説明

画像生成装置

【課題】 表示装置の階調変換特性が異なる場合であっても、各表示装置の階調変換特性に適応した画像表現が可能な画像を生成する。
【解決手段】 被写体像が撮像されることにより取得された画像の色情報に基づいた第1の画像信号と、画像の取得範囲内の複数の領域毎の輝度情報に基づいた第2の画像信号とを生成する信号生成部(22)と、第1の画像信号と第2の画像信号とを合成し、合成された画像信号を表示装置に出力する信号合成部(24)と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示する画像を生成する画像生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶とLED光源の双方を制御することで、従来のコントラストよりも高コントラストの画像表現を行うことが可能な高ダイナミックレンジ(HDR)表示装置が提供されている。例えばHDR表示装置に表示させる画像(HDR画像)は、例えばCG技術を用いて生成される、又は複数枚の露出の異なる同一画角の画像を合成することで生成される。また、最近では、HDR画像を生成することができる撮像装置が提案されている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したHDR画像は、HDR表示装置に適応した画像であることから、HDR表示装置における階調表現特性よりも劣る、言い換えれば低ダイナミックレンジ(LDR)表示装置に表示させる場合には、LDR表示装置に適応した画像に変換する必要がある。同様にして、LDR表示装置に適応した画像をHDR表示装置で表示する場合にも、該画像をHDR表示装置に適応した画像に変換する必要がある。LDR表示装置に適応した画像をHDR表示装置に適応した画像に変換する場合には、HDR表示装置に表示される明るさが本来の明るさとは異なってしまう。
【0004】
本発明は、表示装置の階調変換特性が異なる場合であっても、各表示装置の階調変換特性に適応した画像表現が可能な画像を生成する画像生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明の画像生成装置は、被写体像が撮像されることにより取得された画像の色情報に基づいた第1の画像信号と、前記画像の取得範囲内の複数の領域毎の輝度情報に基づいた第2の画像信号とを生成する信号生成部と、前記第1の画像信号と、前記第2の画像信号とを合成し、合成された画像信号を表示装置に出力する信号合成部と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、前記信号生成部において前記第2の画像信号を生成する際の前記複数の領域を設定する設定部を、さらに備えたことが好ましい。
【0007】
また、被写体像を撮像して画像を取得する画像取得部をさらに備え、前記信号生成部は、前記画像取得部によって取得された画像を用いて、前記第2画像信号を生成することが好ましい。
【0008】
また、前記複数の領域毎の輝度を検出する輝度検出部を備え、前記信号生成部は、前記輝度検出部によって検出された輝度に基づいて、前記第2の画像信号を生成することが好ましい。
【0009】
また、前記表示装置は、該表示装置における階調表現特性に基づいて、前記合成された画像信号のうち、前記第1の画像信号を用いた画像表示、又は前記第1の画像信号と前記第2の画像信号とをそれぞれ用いた画像表示を実行することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像を表示装置に表示させる際に、表示装置の階調表現特性に合わせて画像を変換しなくとも、表示装置の階調表現特性に適応した画像を表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】デジタルカメラの構成の一例を示す図である。
【図2】ベイヤー配列を示す図である。
【図3】画像の取得から、画像の表示までの流れを示すフローチャートである。
【図4】輝度取得部を備えたデジタルカメラの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、画像生成装置の一例としてデジタルカメラを例に取り上げているが、これに限定される必要はなく、カメラ機能を備えた携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器であってもよい。
【0013】
図1は、本発明の画像生成装置の一例であるデジタルカメラの構成を示す。図1においては、取得された画像に対してWB処理、ガンマ補正、色補正などの処理を行う機能については省略している。
【0014】
デジタルカメラ10は、画像取得部21、信号生成部22、設定部23及び信号合成部24を備えている。画像取得部21は、被写体についての画像を取得する。なお、画像としては、静止画像の他に、動画像が含まれる。画像取得部21は、例えばCCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサなどの撮像素子を有している。図2に示すように、この撮像素子の受光面には、赤色(R)、緑色(R)、青色(B)のフィルタが周知のベイヤー配列にて配設されている。これにより、撮像素子により静止画像を撮影したときに得られる画像信号(画像データ)は、各画素がR、G、Bのいずれかの色成分の色情報、つまり各画素の画素データが単一色成分からなる画像信号となる。なお、画像取得部21は、取得した画像信号に対して、相関二重サンプリング処理、画像信号の利得の増幅処理及びA/D変換処理を施した後、信号生成部22に出力する。なお、この画像取得部として、撮像素子を有する構成としているが、この他に、画像取得部21は、デジタルカメラに装着されたメモリカード等の記憶媒体に記憶された画像データを取得する形態であってもよい。
【0015】
図1に戻って、信号生成部22は、画像取得部21から出力された画像信号を用いて、デジタルカメラ10に接続された表示装置40に表示させる際に用いる各種信号を生成する。なお、各種信号とは、各画素の画素データがRGBの各色成分からなるカラー画像信号(以下、RGBカラー画像信号)の他に、輝度(Y)成分を示す画像信号(以下、Y画像信号)が挙げられる。
【0016】
この信号生成部22は、RGB信号生成部31、Y信号生成部32の機能を有している。上述したように、画像取得部21により取得された画像信号は、各画素が単一色成分の画素データからなる画像信号であることから、RGB信号生成部31は入力される画像信号に対して復調処理を施すことで、RGBカラー画像信号を生成する。このRGBカラー画像信号はY信号生成部32及び信号合成部24に出力される。
【0017】
Y信号生成部32は、RGB信号生成部31によって生成されたRGBカラー画像信号を用いて、Y画像信号を生成する。まず、Y信号生成部32は、入力されるRGBカラー画像信号を用いて、各画素における輝度値を求める。なお、輝度値をYとした場合、輝度値(Y)は、以下の(1)式にて求められる。
【0018】
Y=0.29891×R+0.58661×G+0.11448×B・・・(1)
上述した撮像素子の受光面に配列される各色成分のフィルタの配列状態によっては、G色が50%以上を占めている場合もあることから、このような場合には、信号生成部22に入力される画像信号と、線形補間を利用した以下の(2)式とを用いて各画素の輝度値を求めてもよい。
【0019】
G=G or YR/YB={(G2n,2m-1−G2n+2,2m-1)/2+(G2n-1,2m−G2n-1,2m+2)/2}/2(n=1・・・N、m=1・・・M)
なお、YR/YBを求める際に、対応するG色成分がない場合には、鏡像処理により体操するG色成分を求め、求めたG色成分を用いればよい。
【0020】
各画素の輝度値が求められると、Y信号生成部32は、画像の取得範囲を複数分割した後、分割することで得られる各領域(以下、分割領域)に対する輝度値を求める。画像の取得範囲を複数分割するとは、取得される画像の取得範囲を仮想的に分割することの他に、撮像素子における受光面を仮想的に複数分割することが挙げられる。また、各分割領域の輝度値としては、例えば分割領域毎に含まれる画素の平均輝度値が挙げられる。Y信号生成部32は、求めた平均輝度値と分割領域に含まれる各画素とを対応付けることで信号生成部22に入力された画像信号に対応するY画像信号を生成する。
【0021】
設定部23は、上述した画像を複数分割することで得られる分割領域のサイズ(領域に含まれる画素数)や画像の分割数を設定する。これら設定は、ユーザの入力操作に基づいて、或いはデジタルカメラ10に接続される表示装置40に基づいて実行される。なお、「デジタルカメラ10に接続される表示装置40に基づいて」とは、例えば表示装置40として、後述するHDR表示装置40aがデジタルカメラ10に接続される場合がある。このような場合には、HDR表示装置40aがデジタルカメラ10に接続されると、HDR表示装置40aからデジタルカメラ10に対して、HDR表示装置40aである旨の情報や、バックライトとして機能する複数のLED光源の個数や、1個のLED光源によって照明される液晶パネルの照明範囲などの情報が出力されるので、設定部23は出力された情報に基づいて、分割領域のサイズや画像の分割数を設定する。
【0022】
信号合成部24は、RGB信号生成部31から出力されるRGBカラー画像信号に対してトーンマッピング処理を施す。例えば撮像素子から出力される画像信号は、10ビットや12ビットからなる。一方、一般に用いられている表示装置40で表示できる画像信号は8ビットである。そこで、信号合成部24は、RGBカラー画像信号に対してトーンマッピング処理を施すことで、8ビットのRGBカラー画像信号に変換する。この信号合成部24にはY信号生成部32からのY画像信号が入力されるので、信号合成部24は、RGBカラー画像信号にY画像信号を合成する。これにより、表示用に用いられる画像信号(以下、表示用画像信号)が生成され、表示装置40に出力される。
【0023】
上述したデジタルカメラ10には、ケーブル等を介して表示装置40が接続される。この表示装置40としては、高ダイナミックレンジ(HDR)表示装置40a又は低ダイナミックレンジ(LDR)表示装置40bが挙げられる。例えばHDR表示装置40aは、例えばマトリクスアレイ状に並べた複数のLED光源をバックライトとし、これらLED光源を液晶パネルに表示する画像情報の輝度レベルに対応して個別に8ビット駆動させ、また、液晶パネルを8ビット駆動させることで、65536階調の階調表現特性にて画像表示が実行される。このHDR表示装置40が接続されている場合には、表示用画像信号のうち、RGBカラー画像信号が液晶パネルでの表示制御に用いられ、Y画像信号がバックライトとして機能する複数のLED光源の駆動制御に用いられる。
【0024】
一方、LDR表示装置40bとしては、例えば一定量の光を発するバックライトを備えた液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)などの表示装置が挙げられる。このLDR表示装置40bにおいては、表示用画像信号のうち、RGBカラー画像信号を用いて画像が表示される。この場合、RGBカラー画像信号が8ビットであれば、256階調の階調表現特性にて画像表示が実行される。
【0025】
以下、画像を取得する処理から画像を表示するまでの流れについて、図3のフローチャートに基づいて説明する。ステップS101は、画像を取得する処理である。このステップS101の処理は、画像取得部21により実行される。このステップS101の処理が実行されることで、画像取得部21により、各画素がR、G、Bのいずれかの色成分の色情報を示す画像信号が取得される。
【0026】
ステップS102は、RGBカラー画像信号を生成する処理である。このステップS102の処理は、RGB信号生成部31により実行される。信号生成部22に入力される画像信号は、各画素がR、G、Bのいずれかの色成分の色情報を示す画像信号であることから、RGB画像信号生成部31は、この画像信号に対して復調処理を行うことで、RGBカラー画像信号を生成する。
【0027】
ステップS103は、Y画像信号を生成する処理である。ステップS103の処理は、Y信号生成部32により実行される。ステップS102の処理により生成されたRGBカラー画像信号は、Y信号生成部32に入力される。Y信号生成部32は、RGBカラー画像信号から画像を構成する同一画素における輝度値を画素毎に求める。設定部23によって、画像を複数分割する際に生成される分割領域の大きさや画像の分割数が予め設定されている。Y信号生成部32は、設定された分割領域の大きさや画像の分割数に基づいて、入力されるR,G,B信号の各信号を用いて、それぞれの分割領域に含まれる画素の平均輝度値を求める。各分割領域に含まれる画素の平均輝度値を求めた後、Y信号生成部32は、分割領域に含まれる画素の輝度値を、求めた平均輝度値となるように置換し、各画素の画素データが輝度値からなるY画像信号を生成する。
【0028】
ステップS104は、生成された信号を合成する処理である。このステップS104の処理は、信号合成部24で実行される。RGB信号生成部31は、ステップS102の処理を実行したときに生成されたRGBカラー画像信号を信号合成部24に出力する。また、Y信号生成部32は、ステップS103の処理を実行したときに生成されたY画像信号を信号合成部24に出力する。信号合成部24は、RGBカラー画像信号が入力されると、これら信号に対してトーンマッピング処理を施す。これにより、例えば12ビットの画像信号が8ビットの画像信号に変換される。そして、信号合成部24は、変換されたRGBカラー画像信号と、Y画像信号とを合成することで、表示用画像信号を生成する。
【0029】
ステップS105は、合成された画像を表示する処理である。この処理は、デジタルカメラ10に表示装置40が接続されている場合に実行される。このステップS105の処理が実行されると、表示用画像信号は信号合成部24からデジタルカメラ10に接続された表示装置40に出力される。表示装置40は、信号合成部24から出力された表示用画像信号に基づいた画像を表示する。
【0030】
例えばデジタルカメラ10に接続された表示装置40がHDR表示装置40aである場合には、表示用画像信号のうち、RGBカラー画像信号を用いて液晶パネルを駆動制御し、Y画像信号を用いてバックライトとして機能する複数のLED光源を個別駆動する。例えばRGBカラー画像信号が8ビット、Y画像信号が8ビットであれば、65536階調の階調表現特性にて画像が表示される。
【0031】
一方、デジタルカメラ10に接続された表示装置40がLDR表示装置40bである場合には、表示用画像信号のうち、Y画像信号を除く信号、つまりRGBカラー画像信号を用いて画像が表示される。この場合、RGBカラー画像信号が8ビットであれば、256階調の階調表現特性にて画像が表示される。なお、表示用画像信号は、デジタルカメラ10に装着される記憶媒体、或いはデジタルカメラ10と接続された電子機器に装着される記憶媒体等に記憶される。
【0032】
このように、RGBカラー画像信号の他に、Y画像信号を有する画像信号を生成し、表示装置に出力することで、表示装置は、その階調表現特性に適応した画像を表示することが可能となる。また、上述した処理を行うことで、表示装置の階調表現特性に適応した画像に変換すること無しに表示させることが可能となる。
【0033】
本実施形態では、各画素の画素データが輝度値からなるY画像信号を生成し、RGBカラー画像信号と合成することで表示用画像信号を生成しているが、分割領域毎の輝度値と該分割領域の位置とを対応付けた輝度情報を、RGBカラー画像信号の付帯情報として付帯し、この輝度情報が付帯されたRGBカラー画像信号を表示用画像信号として出力することも可能である。
【0034】
本実施形態では、各画素が単一色成分の画素データからなる画像信号から、RGBカラー画像信号を生成しているが、これに限定する必要はなく、例えば3個の撮像素子を用いて、R、G、Bの各色成分の画像信号(R信号、B信号及びG信号)をそれぞれ取得する場合には、これら信号をそのまま用いて、Y画像信号を生成することも可能である。
【0035】
本実施形態では、デジタルカメラ10に接続されている表示装置40の種類に関係なく、RGBカラー画像信号と、Y画像信号とを合成した表示用画像信号を出力する形態としているが、これに限定する必要はなく、デジタルカメラ10に接続される表示装置40の種類に応じて、出力される表示用画像信号を変更することも可能である。つまり、デジタルカメラ10に接続された表示装置40がHDR表示装置40aであれば、信号合成部24は、RGBカラー画像信号とY画像信号とを合成した表示用画像信号を生成して、該表示用画像信号を出力し、LDR表示装置40bが接続されている場合には、Y画像信号をRGBカラー画像信号に合成せずに、RGBカラー画像信号表示用画像信号として出力すればよい。
【0036】
本実施形態では、RGBカラー画像信号と、Y画像信号とを合成した表示用画像信号を表示装置に出力している形態としているが、デジタルカメラと表示装置とを接続するケーブルの種類によっては、これらRGBカラー画像信号とY画像信号とを個別に出力することも可能である。また、この他に、RGBカラー画像信号を、R画像信号、G画像信号、B画像信号に分解し、それぞれの画像信号を個別に出力することも可能である。
【0037】
本実施形態では、RGB信号生成部31にて生成されたRGBカラー画像信号を信号合成部24に出力しているが、例えば、カラー画像信号に対して輝度補正処理や色補正処理を行う場合には、カラー画像信号における色空間をRGB色空間からYCbCr色空間に変換する必要がある。このような色空間がYCbCr色空間からなるカラー画像信号が信号合成部24に入力された場合には、まず、色空間をYCbCr色空間からRGB色空間に変換する処理(RGB標準フォーマット処理)を施した後に、色空間が変換されたカラー画像信号とY画像信号とを合成することで表示用画像信号を生成すればよい。
【0038】
本実施形態では、取得される画像を用いて各分割領域における輝度値を求めているが、これに限定する必要はなく、画像取得時の輝度値を検出する機能を有していてもよい。図4は、輝度取得部の機能を有するデジタルカメラの一例を示す。以下、本実施形態と同一の機能となる箇所においては同一の符号を付して説明し、本実施形態と重複する部位に関してはその詳細を省略する。このデジタルカメラ10においては、輝度取得部45を備えている。
【0039】
輝度取得部45は、画像取得部21において取得される画像と同一範囲内の輝度を取得する。この輝度取得部45としては、例えば撮像素子が用いられる。この撮像素子は、画像取得部21に用いられる撮像素子における画素数よりも低い画素数の撮像素子が用いられる。つまり、画像取得部21にて用いられる撮像素子の画素数を200〜300万画素とした場合、この輝度取得部45に用いられる撮像素子は、1万画素程度の画素数からなる。この輝度取得部45によって、画像取得部21によって取得される画像と、同一範囲(画角)における輝度情報を得ることができる。Y信号生成部32は、輝度取得部45から出力される輝度情報を用いてY画像信号を生成する。なお、このY画像信号を生成する際には、画像を複数分割したときに得られる分割領域毎の輝度値を求め、分割領域毎の画素の画素データを求めた輝度値とすればよい。なお、分割領域毎の輝度値とは、各分割領域に含まれる画素の平均輝度値が挙げられる。このY信号生成部32によって生成されたY画像信号は信号合成部24に出力され、RGB信号生成部31から出力されるRGBカラー画像信号と合成される。この場合も、本実施形態と同一の効果を得ることが可能となる。
【0040】
本実施形態では、画像生成装置としてデジタルカメラを取り上げて説明しているが、画像生成装置としては、デジタルカメラの他に、図1に示す機能や、図3に示すフローチャートの流れを実行することが可能なコンピュータであってもよい。この場合、画像取得部の機能としては、例えばメモリカードの記憶媒体やデジタルカメラ等などの電子機器と電気的に接続可能にし、画像取得部は、これら記憶媒体に記憶された画像やデジタルカメラで取得された画像を取り込むことができるような形態であればよい。また、図1に示す機能や、図3に示すフローチャートの機能をコンピュータにて実行することが可能なプログラムであってもよい。このようなプログラムの場合には、メモリカードや光学ディスクや磁気ディスクなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
【符号の説明】
【0041】
10…デジタルカメラ、21…画像取得部、22…信号生成部、23…設定部、24…信号合成部、31…RGB信号生成部、32…Y信号生成部、40…表示装置、45…輝度取得部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0042】
【特許文献1】特開2008−67372号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像が撮像されることにより取得された画像の色情報に基づいた第1の画像信号と、前記画像の取得範囲内の複数の領域毎の輝度情報に基づいた第2の画像信号とを生成する信号生成部と、
前記第1の画像信号と、前記第2の画像信号とを合成し、合成された画像信号を表示装置に出力する信号合成部と、
を備えたことを特徴とする画像生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像生成装置において、
前記信号生成部において前記第2の画像信号を生成する際の前記複数の領域を設定する設定部を、さらに備えたことを特徴とする画像生成装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像生成装置において、
被写体像を撮像して画像を取得する画像取得部をさらに備え、
前記信号生成部は、前記画像取得部によって取得された画像を用いて、前記第2画像信号を生成することを特徴とする画像生成装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の画像生成装置において、
前記複数の領域毎の輝度を検出する輝度検出部を備え、
前記信号生成部は、前記輝度検出部によって検出された輝度に基づいて、前記第2の画像信号を生成することを特徴とする画像生成装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像生成装置において、
前記表示装置は、該表示装置における階調表現特性に基づいて、前記合成された画像信号のうち、前記第1の画像信号を用いた画像表示、又は前記第1の画像信号と前記第2の画像信号とをそれぞれ用いた画像表示を実行することを特徴とする画像生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−187300(P2010−187300A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31272(P2009−31272)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】