説明

画像形成装置

【課題】未使用の像保持体ユニットが画像形成装置本体に装着された場合、像保持体の表面に付着する潤滑剤を的確に除去し、像保持体が過度に清掃されることによる像保持体の摩耗を抑制するようにした画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置に装着されているプロセスカートリッジ110が未使用(新品)であるか否か判断し(S14)、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tを算出(取得)し(S16)、プロセスカートリッジ110が未使用であると判断されると共に経過時間Tが時間T1以上である場合、クリーニングブレード73Aによる潤滑剤を感光体の表面から除去するリフレッシュモードを実行する(S20)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成装置においては、感光体ユニットが新品状態のときに感光ドラムの一部が転写手段等と摺擦した場合、摺擦部がクリーニングブレードに引っかかり感光ドラム周期でクリーニング不良(雨降り画像)が発生することを防止することを目的として、画像形成装置本体に装着された感光体ユニットが新品であるか否かを判断し、感光体ユニットが新品である場合、通常の初期回転シーケンスに加えて感光ドラム表面の滑性成分を除去する滑性除去シーケンスを実行するように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−217546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、未使用の像保持体ユニットが画像形成装置本体に装着された場合、像保持体の表面に付着する潤滑剤を的確に除去し、像保持体が過度に清掃されることによる像保持体の摩耗を抑制するようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1の画像形成装置は、回転されると共に像を保持する像保持体と、前記像保持体に接触されて前記像保持体の回転によって前記像保持体の表面を清掃する清掃部材と、を備え、画像形成装置本体に着脱自在とされると共に、未使用の状態において前記清掃部材の前記像保持体と接触する部位に潤滑剤が介在されている像保持体ユニットと、前記画像形成装置本体に装着されている前記像保持体ユニットが未使用であるか否か判断する判断手段と、前記像保持体ユニットが製造されてからの経過時間を取得する取得手段と、前記判断手段によって前記像保持体ユニットが未使用であると判断されると共に前記取得手段によって取得された経過時間が予め定められた時間以上である場合、そうでない場合に比べて、前記清掃部材による前記潤滑剤を前記像保持体の表面から除去する除去能力を増加させる除去能力増加手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記除去能力増加手段は、前記清掃部材による前記像保持体の表面を清掃する清掃時間を増加させることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3の画像形成装置は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記除去能力増加手段は、前記取得手段によって取得された経過時間が長いほど、前記清掃部材による前記像保持体の表面を清掃する清掃時間を増加させることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4の画像形成装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記除去能力増加手段は、前記像保持体の像を現像するための現像剤を前記清掃部材の前記像保持体と接触する部位に介在させることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5のプログラムは、コンピュータを、請求項1に記載の判断手段、取得手段および除去能力増加手段として実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に記載の画像形成装置によれば、未使用の像保持体ユニットが画像形成装置本体に装着された場合、像保持体ユニットが製造されてからの経過時間に関わらず潤滑剤を除去する除去能力を増加させる場合に比べて、像保持体の表面に付着する潤滑剤を的確に除去することができ、像保持体が過度に清掃されることによる像保持体の摩耗を抑制することができる。
【0011】
本発明の請求項2に記載の画像形成装置によれば、簡易な構成により、清掃部材による潤滑剤を像保持体の表面から除去する除去能力を増加させることができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の画像形成装置によれば、像保持体ユニットが製造されてからの経過時間が長いほど清掃部材による像保持体の表面を清掃する清掃時間を増加させない場合に比べて、像保持体の表面に付着する潤滑剤を一層的確に除去することができ、像保持体が過度に清掃されることによる像保持体の摩耗を一層抑制することができる。
【0013】
本発明の請求項4に記載の画像形成装置によれば、簡易な構成により、清掃部材による潤滑剤を像保持体の表面から除去する除去能力を増加させることができる。
【0014】
本発明の請求項5に記載のプログラムによれば、判断手段、取得手段および除去能力増加手段をソフトウェアで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1の感光体の周辺の構成を示す図である。
【図3】図2のプロセスカートリッジが未使用(新品)である場合のクリーニングブレードの周辺の構成を示す図である。
【図4】図1の制御部で実行されるプログラムのフロー・チャートである。
【図5】図4のリフレッシュモードにおいて行われる感光体の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))とプロセスカートリッジが製造されてからの経過時間Tとの関係を示すグラフである。
【図6】図4のリフレッシュモードの別の実施態様に示す、図5と同様なグラフである。
【図7】図4のリフレッシュモードの別の実施態様に示す、図5と同様なグラフである。
【図8】図4のリフレッシュモードの別の実施態様に示す、図5と同様なグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態について、添付の図面を用いて説明する。
【0017】
(画像形成装置の全体構成)
図1に示すように、本発明に係る画像形成装置の一例としての画像形成装置10は、記録用紙Pが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上に設けられ用紙収容部12から供給される記録用紙Pに画像形成を行う画像形成部14と、画像形成部14の上に設けられ読取原稿Gを読み取る原稿読取部16と、画像形成部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、を含んで構成されている。制御部20は、CPU、メモリおよびROMを備えるマイクロコンピュータからなると共に、内部に現在日時t1(後述)と同期可能なタイマーを備えている。なお、以後の説明では、画像形成装置10の装置本体10Aの上下方向を矢印V方向、水平方向を矢印H方向と記載する。
【0018】
用紙収容部12は、サイズの異なる記録用紙Pが収容される第1収容部22、第2収容部24、及び第3収容部26が設けられている。第1収容部22、第2収容部24、及び第3収容部26には、収容された記録用紙Pを画像形成装置10内に設けられた搬送路28に送り出す送り出しロール32が設けられている。搬送路28における送り出しロール32よりも下流側には、記録用紙Pを一枚ずつ搬送するそれぞれ一対の搬送ロール34及び搬送ロール36が設けられている。また、搬送路28における記録用紙Pの搬送方向で搬送ロール36よりも下流側には、記録用紙Pを一端停止させるとともに、決められたタイミングで後述する二次転写位置へ送り出す位置合せロール38が設けられている。
【0019】
搬送路28の上流側部分は、画像形成装置10の正面視において、矢印V方向に向けて用紙収容部12の左側から画像形成部14の左側下部まで直線状に設けられている。また、搬送路28の下流側部分は、画像形成部14の左側下部から画像形成部14の右側面に設けられた排紙部15まで設けられている。さらに、搬送路28には、記録用紙Pの両面に画像形成を行うために記録用紙Pが搬送及び反転される両面搬送路29が接続されている。
【0020】
両面搬送路29は、画像形成装置10の正面視において、搬送路28と両面搬送路29の切り替えが行われる第1切替部材31と、画像形成部14の右側下部から用紙収容部12の右側まで矢印V方向に直線状に設けられた反転部33と、反転部33に搬送された記録用紙Pの後端が進入するとともに矢印H方向に搬送される搬送部37と、反転部33と搬送部37の切り替えが行われる第2切替部材35と、を有している。そして、反転部33には一対の搬送ロール42が間隔をあけて複数箇所に設けられており、搬送部37には一対の搬送ロール44が間隔をあけて複数箇所に設けられている。
【0021】
第1切替部材31は三角柱状の部材であり、図示しない駆動手段によって先端部が搬送路28又は両面搬送路29のいずれか一方に移動されることで、記録用紙Pの搬送方向を切り替えるようになっている。同様に、第2切替部材35は三角柱状の部材であり、図示しない駆動手段によって先端部が反転部33又は搬送部37のいずれか一方に移動されることで、記録用紙Pの搬送方向を切り替えるようになっている。なお、搬送部37の下流側端部は、搬送路28の上流側部分にある搬送ロール36の手前側に図示しない案内部材により接続されている。また、画像形成部14の左側面には、折り畳み式の手差給紙部46が設けられており、手差給紙部46から搬送路28の位置合せロール38へ記録用紙Pを搬送可能とされている。
【0022】
原稿読取部16は、読取原稿Gを1枚ずつ搬送する原稿搬送装置52と、原稿搬送装置52の下側に配置され読取原稿Gが載せられるプラテンガラス54と、原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿G又はプラテンガラス54に載せられた読取原稿Gを読み取る原稿読取装置56とが設けられている。原稿搬送装置52は、一対の搬送ロール53が複数配置された搬送路55を有しており、搬送路55の一部は記録用紙Pがプラテンガラス54上を通るように配置されている。また、原稿読取装置56は、プラテンガラス54の左端部に静止した状態で原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿Gを読み取り、又は矢印H方向に移動しながらプラテンガラス54に載せられた読取原稿Gを読み取るようになっている。
【0023】
一方、画像形成部14には、装置本体10Aの中央部に円筒状の像保持体の一例としての感光体62が設けられている。感光体62は、図示しない駆動手段によって矢印+R方向(図1における時計回り方向)に回転されると共に光照射によって形成される静電潜像を保持するようになっている。また、感光体62の上方で且つ感光体62の外周面と対向する位置には、感光体62の表面を帯電するコロトロン方式の帯電装置64が設けられている。
【0024】
感光体62の回転方向における帯電装置64よりも下流側で且つ感光体62の外周面と対向する位置には、露光装置66が設けられている。露光装置66は、帯電装置64により帯電した感光体62の外周面に各トナー色に対応した画像信号に基づき、光を照射(露光)して静電潜像を形成するようになっている。
【0025】
感光体62の回転方向で露光装置66の露光光が照射される部位よりも下流側には、感光体62の外周面に形成された静電潜像を決められた色のトナーで現像して可視化させる回転切り替え式の現像装置70が設けられている。
【0026】
感光体62の回転方向で現像装置70よりも下流側であり且つ感光体62の下側には、感光体62の外周面に形成されたトナー画像が転写される中間転写ベルト68が設けられている。中間転写ベルト68は、無端状であり、制御部20により回転駆動される駆動ロール61、中間転写ベルト68に張力を付与するための張力付与ロール63、中間転写ベルト68の裏面に接触して従動回転する複数の搬送ロール65、及び後述する二次転写位置において中間転写ベルト68の裏面に接触して従動回転する補助ロール69に巻き掛けられている。そして、中間転写ベルト68は、駆動ロール61が回転することにより、矢印−R方向に周回移動するようになっている。
【0027】
また、中間転写ベルト68を挟んで感光体62の反対側には、感光体62の外周面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト68に一次転写させる一次転写ロール67が設けられている。一次転写ロール67は、感光体62と中間転写ベルト68とが接触する位置から中間転写ベルト68の移動方向下流側に離れた位置で、中間転写ベルト68の裏面に接触している。そして、一次転写ロール67は、図示しない電源から通電されることにより、接地されている感光体62との電位差で感光体62のトナー画像を中間転写ベルト68に一次転写するようになっている。
【0028】
さらに、中間転写ベルト68を挟んで補助ロール69の反対側には、中間転写ベルト68上に一次転写されたトナー画像を記録用紙Pに二次転写させる二次転写ロール71が設けられており、二次転写ロール71と補助ロール69との間が記録用紙Pへトナー画像を転写する二次転写位置とされている。二次転写ロール71は、中間転写ベルト68の表面に接触している。そして、二次転写ロール71は、図示しない電源から通電されることにより、接地されている補助ロール69との電位差で中間転写ベルト68のトナー画像を記録用紙Pに二次転写するようになっている。
【0029】
また、中間転写ベルト68を挟んで駆動ロール61の反対側には、中間転写ベルト68の二次転写後の残留トナーを回収するクリーニング装置100が設けられている。クリーニング装置100では、クリーニングブレード106が中間転写ベルト68に接触してトナーを掻き取るようになっている。このクリーニング装置100のクリーニングブレード106及び二次転写ロール71は、各色のトナー画像が中間転写ベルト68に多重(一次)転写され且つ記録用紙P上に二次転写されるまで、中間転写ベルト68の外周面から離れるようになっている。
【0030】
さらに、中間転写ベルト68の周囲で張力付与ロール63と対向する位置には、中間転写ベルト68の表面に付されたマーク(図示省略)を検知することで中間転写ベルト68上の予め定めた基準位置を検出し、画像形成処理の開始タイミングの基準となる位置検出信号を出力する位置検出センサ83が設けられている。
【0031】
感光体62の回転方向で一次転写ロール67よりも下流側には、中間転写ベルト68に一次転写されずに感光体62の表面に残留した残留トナー等を清掃するクリーニング装置73が設けられている。
【0032】
図2に示すように、クリーニング装置73は、感光体62表面に接触する清掃部材の一例としてのクリーニングブレード73A及びブラシロール73Bにより残留トナー等を回収する構成となっている。回収された残留トナー等は、内部にオーガを備えるトナー送出装置73Cによってクリーニング装置73の外部に送り出される。また、感光体62の回転方向でクリーニング装置73の上流側(一次転写ロール67よりも下流側)には、感光体62の外周面に光を照射して除電を行う除電装置81が設けられている。除電装置81は、クリーニング装置73による残留トナー等の回収前に感光体62の外周面にバイアスを印加して除電することで静電気による付着力を低減し、残留トナー等の回収率を高めるためのものである。
【0033】
図1に示すように、二次転写ロール71によるトナー画像の二次転写位置は、前述の搬送路28の途中に設定されており、搬送路28における記録用紙Pの搬送方向(矢印Aで図示)で二次転写ロール71よりも下流側には、二次転写ロール71によってトナー画像が転写された記録用紙Pにトナー画像を定着させる定着装置80が設けられている。定着装置80は、記録用紙Pのトナー画像面側(上側)に配置され、通電により発熱する熱源を有する加熱ロール82と、加熱ロール82の下側に配置され記録用紙Pを加熱ロール82の外周面に向けて加圧する加圧ロール84とで構成されている。なお、搬送路28における記録用紙Pの搬送方向で定着装置80よりも下流側には、排紙部15又は反転部33へ向けて記録用紙Pを搬送する搬送ロール39が設けられている。
【0034】
一方、原稿読取装置56の下側で現像装置70よりも上側には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各トナーを収容するトナーカートリッジ78Y、78M、78C、78K、78E、78Fが水平方向に並んで交換可能に設けられている。
【0035】
なお、第1特別色E及び第2特別色Fは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の特別色(透明を含む)から選択され、または、選択されないようになっている。そして、現像装置70では、第1特別色E及び第2特別色Fが選択された場合はY、M、C、K、E、Fの6色での画像形成を行い、第1特別色E及び第2特別色Fが選択されない場合はY、M、C、Kの4色での画像形成を行うようになっている。
【0036】
なお、画像形成装置10には、装置本体10Aに対して開閉される開閉部10Bが、画像形成部14の右側面に設けられている。
【0037】
図2に示すように、現像装置70は、回転可能に支持された回転体86を備えている。回転体86は、その回転軸方向に沿って延びる回転軸部材86Aと、回転軸部材86Aの軸方向両端部にそれぞれ設けられ回転軸部材86Aの半径方向外側へ鍔状に張り出した鍔状部材86Bと、を備えて構成されている。
【0038】
2つの鍔状部材86Bの間の空間には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各トナー色にそれぞれ対応する現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fが、回転軸部材86Aの周方向に(図2における反時計回り方向にこの順番で)並んで配置されている。
【0039】
現像装置70では、モータ(図示省略)によって回転体86が中心角で60°ずつ矢印+R方向に回転することで、現像処理を行う現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fが切り替えられ、感光体62の外周面と対向するようになっている。なお、現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fは同様の構成となっているため、ここでは現像器72Yについて説明し、他の現像器72M、72C、72K、72E、72Fについては説明を省略する。
【0040】
現像器72Yは、本体となるケース部材76を有しており、ケース部材76内にトナーカートリッジ78Y(図1参照)からトナー供給路(図示省略)を経由して供給されるトナー及びキャリアから成る現像剤(図示省略)が充填されている。また、ケース部材76には、感光体62の外周面と対向して矩形状の開口部76Aが形成されており、開口部76Aには、外周面が感光体62の外周面と対向する現像ロール74が設けられている。現像ロール74は、ケース部材76に回転可能に支持されている。さらに、ケース部材76内で開口部76Aに近い部位には、現像ロール74により搬送される現像剤の層厚を規制するための板状の規制部材79が、開口部76Aの長手方向に沿って設けられている。
【0041】
現像ロール74は、回転可能に設けられた円筒状の現像スリーブ74Aと、現像スリーブ74Aの内側に固定された複数の磁極から成る磁性部材74Bと、で構成されている。現像ロール74では、現像スリーブ74Aが回転することで現像剤(キャリア)の磁気ブラシが形成されると共に、規制部材79で層厚が規制されることで、現像スリーブ74Aの外周面に現像剤層を形成するようになっている。そして、現像スリーブ74Aの外周面の現像剤層は、感光体62に対向する位置に搬送され、感光体62の外周面に形成された潜像(静電潜像)に応じたトナーを付着させて現像を行う。
【0042】
また、ケース部材76内には、螺旋状に形成された搬送ローラ77が2本回転可能に並列配置されており、この2本の搬送ローラ77が回転することで、ケース部材76内に充填された現像剤が、現像ロール74の軸方向(現像器72Yの長手方向)に循環搬送されるようになっている。なお、各現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fに設けられた6本の現像ロール74は、隣の現像ロール74との間隔が中心角60°となるように周方向に配置されており、現像器72の切り替えにより、次の現像ロール74が感光体62の外周面と対向するようになっている。
【0043】
次に、画像形成装置10における画像形成プロセスについて説明する。
【0044】
図1に示すように、画像形成装置10が作動すると、画像処理装置(図示省略)又は外部から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各色の画像データが露光装置66に順次出力される。このとき、一例として、現像装置70は、現像器72Y(図2参照)が感光体62の外周面と対向するように回転し保持されている。
【0045】
続いて、露光装置66から画像データに応じて出射された光は、帯電装置64により帯電された感光体62の外周面(表面)を露光し、感光体62の表面にはイエローの画像データに対応した静電潜像が形成される。さらに、感光体62の表面に形成された静電潜像は、現像器72Yによってイエローのトナー画像として現像される。そして、感光体62の表面のイエローのトナー画像は、一次転写ロール67によって中間転写ベルト68に転写される。
【0046】
続いて、図1に示すように、現像装置70が矢印+R方向に60°回転され、現像器72Mが感光体62の表面と対向する。そして、帯電、露光、現像の各工程が行われ、感光体62の表面のマゼンタのトナー画像は、一次転写ロール67によって中間転写ベルト68のイエローのトナー画像上に転写される。同様にして、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、及び第2特別色(F)のトナー画像が中間転写ベルト68上に順次多重転写される。
【0047】
一方、用紙収容部12から送り出され、搬送路28を搬送されてきた記録用紙Pは、位置合せロール38により、中間転写ベルト68への各トナー画像の多重転写とタイミングを合わせて二次転写位置に搬送される。そして、中間転写ベルト68上に多重転写されたトナー画像は、二次転写位置に搬送されてきた記録用紙P上に二次転写ロール71によって二次転写される。
【0048】
続いて、トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着装置80に向けて矢印A方向(図示の右方向)に搬送される。そして、定着装置80では、トナー画像が加熱ロール82及び加圧ロール84によって加熱、加圧されることで記録用紙Pに定着される。さらに、トナー画像が定着された記録用紙Pは、一例として、排紙部15に排出される。なお、記録用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置80で表面に画像定着を行った後、記録用紙Pは、反転部33に送り込まれて反転し、二次転写位置に搬送される。そして、この記録用紙Pの裏面に対して、画像形成及び定着が行われる。
【0049】
(プロセスカートリッジについて)
図2に示すように、感光体62と帯電装置64とクリーニング装置73と除電装置81とは像保持体ユニットの一例としてのプロセスカートリッジ110として一体化されている。そして、プロセスカートリッジ110は画像形成装置10の装置本体10A(図1参照)に対して着脱(交換)可能とされている。
【0050】
プロセスカートリッジ110は不揮発性のメモリ112を内部に有しており、メモリ112にはそのプロセスカートリッジ110が製造された日時に関する情報およびそのプロセスカートリッジ110が未使用(新品)であるか否か判断するための情報などのプロセスカートリッジ110に関する各種の情報が記憶されている。
【0051】
未使用(新品)のプロセスカートリッジ110について説明すると、未使用(新品)のプロセスカートリッジ110においては、クリーニング装置73のクリーニングブレード73Aの感光体62と接触する部位にはトナーが未だ介在しない状態にある。この状態では、クリーニングブレード73Aと感光体62との摺動抵抗が大きく、感光体62は回転不能であるか、あるいは無理に感光体62が回転されるとクリーニングブレード73Aが感光体62に対してタックする(捲り返る)。
【0052】
このため、未使用(新品)のプロセスカートリッジ110においては、初回の画像形成プロセスによりクリーニングブレード73Aの感光体62と接触する部位に残留トナーが介在するまでの初期段階において感光体62の回転が円滑となるように、図3に示すように、クリーニングブレード73Aの感光体62と接触する部位としてのエッジ部114には、PMMA(ポリメタルメタアフリレート)などの潤滑剤116が予め塗布(介在)されている。
【0053】
一方、クリーニングブレード73Aはゴムなどの弾性材から構成されており、感光体62の表面を圧接する状態とされている。このため、クリーニングブレード73Aと感光体62との間で圧接力を受けている潤滑剤116は、感光体62に対しての付着力が強くなる。この付着力の強くなった潤滑剤116の中でも付近よりも相対的に付着力の強い潤滑剤116は、感光体の初めの1回ないしは2回の回転においてクリーニングブレード73Aのエッジ部114を所々ですり抜ける。そしてエッジ部114をすり抜けるに際しては、潤滑剤116は感光体62の表面に押し付けられることから、感光体62の初めの1回ないしは2回の回転で潤滑剤116が感光体62の周方向において筋状に付着することとなる。この状態のままで画像形成プロセスを実行すると、筋状の画像欠陥が生じることとなる。
【0054】
なお、感光体62が表面平滑性の優れた表面コート層(例えば平均粗さRaが0.05μm以下、十点平均粗さRzが0.25μm以下の表面平滑性を備える、脱水縮合反応による架橋型オーバーコート層)を有する場合、潤滑剤116のエッジ部114におけるすり抜けが起こり易く、この種の画像欠陥は顕著なものとなる。
【0055】
そこで、本実施形態の画像形成装置10では、未使用(新品)のプロセスカートリッジ110が装着されている場合、画像形成プロセスを実行する前に感光体62を所要の回数だけ空回しし、クリーニングブレード73Aによって感光体62の表面を所要の時間だけ清掃することで、筋状に付着してしまった潤滑剤116を除去するようにした。それでも、プロセスカートリッジが製造されてからの経過時間が短い場合には、筋状の潤滑剤116の絶対的な付着力は弱く、通常の画像形成準備シーケンスにおける感光体62の数回(例えば3回)の空回しによる清掃でも除去可能である。従って、本実施形態の画像形成装置10では、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間に応じて感光体62の表面を清掃するようにした。
【0056】
以下、具体的に説明する。図4は、制御部20(図1参照)で実行されるプログラムのフロー・チャートである。このプログラムは画像形成装置10の電源がオンされた後、予め定められた時間(例えば100msec)毎に実行される。このプログラムは制御部20のROMに予め記憶させておいてもよいし、例えばコンパクトディスクやUSBメモリなどの携帯可能な記録媒体に記憶させたものを制御部20で読み込むようにしてもよい。
【0057】
先ずステップS10において画像形成指示が有ったか否か判断する。ステップS10において否定される場合はそのままこのプログラムを終了する一方、ステップS10において肯定される場合はステップS12に進む。
【0058】
ステップS12においては、プロセスカートリッジ110の情報を読み込む。具体的には、プロセスカートリッジ110のメモリ112にアクセスし、プロセスカートリッジ110の製造日時t0とプロセスカートリッジ110の使用状態に関するフラグfを読み込む。フラグfは、その値が0である場合、プロセスカートリッジ110が未使用(新品)であることを示し、その値が1である場合、プロセスカートリッジ110が未使用(新品)でないことを示す。なお、フラグfの値は、未使用(新品)のプロセスカートリッジ110の感光体62が一定回数(例えば2回)回転した場合に制御部20によって0から1への書き換えられるものとする。
【0059】
次いでステップS14に進み、プロセスカートリッジ110が未使用品(新品)であるか否か(未使用(新品)フラグfの値が0であるか、1であるか)判断する。ステップS14において否定される場合は後述するステップS22までスキップする一方、ステップS14において肯定される場合は次のステップS16に進む。
【0060】
ステップS16においては、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tを算出(取得)する。具体的には、制御部20のタイマーによる現在日時t1とプロセスカートリッジ110の製造日時t0とを比較演算(t1−t0)することにより、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tを算出(取得)する。
【0061】
次いでステップS18に進み、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tが予め定められた時間T1(例えば120時間(5日間))以上であるか否か判断する。ステップS18において否定される場合は後述するステップS22までスキップする一方、ステップS18において肯定される場合は次のステップS20に進む。
【0062】
ステップS20においては、リフレッシュモードを実行する。リフレッシュモードとは、前述したように、画像形成プロセスを実行する前に感光体62を所要の回数だけ空回しし、クリーニングブレード73Aによって感光体62の表面を所要の時間だけ清掃することで、筋状に付着してしまった潤滑剤116(画像形成準備シーケンスで除去しきれない分の潤滑剤116)を除去するモードである。
【0063】
次いでステップS22に進み、画像形成準備シーケンスを実行する。画像形成準備シーケンスでは、トナー濃度の調整、現像位置合わせおよび中間転写ベルト68との位置合わせなどのために感光体62が数回(例えば3回)空回しされる。
【0064】
次いでステップS24に進み、画像形成プロセスを実行し、プログラムを終了する。
【0065】
図5は、リフレッシュモードにおいて行われる感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))とプロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tとの関係を示すグラフである。
【0066】
図5に示すように、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tが時間T1(例えば120時間(5日間))以上である場合に、リフレッシュモード(感光体62の空回し)を実行する。そして、リフレッシュモード(感光体62の空回し)を実行するに際しては、時間T2(例えば480時間(20日間))までは、経過時間Tが長いほど感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を増加させる。なお、経過時間Tが時間T2を超える場合は感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))をそれ以上増加させずに一定とする。
【0067】
経過時間Tが時間T1以上である場合にリフレッシュモード(感光体62の空回し)を実行するのは、経過時間Tが時間T1未満であれば、前述したように画像形成準備シーケンスにおける感光体62の数回(例えば3回)の空回しによる清掃によって筋状の潤滑剤116が除去可能であるからである。また、経過時間Tが時間T1から時間T2までの場合に経過時間Tが長いほど感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を増加させるのは、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tが長いほど筋状の潤滑剤116の絶対的な付着力が強くなるためである。なお、経過時間Tが時間T2を越える場合には、それ以上筋状の潤滑剤116の絶対的な付着力が強くならないため、感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))をそれ以上増加させずに一定としている。
【0068】
このように、感光体62の表面に付着する潤滑剤116が的確に除去されるように、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tに応じてリフレッシュモードを実行している。それにより、感光体62が過度に清掃されることによる感光体62の摩耗が抑制される。
【0069】
図6は、リフレッシュモードの別の実施態様であって、リフレッシュモードにおいてトナー(現像剤)を感光体62の表面に導入する場合における感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))とプロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tとの関係を示すグラフである。
【0070】
図6に示すように、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tが時間T1(例えば120時間(5日間))以上である場合に、リフレッシュモード(感光体62の空回し)を実行する。そして、リフレッシュモード(感光体の空回し)を実行するに際しては、現像装置70からトナーを感光体62の表面に導入し、クリーニングブレード73Aの感光体62と接触するエッジ部114にトナーを介在させ、クリーニングブレード73Aによる潤滑剤116を感光体62の表面から除去する能力を増加させる。そのため、時間T2(例えば480時間(20日間))までは、経過時間Tが長いほど感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を増加させるが、その増加の程度は、トナーを導入しない場合(図5)に比べて、小さく設定する。なお、現像装置70から導入するトナーの量は、感光体62の表面を10%覆う程度(エリアカバレッジ10%程度)とする。現像装置70から導入するトナーはいずれの色であってもよい。
【0071】
このように、リフレッシュモード(感光体の空回し)を実行するに際してトナーを導入する場合は、トナーを導入しない場合(図5)に比べて、感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を減少させられる。従って、リフレッシュモード(感光体62の空回し)の実行時間が短縮され、その結果として感光体62の摩耗が抑制される。
【0072】
なお、経過時間Tが時間T2を超える場合は、トナーを導入しない場合(図5)と同様、感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))をそれ以上増加させずに一定とする。
【0073】
また、リフレッシュモード(感光体の空回し)の別の実施態様として、図7に示すように、経過時間Tが時間T1から時間T3(例えば240時間(10日間))までの場合には、トナーを導入せず、経過時間Tが長いほど感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を比較的大きく増加させ、経過時間Tが時間T3から時間T2までの場合には、トナーを導入し、経過時間Tが長いほど感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を比較的小さく増加させるようにしてもよい。
【0074】
また、リフレッシュモード(感光体の空回し)の別の実施態様として、図8に示すように、経過時間Tが時間T1から時間T4(例えば288時間(12日間))までの場合には、トナーを導入せず、感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を100回転とし、経過時間Tが時間T4から時間T2までの場合には、感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を100回転としつつトナーを導入し、経過時間Tが時間T2以降はトナーを導入しつつ感光体62の空回しの回数(感光体回転数(清掃時間))を200回転とするようにしてもよい。
【0075】
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置10においては、画像形成装置10の装置本体10Aに装着されているプロセスカートリッジ110が未使用(新品)であるか否か判断し(S14)、プロセスカートリッジ110が製造されてからの経過時間Tを算出(取得)し(S16)、プロセスカートリッジ110が未使用であると判断されると共に経過時間Tが時間T1以上である場合、リフレッシュモードを実行する(S20)ことで、そうでない場合に比べて、クリーニングブレード73Aによる潤滑剤116を感光体62の表面から除去する除去能力を増加させるように構成した。
【0076】
従って、未使用(新品)のプロセスカートリッジ110が画像形成装置10の装置本体10Aに装着された場合、感光体62の表面に付着する潤滑剤116を的確に除去することが可能となり、感光体62が過度に清掃されることによる感光体62の摩耗が抑制される。
【0077】
また、クリーニングブレード73Aによる感光体62の表面を清掃する清掃時間を増加させることで、クリーニングブレード73Aによる潤滑剤116を感光体62の表面から除去する除去能力を増加させるように構成した。従って、簡易な構成により、クリーニングブレード73Aによる潤滑剤116を感光体62の表面から除去する除去能力を増加させられる。
【0078】
また、経過時間Tが長いほど、クリーニングブレード73Aによる感光体62の表面を清掃する清掃時間を増加させるように構成した。従って、感光体62の表面に付着する潤滑剤116を一層的確に除去でき、感光体62が過度に清掃されることによる感光体62の摩耗が一層抑制される。
【0079】
また、トナーをクリーニングブレード73Aの感光体62と接触するエッジ部114に介在させるように構成した。従って、簡易な構成により、クリーニングブレード73Aによる潤滑剤116を感光体62の表面から除去する除去能力を増加させられる。
【0080】
また、制御部20にプログラムを実行させることで、上記構成を実現した。従って、上記構成をソフトウェアで実現させられる。
【0081】
なお、上記においては、リフレッシュモードを実行した後に画像形成準備シーケンスを実行するように構成したが、画像形成準備シーケンスを実行した後にリフレッシュモードを実行するように構成してもよい。
【0082】
また、プロセスカートリッジ110は感光体62と帯電装置64とクリーニング装置73と除電装置81とが一体化されているものとして説明したが、帯電装置64および除電装置81は別体であってもよい。
【0083】
また、ロータリ式の画像形成装置10を例に挙げて説明したが、タンデム式の画像形成装置であっても本発明を実施可能である。タンデム式の場合、リフレッシュモードを実行するプロセスカートリッジに対応する一次転写ロールを感光体からリトラクトさせた上で、リフレッシュモードを実行する。それにより、リフレッシュモードを実行する必要がないプロセスカートリッジの感光体が空回しされることが防止される。
【符号の説明】
【0084】
10 画像形成装置
10A 装置本体
62 感光体(像保持体の一例)
64 帯電装置
66 露光装置
67 一次転写ロール
68 中間転写ベルト
70 現像装置
72 現像器
73 クリーニング装置
73A クリーニングブレード(清掃部材の一例)
73B ブラシロール
73C トナー送出装置
81 除電装置
110 プロセスカートリッジ(像保持体ユニットの一例)
112 メモリ
114 エッジ部
116 潤滑剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転されると共に像を保持する像保持体と、前記像保持体に接触されて前記像保持体の回転によって前記像保持体の表面を清掃する清掃部材と、を備え、画像形成装置本体に着脱自在とされると共に、未使用の状態において前記清掃部材の前記像保持体と接触する部位に潤滑剤が介在されている像保持体ユニットと、
前記画像形成装置本体に装着されている前記像保持体ユニットが未使用であるか否か判断する判断手段と、
前記像保持体ユニットが製造されてからの経過時間を取得する取得手段と、
前記判断手段によって前記像保持体ユニットが未使用であると判断されると共に前記取得手段によって取得された経過時間が予め定められた時間以上である場合、そうでない場合に比べて、前記清掃部材による前記潤滑剤を前記像保持体の表面から除去する除去能力を増加させる除去能力増加手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記除去能力増加手段は、前記清掃部材による前記像保持体の表面を清掃する清掃時間を増加させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記除去能力増加手段は、前記取得手段によって取得された経過時間が長いほど、前記清掃部材による前記像保持体の表面を清掃する清掃時間を増加させる請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記除去能力増加手段は、前記像保持体の像を現像するための現像剤を前記清掃部材の前記像保持体と接触する部位に介在させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1に記載の判断手段、取得手段および除去能力増加手段として実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−19995(P2013−19995A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151824(P2011−151824)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】