説明

画像形成装置

【課題】画像形成装置本体の小型化、コスト削減を図ることができるとともに、駆動用途が限定されない多機能な駆動系を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】加圧ローラ13と、ヒータユニット12と加圧ローラとを離間させる定着圧解除カム301、303と、記憶媒体に対して電子情報を読み書き可能な記録媒体接点402と、記憶媒体に対して記録媒体接点402を当接離間させる接離手段と、少なくともヒータユニット12及び加圧ローラ13の一方を駆動するモータ16と、モータ16の駆動力を、定着圧解除カム301、303、接離手段へ伝達する駆動伝達手段と、を有し、定着圧解除カム301がヒータユニット12と加圧ローラ13とを離間させた圧解除位置にある間に、接離手段403が記録媒体接点を記憶媒体に対して当接離間させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式、静電記録方式を用いた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、画像形成装置本体の小型化に伴い、1つのモータで様々な駆動系を受け持つ必要がある。そこで、特許文献1に記載されているように、モータを正回転させると、画像形成時の回転方向に駆動力を伝達し、モータを逆回転させると、特定の駆動系にのみ駆動力を伝達する構成が提案されている。この構成では、ワンウェイクラッチやアクチュエータ等の駆動遮断手段を用いて、モータが正回転または逆回転をしている時に、それぞれの回転方向で動作する駆動系ではない駆動系への駆動を遮断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−29347
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構成では、モータが正回転の場合は画像形成に関わる駆動系にのみだけ駆動伝達をし、モータが逆回転の場合は特定の駆動系のみにだけ駆動伝達をすることしか出来なかった。また、モータを逆回転させたら、そのまま逆回転方向に1回転するだけといった単純な動作しか出来ず、駆動用途が限られてしまう。そこで、駆動用途が限定されないようにするため、1つのモータからの出力系統を増やすために、アクチュエータの数を増やすと、画像形成装置本体の小型化が出来なくなってしまうと共に、コスト削減も困難になる。
【0005】
そこで、本発明は、画像形成装置本体の小型化、コスト削減を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、シートを挟持搬送しつつシートに形成されたトナー像を加熱する加熱手段及び加圧手段と、前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させる圧解除手段と、記憶媒体に対して電子情報を読み書き可能なアクセス手段と、前記記憶媒体に対して前記アクセス手段を当接離間させる接離手段と、少なくとも加熱手段及び加圧手段の一方を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を、前記圧解除手段、前記接離手段へ伝達する駆動伝達手段と、を有し、前記圧解除手段が前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させた圧解除位置にある間に、前記接離手段が前記アクセス手段を前記記憶媒体に対して当接離間させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置本体の小型化、コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態にかかる画像形成装置の構成図である。
【図2】(a)本実施形態にかかる揺動ギアの構成図である。(b)本実施形態にかかる駆動手段が正回転した際の加圧時の駆動伝達手段の構成図である。
【図3】本実施形態にかかる駆動手段が逆回転した際の圧解除時の駆動伝達手段の構成図である。
【図4】本実施形態にかかる記憶媒体接点当接時の駆動伝達手段の構成図である。
【図5】本実施形態にかかる加圧時の定着装置の斜視図である。
【図6】(a)本実施形態にかかる加圧時の圧解除手段の側面図である。(b)本実施形態にかかる加圧時の接離手段の側面図である。
【図7】本実施形態にかかる圧解除時の定着装置の斜視図である。
【図8】(a)本実施形態にかかる圧解除時の圧解除手段の側面図である。(b)本実施形態にかかる圧解除時の接離手段の側面図である。
【図9】本実施形態にかかる記憶媒体接点当接時の定着装置の斜視図である。
【図10】(a)本実施形態にかかる記憶媒体接点当接時の圧解除手段の側面図である。(b)本実施形態にかかる記憶媒体接点当接時の接離手段の側面図である。
【図11】本実施形態にかかる定着圧解除カムと記録媒体接点解除カムのプロファイルである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る画像形成装置の実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態にかかる画像形成装置の構成図である。
【0010】
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置Aは、感光体ドラム2の表面を帯電ローラ3によって均一に帯電し、露光装置4によって画像情報に応じたレーザー光を照射し、感光体ドラム2に静電潜像を形成する。感光体ドラム2に形成された静電潜像は、現像装置(現像ユニット)18a〜18dの現像ローラ182a〜182dにより、各色の現像剤(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を用いて、現像位置18Xにて、各色のトナー像として現像される。感光体ドラム2に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ81により中間転写ベルト7に一次転写される。4つの現像ユニット18a〜18dは、回転可能な現像ユニット支持体180に対して着脱可能に支持されている。感光体ドラム2上に形成された静電潜像を現像する場合、所望の現像ユニットの現像ローラが感光体ドラム2と対向する位置(現像位置18X)まで現像ユニット支持体180が回動する。現像ローラが現像位置18Xに到達すると、現像ユニット支持体の回動が止まり、この状態で現像ローラに電圧を印加することにより、感光体ドラム2上の静電潜像を現像する。 なお、各現像ユニットには、後述する記憶媒体501が取り付けられている。この記憶媒体501には、画像形成時に必要な、夫々の現像ユニットの固有情報や使用履歴情報等が記憶されている。これらの記憶情報は、後述する記録媒体接点(アクセス手段)402を介して読み取られる。また、アクセス手段402を介して記憶媒体へ新たな情報が書き込まれる。
【0011】
一方、画像形成装置本体90の下部に設けられたカセット51に収納されたシート(記録媒体)Sは、給送ローラ52によってカセット51から一枚ずつ分離給送され、レジストローラ対(搬送ローラ)53に給送される。給送されたシートSは、レジストローラ対53により中間転写ベルト7と二次転写ローラ82とのニップ部へ搬送され、中間転写ベルト7のトナー像を二次転写される。トナー像を転写されたシートSは、定着装置54により加熱及び加圧され、トナー像がシートに定着され、上カバー55の排出部へ排出される。
【0012】
なお、一次転写後に感光体ドラム2に残留した現像剤は、クリーニング装置6によりクリーニングされる。二次転写後に中間転写ベルト7に残留した現像剤は、クリーニングユニット9によりクリーニングされる。
【0013】
(ヒータユニット12と加圧ローラ13の加圧と圧解除動作)
後述するが、本実施形態は、定着装置54を駆動するモータを、定着ニップ部の圧解除を行う動力源として用いるだけでなく、現像ユニットに設けられた記憶媒体501にアクセスする記録媒体接点402を移動させる動力源としても用いるものである。
【0014】
図5、図7、図9に示すように、定着装置54は、ヒータユニット(加熱手段)12、加圧ローラ(加圧手段)13を有している。ヒータユニット12、加圧ローラ13の長手方向両端には、加圧板14、加圧バネ15、定着圧解除カム(圧解除手段)301、303が設けられている。図6(a)に示すように、加圧バネ15が加圧板14を押圧することで、加圧板14がヒータユニット12を加圧ローラ13へ加圧する。すなわち、シートを挟持搬送しつつトナー像をシートに定着するための定着ニップ部を形成している状態である。図8(a)、図10(a)に示すように、Dカット形状の定着圧解除カム301、303が回転し、定着圧解除カム301、303の径の大きい部分の円弧が、加圧バネ15の付勢力に抗して、加圧板14を押圧し、ヒータユニット12を加圧ローラ13から離間させる。
【0015】
(記憶媒体501への記録媒体接点402の当接と離間動作) 図5、図7、図9に示すように、ヒータユニット12の長手方向において、定着圧解除カム303の隣には、記憶媒体501側の電気接点と接触する端子を有する記録媒体接点(アクセス手段)402、離間アーム(接離手段の一部)403、記録媒体接点解除カム(接離手段の一部)304が設けられている。記録媒体接点402は、記憶媒体501に対して電子情報を読み書き可能となっている。離間アーム403は、フレーム11から突出した軸を中心として揺動可能に設けられており、記録媒体接点402を現像ユニットに設けられた記憶媒体501に対して当接離間する。
【0016】
図6は定着圧解除カム303の回動角度が図5と同位相の図、図8は定着圧解除カム303の回動角度が図7と同位相の図、図10は定着圧解除カム303の回動角度が図9と同位相の図である。また、図6(b)は定着圧解除カム303の位相が図6(a)の時の記録媒体接点402の状態を示している。また、図8(b)は定着圧解除カム303の位相が図8(a)の時の記録媒体接点402の状態を示している。また、図10(b)は定着圧解除カム303の位相が図10(a)の時の記録媒体接点402の状態を示している。
【0017】
記録媒体接点402は加圧バネ401によって記憶媒体501に向かって付勢されているが、離間アーム403に押されると記憶媒体501から離れるようになっている。図6と図8は、いずれも記録媒体接点402の端子が記憶媒体501側の電気接点から離間している状態、図10は、記録媒体接点402の端子が記憶媒体501側の電気接点に接触している状態である。
【0018】
図8及び図10はいずれも定着ニップ部を圧解除している状態であるが、図8の状態では記録媒体接点402が記憶媒体501から離間しており、図10の状態では記録媒体接点402が記憶媒体501と接触している点が異なる。
【0019】
図6(b)、図8(b)に示すように、Dカット形状の記録媒体接点解除カム304の径の大きい部分の円弧が、離間アーム403を押圧して揺動させ、加圧バネ401の付勢力に抗して、記録媒体接点402を記憶媒体501から離間させる。図10(b)に示すように、記録媒体接点解除カム304が回転し、記録媒体接点解除カム304の径の小さい部分が、加圧板14に対向した位置にくると、記録媒体接点解除カム304が離間アーム403から離間し、離間アーム403が記録媒体接点402を付勢しない状態となる。これにより、記録媒体接点402は、記録媒体接点402を記憶媒体501に向かって付勢する加圧バネ401に付勢され、記憶媒体501と当接する。
【0020】
(定着圧解除カム301、303、記録媒体接点解除カム304の駆動制御)
図5、図7、図9に示すように、定着圧解除カム301、303、記録媒体接点解除カム304、エンコーダ305は、一本の回転軸302に固定されている。モータ(駆動手段)16を回転させて、後述する駆動系(駆動伝達手段)によって出力ギア202を回転させることにより、出力ギア202と同軸上でカップリングにより駆動連結される定着圧解除カム301が回転する。そして、回転軸302を介して、定着圧解除カム303、記録媒体接点解除カム304、エンコーダ305も一緒に回転する。
【0021】
エンコーダ305のスリットが位相制御用センサ306を透光或いは遮光した信号を基準に、モータ16の回転量を制御することで、定着圧解除カム301、303、記録媒体接点解除カム304の位相を任意に制御する。この時、図11で示すように、定着圧解除カム301、303、記録媒体接点解除カム304は、360°以上回転させずに、0°から360°未満の範囲(カム回転角度A−Bの範囲)で往復運動を行う。
【0022】
(駆動系)
図2(b)に示すように、本実施形態の駆動系(駆動伝達手段)は、モータピニオンギア101、段ギア102、ラチェットギア(ラチェット機構)103a、103b、段ギア(ギア104a、ギア104b)、段ギア(ギア105a、ギア105b)、欠け歯ギア106、ギア201を有している。この駆動伝達手段は、正回転、逆回転可能なモータ16の駆動力を、加圧ローラ13、定着圧解除カム301、303、記録媒体接点解除カム304、離間アーム403へ伝達する。
【0023】
図2(a)に示すように、段ギア(ギア104a、ギア104b)、段ギア(ギア105a、ギア105b)は、アーム110に回転自在に保持されている。ギア104a、ギア104bは、カップリングにより一体で回転する。ギア105a、ギア105bは、カップリングにより一体で回転する。ギア104aとアーム110の間には圧縮バネ112が挿入されている。ギア104aから駆動入力されるとギア104bが一体で回転し、ギア104bからギア105aに駆動伝達され、ギア105bが共に回転する。それと同時に、段ギア(ギア105a、ギア105b)は、揺動ギアとして機能し、段ギア(ギア104a、ギア104b)を揺動中心としてギア104aとの回転方向に揺動する。
【0024】
図2(b)に示すように、モータ16を矢印A方向に正回転すると、モータピニオンギア101が矢印A方向に正回転し、段ギア102を介してラチェットギア103aを回転し、ラチェットギア103a、103bのラチェット部が連結して駆動を伝達し、ラチェットギア103bがギア109を回転させる。ギア109は、加圧ローラ13の回転軸上に一体に設けられており、加圧ローラ13を回転する。この図2(b)の状態が定着ニップ部形成状態であり、且つ加圧ローラが回転して定着処理を行う状態である。
【0025】
段ギア102は、ラチェットギア103aを回転させるとともに、ギア104aを回転させる。ギア104aはギア105aを回転させ、ギア105bを回転させる。このとき、段ギア(ギア105a、ギア105b)は、段ギア(ギア104a、ギア104b)を回転中心として、欠け歯ギア106側に揺動する。このとき、段ギア105bが欠け歯ギア106の欠け歯部でない部分と噛み合っている場合には、歯の一部が欠けた欠け歯部と対向した位置にくるまで段ギア105bにより駆動伝達され、欠け歯ギア106からギア201を介して、出力ギア202が回転する。段ギア105bが欠け歯ギア106の欠け歯部と対向した位置にきたところで、段ギア105bによる駆動が遮断され、出力ギア202は回転停止する。
【0026】
図3、図4に示すように、モータ16を矢印B方向に逆回転すると、モータピニオンギア101が矢印B方向に逆回転し、段ギア102を介してラチェットギア103aが回転する。しかしながら、ラチェットギア103a、103bのラチェット部が空転し、ギア109へ駆動力は伝わらず加圧ローラは回転しない。
【0027】
段ギア102は、ラチェットギア103aを回転させるとともに、ギア104aを回転させる。ギア104aはギア105aを回転させ、ギア105bを回転させる。このとき、段ギア(ギア105a、ギア105b)は、段ギア(ギア104a、ギア104b)を回転中心として、ギア(第3のギア)108側に揺動する。段ギア105bがギア108を回転し、アイドラギア107、欠け歯ギア106、ギア201を介し、出力ギア202が回転する。
【0028】
(ヒータユニット12と加圧ローラ13の加圧と圧解除と、記憶媒体への記録媒体接点402の当接と離間動作の全体の流れ)
ヒータユニット12と加圧ローラ13の圧解除状態(図7又は図9の状態)から、モータ16を所定回転量以上、矢印A方向に正回転させ、出力ギア202から定着圧解除カム301、303、回転軸302、記録媒体接点解除カム304、エンコーダ305を回転させることで、ヒータユニット12と加圧ローラ13が加圧状態(図5の状態)となる。具体的には、モータ16を矢印A方向に正回転させると、上述のごとく、最終的に欠け歯ギア106の欠け歯部により駆動が遮断されるので、欠け歯ギア106より下流側(出力ギア202、定着圧解除カム301、303、回転軸302)は、モータ16が正回転しても回転せずに停止状態を保つ。それにより定着圧解除カム301、303が図5、図6(a)の状態に固定されて加圧状態(定着ニップ部形成状態)を保つ。
【0029】
加圧状態(図5の状態)から、モータ16を矢印B方向に逆回転させ、出力ギア202から定着圧解除カム301、303、回転軸302、記録媒体接点解除カム304、エンコーダ305を回転させることで圧解除状態となる(図7又は図9の状態)。エンコーダ305のスリットが位相制御用センサ306を遮光した信号を基準に、所定角度分だけモータ16を回転させて停止させると、図7、図8(a)の圧解除状態になる。なお、この時、図11に示すように、定着圧解除カム303が圧解除位置にある状態で、記録媒体接点解除カム304が離間位置にあるので、記録媒体接点402は記憶媒体501に対して退避状態を維持している。
【0030】
記録媒体接点402と記憶媒体501の離間状態(図5、図6(b)又は図7、図8(b)の状態)から、モータ16を矢印B方向に逆回転させ、出力ギア202から定着圧解除カム301、303、回転軸302、記録媒体接点解除カム304、エンコーダ305を回転させる。そして、エンコーダ305のスリットが位相制御用センサ306を遮光した信号を基準に、所定角度分だけモータ16を回転させて停止させると、記録媒体接点402と記憶媒体501が当接状態(図9、図10(b)の状態)となる。なお、この時、図11に示すように、記録媒体接点解除カム304が当接位置にある状態で、定着圧解除カム303が圧解除位置にあるので、定着ニップ部は圧解除状態を維持している。
【0031】
記録媒体接点402と記憶媒体501の当接状態(図9、図10(b)の状態)から、モータ16を矢印A方向に正回転させ、出力ギア202から定着圧解除カム301、303、回転軸302、記録媒体接点解除カム304、エンコーダ305を回転させる。そして、エンコーダ305のスリットが位相制御用センサ306を透光した信号を基準に、所定角度分だけモータ16を回転させて停止させると、離間状態(図7、図8(b)の状態)となる。なお、この時、図11に示すように、記録媒体接点解除カム304が離間位置にある状態で、定着圧解除カム303が圧解除位置にあるので、定着ニップ部は圧解除状態を維持している。
【0032】
なお、本実施形態では、ヒータユニット12を加圧ローラ13に当接離間させる構成としたが、加圧ローラ13をヒータユニット12に当接離間させる構成としてもよい。また、モータ16により13を回転させる構成としたが、ヒータユニット12(加熱ローラ)を回転させる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0033】
A …画像形成装置
12 …ヒータユニット(加熱手段)
13 …加圧ローラ(加圧手段)
16 …モータ(駆動手段)
18 …現像装置
54 …定着装置
101 …モータピニオンギア
102 …段ギア
103a、103b …ラチェットギア
104a、104b …ギア
105a、105b …ギア
106 …欠け歯ギア
107 …アイドラギア
109、201 …ギア
110 …アーム
182 …現像ローラ
202 …出力ギア
301、303 …定着圧解除カム(圧解除手段)
302 …回転軸
304 …記録媒体接点解除カム(接離手段)
306 …位相制御用センサ
401 …加圧バネ
402 …記録媒体接点(アクセス手段)
403 …離間アーム(接離手段)
501 …記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを挟持搬送しつつシートに形成されたトナー像を加熱する加熱手段及び加圧手段と、
前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させる圧解除手段と、
記憶媒体に対して電子情報を読み書き可能なアクセス手段と、
前記記憶媒体に対して前記アクセス手段を当接離間させる接離手段と、
少なくとも加熱手段及び加圧手段の一方を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段の駆動力を、前記圧解除手段、前記接離手段へ伝達する駆動伝達手段と、を有し、
前記圧解除手段が前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させた圧解除位置にある間に、前記接離手段が前記アクセス手段を前記記憶媒体に対して当接離間させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記駆動手段は、正回転、逆回転可能であり、
前記駆動手段の逆回転により、前記圧解除手段が前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させた後、前記接離手段が前記アクセス手段と前記記憶媒体とを当接させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記駆動手段は、正回転、逆回転可能であり、
前記駆動手段の正回転により、前記圧解除手段が前記加熱手段と前記加圧手段とを当接させる前に、前記接離手段が前記アクセス手段と前記記憶媒体とを離間させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記駆動手段は、正回転、逆回転可能であり、
前記駆動伝達手段は、
前記駆動手段の正回転の駆動力を前記加熱手段又は前記加圧手段へ伝達し、前記駆動手段の逆回転の駆動力を遮断して前記加熱手段又は前記加圧手段へ伝達しないラチェット機構と、
前記駆動手段の回転により揺動する揺動ギアと、
前記駆動手段が正回転した際に、前記揺動ギアと噛み合う、歯の一部が欠けた欠け歯ギアと、
前記駆動手段が逆回転した際に、前記揺動ギアと噛み合う第3のギアと、
前記第3のギアと前記欠け歯ギアに噛み合うアイドラギアと、を有し、
前記駆動手段が正回転した際に、前記欠け歯ギアの歯の欠けた部分が前記揺動ギアに対向した位置に回転することで、前記圧解除手段は前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させない状態に回転して停止し、前記接離手段は前記アクセス手段と前記記憶媒体とを離間させた状態に回転して停止し、
前記駆動手段が逆回転した際に、前記第3のギアを介して、前記圧解除手段は前記加熱手段と前記加圧手段とを離間させない状態に回転し、前記接離手段は前記アクセス手段と前記記憶媒体とを離間させた状態に回転することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−42778(P2012−42778A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184713(P2010−184713)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】