説明

画像形成装置管理システム、管理装置、画像形成装置管理方法及びプログラム

【課題】画像形成装置の電源状態変更時の通知を、適切なユーザー端末に対して送信可能な画像形成装置管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザー端末の移動頻度に基づき、通知対象のユーザー端末の種類を判定する種類判定手段と、種類判定手段により判定されたユーザー端末の種類ごとに、ユーザー端末の位置情報および画像形成装置の位置情報によって、いずれのユーザー端末がいずれの画像形成装置を使用している可能性があるかを判定し、画像形成装置を使用している可能性があるユーザー端末を、画像形成装置の電源状態を通知する通知先とする通知対象判定手段と、画像形成装置の電源状態が変更されると、通知対象判定手段において通知先であると判定したユーザー端末に電源状態通知を送信する電源状態通知送信手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の電源状態を通知する画像形成装置管理システム、管理装置、画像形成装置管理方法及びプログラムに関する。より具体的には画像形成装置の電源を制御して電力消費を低減させる画像形成装置管理システム、管理装置、画像形成装置管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から企業においては経費節減が求められており、特に近年では、プリンタや複合機等の画像形成装置使用時における消費電力量を低減することも求められている。消費電力を低減するための一つの方法として、画像形成装置が使用されていない時間帯は電源をオフし、または機能を限定して待機電力を低くした省電力モードに移行するなどがある。例えば、特許文献1には、稼動状態の画像形成装置の台数に応じて、動作状態(稼働状態、省電力モード)の切り替えを行う技術が開示されている。この技術によれば、必要以上の画像形成装置が同時に稼働状態になることを防止して、消費電力量を低減することができる。
【0003】
一方、近年では、画像形成装置やユーザー端末が高精度のGPS装置を備えることにより、高精度の位置情報を使用し、各装置間の位置関係を把握する技術も種々提案されている。このような技術を用いて特に、フリーアドレスのオフィス環境(毎日、または数時間置きにユーザーの席が変わるような環境)などで、ユーザーに近い画像形成装置を自動的に選択して出力することができ有効である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−107167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、システムが画像形成装置の稼動状態を把握していても、画像形成装置を実際に使用するユーザー自体が、どの画像形成装置をいつ使用でき、いつ使用できないか判断することができない。これに対し、本出願人は、GPS等の位置情報を利用して、画像形成装置の近隣のユーザーに対して電源状態変更を通知することを考えている。しかし、単純に画像形成装置から一定距離内のユーザー端末に対して、電源状態変更を通知してしまうと、実際は通知された画像形成装置を使用していないユーザー端末に対しても通知が届いてしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の電源状態が変更された時の通知を、適切なユーザー端末に対して送信可能な画像形成装置管理システム、管理装置、画像形成装置管理方法及びプログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、ネットワークに接続された複数の画像形成装置と、ネットワークに接続された複数の画像形成装置のいずれかを使用する複数のユーザー端末とを備えた画像形成装置管理システムであって、ユーザー端末の移動頻度に基づき、通知対象のユーザー端末の種類を判定する種類判定手段と、種類判定手段により判定されたユーザー端末の種類ごとに、ユーザー端末の位置情報および画像形成装置の位置情報によって、いずれのユーザー端末がいずれの画像形成装置を使用している可能性があるかを判定し、画像形成装置を使用している可能性があるユーザー端末を、画像形成装置の電源状態を通知する通知先とする通知対象判定手段と、画像形成装置の電源状態が変更されると、通知対象判定手段において通知先であると判定したユーザー端末に電源状態通知を送信する電源状態通知送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置の電源状態が変更された時の通知を、適切なユーザー端末に対して送信可能な画像形成装置管理システム、管理装置、画像形成装置管理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置管理システムの構成を示す模式図である。
【図2】本実施例のクライアントコンピュータ101、携帯端末102、管理サーバー105を構成する情報処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本実施例の複合機104の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】クライアントコンピュータ101、携帯端末102の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図5】管理サーバー105の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図6】複合機104のデータ処理構成の一例を示すブロック図である。
【図7】画像情報形成装置情報管理部502が備えるテーブルの一例を示す図である。
【図8】画像情報形成装置情報管理部502が備えるテーブルの一例を示す図である。
【図9】ユーザー端末情報管理部503が備えるテーブルの一例を示す図である。
【図10】ユーザー端末情報管理部503が備えるテーブルの一例を示す図である。
【図11】本実施例のジョブログテーブルの一例を示す図である。
【図12】分析結果テーブルの一例を示す図である。
【図13】分析結果テーブルの一例を示す図である。
【図14】電源状態通知処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】通知対象判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】通知内容設定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本実施例の電源状態変更通知のうちの電源オフ通知の一例を示す図である。
【図18】本実施例の電源状態変更通知のうちの電源オン通知の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
<実施例1>
<システム構成の説明>
図1は、本発明の実施形態を示す画像形成装置管理システムの構成を示す模式図である。図1において、クライアントコンピュータ101は、ユーザーが使用して画像データを生成し、印刷を行う。クライアントコンピュータ101は、後述するハードウェア資源と、オペレーティングシステム(OS)、プリンタドライバ等を含むソフトウエア資源を備える。さらに、クライアントコンピュータ101は、ネットワーク106に接続される画像形成装置と所定のプロトコルで通信可能に接続されている。
【0011】
携帯端末102も同様に、ユーザーが使用して画像データを生成し、印刷を行う。携帯端末102は、後述するハードウェア資源と、オペレーティングシステム(OS)、プリンタドライバ等を含むソフトウエア資源を備える。さらに、携帯端末102は、無線用のネットワークインタフェースを備え、ネットワーク106に接続される画像形成装置と所定のプロトコルで通信可能に接続されている。
【0012】
本実施例では、クライアントコンピュータ101や携帯端末102を総称してユーザー端末と呼ぶ。プリンタ103は、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。複合機(MFP(Multi Function Printer)) 104は、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。また、複合機104は、スキャナを介して紙原稿を読み取ってコピーを行ったり、画像データに変換しEmailに添付するなどして送信したりする機能も持つ。もちろん、コピー機能を持たない、プリンタも適用可能である。
【0013】
プリンタ103や複合機104を総称して画像形成装置と呼ぶ。管理サーバー105は、プリンタ103や複合機104の電源状態が変更になった際にその変更通知を受け、本実施例の処理を実行し、通知すべきクライアントコンピュータ101や携帯端末102に電源状態通知を送信する。なお、クライアントコンピュータ101、携帯端末102、プリンタ103、複合機104および管理サーバー105は、イーサネット(登録商標)などの既知の技術によるネットワーク106により相互に通信可能に接続されている。
【0014】
また、本実施形態では、管理サーバー105をプリンタ103および複合機104とは別構成として設けているが、同様の機能をもつモジュールをプリンタ103、複合機104の内部に設けるように構成しても構わない。この場合、管理サーバー105とプリンタ103および複合機104との間で行われるネットワーク通信は、システムバスなどを介したデータの受け渡しに置き換えて考えられる。
【0015】
<コンピュータの内部構成>
図2は、クライアントコンピュータ101、携帯端末102および管理サーバー105を構成する一般的な情報処理装置の内部構成の一例を示すブロック図であるが、このほかに各装置は固有の機能を有することができるのは言うまでもない。図2において、コンピュータ全体であるPC200は、ROM202、あるいは大規模記憶装置などとしてのHD212に記憶されたソフトウエアを実行するCPU201を備える。CPU201は、システムバス205に接続される各ハードウェアを総括的に制御する。
【0016】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ネットワークインターフェースカード(NIC)204は、ネットワーク106を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。キーボードコントローラ(KBDC)206は、PCに備えられたキーボード(KBD)210からの指示入力を制御する。ディスプレイコントローラ(DISPC)207は、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)211の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)208は、大容量記憶画像形成装置であるハードディスク(HD)212を制御する。GPSセンサーコントローラ(GPSC)209は、GPSセンサー213からの信号を受信して制御する。
【0017】
<複合機の内部構成>
図3は、図1に示した複合機104の内部構成の一例を示すブロック図である。図3において、複合機300は、ROM302あるいはハードディスクなどの大規模記憶装置などとしてのHD313に記憶されたソフトウエアを実行するCPU301を備え、CPU301はシステムバス305に接続される各ハードウェアを総括的に制御する。
【0018】
RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ネットワークインターフェースカード(NIC)304は、ネットワーク106を介して、他のノードとデータをやりとりする。パネルコントローラ(PANELC)306は、複合機に備えられたオペレーションパネル(PANEL)312からの指示入力を制御する。ディスプレイコントローラ(DISPC)307は、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール(DISPLAY)313の表示を制御する。
【0019】
ディスクコントローラ(DKC)308は、大容量記憶画像形成装置であるハードディスク(HD)314を制御する。スキャナコントローラ(SCANC)309は、複合機に備えられた光学式スキャナ装置(スキャナ)315を制御し、紙原稿の読み取りを行う。プリンタコントローラ(PRNC)310は、複合機に備えられたプリンタ装置(プリンタ)316を制御し、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。GPSセンサーコントローラ(GPSC)311は、GPSセンサー317からの信号を受信して制御する。
【0020】
なお、図1に示したプリンタ103の内部構成は、ここでは詳述しないが、上記で示した複合機104の内部構成からスキャナコントローラ309及び光学式スキャナ装置315を除いたものと考えることができる。さらに、パネルコントローラ(PANELC)306、オペレーションパネル312、ディスプレイコントローラ(DISPC)307および表示モジュール(DISPLAY)313などを取り除いた構成も可能である。
【0021】
<コンピュータの機能的構成>
図4は、図1に示したクライアントコンピュータ101および携帯端末102であるコンピュータ全体400の機能的構成の一例を示すブロック図である。印刷指示を行う印刷アプリケーション401は、プリンタドライバ402に対して描画命令などを送信することにより、印刷指示を行う。プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401から受けた描画命令などを複合機が解釈可能な印刷データ、すなわちPDL(Page Description Language;ページ記述言語)に変換する。さらに、プリンタドライバ402は、印刷アプリケーション401を操作して印刷を指示したユーザーのユーザーIDをジョブオーナー情報として付加し、印刷ジョブを作成し、印刷ジョブ送信部403に送信する。また、位置情報取得部404から取得した位置情報を含めた印刷ジョブを作成することもできる。
【0022】
印刷ジョブ送信部403は、プリンタドライバ402より受け取った印刷ジョブを複合機104に送信する。位置情報取得部404は、GPSセンサー317からコンピュータの位置情報(緯度、経度、高度など)を取得する。位置情報送信部405は、位置情報に変化があったことを検知すると位置情報を管理サーバー105に送信する。また、通常は位置情報に変化が無かった場合も、一定間隔で位置情報を管理サーバー105に送信する。
【0023】
<管理サーバーの機能的構成>
図5は、図1に示した管理サーバー105の機能的構成の一例を示すブロック図である。図5において、管理サーバー全体500は、図2に示したNIC204を通じてネットワーク106を経由し、クライアントコンピュータ101、プリンタ103および複合機104との通信を行うインターフェース部501などを備える。
【0024】
画像形成装置情報管理部502は、画像形成装置に関する情報を保持する。画像形成装置情報管理部502は、インターフェース部501を経由して、プリンタ103および複合機104から位置情報などの情報を取得して保管して位置記録する。ユーザー端末情報管理部503は、ユーザー端末に関する情報を保持する。ユーザー端末位置記録等のためユーザー端末情報管理部503は、インターフェース部501を経由して、クライアントコンピュータ101または携帯端末102から情報を取得する。また、クライアントコンピュータ101または携帯端末102から送信される位置情報を受信し、位置情報ログを作成して保管する。
【0025】
ジョブログ収集部504は、プリンタ103または複合機104のジョブログ管理部610により管理されているジョブログ情報を、インターフェース部501を経由して定期的に収集して保管しジョブ記録する。また、プリンタ103または複合機104がジョブログ情報を送信し、ジョブログ収集部504がジョブログ情報を受信した際にジョブログ情報を保管するようにしても良い。分析処理部505は、ジョブログ情報をもとに、画像形成装置で印刷されたページ数、用紙枚数、画像形成装置を使用するユーザー端末、画像形成装置の平均待ち時間などを分析する。この分析の結果、各画像形成装置をいずれのユーザー端末が通常使用しているかを把握することができ、単純に距離だけで使用する画像形成装置を決定することなく、適切な割当をすることが可能になる。
【0026】
電源状態通知部506は、画像形成装置の電源状態が変更することを検知し、その画像形成装置を使用すると考えられるユーザー端末へ適切に通知を送信する。電源状態通知部506は、インターフェース部501を経由してプリンタ103、複合機104より電源状態変更通知を受信することにより、電源状態の変更を検知する。さらに、電源状態変更通知に基づき、インターフェース部501を経由して適切なクライアントコンピュータ101または携帯端末102へ電源状態通知を送信する。
【0027】
<複合機の機能的構成>
図6は、図1に示した複合機104のデータ処理構成の一例を示すブロック図である。図6において、複合機全体600は、以下のようにネットワーク106と接続し、クライアントコンピュータ101から印刷ジョブを受信するインターフェース部601などを備える。印刷データ格納部602は、印刷ジョブデータを一時的に格納する。UI制御部603は、パネルコントローラ(PANELC)306を経由してオペレーションパネル311を制御し、ユーザーからの複合機104へのコピー指示や、スキャン送信指示を受け付ける。ジョブ管理部604は、クライアントコンピュータ101から受信する印刷ジョブを解析し、ユーザー名や印刷部数やカラー印刷などの出力属性情報を取得し、ジョブの開始日時と共にジョブ情報として管理する。
【0028】
印刷データ展開部605は、ジョブ管理部604に格納されたジョブ情報に従い、印刷データ格納部602から印刷データを取得して画像生成処理を行い、イメージデータをRAM303上に生成する。スキャナ制御部606であり、スキャナコントローラ309を制御し、紙原稿のスキャンを行い、作成されたイメージデータを作成する。なお、スキャナ制御部606では、原稿給送装置として、ADF、RDF等を接続可能とする場合には、ADF又はRDFからの原稿給紙と原稿排紙を制御する。また、両面原稿を読み取る場合には、スキャナ制御部606は、原稿の反転制御を行う場合もある。
【0029】
イメージデータ格納部607は、印刷データ展開部605、スキャナ制御部606が生成したイメージデータを一時的に格納する。プリンタ制御部608は、プリンタエンジン609を制御し、イメージデータ格納部607に格納されたイメージデータの印刷を行わせる。プリンタエンジン609は、イメージデータ格納部607に格納されたイメージデータを、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を用いて印刷用紙などのメディアに実際に印刷する。
【0030】
ジョブログ管理部610は、ジョブログ情報を管理する。ジョブ管理部604は、ジョブが完了すると管理するジョブ情報をジョブログ情報としてジョブログ管理部610に送信し、ジョブログ管理部610で保管する。ジョブログ管理部610は、管理サーバー105からの要求に応答してジョブログを送信する。電源制御部612は、複合機103および104の電源を制御し、通常モード、省電力モード(動作モード)、電源オフなどの電源状態を管理する。電源制御部612は、種々の条件に応じて、各電源状態に移行するよう画像形成装置を制御可能である。例えば、電源制御部612は、通常モードにおいて、複合機103および104に対し一定時間操作が行われず、印刷ジョブの受信、FAX受信、ネットワークからの命令受信等が行われなかった場合に電源オフや省電力モードへ移行する。また、電源制御部612は、管理サーバー105からの電源オフや、省電力モード移行などの電源状態変更要求にも応じて電源状態を変更する。さらに、電源制御部612は、予め設定された時刻に電源オフや、省電力モードへ移行するようにすることもできる。電源制御部612は、電源状態を変更するときに電源状態変更通知部611に通知する。
【0031】
電源状態変更通知部611は、電源制御部612からの通知を受けて、インターフェース部601を介して電源状態を管理サーバーに通知する。また、電源状態変更通知部611は、定期的に電源状態を通知するようにしても良い。具体的には、電源状態変更通知は、稼動中、省電力移行、省電力解除、電源オン、電源オフなどの状態あるいは状態変更を管理サーバー伝える。「稼働中」の通知は、複合機が通常モードで動作中であることを示す。「省電力移行」の通知は、複合機が通常モードから省電力モードへ移行するときに通知される。「省電力解除」の通知は、複合機が省電力モードから通常モードへ移行するときに通知される。「電源オン」の通知(以降、電源オン変更通知という)は、複合機が電源オフ状態から電源が投入され、通常モードに移行するときに行われる。電源オフの通知(以降、電源オフ変更通知という)は、複合機が電源オフに移行するときに行われる。電源オフ変更通知には、画像形成装置が実際に電源オフに移行するまでの時間を含めることによって、管理サーバー500はどの画像形成装置が電源オフになる時間を算出することができる。なお、インターフェース部601を介した通知の方法としては、独自の通信規約でも、公に定義された通信規約を使用しても構わない。また、予め指定された管理サーバー105にのみ送信するようにすることもでき、またマルチキャストやブロードキャスト通信を用い複数の相手に通知することもできる。
【0032】
位置情報取得部614は、GPSセンサー317から複合機の位置情報(緯度、経度、高度など)を取得する。位置情報送信部613は、管理サーバー105からの位置情報取得要求に応じて、その画像形成装置の位置情報を管理サーバー105に送信するが、位置情報に変化があったことを検知すると位置情報を管理サーバー105に送信するようにしても良い。また、定期的に位置情報を送信するようにすることもできる。なお、スキャナを持たないプリンタ103の構成は、ここでは省略するが、図6を参照し説明した複合機104の構成から、スキャナ制御部606、UI制御部603などを除いた構成と考えることにより同様であることを理解することができる。
【0033】
<画像形成装置情報テーブル>
図7は、図5に示した画像情報形成装置情報管理部502が備える画像情報形成装置情報テーブルの一例を示す図である。図7において、列701は、画像形成装置IDであり、画像形成装置をシステム内で一意に識別するIDを示す。列702は、該当する行の画像形成装置の画像形成装置名を示す。列703は該当する行の画像形成装置のIPアドレスを示す。列704は、該当する行の画像形成装置で実行可能なジョブ種を示す。
【0034】
列705〜707は、該当行の画像形成装置の位置情報を示す。画像形成装置の位置情報は、画像情報形成装情報管理部502が、インタフェース部501を用いネットワークを経由して複合機から取得することができる。列705は、該当する行の画像形成装置の緯度を示す。列706は、該当する行の画像形成装置の経度を示す。列707は、該当する行の画像形成装置の高度を示す。画像情報形成装置情報管理部502が管理するこれらの情報により、画像形成装置ごとの実行可能なジョブ種や位置情報などを把握することができる。
【0035】
<ジョブ処理時間情報テーブル>
図8は、図5に示した画像情報形成装置情報管理部502が備える画像情報形成装置のジョブ処理時間情報テーブルの一例を示す図である。ジョブ処理時間情報テーブルは、ジョブ種ごとにジョブの処理に要する時間についての情報や、ユーザーによるパネル操作が必要であるか否かの情報などを保持するテーブルである。ジョブの処理に要する時間とは、ユーザーがジョブを発行し画像形成装置がジョブを終了するまでに要する時間である。ジョブ処理時間情報テーブルの情報は、管理者が予め設定しておく。また、画像形成装置が情報を保持している場合は、ネットワークを経由して画像形成装置から取得することもできる。さらに、画像形成装置から操作ログなどを収集し、それを分析することで算出しても良い。
【0036】
図8において、列708は画像形成装置IDであり、画像形成装置をシステム内で一意に識別する。列709は、ジョブ種を示す。ジョブ種とは、画像形成装置が処理するジョブの種類のことであり、本実施例ではホストからの印刷であるプリントや、コピー、スキャン、FAX送信、FAX受信および複合機内に保存された文書を印刷するボックスプリントなどがあるがこれに限られない。一般に、ジョブ種により画像形成装置の備える機能のうち使用する機能が異なっており、ジョブの処理時間はジョブ種に依存してくる。例えば、単なるプリントに比べ、「コピー」は画像の読み取りの機能が追加されるので処理時間は長くなる一方、FAX送信はプリント機能がないものの相手方のFAXとの通信時間が影響することとなる。列710は処理時間、すなわちジョブの処理に要する時間を示すが、ジョブ種により大きく異なることが理解される。列711は、ユーザーがジョブを処理するために、(画像形成装置の前に行き)パネル操作を行う必要があるか否かを示す。後述するが、このパネル操作の情報は、処理に必要な時間を算出する際に、ユーザーが画像形成装置に行く時間を考慮に入れるために使用される情報である。画像情報形成装置情報管理部502が管理するこれらの情報により、管理サーバー105は画像形成装置ごとのジョブの処理に要する実際の時間を算出することができる。
【0037】
<ユーザー端末情報テーブル>
図9は、図5に示したユーザー端末情報管理部503が保持するユーザー端末情報テーブルの一例を示す図である。図9において、列801は端末IDであり、ユーザー端末をシステム内で一意に識別する。列802はユーザー端末名を示す。列803は管理ユーザー名であり、ユーザー端末を管理するユーザーを示す。
【0038】
列804は通知先であり、ユーザー端末またはユーザー端末の管理ユーザーのメールアドレスなどの通知先を示す。列805は移動頻度であり、ユーザー端末の移動頻度を示す。移動頻度が「なし」の端末は、ほとんど移動が行われないデスクトップPCなどの端末を示す。移動頻度が「低」の端末は、フリーアドレス環境などにおいて、数時間に一回程度の移動が行われるノートPCなどの端末を示す。移動頻度が「高」の端末は、使用するユーザーと共に頻繁に移動が行われる携帯端末などの端末を示す。
【0039】
本実施例で、移動頻度を使用するのは、後述するように移動頻度の異なる端末の種類(デスクトップPC、ノートPC、携帯端末など)によって、画像形成装置との距離に対する評価が異なってくるからである。例えば、携帯端末などの場合は、現在の位置が画像形成装置と離れていても、一時的に離れているだけの可能性があるため、単純に現在の位置だけで通知の対象外とすることはできない。本実施例では、後述するように最近の位置情報ログを基に最近の移動範囲を特定し、最近の移動範囲に画像形成装置の近くの位置が含まれていれば、現在もその画像形成装置を使用している可能性が高いと判断して通知の対象とする。なお、移動頻度は後述する位置情報ログを分析することで求める。ユーザー端末情報管理部503が管理するこれらの情報により、ユーザー端末の移動頻度などがわかる。
【0040】
<位置情報ログテーブル>
図10は、図5に示したユーザー端末情報管理部503が備える位置情報ログテーブルの一例を示す図である。ユーザー端末情報管理部503は、複数のユーザー端末から受信した位置情報を、位置情報を取得した日時と共に、位置情報ログとして位置情報ログテーブルに保管する。
【0041】
図10において、列806は端末IDであり、ユーザー端末をシステム内で一意に識別する。列807は取得日時であり、位置情報を取得した日時を示す。列808〜810は該当する行のユーザー端末の位置情報を示す。列808は該当する行のユーザー端末の緯度を示す。列809は該当する行のユーザー端末の経度を示す。列810は該当する行のユーザー端末の高度を示す。ユーザー端末情報管理部503が管理するこれらの情報により、管理サーバー105はユーザー端末の移動履歴を把握することができる。
【0042】
<ジョブログテーブル>
図11は、図5に示したジョブログ収集部504が備えるジョブログテーブルの一例を示す図である。ジョブログ収集部504は、複数の画像形成装置から受信したジョブログを、ジョブログテーブルに保管する。図11において、列901はジョブログIDであり、ジョブログをシステム内で一意に識別する。列902は、ジョブを処理した画像形成装置の画像形成装置IDである。列903は、ジョブ種を示す。ジョブ種としては、ホストからの印刷であるプリントや、コピー、スキャン、FAX送信、FAX受信、複合機内に保存された文書を印刷するボックスプリントなどが挙げられる。列904は、ジョブの処理開始日時である。列905は、ジョブの処理終了日時である。
【0043】
列906は、ジョブを実行したユーザーの名前を示す。列907は、ジョブを実行したユーザー端末の端末IDを示す。ただし、コピーなどのユーザー端末から実行しないジョブ種の場合は空欄とする。列908〜910はジョブ実行時のユーザー端末の位置情報を示す。位置情報は、ユーザー端末が印刷ジョブ作成時に位置情報を含めている場合は、印刷ジョブの情報から取得することができる。また、開始日時904、ユーザー名906、端末ID907の情報をもとに、ユーザー端末情報管理部503が管理する位置情報ログから取得して付加することもできる。
【0044】
列908はジョブ実行時のユーザー端末の緯度を示す。列909はジョブ実行時のユーザー端末の経度を示す。列910はジョブ実行時のユーザー端末の高度を示す。これらの情報により、管理サーバーは、誰が、いつ、どこで、どのようなジョブを発行し、処理したかを判断することができる。また、ジョブログテーブルは、ジョブ種毎に作成するように構成してもよい。
【0045】
<分析結果テーブル>
図12および13は、図5に示した分析処理部505が備える分析結果テーブルの一例を示す図である。分析結果テーブルは、管理サーバー105が収集するジョブログなどの情報を分析した結果を保管するテーブルである。図12の分析結果テーブルは、使用実績分析結果であり、ユーザー端末が使用した実績のある画像形成装置の情報を記録するテーブルである。
【0046】
図12において、列1001は分析月であり、該当する行がいつの月の分析結果であるかを示す。本実施例では月単位になっているが、計算を実施する周期などによって、年単位、週単位にすることもできる。列1002は、端末IDであり、該当する行がどのユーザー端末の分析結果であるかを示す。列1003は、画像形成装置IDであり、該当する行の分析月に該当する行のユーザー端末が使用した画像形成装置の画像形成装置IDを示す。
【0047】
図13の分析結果テーブルは、平均待ち時間分析結果であり、画像形成装置の平均待ち時間の情報を記録するテーブルである。平均待ち時間とは、該当する画像形成装置を使用しようとするときに、他のユーザーが使用しているなどにより使用できないときに、使用可能になるまでに待つ必要のある時間を示す。平均待ち時間は、ジョブログから稼働率を分析するなどして算出できる。
【0048】
図13において、列1004は分析月であり、該当する行がいつの月の分析結果であるかを示す。本実施例では月単位になっているが、計算を実施する周期などによって、年単位、週単位にもすることもできる。列1005は、画像形成装置IDであり、該当する行がどの画像形成装置の分析結果であるかを示す。列1006は、平均待ち時間であり、該当する行の分析月の該当する行の画像形成装置の平均待ち時間を示す。分析結果テーブルの更新は、分析処理部505により例えば1ヶ月ごと、1時間ごと、1日ごとなど定期的に行う。
【0049】
<電源状態通知処理>
図14は、本実施例の情報処理装置におけるメインのデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。すなわち、本実施例の情報処理装置は図14に示すフローチャートに沿って処理を実行するが、一部の複雑な処理(S1105およびS1107)は、図15および16のフローチャートを参照して詳述する。なお、本例は、図1に示した管理サーバー105が情報処理装置として処理を行う例である。また、管理サーバー105では、画像形成装置の電源状態変更通知(電源オン変更通知、および電源オフ変更通知)を受信すると、本電源状態通知処理を実行する。ただし、システムによっては、定期的に本電源状態通知処理を実行したり、その他のトリガーにより実行させることもできる。また、S1101〜S1109の各ステップは、CPU201がHD212、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0050】
電源状態通知処理を開始すると、S1101で、電源状態通知部506は、画像形成装置情報管理部502に保管されている画像形成装置情報から、受信した電源状態変更通知の送信元の画像形成装置の画像形成装置情報を取得する。続いてS1102で、電源状態通知部506は、ユーザー端末情報管理部503に保管されているすべてのユーザー端末情報を取得する。その後、取得したユーザー端末ごとに、電源状態通知部506は、S1104からS1109までのフローを、未処理のユーザー端末情報について処理を繰り返す(S1103)。従って、本処理は、取得したユーザー端末情報を全て処理するまで繰り返される。
【0051】
まずS1104で、電源状態通知部506は、通知フラグをオフに設定し初期化する。これにより、後の処理で通知フラグがオンにされない限り、そのユーザー端末は通知先とはならない。S1105では、電源状態通知部506は通知対象判定処理、すなわち処理中の情報のユーザー端末が電源状態通知の適切な通知先か否かの判定処理を行う。通知対象判定処理の詳細については後述する。ここで、適切な通知先とは、システムによっても異なるが、本実施例では電源状態変更通知を送信した画像形成装置を通常使用していると考えられるユーザー端末であり、S1105の処理の結果適切な通知先と判定されると、通知フラグがオンとなる。
【0052】
S1105の処理の結果、電源状態通知を送信すべきか否か判定されると、S1106で、電源状態通知部506は、通知フラグがオンか否か判定する。ここで、電源状態通知部506が、通知フラグがオンであると判定した場合はS1107に進み、ユーザー端末に通知すべき通知内容の判定を行うが、通知内容設定処理の詳細については後述する。一方、電源状態通知部506が、通知フラグがオンではない(オフである)と判定した場合はS1109に進み、S1104〜S1108の処理を行っていないユーザー端末情報があるか否か判定して、あればS1103に戻って処理を繰り返す。通知フラグがオンのときは、S1108で、電源状態通知部506は、現在処理しているユーザー端末、具体的にはユーザー端末情報の通知先804に電源状態通知を送信する。以上1つのユーザー端末についてS1104〜S1108の処理を終了すると、S1109で、電源状態通知部506が、S1104〜S1108の処理を行っていないユーザー端末情報があると判定した場合はS1103に戻り処理を繰り返す。一方、電源状態通知部506が、S1104〜S1108の処理を行っていないユーザー端末情報がないと判定した場合は、本処理を終了する。
【0053】
<通知対象判定処理>
以上、本実施例のメインの処理について説明したので、詳述を避けた本実施例に特徴的な処理について、以下に説明する。図12は、本実施形態を示す情報処理装置における、図11に示したS1105で実行される通知対象判定処理の詳細手順例を示すフローチャートである。本通知対象判定処理では、ユーザー端末の移動頻度805に基づき、すなわちデスクトップPC、ノートPCあるいは携帯端末のいずれであるかに基づき、処理対象のユーザー端末が通知対象か否かを判定する。なお、S1201〜S1221の各ステップは、CPU201がHD212、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0054】
S1104で通知フラグを初期化した後、通知対象判定処理を開始すると、S1201で、電源状態通知部506は、処理中のユーザー端末情報の移動頻度508が「なし」であるか否かの種類判定を行う。ここで、電源状態通知部506が、移動頻度508が「なし」であると判定した場合はS1202に進み、以降ユーザー端末がデスクトップPCであるという条件で通知先となるか否か判定する。一方、電源状態通知部506が、移動頻度508が「なし」ではないと判定した場合はS1207に進む。
【0055】
デスクトップPCであると判定されると、S1202で、電源状態通知部506は、ユーザー端末情報管理部503に保管されている位置情報ログから、処理中のユーザー端末の最新の位置情報ログを取得する。S1203で、電源状態通知部506は、S1202で取得したユーザー端末の位置情報と、S1101で取得した画像形成装置の位置情報とを基に、ユーザー端末と画像形成装置の距離を算出し、算出した距離が規定値以下か否かを判定する。規定値は、電源状態変更通知を送信する範囲を示す値で、管理者などによって予め設定されている値である。例えば、画像形成装置から半径20mの範囲にあるユーザー端末は、その画像形成装置を使用している可能性が高いと判断し、電源状態通知を送信すべき適切な通知先であると判定する。この場合、規定値は20mと設定されているがこれに限られることなく、使用状況等にあわせ適宜変更することができる。ここで、電源状態通知部506が、ユーザー端末と画像形成装置の距離が規定値以下であると判定した場合はS1204に進み、該当する画像形成装置の使用実績があるか否か判定する。S1205で、電源状態通知部506は、S1204で取得した使用実績分析結果から、処理中の画像形成装置の使用実績があるか否か判定する。ここで、電源状態通知部506が、処理中の画像形成装置の使用実績があると判定した場合はS1206に進む。一方、電源状態通知部506が、処理中の画像形成装置の使用実績がないと判定した場合は、本処理を終了する。すなわち、例え距離が近くても何らかの理由で他の画像形成装置を使用している場合は、そのような事情を勘案して通知先とするかを判定する。S1205で使用実績ありと判定されると、S1206で、電源状態通知部506は通知フラグをオンに設定し、本処理を終了する。一方、電源状態通知部506が、ユーザー端末と画像形成装置の距離が規定値以下ではないと判定した場合は、本処理を終了する。
【0056】
S1207で、電源状態通知部506は、処理中のユーザー端末情報の移動頻度508が「低」である、すなわちノートPCであるか否かを判定する。ここで、電源状態通知部506が、移動頻度508が「低」であると判定した場合はS1208に進む。S1208で、電源状態通知部506は、ユーザー端末情報管理部503に保管されている位置情報ログから、処理中のユーザー端末の最新の位置情報ログを取得する。一方、電源状態通知部506が、移動頻度508が「低」ではないと判定した場合はS1214に進む。
【0057】
S1209で、電源状態通知部506は、ジョブログ収集部504に保管されているジョブログから、処理中のユーザー端末のジョブログを取得し、実行済みの各ジョブについて以下の処理を実行する。電源状態通知部506は、S1211のフローを取得したジョブログに含まれる実行済みの全てのジョブについて、処理を繰り返し、未処理のジョブがなくなったら終了する。
【0058】
続いてS1211で、電源状態通知部506は、S1208で取得したユーザー端末の位置情報と、S1209で取得したジョブログの位置情報との差が一定条件を満たすか否か判定する。一定の条件とは、例えば、現在のユーザー端末の位置と、過去に画像形成装置を使用したときの位置との距離が規定値より離れていない場合は通知先とする、といったものが考えられる。ここで、規定値は現在と過去の位置が近いか否か示す値で、管理者などによって予め設定されている値である。例えば、現在のユーザー端末の位置が、過去に画像形成装置を使用したときの位置の半径5m以内であれば、現在もその画像形成装置を使用している可能性が高いと判断し、電源状態通知の通知対象とする。この場合、規定値は5mと設定されているがこれに限られない。ここで、電源状態通知部506が、ユーザー端末の位置情報とジョブログの位置情報との差が規定値以下であると判定した場合はS1213に進み、通知フラグをオン、すなわち、適切な通知先であると判断する。
【0059】
一方、電源状態通知部506が、ユーザー端末の位置情報とジョブログの位置情報との差が規定値以下ではないと判定した場合は、S1212に進み、未処理のジョブについて以上の処理を実行し、取得したジョブログ内の全てのジョブに対し処理を行う。具体的には、S1212で、電源状態通知部506は、S1211の処理を行っていないジョブログがあるかを判定し、処理を行っていないジョブがあると判定した場合はS1211に戻り処理を繰り返す。一方、電源状態通知部506が、S1210〜S1212の処理を行っていないジョブがないと判定した場合は、本処理を終了する。
【0060】
S1214で、電源状態通知部506は、ユーザー端末情報管理部503に保管されている位置情報ログから、処理中のユーザー端末の規定時刻以後の位置情報ログを取得する。規定時刻は、移動頻度の高いユーザー端末、すなわち本実施例では携帯端末の最近の移動範囲を特定するために使用する値で、管理者などによって予め設定されている値である。例えば、最近とみなす値として規定時刻を現在時刻の1時間前に設定する。続いてS1215で、電源状態通知部506は、ジョブログ収集部504に保管されているジョブログから、処理中のユーザー端末のジョブログを取得する。S1216において、電源状態通知部506は、S1214で取得した位置情報ログに含まれる位置情報のうち未処理の位置情報を比較対象として、S1217からS1219までの処理を実行する。
【0061】
S1217において、電源状態通知部506は、S1215で取得したジョブログに含まれる未処理のジョブログを比較対象として、S1218の処理を実行する。S1218で、電源状態通知部506は、S1216で比較対象としたユーザー端末の位置情報と、S1217で比較対象としたジョブログの位置情報との差が規定値以下か否か判定する。電源状態通知部506が、ユーザー端末の位置情報とジョブログの位置情報との差が規定値以下であると判定した場合は、S1221に進み、電源状態通知部506は通知フラグをオンに設定し本処理を終了する。ここで、規定値は、最近のユーザー端末の位置と、過去に画像形成装置を使用したときの位置との距離を規定する値で、適切な通知先とするか否かを判定するための値である。すなわち、規定値は現在と過去の位置が近いか否か示す値で、管理者などによって予め設定されている値である。例えば、最近のユーザー端末の位置が、過去に画像形成装置を使用したときの位置の半径5m以内であれば、現在もその画像形成装置を使用する可能性が高いと判断し、電源状態変更通知の通知対象とする。この場合、規定値は5mと設定されている。
【0062】
ただし、移動頻度の高いユーザー端末、すなわち携帯端末などは、現在の位置が画像形成装置と離れていても、一時的に離れているだけの可能性がある。そのため、最近の位置情報ログを基に最近の移動範囲を特定し、最近の移動範囲に過去に画像形成装置を使用したときの位置に近い位置が含まれていれば、現在もその画像形成装置を使用する可能性が高いと判断し、電源状態通知の通知対象とする。
【0063】
一方、電源状態通知部506が、ユーザー端末の位置情報とジョブの位置情報との差が規定値以下ではないと判定した場合はS1219に進み、S1218の処理を行っていないジョブがあるかを判定する。ここで、電源状態通知部506が、S1218の処理を行っていないジョブがあると判定した場合はS1217に戻り処理を繰り返す。一方、電源状態通知部506が、S1218の処理を行っていないジョブがないと判定した場合は、S1220に進み、S1217〜S1219の処理を行っていない位置情報があるかを判定する。ここで、電源状態通知部506が、S1217〜S1219の処理を行っていない位置情報があると判定した場合はS1216に戻り処理を繰り返す。一方、電源状態通知部506が、S1217〜S1219の処理を行っていない位置情報がないと判定した場合は、本処理を終了する。本処理により、電源状態通知の対象として、適切なユーザー端末を判定することができる。
【0064】
<通知内容設定処理>
図16は、本実施形態を示す情報処理装置における、図11に示したS1107で実行される通知内容判定処理の詳細手順例を示すフローチャートである。本通知内容判定処理では、画像形成装置とユーザー端末との距離に応じて、通知対象のユーザー端末に送信する通知内容を設定する。なお、S1301〜S1317の各ステップは、CPU201がHD212、ROM202等より制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0065】
S1106で通知フラグがオンであると判定され、通知内容設定処理を開始すると、S1301で、電源状態通知部506は、画像形成装置から受信した電源状態変更通知が電源オフ変更通知であるか否か判定する。電源状態通知部506が、電源状態変更通知が電源オフ変更通知であると判定した場合はS1302に進む。一方、電源状態通知部506が、電源状態変更通知が電源オフ変更通知ではない(電源オン変更通知である)と判定した場合はS1317に進み、電源オンの通知を行う。
【0066】
S1302で、電源状態通知部506は、画像形成装置情報管理部502に保管されているジョブ処理時間情報から、処理中の画像形成装置に関するジョブ処理時間情報を取得する。電源状態通知部506は、S1303において、当該取得したジョブ処理時間情報のうち、未処理のジョブ種のジョブ処理時間情報を順番に処理対象とすることによって、S1304〜S1314までの処理を繰り返す。
【0067】
S1304で、電源状態通知部506は、判定ジョブ処理時間の初期値として、処理中のジョブ処理時間情報の処理時間710を設定する。後述するように、判定ジョブ処理時間は通知内容を決定するための基準として用いられる。S1305で、電源状態通知部506は、処理中のジョブ処理時間情報のパネル操作711が「要」であるかを判定する。電源状態通知部506が、パネル操作711が「要」であると判定した場合はS1306に進み、操作パネルまでユーザーが移動する時間を考慮した処理を行う。続いてS1306で、電源状態通知部506は、ユーザー端末情報管理部503に保管されている位置情報ログから、処理中のユーザー端末の最新の位置情報ログを取得する。S1307で、電源状態通知部506は、S1306で取得したユーザー端末の位置情報と、S1101で取得した画像形成装置の位置情報とを基に、ユーザー端末から画像形成装置までの移動時間を算出する。S1308で、電源状態通知部506は、設定された判定ジョブ処理時間にS1307で算出した移動時間を加算し、移動時間を考慮した判定ジョブ処理時間とする。
【0068】
以上、パネル操作711が「要」であると判定した場合、判定ジョブ処理時間はユーザーの移動時間を考慮したものとなる。一方、電源状態通知部506が、パネル操作711が「要」ではないと判定した場合は、ユーザーの移動時間を考慮したS1306〜S1308の処理をパスしてS1309に進む。
【0069】
S1309で、電源状態通知部506は、分析処理部505に保管されている平均待ち時間分析結果から、処理中の画像形成装置の平均待ち時間を取得する。S1310で、電源状態通知部506は、判定ジョブ処理時間にS1309で取得した平均待ち時間を加算し、平均待ち時間を考慮した判定ジョブ処理時間とする。平均待ち時間を考慮した1311で、電源状態通知部506は、画像形成装置から受信した電源状態変更通知から画像形成装置が電源オフに移行するまでの時間を取得する。電源オフ時間を取得すると、S1312で、電源状態通知部506は、S1304〜1310の処理により算出された判定ジョブ処理時間がS1311で取得した電源オフに移行するまでの時間より小さいか否か判定する。
【0070】
電源状態通知部506が、判定ジョブ処理時間が電源オフに移行するまでの時間より小さいと判定した場合はS1313に進み、処理中のジョブ処理時間情報のジョブ種709はジョブ発行可能なジョブ種であると判定しその情報を保管する。一方、電源状態通知部506が、処理時間が電源オフに移行するまでの時間より小さくはないと判定した場合は、S1314に進み、処理中のジョブ処理時間情報のジョブ種709はジョブ発行不可能なジョブ種であると判定しその情報を保管する。
続いてS1315で、電源状態通知部506は、S1304〜S1314の処理を行っていないジョブ種のジョブ処理時間情報があるか否か判定する。
【0071】
電源状態通知部506が、S1304〜S1314の処理を行っていないジョブ種のジョブ処理時間情報があると判定した場合はS1304に戻り処理を繰り返し、全てのジョブ種のジョブ処理時間情報について処理が完了するまで繰り返す。一方、電源状態通知部506が、S1304〜S1314の処理を行っていないジョブ処理時間情報がないと判定した場合は、S1316に進み、通知内容として電源オフ通知の内容を設定し、本処理を終了する。
【0072】
このとき、電源状態通知部506は、S1313で判定したジョブ発行可能なジョブ種の情報と、S1314で判定したジョブ発行不可能なジョブ種の情報とをユーザー端末に送信する電源状態通知の内容に含める。一方、S1317で、電源状態通知部506は、S1101で取得した画像形成装置情報の実行可能ジョブ種704の情報を電源状態通知の内容に含める。本処理により、電源オフ通知には各ジョブ種のジョブ発行可否情報、電源オン通知には実行可能なジョブ種情報を含んだ、ユーザーに役立つ通知内容を設定することができる。以上により、画像形成装置が省電力のため電源オフしようとする場合、その画像形成装置を使用すると考えられるユーザー端末に対して、各ジョブ種の実行可否情報を適切に届けることができる。
【0073】
<電源状態変更通知>
図17は、図16に示したS1316で設定する電源オフ通知内容の一例を示す図である。本例は、各ジョブ種のジョブ発行可否情報を含んだ電源オフ通知の例である。図18は、図16に示したS1317で設定する電源オン通知内容の一例を示す図である。本例は、実行可能はジョブ種情報を含んだ電源オン通知の例である。
【0074】
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、本発明は、複数のプロセッサが連携して処理を行うことによっても実現できるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数の画像形成装置と、ネットワークに接続された前記複数の画像形成装置のいずれかを使用する複数のユーザー端末とを備えた画像形成装置管理システムであって、
前記ユーザー端末の移動頻度に基づき、通知対象のユーザー端末の種類を判定する種類判定手段と、
前記種類判定手段により判定されたユーザー端末の種類ごとに、前記ユーザー端末の位置情報および前記画像形成装置の位置情報によって、いずれのユーザー端末がいずれの画像形成装置を使用している可能性があるかを判定し、前記画像形成装置を使用している可能性があるユーザー端末を、該画像形成装置の電源状態を通知する通知先とする通知対象判定手段と、
前記画像形成装置の電源状態が変更されると、前記通知対象判定手段において通知先であると判定したユーザー端末に電源状態通知を送信する電源状態通知手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置管理システム。
【請求項2】
前記画像形成装置から取得した位置情報を記録する画像形成装置位置記録手段と、
前記ユーザー端末から取得した位置情報を位置情報ログとして記録するユーザー端末位置記録手段と、
前記画像形成装置から取得したジョブログを記録するジョブ記録手段(504)と、
前記ジョブログを分析し、前記ユーザー端末が使用した実績のある画像形成装置の情報を記録する使用実績分析手段と
をさらに備え、
前記通知対象判定手段は、前記種類判定手段により移動しないユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の位置との距離が規定値以下で、かつ、使用実績があれば通知先と判定し、前記種類判定手段により移動頻度の低いユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の使用時の位置との距離が規定値以下であれば通知先と判定し、前記種類判定手段により移動頻度の高いユーザー端末と判定された場合、規定時刻以後の位置と画像形成装置使用時の位置とから算出した距離に、規定値以下の距離があれば通知先と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置管理システム。
【請求項3】
前記電源状態通知は、前記画像形成装置が電源オフになる前に発行可能なジョブ種の情報と、発行不可能なジョブ種の情報とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置管理システム。
【請求項4】
前記画像形成装置の電源状態が電源オフに移行する場合、予め設定された各ジョブ種の処理時間に基づく、当該ジョブの処理を完了させるために必要な判定ジョブ処理時間が、画像形成装置が電源オフに移行するまでの時間よりも小さい場合に発行可能なジョブ種であると判定する通知内容判定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置管理システム。
【請求項5】
前記通知内容判定手段は、各ジョブ種を発行するために画像形成装置のパネル操作が必要か否かを判定し、パネル操作が必要であると判断した場合、ジョブ種の判定ジョブ処理時間に、ユーザー端末の現在の位置情報と画像形成装置の位置情報とに基づき算出したユーザー端末から画像形成装置までの移動時間を加算して判定ジョブ処理時間とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置管理システム。
【請求項6】
前記ジョブログを分析し、画像形成装置の平均待ち時間を算出する平均待ち時間分析手段をさらに備え、
前記通知内容判定手段は、各ジョブ種の判定ジョブ処理時間に、前記平均待ち時間を加算して判定ジョブ処理時間とすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置管理システム。
【請求項7】
前記電源状態通知は、前記画像形成装置が電源オンになったときに実行可能なジョブ種の情報を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置管理システム。
【請求項8】
ネットワークにより、複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置のいずれかを使用する複数のユーザー端末と接続する画像形成装置管理装置であって、
前記ユーザー端末の移動頻度に基づき、通知対象のユーザー端末の種類を判定する種類判定手段と、
前記種類判定手段により判定されたユーザー端末の種類ごとに、前記ユーザー端末の位置情報および前記画像形成装置の位置情報によって、いずれのユーザー端末がいずれの画像形成装置を使用している可能性があるかを判定し、前記画像形成装置を使用している可能性があるユーザー端末を、該画像形成装置の電源状態を通知する通知先とする通知対象判定手段と、
前記画像形成装置の電源状態が変更されると、前記通知対象判定手段において通知先であると判定したユーザー端末に電源状態通知を送信する電源状態通知手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置管理装置。
【請求項9】
前記画像形成装置から取得した位置情報を記録する画像形成装置位置記録手段と、
前記ユーザー端末から取得した位置情報を位置情報ログとして記録するユーザー端末位置記録手段と、
前記画像形成装置から取得したジョブログを記録するジョブ記録手段と、
前記ジョブログを分析し、前記ユーザー端末が使用した実績のある画像形成装置の情報を記録する使用実績分析手段と、
をさらに備え、
前記通知対象判定手段は、前記種類判定手段により移動しないユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の位置との距離が規定値以下で、かつ、使用実績があれば通知先と判定し、前記種類判定手段により移動頻度の低いユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の使用時の位置との距離が規定値以下であれば通知先と判定し、前記種類判定手段により移動頻度の高いユーザー端末と判定された場合、規定時刻以後の位置と画像形成装置使用時の位置とから算出した距離に、規定値以下の距離があれば通知先と判定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置管理装置。
【請求項10】
ネットワークに接続された複数の画像形成装置と、ネットワークに接続された前記複数の画像形成装置のいずれかを使用する複数のユーザー端末とを備えたシステムの管理を行う画像形成装置管理方法であって、
前記ユーザー端末の移動頻度に基づき、通知対象のユーザー端末の種類を判定する種類判定ステップと、
前記種類判定ステップにおいて判定されたユーザー端末の種類ごとに、前記ユーザー端末の位置情報および前記画像形成装置の位置情報によって、いずれのユーザー端末がいずれの画像形成装置を使用している可能性があるかを判定し、前記画像形成装置を使用している可能性があるユーザー端末を、該画像形成装置の電源状態を通知する通知先とする通知対象判定ステップと、
前記画像形成装置の電源状態が変更されると、前記通知対象判定ステップにおいて通知先であると判定したユーザー端末に電源状態通知を送信する電源状態通知ステップと
を備えることを特徴とする画像形成装置管理方法。
画像形成装置管理方法。
【請求項11】
前記画像形成装置から取得した位置情報を記録する画像形成装置位置記録ステップと、
前記ユーザー端末から取得した位置情報を位置情報ログとして記録するユーザー端末位置記録ステップと、
前記画像形成装置から取得したジョブログを記録するジョブ記録ステップと、
前記ジョブログを分析し、前記ユーザー端末が使用した実績のある画像形成装置の情報を記録する使用実績分析ステップと、
をさらに備え、
前記通知対象判定ステップは、前記種類判定ステップにおいて移動しないユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の位置との距離が規定値以下で、かつ、使用実績があれば通知先と判定し、前記種類判定ステップにおいて移動頻度の低いユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の使用時の位置との距離が規定値以下であれば通知先と判定し、前記種類判定ステップにおいて移動頻度の高いユーザー端末と判定された場合、規定時刻以後の位置と画像形成装置使用時の位置とから算出した距離に、規定値以下の距離があれば通知先と判定することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置管理方法。
【請求項12】
ネットワークにより、複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置のいずれかを使用する複数のユーザー端末と接続する画像形成装置管理装置を、
前記ユーザー端末の移動頻度に基づき、通知対象のユーザー端末の種類を判定する種類判定手段と、
前記種類判定手段により判定されたユーザー端末の種類ごとに、前記ユーザー端末の位置情報および前記画像形成装置の位置情報によって、いずれのユーザー端末がいずれの画像形成装置を使用している可能性があるかを判定し、前記画像形成装置を使用している可能性があるユーザー端末を、該画像形成装置の電源状態を通知する通知先とする通知対象判定手段と、
前記画像形成装置の電源状態が変更されると、前記通知対象判定手段において通知先であると判定したユーザー端末に電源状態通知を送信する電源状態通知手段と
を備える画像形成装置管理装置として実行させるプログラム。
【請求項13】
前記画像形成装置から取得した位置情報を記録する画像形成装置位置記録手段と、
前記ユーザー端末から取得した位置情報を位置情報ログとして記録するユーザー端末位置記録手段と、
前記画像形成装置から取得したジョブログを記録するジョブ記録手段と、
前記ジョブログを分析し、前記ユーザー端末が使用した実績のある画像形成装置の情報を記録する使用実績分析手段と、
をさらに備え、
前記通知対象判定手段は、前記種類判定手段により移動しないユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の位置との距離が規定値以下で、かつ、使用実績があれば通知先と判定し、前記種類判定手段により移動頻度の低いユーザー端末と判定された場合、ユーザー端末の現在の位置と画像形成装置の使用時の位置との距離が規定値以下であれば通知先と判定し、前記種類判定手段により移動頻度の高いユーザー端末と判定された場合、規定時刻以後の位置と画像形成装置使用時の位置とから算出した距離に、規定値以下の距離があれば通知先と判定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−54304(P2013−54304A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194107(P2011−194107)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】