説明

画像形成装置

【課題】大滴、中滴吐出後の次の駆動周期における小滴の滴速度や滴量のばらつきを低減する。
【解決手段】記録ヘッドから大きさの異なる大滴、中滴、小滴を選択的に吐出させることが可能であり、駆動波形Pvは、大滴を吐出させる駆動波形の最後に配置された駆動パルスP5を含む3つ以上の駆動パルスP1〜P5を有し、かつ、個別液室の固有振動周期をTcとするとき、小滴を吐出させる駆動パルスP2を、駆動波形Pvの出力開始時点から2Tcないし4Tcの範囲内で出力する波形である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
【0003】
このような画像形成装置における液体吐出ヘッドに駆動方法として、駆動信号発生部で、一印刷周期内にノズルから液滴を吐出させる複数の駆動パルスP1、P3〜P7と、液滴を吐出させずにメニスカスを振動させる微駆動パルスP2とを有する駆動信号を発生し、ノズルのメンテナンスを行うとともに、駆動パルスP1、P3〜P7に、加圧室内で液体を共振させて液滴を吐出させる共振駆動パルスと、加圧室内で液体を共振させずに液滴を吐出させる非共振駆動パルスを有し、大ドットや中ドットの液滴を形成するものが知られている(特許文献1)。
【0004】
また、定常容積の圧力室を膨張させる第1膨張要素P1と、当該第1膨張要素によって膨張した圧力室を収縮させることで液滴を吐出させる第1吐出要素P3と、当該第1吐出要素によって収縮された圧力室を再度膨張させる第2膨張要素P5と、当該第2膨張要素によって膨張された圧力室を収縮する第2収縮要素P7とを含む駆動パルスを発生し、第1吐出要素の始端から第2収縮要素の終端までの時間tを、圧力室内の液体の固有振動周期Tcの1/2〜1の範囲内に設定したものが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−182061号公報
【特許文献2】特開2008−037027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、例えば、大滴、中滴、小滴のよるに大きなことなる複数の液滴を吐出させる場合、大滴や中滴を吐出させた後、次の駆動周期(印刷周期)で小滴を吐出させると、吐出直後の小滴は、運動エネルギーが小さいためノズルのメニスカスの振動の影響を受けやすくなり、大滴や中滴を吐出した直後の小滴の速度や滴量が変化する(ばらつく)という課題がある。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、小さな滴の滴速度や滴量のばらつきを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、複数の前記個別液室に液体を供給する共通液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する記録ヘッドと、
1駆動周期ごとに、少なくとも4つ以上の駆動パルスを時系列で含む駆動波形を生成出力する駆動波形生成手段と、
前記駆動波形生成手段から出力された前記駆動波形に含まれる複数の駆動パルスのうちの所要の1又は2以上の駆動パルスを選択して前記記録ヘッドの前記圧力発生手段に与える手段と、を有し、
前記選択手段で前記駆動パルスを選択することで、前記記録ヘッドから大きさの異なる3種類以上の液滴を選択的に吐出させることが可能であり、
前記駆動波形は、
最も大きな液滴を吐出させる、前記駆動波形の最後に配置された駆動パルスを含む3つ以上の駆動パルスを有し、かつ、
前記個別液室の固有振動周期をTcとするとき、最も小さな液滴を吐出させる駆動パルスを、前記駆動波形の出力開始時点から2Tcないし4Tcの範囲内で出力する
波形である
構成とした。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、小さな滴の滴速度や滴量のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。
【図2】同機構部の要部平面説明図である。
【図3】同画像形成装置の記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例を示す液室長手方向の断面説明図である。
【図4】同じく滴吐出動作の説明に供する断面説明図である。
【図5】同画像形成装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。
【図6】同制御部の印刷制御部及びヘッドドライバの一例を示すブロック説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態における駆動波形を説明する説明図である。
【図8】同駆動波形の選択例と吐出される滴の大きさとの関係を説明する説明図である。
【図9】サテライト滴の長さの説明に供する説明図である。
【図10】図11のサテライト滴の長さの測定に用いた駆動波形を説明する説明図である。
【図11】サテライト滴の長さの測定結果の説明に供する説明図である。
【図12】小滴用の駆動パルスの配置位置の説明に供する駆動例の説明図である。
【図13】図12における時間Txと滴速度の測定結果の一例を説明する説明図である。
【図14】図12における時間Td1と時間Txと滴速度の測定結果の一例を説明する説明図である。
【図15】中滴用の駆動パルスの配置位置の説明得に供する説明図である。
【図16】図15の時間Td2と中滴によるスジの発生レベルの測定結果の一例を示す説明図である。
【図17】小滴用駆動パルスと中滴用駆動パルス及び大滴用駆動パルスの位置関係の説明に供する説明図である。
【図18】本発明の第2実施形態における駆動波形を説明する説明図である。
【図19】本発明の第3実施形態における駆動波形を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
【0012】
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
【0013】
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
【0014】
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、記録ヘッド34としては、1つのノズル面に複数のノズルを並べた各色のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
【0015】
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部としてのヘッドタンク35a、35b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。このヘッドタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
【0016】
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
【0017】
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
【0018】
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
【0019】
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
【0020】
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
【0021】
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク99が装置本体に対して交換可能に装着される。
【0022】
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
【0023】
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
【0024】
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターンで帯電され、この帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
【0025】
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
【0026】
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
【0027】
次に、記録ヘッド34を構成している液体吐出ヘッドの一例について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4は同ヘッドの液室長手方向(ノズル配列方向と直交する方向)に沿う断面説明図である。
【0028】
この液体吐出ヘッドは、流路板101と、振動板部材102と、ノズル板103とを接合して、液滴を吐出するノズル104が貫通孔105を介して通じる個別液室(加圧室、加圧液室、圧力室、個別流路、圧力発生室などと称されるものを含む意味である。以下、単に「液室」という。)106、液室106に液体を供給する流体抵抗部107、液体導入部108がそれぞれ形成され、フレーム部材117に形成した共通液室110から振動板部材102に形成されたフィルタ109を介して液体(インク)が液体導入部108に導入され、液体導入部108から流体抵抗部107を介して液室106にインクが供給される。
【0029】
流路板101は、SUSなどの金属板を積層して、貫通孔105、液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの開口部や溝部をそれぞれ形成している。振動板部材102は各液室106、流体抵抗部107、液体導入部108などの壁面を形成する壁面部材であるとともに、フィルタ部109を形成する部材である。なお、流路板101は、SUSなどの金属板に限らず、シリコン基板を異方性エッチングして形成することもできる。
【0030】
そして、振動板部材102の液室106と反対側の面に液室106のインクを加圧してノズル104から液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての柱状の電気機械変換素子である積層型圧電部材112が接合されている。この圧電部材112の一端部はベース部材113に接合され、また、圧電部材112には駆動波形を伝達するFPC115が接続されている。これらによって、圧電アクチュエータ111を構成している。
【0031】
なお、この例では、圧電部材112は積層方向に伸縮させるd33モードで使用しているが、積層方向と直交する方向に伸縮させるd31モードでもよい。
【0032】
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば、図3に示すように、圧電部材112に印加する電圧を基準電位Veから下げることによって圧電部材112が収縮し、振動板部材102が変形して液室106の容積が膨張することで、液室106内にインクが流入し、その後、図4に示すように、圧電部材112に印加する電圧を上げて圧電部材112を積層方向に伸長させ、振動板部材102をノズル104方向に変形させて液室106の容積を収縮させることにより、液室106内のインクが加圧され、ノズル104から液滴301が吐出される。
【0033】
そして、圧電部材112に印加する電圧を基準電位Veに戻すことによって振動板部材102が初期位置に復元し、液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室110から液室106内にインクが充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
【0034】
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。なお、図6は同制御部のブロック説明図である。
【0035】
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU511と、CPU511が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
【0036】
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81のキャップ82やワイパ部材83の移動、吸引ポンプ812などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、送液ポンプ241を駆動する供給系駆動部512などを備えている。
【0037】
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
【0038】
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
【0039】
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像を出力するためドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行なうことも、制御部500で行なうこともできる。
【0040】
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
【0041】
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択して記録ヘッド34の液滴を吐出させるエネルギーを発生する圧力発生手段としての圧電部材112に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
【0042】
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
【0043】
次に、印刷制御部508及びヘッドドライバ509の一例について図6のブロック説明図を参照して説明する。
【0044】
印刷制御部508は、画像形成時に1印刷周期(1駆動周期)内に複数のパルス(駆動信号)で構成される駆動波形(共通駆動波形)を生成して出力する駆動波形生成部701と、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)と、クロック信号、ラッチ信号(LAT)、滴制御信号M0〜M3を出力するデータ転送部702を備えている。
【0045】
なお、滴制御信号は、ヘッドドライバ209の後述するスイッチ手段であるアナログスイッチ715の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号であり、共通駆動波形の印刷周期に合わせて選択すべきパルス又は波形要素でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
【0046】
ヘッドドライバ509は、データ転送部702からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/1チャンネル(1ノズル)を入力するシフトレジスタ711と、シフトレジスタ711の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路712と、階調データと制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ713と、デコーダ713のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ715が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ714と、レベルシフタ714を介して与えられるデコーダ713の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ715とを備えている。
【0047】
このアナログスイッチ715は、各圧電部材112の選択電極(個別電極)に接続され、駆動波形生成部701からの共通駆動波形Pvが入力されている。したがって、シリアル転送された画像データ(階調データ)と制御信号M0〜M3をデコーダ713でデコードした結果に応じてアナログスイッチ715がオンにすることにより、共通駆動波形Pvを構成する所要のパルス(あるいは波形要素)が通過して(選択されて)圧電部材112に印加される。
【0048】
次に、本発明の第1実施形態における駆動波形について図7及び図8を参照して説明する。図7は同実施形態の駆動波形を説明する説明図、図8は同駆動波形を選択して生成した各滴サイズの駆動波形を説明する説明図である。
【0049】
なお、駆動パルスとは駆動波形を構成する要素としてのパルスを示す用語として、吐出パルスとは圧力発生手段に印加されて液滴を吐出させるパルスを示す用語とし、非吐出パルスとは圧力発生手段に印加されるが滴を吐出させない(ノズル内のインクを流動させる)パルスを示す用語として用いる。
【0050】
本実施形態では、3種類のサイズの液滴(大滴、中滴、小滴)を吐出させる吐出パルスを含む駆動波形の例である。駆動波形生成部701からは、図7に示すような駆動波形(共通駆動波形)Pvが出力される。この駆動波形Pvは、1印刷周期(1駆動周期)内で、基準信号に同期して、駆動パルスP1〜P5を時系列で生成した波形である。なお、基準信号は、形成する画像の密度に応じてキャリッジ33の主走査方向位置に対応して出力される信号である。
【0051】
そして、データ転送部702からは図8(b)に示す滴制御信号M0〜M2(M3は使用していない)が出力される。滴制御信号M0は、同図(a)に示す駆動波形Pvの駆動パルスP1〜P5を選択して同図(c)に示す大滴用の吐出パルスを生成させる。滴制御信号M1は、駆動波形Pvの駆動パルスP4、P5を選択して同図(d)に示す中滴用の吐出パルスを生成させる。滴制御信号M2は、駆動波形Pvの駆動パルスP2を選択して同図(e)に示す小滴用の吐出パルスを生成させる。
【0052】
つまり、本実施形態では、駆動波形Pvは、4つ以上の駆動パルスで構成され、3種類以上の大きさの液滴を吐出でき、最も大きな液滴は駆動波形Pvの最後の駆動パルスP5を含む3つ以上(ここでは5つ)の駆動パルスで吐出させる。
【0053】
ここで、図7に示すように、駆動波形Pvの駆動パルスP1の出力開始点tsから駆動パルスP5の完了点teまでのトータル時間Ttは、駆動波形Pvで駆動するヘッドから大滴を吐出できる最大駆動周波数fとなる最大駆動周期Tfと同じにしている。
【0054】
ただし、実際の印刷においては、印刷処理のためのデータ転送時間やメカニカルな駆動の遅れ時間を考慮し、駆動周期Tf以下にすることが好ましい。
【0055】
また、駆動パルスP1〜P4は、基準電位Veから立ち下がって液室106を膨張させる膨張波形要素aと、立ち下がり後の電位を一定期間保持する保持波形要素bと、基準電位Veまで立ち上がって液室106を収縮させて液滴を吐出させる収縮波形要素cとで構成されている。なお、膨張波形要素を印加する行程を「膨張行程」、「保持波形要素」を印加する行程を「保持工程」、収縮波形要素を印加する行程を「収縮行程」というように言う。
【0056】
また、駆動パルスP5は、基準電位Veから立ち下がって液室106を僅かに膨張させる第1膨張波形要素a1と、立ち下がり後の電位を一定期間保持する第1保持波形要素b1と、基準電位Veを超える電位Vaまで立ち上がって液室106を収縮させて液滴を吐出させる収縮波形要素c1と、立ち上がり後の電位を一定期間保持する第2保持波形要素b2と、基準電位Veまで立ち下がる第2膨張波形要素a2とで構成されている。
【0057】
この駆動パルスP5の第2膨張波形要素a2を印加する第2膨張行程では、滴吐出後、ノズルメニスカスをノズル104内に引き込ませるように再び液室106をゆっくりと膨張させる。このときの時間は、第1膨張波形要素a1を印加する第1膨張行程の時間より長く設定している。これにより、引き込み後のメニスカスの残留振動を極力小さくすることができ、次の駆動周期で駆動パルスP2によって小滴を吐出させるときの液滴の速度や吐出滴量の変動を少なくすることができる。
【0058】
次に、最終の駆動パルスP5の電圧波高値について説明する。駆動パルスP5の第1膨張行程(第1膨張波形要素a1)で印加する電圧波高値V1は、液滴を吐出させるための収縮工程(収縮波形要素c1)で印加される電圧波高値V2より小さく、V1/V2は、1/3以下、好ましくは、1/3〜1/5程度としている。これにより、ノズル104の先端部にあるインクをより多く吐き出し、液滴量を稼ぐことができる。
【0059】
また、ヘッド周りの環境温度によってインクの粘度が変化するので、電圧波高値V1、V2は温度変化に応じて可変させることが好ましい。これにより、環境の変化による液滴の速度や吐出滴量の変動を抑えることができる。また、各工程での時間や電圧によっては、インク滴の尾引き、サテライト滴と呼ばれるインク柱を短くすることができる。
【0060】
次に、駆動パルスP5の電圧波高値とサテライト滴の長さの関係について図9ないし図11を参照して説明する。図9はサテライト滴の長さの説明に供する説明図、図10は実験に用いた駆動波形を説明する説明図、図11は図10の駆動波形で滴吐出を行ったときのサテライト滴の長さの測定結果を示す説明図である。
【0061】
まず、図9を参照してサテライト滴の長さについて説明する。ノズル面(ノズル104が開口している面)から吐出された液滴は、主滴とサテライト滴となって飛翔する。このとき、主滴が距離Lの位置に到達したときからサテライト滴の最後端が距離Lの位置を通過するまでの時間を、サテライト滴の長さとしている。
【0062】
そこで、図10に示す駆動波形A、Bによって小滴、中滴、大滴を吐出させて、サテライト滴の長さを測定した。ここで、図10に破線で示す駆動波形Aに対して、実線で示す駆動波形Bは、電圧波高値V1、V2をV1/V2を約1/3にしている。測定結果を図11に示している(図11中の「A」は駆動波形Aを、「B」は駆動波形Bを示している。)。
【0063】
この図11から分かるように、駆動波形Bの方が、特に中滴、大滴についてサテライト滴の長さが短くなる。中滴や大滴のように飛翔する液滴の大きさが大きくなるほど、液室106に与えるエネルギーは大きくなるため、サテライト滴が長くなり画像品質が悪くなる。したがって、最後の駆動パルスP5は重要な駆動パルスとなる。
【0064】
次に、上記駆動波形における小滴吐出用の駆動パルスP2の配置位置について図12ないし図14を参照して説明する。
【0065】
まず、図12は、連続する駆動周期において、先行する駆動周期で大滴を吐出させた後、後行の駆動周期で、小滴の駆動パルスP2のみを連続して印加した場合の駆動例を示している。
【0066】
ここで、先行の駆動周期の最終の駆動パルスP5の印加終了時から次の駆動周期の小滴用の駆動パルスP2−1までの時間(パルス間隔)Tx、次の駆動周期の駆動パルスP2−2までの時間をTd1とする。
【0067】
そして、駆動パルスP2−1、P2−2によって吐出された各小滴の滴速度Vjを測定した。その結果を図13及び図14に示している。
【0068】
まず、図13は、時間Txを変化させたときの小滴の滴速度Vjの測定結果を示している。この図13に示す例では、時間Txを長くしていくと駆動パルスP5の終了直後から滴速度Vjは徐々に上昇し、およそ8μs以上になると滴速度Vjが7m/s±1m/sとなっている。そして、時間Txが12μs以上であれば、ほぼ速度変動は収まりフラットになる。つまり、ノズル104内にメニスカスの振動が収まったことになる。
【0069】
次に、図14は、時間Td1に対して時間Txを変化させたときの滴速度Vjの一例を示している。
【0070】
この結果からも、時間Txがおよそ8μs以上であれば滴速度Vjの変動が少なくなる。この場合、時間Td1がヘッドの最大駆動周期Tfになったときに滴速度Vjの変動が一番少なくなる。つまり、時間Txが8μs以上であれば、最大駆動周波数fで大滴を吐出した後に小滴を吐出しても、小滴の滴速度Vjの変動が少ないといえる。
【0071】
ここで、実験に使用した液体吐出ヘッドの液室106の固有振動周期(固有周期)Tcは、およそ4μsであった。したがって、時間Txは、2Tc〜4Tcの範囲内となる。また、より滴速度Vjの変動が少なくなるのは、図13及び図14から、12μs以上、つまり、3Tc〜4Tcの範囲内であることが分かる。
【0072】
このように、最も小さい滴(本実施形態では小滴)を吐出させる駆動パルスは、個別液室の固有振動周期をTcとするとき、駆動波形Pvの出力開始時点から2Tcないし4Tcの範囲内、好ましくは3Tcないし4Tcの範囲内で出力することで、小さな滴の滴速度や滴量のばらつきを低減することができる。
【0073】
次に、中滴吐出用の駆動パルスP4,P5について図15ないし図17を参照して説明する。
【0074】
前述したように、中滴は最後の駆動パルスP5と、その1つ前の駆動パルスP4を使用して吐出させる。これは、大滴と同様に、駆動パルスを連続して与えることで液室の圧力が高くなり、サテライト滴が長くなり、また、大滴の吐出直後に小滴を吐出したときの変動が、中滴を吐出したときにも同様の影響を与えることによる。
【0075】
したがって、図15に示す駆動パルスP4の終了直後から駆動パルスP5の開始点までの時間Td2も重要になる。
【0076】
ここで、図16に駆動パルスP4と駆動パルスP5との時間Td2を変化させたときの飛翔滴の直進性(印刷メディア上では罫線の間隔が不均一となる中滴スジと呼ぶ画像不良を観測した結果を示している。
【0077】
この結果は、2つのヘッドについてそれぞれ電圧倍率を変化(100%、120%)させて、電圧マージンの余裕度も同時に見たものであるが、Td2が5μs以下であれば、安定した直進性を示すことが分かる。
【0078】
次に、図17は駆動波形の小滴用の駆動パルスP2と中滴用の駆動パルスP4、P5の位置関係を示すものである。ヘッドの持つ最大駆動周波数fに対し、時間(1/f)(s)内に収まるように駆動波形Pvを作成すると、小滴の前の8μs以下の領域(斜線部Eの領域)と、小滴と中滴を構成する駆動パルスの領域(斜線部Fの領域)には、滴速度Vj、滴体積Mjやメニスカスでのインク増粘を防止する駆動パルス(非吐出パルス)を挿入ですることができる。
【0079】
次に、本発明の第2実施形態における駆動波形について図18を参照して説明する。
【0080】
本実施形態は、固有周期Tcが4μsであるヘッドでの駆動波形である。この駆動波形では、小滴は駆動パルスP2、中滴は駆動パルスP4とP5、大滴は駆動パルスP1からP5のすべての駆動パルスを使用している。また、微駆動(非吐出パルス)は、駆動パルスP1の第1段の立ち下がり部分の波形要素d1と駆動パルスP2の第2段の立ち上がり部分の波形要素e2とを選択することで生成している。
【0081】
ここで、駆動パルスP1、P3は、大滴を構成するために追加されたパルスである。これにより、大滴を吐出した直後の小滴や中滴の変動を抑えて、画像品質を向上させている。
【0082】
次に、本発明の第3実施形態における駆動波形について図19を参照して説明する。
【0083】
本実施形態は、固有周期Tcが3μsであるヘッドでの駆動波形である。最終的に、サテライト滴や滴速度Vjの変動を考慮して決められた駆動波形であり、小滴は駆動パルスP3を使用し、中滴は駆動パルスP4〜P7までを使用し、大滴は駆動パルスP1〜P7のすべてを使用する。
【0084】
これらの第2、第3実施形態の駆動波形においても、小滴用及び中滴用の駆動パルスの位置関係は、上述したと同様である。
【0085】
なお、上記第3実施形態において、小滴用の駆動パルスの前にある駆動パルスは、小滴の駆動パルスの電圧より小さくしている。これは、非吐出パルスとすることもできる。
【0086】
また、小滴用の駆動パルスと中滴用の駆動パルスの間に位置する駆動パルスも小滴用の駆動パルスよりも小さな電圧とする。この駆動パルスも、メニスカスのインクの増粘防止や大滴を吐出するための滴量の制御するためのものである。
【0087】
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
【0088】
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
【0089】
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
【0090】
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
【0091】
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
【符号の説明】
【0092】
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
500 制御部
508 印刷制御部
701 駆動波形生成部
702 データ転送部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルが通じる個別液室と、複数の前記個別液室に液体を供給する共通液室と、前記個別液室内の液体を加圧する圧力を発生する圧力発生手段と、を有する記録ヘッドと、
1駆動周期ごとに、少なくとも4つ以上の駆動パルスを時系列で含む駆動波形を生成出力する駆動波形生成手段と、
前記駆動波形生成手段から出力された前記駆動波形に含まれる複数の駆動パルスのうちの所要の1又は2以上の駆動パルスを選択して前記記録ヘッドの前記圧力発生手段に与える手段と、を有し、
前記選択手段で前記駆動パルスを選択することで、前記記録ヘッドから大きさの異なる3種類以上の液滴を選択的に吐出させることが可能であり、
前記駆動波形は、
最も大きな液滴を吐出させる、前記駆動波形の最後に配置された駆動パルスを含む3つ以上の駆動パルスを有し、かつ、
前記個別液室の固有振動周期をTcとするとき、最も小さな液滴を吐出させる駆動パルスを、前記駆動波形の出力開始時点から2Tcないし4Tcの範囲内で出力する
波形である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記最も小さな液滴を吐出させる駆動パルスを、前記駆動波形の出力開始時点から3Tcないし4Tcの範囲内で出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記駆動波形は、前記最も大きな滴を吐出させる複数の駆動パルスのうち、最後の駆動パルスは、前記個別液室の容積を膨張させる第1膨張波形要素と、前記膨張状態を保持する第1保持波形要素と、液滴を吐出するために前記個別液室の容積を収縮させる収縮波形要素と、前記収縮状態を保持する第2保持波形要素と、メニスカスを前記個別液室側に再び戻す第2膨張波形要素とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記駆動波形は、前記最も小さな滴と最も大きな滴との間の大きさの滴を吐出させる駆動パルスとして、最後の駆動パルスと、最後の駆動パルスより1つ前の駆動パルスとを含み、
最後の駆動パルスより1つ前の駆動パルスの開始点は、前記最も小さい滴を吐出させる駆動パルスの開始点から2Tc以上の位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記最後の駆動パルスと、最後の駆動パルスより1つ前の駆動パルスとは、開始点の間隔が、0.25Tcないし1.0Tcの範囲内であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

1 現状の請求項でも難しいところがあり、まして微駆動パルスは周知慣用技術ですので、依頼書請求項6、7はクレームアップしていません。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−63525(P2013−63525A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202159(P2011−202159)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】