説明

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム

【課題】 2色カラーコピーのように使用する色が限定されたカラーモードにおいて、ユーザが色を指定する手間を軽減するとともに、原稿の特徴的な色を残した印刷物を得る。
【解決手段】 原稿から読み取った画像を用紙に印刷する画像形成装置1であって、原稿から画像を読み取る画像読取手段11と、画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する画像処理手段Aと、選択された色を用いて印刷を行う印刷手段14とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿から読み取った画像を用紙に印刷する画像形成装置、この画像形成装置で実行される画像形成方法、及び、この画像形成方法を実行するための画像形成プログラムに関し、特に、色の数が限定されたカラー印刷を実行する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、コピー機、複合装置等に代表される画像形成装置には、カラー印刷が可能なカラー画像形成装置がある。そして、このカラー画像形成装置には、一般に、印刷モードとして、カラーモードや白黒モードが選択可能となっている。
ここで、カラーモードには、フルカラーモードと、2色カラーモードがある。
フルカラーモードとは、画像形成装置に備えられた各色のトナーのすべてを用いて印刷を行うモードをいう。
2色カラーモードとは、黒と、黒以外の1色とを用いて印刷を行うモードをいう。
2色カラーモードは、カラーの原稿をそのまま複写しようとする場合には不向きであるものの、黒と赤の2色で書かれた原稿を複写する場合には、その原稿のカラーイメージを残しつつ、フルカラーモードよりも高速に印刷できる点で有利である。
【0003】
ところで、2色カラーモードにより印刷する場合、ユーザは、黒以外の1色(モノカラー1色)を自ら指定していた(例えば、特許文献1参照。)。
このモノカラー1色をユーザが指定する2色カラーモードの動作手順を図8に示す。
画像形成装置の操作パネルには、複数の印刷モードと、各印刷モードで使用可能とされる色が表示されている(印刷モード表示、使用可能色表示)。
ユーザは、印刷モード表示に表示された複数の印刷モードの中から「2色カラーコピー」を選択する(ステップ101)。次いで、使用可能色表示に表示された複数の色の中から、2色カラーコピーで実際に使用させるモノカラー1色を選択する(ステップ102)。そして、ユーザは、原稿を画像読取手段の透明板上面に載置する。
【0004】
画像形成装置は、画像読取手段に載置された原稿から画像を読み取ると(ステップ103)、この画像データを解析して原稿の色を検出する(ステップ104)。
そして、黒の部分はそのまま黒で印字し、黒以外のカラー部分については、ユーザが選択したモノカラー1色で印字する(ステップ105、原稿印刷完了:ステップ106)。
このような手順によれば、2色カラーコピーを、黒と、ユーザが指定した色とを用いて実行できる。
【特許文献1】特開2000−003084号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術においては、画像形成装置による原稿読み取り開始前に、ユーザが自ら原稿を確認し、黒以外の任意の1色を指定しておく必要があった。
このように、ユーザが原稿を見て色を選択する作業が必要となるため、印刷開始までに手間がかかり時間がかかってしまうという問題があった。
【0006】
また、特許文献1に開示の技術は、ユーザが自ら色を選択していたため、原稿の特徴的な色が印刷物に表れにくく、所望の印刷物を得ることが難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、2色カラーコピーのように使用する色が限定されたカラーモードにおいて、ユーザが色を指定する手間を軽減するとともに、原稿の特徴的な色を残した印刷物を得ることが可能な画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、原稿から読み取った画像を用紙に印刷する画像形成装置であって、原稿から画像を読み取る画像読取手段と、画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する画像処理手段と、選択された色を用いて印刷を行う印刷手段とを備えた構成としてある。
【0009】
また、本発明の画像形成方法は、原稿から画像を読み取る処理と、読み取られた画像を用紙に印刷する処理とを有した画像形成方法であって、読み取られた画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する色選択処理と、選択された色を用いて印刷を行う印刷処理とを有した方法としてある。
【0010】
また、本発明の画像形成プログラムは、原稿から読み取った画像を用紙に印刷する処理を画像形成装置に実行させる画像形成プログラムであって、読み取られた画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する色選択処理と、選択された色を用いて印刷を行う印刷処理とを画像形成装置に実行させる構成としてある。
【発明の効果】
【0011】
本発明の画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムによれば、画像形成装置自身が、2色カラーコピーで使用する色を自動的に選択するので、ユーザが手動で2色カラーコピーの色を選択する手間を省略でき、ユーザの操作負担を軽減できる。
また、画像形成装置が原稿から読み取った画像にもとづいて色を選択するので、原稿の特徴的な色を残した印刷物を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の各実施形態における画像形成装置及び画像形成方法は、画像形成プログラムに制御されたコンピュータにより実行することができる。プログラムは、例えば、記録媒体により提供される。記録媒体としては、たとえば、磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ,その他コンピュータで読み取り可能な任意の手段を使用することができる。
また、記録媒体に記録されたプログラムは、記録媒体を直接コンピュータに装着して当該コンピュータに読み込ませることができ、また、通信回線を介してコンピュータに読み込ませるようにしても良い。
【0013】
[画像形成装置]
まず、本発明の画像形成装置の実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、画像読取手段11と、色空間変換手段12と、サンプリング手段13と、カラー判別手段20と、印刷手段14とを備えている。
【0014】
画像読取手段11は、スキャナ機能を有しており、原稿から画像を読み取る。この読み取った画像は、画像データ(RGBデータ)として色空間変換手段12へ送られる。
色空間変換手段12は、RGBデータを画素ごとに輝度や彩度に変換する。
サンプリング手段13は、色空間変換手段12で変換されたデータの中から、一又は二以上の画像データを画素単位でサンプリングする。
【0015】
カラー判別手段20は、サンプリングされた画像データにもとづいて、原稿がどのような色で構成されているかを識別し、この識別の結果にもとづいて、2色カラーコピーで使用するモノカラー1色を選択する。
印刷手段14は、カラー判別手段20で選択された色を用いて印刷を実行する。
なお、色空間変換手段12と、サンプリング手段13と、カラー判別手段20とを含んで、画像処理手段Aを構成している。
【0016】
次に、カラー判別手段20の構成について、図2を参照して説明する。
同図に示すように、カラー判定手段20は、有彩色判別部21と、色成分判別部22と、色成分カウンタ部23と、色選択部24とを有している。
有彩色判別部21は、サンプリング手段13でサンプリングされた画像データを用いて、この画素が有彩色であるか無彩色であるかを判別する。
【0017】
色成分判別部22は、有彩色と判別された画素の色が所定の色であるか否かを判別する。
色成分カウンタ部23は、所定の色と判別された画素の数を色ごとにカウントする。
色選択部24は、色成分カウンタ23の各カウンタ値にもとづいて、印刷に使用させる色(2色カラーコピーで使用するモノカラー1色)を選択する。
【0018】
次に、カラー判別手段20の詳細な構成について、図3、図4を参照して説明する。
図3に示すように、カラー判定手段20の色成分判別部22は、複数の色成分判別部(第1色成分判別部22−1〜第n色成分判別部22−n)を有している。
色成分判別部22−1〜22−nは、それぞれ一つの色成分を割り当てることができる。例えば、図4に示すように、第1色成分判別部22−1は、青判別部22bとして青を割り当てることができ、第2色成分判別部22−2は、緑判別部22gとして緑を割り当てることができ、第3色成分判別部22−3は、赤判別部22rとして赤を割り当てることができる。
青判別部22bは、有彩色判別部21で有彩色と判別された画素の色が青であるか否かを判別する。緑判別部22gは、有彩色と判別された画素の色が緑であるか否かを判別する。赤判別部22rは、有彩色と判別された画素の色が赤であるか否かを判別する。
【0019】
色成分カウンタ部23は、図3に示すように、複数の色成分カウンタ部(第1色成分カウンタ部23−1〜第n色成分カウンタ部23−n)を有している。
色成分カウンタ部23−1〜23−nは、それぞれ一つの色成分を割り当てることができる。例えば、図4に示すように、第1色成分カウンタ部23−1は、青カウンタ部23bとして青を割り当てることができ、第2色成分カウンタ部23−2は、緑カウンタ部23gとして緑を割り当てることができ、第3色成分カウンタ部23−3は、赤カウンタ部23rとして赤を割り当てることができる。
【0020】
そして、第1色成分カウンタ部23−1は、第1色成分判別部22−1で第1色成分であると判別された画素の数をカウントする。第2色成分カウンタ部23−2は、第2色成分判別部22−2で第2色成分であると判別された画素の数をカウントする。第n色成分カウンタ部23−nは、第n色成分判別部22−nで第n色成分であると判別された画素の数をカウントする。
図4において、青カウンタ部23bは、青判別部22bで青であると判別された画素の数をカウントする。緑カウンタ部23gは、緑判別部22gで緑であると判別された画素の数をカウントする。赤カウンタ部23rは、赤判別部22rで赤であると判別された画素の数をカウントする。
【0021】
色選択部24は、第1〜第n色成分カウンタ部23−1〜23−n(図4においては、青カウンタ部23b、緑カウンタ部23g、赤カウンタ部23r)の各カウンタ値にもとづいて、印刷に使用するべき色を選択する。例えば、青のカウンタ値と緑のカウンタ値と赤のカウンタ値とを比較して、これらのうち最も値の多いカウンタ値を選び出し、この選び出したカウンタ値の色を印刷に使用すべき色として選択する。この印刷に使用する色の選択方法については、後記の[画像形成方法]の中で詳述する。
【0022】
[画像形成方法]
次に、本実施形態の画像形成装置の動作(画像形成方法)について、図5を参照して説明する。
同図は、本実施形態の画像形成方法の動作手順を示すフローチャートである。
ここで説明する動作は、2色カラーコピー(黒+モノカラー1色)を実行する場合に、読み込んだ画像を判別し自動でモノカラー1色部分の色を決定し印刷する場合の動作である。
【0023】
ユーザにより、画像形成装置1の操作パネルが操作されて、複数の印刷モードの中から「2色カラーコピー」が選択される(ステップ10)。
画像読取手段11は、載置された原稿から画像を読み取る(ステップ11)。この読み取られた画像データは、RGBデータとして色空間変換手段12に入力される。
色空間変換手段12は、入力したRGBデータを輝度や彩度に変換する。
サンプリング手段13は、輝度や彩度に変換されたデータの中から任意数のデータを画素単位でサンプリングする。このときのサンプリング数は、任意である。また、サンプリング自体を省略することもできる。この場合は、すべての画素のデータがカラー判別手段20へ送られる。
【0024】
カラー判別手段20の有彩色判別部21は、サンプリングされた画素について有彩色であるか無彩色であるかの判別を行う。
注目した画素が有彩色であった場合は、この画素データを色成分判別部22へ送る。ここで、色成分判別部22が、図4に示すように、青判別部22bと緑判別部22gと赤判別部22rとを有する場合は、各判別部22b,22g,22rに画素データが送られる。
【0025】
色成分判別部22は、輝度と彩度との関係から、その画素が所定の色か否かを判別する(原稿の色の検出、ステップ12)。
例えば、青判別部22bは、青と判定するにあたり、青と判定できる輝度と彩度のそれぞれの上限値と下限値を保有(記憶)している。そして、入力した画素データの輝度と彩度が、それら輝度と彩度についての各上限値と下限値間の範囲に入っているか否かを判定する。判定の結果、画素データが輝度と彩度の各上限値と下限値間の範囲に入っていれば青と判別する。一方、範囲外ならば青ではないと判別する。
同様の処理を各判別部22g,22rでも実行して色を判別する。
【0026】
各判別部22で色が判別されると、色成分カウンタ部23で、色ごとに画素数がカウントされる。具体的には、青と判別された画素数が青カウンタ部23bでカウントされる。また、緑と判別された画素数が緑カウンタ部23gでカウントされる。さらに、赤と判別された画素数が赤カウンタ部23rでカウントされる。
それぞれの色成分カウンタ部23にてカウントされた色ごとの画素数の情報は、色選択部24に入力される。
【0027】
色選択部24は、カウントされた画素数の情報を集計・比較し、原稿を構成する色の割合を検出する。
具体的には、図6に示すフローチャートにしたがって処理を行う。
まず、色選択部24は、青カウンタ値と緑カウンタ値を比較する(図6のステップ20)。比較の結果、青カウンタ値の方が大きいときは、続いて、青カウンタ値と赤カウンタ値とを比較する(ステップ21)。比較の結果、青カウンタ値の方が大きいときは、原稿を構成する色で一番多い色として青を選択する(ステップ22)。一方、赤の方が大きいときは、原稿を構成する色で一番多い色として赤を選択する(ステップ23)。
【0028】
ステップ20での比較の結果、緑カウンタ値の方が大きいときは、続いて、緑カウンタ値と赤カウンタ値とを比較する(ステップ24)。比較の結果、緑の方が大きいときは、原稿を構成する色で一番多い色として緑を選択する(ステップ25)。一方、赤の方が大きいときは、原稿を構成する色で一番多い色として赤を選択する(ステップ23)。
このような処理により、色選択部24は、原稿を構成する色で一番多い色を検出し、これを2色カラーコピーで用いるモノカラー1色として選択できる(図5のステップ13(色選択処理))。
【0029】
印刷手段14は、ステップ10で選択された印刷モードや色選択部24で選択された色にもとづいて、使用するインク、色を選択し、印刷を実行する。ここで、ステップ20にて2色カラーコピーが選択されたときは、黒部分は、黒で印刷し、カラー部分は、色選択部24で選択されたモノカラー1色を用いて印刷する(ステップ14(印刷処理))。
【0030】
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムによれば、原稿から画像を読み取るとともに、この読み取った画像を構成する色の中で一番多い色を検出し、この検出した色を、2色カラーコピー実施時に使用するモノカラー1色として選択することができる。
例えば、赤を基調とするような原稿を印刷すれば自動的に黒赤2色カラーコピーとなり、青を基調とする原稿ならば自動的に黒青2色カラーコピーが実行される。
【0031】
このように、2色カラーコピーで用いる色を画像形成装置自身が自動的に選択するため、ユーザがその色を選択する手間を省くことができ、ユーザの操作を簡易化することができる。
また、原稿から読み取った画像に最も多く使用されている色を、2色カラーコピーで使用するモノカラー1色として選択するため、原稿の画像を特徴づける1色をモノカラー1色として選択できる。これにより、原稿の特徴的な色を残した印刷物を得ることができる。
【0032】
さらに、2色カラーコピーにおいて自動で原稿の特徴的な色を残すように印刷できるので、コピーをしたい原稿がフルカラー原稿であったとき、2色カラーコピーでも原稿のイメージを残す色が自動で選択されることから、2色カラーコピーの実施・導入が容易になり、フルカラーコピーの減少につながり、印刷に必要な経費を削減することができる。
【0033】
以上、本発明の画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、青,緑,赤の三つの色成分について色の検出等を行ったが、色成分は、青,緑,赤に限定されるものではなく、任意の色について検出等を行うことができる。
【0034】
また、上述した実施形態では、2色カラーコピーにおける黒以外のモノカラー1色を決定する手法を示したが、これに限るものではなく、例えば、1色カラーコピー(モノカラーコピー)を実行する際の色を決定するときにも適用できる。この場合も、自動的に原稿を特徴付ける色を用いて印刷できる。
【0035】
さらに、上述した実施形態では、色選択部24で選択される色の数を一つとしたが、一つに限るものではなく、複数とすることもできる。
例えば、図7に示すように、カラー判別手段20にカウンタ情報集計部25を設ける。
カウンタ情報集計部25は、色成分カウンタ部23−1〜23−nにおける各カウンタ値を集計し、それぞれの値を比較して、各色に対し、カウンタ値の多い順に順位付けを行う。色選択部24は、その順位付けされた色のうち、カウンタ値の一番多い色から順番に複数の色を選択し、これを印刷に用いる色とする。
このような処理を実行することで、フルカラーコピーや2色カラーコピーではなく、例えば、3色カラーコピーや4色カラーコピーなど、色数を所定数に制限した印刷モード(色限定印刷モード)を実行する場合でも本発明を利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、色限定印刷モードにおける黒以外の色を自動的に選択する発明であるため、色限定印刷モードを実行する装置や機器に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】カラー判別手段の構成を示すブロック図である。
【図3】カラー判別手段の他の構成を示すブロック図である。
【図4】カラー判別手段のさらに他の構成を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図6】各色成分のカウンタ値を比較して、原稿を構成する色の中で一番多い色を検出する手順を示すフローチャートである。
【図7】カラー判別手段の別の構成を示すブロック図である。
【図8】関連する画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0038】
1 画像形成装置
11 画像読取手段
12 色空間変換手段
13 サンプリング手段
14 印刷手段
20 カラー判別手段
21 有彩色判別部
22 色成分判別部
22−1〜22−n 第1〜第n色成分判別部
23 色成分カウンタ部
23−1〜23−n 第1〜第n色成分カウンタ部
24 色選択部
25 カウンタ情報集計部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から読み取った画像を用紙に印刷する画像形成装置であって、
原稿から画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する画像処理手段と、
選択された色を用いて印刷を行う印刷手段とを備えた
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷手段が、使用する色が限定された色限定印刷モードで印刷を行い、
前記画像処理手段が、前記検出した色の中から、前記色限定印刷モードに用いる色を選択する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像処理手段が、
前記画像を構成する複数の画素の中から一又は二以上の画素を抽出するサンプリング手段と、
このサンプリング手段で抽出された画素の色を判別するカラー判別手段とを有した
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記カラー判別手段が、
前記画素の色を判別する色成分判別部と、
前記色ごとに、当該色を示す画素の数をカウントするカウンタ部と、
前記カウンタ部でのカウンタ値にもとづいて、印刷に用いられる色を選択する色選択部とを有した
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カラー判別手段が、前記画素が有彩色か無彩色かを判別する有彩色判別部を有し、
前記色成分判別部が、前記有彩色と判別された画素について、当該画素の色を判別する
ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記色選択部が、
前記カウンタ値の多い色から順番に、一又は二以上の色を印刷に用いられる色として選択する
ことを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置。
【請求項7】
原稿から画像を読み取る処理と、読み取られた画像を用紙に印刷する処理とを有した画像形成方法であって、
読み取られた前記画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する色選択処理と、
選択された色を用いて印刷を行う印刷処理とを有した
ことを特徴とする画像形成方法。
【請求項8】
前記印刷処理が、使用する色が限定された色限定印刷モードで印刷を行う処理を含み、
前記色選択処理が、前記検出した色の中から、前記色限定印刷モードに用いる色を選択する処理を含む
ことを特徴とする請求項7記載の画像形成方法。
【請求項9】
原稿から読み取った画像を用紙に印刷する処理を画像形成装置に実行させる画像形成プログラムであって、
読み取られた前記画像に使用されている色を一又は二以上検出し、この検出した色の中から印刷に用いる色を選択する色選択処理と、
選択された色を用いて印刷を行う印刷処理と
を前記画像形成装置に実行させる
ことを特徴とする画像形成プログラム。
【請求項10】
前記印刷処理が、使用する色が限定された色限定印刷モードで印刷を行う処理を含み、
前記色選択処理が、前記検出した色の中から、前記色限定印刷モードに用いる色を選択する処理を含む
ことを特徴とする請求項9記載の画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−198792(P2009−198792A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−40035(P2008−40035)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】