説明

画像形成装置

【課題】機種及び使用環境に適した機器設定を効率よく取得して記憶する。
【解決手段】当該画像形成装置における設定項目と当該設定項目に対する設定値との組み合わせである機器設定を記憶する機器設定記憶部と、当該画像形成装置とネットワークを介して接続されている他の画像形成装置のうち、当該画像形成装置の機種及び使用環境に適合する機器設定を記憶している画像形成装置を検索する機器検索部と、機器検索部で検索された他の画像形成装置に対して当該他の画像形成装置に記憶されている機器設定の送信を要求する機器設定送信要求部と、機器設定送信要求部からの要求に応じて他の画像形成装置から送信された機器設定を受信する機器設定受信部と、機器設定受信部で受信された他の画像形成装置からの機器設定を機器設定記憶部に記憶する機器設定制御部と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の機器設定を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パーソナルコンピュータ等の情報機器では、下記特許文献1に示すように、複数の機器が互いにネットワークに接続されたシステムが構成され、当該システムに新たに追加される機器からの要求に対してその機器を運用するために必要な情報を既存の機器から取り出して返送する技術が採用されている。
【0003】
そこで、例えばプリンタや複写機等の画像形成装置に上記技術を適用することによって、新たにシステムに追加された画像形成装置は、画像形成装置を運用するために必要な情報として、例えば、現在日時や表示パネルに表示する言語や消費電力を低減する省エネモードに以降するまでの待機時間を示す省エネタイマー等の画像形成装置の機器全体に関わる設定情報や、出力用紙サイズやFAX通信のリダイアル回数等の画像形成装置で実行可能な各種機能別の設定情報等を含む情報(機器設定)を他の画像形成装置に要求して、当該他の画像形成装置から返送された機器設定を取得することができるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−192351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画像形成装置に上記技術を適用した場合であっても、一般的に企業内では複数機種の画像形成装置が混在していることが多く、取得対象の機器設定は多様であるため、他の画像形成装置から取得可能な多様な機器設定の中から、新たにシステムに追加する画像形成装置の機種に適した機器設定を取得して記憶する手間が必要であった。
【0006】
また、例えば、定期的な会議のための資料をプリントする際に出力部数の設定が部署の所属人数に応じて異なる等、画像形成装置の使用環境によっても頻度高く利用される機器設定は異なるため、他の画像形成装置から取得可能な多様な機器設定の中から、新たにシステムに追加する画像形成装置の使用環境に適した機器設定を取得して記憶する手間が必要であった。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の機種及び使用環境に適した機器設定を効率よく取得して記憶することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、当該画像形成装置における設定項目と当該設定項目に対する設定値との組み合わせである機器設定を記憶する機器設定記憶部と、
当該画像形成装置とネットワークを介して接続されている他の画像形成装置のうち、当該画像形成装置の機種及び使用環境に適合する機器設定を記憶している画像形成装置を検索する機器検索部と、
前記機器検索部で検索された前記他の画像形成装置に対して当該他の画像形成装置に記憶されている機器設定の送信を要求する機器設定送信要求部と、
前記機器設定送信要求部からの前記要求に応じて前記他の画像形成装置から送信された機器設定を受信する機器設定受信部と、
前記機器設定受信部で受信された前記他の画像形成装置からの機器設定を前記機器設定記憶部に記憶する機器設定制御部と、
を備えている画像形成装置である。
【0009】
この発明では、当該画像形成装置の機種及び使用環境に適合する他の画像形成装置から、当該画像形成装置における機能設定として記憶される機能設定が取得されるため、当該画像形成装置の機種及び使用環境に適した機器設定を効率よく取得して記憶することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記他の画像形成装置から前記機器設定記憶部に記憶されている機器設定の送信要求を受信する送信要求受信部と、
前記送信要求受信部によって前記送信要求が受信されると、前記機器設定記憶部に記憶されている機器設定を当該送信要求元の前記画像形成装置に送信する機器設定送信部と、
を備えている。
【0011】
この発明では、他の画像形成装置からの送信要求に応じて、機器設定記憶部に記憶されている機器設定を送信することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記送信要求受信部によって前記送信要求が受信されると、前記機器設定送信部による機器設定の送信前に、ユーザから当該送信を許可するか否かの指定を受け付ける送信許否受付部と、
前記送信許否受付部によって前記送信の許可が受け付けられると、前記機器設定送信部に機器設定を送信させ、前記送信許否受付部によって前記送信の許可が受け付けられないときは、前記機器設定送信部に機器設定を送信させない送信制御部と、
を更に備える。
【0013】
この発明では、機器設定記憶部に記憶されている機器設定が不用意に取得されることを回避することできる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置であって、前記機器設定制御部は、前記機器設定受信部で受信された前記他の画像形成装置から送信された機器設定であって、予め定められた設定項目を示す機器設定のみを、当該画像形成装置における前記機器設定記憶部に記憶する。
【0015】
この発明では、機器設定受信部で受信された機器設定であって、当該画像形成装置に記憶する機器設定を予め定められた設定項目に制限することができ、既存の全ての機器設定を無作為に更新して記憶することを回避することができる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置であって、ユーザから設定値の条件の入力を受け付ける設定条件受付部を更に備え、
前記機器設定制御部は、前記機器検索部で検索された前記他の画像形成装置が複数存在する場合に、前記機器設定受信部で受信された前記複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、前記設定条件受付部で受け付けられた前記設定値の条件に関連する設定値を、前記機器設定記憶部に記憶する。
【0017】
この発明では、複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、ユーザによって入力された設定値の条件に関連する設定値を機器設定記憶部に記憶するため、ユーザの意図を加味した機器設定を当該画像形成装置に反映することができる。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置であって、前記機器設定制御部は、前記機器検索部で検索された前記他の画像形成装置が複数存在する場合に、前記機器設定受信部で受信された前記複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、設定項目毎に予め定められた設定値の条件に適合する設定値を、前記機器設定記憶部に記憶する。
【0019】
この発明では、複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、設定項目毎に予め定められた設定値の条件に適合する設定値に制限して機器設定記憶部に記憶することができ、予め定められた設定値の条件に適合しない設定値で無作為に既存の設定値を更新して記憶することを回避することができる。
【0020】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記設定項目毎に予め定められた設定値の条件は、設定値が最大値であるもの、設定値が最小値であるもの、設定値が平均値であるもの、又は、設定値が最も多くの数の前記複数の他の画像形成装置に同一値が設定されている設定値であるもの、のうちの何れかである。
【0021】
この発明では、複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値の範囲内で設定値を制限して機器設定記憶部に記憶することができ、当該複数の他の画像形成装置の既存の機器設定を加味した機器設定を当該画像形成装置に反映することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、画像形成装置の機種及び使用環境に適した機器設定を効率よく取得して記憶することができる画像形成装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る画像形成装置が接続されるネットワークのネットワーク構成を示す説明図である。
【図2】画像形成装置の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図3】各種機器設定の具体例を示す説明図である。
【図4】各種機器設定を記憶する動作を示すフローチャートである。
【図5】制御ユニットを拡張した場合の一例を示すブロック図である。
【図6】制御ユニットを拡張した場合における機器設定を記憶する動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、LAN(Local Area Network)等のネットワークには、複数の画像形成装置1、サーバ2、及びクライアントコンピュータ3が接続され、互いに各種データの送受信が可能に接続されている。尚、図1に示すネットワークに接続されている画像形成装置1、サーバ2、及び、クライアントコンピュータ3の台数は例示に過ぎず、これに制限する趣旨ではない。
【0025】
以下では、画像形成装置1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えた複合機であるものとして説明するが、これに制限する趣旨ではなく、コピー機、ファクシミリ機、プリンタ、スキャナ等の画像形成装置であってもよい。
【0026】
複合機1は、スキャナ等からなる画像読取部で読み取った原稿のデータを、複合機1の内部記憶装置や、ネットワークに接続されたサーバ2、各クライアントコンピュータ(以下、PC)3内の記憶部等に格納する。
【0027】
また、複合機1は、複合機1の内部記憶装置に記憶されているデータのプリントアウトや、サーバ2やPC3から送られてきたデータのプリントアウト等を行う。そして、複合機1は、サーバ2、各PC3から送信されてくるジョブを受信し、当該ジョブを実行する機能を有している。
【0028】
図2に示すように、複合機1は、装置の各部の動作を制御する制御ユニット100と、原稿画像を読み取るスキャナ等を有する画像読取部110と、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータ等を一時的に記憶する、及び、印刷対象となるデータを一時的に保存する領域となる画像メモリ120と、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータや、サーバ2から送信されてきたデータ等を印刷する印刷部130と、を備えている。
【0029】
また、複合機1は、ファクシミリ通信に必要な各機能を実行し、公衆回線を通じて外部のファクシミリ装置から画像データを受信するファクシミリ通信部140と、印刷又は送信スタートキー、テンキー及び短縮番号キー等からなり、ジョブを構成する複数の機能の組み合わせと当該各機能に対する設定値の組み合わせの設定入力等、各種操作指示の入力を受け付ける操作部180と、各種データの内容を表示するための確認画面や、ジョブを設定入力するための設定画面や、ユーザへの操作案内等を表示するLCD等からなる表示部150とを備える。尚、この表示部150がタッチパネル機能を備えることにより、ユーザからの各種操作指示の入力を受け付けるように構成してもよい。
【0030】
更に、複合機1は、サーバ2、PC3との間で互いに各種データを送受信するために用いられるネットワークI/F160と、画像読取部110が読み取った画像イメージデータ編集/加工(符/復号処理、拡大/縮小処理、圧縮/伸長処理)処理等を行う画像処理部190と、画像読取部110によって読み取られた原稿画像データ等を記憶する大容量の記憶領域を有するHDD(ハードディスク)170と、を備えている。このHDD170は、画像読取部110によって読み取られた原稿画像データや、サーバ2又はPC3から送信されてきたデータを蓄積する。
【0031】
制御ユニット100は、各種動作プログラムや複合機1の各種機器設定を記憶するフラッシュメモリ、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)等のメモリや、各種動作プログラムをフラッシュメモリから読み出して実行するCPU等を備えている。
【0032】
制御ユニット100は、フラッシュメモリやRAM等のメモリによって機器設定記憶部20として機能し、また、フラッシュメモリに記憶された動作プログラムがCPUによって実行されることにより、機器検索部31と、機器設定送信要求部32と、送信要求受信部41と、機器設定送信部42と、機器設定受信部33と、機器設定制御部34と、制御部50として機能する。
【0033】
機器設定記憶部20は、当該複合機1における各種機器設定を記憶する。
【0034】
例えば、図3に示すように、ネットワークに接続されている、識別情報「PRT1」で識別される複合機1は、各種機器設定D1を機器設定記憶部20に記憶し、識別情報「PRT2」で識別される複合機1は、各種機器設定D2を機器設定記憶部20に記憶し、識別情報「PRT3」で識別される複合機1は、各種機器設定D3を機器設定記憶部20に記憶している。尚、機器設定とは、各設定項目と当該各設定項目に対する設定値の組み合わせを示し、各種機器設定とは、機器設定の集合を示している。
【0035】
各種機器設定D1〜D3は、複合機1の機種や、例えば複合機1を所有する部署、複合機1が設定される場所、及び管理者等の複合機1の使用環境や、複合機1で実行可能な各種機能で共通して利用するシステム情報等の複合機1の機器全体に関わる各種機器設定と、コピー機能やFAX通信機能等の複合機1で実行可能な機能毎に当該機能全般に関わる各種機器設定と機能を動作させる際の実行条件を示す各種機器設定と、を備えて構成されている。
【0036】
尚、図3において、設定値に「−」が設定されている設定項目の機器設定は、機器設定記憶部20には記憶されておらず、当該機器設定を設定不可能であることを示している。例えば、識別情報「PRT2」で識別される複合機1と識別情報「PRT3」で識別される複合機1は、機種の各種機種設定のうちの設定項目「レベル」の機種設定の設定値が「Low」に設定されていることが示すように、実行可能な機能数が少ない機種であってFAX通信機能を備えておらず、FAX通信機能の各種機器設定を設定不可能であるため、各種機器設定D2、D3におけるFAX通信機能に関わる各種機器設定が「−」と示されている。
【0037】
また、図3において、設定値に「未」が設定されている設定項目の機器設定は、当該機器設定を設定可能ではあるが、未だ何ら設定値が設定されていないことを示している。例えば、識別情報「PRT3」で識別される複合機1における各種機器設定D3のうち、種別「システム」と種別「コピー」の各種機器設定は、未だ何ら設定値が設定されていないことを示している。尚、各複合機1における機器設定記憶部20に記憶されている各種機器設定の構成を、図3に示す構成に限定する趣旨ではない。
【0038】
機器検索部31は、ネットワークに接続されている複合機1のうち、当該複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている機種及び使用環境を示す各種機器設定に適合する各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶している当該複合機1とは異なる他の複合機1を検索する。
【0039】
具体的には、例えば、機器検索部31は、当該複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている機種及び使用環境を示す各種機器設定をネットワークに接続されている当該複合機1とは異なる他の複合機1に送信し、当該他の複合機1は当該受信した機種及び使用環境の各種機器設定と適合する機種及び使用環境の各種機器設定が機器設定記憶部20に記憶されている場合に、当該他の複合機1の識別情報を返信するようにして構成することができる。
【0040】
又は、ネットワークに接続されている各複合機1に対応付けて各複合機1の機種及び使用環境の各種機能設定を一括して記憶する環境情報記憶部がネットワークに接続されている何れかの機器に備えられ、機器検索部31は、当該環境情報記憶部に記憶されている当該複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている機種及び使用環境の各種機器設定に適合する各種機器設定に対応付けられた複合機1を検索するようにして構成することができる。ただし、機器検索部31の具体的な構成は、上記の2つの構成の何れかに限定する趣旨ではない。
【0041】
機器設定送信要求部32は、機器検索部31で検索された他の各複合機1に対して当該他の各複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている、当該他の各複合機1における各種機器設定の送信を要求することを示す送信要求データを当該他の各複合機1に送信する。
【0042】
送信要求受信部41は、他の複合機1の機器設定送信要求部32から送信要求データを受信する。
【0043】
機器設定送信部42は、送信要求受信部41によって送信要求データが受信されると、機器設定記憶部20に記憶されている各種機器設定を、当該送信要求データの送信元の複合機1に送信する。
【0044】
機器設定受信部33は、機器設定送信部42から送信された各種機器設定を受信する。
【0045】
機器設定制御部34は、機器設定受信部33で受信された各種機器設定を当該画像形成装置における機器設定記憶部20に記憶する。また、機器設定制御部34は、操作部180によって入力された各種機器設定も受け付け、当該受け付けた各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶する。
【0046】
制御部50は、複合機1全体の動作制御を司るものであり、操作部180によって入力された各種機能の実行指示を受け付け、機器設定記憶部20に記憶された各種機器設定に従って当該受け付けた実行指示が示す機能を動作させる。
【0047】
次に、他の複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作について図3及び図4を用いて説明する。尚、具体例として、識別情報「PRT3」で識別される複合機1が他の複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作を説明する。
【0048】
先ず、識別情報「PRT3」で識別される複合機1において、機器設定制御部34は、操作部180によって入力された機種及び使用環境の各種機器設定を受け付けると、当該受け付けた機種及び使用環境の各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶する(SR1)。
【0049】
そして、例えば当該複合機1をネットワークに初めて接続する場合等の所定の時期に、操作部180によって入力された、当該複合機1の機種及び使用環境とは異なる他の各種機能設定を記憶する実行指示(セットアップ指示)が制御部50によって受け付けられると(SR2)、機器検索部31は、ネットワークに接続されている複合機1のうち、当該複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている機種及び使用環境を示す各種機器設定に適合する各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶している当該複合機1とは異なる他の複合機1を検索する(SR3)。
【0050】
具体的には、識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機種の各種機器設定(図中の設定項目「型番」の機器設定、設定項目「レベル」の機器設定)及び使用環境の各種機器設定(図中の設定項目「部署」の機器設定、設定項目「設置場所」の機器設定、及び設定項目「管理者」の機器設定)に一致する各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶している識別情報「PRT2」で識別される複合機1が検索される。
【0051】
ただし、これに限らず、識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機種及び使用環境の各種機器設定の全てが一致しなくても、識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機種及び使用環境の各種機器設定のうちの一部の各種機器設定(例えば、図中の設定項目「型番」の機器設定と設定項目「部署」の機器設定)に一致する各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶している識別情報「PRT2」及び「PRT3」で識別される複合機1が検索されてもよい。
【0052】
つまり、当該複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている機種及び使用環境を示す各種機器設定の全てのうちの一部の各種機器設定に一致する各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶している当該複合機1とは異なる他の複合機1が、当該複合機1の機器設定記憶部20に記憶されている機種及び使用環境を示す各種機器設定に適合する各種機器設定を機器設定記憶部20に記憶している当該複合機1とは異なる他の複合機1であるものとして検索されてもよい。
【0053】
尚、ここで一部の各種機器設定は、当該一部に含める各種機器設定の設定項目を個別に指定することで定めてもよいし(例えば、図中の設定項目「型番」の機器設定と設定項目「部署」の機器設定とを一部の各種機器設定として定める)、当該一部を示す各種機器設定の数のみを定めてもよい(例えば、機種及び使用環境を示す各種機器設定の全てのうちの2つの機器設定)。
【0054】
次に、機器設定送信要求部32は、ステップSR3で検索された識別情報「PRT2」で識別される複合機1に対して、機器設定記憶部20に記憶されている識別情報「PRT2」で識別される複合機1における各種機器設定を識別情報「PRT3」で識別される複合機1に送信することを要求する送信要求データを送信する(SR4)。
【0055】
そして、識別情報「PRT2」で識別される複合機1において、識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機器設定送信要求部32から送信された上記の送信要求データが送信要求受信部41によって受信されると(SS1)、機器設定送信部42は、機器設定記憶部20に記憶されている識別情報「PRT2」で識別される複合機1における各種機器設定を、当該送信要求データの送信元の識別情報「PRT3」で識別される複合機1に送信する(SS2)。
【0056】
そして、識別情報「PRT3」で識別される複合機1において、識別情報「PRT2」で識別される複合機1の機器設定送信部42から送信された識別情報「PRT2」で識別される複合機1の各種機器設定が機器設定受信部33で受信されると(SR5)、機器設定制御部34は、機器設定受信部33で受信された各種機器設定を識別情報「PRT3」で識別される複合機1における機器設定記憶部20に記憶する(SR6)。
【0057】
具体的には、識別情報「PRT2」で識別される複合機1の種別「システム」の各種機器設定(図中の設定項目「日付」の機器設定、設定項目「時刻」の機器設定、設定項目「省エネタイマー」の機器設定、設定項目「言語」の機器設定、及び設定項目「初期起動機能」の機器設定)及び種別「コピー」の各種機器設定(図中の設定項目「出力用紙サイズ」の機器設定や設定項目「初期カセット」の機器設定等の種別「全般」の各種機器設定、及び、設定項目「部数」の機器設定や設定項目「用紙サイズ」の機器設定等の種別「実効条件」の各種機器設定)が、識別情報「PRT3」で識別される複合機1における各種機器設定として機器設定記憶部20に記憶される。
【0058】
このように、識別情報「PRT3」で識別される複合機1の各種機能設定を操作部180によって個別に入力して機器設定記憶部20に記憶する手間をかけることなく、当該識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機種及び使用環境の各種機器設定と機種及び使用環境の各種機器設定が適合する識別情報「PRT2」で識別される複合機1から、当該識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機種及び使用環境に適した各種機器設定を効率よく取得して記憶することができる。
【0059】
尚、図5の点線部に示すように、制御ユニット100は、送信許否受付部43と、送信制御部44と、を更に備えて構成してもよい。
【0060】
送信許否受付部43は、他の複合機1の機器設定送信要求部32から送信された送信要求データが送信要求受信部41によって受信されると、機器設定送信部42による機器設定記憶部20に記憶されている各種機器設定の送信前に、例えば、当該送信を許可するか否かをユーザが指定するための操作画面を表示部150に表示して、ユーザから操作部180によって当該操作画面に入力された送信を許可するか否かの指定を受け付ける。
【0061】
尚、送信許否受付部43が各種機器設定の送信を許可するか否かの指定を受け付けるための構成は、上記の構成に限定する趣旨ではなく、例えば、機器設定記憶部20に機器設定として記憶された管理者のメールアドレス宛に、ネットワークI/F160を介して当該送信を許可するか否かを判断するメールを送信し、当該メールを受信した管理者が当該送信を許可すると判断した場合に、当該複合機1の設置場所に出向いて当該送信を許可する指定を操作部180によって入力し、当該入力された指定を送信許否受付部43が受け付ける等の構成であってもよい。
【0062】
送信制御部44は、送信許否受付部43によって送信の許可が受け付けられると、機器設定送信部42に各種機器設定を送信させ、送信許否受付部43によって送信の許可が受け付けられないときは、機器設定送信部42に各種機器設定を送信させない。
【0063】
本構成の場合に、他の複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作について、図3及び図6を用いて説明する。尚、上記と同様に、具体例として、識別情報「PRT3」で識別される複合機1が識別情報「PRT2」で識別される複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作を説明する。また、図6において、図4と示す同一記号の各ステップは上記と同一の処理内容であるため、説明を省略する。
【0064】
識別情報「PRT2」で識別される複合機1において、識別情報「PRT3」で識別される複合機1の機器設定送信要求部32から送信された送信要求データが送信要求受信部41によって受信されると(SS1)、機器設定送信部42による機器設定記憶部20に記憶されている各種機器設定の送信を許可するか否かのユーザからの指定が送信許否受付部43によって受け付けられるまで待機する(SS3)。
【0065】
そして、送信制御部44は、送信許否受付部43によって各種機器設定の送信を許可する指定が受け付けられると(SS3;許可)、機器設定送信部42にステップSS2を実行させる。一方、送信制御部44は、送信許否受付部43によって各種機器設定の送信を拒否する指定が受け付けられると(SS3;許否)、機器設定送信部42にステップSS2を実行させることなく処理を終了する。
【0066】
つまり、本構成によれば、識別情報「PRT2」で識別される複合機1においては、当該識別情報「PRT2」で識別される複合機1における各種機器設定を送信することを許可する指定が受け付けられない限り、機器設定送信部42が各種機器設定を送信することはない。このため、各種機器設定が不用意に識別情報「PRT3」で識別される複合機1に取得されることを回避することができる。
【0067】
また、図5の一点鎖線部に示すように、制御ユニット100は、設定条件受付部35を更に備えて構成してもよい。
【0068】
ここで、設定条件受付部35は、例えば、複合機1における設定項目を指定するための操作画面を表示部150に表示して、操作部180によって当該操作画面に入力された設定項目の指定を受け付ける等して、機器設定記憶部20に記憶する対象となる各種機器設定の設定項目の指定を受け付ける。
【0069】
これに合わせて、機器設定制御部34は、機器設定受信部33で受信された各種機器設定であって、設定条件受付部35で受け付けられた設定項目や、機器設定記憶部20に記憶する対象となる各種機器設定の設定項目として予めROMに記憶されている設定項目等の予め定められた設定項目を示す各種機器設定のみを、当該画像形成装置における機器設定記憶部20に記憶するように構成してもよい。
【0070】
本構成の場合に、他の複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作について、図3と、図4又は図6とを用いて説明する。尚、上記と同様に、具体例として、識別情報「PRT3」で識別される複合機1が識別情報「PRT2」で識別される複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作を説明する。また、識別情報「PRT3」で識別される複合機1のROMには、機器設定記憶部20に記憶する対象となる各種機器設定の設定項目として、種別「システム」に関連する各種機器設定の設定項目が記憶されているものとする。
【0071】
識別情報「PRT3」で識別される複合機1において、設定条件受付部35は、ステップSR5の実行直後に、記憶対象の設定項目を指定するための操作画面を表示部150に表示し、操作部180による当該操作画面に入力された種別「コピー」に関連する各種機器設定の設定項目を記憶対象の設定項目とする指定を受け付ける。
【0072】
そして、機器設定制御部34は、ステップSR6の実行時に、識別情報「PRT2」で識別される複合機1から受信した各種機器設定のうち、設定条件受付部35で受け付けられた記憶対象の設定項目である種別「コピー」に関連する各種機器設定の設定項目を示す各種機器設定と、予めROMに記憶されている記憶対象の設定項目である種別「システム」に関連する各種機器設定の設定項目を示す各種機器設定とを機器設定記憶部20に記憶する。つまり、機器設定制御部34は、予め記憶対象として定められた設定項目としての、種別「コピー」及び種別「システム」に関連する各種機器設定のみを機器設定記憶部20に記憶する。
【0073】
尚、設定条件受付部35は、ステップSR1の実行後であってステップSR2の直前に、記憶対象の設定項目を指定するための操作画面を表示部150に表示して、当該操作画面に入力された記憶対象の設定項目の指定を受け付けた場合に、当該受け付けた記憶対象の設定項目を一旦RAM等のメモリに記憶するように構成してもよい。
【0074】
これに合わせて、機器設定制御部34は、ステップSR6の実行時に、メモリに記憶されている記憶対象の各設定項目を用いて、機器設定受信部33で受信された各種機器設定のうち、設定条件受付部35で受け付けられた記憶対象の設定項目を示す各種機器設定と、予めROMに記憶されている記憶対象の設定項目を示す各種機器設定とを、当該画像形成装置における機器設定記憶部20に記憶するように構成してもよい。
【0075】
本構成によれば、機器設定受信部33で受信された機器設定であって、当該複合機1に記憶する機器設定を予め定められた設定項目に制限することができ、既存の全ての機器設定を無作為に更新して記憶することを回避することができる。
【0076】
また、設定条件受付部35は、例えば、各種機器設定における設定値の条件を指定するための操作画面を表示部150に表示して、ユーザから操作部180によって当該操作画面に入力された設定値の条件を受け付けるように構成してもよい。
【0077】
これに合わせて、機器設定制御部34は、機器検索部31で検索された複合機1が複数存在する場合に、機器設定受信部33で受信された複数の複合機1からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、設定条件受付部35で受け付けられた設定値の条件に関連する設定値を、機器設定記憶部20に記憶するように構成してもよい。
【0078】
本構成の場合に、他の複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作について、図4又は図6を用いて説明する。機器設定送信要求部32は、ステップSR4において、ステップSR3で検索された複数の複合機1のそれぞれに対して、各複合機1における機器設定記憶部20に記憶されている各種機器設定を送信することを要求する送信要求データを送信し、これに応じて、機器設定受信部33は、ステップSR5において、当該送信要求データの送信先の当該複数の複合機1から、各複合機1の各種機器設定を受信する。
【0079】
以下では、具体例として、機器設定受信部33によって、種別「システム」に関する各種機器設定のうちの設定項目「省エネタイマー」の機器設定が4台の複合機1から受信され、各機器設定における設定値がそれぞれ「5分」、「15分」、「25分」、「10分」に設定されていた場合について説明する。
【0080】
設定条件受付部35は、ステップSR5の実行直後、又は、ステップSR1の実行後であってステップSR2の直前に、各種機器設定における設定値の条件を指定するための操作画面を表示部150に表示して、ユーザから操作部180によって当該操作画面に入力された設定値の条件を受け付ける。
【0081】
例えば、設定条件受付部35によって、設定項目「省エネタイマー」の設定値に対する条件として、「設定値が最小値であるもの」という条件が受け付けられた場合は、機器設定制御部34は、ステップSR6の実行時に、4つの設定項目「省エネタイマー」の機器設定の設定値のうち、当該受け付けられた条件に一致する設定値が最小値「5分」の設定値を、設定項目「省エネタイマー」を示す機器設定の設定値として機器設定記憶部20に記憶する。
【0082】
また、種別「コピー」に関する各種設定項目のうちの設定項目「濃度」の設定値に対する条件として、「種別「システム」に関する各種設定項目のうちの設定項目「省エネタイマー」の設定値に依存させる」という条件が受け付けられた場合は、機器設定制御部34は、ステップSR6の実行時に、設定項目「省エネタイマー」の設定値が「5分」に設定された機器設定を送信した複合機1から送信された、種別「コピー」に関する各種設定項目のうちの設定項目「濃度」を示す機器設定の設定値を、種別「コピー」に関する各種設定項目のうちの設定項目「濃度」の設定値として機器設定記憶部20に記憶する。
【0083】
本構成によれば、複数の複合機1からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、ユーザによって入力された設定値の条件に関連する設定値を機器設定記憶部20に記憶するため、ユーザの意図を加味した機器設定を反映することができる。
【0084】
また、機器設定制御部34は、機器設定受信部33で受信された複数の複合機1からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、設定項目毎に予め定められた設定値の条件に適合する設定値を、機器設定記憶部20に記憶するように構成してもよい。
【0085】
本構成の場合に、他の複合機1から各種機器設定を取得して機器設定記憶部20に記憶する動作について、図4又は図6とを用いて説明する。機器設定送信要求部32は、ステップSR4において、ステップSR3で検索された複数の複合機1のそれぞれに対して、各複合機1における機器設定記憶部20に記憶されている各種機器設定を送信することを要求する送信要求データを送信し、これに応じて、機器設定受信部33は、ステップSR5において、当該送信要求データの送信先の当該複数の複合機1から、各複合機1の各種機器設定を受信する。また、設定項目毎に予め定められた設定値の条件は、ROM等のメモリに予め記憶されているものとする。
【0086】
以下では、具体例として、機器設定受信部33によって、種別「システム」に関する各種機器設定のうちの設定項目「省エネタイマー」の機器設定が5台の複合機1から受信され、各機器設定における設定値がそれぞれ「5分」、「15分」、「25分」、「10分」、「5分」に設定されていた場合について説明する。
【0087】
具体的には、機器設定制御部34は、ステップSR6において、設定項目「省エネタイマー」に対して予め定められた設定値の条件が「設定値が最大値であるもの」であった場合は、ステップSR5において受信した、5つの設定項目「省エネタイマー」の機器設定の設定値のうち、設定値が最大値を示す「25分」の設定値が設定された設定項目「省エネタイマー」の機器設定を機器設定記憶部20に記憶する。
【0088】
同様にして、機器設定制御部34は、ステップSR6において、設定項目「省エネタイマー」に対して予め定められた設定値の条件が「設定値が最小値であるもの」であった場合は、ステップSR5において受信した、5つの設定項目「省エネタイマー」の機器設定の設定値のうち、設定値が最小値を示す「5分」の設定値が設定された設定項目「省エネタイマー」の機器設定を機器設定記憶部20に記憶する。
【0089】
また、機器設定制御部34は、ステップSR6において、設定項目「省エネタイマー」に対して予め定められた設定値の条件が「設定値が平均値であるもの」であった場合は、ステップSR5において受信した、5つの設定項目「省エネタイマー」の機器設定の設定値の平均値を算出して、「12分」の設定値が設定された設定項目「省エネタイマー」の機器設定を機器設定記憶部20に記憶する。
【0090】
また、機器設定制御部34は、ステップSR6において、設定項目「省エネタイマー」に対して予め定められた設定値の条件が「設定値が最も多くの数の複合機1に同一値が設定されている設定値であるもの」(いわゆる「多数決」)」であった場合は、ステップSR5において受信した、5つの設定項目「省エネタイマー」の機器設定の設定値のうち、2つの複合機1に設定されている「5分」の設定値が設定された設定項目「省エネタイマー」の機器設定を機器設定記憶部20に記憶する。
【0091】
本構成によれば、複数の複合機1からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値の範囲内で設定値を制限して機器設定記憶部20に記憶することができる。つまり、当該複数の複合機1の既存の機器設定を加味した機器設定を反映することができるとともに、無作為に既存の設定値を更新して記憶することを回避することができる。
【0092】
尚、上記実施形態において、本発明に係る画像形成装置の一例として複合機を例に説明したが、本発明に係る画像形成装置は、これに限定する趣旨ではなく、プリンタ、コピー機、スキャナ、又はFAX等の画像形成装置であってもよい。
【0093】
また、本発明は、上述の実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。前記図1乃至図6に示した構成及び処理は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を前記実施形態に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0094】
1 複合機(画像形成装置)
20 機器設定記憶部
31 機器検索部
32 機器設定送信要求部
33 機器設定受信部
34 機器設定制御部
35 設定条件受付部
41 送信要求受信部
42 機器設定送信部
43 送信許否受付部
44 送信制御部
50 制御部
D1〜D3 各種機器設定

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該画像形成装置における設定項目と当該設定項目に対する設定値との組み合わせである機器設定を記憶する機器設定記憶部と、
当該画像形成装置とネットワークを介して接続されている他の画像形成装置のうち、当該画像形成装置の機種及び使用環境に適合する機器設定を記憶している画像形成装置を検索する機器検索部と、
前記機器検索部で検索された前記他の画像形成装置に対して当該他の画像形成装置に記憶されている機器設定の送信を要求する機器設定送信要求部と、
前記機器設定送信要求部からの前記要求に応じて前記他の画像形成装置から送信された機器設定を受信する機器設定受信部と、
前記機器設定受信部で受信された前記他の画像形成装置からの機器設定を前記機器設定記憶部に記憶する機器設定制御部と、
を備えている画像形成装置。
【請求項2】
前記他の画像形成装置から前記機器設定記憶部に記憶されている機器設定の送信要求を受信する送信要求受信部と、
前記送信要求受信部によって前記送信要求が受信されると、前記機器設定記憶部に記憶されている機器設定を当該送信要求元の前記画像形成装置に送信する機器設定送信部と、
を備えている請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記送信要求受信部によって前記送信要求が受信されると、前記機器設定送信部による機器設定の送信前に、ユーザから当該送信を許可するか否かの指定を受け付ける送信許否受付部と、
前記送信許否受付部によって前記送信の許可が受け付けられると、前記機器設定送信部に機器設定を送信させ、前記送信許否受付部によって前記送信の許可が受け付けられないときは、前記機器設定送信部に機器設定を送信させない送信制御部と、
を更に備える請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記機器設定制御部は、前記機器設定受信部で受信された前記他の画像形成装置から送信された機器設定であって、予め定められた設定項目を示す機器設定のみを、当該画像形成装置における前記機器設定記憶部に記憶する請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
ユーザから設定値の条件の入力を受け付ける設定条件受付部を更に備え、
前記機器設定制御部は、前記機器検索部で検索された前記他の画像形成装置が複数存在する場合に、前記機器設定受信部で受信された前記複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、前記設定条件受付部で受け付けられた前記設定値の条件に関連する設定値を、前記機器設定記憶部に記憶する請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記機器設定制御部は、前記機器検索部で検索された前記他の画像形成装置が複数存在する場合に、前記機器設定受信部で受信された前記複数の他の画像形成装置からの機器設定に含まれる各設定項目に対して複数存在する設定値のうち、設定項目毎に予め定められた設定値の条件に適合する設定値を、前記機器設定記憶部に記憶する請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記設定項目毎に予め定められた設定値の条件は、設定値が最大値であるもの、設定値が最小値であるもの、設定値が平均値であるもの、又は、設定値が最も多くの数の前記複数の他の画像形成装置に同一値が設定されている設定値であるもの、のうちの何れかである請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−158046(P2012−158046A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18518(P2011−18518)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】