説明

画像形成装置

【課題】 新たなロール体を装着できる状態になるまでに要する時間を従来よりも短縮して、効率よくロール体の交換作業を行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置1では、後端検知センサ16において記録媒体Mの後端を検知すると、搬送制御部120が、ユーザによるモード選択の結果に応じて記録媒体Mの搬送速度を後端検知前の搬送速度よりも高速になるように切り換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺の搬送材が巻回されたロール体から搬送材を引き出しながら画像形成を行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、長尺の搬送材を巻回して得られるロール体から搬送材を引き出しながら画像形成を行う画像形成装置が用いられている。
このような画像形成装置は、一般的な構成として、搬送材に対して画像形成を行うプリンタユニットと、搬送材の搬送速度を調整するためのループユニットと、画像形成において搬送材の表面に吐出されたインクを乾燥させる乾燥ユニットと、を備えている。
【0003】
例えば、特許文献1には、プリンタユニットにおけるプリント処理と乾燥ユニットにおける乾燥等の後処理との間の被記録媒体搬送速度差を吸収するバッファとして被記録媒体をループ状に蓄積する蓄積空間に被記録媒体ができるだけフリーな状態で蓄積されていくことが可能な画像形成装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−66587号公報(平成16年3月4日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された画像形成装置では、搬送材がプリント処理された後でインクを乾燥させる乾燥工程を経て外部に排出されるため、十分な乾燥時間を確保するために搬送材の搬送速度を高速化するには限界がある。また、広告プリント等の大きいサイズのプリントを専門的に行うプリンタでは、プリント処理の速度は決して遅い訳ではないが、1枚のプリントを完成させるには相当な時間を要するという問題が現実にはある。このため、ロール体に巻回された長尺の搬送材の後端が検知されて、搬送材の残りの長さが足りずに画像形成が途中までしか行われないことがわかった場合でも、最後まで搬送材を搬送し終えるまでに相当の時間を要することになる。この結果、新たな搬送材のロール体を装着することが可能な状態にするまでに無駄な時間がかかり、ロール体の交換作業を効率よく行うことが困難であった。
【0005】
本発明の課題は、新たなロール体を装着できる状態になるまでに要する時間を従来よりも短縮して、効率よくロール体の交換作業を行うことが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る画像形成装置は、後端検知部と、搬送部と、画像形成部と、制御部と、を備えている。後端検知部は、長尺の搬送材が巻回されたロール体から引き出された搬送材の後端を検知する。搬送部は、ロール体から搬送材を引き出して搬送する。画像形成部は、画像データに基づいて搬送材に対して画像形成を行う。制御部は、後端検知部において搬送材の後端を検知することで、搬送部における搬送材の搬送速度を、画像形成中の搬送速度よりも速くする制御を行う。
【0007】
ここでは、ロール体から引き出されて搬送される搬送材に対して画像形成を行う画像形成装置において、ロール体に巻回された長尺の搬送材の後端が検知されると、搬送材の搬送速度をそれまでの搬送速度よりも速くするように制御を行う。
ここで、ロール体に巻回された長尺の搬送材としては、例えば、画像形成装置が写真処理装置である場合には印画紙等の感光材が挙げられる。
【0008】
通常、ロール体から長尺の搬送材を引き出しながら画像形成を行う装置では、後端を検知した後もそのままの搬送速度で搬送材がなくなるまで画像形成を行うか、画像形成を中止してそのままの搬送速度で搬送材が巻き取られるのを待つかのいずれかであった。しかし、このような装置では、搬送材が画像形成の途中でなくなって再度画像形成しなくてはならないものが含まれるにもかかわらず、最後までそのままの搬送速度で搬送材を搬送することになるため、新たなロール体が装着できる状態になるまでに時間がかかり、非効率であった。特に、画像形成後に搬送材を乾燥させる工程を含む装置では、通常時における搬送材の搬送速度が比較的遅く、後端検知から全ての搬送材が搬送されるまでにかなりの時間がかかってしまう。
【0009】
本発明の画像形成装置では、ロール体に巻回された長尺の搬送材の後端を検知すると、例えば、現在画像形成中の画像データの処理が完了すると同時に、搬送材の搬送速度を通常よりも高速に切り換えて残りの搬送材の搬送を早く完了させる。
これにより、新たなロール体を装着可能な状態になるまでの時間を、従来よりも大幅に短縮して効率よくロール体の交換作業を行うことができる。
【0010】
第2の発明に係る画像形成装置は、第1の発明に係る画像形成装置であって、制御部は、後端部の検知時において、画像形成部による画像形成位置から後端部までの搬送材の残りの長さと、画像形成部においてこれから画像形成される画像データのために必要な搬送材の長さと、を比較する。そして、搬送材がなくなって最後まで画像形成できない画像データの直前に画像形成される画像データの画像形成が完了した後、搬送部における搬送速度を切り替える。
【0011】
ここでは、制御部が搬送速度の切り替えを、搬送材の残りの長さと、これから画像形成を行う画像データごとに必要な搬送材の長さとの比較結果に基づいて行う。
これにより、画像形成中に搬送材がなくなって再度画像形成を行う必要がある画像データについては、最初から画像形成を行わずに搬送速度を速くする制御を行うことができる。この結果、無駄な画像形成処理を行うことなく後端部分の搬送材を高速で搬送することができるため、新たなロール体が装着可能な状態になるまでの処理を効率よく行うことができる。
【0012】
第3の発明に係る画像形成装置は、第1の発明に係る画像形成装置であって、制御部は、後端の検知時において、画像形成部による画像形成位置から後端部までの搬送材の残りの長さと、画像形成部において画像形成中の画像データのために必要な搬送材の長さと、を比較する。そして、搬送材がなくなって最後まで画像形成できない場合には、即座に搬送部における搬送速度を切り替える
ここでは、例えば、広告用等の大判の写真プリントを行う場合において、その1枚の画像の画像形成処理中に搬送材の後端を検知した場合には、残りの画像データの画像形成に必要な搬送材の長さと搬送材の残量との比較結果に基づいて、高速搬送制御を行う。
【0013】
すなわち、1枚の画像形成中に搬送材の後端を検知し、搬送材の残量の範囲内で全ての画像を形成できないことがわかった場合には、その時点で画像形成を中断し、高速搬送に切り換える。
これにより、画像形成中に搬送材がなくなって再度画像形成を行う必要がある画像データについては、画像形成を中断して搬送速度を速くする制御を行うことができる。この結果、無駄な画像形成処理を行うことなく後端部分の搬送材を高速で搬送することができるため、新たなロール体が装着可能な状態になるまでの処理を効率よく行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
第1の発明に係る画像形成装置によれば、新たなロール体が装着可能な状態になるまでの時間を、従来よりも大幅に短縮して効率よくロール体の入替作業を行うことができる。
第2の発明に係る画像形成装置によれば、無駄な画像形成処理を行うことなく後端部分の搬送材を高速で搬送することができるため、新たなロール体が装着可能な状態になるまでの処理を効率よく行うことができる。
【0015】
第3の発明に係る画像形成装置によれば、無駄な画像形成処理を行うことなく後端部分の搬送材を高速で搬送することができるため、新たなロール体が装着可能な状態になるまでの処理を効率よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図1〜図7を用いて説明すれば以下の通りである。
[画像形成装置1全体の構成]
本実施形態に係る画像形成装置1は、図1に示すように、画像処理システム160と接続されており、印字処理部1Aと、乾燥処理部(乾燥部)1Bと、ループ形成ユニット1Cと、定着処理部1Dと、を備えている。
【0017】
印字処理部1Aは、最大幅が1240mmのシート状の記録媒体(搬送材)Mにインク滴を吐出して画像形成を行う。
乾燥処理部1Bは、印字処理部1Aの直下流側に配置されており、印字処理部1Aから排出された記録媒体Mを受け入れて乾燥させる。
ループ形成ユニット1Cは、乾燥処理部1Bの直下流側であって印字処理部1Aと定着処理部1Dの間に配置されており、記録媒体Mをループ状に蓄積することによって印字処理部1Aと定着処理部1Dとにおける処理速度差を吸収する。
【0018】
定着処理部1Dは、ループ形成ユニット1Cの直下流側に配置されており、乾燥処理された記録媒体Mを加熱して定着処理を行う熱定着装置として機能する。
本実施形態の画像形成装置1に接続された画像処理システム160は、図1に示すように、コンピュータ161と、モニタ装置162と、キーボード163およびマウス164と、現像済みの写真フィルムFの画像情報を光電変換するフィルムスキャナ165等を備えている。そして、コンピュータ161には、CD−R、MO、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、フロッピー(登録商標)ディスク等の種々の電子データ記録メディアに記録された画像データ等を読み出すメディアドライブユニット161aが内蔵されている。また、画像処理システム160では、フィルムスキャナ165において読み取られた写真画像データや電子データ記録メディアから取得された画像データ等の編集処理を行い、通信制御ラインL1を介してプリントデータとして画像形成装置1に入力される。
【0019】
なお、本実施形態に係る画像形成装置1で使用される記録媒体Mは、図2に示すように、シート状の基材M1と、保護層M2と、インク受容層M3とを含んでいる。
基材M1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂材料によって形成されており、所定の剛性を備えている。
保護層M2は、基材M1の上層に一体的に設けられており、フッ素樹脂等の耐候性の高い材料によって形成されている。
【0020】
インク受容層M3は、保護層M2の上層に剥離可能な状態で設けられており、接着剤を介して貼り付けられている。
以上のような構成の記録媒体Mは、画像形成装置1に含まれる印字処理部1Aにおいて、昇華性染料を含む水性インクによりインク受容層M3の表面に写真画像、イラスト、文字等の画像の印字処理を施される。そして、乾燥処理部1Bにおいて乾燥処理された後、定着処理部1Dにおいて加熱処理される。ここで、記録媒体Mの表面では、昇華性染料が昇華して保護層M2に浸透することにより定着処理が行われる。その後、インク受容層M3を剥離することにより、非常に光沢感のある鮮やかな画像が記録されたシートを得ることができる。そして、この記録媒体Mは、野外に設置される看板や、電車、バス等の車体に貼付される広告用の画像記録媒体等に使用される。
【0021】
(印字処理部1Aの構成)
印字処理部1Aは、シート状の記録媒体Mを搬送しながら印字処理(画像形成)を行う装置であって、図1に示すように、画像処理システム160と接続された通信制御ラインL1を介して入力されたプリントデータに基づいて記録媒体Mに対して印字出力を行う。そして、印字処理部1Aは、図3に示すように、印字搬送部(搬送部)10と、印字部(画像形成部)20と、を備えている。
【0022】
印字搬送部10は、駆動ローラ12と、給送部としての押さえコロ13と、吸引部15と、後端検知センサ16とを備えている。そして、印字搬送部10は、ロール状に巻回された長尺の記録媒体Mの後端が搬送されてくることを後端検知センサ16によって監視しながら、駆動ローラ12と押さえコロ13との間で記録媒体Mを挟持搬送する。
駆動ローラ12は、ロール状に巻回された長尺の記録媒体M(長尺の搬送材が巻回されたロール体)が一対のコロ11により回転可能な状態で支持された記録媒体収容部10aから記録媒体Mを引き出して副走査方向に搬送する部材であって、ステッピングモータ(図示せず)によって駆動される。
【0023】
吸引部15は、後述する印字部20において印字処理を行う印字位置の近傍に配置されており、給送部としての押さえコロ13によって搬送される記録媒体Mのプラテン14上における浮き上がりを防止するために、図中矢印方向に記録媒体Mを吸引する。
後端検知センサ16は、長尺の記録媒体Mを巻回して形成されるロール状の記録媒体Mを収容する記録媒体収容部10aの直下流側に配置されており、長尺の記録媒体Mの後端を検知すると、後述する搬送制御部120に対して検知結果を送信する。なお、この後端検知センサ16における後端検知から記録媒体Mの搬送速度を高速に切り換えるまでの処理の流れについては後段にて詳述する。
【0024】
印字部20は、印字搬送部10により搬送される記録媒体Mの表面にインク滴を吐出して画像形成を行う。また、印字部20は、インクジェット式のプリントヘッド21と、ガイドロッド22と、ステッビングモータおよびタイミングベルトを備えた駆動機構(図示せず)等を備えている。そして、印字部20は、印字搬送部10によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、副走査方向と直交する主走査方向に往復移動しながら画像形成を行う。
【0025】
プリントヘッド21は、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロ”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の昇華性インクを吐出してカラー画像を形成する。また、プリントヘッド21には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(図示せず)にインクを供給するインクカートリッジが取り付けられている。さらに、プリントヘッド21には、所定のタイミングで記録媒体Mに対して接触するように下降して、主走査方向に沿って記録媒体Mを切断するカッター24が設けられている。
【0026】
ガイドロッド22は、記録媒体Mの搬送方向に対して直交する方向に沿って配置された棒状の部材であって、記録媒体Mの幅方向に沿って往復移動するブリントヘッド21を支持する。
ステッピングモータ(図示せず)は、プリントヘッド21をガイドロッド22に沿って往復駆動させるための駆動源となる。
【0027】
(乾燥処理部1Bの構成)
乾燥処理部1Bは、印字処理部1Aから排出された印字処理済みの記録媒体Mを受け入れて乾燥させる乾燥部30と、乾燥部30において乾燥される記録媒体Mを搬送する受入れ搬送部40と、を備えている。
乾燥部30は、画像形成装置1の背面側の下部に配置されたヒータ31と、ヒータ31からの熱気を誘導する案内通路32と、案内通路32を介して熱気を吸引し記録媒体Mのインク塗布面に向けて放出する送風ファン33と、を有している。
【0028】
受入れ搬送部(搬送部)40は、印字処理部1Aの駆動ローラ12によって送り出される記録媒体Mを、乾燥部30の下流側で受け入れて搬送する受入れローラ41を有している。
(ループ形成ユニット1Cの構成)
ループ形成ユニット1Cは、図3に示すように、第1蓄積部50と、第2蓄積部70とを備えており、印字処理部1Aおよび乾燥処理部1Bと、定着処理部1Dとの間における処理速度の差、つまり記録媒体Mの搬送速度の差を吸収するために設けられている。
【0029】
第1蓄積部50は、乾燥処理部1Bから排出された記録媒体Mに対して不要なテンションを掛けることなく記録媒体Mをループ状にして収容する。また、第1蓄積部50は、乾燥処理部1Bに含まれる受入れローラ41により搬送された記録媒体Mを下流側に搬送する第1中間ローラ51と、上記受入れローラ41と第1中間ローラ51との間に配置された受入れガイド板53とを有している。そして、第1蓄積部50は、図示しない第1ループ制御部によってループ形成制御が行われる。
【0030】
第1ループ制御部は、受入れローラ41により搬送され、受入れガイド板53で案内された記録媒体Mの先端部が第1中間ローラ51に挟持されると第1中間ローラ51を停止させるとともに、受入れガイド板53のうちの下端を右方に揺動開放させる。これにより、その下部空間に搬入される記録媒体Mが、受入れローラ41と第1中間ローラ51との間においてループ状に蓄積される。
【0031】
第2蓄積部70は、第1蓄積部50に蓄積された記録媒体Mを受け入れて下流側の定着処理部1Dに対して不要なテンションを掛けることなく記録媒体Mを供給するために、第1蓄積部50と同様に記録媒体Mをループ状にして蓄積する。また、第2蓄積部70は、第2中間ローラ52と、排出ローラ71と、第2中間ローラ52と排出ローラ71との間で記録媒体Mを案内する一対の排出ガイド板72,73を有している。そして、第1蓄積部50と同様に、図示しない第2ループ制御部によってループ形成制御が行われる。
【0032】
第2ループ制御部は、第2中間ローラ52によって搬送され、排出ガイド板72,73によって案内された記録媒体Mの先端が排出ローラ71に挟持されると排出ローラ71を停止させる。そして、排出ガイド板72,73のうち下方のガイド板73の下端を左方に揺動開放させる。これにより、第2中間ローラ52により搬送される記録媒体Mが、排出ローラ71と第2中間ローラ52との間においてループ状に蓄積される。
【0033】
ループ形成ユニット1Cでは、以上のようにして、一枚の記録媒体Mが第1蓄積部50から第2蓄積部70に移送された後、新たな記録媒体Mが第1蓄積部50に蓄積され、第2蓄積部70に蓄積された記録媒体Mが排出ローラ71によって定着処理部1Dに搬送される。これにより、印字処理部1Aと定着処理部1Dとにおける処理速度の差異にかかわらず連続的に処理を行うことが可能になる。
【0034】
(定着処理部1Dの構成)
定着処理部1Dは、図3および図4に示すように、加熱処理部10Dと、搬送処理部11Dとを備えている。
加熱処理部10Dは、記録媒体Mの表面を加熱処理することで、記録媒体Mに含まれるインク受容層M3に形成された昇華性インクによる画像を保護層M2に昇華定着させる。
【0035】
搬送処理部11Dは、加熱処理部10Dに対して記録媒体Mを搬送し、加熱処理された記録媒体Mを外部へ排出する。また、搬送処理部11Dは、加熱処理部10Dにおいて記録媒体Mを略水平に搬送する第1搬送部(搬送部)90と、加熱処理された記録媒体Mを下方に向けて排出する第2搬送部(搬送部)110とを有している。
第1搬送部90は、記録媒体Mの搬送方向上流側から順に受入れ搬送ローラ84、第1搬送ローラ群85、定着処理部1Dの中心付近に配置された第2搬送ローラ群86、最も下流側に配置された第3搬送ローラ群87と、これらのローラ群を回転駆動するための搬送モータ(図示せず)と伝動機構とを含むように構成されている。また、各ローラの周面は、摩擦係数が高く、かつ耐熱性の高いシリコンゴム等の材料で形成されている。
【0036】
第2搬送部110は、記録媒体Mの搬送方向上流側に第4搬送ローラ群111と、機外への出口付近に排出ローラ群112を備えている。そして、各ローラの周面は、第1搬送部90を構成する各ローラと同様に、摩擦係数が高く、かつ耐熱性の高いシリコンゴム等の材料で形成されている。
第1搬送部90と第2搬送部110の間には、記録媒体Mの裏面と幅方向にわたって接触して水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更する姿勢変更ガイド部100が設けられている。そして、姿勢変更ガイド部100の内部には、加熱部としての加熱パネル102が設けられており、第1搬送部90で搬送される記録媒体Mを加熱処理することで、インク受容層M3に印字されたインク画像が保護層M2に昇華定着される。その後、姿勢変更ガイド部100において自重によって水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変更され、第2搬送部110に引き渡される。第2搬送部110においては、記録媒体Mは除冷されながら搬送され、機外に設けられたポリエチレン製の膜で形成されたスロープ状の排出シュート99に排出される。
【0037】
加熱処理部10Dは、搬送処理部11Dにおいて搬送される記録媒体Mの表裏面を上下方向から挟むように配置されている。また、加熱処理部10Dは、金属製の外側筺体80および外側筺体80の内側に配置された加熱筺体81によって覆われた加熱領域82に、第1加熱機構91と、第2加熱機構94とを備えており、記録媒体Mを所定の温度で加熱処理する。
【0038】
第1加熱機構91は、記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域82の中央よりも上流寄りに配置された熱源としての複数の棒状の発熱体88と、記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域82の中央よりも下流寄りに配置された攪拌用ファン89と、を有している。そして、第1加熱機構91は、内部の空気を昇華定着に適した所定の温度(例えば、180度前後)に加熱し、この加熱された空気を攪拌用ファン89によって記録媒体Mの表面に吹き付けることで記録媒体Mを加熱する。
【0039】
第2加熱機構94は、搬送面の下部で記録媒体Mの搬送方向上流側に配置された第1加熱パネル92と、第1加熱パネル92よりも下流側に配置された第2加熱パネル93と、を有しており、記録媒体Mの裏面側に接触して加熱する。
より詳細には、第1加熱機構91は、加熱筺体81の底部に形成された熱風噴出部81aから噴出された加熱流体としての熱風を、搬送処理部11Dにより搬送される記録媒体Mの搬送面に沿って形成された加熱流路91aに沿って流している。そして、加熱筺体81の底部に形成された熱風吸引部81bから熱風を吸引し、吸引された熱風が発熱体88により所定温度に再加熱された後で攪拌用ファン89によって加熱流路91aに循環供給される。これにより、加熱流体の保有熱によって記録媒体Mの加熱処理が行われる。すなわち、攪拌用ファン89と発熱体88等によって加熱流体供給機構91bが構成されている。
【0040】
(制御ブロック)
本実施形態の画像形成装置1では、図5に示すように、搬送制御部120を中心として、後端検知センサ16や、画像形成装置1内において記録媒体Mを搬送する搬送部としての印字搬送部10、受入れ搬送部40、第1搬送部90および第2搬送部110等を含む制御ブロックが形成されている。
【0041】
搬送制御部120は、後端検知センサ16における検知結果に基づいて、各搬送部における記録媒体Mの搬送速度を調整する。
具体的には、搬送制御部120は、後端検知センサ16において、長尺の記録媒体Mの後端が検知されると、通信制御ラインL1を介して画像形成装置1に入力された画像データに基づいて画像形成するために必要な記録媒体Mの量(ML1)(搬送方向における記録媒体Mの長さ)と、記録媒体Mの残量とを比較する。なお、記録媒体Mの残量とは、後端検知センサ16による検知位置から印字処理部1Aにおける印字位置までの記録媒体Mの長さ(ML2)を意味する。
【0042】
ここで、搬送制御部120において両者を比較した結果、画像形成装置1に入力された画像データに基づいて画像形成するために必要な記録媒体Mの量ML1が、記録媒体Mの残量ML2を上回る場合には、以下のように制御が行われる。
すなわち、画像形成装置1が画像処理システム160から受信してまだ印字処理されていない複数の画像データのうち、印字処理の途中で記録媒体Mが切れてしまう画像データの直前に印字処理された画像データの印字処理が完了すると、搬送制御部120は、ユーザの選択したモードに応じて、各搬送部10,40,90,110における搬送を停止させる(「中断」モード)、各搬送部10,40,90,110における搬送をそのまま継続する(「継続(乾燥、排出)」モード)、あるいは後端検知前の搬送速度よりも高速で搬送するように各搬送部10,40,90,110を切り換える(「継続(高速搬送)」モード)。
【0043】
なお、上述したユーザによって選択される各モードについては、以下で説明する後端検知後における処理の流れの中で詳しく説明する。
<後端検知後における処理の流れ>
本実施形態の画像形成装置1では、以上のような構成を備え、後端検知センサ16において長尺の記録媒体Mの後端を検知すると、図6〜図8に示すフローチャートに従って処理を行うことで、新たな記録媒体Mのロール体を装着するまでに要する時間を従来よりも大幅に短縮することができる。
【0044】
具体的には、図6に示すように、まず、ステップS11において印字処理が開始されると、ステップS12において後端検知センサ16が記録媒体Mの後端を検知するまで監視する。ここで、後端が検知されると、ステップS13において、モニタ装置162にモード選択画面が表示される。このため、ユーザは、このモード選択画面に表示された上述した複数のモードの中からその時の状況に最適なモードを選択することができる。
【0045】
モード選択画面においてユーザが希望するモードを選択した後における処理の流れについては以下の通りである。
第1の選択肢として、ユーザが上述した複数のモードのうち「中断」モードを選択した場合(ステップS21)には、図7(a)に示すように、ステップS22において、各搬送部10,40,90,110における記録媒体Mの搬送を停止させ、処理を終了する。なお、搬送停止後の処理については、ユーザによって手動で残った記録媒体Mを引き出して新たな記録媒体Mのロール体を装着してもよいし、印字処理直後の画像が乾燥するまでそのまましばらく放置し、その後ユーザの指示入力によって高速搬送を行ってもよい。
【0046】
第2の選択肢として、ユーザが上述した複数のモードのうち「継続(乾燥、排出)」モードを選択した場合(ステップS31)には、図7(b)に示すように、ステップS32において、特別な設定等がされていなければ、各搬送部10,40,90,110における記録媒体Mの搬送速度をそのまま維持して記録媒体Mを最後まで搬送する。次に、ステップS33において、記録媒体Mの搬送が完了すると処理を終了し、ユーザによって新たな記録媒体Mのロール体が装着される。
【0047】
第3の選択肢として、ユーザが上述した複数のモードのうち「継続(高速搬送)」モードを選択した場合(ステップS41)には、図8に示すように、ステップS42において、記録媒体Mの残量(後端検知センサ16による検知位置から印字処理部1Aにおける印字位置までの長さ)と、画像形成装置1が蓄えている複数の未印字の画像データの量(画像データに基づいて印字処理するために必要な記録媒体Mの長さ)とを比較する。そして、ステップS43において、画像形成装置1に蓄えられた複数の画像データの中から、記録媒体Mが無くなってしまうために全て印字できない画像データを特定する。次に、ステップS44において、特定した画像データの直前に印字処理される画像データの印字処理が完了するまで待機する。ここで、上記画像データの印字処理が完了してその画像が乾燥すると、ステップS45において、搬送制御部120によって、各搬送部10,40,90,110における記録媒体Mの搬送速度が高速に切り換えられる。ステップS46において、高速搬送によって記録媒体Mの搬送が完了すると処理を終了する。なお、上述した「継続(高速搬送)」モードを選択した場合には、最後まで印字処理された画像の乾燥を効率よく乾燥させるために、高速乾燥を行なうようにしてもよい。
【0048】
本実施形態の画像形成装置1では、以上のように、第3の選択肢として、「継続(高速搬送)」モードを設定している。これにより、記録媒体Mの後端検知後においては、全てのデータを印字処理できない画像データについては印字処理を行うことなく、高速搬送することができる。この結果、新たな記録媒体Mのロール体を装着可能な状態にするまでに要する時間を従来よりも大幅に短縮して、効率よく新たな記録媒体Mのロール体に交換することが可能になる。
【0049】
[本画像形成装置1の特徴]
(1)
本実施形態の画像形成装置1では、後端検知センサ16において記録媒体Mの後端を検知すると、図5に示す搬送制御部120が、図6から図8に示すフローチャートに従って、ユーザによるモード選択の結果に応じて記録媒体Mの搬送速度を後端検知前の搬送速度よりも高速になるように切り換える。
【0050】
これにより、後端検知後においては無駄な印字処理を行うことなく、すぐに残りの記録媒体Mの搬送を短時間で効率よく完了させることができる。この結果、後端を検知してから新たな記録媒体Mのロール体を記録媒体収容部10aに装着するまでに要する時間を従来よりも大幅に短縮して、効率よく記録媒体Mのロール体の入れ替え作業を行うことができる。
【0051】
(2)
本実施形態の画像形成装置1では、図8のフローチャートに示すように、まず、記録媒体Mの残量と、画像形成装置1が蓄えている複数の未印字の画像データの量とを比較して、画像形成装置1に蓄えられた複数の画像データの中から、記録媒体Mが無くなってしまうために全て印字できない画像データを特定している。そして、特定した画像データの直前に印字処理される画像データの印字処理が完了するまで待機し、上記画像データの印字処理が完了すると、搬送制御部120が各搬送部10,40,90,110における記録媒体Mの搬送速度を高速に切り換える。
【0052】
これにより、残りの記録媒体Mにおいて印字可能な画像データについては全て印字処理した上で高速搬送に切り換えることで、再印字を行う必要がある画像データの数をできるだけ少なくして効率よく印字処理を行うことができる。また、後端検知後における残りの記録媒体Mをできる限り有効利用することで、記録媒体Mが無駄に廃棄されることを回避してコストダウンを図ることができる。
【0053】
(3)
本実施形態の画像形成装置1では、印字処理部1Aの下流側に乾燥処理部1Bが配置されている。
通常、このように印字処理後に乾燥処理を行う画像形成装置では、記録媒体に対して吐出されたインク等を乾燥させるための十分な時間を確保するために、記録媒体の搬送速度を上昇させることができない。このため、長尺の記録媒体を巻回して形成されるロール体から記録媒体の後端を検知した後もそのままの搬送速度で記録媒体の搬送を行う場合には、残りの記録媒体の量との関係で印字処理を行うことができないことがわかっていても全ての記録媒体が搬送されるまでに相当な時間を要する。
【0054】
本実施形態の画像形成装置1では、このように乾燥処理部1Bを備えているために、印字処理を行っている際の記録媒体Mの搬送速度が遅い場合でも、後端検知後には高速搬送に切り換えることができるため、残りの記録媒体の搬送を完了するまでに要する時間を従来よりも大幅に短縮することができる。この結果、新たな記録媒体Mのロール体の入れ替え作業を効率よく実施することができる。
【0055】
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、後端検知後にユーザのモード選択によってその後の搬送処理を決定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
例えば、図9に示すようなフローチャートに従って搬送制御を行ってもよい。
具体的には、ステップS11において印字処理が開始された後、ステップS12おいて後端を検知すると、ステップS53において後端検知時における印字処理済みの記録媒体Mの乾燥状態を確認するために、印字処理完了後から所定時間以上搬送径路上に放置されているか否かを確認する。ここで、所定時間以上放置されている場合には、記録媒体の表面に担持されたインク等が十分に乾燥していると考えられるため、ユーザによるモード選択とは無関係に、ステップS54において記録媒体の搬送速度を高速搬送に切り換える。そして、ステップS55において、記録媒体の搬送を完了することで、その後行われる新たな記録媒体の入替作業を効率よく行うことができる。
【0057】
なお、上記所定時間については、ユーザによって設定されたものであってもよいし、予め設定されたものであってもよい。
(B)
上記実施形態では、複数の画像データを受信して、印字処理部1Aにおいて複数枚の画像形成を行う場合における後端検知後の高速搬送制御を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0058】
例えば、複数枚の画像を形成するのではなく、広告用等の大きいサイズの1枚の画像を画像形成処理中に後端検知した場合において、記録媒体の残量との関係でその画像形成を全て完了できないことがわかった場合には、即座に画像形成を中断して高速搬送を行うように制御してもよい。この場合でも、無駄な画像形成に要する時間をなくして、すぐに高速搬送に切り換えることができるため、現在装着中のロール体の取り外しから新たなロール体の装着までの作業を効率よく行うことができる。
【0059】
(C)
上記実施形態では、長尺の搬送材を巻回したロール体から記録媒体M(搬送材)を引き出して搬送しながら画像形成した後には、記録媒体Mを排出シュート99へ排出する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、下流側において画像形成された搬送材を再び巻き取ってロール体として搬出するする、いわゆるロールtoロール式の搬送を行う構成であってもよい。
【0060】
(D)
上記実施形態では、記録媒体Mの後端検知後にユーザによるモード選択を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、予め後端検知後の処理を決定しておきたい場合には、後端検知前の段階でユーザによってモードの選択を行ってもよい。
【0061】
(E)
上記実施形態では、ユーザは3種類のモードの中から所望のモードを選択する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、選択可能なモードを減らして2種類としてもよいし、4種類以上のモードを用意していてもよい。
【0062】
(F)
上記実施形態では、画像形成装置1内で搬送される搬送材として、記録媒体Mを例として説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、画像形成装置が写真処理装置である場合には、搬送材として印画紙等の感光材を用いることもできる。
【0063】
(G)
上記実施形態では、被加熱シートとして基材とその上層に設けられた保護層と保護層の上層に剥離可能に密着貼付されたインク受容層を備えたシート状の記録媒体で構成されるものを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、被加熱シートは上記のような構成に限定されるものではなく、熱定着処理が必要とされる他の任意の被加熱シートを使用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の画像形成装置は、新たなロール体が装着可能な状態になるまでの時間を、従来よりも大幅に短縮して効率よくロール体の交換作業を行うことができるという効果を奏することから、写真処理装置を含む各種画像形成装置に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置とこれに接続された画像形成システムの概略的な構成を示す外観斜視図。
【図2】図1の画像形成システムにおいて搬送される記録媒体の説明図。
【図3】図1の画像形成装置の概略的な構成を示す側断面図。
【図4】図3の画像形成装置に含まれる加熱処理部の概略を示す側断面図。
【図5】図3に示す画像形成装置において形成される制御ブロック図。
【図6】図3の画像形成装置における後端検知からモード選択までの流れを示すフローチャート。
【図7】(a)は、中断モード選択時における処理の流れを示すフローチャート。(b)は、継続モード選択時における処理の流れを示すフローチャート。
【図8】継続(高速搬送)モード選択時における処理の流れを示すフローチャート。
【図9】本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における後端検知以降の搬送制御の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0066】
1 画像形成装置
1A 印字処理部
1B 乾燥処理部(乾燥部)
1C ループ形成ユニット
1D 定着処理部
10 印字搬送部
10a 記録媒体収容部
10D 加熱処理部
11D 搬送処理部
12 駆動ローラ
13 押さえコロ
14 プラテン
15 吸引部
16 後端検知センサ(後端検知部)
20 印字部(画像形成部)
21 プリントヘッド
22 ガイドロッド
30 乾燥部
31 ヒータ
32 案内通路
33 送風ファン
40 受入れ搬送部(搬送部)
41 受入れローラ
50 第1蓄積部
51 第1中間ローラ
52 第2中間ローラ
53 受入れガイド板
70 第2蓄積部
71 排出ローラ
72 排出ガイド板
73 排出ガイド板
80 外側筐体
81 加熱筐体
81a 熱風噴出部
81b 熱風吸引部
82 加熱領域
84 受入れ搬送ローラ
85 第1搬送ローラ群
86 第2搬送ローラ群
87 第3搬送ローラ群
88 発熱体
89 攪拌用ファン
90 第1搬送部(搬送部)
91 第1加熱機構
94 第2加熱機構
99 排出シュート
100 姿勢変更ガイド部
102 加熱パネル
110 第2搬送部(搬送部)
111 第4搬送ローラ群
112 排出ローラ群
120 搬送制御部(制御部)
160 画像処理システム
161 コンピュータ
162 モニタ装置
165 フィルムスキャナ
M 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の搬送材が巻回されたロール体から引き出された前記搬送材の後端を検知する後端検知部と、
前記ロール体から前記搬送材を引き出して搬送する搬送部と、
画像データに基づいて前記搬送材に対して画像形成を行う画像形成部と、
前記後端検知部において前記搬送材の後端を検知することで、前記搬送部における前記搬送材の搬送速度を、画像形成中の搬送速度よりも速くする制御を行う制御部と、
を備えている画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記後端部の検知時において、前記画像形成部による画像形成位置から前記後端部までの前記搬送材の残りの長さと、前記画像形成部においてこれから画像形成される画像データのために必要な前記搬送材の長さと、を比較して、前記搬送材がなくなって最後まで画像形成できない前記画像データの直前に画像形成される前記画像データの画像形成が完了した後、前記搬送部における搬送速度を切り替える、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記後端の検知時において、前記画像形成部による画像形成位置から前記後端部までの前記搬送材の残りの長さと、前記画像形成部において画像形成中の画像データのために必要な前記搬送材の長さと、を比較して、前記搬送材がなくなって最後まで画像形成できない場合には、即座に前記搬送部における搬送速度を切り替える、
請求項1に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−38554(P2007−38554A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226173(P2005−226173)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】