説明

画像形成装置

【課題】 回転駆動される像担持体の表面を回転する帯電部材によって帯電させるにあたり、像担持体の表面におけるトナー等の残留物が帯電部材の表面に付着した場合に、この帯電部材の表面を簡単な構成によって適切に清掃できるようにする。
【解決手段】 回転駆動される像担持体10の表面を、回転する帯電部材によって帯電させるにあたり、帯電部材と接触して帯電部材を清掃する細長の円形状になった清掃部材30と、清掃部材を帯電部材に接触させるように清掃部材を収容させて保持する保持部材31とを設け、帯電部材と清掃部材との間の摩擦係数μcを、清掃部材と保持部材との間の摩擦係数μhより大きくして、保持部材に保持された清掃部材が帯電部材に接触して回転するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関するものである。特に、回転駆動される像担持体の表面を、回転する帯電部材によって帯電させるようにした画像形成装置において、像担持体の表面に残留しているトナー等の残留物が帯電部材の表面に付着した場合に、トナー等が付着した帯電部材の表面を、簡単な構成によって適切に清掃できるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置においては、一般に、帯電装置によって像担持体の表面を帯電させた後、このように帯電された像担持体の表面に露光装置により画像データに従った露光を行って、像担持体の表面に静電潜像を形成する。そして、このように静電潜像が形成された像担持体に現像装置からトナーを供給して、像担持体の表面に静電潜像に対応したトナー像を形成する。次いで、このトナー像を像担持体から記録紙や中間転写体等に転写させた後、転写後の像担持体の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去し、その後、再度、上記のように帯電装置によって像担持体の表面を帯電させるようにしている。
【0003】
ここで、上記のように像担持体を帯電装置によって帯電させるにあたり、一般にコロナ放電を利用した帯電装置が用いられていた。しかし、このような帯電装置の場合には、消費電力が大きく、オゾンの発生量も多くなるという問題があった。
【0004】
そして、近年においては、消費電力及びオゾンの発生を抑制するため、像担持体の表面に接触して回転する帯電ローラ等の帯電部材によって像担持体の表面を帯電させるようにした帯電装置が用いられるようになった。
【0005】
ここで、このように像担持体の表面に接触して回転する帯電部材によって像担持体の表面を帯電させるようにした場合、上記のクリーニング装置によって像担持体の表面から除去されずに、像担持体の表面に残ったトナー等の残留物が帯電部材の外周面に付着するようになる。そして、このように帯電部材の外周面に付着した残留物により、帯電部材によって帯電された像担持体の表面に帯電むら等の帯電不良が発生し、形成される画像に濃度むら等が発生するという問題があった。
【0006】
このため、従来においては、特許文献1に示されるように、シャフトの周囲にスポンジ層を設けたクリーニングロールを用い、このクリーニングロールを回転する帯電部材の外周面に圧接させて従動回転させて、帯電部材の外周面に付着したトナー等をこのクリーニングロールにおけるスポンジ層に回収させ、またこのようにスポンジ層に回収されたトナー等が凝集したものを、クリーニングロールから帯電部材を介して像担持体の表面に戻し、像担持体の表面に戻されたトナー等が凝集物を前記のクリーニング装置によって像担持体の表面から除去させるようにしたものが提案されている。
【0007】
しかし、このようにシャフトの周囲にスポンジ層を設けたクリーニングロールを用いる場合、シャフトが一般に金属で構成されており、そのコストが高くつくと共に、このクリーニングロールの径が大きくなって、装置が大型化する等の問題があった。
【0008】
また、上記のクリーニングロールにおける径を小さくするため、シャフトを細くしたり、シャフトの周囲に設けるスポンジ層の厚みを薄くしたりすることが考えられる。しかし、シャフトを細くすると、クリーニングロールが曲がりやすくなり、クリーニングロールのスポンジ層を帯電部材の外周面に均一に圧接させることが困難になる。また、シャフトの周囲に設けるスポンジ層の厚みを薄くすると、このクリーニングロールのスポンジ層を帯電部材の外周面に十分に圧接させることが困難になる。このため、何れの場合においても、帯電部材の外周面に付着したトナー等をこのクリーニングロールによって適切に除去することが困難になるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−178612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、回転駆動される像担持体の表面を、回転する帯電部材によって帯電させるようにした画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
【0011】
すなわち、本発明においては、上記のような画像形成装置において、像担持体の表面に残留しているトナー等の残留物が上記の帯電部材の表面に付着した場合に、トナー等が付着した帯電部材の表面を、簡単な構成によって適切に清掃できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明においては、上記のような課題を解決するため、回転駆動される像担持体と、回転しながら像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、帯電部材と接触して帯電部材を清掃する細長の円形状になった清掃部材と、清掃部材を帯電部材に接触させるように清掃部材を収容させて保持する保持部材とを備えた画像形成装置において、上記の帯電部材と清掃部材との間の摩擦係数μcと、清掃部材と保持部材との間の摩擦係数μhとが、μc>μhの関係を満たし、保持部材に保持された清掃部材が帯電部材に接触して回転するようにした。
【0013】
ここで、上記の清掃部材としては、発泡材料で細長の円柱状に形成されたものを用いることができる。
【0014】
また、保持部材に収容されて保持された清掃部材を帯電部材に接触させるにあたっては、上記の保持部材の長手方向両側の端部からそれぞれ支持部材を突出するように設け、清掃部材の両端部が接触される保持部材と帯電部材との間の距離Laと清掃部材の中央部が接触される保持部材と帯電部材との間の距離LcとがLc<Laの関係を満たす状態にして、上記の支持部材を介して保持部材内に収容された清掃部材を帯電部材に圧接させることができる。また、上記の保持部材の長手方向両側の端部からそれぞれ支持部材を突出するように設け、清掃部材の中央部の直径Dcを清掃部材の両端部の直径Daより大きくして、上記の支持部材を介して保持部材内に収容された清掃部材を帯電部材に圧接させることができる。
【0015】
上記のようにすると、保持部材の長手方向両側の端部に設けられた支持部材を介して清掃部材を帯電部材に圧接させた場合に、保持部材の長手方向両側の端部に収容された清掃部材の両側の端部が、清掃部材の中央部に比べて帯電部材に対して強く圧接されるのが防止され、細長の清掃部材全体が帯電部材に対して均一に圧接されて、細長の清掃部材全体により帯電部材が均一に清掃されるようになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像形成装置においては、上記のように帯電部材と接触して帯電部材を清掃する細長の円形状になった清掃部材を、保持部材に収容させて保持するにあたり、帯電部材と清掃部材との間の摩擦係数μcと、清掃部材と保持部材との間の摩擦係数μhとが、μc>μhの関係を満たすようにして、保持部材に保持された清掃部材が帯電部材に接触して回転するようにしたため、帯電部材の表面に付着したトナー等がこのように回転する清掃部材によって適切に清掃されるようになる。
【0017】
また、本発明の画像形成装置においては、上記のように帯電部材と接触して帯電部材を清掃する細長の円形状になった清掃部材を保持部材に収容させて保持させるようにしたため、この清掃部材として、上記のように発泡材料で細長の円柱状に形成された清掃部材を用いた場合においても、この清掃部材が曲がったりするのが保持部材によって抑制され、清掃部材が保持部材により適切に保持されて帯電部材に接触されるようになる。また、このような清掃部材を用いた場合、金属で構成されたシャフトの周囲にスポンジ層を設けた従来のクリーニングロールに比べて、コストが低減されると共に、清掃部材を小径にすることができ、装置が大型化するということもなくなる。
【0018】
この結果、本発明の画像形成装置においては、像担持体の表面に残留しているトナー等の残留物が上記の帯電部材の表面に付着した場合に、トナー等が付着した帯電部材の表面を、簡単な構成によって適切に清掃できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置において、画像形成を行う状態を示した概略説明図である。
【図2】上記の実施形態の画像形成装置において、回転する感光体ドラムの表面を回転する帯電ローラによって帯電させると共に、この帯電ローラの外周面を清掃部材によって清掃する状態を示した概略説明図である。
【図3】上記の実施形態の画像形成装置において、保持部材の長手方向両側の端面から突出された支持部材により、保持部材の収容凹部内に収容された清掃部材を帯電ローラの表面に圧接させた状態を示した概略説明図である。
【図4】上記の実施形態の画像形成装置において、保持部材の収容凹部内に収容された清掃部材を帯電ローラの表面に圧接させる前の状態を示した概略説明図である。
【図5】上記の実施形態の画像形成装置において使用する清掃部材の変更例を示し、中央部の直径が両端部の直径より大きくなった清掃部材の概略説明図である。
【図6】上記の実施形態の画像形成装置において、保持部材の長手方向の端面から突出させる支持部材の第1の例を示した概略説明図である。
【図7】上記の実施形態の画像形成装置において、保持部材の長手方向の端面から突出させる支持部材の第2の例を示した概略説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0021】
この実施形態の画像形成装置においては、図1に示すように、黄色,マゼンタ色,シアン色,黒色の異なった色彩のトナーを収容させた4つの現像装置11に対応させて、像担持体10である4つの感光体ドラム10を設けている。
【0022】
ここで、この画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各感光体ドラム10を回転させ、このように回転する各感光体ドラム10の表面に、それぞれ帯電部材12である帯電ローラ12を接触させて、この帯電ローラ12を感光体ドラム10の回転に伴って回転させると共に、各帯電ローラ12により各感光体ドラム10の表面を帯電させるようにしている。
【0023】
また、このように帯電された各感光体ドラム10に対して、それぞれ露光装置13により画像データに従った露光を行って、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ静電潜像を形成するようにしている。そして、このように静電潜像が形成された各感光体ドラム10に対して、それぞれ対応する現像装置11から所定の色彩のトナーを各感光体ドラム10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成するようにしている。
【0024】
次いで、上記の各感光体ドラム10に形成されたそれぞれの色彩のトナー像を、ローラ14に架け渡されて駆動される無端ベルト状になった中間転写体15にそれぞれローラ状になった一次転写装置16により順々に一次転写させて、この中間転写体15の上にフルカラーのトナー像を形成するようにしている。一方、このようにトナー像を転写させた後の各感光体ドラム10の表面に第1クリーニング部材17を圧接させ、中間転写体15に転写されずに各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物をこの第1クリーニング部材17によって除去させるようにしている。
【0025】
そして、上記のように中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像を、この中間転写体15によりローラ状になった二次転写装置18と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容された記録シートSを、送りローラ19により中間転写体15と二次転写装置18との間に導き、上記の二次転写装置18により中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像をこの記録シートSに二次転写させるようにしている。一方、このようにトナー像を二次転写させた後の中間転写体15の表面に第2クリーニング部材20を圧接させ、記録シートSに転写されずに中間転写体15の表面に残留しているトナー等の残留物をこの第2クリーニング部材20によって除去させるようにしている。
【0026】
その後、上記のようにフルカラーのトナー像が転写された記録シートSを定着装置21に導き、この定着装置21により転写されたフルカラーのトナー像を記録シートSに定着させた後、フルカラーのトナー像が定着された記録シートSを排紙させるようにしている。
【0027】
ここで、上記のように回転する感光体ドラム10の表面に帯電ローラ12を接触させて回転させ、この帯電ローラ12により感光体ドラム10の表面を帯電させるようにした場合、上記の第1クリーニング部材17によって除去されずに感光体ドラム10の表面に残っているトナーやトナーの外添剤等の残留物が帯電ローラ12の表面に付着するようになる。
【0028】
このため、この実施形態の画像形成装置においては、図1及び図2に示すように、発泡材料で細長の円柱状に形成された清掃部材30を保持部材31に収容させて回転可能に保持し、この保持部材31により清掃部材30を上記の帯電ローラ12の表面に圧接させるようにしている。そして、この清掃部材30を帯電ローラ12の回転に伴って回転させ、帯電ローラ12の表面に付着したトナーやトナーの外添剤等の付着物を、この清掃部材30によって除去させるようにしている。
【0029】
ここで、上記の帯電ローラ12としては、導電性の芯金12aの外周に導電性の弾性層12bが設けられたものが用いられる。そして、芯金12aとしてはSUS304等のステンレス鋼、鉄、アルミニウム、ニッケル、アルミニウム合金、ニッケル合金等の金属材料が一般的に使用され、その他、上記の金属粉末やカーボンブラック等の導電性材料を樹脂中に分散させた導電性樹脂を使用することもできる。また、導電性の弾性層12bとしては、公知の発泡材料やゴム材料にカーボンブラック等の導電性材料を含有させたものを用いることができ、一般には体積抵抗率が1×10〜1×10Ωcm、硬度(Hs:JIS A)が10〜40度のものが用いられる。
【0030】
一方、上記の清掃部材30としては、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、エラストマーフォーム等の発泡材料で細長の円柱状に形成したものを用いることかできる。
【0031】
ここで、この清掃部材30をポリウレタンフォームで構成すると共に、上記の保持部材31をポリオキシメチレン樹脂(POM)で構成すると、この清掃部材30と保持部材31との間の摩擦係数μhが0.25程度になる。一方、この清掃部材30と上記のような材料で構成された帯電ローラ12の導電性の弾性層12bとの間の摩擦係数μcは一般に0.4〜0.6程度になる。
【0032】
そして、このように清掃部材30と保持部材31との間の摩擦係数μhと、清掃部材30と帯電ローラ12との間の摩擦係数μcとがμc>μhの関係を満たすと、上記のように保持部材31により清掃部材30を回転する帯電ローラ12の表面に圧接させた場合、帯電ローラ12の回転に伴って清掃部材30が適切に回転されて、帯電ローラ12の表面に付着したトナーやトナーの外添剤等の付着物がこの清掃部材30によって適切に除去されるようになる。
【0033】
また、この実施形態の画像形成装置においては、上記のように清掃部材30を保持部材31に収容させて回転可能に保持し、この保持部材31により清掃部材30を帯電ローラ12の表面に圧接させるにあたり、図3に示すように、保持部材31の収容凹部31a内に清掃部材30を収容させて、この保持部材31の開口部分から清掃部材30を突出した清掃部材30を帯電ローラ12の表面に接触させた後、この保持部材31の長手方向両側の端面から突出された支持部材31bにより、上記の清掃部材30を帯電ローラ12の表面に圧接させるようにしている。
【0034】
ここで、このように保持部材31の長手方向両側の端面から突出された支持部材31bにより、清掃部材30を帯電ローラ12の表面に圧接させるようにした場合、保持部材31の長手方向両側の端部に収容された清掃部材30の両側の端部が、清掃部材30の中央部に比べて帯電ローラ12に対して強く圧接されるようになる。
【0035】
このため、この実施形態の画像形成装置においては、清掃部材30を帯電ローラ12の表面に圧接させる前の状態では、図4に示すように、清掃部材30の両端部が接触される保持部材31と帯電ローラ12との間の距離Laが、清掃部材30の中央部が接触される保持部材31と帯電ローラ12との間の距離Lcより大きくしている(Lc<La)。
【0036】
このようにすると、保持部材31の長手方向両側の端部に収容された清掃部材30の両側の端部が、清掃部材30の中央部に比べて帯電ローラ12に対して強く圧接されるのが防止され、清掃部材30全体が帯電ローラ12に対して均一に圧接されて、この清掃部材30により帯電ローラ12全体が均一に清掃されるようになる。
【0037】
また、上記のように保持部材31の長手方向両側の端面から突出された支持部材31bにより、清掃部材30を帯電ローラ12の表面に圧接させるにあたり、図5に示すように、中央部の直径Dcが両端部の直径Daより大きくなった清掃部材30を用いると、上記の場合と同様に、清掃部材30の両側の端部が、清掃部材30の中央部に比べて帯電ローラ12に対して強く圧接されるのが防止され、清掃部材30全体が帯電ローラ12に対して均一に圧接されて、この清掃部材30により帯電ローラ12全体が均一に清掃されるようになる。
【0038】
また、上記のように清掃部材30を収容させた保持部材31の長手方向両側の端面から突出された支持部材31bにより、清掃部材30を帯電ローラ12の表面に圧接させた場合において、帯電ローラ12の回転に伴って回転する清掃部材30により、保持部材31が揺動してがたつくことがないようにするため、図6に示すように、円柱状になった支持部材31bを複数設けるようにし、或いは、図7に示すように、長丸柱状になった支持部材31bを設けることが好ましい。
【符号の説明】
【0039】
10 感光体ドラム(像保持体)
11 現像装置
12 帯電ローラ(帯電部材)
12a 芯金
12b 弾性層
13 露光装置
14 ローラ
15 中間転写体
16 一次転写装置
17 第1クリーニング部材
18 二次転写装置
19 送りローラ
20 第2クリーニング部材
21 定着装置
30 清掃部材
31 保持部材
31a 収容凹部
31b 支持部材
Da 清掃部材の両端部の直径
Dc 清掃部材の中央部の直径
La 清掃部材の両端部が接触される保持部材と帯電部材との間の距離
Lc 清掃部材の中央部が接触される保持部材と帯電部材との間の距離
S 記録シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動される像担持体と、回転しながら像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、帯電部材と接触して帯電部材を清掃する細長の円形状になった清掃部材と、清掃部材を帯電部材に接触させるように清掃部材を収容させて保持する保持部材とを備えた画像形成装置において、上記の帯電部材と清掃部材との間の摩擦係数μcと、清掃部材と保持部材との間の摩擦係数μhとが、μc>μhの関係を満たし、保持部材に保持された清掃部材が帯電部材に接触して回転することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、上記の清掃部材が発泡材料で細長の円柱状に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の保持部材の長手方向両側の端部からそれぞれ支持部材を突出するように設け、清掃部材の両端部が接触される保持部材と帯電部材との間の距離Laと清掃部材の中央部が接触される保持部材と帯電部材との間の距離LcとがLc<Laの関係を満たす状態にして、上記の支持部材を介して保持部材内に収容された清掃部材を帯電部材に圧接させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の保持部材の長手方向両側の端部からそれぞれ支持部材を突出するように設け、清掃部材の中央部の直径Dcを清掃部材の両端部の直径Daより大きくして、上記の支持部材を介して保持部材内に収容された清掃部材を帯電部材に圧接させることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−237715(P2011−237715A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110893(P2010−110893)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】