説明

画像形成装置及び制御プログラム

【課題】ユニークなパターンの印刷中にエラーが発生した場合であっても、パターンの重複印刷を未然に防止することができる画像形成装置及び制御プログラムの提供。
【解決手段】原稿画像と電子ペンが用紙上の位置を検出可能なユニークなパターンとを印刷設定に従って合成する画像処理部と、合成画像を印刷する印刷部と、を少なくとも備える画像形成装置であって、合成画像の印刷中にエラーを検知したら、前記画像処理部に、エラー検知時に印刷中の原稿画像と、エラー検知時に印刷中のパターンとは異なる新たなパターンとを合成させ、前記印刷部に、前記原稿画像と前記新たなパターンとを合成した合成画像を印刷させる制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び制御プログラムに関し、特に、電子ペンが検出可能な位置検出パターンを印刷する画像形成装置及び当該画像形成装置又は画像形成装置を制御する装置で動作する制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、オフィス等で扱う情報を電子化して効率的な取り扱いをするための様々な電子情報機器が存在する。ペンで入力した筆跡をデータとして出力する電子ペン(例えば、アノト(登録商標)ペン)もその一つである。このアノト(登録商標)ペンは、ペン先に小型カメラを搭載しており、専用の用紙に印刷されたアノト(登録商標)パターンと呼ばれる特定パターン(以下、位置検出パターンと呼ぶ。)を小型カメラで読み取ることによってペン先の位置を特定し、手書きした文字や図形、絵など(以下、手書き画像と呼ぶ。)の軌跡情報を出力することができる(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−141062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、電子ペンで検出可能な位置検出パターンは専用プリンタなどで印刷され、ページ毎にユニークな位置検出パターンが割り当てられる。これは、用紙のページとそのページに書き込まれた手書き画像とを一意に対応付けるためである。しかしながら、位置検出パターンの印刷最中に、紙詰まりなどの印刷が停止するエラー(いわゆるJAM)や設定と異なるサイズの用紙に印刷されるエラー(いわゆる用紙サイズエラー)など(これらを総称して、単にエラーと呼ぶ。)を検知して再度印刷を行った場合、同一の位置検出パターンが印刷された用紙が複数存在する場合が生じ、この場合、複数の用紙からの手書き画像が重畳して正しい手書き画像が得られないという問題が生じる。従って、位置検出パターンを用紙に印刷する場合には、上記問題が生じないように、エラー検知時には特殊な制御が求められる。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、ユニークなパターンの印刷中にエラーが発生した場合であっても、パターンの重複印刷を未然に防止することができる画像形成装置及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、原稿画像と電子ペンが用紙上の位置を検出可能なユニークなパターンとを印刷設定に従って合成する画像処理部と、合成画像を印刷する印刷部と、を少なくとも備える画像形成装置であって、合成画像の印刷中にエラーを検知したら、前記画像処理部に、エラー検知時に印刷中の原稿画像と、エラー検知時に印刷中のパターンとは異なる新たなパターンとを合成させ、前記印刷部に、前記原稿画像と前記新たなパターンとを合成した合成画像を印刷させる制御部を備えるものである。
【0007】
また、本発明は、原稿画像と電子ペンが用紙上の位置を検出可能なユニークなパターンとを印刷設定に従って合成する画像処理部を少なくとも備え、印刷部に合成画像を印刷させる装置で動作する制御プログラムであって、前記装置を、合成画像の印刷中にエラーを検知したら、前記画像処理部に、エラー検知時に印刷中の原稿画像と、エラー検知時に印刷中のパターンとは異なる新たなパターンとを合成させ、前記印刷部に、前記原稿画像と前記新たなパターンとを合成した合成画像を再印刷させる制御部、として機能させるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の画像形成装置及び制御プログラムによれば、ユニークなパターンの印刷中にエラーが発生した場合であっても、パターンの重複印刷を未然に防止することができる。
【0009】
その理由は、情報処理装置(制御プログラム)は、印刷が指示されたら、印刷設定情報に従って、ユニークなパターンと原稿画像とを関連付けて記憶し、印刷中にエラーを検知したら、検知したエラーが再印刷が必要なエラーであるかを判断し、再印刷が必要なエラーであれば、関連付けた情報を再構成して、エラー検知時と同一の原稿画像とエラー検知時のパターンとは異なる新たなパターンとを合成して再印刷する制御を行うからである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る電子ペンの構成を示すブロック図である。
【図3】アノト(登録商標)パターンの一例を示す図である。
【図4】画像形成装置のプリントエンジンの構成及び動作を模式的に示す図である。
【図5】通常片面印刷時における原稿画像と用紙との関係を示す図である。
【図6】通常両面印刷時における原稿画像と用紙との関係を示す図である。
【図7】位置検出パターンの片面印刷時におけるパターンと原稿画像と用紙との関係を示す図である。
【図8(a)】位置検出パターンの両面印刷時におけるパターンと原稿画像と用紙との関係を示す図である。
【図8(b)】位置検出パターンの両面印刷時におけるパターンと原稿画像と用紙との関係(リカバリ後)を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係る画像形成装置に記憶する関連付け情報の一例である。
【図10】本発明の一実施例に係る画像形成装置における位置検出パターンの印刷処理を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の一実施例に係る画像形成装置における手書き画像の出力処理を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
背景技術で示したように、アノト(登録商標)パターンに代表される、電子ペンが用紙上の位置を検出するための位置検出パターンが印刷された用紙を用いて、電子ペンで書き込んだ手書き画像を電子化する方法が知られている。しかしながら、位置検出パターンの印刷時に、装置の動作が停止するJAMや、指示した用紙とは異なるサイズの用紙に印刷される用紙サイズエラー等のエラーが発生した場合、用紙に転写された位置検出パターンのトナー像が一部でも定着されると、同一の位置検出パターンが印刷された用紙が複数存在する場合が生じてしまい、複数の用紙からの手書き画像が重畳して正しい手書き画像が得られないという問題が生じる。また、この問題は、位置検出パターンを印刷する場合に限らず、用紙毎にユニークな情報を印刷する場合においても同様に生じる。
【0012】
そこで、本発明の一実施の形態では、入力される原稿画像毎にユニークな情報(例えば、位置検出パターン)を出力する制御を実施する画像形成装置(制御プログラム)において、原稿画像と位置検出パターンとの関連付けを印刷の状況に応じて構成する。具体的には、印刷時に、JAMや用紙サイズエラー等のエラーが検知した場合、そのエラーが再印刷なエラーであるかを判断し、再印刷が必要なエラーであれば、原稿画像の順序を保ったまま、原稿画像と位置検出パターンとの関連付けを再構成し、エラーとなった用紙と新たに印刷される用紙とに同一の位置検出パターンが印刷されないようにする。
【0013】
これにより、画像形成装置によって印刷されるユニークな情報(位置検出パターン)の重複を防ぐことができ、複数の用紙に書き込んだ手書き画像が重畳してしまうという不具合を未然に防止することができる。以下、ユニークな情報として、位置検出パターンを印刷する場合を例にして説明する。
【実施例】
【0014】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る画像形成装置及び制御プログラムについて、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、本実施例の画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図であり、図2は、電子ペンの構成を示すブロック図である。また、図3は、アノト(登録商標)パターンの一例を示す図であり、図4は、本実施例の画像形成装置のプリントエンジンの構成及び動作を模式的に示す図である。また、図5及び図6は、通常印刷時の原稿画像と用紙との関係を示す図であり、図7及び図8は、位置検出パターン印刷時のパターンと原稿画像と用紙との関係を示す図である。また、図9は、本実施例の画像形成装置に記憶されるテーブルの一例を示す図であり、図10及び図11は、本実施例の画像形成装置の処理を示すフローチャート図である。
【0015】
本実施例のシステムは、用紙毎にユニークな位置検出パターンが印刷された用紙上の位置を特定してペン先の軌跡情報を送信する電子ペンと、原稿画像に位置検出パターンを合成した画像の印刷を指示すると共に、原稿画像に電子ペンから取得した軌跡情報で特定される手書き画像を合成した画像の印刷を指示する情報処理装置(本実施例では、原稿画像に位置検出パターンを合成した画像、及び、原稿画像に手書き画像を合成した画像を用紙に印刷する印刷機能を備えた画像形成装置とする。)と、で構成される。以下、各装置について詳細に説明する。
【0016】
[画像形成装置]
図1は、本実施例の画像形成装置10のコントローラの構成を示すブロック図であり、コントローラは、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13a、不揮発RAM13b、モータードライバ14、IR(Image Reader)/ADF(Auto Document Feeder)モーター15、表示・操作部16、電子ペン用通信モジュール17、CCD(Charge Coupled Devices)18、USB(Universal Serial Bus)インターフェース19、NIC(Network Interface Card)20、画像処理チップ21、画像処理用RAM22、プリントエンジン23、TEL応答モジュール24、モデム25、公衆回線インターフェースモジュール26などで構成される。
【0017】
CPU11とROM12とRAM13aと不揮発RAM13bとで制御部が構成される。CPU11は、ROM12に保存されている制御プログラムをRAM13aにコピーした後、RAM13a上の制御プログラムに従って、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機能及びコピー機能などの各機能についての全体制御を行う。ROM12は、上記制御プログラムの他に、位置検出用パターンのデータも保存する。RAM13aは、原稿画像に位置検出パターンを合成した画像を印刷する際の印刷設定情報に基づいて作成した、位置検出パターンと原稿画像とを関連付ける関連付け情報(後述する図9に示すテーブル)、各種計算値などの一時保存場所として使用される。また、これらのデータを画像形成装置10の電源が切断されても記憶しておく必要がある場合、不揮発RAM13bに記憶する。
【0018】
本実施例では、特に、制御部(制御プログラム)は、印刷制御処理、エラー判別処理、テーブル再構成処理などを実行する。印刷制御処理は、画像処理チップ21に原稿画像と位置検出パターンとを合成させ、プリントエンジン23に合成画像を印刷させると共に、画像処理チップ21に原稿画像と手書き画像とを合成させ、プリントエンジン23に合成画像を印刷させる処理である。エラー判別処理は、プリントエンジン23内の用紙の搬送経路に設けたセンサ等の出力を用いてJAMや用紙サイズエラー等のエラーを検知し、検知したエラーが再印刷が必要なエラーであるかを判別する処理である。テーブル再構成処理は、再印刷が必要なエラーを検知した場合に、原稿画像の順序を保ったまま、原稿画像と位置検出パターンとの関連付けを再構成する処理である。この再構成では、エラーのリカバリ後に印刷する用紙に対して、原稿画像は、エラー検知時に印刷した原稿画像から順に割り当て、位置検出パターンは、エラー検知時に印刷した位置検出パターンを飛ばして、次の位置検出パターンから順に割り当てる。
【0019】
IR/ADFモーター15は、読取装置や自動原稿送り装置を駆動するモーターである。モータードライバ14は、IR/ADFモーター15を駆動制御する。
【0020】
表示・操作部16は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ上に、透明電極が格子状に配置された感圧式のタッチパネルと、ハードキーとで構成される。
【0021】
電子ペン用通信モジュール17は、Bluetooth(登録商標)通信方式に代表される短距離無線通信や有線通信により電子ペン30の通信モジュール34と通信を行い、電子ペン30からの用紙上のペン先の軌跡情報を受信し、RAM13aに保持する。
【0022】
CCD18は、画像形成装置10の読取装置や自動原稿送り装置に設置され、原稿をスキャンして原稿の反射光を検出し、この反射光を光電変換し更にアナログ−デジタル変換して画像データを生成する。USBインターフェース19は、USB対応機器と接続するためのインターフェースである。NIC20は、ユーザのコンピュータ装置などとLAN(Local Area Network)を経由して接続するための拡張カードであって、ユーザのコンピュータ装置等から送信される印刷データを入力したり、スキャンして得た画像信号に基づいて生成された画像データをユーザのコンピュータ装置等に送信したりする。
【0023】
画像処理チップ21は、画像合成、変倍、画像回転、濃度調整、エッジ強調、スムージング、2値化等の画像処理を行う。画像処理用RAM22は、画像処理チップ21が画像処理の過程で出力する画像データや各種計算値などを一時的に記憶する。プリントエンジン23は、画像処理用RAM22に蓄えられた画像データに基づいて用紙上に画像を形成する。
【0024】
電話応答モジュール24は、着信時の応答を行う。モデム25は、デジタル信号を電話回線のアナログ信号に変調すると共に、その逆に変換して復調する。公衆回線インターフェースモジュール26は、公衆回線網と接続するためのインターフェースである。
【0025】
上記構成のコントローラの一般的な動作を概説すると、CPU11は、表示・操作部16から指示を受けると、モータードライバ14に対し、IR/ADFモーター15の制御を行うと共に、画像処理チップ21へ画像処理要求を行う。
【0026】
画像処理チップ21は、CPU11より画像処理要求を受けると、CCD18からスキャンデータを受け取り、表示・操作部16で指示された画像に変換するための画像処理を施す。その際、各種計算値などは画像処理用RAM22に一時保存される。
【0027】
画像処理チップ21から出力された処理済み画像データは、RAM13aへ一時保存された後、表示・操作部16からの指示がスキャンの場合、画像処理チップ21を経由してUSBインターフェース19又はNIC20へ転送される。表示・操作部16からの指示がFaxの場合、モデム25を経由して公衆回線インターフェースモジュール26に転送される。表示・操作部16からの指示がコピーの場合、画像処理チップ21を経由してプリントエンジン23へ転送される。
【0028】
プリントデータを外部より受信した場合は、USBインターフェース19又はNIC20よりプリントデータを受け付け、画像処理チップ21にて伸張した後、RAM13aへ一時保存し、プリントエンジン23へ転送する。
【0029】
なお、本実施例では、情報処理装置を、印刷機能を備えた画像形成装置としているが、情報処理装置は必ずしも印刷機能を備える必要はなく、プリントエンジン23に印刷を指示する制御装置としてもよいし、プリンタドライバの機能を備えたコンピュータ装置としてもよい。
【0030】
[電子ペン]
図2は、電子ペン30の構成を示すブロック図であり、電子ペン30は、CPU31、ROM32、RAM33、通信モジュール34、バッテリーモジュール35、イメージセンサ36、ペン圧力検知センサ37、筆記モジュール38、時計モジュール39などで構成される。
【0031】
CPU31は、プログラムに従って演算するデータ処理装置である。ROM32は、プログラムを格納する情報記憶部である。RAM33は、データを格納する情報記憶部である。通信モジュール34は、Bluetooth(登録商標)に代表される短距離無線通信や有線通信により画像形成装置10の電子ペン用通信モジュール17と通信を行う。バッテリーモジュール35は、電子ペン30の電源である一次電池または二次電池である。イメージセンサ36は、パターンを読み取るための小型のCCDまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ビデオカメラである。ペン圧力感知センサ37は、電子ペン30の筆圧を検知する圧電素子などである。筆記モジュール38は、イメージセンサ36で読み取った位置検出パターンに基づいて電子ペン30の用紙上の位置を特定し、通信モジュール34を用いて軌跡情報(時系列の位置情報)を出力する装置である。時計モジュール39は、時刻情報を保持する装置である。
【0032】
なお、電子ペン30は、位置検出パターンが印刷された用紙上の位置を特定し、ペン先の軌跡情報を画像形成装置10に送信する機能を備えていればよく、その構成や形状、通信方法などは特に限定されない。例えば、電子ペン30は、アノト(登録商標)パターンを識別して位置を特定する構成としてもよいし、パターンの構成や密度、濃度などを識別して位置を特定する構成としてもよい。また、用紙近傍に設置された機器と連動して(例えば、当該機器に対する角度や距離に基づいて)位置を特定する構成としてもよい。本実施例では、アノト(登録商標)パターンを利用する場合について説明する。
【0033】
図3は、アノト(登録商標)パターンの一例である。このアノト(登録商標)パターンは、格子状に配置されたドットパターンであり、各ドットは0.3mm間隔で直交する格子から上下左右いずれかの方向へ僅かにずれていて、イメージセンサ36によって、1度に縦6×横6ドット、計36ドットのマトリクス単位で読み込まれる。このアノト(登録商標)パターンはどの点をとっても一意な値であることから、用紙に合成するアノト(登録商標)パターンの配置を決めておけば(すなわち、パターン空間のどの位置から切り出したアノト(登録商標)パターンを用紙に合成するかを決めておけば)、電子ペン30は用紙上の任意の位置を認識することができる。このアノト(登録商標)パターンのデータは、予めROM12に保持する構成とするが、ネットワーク上のサーバなどに格納しておき、その都度ネットワークを介して取得して利用する構成とすることもできる。
【0034】
上記アノト(登録商標)パターンのような位置検出パターンを用紙に印刷することにより、用紙上に電子ペン30で書き込んだ手書き画像を電子データとして取得することができるが、位置検出パターンの印刷時に、JAMや用紙サイズエラーなどが発生した場合、同一の位置検出パターンが印刷された用紙が複数存在する場合が生じ、複数の用紙からの手書き画像が重畳してしまう可能性がある。
【0035】
そこで、本実施例では、同一の位置検出パターンが印刷された複数の用紙が存在しないようにするために、位置検出パターンの印刷時に、JAMや用紙サイズエラーなどが発生した場合、再印刷が必要なエラーであるかを判断し、再印刷が必要なエラーであれば、位置検出パターンと原稿画像との関連付け情報を再構成するようにする。以下、図面を参照して説明する。
【0036】
図4は、画像形成装置10のプリントエンジン23の一例である。プリントエンジン23は、給紙部23a、作像部23b、転写部23c、定着部23d、排紙部23eなどで構成される。
【0037】
給紙部23aは、用紙を供給する部分であり、各種サイズの用紙を格納する給紙トレイと、給紙トレイにセットされた用紙を転写部23cへ給送する給送機構とで構成される。作像部23bは、印刷する画像(ここでは原稿画像と位置検出パターンのパターン画像)に基づいて感光体ドラムにレーザ光を照射してトナーの潜像を形成する。転写部23cは、感光体ドラムに形成されたトナー像を中間転写ベルトに転写した後、2次転写ローラにより用紙上に転写する。定着部23dは、用紙上に転写されたトナー像を永久定着させる。排紙部23eは、画像が定着された用紙を排出する。
【0038】
一般的に電子写真プロセスは、帯電、露光、現像、転写、定着の工程を経て、用紙に画像が形成されるが、トナー像が用紙に定着する前にエラーが発生した場合は、用紙上に転写された位置検出パターンは定着されず、その用紙に電子ペン30のペン先を接触させた時に位置検出パターンが崩れてしまうため、この用紙が利用される可能性は低い。一方、用紙の一部が定着された時点でエラーが発生した場合は、定着された部分の位置検出パターンは電子ペン30で読み取ることができるため、この用紙を使用して意図しない書き込みが行われてしまう可能性がある。そこで、用紙の搬送経路に設けたセンサ等を用いて、給紙部23aから搬送された用紙が定着部23cに到達したかを判断し、到達していれば再印刷が必要と判断し、位置検出パターンと原稿画像と用紙の関連付け情報を再構成する。なお、ここでは、用紙が定着部23cに到達したか否かに基づいて関連付け情報を再構成をするか否かを判断しているが、より厳密に判定する場合は、用紙が転写部32dに到達したか否かに基づいて判定してもよい。
【0039】
次に、エラーが発生した場合に、原稿画像と用紙、若しくは、位置検出パターンと原稿画像と用紙の関係がどのように変化するかについて、図5乃至図8を参照して説明する。図5及び図6は、通常の再印刷動作であり、図7及び図8は、本実施例特有の再印刷動作である。
【0040】
図5は、通常の片面印刷時における原稿画像と用紙の関係を示す図であり、(a)はエラーが発生しない場合、(b)はエラーが発生し、エラーリカバリを行った場合を示している。図5(a)では、エラーが発生していないため、画像1からNはそれぞれ用紙1からNに印刷される。一方、図5(b)では、印刷中(ここでは、用紙3に画像3を印刷する際)にエラーが発生したため、このリカバリのために、新たな用紙(用紙4)に画像3が再印刷される。
【0041】
図6は、通常の両面印刷時における原稿画像と用紙の関係を示す図であり、(a)はエラーが発生しない場合、(b)はエラーが発生し、エラーリカバリを行った場合を示している。図6(a)では、エラーが発生していないため、画像1から2Nはそれぞれ用紙1からNに2画像ずつ(表裏に1画像ずつ)印刷される。一方、図6(b)では、印刷中(ここでは、用紙3に画像5、6を印刷する際)にエラーが発生したため、このリカバリのために、新たな用紙(用紙4)に画像5、6が再印刷される。
【0042】
ここで、原稿画像を印刷する場合は、再印刷が必要なエラーを検知したら、新たな用紙にエラー検知時の原稿画像を再印刷しても問題はないが、原稿画像に加えて位置検出パターンを印刷する場合は、エラー検知時の位置検出パターンを再印刷すると、同一の位置検出パターンが印刷された用紙が複数存在することになり、電子ペン30の手書き画像が重畳する可能性が生じる。そこで、本実施例では、原稿画像に位置検出パターンを合成して印刷する場合は、以下の制御を行う。
【0043】
図7は、位置検出パターンの片面印刷時におけるパターンと原稿画像と用紙の関係を示す図であり、(a)はエラーが発生しない場合、(b)はエラーが発生し、エラーリカバリを行った場合を示している。図7(a)では、エラーが発生していないため、パターン1からN及び画像1からNはそれぞれ用紙1からNに印刷される。一方、図7(b)では、印刷中(ここでは、用紙3にパターン3と画像3を印刷する際)にエラーが発生したため、このリカバリのために、新たな用紙(用紙4)に再印刷するが、その際、画像は更新せずに同じ画像(ここでは、画像3)を再印刷し、位置検出パターンは更新して新たな位置検出パターン(ここでは、パターン4)を印刷する。
【0044】
図8は、位置検出パターンの両面印刷時におけるパターンと原稿画像と用紙の関係を示す図であり、(a)はエラーが発生しない場合、(b)はエラーが発生し、エラーリカバリを行った場合を示している。図8(a)では、エラーが発生していないため、パターン1から2N及び画像1から2Nはそれぞれ用紙1からNに2画像ずつ(表裏に1画像ずつ)印刷される。一方、図8(b)では、印刷中(ここでは、用紙3にパターン5、6と画像5、6を印刷する際)にエラーが発生したため、このリカバリのために、新たな用紙(用紙4)に再印刷するが、その際、画像は更新せずに同じ画像(ここでは、画像5、6)を再印刷し、位置検出パターンは更新して新たな位置検出パターン(ここでは、パターン7、8)を印刷する。
【0045】
このような制御を行うためには、原稿画像と位置検出パターンとの関係を記憶しておく必要があるため、制御部は、印刷設定が行われたら、印刷設定情報に基づいて、図9に示すようなテーブルを作成し、再印刷が必要なエラーが発生した時に、そのテーブルを再構成する。
【0046】
図9(a)は、原稿画像NoとパターンNoとを関連付けたテーブルの一例である。ここで、原稿画像Noは、画像形成装置10に入力される原稿画像を一意に特定するための管理番号である。パターンNoは、位置検出パターンを一意に管理するための番号である。
【0047】
図9(b)は、再印刷が必要なエラーが発生した後の原稿画像NoとパターンNoとを関連付けたテーブルの一例である。ここでは、原稿画像3の印刷中にエラーとなり、その原稿画像3を再印刷したため、これに対応するパターンが再構成される。具体的には、原稿画像3はパターン3からパターン4に変更、原稿画像4はパターン4からパターン5に変更、原稿画像5はパターン5からパターン6に変更、原稿画像6はパターン6からパターン7に変更する。
【0048】
そして、原稿画像と位置検出パターン、原稿画像と電子ペン30で書き込んだ手書き画像とを用紙に印刷できるようにするために、図9(c)及び図9(d)に示すようなテーブルも作成する。ここで、パターン画像は、実際に用紙に印刷する位置検出パターンの画像である。手書き画像は、位置検出パターンを印刷した用紙に電子ペン30で書き込んだ画像である。原稿画像は、画像形成装置10に入力される原稿画像である。
【0049】
このようなテーブルを作成、再構成することにより、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、このテーブルを参照して、図7及び図8に示すような制御を行うことができる。
【0050】
以下、本実施例の画像形成装置10の制御部(制御プログラム)が実行する処理について、図10及び図11のフローチャート図を参照して説明する。まず、図10を参照して、位置検出パターンを印刷する処理について説明する。
【0051】
画像形成装置10は、ユーザが設定した印刷設定情報(用紙サイズ、片面/両面、枚数など)を取得する(S101)。なお、印刷設定情報の内容は、ユーザがホスト上で印刷設定を行えるアプリケーション(例えば、プリンタドライバ)を用いて行ってもよいし、画像形成装置10の表示・操作部16を操作して行ってもよい。
【0052】
次に、画像形成装置10は、ユーザから原稿画像を取得する(S102)。この原稿画像は、例えば、スキャナやホスト上のプリンタドライバ、サーバなどから取得してもよいし、画像形成装置10の記憶部(RAM13など)から取得してもよい。
【0053】
次に、画像形成装置10(制御プログラム)は、記憶部(RAM13など)から位置検出パターンを読み出し、S101、S102で取得した情報に基づいて、位置検出パターンと原稿画像の関連付けを行う(S103)。
【0054】
そして、画像形成装置10(画像処理チップ21)は、公知の技術を利用して、原稿画像と位置検出パターンのパターン画像とを合成し(S104)、プリントエンジン23を用いて合成した画像を用紙に印刷する(S105)。その際、S101で取得した印刷設定情報に基づく印刷順序に従って印刷対象の画像を読み出し、印刷を行う。
【0055】
次に、画像形成装置10(制御プログラム)は、印刷画像に対応する用紙が用紙サイズエラーでないかを判定する(S106)。用紙サイズエラーを検知した場合は、その用紙に印刷された位置検出パターンが利用される可能性があることから、リカバリ動作を行うためにS112にスキップする。一方、用紙サイズエラーを検知しなかった場合は、印刷画像に対応する用紙に対してJAMが発生していないかを判定する(S107)。JAMを検知しなかった場合は、次ページの有無を判定する(S108)。次ページがある場合は、次ページの印刷画像を読み出し(S109)、S105に戻って、同様の処理を繰り返す。次ページがない場合は、印刷を修了する。
【0056】
S107に戻って、印刷画像に対応する用紙に対してJAMを検知した場合は、画像形成装置10(制御プログラム)は、用紙の搬送経路に設けたセンサ等の出力に基づいて、エラー対象となった用紙の位置を特定し(S110)、用紙位置がプリントエンジン23の定着部23dに到達しているかどうかを判定する(S111)。定着部23dに到達していない場合は、用紙上に転写された画像は利用できないと考えられるため、画像形成装置10(制御プログラム)は、位置検出パターンの更新は不要と判断し、印刷対象の画像を再度読み出し(S115)、S105に戻って同様の処理を繰り返す。
【0057】
一方、定着部23dに到達している場合、及び、用紙サイズエラーを検知した場合は、用紙上に転写された画像が利用される可能性があるため、画像形成装置10(制御プログラム)は、位置検出パターンの更新が必要と判断し、エラー検知時の原稿画像に対応する位置検出パターンを更新する(S112)。その際、原稿画像は更新しない。次に、画像形成装置10(制御プログラム)は、図9(b)に示す、エラー検知後の原稿画像とパターンとを関連付けるテーブルを更新する(S113)。そして、S113で新たな関連付けによって構成された、原稿画像と位置検出パターンのパターン画像とを合成し(S114)、その合成画像を読み出し(S115)、S105に戻って同様の処理を繰り返す。
【0058】
なお、S106及びS107でエラーが発生した場合、ユーザは用紙サイズを確認し、用紙を取り出して継続指示を行うことにより、エラーを解除する。その際、画像形成装置10は、エラー解除のためのメッセージを表示・操作部16に表示することが好ましい。
【0059】
次に、図11を参照して、位置検出パターンが印刷された用紙に電子ペンで書き込んだ手書き画像を出力する処理について説明する。
【0060】
画像形成装置10は、電子ペン30が接続されたことを検出し、電子ペン30から軌跡情報を取得し(S201)、この軌跡情報に基づいて手書き画像を取得する(S202)。次に、画像形成装置10は、図9(c)のテーブルを参照して、手書き画像に対応するパターンNoを特定し、図9(b)、(d)のテーブルを参照して、パターンNo(すなわち、手書き画像)に対応する原稿画像を取得する(S203)。そして、S202で取得した書き込み画像と、S203で取得した原稿画像とを合成し(S204)、合成画像を保持し、表示または印刷をする(S205)。
【0061】
以上説明したように、本実施例では、画像形成装置10(制御プログラム)は、印刷が指示されたら、印刷設定情報に従って、位置検出パターンと原稿画像とを関連付けるテーブルを作成し、印刷中にエラーを検知したら、検知したエラーが再印刷が必要なエラーであるか(すなわち、エラーになった用紙が定着部23dに到達しているか)を判断し、再印刷が必要なエラーであれば、テーブルを再構成して、エラー検知時と同一の原稿画像とエラー検知時の位置検出パターンとは異なる新たな位置検出パターンとを再印刷する制御を行うため、位置検出パターンの印刷中にエラーが発生した場合であっても、位置検出パターンの重複印刷を未然に防止することができる。
【0062】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
【0063】
例えば、上記実施例では、画像形成装置10が位置検出パターンと原稿画像とを関連付けるテーブルを作成し、エラーを検知したら再印刷が必要なエラーであるかを判断し、再印刷が必要なエラーであればテーブルを再構成する構成としたが、これらの処理をホスト側の装置(プリンタドライバ)で実行することも可能である。この場合、プリンタドライバで設定した印刷設定情報に基づいてテーブルを作成して記憶しておき、画像形成装置10からエラーが通知されたら、通知されたエラーが再印刷が必要なエラーであるかを判断し、再印刷が必要なエラーであればテーブルを再構成し、エラー検知時と同一の原稿画像とエラー検知時の位置検出パターンとは異なる新たな位置検出パターンとを合成した画像の印刷を指示する印刷データを作成して画像形成装置10に送信し、画像形成装置10は、エラー検知時の印刷データを破棄して、新たに受信した印刷データに従って印刷を継続するようにすればよい。
【0064】
また、上記実施例では、位置検出パターンと原稿画像とを合成した画像を印刷する場合について説明したが、位置検出パターンのみを印刷する場合であっても、再印刷が必要なエラーが発生したらテーブルを再構成し、エラー検知時の位置検出パターンとは異なる新たな位置検出パターンを印刷する制御を行うことにより、同様の効果を得ることができる。
【0065】
また、上記実施例では、JAM又は用紙サイズエラーが発生した場合の制御について説明したが、用紙上に転写した画像が利用可能になる任意のエラーが発生した時に、本実施例の制御を行うようにしてもよいし、用紙上に転写した画像が利用可能になるか否かにかかわらず、印刷を中断させるエラーが発生した時に、本実施例の制御を行うようにしてもよい。
【0066】
また、上記実施例では、電子ペン30が検出可能な位置検出パターンを印刷する場合の制御について説明したが、印刷対象は位置検出パターンに限定されず、用紙毎にユニークな任意の情報を印刷する場合に対して、同様の制御を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、位置検出パターンを印刷する画像形成装置、及び、画像形成装置や画像形成装置に印刷を指示する装置で動作する制御プログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0068】
10 画像形成装置
11 CPU
12 ROM
13a RAM
13b 不揮発RAM
14 モータードライバ
15 IR/ADFモーター
16 表示・操作部
17 電子ペン用通信モジュール
18 CCD
19 USBインターフェース
20 NICインターフェース
21 画像処理チップ
22 画像処理用RAM
23 プリントエンジン
23a 給紙部
23b 作像部
23c 転写部
23d 定着部
23e 排紙部
24 TEL応答モジュール
25 モデム
26 公衆回線インターフェースモジュール
30 電子ペン
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信モジュール
35 バッテリーモジュール
36 イメージセンサ
37 ペン圧力検知センサ
38 筆記モジュール
39 時計モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像と電子ペンが用紙上の位置を検出可能なユニークなパターンとを印刷設定に従って合成する画像処理部と、合成画像を印刷する印刷部と、を少なくとも備える画像形成装置であって、
合成画像の印刷中にエラーを検知したら、前記画像処理部に、エラー検知時に印刷中の原稿画像と、エラー検知時に印刷中のパターンとは異なる新たなパターンとを合成させ、前記印刷部に、前記原稿画像と前記新たなパターンとを合成した合成画像を印刷させる制御部を備える、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記印刷設定に従って、印刷順に原稿画像とパターンとを関連付ける情報を作成して記憶しておき、前記エラーを検知したら、エラー復旧後の印刷に関して、原稿画像はエラー検知時に印刷した原稿画像から順に割り当て、パターンはエラー検知時に印刷したパターンの次のパターンから順に割り当てて、前記情報を再構成し、再構成した情報に基づいて、前記画像処理部に画像の合成を指示する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、検知したエラーが、再印刷を必要とするエラーであるかを判断し、再印刷を必要とするエラーの場合は、前記情報を再構成する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷部は、用紙を供給する給紙部と、合成画像のトナー像を作成する作像部と、供給された用紙上に前記トナー像を転写する転写部と、前記用紙上に転写されたトナー像を定着させる定着部と、トナー像が定着した用紙を排出する排紙部と、を備え、
前記制御部は、前記給紙部から供給された用紙が前記定着部に到達した後にエラーを検知した場合、当該エラーは再印刷を必要とするエラーであると判断する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
原稿画像と電子ペンが用紙上の位置を検出可能なユニークなパターンとを印刷設定に従って合成する画像処理部を少なくとも備え、印刷部に合成画像を印刷させる装置で動作する制御プログラムであって、
前記装置を、
合成画像の印刷中にエラーを検知したら、前記画像処理部に、エラー検知時に印刷中の原稿画像と、エラー検知時に印刷中のパターンとは異なる新たなパターンとを合成させ、前記印刷部に、前記原稿画像と前記新たなパターンとを合成した合成画像を印刷させる制御部、として機能させる、ことを特徴とする制御プログラム。
【請求項6】
前記制御部は、前記印刷設定に従って、印刷順に原稿画像とパターンとを関連付ける情報を作成して記憶しておき、前記エラーを検知したら、エラー復旧後の印刷に関して、原稿画像はエラー検知時に印刷した原稿画像から順に割り当て、パターンはエラー検知時に印刷したパターンの次のパターンから順に割り当てて、前記情報を再構成し、再構成した情報に基づいて、前記画像処理部に画像の合成を指示する、ことを特徴とする請求項5に記載の制御プログラム。
【請求項7】
前記制御部は、検知したエラーが、再印刷を必要とするエラーであるかを判断し、再印刷を必要とするエラーの場合は、前記情報を再構成する、ことを特徴とする請求項6に記載の制御プログラム。
【請求項8】
前記印刷部は、用紙を供給する給紙部と、合成画像のトナー像を作成する作像部と、供給された用紙上に前記トナー像を転写する転写部と、前記用紙上に転写されたトナー像を定着させる定着部と、トナー像が定着した用紙を排出する排紙部と、を備え、
前記制御部は、前記給紙部から供給された用紙が前記定着部に到達した後にエラーを検知した場合、当該エラーは再印刷を必要とするエラーであると判断する、ことを特徴とする請求項7に記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8(a)】
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【図8(b)】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−3629(P2013−3629A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130946(P2011−130946)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】