説明

画像形成装置

【課題】 遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 通常状態と、通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態との少なくとも2つの状態を有しているMFP20は、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる命令である省エネ状態移行命令をMFP20の外部のPCから受信するネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gと、MFP20の電源を管理する電源管理部21aとを備えており、電源管理部21aは、ネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gによって受信された省エネ状態移行命令に従ってMFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態に移行することができる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態に移行することができる画像形成装置として、画像形成装置の各構成ユニットに電力を供給する主電源と、主電源をオンにするための電力を主電源に供給するサブ電源とを備えており、主電源は、画像形成装置の画像形成動作が終了してから未使用状態のまま予め設定された時間が経過した場合、または、画像形成装置のメインスイッチがオフになった場合、画像形成装置の各構成ユニットへの電力供給を停止することによって、通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態に移行するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−290397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像形成装置は、利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行する場合、利用者によってメインスイッチがオフにされる必要があるので、遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成装置は、通常状態と、前記通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態との少なくとも2つの状態を有している画像形成装置であって、前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させる命令である省エネ状態移行命令を前記画像形成装置の外部の装置から受信する命令受信手段と、前記画像形成装置の電源を管理する電源管理手段とを備えており、前記電源管理手段は、前記命令受信手段によって受信された前記省エネ状態移行命令に従って前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させることを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の画像形成装置は、外部の装置から受信した省エネ状態移行命令に従って通常状態から省エネ状態に移行するので、外部の装置を使用する遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができる。
【0008】
また、本発明の画像形成装置の前記省エネ状態は、前記外部の装置からの命令による前記画像形成装置の前記通常状態への復帰が不可能な状態であっても良い。
【0009】
この構成により、本発明の画像形成装置は、省エネ状態が外部の装置からの命令による画像形成装置の通常状態への復帰が可能な状態である場合と比較して、エネルギーの消費が少ない省エネ状態に移行することができる。
【0010】
本発明の画像形成装置用プログラムは、通常状態と、前記通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態との少なくとも2つの状態を有している画像形成装置によって実行される画像形成装置用プログラムであって、前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させる命令である省エネ状態移行命令を前記画像形成装置の外部の装置から受信する命令受信ステップと、前記画像形成装置の電源を管理する電源管理ステップとを前記画像形成装置に実行させ、前記電源管理ステップは、前記命令受信ステップによって受信された前記省エネ状態移行命令に従って前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させるステップであることを特徴とする。
【0011】
この構成により、本発明の画像形成装置用プログラムを実行する画像形成装置は、外部の装置から受信した省エネ状態移行命令に従って通常状態から省エネ状態に移行するので、外部の装置を使用する遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の画像形成装置は、遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係るネットワークシステムのブロック図である。
【図2】図1に示すMFPのブロック図である。
【図3】図2に示す制御部の機能を説明する図である。
【図4】図1に示すPCのブロック図である。
【図5】図1に示すネットワークシステムのソフトウェアの一例の階層図である。
【図6】図2に示すMFPの操作部から入力された指示に従った省エネ状態への移行を示すシーケンス図である。
【図7】図4に示すPCの操作部から入力された指示に従った省エネ状態への移行を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0015】
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成について説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム10のブロック図である。
【0017】
図1に示すように、ネットワークシステム10は、画像形成装置であるMFP(Multifunction Peripheral)20と、MFP20の外部の装置としてのPC(Personal Computer)30とを備えている。MFP20およびPC30は、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能に接続されている。
【0018】
図2は、MFP20のブロック図である。
【0019】
図2に示すように、MFP20は、MFP20全体を制御する制御部21と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶デバイスである記憶部22と、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部23と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部24と、用紙に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター25と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー26と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部27と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部28とを備えている。
【0020】
MFP20は、通常状態と、通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態との2つの状態を有している。ここで、省エネ状態は、電源をオフにすることによって、PC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が不可能な状態である。
【0021】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部22に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0022】
記憶部22は、MFP20用のプログラムである画像形成装置用プログラム22aを記憶している。
【0023】
なお、画像形成装置用プログラム22aは、MFP20の製造段階でMFP20にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体から、または、ネットワーク11上からMFP20に追加でインストールされても良い。
【0024】
図3は、制御部21の機能を説明する図である。
【0025】
図2および図3に示すように、制御部21は、記憶部22に記憶されている画像形成装置用プログラム22aを実行することによって、MFPの電源を管理する電源管理手段としての電源管理部21a、MFP20が通常状態から省エネ状態に移行するためのタイマーを設定する命令であるタイマー設定命令を操作部23から受け付ける操作部用タイマー設定インターフェイス21b、ネットワーク通信部28を介してタイマー設定命令をPC30から受信するネットワーク通信部用タイマー設定インターフェイス21c、MFP20がタイマーによって通常状態から省エネ状態に移行することを禁止する条件である禁則を設定する命令である禁則設定命令を操作部23から受け付ける操作部用禁則設定インターフェイス21d、ネットワーク通信部28を介して禁則設定命令をPC30から受信するネットワーク通信部用禁則設定インターフェイス21e、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる命令である省エネ状態移行命令を操作部23から受け付ける操作部用省エネ状態移行インターフェイス21f、ネットワーク通信部28を介して省エネ状態移行命令をPC30から受信する命令受信手段としてのネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21g、MFP20が通常状態から省エネ状態に移行するためのタイマーの設定を電源管理部21aに指示するタイマー設定API(Application Program Interface)21h、禁則の設定を電源管理部21aに指示する禁則設定API21i、および、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることを電源管理部21aに指示する省エネ状態移行API21jとして機能する。
【0026】
図4は、PC30のブロック図である。
【0027】
図4に示すように、PC30は、PC30全体を制御する制御部31と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部32と、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部33と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部34と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部35とを備えている。
【0028】
制御部31は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMや記憶部32に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0029】
制御部31は、記憶部32に記憶されているユーティリティーソフトウェアを実行することによって、操作部33から入力された指示に従ってタイマー設定命令をネットワーク通信部35を介してMFP20に送信するタイマー設定部31a、操作部33から入力された指示に従って禁則設定命令をネットワーク通信部35を介してMFP20に送信する禁則設定部31b、および、操作部33から入力された指示に従って省エネ状態移行命令をネットワーク通信部35を介してMFP20に送信する省エネ状態移行部31cとして機能する。
【0030】
図5は、ネットワークシステム10のソフトウェアの一例の階層図である。
【0031】
図5に示すように、MFP20は、OS(Operating System)41と、コピー、FAX、プリント、スキャン、電源OFFなどのMFP20の各種の機能を実行するためのコントローラーアプリケーション42と、PC30のユーティリティーソフトウェア39からの指示を受けることができるWSDL(Web Services Description Language)43と、コントローラーアプリケーション42およびWSDL43を接続するAPI44と、OS41上で動作するJavaプラットフォーム45と、Javaプラットフォーム45上で動作するJavaアプリケーション46と、操作部23からの操作を受け付けて表示部24に表示を行うWebブラウザー47とを備えている。Javaプラットフォーム45は、API44およびJavaアプリケーション46を接続するJava API45aを備えている。
【0032】
Webブラウザー47は、PC30のユーティリティーソフトウェア39からの指示を受けることができる。したがって、PC30のユーティリティーソフトウェア39は、WSDL43、API44を順に経由してコントローラーアプリケーション42に指示を与えることができるだけでなく、Webブラウザー47、Javaアプリケーション46、Java API45a、API44を順に経由してコントローラーアプリケーション42に指示を与えることができる。
【0033】
なお、上述した電源管理部21aは、コントローラーアプリケーション42の一例である。
【0034】
また、上述した操作部用タイマー設定インターフェイス21b、操作部用禁則設定インターフェイス21dおよび操作部用省エネ状態移行インターフェイス21fは、それぞれJava API45aの一例である。
【0035】
また、上述したネットワーク通信部用タイマー設定インターフェイス21c、ネットワーク通信部用禁則設定インターフェイス21eおよびネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gは、それぞれWSDL43の一例である。
【0036】
また、上述したタイマー設定API21h、禁則設定API21iおよび省エネ状態移行API21jは、それぞれAPI44の一例である。
【0037】
また、上述したタイマー設定部31a、禁則設定部31bおよび省エネ状態移行部31cは、それぞれユーティリティーソフトウェア39の一例である。
【0038】
次に、ネットワークシステム10の動作について説明する。
【0039】
<MFP20の操作部23から入力された指示に従った省エネ状態への移行>
図6は、MFP20の操作部23から入力された指示に従った省エネ状態への移行を示すシーケンス図である。
【0040】
図6に示すように、利用者がMFP20の操作部23から省エネ状態移行命令を入力すると(S101)、MFP20の操作部用省エネ状態移行インターフェイス21fは、操作部23から入力された省エネ状態移行命令を受け付けて、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることを省エネ状態移行API21jに指示する(S102)。
【0041】
省エネ状態移行API21jは、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることが操作部用省エネ状態移行インターフェイス21fから指示されると、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることを電源管理部21aに指示する(S103)。
【0042】
そして、電源管理部21aは、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることが省エネ状態移行API21jから指示されると、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる一連の処理を実行する(S104)。
【0043】
<PC30の操作部33から入力された指示に従った省エネ状態への移行>
図7は、PC30の操作部33から入力された指示に従った省エネ状態への移行を示すシーケンス図である。
【0044】
図7に示すように、利用者がPC30の操作部33から省エネ状態移行命令を入力すると(S121)、PC30の省エネ状態移行部31cは、操作部33から入力された省エネ状態移行命令を受け付けて、MFP20に省エネ状態移行命令を送信する(S122)。
【0045】
そして、MFP20のネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gは、ネットワーク通信部28を介して省エネ状態移行命令をPC30から受信して、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることを省エネ状態移行API21jに指示する(S123)。
【0046】
省エネ状態移行API21jは、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることがネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gから指示されると、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることを電源管理部21aに指示する(S124)。
【0047】
そして、電源管理部21aは、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させることが省エネ状態移行API21jから指示されると、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる一連の処理を実行する(S125)。すなわち、電源管理部21aは、ネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gによって受信された省エネ状態移行命令に従ってMFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる。
【0048】
<タイマーの設定>
利用者がMFP20の操作部23からタイマー設定命令を入力すると、操作部用タイマー設定インターフェイス21bおよびタイマー設定API21hが図6に示す操作部用省エネ状態移行インターフェイス21fおよび省エネ状態移行API21jと同様に動作するので、電源管理部21aは、タイマー設定命令に従ってタイマーを設定する。
【0049】
また、利用者がPC30の操作部33からタイマー設定命令を入力すると、タイマー設定部31a、ネットワーク通信部用タイマー設定インターフェイス21cおよびタイマー設定API21hが図7に示す省エネ状態移行部31c、ネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gおよび省エネ状態移行API21jと同様に動作するので、電源管理部21aは、タイマー設定命令に従ってタイマーを設定する。
【0050】
例えば、タイマーは、MFP20が利用者によって最後に利用されてからの経過時間であっても良い。MFP20が利用者によって最後に利用されてからの経過時間がタイマーとして設定されている場合、電源管理部21aは、MFP20が利用者によって最後に利用されてから設定時間が経過したときに、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる。
【0051】
また、タイマーは、時刻であっても良い。タイマーとして時刻が設定されている場合、電源管理部21aは、MFP20の内蔵の時計が設定時刻になったときに、MFP20を通常状態から省エネ状態に移行させる。
【0052】
<禁則の設定>
利用者がMFP20の操作部23から禁則設定命令を入力すると、操作部用禁則設定インターフェイス21dおよび禁則設定API21iが図6に示す操作部用省エネ状態移行インターフェイス21fおよび省エネ状態移行API21jと同様に動作するので、電源管理部21aは、禁則設定命令に従って禁則を設定する。
【0053】
また、利用者がPC30の操作部33から禁則設定命令を入力すると、禁則設定部31b、ネットワーク通信部用禁則設定インターフェイス21eおよび禁則設定API21iが図7に示す省エネ状態移行部31c、ネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gおよび省エネ状態移行API21jと同様に動作するので、電源管理部21aは、禁則設定命令に従って禁則を設定する。
【0054】
例えば、禁則は、MFP20にネットワークケーブルが繋がっているという条件であっても良い。MFP20にネットワークケーブルが繋がっているという条件が禁則として設定されている場合、電源管理部21aは、MFP20にネットワークケーブルが繋がっているときに、MFP20をタイマーの設定に従って通常状態から省エネ状態に移行させることはない。
【0055】
また、禁則は、MFP20にFAXボードが設置されているという条件であっても良い。MFP20にFAXボードが設置されているという条件が禁則として設定されている場合、電源管理部21aは、MFP20にFAXボードが設置されているときに、MFP20をタイマーの設定に従って通常状態から省エネ状態に移行させることはない。
【0056】
以上に説明したように、MFP20は、PC30から受信した省エネ状態移行命令に従って通常状態から省エネ状態に移行するので、PC30を使用する遠隔地の利用者の指示に従って通常状態から省エネ状態に移行することができる。
【0057】
MFP20は、省エネ状態がPC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が不可能な状態であるので、省エネ状態がPC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が可能な状態である場合と比較して、エネルギーの消費が少ない省エネ状態に移行することができる。
【0058】
MFP20は、省エネ状態がPC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が不可能な状態であるので、PC30の操作部33から入力された指示に従って省エネ状態に移行したとしても、MFP20の操作部23から入力された指示によってのみ通常状態に復帰することができる。
【0059】
なお、MFP20は、PC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が不可能な省エネ状態に代えて、または、PC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が不可能な省エネ状態に加えて、PC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が可能な省エネ状態になることができるようになっていても良い。
【0060】
MFP20は、複数の省エネ状態になることができる場合、省エネ状態毎に省エネ状態移行命令を区別することによって、MFP20の操作部23またはPC30の操作部33からの利用者の指示に従って任意の省エネ状態に移行することができる。
【0061】
MFP20は、PC30からの命令によるMFP20の通常状態への復帰が可能な省エネ状態になった場合、MFP20の操作部23から入力された指示によってだけではなく、PC30の操作部33から入力された指示によっても、通常状態に復帰することができる。
【0062】
なお、MFP20は、タイマー設定命令を受け付けるインターフェイスとして、操作部用タイマー設定インターフェイス21bおよびネットワーク通信部用タイマー設定インターフェイス21cという2つのインターフェイスを備えているが、3つ以上のインターフェイスを備えるようになっていても良い。インターフェイスの実現手段としては、WSDL43、Java API45aなどが挙げられる。インターフェイスは、実現手段の種類だけ必要である。MFP20は、タイマー設定命令を受け付けるインターフェイスを幾つ備えていたとしても、1つのタイマー設定API21hで対応することができる。
【0063】
また、MFP20は、禁則設定命令を受け付けるインターフェイスとして、操作部用禁則設定インターフェイス21dおよびネットワーク通信部用禁則設定インターフェイス21eという2つのインターフェイスを備えているが、3つ以上のインターフェイスを備えるようになっていても良い。インターフェイスの実現手段としては、WSDL43、Java API45aなどが挙げられる。インターフェイスは、実現手段の種類だけ必要である。MFP20は、禁則設定命令を受け付けるインターフェイスを幾つ備えていたとしても、1つの禁則設定API21iで対応することができる。
【0064】
また、MFP20は、省エネ状態移行命令を受け付けるインターフェイスとして、操作部用省エネ状態移行インターフェイス21fおよびネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス21gという2つのインターフェイスを備えているが、3つ以上のインターフェイスを備えるようになっていても良い。インターフェイスの実現手段としては、WSDL43、Java API45aなどが挙げられる。インターフェイスは、実現手段の種類だけ必要である。MFP20は、省エネ状態移行命令を受け付けるインターフェイスを幾つ備えていたとしても、1つの省エネ状態移行API21jで対応することができる。
【0065】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良い。
【0066】
本発明の外部の装置は、本実施の形態においてPCであるが、PC以外の装置であっても良い。
【符号の説明】
【0067】
20 MFP(画像形成装置)
21a 電源管理部(電源管理手段)
21g ネットワーク通信部用省エネ状態移行インターフェイス(命令受信手段)
22a 画像形成装置用プログラム
30 PC(外部の装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常状態と、前記通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態との少なくとも2つの状態を有している画像形成装置であって、
前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させる命令である省エネ状態移行命令を前記画像形成装置の外部の装置から受信する命令受信手段と、前記画像形成装置の電源を管理する電源管理手段とを備えており、
前記電源管理手段は、前記命令受信手段によって受信された前記省エネ状態移行命令に従って前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記省エネ状態は、前記外部の装置からの命令による前記画像形成装置の前記通常状態への復帰が不可能な状態であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
通常状態と、前記通常状態よりエネルギーの消費が少ない省エネ状態との少なくとも2つの状態を有している画像形成装置によって実行される画像形成装置用プログラムであって、
前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させる命令である省エネ状態移行命令を前記画像形成装置の外部の装置から受信する命令受信ステップと、前記画像形成装置の電源を管理する電源管理ステップとを前記画像形成装置に実行させ、
前記電源管理ステップは、前記命令受信ステップによって受信された前記省エネ状態移行命令に従って前記画像形成装置を前記通常状態から前記省エネ状態に移行させるステップであることを特徴とする画像形成装置用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−29737(P2013−29737A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166820(P2011−166820)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】