説明

画像検証装置および画像検証方法

【課題】画像処理回路の論理検証時に、極めて少ないデータ量の比較によって画像処理回路に障害があるか否かを検証すること。
【解決手段】入力パターンデータ21に応じて、期待値画像データ生成部2により期待値画像データを生成し、期待値画像データ圧縮部3により不可逆な演算処理を行って、動画像の1ページ分ずつ、期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データを生成する。入力パターンデータ21に応じて、検証対象の画像処理回路11により結果画像データを生成し、結果画像データ圧縮部5により、期待値画像データに対するのと同じ演算処理を行って、動画像の1ページ分ずつ、結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを生成する。そして、比較部6により、期待値画像圧縮データと結果画像圧縮データを比較することによって、画像処理回路11の論理検証を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、動画像データを処理する画像処理回路の論理検証を行う画像検証装置および画像検証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理回路の設計段階において、回路の論理検証が行われる。その論理検証は、論理シミュレータやエミュレータで検証対象の画像処理回路を動作させて生成した結果画像データと、予め期待値作成ソフトウェアにより作成した期待値画像データを比較することによって行われる。比較の結果、両データが一致すれば、検証対象の画像処理回路には障害がなく、一致しなければ、障害があることがわかる。
【0003】
このような、論理検証に関連する技術として、次のような期待値の照合技術が公知である。この技術は、シミュレーション結果を示す第1の要素データと期待値を示す第2の要素データとの差を要素毎の誤差データとして算出し、この誤差データの各々の値に応じて第1の画素データを分類するように画素毎の群データを作成し、この群データを参照して、小さい値の誤差データを有する群に属する画素を第1の画素データを反映した態様で、かつ大きい値の誤差データを有する群に属する画素を他の態様で、1つの画面に表示することを特徴とする(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−146882号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般に、画像データは、極めて大きいサイズを有する。そのため、比較を行うための検証モデルや検証環境、また、検証時間に多くの資源が必要となり、検証工数が増大するという問題点がある。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、画像処理回路の論理検証時に、極めて少ないデータ量を比較することによって画像処理回路に障害があるか否かを検証することができる画像検証装置および画像検証方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる画像検証装置および画像検証方法は、以下の特徴を有する。入力パターンに応じて期待値画像データを生成し、不可逆な演算処理を行って、動画像の1ページ分ずつ、期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データを生成する。また、入力パターンに応じて検証対象の画像処理回路により結果画像データを生成し、期待値画像データに対するのと同じ演算処理を行って、動画像の1ページ分ずつ、結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを生成する。そして、期待値画像圧縮データと結果画像圧縮データを比較することによって、画像処理回路の論理検証を行う。
【0008】
この発明によれば、期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データと、結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを比較した際に、検証対象の画像処理回路に障害がなければ両データが一致し、障害があれば両データが一致しない。従って、期待値画像圧縮データと結果画像圧縮データの比較を行うことによって、検証対象の画像処理回路に障害があるか否かがわかる。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる画像検証装置および画像検証方法によれば、画像処理回路の論理検証時に、極めて少ないデータ量を比較することよって画像処理回路に障害があるか否かを検証することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像検証装置および画像検証方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(画像検証装置のハードウェア構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる画像検証装置のハードウェア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる画像検証装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0012】
図1において、画像検証装置1は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、HD(ハードディスク)105と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)106と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)107と、ディスプレイ108と、I/F(インターフェース)109と、キーボード110と、マウス111と、スキャナ112と、プリンタ113と、を備えている。また、各構成部は、バス100によってそれぞれ接続されている。
【0013】
ここで、CPU101は、画像検証装置1の全体の制御を司る。ROM102は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HDD104は、CPU101の制御に従ってHD105に対するデータのリード/ライトを制御する。HD105は、HDD104の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0014】
FDD106は、CPU101の制御に従ってFD107に対するデータのリード/ライトを制御する。FD107は、FDD106の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD107に記憶されたデータを画像検証装置1に読み取らせたりする。
【0015】
また、着脱可能な記録媒体として、FD107のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ108は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ108は、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0016】
I/F109は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク114に接続され、このネットワーク114を介して他の装置に接続される。そして、I/F109は、ネットワーク114と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F109には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0017】
キーボード110は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス111は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
【0018】
スキャナ112は、画像を光学的に読み取り、画像検証装置1内に画像データを取り込む。なお、スキャナ112は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ113は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ113には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
【0019】
(画像検証装置の機能的構成)
次に、この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の機能的構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像検証装置1は、期待値画像データ生成部2、期待値画像データ圧縮部3、記憶部4、結果画像データ圧縮部5および比較部6を備えている。
【0020】
期待値画像データ生成部2は、外部から与えられる入力パターンデータ21に応じて、期待値画像データを生成する。期待値画像データ生成部2は、例えば、入力パターンデータ21に基づいて期待値画像データを生成する期待値ソフトウェアを、図1に示したCPU101が実行することにより実現される。なお、入力パターンのデータが、画像検証装置1内の記憶部4に記憶されており、その記憶部4から与えられてもよい。
【0021】
期待値画像データ圧縮部3は、期待値画像データ生成部2により生成される期待値画像データに対して不可逆な演算処理を行う。その演算によって、期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データが生成される。記憶部4は、期待値画像データ圧縮部3により生成される期待値画像圧縮データを記憶する。結果画像データ圧縮部5には、入力パターンデータ21に応じて検証対象の画像処理回路(DUT:Device Under Test)11により生成される結果画像データが渡される。
【0022】
結果画像データ圧縮部5は、その結果画像データに対して、期待値画像データ圧縮部3と同じ演算処理を行う。その演算によって、結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データが生成される。比較部6は、記憶部4に記憶されている期待値画像圧縮データと、結果画像データ圧縮部5により生成される結果画像圧縮データを比較する。比較部6は、期待値画像圧縮データと結果画像圧縮データが一致すれば画像処理回路11に障害がなく、一致しなければ画像処理回路11に障害がある、という検証結果22を出力する。
【0023】
図3は、期待値画像データ圧縮部および結果画像データ圧縮部の構成の一例を示す模式図である。図3に示すように、期待値画像データ圧縮部3および結果画像データ圧縮部5は、例えば、加算器7を有する。この加算器7は、動画像データの1枚目のフレーム31の全画素データ33,34を、例えば単純な32ビットキャリーなし加算演算により加算する。2枚目のフレーム32の全画素データ35,36、および3枚目以降のフレームについても同様である。このような不可逆な演算を行う理由は、以下の通りである。
【0024】
一般に、誤りのある画像処理回路により生成される画像データには、一度、誤りが発生すると、それ以降、誤りが連続して、または繰り返して発生する、という特徴がある。また、画像データは、フレームなどの単位に分かれている。本実施の形態では、このような画像データの特性に着目し、初回のシミュレーションの実行時に、画像処理回路の障害発生箇所を特定するのではなく、画像処理回路に障害があるか否かだけを確認する。従って、本実施の形態では、従来のように、期待値画像データと結果画像データのすべてについて比較を行う必要がない。
【0025】
デジタル画像は、素子ごとに規定のビット数で表す数値の集合である。例えば、SD解像度の画像をYUYV形式のデジタルデータで示す場合、画像1枚(1フレーム)当たり1380キロバイト(720×480×4)の容量が必要となる。同様のデータに対して、本実施の形態のように、単純な32ビットキャリーなし加算演算を行うと、画像1枚当たりのデータ量は、例えば、0xFFFF_FFFF+0x1=0x0のように4バイト以下に必ず縮小する。つまり、図3に符号37で示す1枚目合計値、および符号38で示す2枚目合計値の各データ量は、4バイトとなる。初回の論理検証では、障害が発生した画素の位置を特定することよりも、障害の有無を判定することが重要であるので、この程度の精度で十分である。
【0026】
なお、上述した期待値画像データ生成部2、期待値画像データ圧縮部3、結果画像データ圧縮部5および比較部6は、具体的には、例えば、図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体に記録されたプログラムを、CPU101が実行することによって、またはI/F109によって、その機能を実現する。また、記憶部4は、例えば、図1に示したRAM103により実現される。また、画像処理回路11は、図1に示したI/F109を介して画像検証装置1に接続される。また、検証結果22は、図1に示したディスプレイ108に表示されたり、プリンタ113により印刷される。
【0027】
(画像検証処理手順)
次に、この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の処理手順について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、画像処理回路11の論理検証が開始されると、まず、画像パラメータが決定される(ステップS1)。画像パラメータが決定すると、次のステップS2〜ステップS4とステップS5〜ステップS7が平行して行われる。
【0028】
ステップS2では、期待値画像データ生成部2により、入力パターンデータ21に対して期待値ソフトウェアによる画像処理が行われ、期待値画像データが生成される。次いで、ステップS3では、期待値画像データ圧縮部3により、ステップS2で得られた期待値画像データに対して演算が行われる。それによって、期待値画像圧縮データが生成される(ステップS4)。一方、ステップS5では、シミュレータにより画像処理回路11を動作させて入力パターンデータ21に対する画像処理が行われ、結果画像データが生成される。次いで、ステップS6では、結果画像データ圧縮部5により、ステップS5で得られた結果画像データに対して演算が行われる。それによって、結果画像圧縮データが生成される(ステップS7)。
【0029】
ステップS8では、比較部6により、期待値画像圧縮データと結果画像圧縮データの比較が行われ、両データが一致するか否かが判断される。その結果、両データが一致すれば(ステップS8:Yes)、画像処理回路11には障害がないという結果が得られる(ステップS9)。一致しなければ(ステップS8:No)、画像処理回路11に障害があるという結果が得られる(ステップS10)。
【0030】
図5は、図4のステップS3またはステップS6の演算処理の詳細な手順を示すフローチャートである。図5に示すように、データ圧縮のための演算処理が開始されると、まず、画像データ(期待値画像データまたは結果画像データ)1ページ(枚)分の領域をメモリに展開する(ステップS21)。次いで、1ワード単位でメモリ内容を数値化する(ステップS22)。その際、画像のフォーマットについては、無視してよい。
【0031】
次いで、1ページのメモリ領域について、ステップS22で数値化した値を加算し、合計値を得る(ステップS23)。次いで、次のページがあるかないかを判断する(ステップS24)。次のページがあれば(ステップS24:Yes)、ステップS21に戻り、次のページに対して同様の処理を行う。次のページがなければ(ステップS24:No)、図4のステップS3またはステップS6の演算処理を終了する。
【0032】
(実施例1)
図6は、画像検証装置の実施例1を示すブロック図である。図6に示すように、実施例1は、例えばSoC(System On a Chip)の画像処理機能として、画像処理回路11がCPU41やRAM42などと一緒に一チップに集積される例である。この場合、このSoCのCPU41やRAM42を、図1に示した画像検証装置1のCPU101やRAM103の代わりに用いることができる。つまり、図2に示した期待値画像データ生成部2、期待値画像データ圧縮部3、結果画像データ圧縮部5および比較部6は、SoCのCPU41が画像検証処理を記述したプログラムを実行することにより実現される。
【0033】
また、図2に示した記憶部4は、SoCのRAM42により実現される。CPU41およびRAM42は、SoCのバス43に接続されており、このバス43に画像処理回路11が接続される。検証結果は、バス43に接続される、図示しないディスプレイやプリンタなどに出力される。実施例1では、画像処理回路11が動作して結果画像データを生成し、RAM42のフレームバッファ44に格納している間、CPU41により、期待値画像データの生成および期待値画像圧縮データの生成が行われる。
【0034】
(実施例2)
図7は、画像検証装置の実施例2を示すブロック図である。図7に示すように、実施例2は、画像検証装置1が画像処理回路11に外付けされる例である。この場合、画像処理回路11は、ディスプレイ108へ信号を伝えるために同期信号と画像信号を出力する。この同期信号と画像信号を画像検証装置1に入力させることにより、外付けの画像検証装置1において、画像処理回路11の論理検証が行われる。
【0035】
以上説明したように、実施の形態によれば、従来よりも著しくサイズの小さい期待値画像圧縮データと、従来よりも著しくサイズの小さい結果画像圧縮データを比較することにより、画像処理回路11に障害があるか否かがわかる。従って、検証に要する資源や工数を削減することができる。また、期待値画像圧縮データのサイズが小さいので、期待値画像圧縮データを記憶させておくメモリ領域を小さくすることができる。また、期待値画像圧縮データを記憶させておくことによって、リアルタイムに結果画像圧縮データと期待値画像圧縮データの比較を行うことができるので、障害発生の時点で直ちにシミュレーションを中断、または停止させることができる。さらに、シミュレータやエミュレータへの期待値のローディングおよび結果の書き出し時間を短縮することができる。
【0036】
(付記1)動画像データを処理する画像処理回路の検証を行う画像検証装置において、入力パターンに応じて期待値画像データを生成する期待値画像データ生成手段と、前記期待値画像データ生成手段により生成される期待値画像データに対して演算処理を行って前記期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データを生成する期待値画像データ圧縮手段と、前記期待値画像データ圧縮手段により生成される期待値画像圧縮データを記憶する記憶手段と、入力パターンに応じて検証対象の画像処理回路により生成される結果画像データに対して前記期待値画像データ圧縮手段と同じ演算処理を行って前記結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを生成する結果画像データ圧縮手段と、前記記憶手段に記憶されている期待値画像圧縮データと前記結果画像データ圧縮手段により生成される結果画像圧縮データを比較する比較手段と、を備えることを特徴とする画像検証装置。
【0037】
(付記2)前記期待値画像データ圧縮手段および前記結果画像データ圧縮手段は、動画像の1ページ分ずつ、不可逆な演算を行って圧縮データを生成することを特徴とする付記1に記載の画像検証装置。
【0038】
(付記3)前記不可逆な演算は、キャリーなし加算演算であり、その演算結果の下位の所定数ビットの値を圧縮データとすることを特徴とする付記2に記載の画像検証装置。
【0039】
(付記4)動画像データを処理する画像処理回路の検証を行う画像検証方法において、入力パターンに応じて期待値画像データを生成する期待値画像データ生成工程と、前記期待値画像データ生成工程により生成される期待値画像データに対して演算処理を行って前記期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データを生成する期待値画像データ圧縮工程と、入力パターンに応じて検証対象の画像処理回路により生成される結果画像データに対して前記期待値画像データ圧縮工程と同じ演算処理を行って前記結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを生成する結果画像データ圧縮工程と、前記期待値画像データ圧縮工程で生成される期待値画像圧縮データと前記結果画像データ圧縮工程により生成される結果画像圧縮データを比較する比較工程と、を含むことを特徴とする画像検証方法。
【0040】
(付記5)前記期待値画像データ圧縮工程および前記結果画像データ圧縮工程では、動画像の1ページ分ずつ、不可逆な演算を行って圧縮データを生成することを特徴とする付記4に記載の画像検証方法。
【0041】
(付記6)前記不可逆な演算は、キャリーなし加算演算であり、その演算結果の下位の所定数ビットの値を圧縮データとすることを特徴とする付記5に記載の画像検証方法。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように、本発明にかかる画像検証装置および画像検証方法は、画像処理用LSIの設計に有用であり、特に、動画像処理用LSIの論理検証に適している。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置のデータ圧縮部の構成の一例を示す模式図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の演算処理手順を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の実施例1を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる画像検証装置の実施例2を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0044】
1 画像検証装置
2 期待値画像データ生成部
3 期待値画像データ圧縮部
4 記憶部
5 結果画像データ圧縮部
6 比較部
11 画像処理回路
21 入力パターンデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像データを処理する画像処理回路の検証を行う画像検証装置において、
入力パターンに応じて期待値画像データを生成する期待値画像データ生成手段と、
前記期待値画像データ生成手段により生成される期待値画像データに対して演算処理を行って前記期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データを生成する期待値画像データ圧縮手段と、
前記期待値画像データ圧縮手段により生成される期待値画像圧縮データを記憶する記憶手段と、
入力パターンに応じて検証対象の画像処理回路により生成される結果画像データに対して前記期待値画像データ圧縮手段と同じ演算処理を行って前記結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを生成する結果画像データ圧縮手段と、
前記記憶手段に記憶されている期待値画像圧縮データと前記結果画像データ圧縮手段により生成される結果画像圧縮データを比較する比較手段と、
を備えることを特徴とする画像検証装置。
【請求項2】
前記期待値画像データ圧縮手段および前記結果画像データ圧縮手段は、動画像の1ページ分ずつ、不可逆な演算を行って圧縮データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像検証装置。
【請求項3】
前記不可逆な演算は、キャリーなし加算演算であり、その演算結果の下位の所定数ビットの値を圧縮データとすることを特徴とする請求項2に記載の画像検証装置。
【請求項4】
動画像データを処理する画像処理回路の検証を行う画像検証方法において、
入力パターンに応じて期待値画像データを生成する期待値画像データ生成工程と、
前記期待値画像データ生成工程により生成される期待値画像データに対して演算処理を行って前記期待値画像データよりもサイズの小さい期待値画像圧縮データを生成する期待値画像データ圧縮工程と、
入力パターンに応じて検証対象の画像処理回路により生成される結果画像データに対して前記期待値画像データ圧縮工程と同じ演算処理を行って前記結果画像データよりもサイズの小さい結果画像圧縮データを生成する結果画像データ圧縮工程と、
前記期待値画像データ圧縮工程で生成される期待値画像圧縮データと前記結果画像データ圧縮工程により生成される結果画像圧縮データを比較する比較工程と、
を含むことを特徴とする画像検証方法。
【請求項5】
前記期待値画像データ圧縮工程および前記結果画像データ圧縮工程では、動画像の1ページ分ずつ、不可逆な演算を行って圧縮データを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像検証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−262479(P2008−262479A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106030(P2007−106030)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【出願人】(308014341)富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】