像が印刷されるべき印刷面と一致していない場合、両面の用紙反転機構を利用して、印刷順序を変更させることにより表裏を合わせる画像形成装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、印刷方向に対する上下や、表裏の区別など印刷の方向性が必要となる用紙としては、例えば、郵便番号記入欄などが予め印刷されているハガキや封筒、ヘッダや罫線などが予め印刷されている穴あき用紙などがある。ハガキは厚紙であり、封筒は台形状や三角状の綴じ代があり、穴あき用紙はその名の如く穴が開いており、それぞれ、普通紙には無い特徴を持っている。
【0005】
しかしながら、上述した従来の画像形成装置は、ユーザがどのように用紙をセットしても、形成される画像を用紙に合わせて印刷させる構成であるため、返って問題が生じてしまう。例えば、封筒の綴じ代や穴あき用紙の穴あき側を搬送方向上流側にして用紙トレイなどにセットした場合、普通紙と比較して画像形成装置内部で用紙詰まりが発生しやすい。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置用制御プログラム、記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置用制御プログラム、記録媒体は、下記の技術的手段を講じた。
請求項1にかかる発明は、画像形成に関する各種情報を表示させる操作表示部を備えた画像形成装置であって、印刷させる用紙の種類を選択入力可能に前記操作表示部に表示させると共に前記用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、該入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、該設定手段で設定された前記用紙トレイへの用紙セット方向を、前記操作表示部に表示する表示手段とを備えた画像形成装置を特徴とする。
請求項2にかかる発明は、画画像形成に関する各種情報を表示させる操作表示部を備えた画像形成装置と、各種情報を表示させるモニタを備えると共に前記画像形成装置に前記画像データを送信する印刷ホスト装置とを備えた画像形成システムであって、印刷させる用紙の種類を選択入力可能に前記モニタに表示させると共に前記用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、該入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、該設定手段で設定された前記用紙トレイへの用紙セット方向を、前記モニタまたは前記操作表示部の何れか一方に、または、双方に表示する表示手段とを備えた画像形成システムを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、コンピュータを、印刷させる用紙の種類を選択入力可能に表示部に表示させると共に前記用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、該入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、該設定手段で設定された前記用紙トレイへの用紙セット方向を、前記表示部に表示する表示手段として機能させる画像形成装置用制御プログラムを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の画像形成装置用制御プログラムが、コンピュータで読み取り可能に記録されてなる記録媒体を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ハガキ、封筒、穴あき用紙など、印刷方向に対する上下や、表裏の区別など印刷の方向性が必要である用紙の印刷を行う際、用紙の既印刷内容と記録された内容の向きが一致しないといった不具合をなくす上に、画像形成装置内部で用紙詰まりの発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施の形態にかかる画像形成システムの概略を示す模式図である。
【図2】ブロック図である。
【図3】一連の動作を示すフローチャートである。
【図4】表示例を示した操作表示部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、電子写真方式の画像形成装置Aと、印刷ホスト装置Bとを備え、画像形成装置Aを印刷ホスト装置B側から制御可能であると共に、画像形成装置A単独でも印刷可能な画像形成システムを例示している。なお、本実施の形態は、印刷ホスト装置B内の画像データを画像形成装置Aへ送信して用紙に印刷する場合を例示している。
【0010】
画像形成装置Aは、図1に示すように、一側面の中途部が内方に向かって略コ字状に形成されて排紙トレイ部1が設けられると共に、内部に各構成部を支持させる装置機枠2と、装置機枠2の頂面部に開閉可能に設けられた開閉扉3と、装置機枠2の頂面部内に設けられた原稿ガラス4を備え、その原稿ガラス4に載置された原稿の画像を光学的に読み取る原稿読取部5と、装置下部に設けられた複数段の用紙トレイ及び手挿しトレイ(用紙トレイ)61からなる給紙部6と、装置中間部に設けられ、原稿読取部5で読み取られた画像データに基づいて感光体7にトナー像を形成させる複数の画像形成部8と、感光体7に形成したトナー像を転写させて搬送させる中間転写ベルト9と、中間転写ベルト9で搬送されたトナー像を搬送中の用紙に転写させる転写部10と、その転写部10に向かって所定のタイミングで用紙を送り出すレジストローラ11と、転写部10の近傍に設けられ、トナー像を用紙に定着させる定着装置12と、複数のガイド板や搬送ローラ、切り替え爪、一対の排紙ローラ14等を備え、転写部10、定着装置12を介して、給紙部6から排紙トレイ部1へ用紙を搬送すると共に、定着装置12から出た用紙を再度転写部10へ反転しながら搬送する用紙搬送部13と、画像形成枚数や画像形成モード等が入力可能に構成されると共にユーザの入力内容等の画像形成に関する各種情報を表示させる操作表示部22とを備える。
【0011】
また、本実施の形態にかかる画像形成装置Aは、図2に示すように、各構成部を動作させる制御部21を備えている。この制御部21は、原稿読取部5と画像形成部8と給紙部6と操作表示部22等が電気的に接続され、原稿ガラス4に載置された原稿の向きに対して、または、印刷ホスト装置Bから送信された画像データに対して印刷の向きを変更する画像回転部20を備えると共に、後述する印刷ホスト装置Bのモニタ23に表示させる設定画面と連動する情報を、印刷ホスト装置Bからの指令によって操作表示部22に入力及び表示可能に構成されている。
【0012】
このように構成された画像形成装置は、後述する印刷ホスト装置Bと双方向通信可能に接続されており、印刷ホスト装置Bからの画像データに基づいて、または、原稿ガラス4に載置した原稿の画像を原稿読取部5が読み取って生成した画像データに基づいて、用紙に印刷を実行するようになっている。
【0013】
次に、その印刷実行時の動作を説明する。
先ず、画像データに基づいて、用紙に印刷を実行する複数の画像形成部8が夫々の感光体7上に対応した色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像を形成し、各色のトナー像が重畳するように中間転写ベルト9に転写し、その中間転写ベルト9がトナー像を転写部10へ搬送する。
【0014】
一方、給紙部6内の用紙は、用紙搬送部13により搬送を開始し、レジストローラ11が挟持して待機する。レジストローラ11は、トナー像が転写部10へ位置する直前に所定のタイミングで用紙を転写部10へ送り出すことで、転写部10によって用紙にトナー像が転写される。
【0015】
トナー像を担持した用紙は、用紙搬送部13により定着装置12へ移動し、定着装置12が、トナー像を担持した用紙に熱と圧力を加えてトナー像を用紙に定着する。排紙ローラ14は、定着装置12から排出してきたトナー像定着済みの用紙を、排紙トレイ部1に向かって排出する。なお、片面印刷の用紙は、画像形成面が下向きになって排紙トレイ部1に排出される。
【0016】
印刷ホスト装置Bは、各種情報を表示させるモニタ23を備えた周知のパーソナルコンピュータであり、ウィンドウ、アイコン、ボタンといったグラフィックを用いて、印刷の向きや両面印刷等の印刷条件、印刷させる用紙の種類を選択入力可能にモニタ23に表示(設定画面を表示)させると共にマウスなどのポインティングデバイスの操作などで用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、その入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、その設定手段で設定された用紙トレイへの用紙セット方向を、モニタ23および操作表示部22に表示する表示手段として機能させる画像形成装置用制御プログラムがインストールされている。
【0017】
また、この画像形成装置用制御プログラムは、図2に示すように、プリンタードライバ25を備え、ウインドウシステム(GUI)26や個別のウインドウアプリケーション27と連係して動作するソフトウェアとなっており、ユーザによる指示と共に画像データが、プリンタードライバ25を介して画像形成装置Aに送信されるようになっている。なお、詳細は、以下の動作説明を以って代えるものとする。
【0018】
次に本実施の形態にかかる画像形成システムの一連の動作を、図3を参照しながら説明する。
先ず、印刷ホスト装置Bにおいて、画像形成装置用制御プログラムを立ち上げることで、設定画面がモニタ23に表示される(S1)。
【0019】
この設定画面に、用紙種類選択を行う入力部がある。この用紙種類選択を行う入力部は、例えば、予め選択肢として表示されている「普通紙」、「ハガキ」、「封筒」、「穴あき用紙」、「上下方向、表裏方向を区別する用紙を使用する」などの用紙種類の中から選択して入力できるようになっている。 そして、この用紙種類設定の入力部から、ユーザは用紙種類を選択入力する。これにより、設定手段が、用紙種類選択により決まる用紙のセット方向を設定する(S2)。
【0020】
また、設定画面に、画像形成装置Aの給紙部6の中から使用トレイを設定する入力部がある。例えば、自動トレイ選択、第1段トレイ、第2段トレイ・・・などと表示されており、適宜、選択して入力できるようになっている。デフォルトは「自動トレイ選択」であり、選択を行なわない場合、この「自動トレイ選択」が自動的に選ばれるようになっている(S3)。
【0021】
この使用トレイの設定は、S2における用紙種類選択で、「ハガキ」、「封筒」、「穴あき用紙」、「上下方向、表裏方向を区別する用紙を使用する」の何れかを選択した場合、画像形成装置Aの構成上、これらの用紙に対するトレイを限定している場合(例えば、手挿しトレイ61)、自動的に使用可能なトレイが選択される構成となっていることが好ましい。
【0022】
S2における用紙種類選択で、「普通紙」を選択した場合、設定手段は、「用紙向き無し」と判断(S4N)して、使用トレイ設定画面で選択を行った第n段トレイ、または、自動的に選択されたトレイに対して、画像形成装置A側で予め設定しておいた用紙セット方向(例えば、第1段トレイはA4縦置き、第2段トレイはA3横置きなど)を設定画面と画像形成装置Aの操作表示部22とに表示する(S7)。
【0023】
S2における用紙種類選択で、「ハガキ」、「封筒」、「穴あき用紙」、「上下方向、表裏方向を区別する用紙を使用する」の何れかを選択した場合、設定手段は、「用紙向き有」と判断する(S4Y)。
【0024】
そして、ウインドウアプリケーション27またはプリンタードライバ25または双方によって、印刷ホスト装置B内の画像データに対する印刷の向きが自動認識される。この印刷の向きは、集約機能を使用する等、意図的に印刷の向きを変更可能にするため、設定画面に印刷の向きの設定を行なう入力部がある。例えば「90度回転」「180度回転」などの選択項目を表示し、該当する項目に対しチェックをいれることで印刷の向きを設定する。そして、画像データに印刷の向きを示す画像回転の情報が付加される(S5)。
【0025】
また、設定画面に用紙セット向き設定を行う入力部がある。この設定入力をユーザが行ったか否かを判断する(S6)。ユーザが設定入力を行った場合(S6Y)は、用紙のセット方向の選択肢は必然的に1通りとなり(S6―1)、用紙種類選択により決まる用紙のセット方向の情報と共に、ユーザによる用紙のセット方向の設定情報が、表示手段によって、設定画面と画像形成装置Aの操作表示部22とに表示される(S7)。
【0026】
ユーザが用紙セット向き設定を行わなかった場合(S6N)、用紙種類選択により決まる用紙のセット方向が選択される。この場合、用紙のセット方向は1以上の選択肢となる(S6―2)。例えば「封筒」の場合、画像形成装置Aの搬送方向上流側に綴じ代が位置するような用紙のセット方向となる。この場合、用紙のセット方向は1通りであるが、「ハガキ」の場合、用紙セット方向は縦置きと横置きの2通りとなる(縦置き横置きとも、画像形成装置内部で用紙詰まりの発生が低い)。このような場合、効率的な印刷が可能な用紙セット方向が選択される。そして、用紙種類選択により決まる用紙のセット方向の情報と共に、ユーザによる用紙のセット方向の設定情報が、表示手段によって、設定画面と画像形成装置Aの操作表示部22とに表示される(S7)。
【0027】
このS7における表示は、使用トレイ設定画面で選択を行った第n段トレイ、または、自動的に選択されたトレイに対して、用紙種類選択により決まる用紙のセット方向と、自動認識された印刷の向き、または、ユーザ設定された印刷の向きとが、図と文字情報とを合わせた表現方法や、アニメーションによる表現方法などを用いて表示される。
【0028】
ここで、画像形成装置Aの操作表示部22における表示例を図4に示す。図4は、用紙種類として「封筒」が選択され、ユーザによる手挿しトレイ61の選択、または、「封筒」の選択によって自動的に手挿しトレイ61が選択された場合を想定している。
【0029】
図4に示すように、ユーザが用紙をセットする箇所として、手挿しトレイ61であることが表示され、選択された用紙種類が「封筒」であることから、綴じ代が搬送方向上流側となる用紙セット方向が図示され、自動認識またはユーザ設定による印刷の向きが図示される。仮に、用紙のセット方向と印刷の向きとが合致していない場合、図示したように、印刷の向きの再設定を行なう文字情報を表示してユーザに注意を促す。
【0030】
また、ユーザが用紙セット向き設定を行った場合、ユーザによる用紙セット向きも図示してユーザに注意を促す。このように、現状の設定のままで印刷された場合のイメージ図を表示するが、ユーザに注意をより喚起するために、これら図示した情報を点滅させることが好ましい。
【0031】
この表示によって、ユーザは、使用トレイ設定画面で選択を行った第n段トレイ、または、自動的に選択されたトレイに対して、用紙を正しい方向にセット、または、用紙が正しい方向にセットされているか否かを確認する。また、印刷の向きが表示状態で良いか確認する(図3、S8)。
【0032】
設定画面と画像形成装置Aの操作表示部22との双方に、印刷設定がすべて完了したか否かを問う確認ボタンが表示されており、いずれか確認ボタンの押し下げにより印刷を開始する(S10)。なお、この工程をはぶき、用紙をセットしたことを、給紙部に設けた給紙センサにて検知させた後、即座に印刷を開始させてもよい。
【0033】
このように本実施の形態にかかる画像形成システムによれば、ユーザの用紙種類選択により決まる用紙のセット方向を、画像形成装置Aの操作表示部22、印刷ホスト装置Bのモニタ23上に表示させ、ユーザはその表示情報に従って用紙を正しい方向にセットするから(セットし直すから)、ハガキ、封筒、穴あき用紙など、印刷方向に対する上下や、表裏の区別など印刷の方向性が必要である用紙の印刷を行う際、用紙の既印刷内容と記録された内容の向きが一致しないといった不具合をなくす上に、画像形成装置A内部で用紙詰まりの発生を回避できる。
【0034】
また、印刷条件設定を行うユーザの操作や、画像形成装置Aの原稿読取部からの読取開始操作は、印刷方向に対する上下や、表裏の区別など印刷の方向性が必要ではない用紙を使用する場合においても必ず行う操作であり、前記の操作を行うだけで用紙セット方向を、画像形成装置Aの操作部上、もしくは印刷ホスト装置Bのモニタ23上に表示させることができれば、従来技術のように用紙のセット状態を別途入力するなどという操作を省くことができる。
【0035】
そのため、ユーザの行う操作としては、印刷条件設定(もしくは原稿読取開始操作)と用紙セットの2つの操作となり、印刷方向性の必要がない用紙へ印刷する際の操作数と変化はない。さらに、用紙のセット方向をガイダンスさせることにより、用紙セット時にユーザが迷うことなくセットすることが可能になり、用紙セット操作性の向上にもつながる。
【0036】
以上、本実施の形態にかかる画像形成システムを説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、種々変形実施が可能である。
例えば、本実施の形態では、設定手段を印刷ホスト装置側での処理としたが、画像形成装置側の処理としても良い。また本実施の形態は画像形成システムとして例示したが、画像形成装置のみで、上述した、入力手段、設定手段、表示手段として機能させるように構成しても良い。また、コンピュータを、上述した、入力手段と、設定手段と、表示手段として機能させる画像形成装置用制御プログラムでも良く、さらに、その画像形成装置用制御プログラムが、コンピュータで読み取り可能に記録されてなる記録媒体でも良い。
【符号の説明】
【0037】
A‥画像形成装置 B‥印刷ホスト装置 6‥給紙部 21‥制御部 22‥操作表示部 23‥モニタ 24‥入力手段 25‥プリンタードライバ 26‥ウインドウシステム 27‥ウインドウアプリケーション
【先行技術文献】
【特許文献】
【0038】
【特許文献1】特開2004‐177741号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成に関する各種情報を表示させる操作表示部を備えた画像形成装置であって、
印刷させる用紙の種類を選択入力可能に前記操作表示部に表示させると共に前記用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、
該入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、
該設定手段で設定された前記用紙トレイへの用紙セット方向を、前記操作表示部に表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像形成に関する各種情報を表示させる操作表示部を備えた画像形成装置と、各種情報を表示させるモニタを備えると共に前記画像形成装置に前記画像データを送信する印刷ホスト装置とを備えた画像形成システムであって、
印刷させる用紙の種類を選択入力可能に前記モニタに表示させると共に前記用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、
該入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、
該設定手段で設定された前記用紙トレイへの用紙セット方向を、前記モニタまたは前記操作表示部の何れか一方に、または、双方に表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
コンピュータを、
印刷させる用紙の種類を選択入力可能に表示部に表示させると共に前記用紙の種類の入力を受け付ける入力手段と、
該入力手段で入力された用紙の種類に応じて用紙トレイへの用紙セット方向を設定する設定手段と、
該設定手段で設定された前記用紙トレイへの用紙セット方向を、前記表示部に表示する表示手段と
して機能させることを特徴とする画像形成装置用制御プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置用制御プログラムが、コンピュータで読み取り可能に記録されてなることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−221174(P2011−221174A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88709(P2010−88709)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】