画像編集装置及びビデオ編集装置
【課題】
本発明は、ビデオ編集操作の作業効率を格段に向上できるようにする。
【解決手段】
CPU11及び描画部22により、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための3次元オブジェクトPを生成し、その断面PbにビデオイメージMVを貼り付けると共に上面Paに当該ビデオクリップのサムネイルTNを貼り付け、また特殊効果を表現するための3次元オブジェクトPを生成し、その断面に特殊効果イメージを貼り付け、CPU11によりビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像RVを生成して、CPU11、描画部22及びVRAM23により、特殊効果を表現するための3次元オブジェクトPの上面Paに特殊効果反映後映像RVを貼り付けると共に各3次元オブジェクトPを所定間隔空けた状態で表示モニタ100に表示するようにした。
本発明は、ビデオ編集操作の作業効率を格段に向上できるようにする。
【解決手段】
CPU11及び描画部22により、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための3次元オブジェクトPを生成し、その断面PbにビデオイメージMVを貼り付けると共に上面Paに当該ビデオクリップのサムネイルTNを貼り付け、また特殊効果を表現するための3次元オブジェクトPを生成し、その断面に特殊効果イメージを貼り付け、CPU11によりビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像RVを生成して、CPU11、描画部22及びVRAM23により、特殊効果を表現するための3次元オブジェクトPの上面Paに特殊効果反映後映像RVを貼り付けると共に各3次元オブジェクトPを所定間隔空けた状態で表示モニタ100に表示するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像編集装置及びビデオ編集装置に関し、例えばタイムライン編集を行い得るビデオ編集装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオ編集装置においては、ユーザの編集操作に基づき、複数のビデオクリップをつなぎ合わせ、また様々な特殊効果(いわゆるエフェクト等)を反映させることによりビデオ編集を行い、最終的に1本のビデオクリップを作成するようになされている。
【0003】
特に近年では、ビデオクリップをディジタル化してランダムアクセス可能なハードディスクドライブ等に格納しておき、表示画面上において時間軸を表すタイムラインに沿って当該ビデオクリップの配置や特殊効果の設定等を行う、いわゆるノンリニア編集処理をユーザに行わせることにより、編集操作等の作業効率を向上し得るようになされたものが提案されている。
【0004】
このようなビデオ編集装置では、時刻の経過を表すタイムラインの時間軸に沿って複数のトラックが設けられ、マウス等のポインティングデバイスを用いて当該トラックにそれぞれビデオクリップを表すオブジェクト又は特殊効果を表すオブジェクトを配置することにより、各ビデオクリップ又は特殊効果と時間との関係をユーザが容易に目視確認し得るようになされている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−100128公報(第2頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる構成のビデオ編集装置においては、特殊効果を反映させる前の各ビデオクリップ単体の映像や複数の特殊効果を全て反映させた後の最終映像等を表示してユーザに視認させることができるものの、個々の特殊効果を反映させた途中段階の映像、いわば途中映像を表示することができなかった。
【0006】
このためビデオ編集装置は、ユーザが途中段階における個々の特殊効果による映像の変化を確認したい場合等に、例えば当該ユーザに他の特殊効果を一度解除させて所望の途中映像を目視確認させた後に当該他の特殊効果を再度設定させ元に戻させる、といった煩雑な操作をユーザに強いるため、編集操作の作業効率を低下させてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、編集操作の作業効率を格段に向上し得る画像編集装置及びビデオ編集装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明の画像編集装置においては、画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置であって、3次元仮想空間内において画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成手段と、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、画像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成手段と、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段とを設けるようにした。
【0009】
これにより、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0010】
また本発明の画像編集方法においては、画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集方法であって、3次元仮想空間内において画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、画像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを設けるようにした。
【0011】
これにより、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0012】
さらに本発明の画像編集プログラムにおいては、画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置に対して、3次元仮想空間内において画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、画像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを実行させるようにした。
【0013】
これにより、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0014】
さらに本発明のビデオ編集装置においては、時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置であって、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成手段と、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、ビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成手段と、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトとビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段とを設けるようにした。
【0015】
これにより、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0016】
また本発明のビデオ編集方法においては、時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集方法であって、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、ビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトとビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを設けるようにした。
【0017】
これにより、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0018】
さらに本発明のビデオ編集プログラムにおいては、時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置に対して、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、ビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトとビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを実行させるようにした。
【0019】
これにより、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができ、かくして編集操作の作業効率を格段に向上し得る画像編集装置、画像編集方法及び画像編集プログラムを実現できる。
【0021】
また本発明によれば、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができ、かくして編集操作の作業効率を格段に向上し得るビデオ編集装置、ビデオ編集方法及びビデオ編集プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0023】
(1)ビデオ編集装置の回路構成
図1において、1は全体として本発明によるビデオ編集装置の回路構成を示しており、制御部10によって全体が統括制御されるようになされている。
【0024】
制御部10は内部にCPU(Central Processing Unit)11を有しており、当該CPU11によりROM(Read Only Memory)12から読み出した基本プログラムをRAM(Random Access Memory)13に展開して実行し、またハードディスクドライブ16から読み出しハードディスクドライブインタフェース15及びバス14を介して取得したビデオ編集プログラムや各種アプリケーションプログラム等を同様にRAM13に展開して実行し得るようになされている。
【0025】
入力インタフェース17は、ユーザの操作を受け付けるキーボード18及びマウス19が接続されており、当該ユーザの操作に応じて当該キーボード18及びマウス19から送出された操作信号を取得し、バス14を介してこれを制御部10へ送出するようになされている。
【0026】
ハードディスクドライブ16は、ビデオ編集プログラムや各種アプリケーションプログラムの他、ビデオクリップや音声ファイル等を格納し得るようになされており、制御部10からの制御に基づき、当該ビデオクリップ等を読み出してハードディスクドライブインタフェース15を介して当該制御部10へ送出し、また制御部10から送出されたビデオクリップ等を当該ハードディスクドライブインタフェース15を介して取得し、これを格納するようになされている。
【0027】
ネットワークインタフェース20は、バス14に接続されると共に、ネットワークケーブルによってビデオサーバ(図示せず)等の他の機器と接続されており、制御部10の制御に基づき、当該他の機器から送出されたビデオクリップ等のデータに所定のデータ変換処理を施してからバス14を介して当該制御部10へ転送し、また制御部10からバス14を介して供給されたビデオクリップ等のデータに所定のデータ変換処理を施してから当該他の機器へ転送するようになされている。
【0028】
表示制御部21は、描画部22及びVRAM(Video Random Access Memory)23によって構成されている。描画部22は、制御部10からバス14を介して描画命令を取得し、当該描画命令に基づいてVRAM23上に表示データを随時生成する。VRAM23は、所定のリフレッシュレートで表示データを外部の表示モニタ100へ送出する。これに応じて表示モニタ100は、表示データに基づいた表示画面を表示するようになされている。
【0029】
(2)編集操作画面の構成
(2−1)全体構成
ところでビデオ編集装置1は、ユーザの操作に基づいてハードディスクドライブ16に格納されたビデオ編集プログラムを実行することにより、当該ユーザにビデオ編集操作を行わせるようになされている。
【0030】
ビデオ編集装置1は、ビデオ編集プログラムの開始後、当該ビデオ編集プログラムに基づき図2に示すような編集操作画面Dを表示モニタ100に表示させる。この編集操作画面Dは、大きくビデオ素材ウィンドウWV、特殊効果ウィンドウWE、プレビューウィンドウWP及び3次元タイムラインウィンドウWTによって構成されている。
【0031】
ビデオ素材ウィンドウWVには、ハードディスクドライブ16(図1)内に格納されている複数のビデオクリップに対応したアイコンIV1〜IV4が表示されている。
【0032】
特殊効果ウィンドウWEは、トランジション(2つの映像を切り換える際の特殊効果)やエフェクト(1つの映像に対して適用する特殊効果)等といったビデオ編集に用いる特殊効果を表すアイコンIE1〜IE4が表示されている。
【0033】
プレビューウィンドウWPは、編集後のビデオクリップの他、素材となる各ビデオクリップや特殊効果のサンプル映像等といった各種映像を再生(プレビュー)し得るようになされている。また当該プレビューウィンドウWPには、再生、停止、早送り等の各種操作ボタン(図示せず)や再生時刻をスライダによって指定するタイムシークバー(図示せず)等も設けられている。
【0034】
3次元タイムラインウィンドウWTは、一般的なビデオ編集装置における2次元タイムラインに代えて、3次元タイムラインTLを基準とした3次元仮想空間を表示するようになされている。以下、当該3次元タイムラインウィンドウWTについて説明する。
【0035】
(2−2)3次元タイムラインウィンドウの構成
図3に示すように、ビデオ編集装置1は、3次元仮想空間において3次元タイムラインTLに沿って設けられた複数のトラックTR1〜TR5に合わせて略直方体状の3次元オブジェクトP1〜P5を配置し、この3次元仮想空間を所定のアングルから見たときの2次元画像を3次元タイムラインウィンドウWTに表示するようになされている。
【0036】
なお3次元オブジェクトP1〜P5の形状は、略直方体状以外にも、略六角柱状や略三角柱状等の他の形状であっても良い。
【0037】
ここで説明の都合上、この3次元仮想空間において3次元オブジェクトP1〜P5を構成する各辺と平行であり互いに垂直な矢印a方向、矢印b方向及び矢印c方向を定義する。なお矢印a、b及びcは実際の3次元タイムラインウィンドウWTには表示されない。
【0038】
ビデオ編集装置1は、図3のように3次元オブジェクトP1〜P5を3次元タイムラインウィンドウWTに表示している場合、矢印a方向を3次元仮想空間における「上方向」として認識させることができる。
【0039】
実際上ビデオ編集装置1は、矢印aの反対方向に沿って、すなわち3次元仮想空間における上側から下側へ向かって順にトラックTR1〜トラックTR5を所定間隔毎に配置すると共に「トラック1」〜「トラック5」といったラベルを表示しており、当該トラックTR1〜トラックTR5に合わせて3次元オブジェクトP1〜P5を配置するようになされている。
【0040】
またビデオ編集装置1は、矢印b方向に沿って3次元タイムラインウィンドウWTにタイムラインTLを表示しており、当該タイムラインTLに沿って「00:00」、「00:01」、…のように編集上の時刻(分及び秒)を表示するようになされている。
【0041】
特殊効果立体柱オブジェクトとしての3次元オブジェクトP1、P2及びP3は、それぞれ特殊効果「Telop」、「Transition−Blind」及び「Effect−Invert」を3次元のオブジェクトとして表したものであり、またビデオ立体柱オブジェクトとしての3次元オブジェクトP4及びP5は、それぞれ「Video2」及び「Video1」を3次元のオブジェクトとして表したものである。このように3次元オブジェクトP1〜P5は、1本のビデオクリップ又は1つの特殊効果を3次元化して表したものであり、一般的な2次元タイムラインを用いたビデオ編集装置において矩形状に表示されるオブジェクトに相当するものである。
【0042】
ところでビデオ編集装置1は、図4に示すオブジェクトデータテーブルTBLをRAM13(図1)内に有しており、オブジェクト毎にトラック番号、開始時刻、終了時刻、ビデオ又は特殊効果の種別、及び名称といった各種属性データをそれぞれ格納するようになされている。
【0043】
例えばビデオ編集装置1は、ユーザにマウス19が操作されてビデオ素材ウィンドウWV(図2)のアイコンIV1が3次元タイムラインウィンドウWT内のトラックTR5上の時刻「00:00」の位置へドラッグアンドドロップされた場合、これをユーザによる「アイコンIV1に対応付けられたビデオクリップをトラックTR5の時刻00:00に配置する」操作として認識し、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)のトラック5に対応した開始時刻や名称等の各種属性データを更新するようになされている。
【0044】
またビデオ編集装置1は、例えばユーザにマウス19が操作されて特殊効果ウィンドウWE(図2)のアイコンIE1が3次元タイムラインウィンドウWT内のトラックTR3上の時刻「00:03」の位置へドラッグアンドドロップされた場合、これをユーザによる「アイコンIE1に対応付けられた特殊効果をトラックTR3の時刻00:03に配置する」操作として認識し、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)のトラック3に対応した開始時刻や名称等の各種属性データを更新するようになされている。
【0045】
そしてビデオ編集装置1は、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納された各種データを用いて、トラック番号に応じて矢印a方向の位置を決定し、また開始時刻及び終了時刻に応じて矢印b方向の(すなわち3次元タイムラインTLに沿った)辺の長さ及び位置を決定してから、3次元仮想空間内に略直方体状の各3次元オブジェクトP1〜P5を配置して3次元タイムラインウィンドウWT(図3)に表示するようになされている。
【0046】
従ってビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の3次元タイムラインTLに沿った(すなわち矢印b方向の)長さ及び位置によって当該3次元タイムラインTL上の開始時刻及び終了時刻を表しており、ユーザに各3次元オブジェクトP1〜P5における開始時刻及び終了時刻を容易に視認させ得るようになされている。
【0047】
またビデオ編集装置1は、3次元タイムラインウィンドウWT内に表示調整サブウィンドウDCを表示しており、当該表示調整サブウィンドウDCの拡大ボタンBZ1、縮小ボタンBZ2、回転方向ボタンBD及びタイムシークバーBTをユーザに操作させることにより、当該ユーザの所望する表示のアングル、大きさ及び表示時刻範囲に調整した3次元オブジェクトP1〜P5を当該3次元タイムラインウィンドウWTに表示し得るようになされている。
【0048】
ところで3次元タイムラインTLには、上側のトラックTRに配置されたオブジェクトが優先されるといったトラックTR間の優先順位が設定されており、また3次元オブジェクトP1〜P3のように特殊効果を表している場合、その直下の3次元オブジェクトP2〜P4の映像に対して当該特殊効果を反映させるようになされている(以下、直下の3次元オブジェクトPの映像に特殊効果を反映させた映像を特殊効果反映後映像RVと呼ぶ)。
【0049】
このため、図4に示したようにトラックTR1〜トラックTR5の3次元オブジェクトP1〜P5の種別がそれぞれ「telop」、「transition」、「effect」、「video」及び「video」である場合、各3次元オブジェクトP1〜P5と特殊効果反映後映像RVとの対応関係は図5に示すようになる。
【0050】
すなわちビデオ編集装置1は、トラックTR4及びトラックTR5のビデオクリップの映像(以下それぞれ素材映像CV4及びCV5と呼ぶ)を基に、当該素材映像CV4にトラックTR3の「effect」を反映させることにより特殊効果反映後映像RV3を生成し、当該特殊効果反映後映像RV3と先の素材映像CV5とにトラックTR2の「transition」を反映させることにより特殊効果反映後映像RV2を生成し、さらに当該特殊効果反映後映像RV2にトラックTR1の「telop」を反映させることにより特殊効果反映後映像RV1を生成する。
【0051】
なお、トラックTR間の優先順位については、上側を優先する以外にも、下側を優先するようにしても良い。
【0052】
ちなみにビデオ編集装置1は、一般的な2次元タイムラインと同様に、特殊効果を表す3次元オブジェクトP1〜P3が上下方向(すなわち矢印a方向及びその反対方向)に重なりを有する時刻範囲でのみ当該特殊効果を反映させるようになされており、例えば3次元オブジェクトP2(図3)の時刻範囲が時刻00:03〜00:06であるため、特殊効果「Transition−Blind」を当該時刻範囲00:03〜00:06にのみ反映させる。
【0053】
さらにビデオ編集装置1は、図3からアングル及び表示時刻範囲を変更した図6(A)に示すように、3次元オブジェクトP1における矢印a方向側の面(以下、これを上面Pa1と呼ぶ)に特殊効果反映後映像RV1のサムネイルTN13〜TN16を貼り付けるようになされている。
【0054】
すなわちビデオ編集装置1は、図6(B)に示すように、トラック1の特殊効果反映後映像RV1における所定の時間間隔(例えば1秒)毎のサムネイルTN13〜TN16を3次元オブジェクトP1における上面Pa1に貼り付けており、これにより3次元オブジェクトP1の3次元タイムラインTL上の時刻と特殊効果反映後映像RV1との対応関係をユーザに容易に把握させ得るようになされている。
【0055】
同様にビデオ編集装置1は、図6(A)及び(B)に示すように、3次元オブジェクトP2〜P5についても同様に、特殊効果反映後映像RV2、特殊効果反映後映像RV3、素材映像CV4及び素材映像CV5に基づいたサムネイルTN23〜TN25、TN33〜TN37、TN43〜TN47及びTN53〜TN55をそれぞれの上面Pa2〜Pa5に貼り付けるようになされている。
【0056】
すなわちビデオ編集装置1は、特殊効果を表す3次元オブジェクトP1〜P3の特殊効果反映後映像RV1〜RV3をそれぞれサムネイルTN13〜16、TN23〜25及びTN33〜TN37として上面Pa1〜Pa3に貼り付けると共に、ビデオクリップを表す3次元オブジェクトP4及びP5の素材映像RC4及びRC5をそれぞれサムネイルTN43〜47およびTN53〜TN57として上面Pa4及びPa5に貼り付け、当該3次元オブジェクトP1〜P5を3次元タイムラインウィンドウWT内に同時に表示している。
【0057】
このためビデオ編集装置1は、例えば特殊効果「Effect−Invert」を適用させる前の素材映像CV4に基づくサムネイルTN43と適用させた後の特殊効果反映後映像RV3に基づくサムネイルTN33とを直接見比べさせることができ、当該特殊効果による映像の変化をユーザに直接目視確認させることができる。
【0058】
ちなみにビデオ編集装置1は、3次元仮想空間において上下方向(すなわち矢印a方向及びその反対方向)にトラックTRを所定の間隔毎に設定しているため、各3次元オブジェクトP1〜P5の間隔を空けて配置しており、例えば上側に他の3次元オブジェクトP1が存在するトラック2の3次元オブジェクトP2の上面Pa2をユーザに視認させ得るようになされている。
【0059】
そのうえビデオ編集装置1は、ユーザにアングルやトラックTRの間隔等を調整させ得ると共に、当該ユーザに指定された任意の3次元オブジェクトPを一時的に表示しないようにすることができ、これにより例えば3次元オブジェクトP1を一時的に表示せず、最上位となる3次元オブジェクトP2の上面Pa2を一段と容易に目視確認させることができる。
【0060】
またビデオ編集装置1は、特殊機能を表す3次元オブジェクトP1〜P3における矢印b方向と反対側の面でなる断面Pb1〜Pb3に各特殊機能をそれぞれ画像により表した特殊機能イメージME1〜ME3を貼り付けると共に、ビデオクリップを表す3次元オブジェクトP4及びP5における断面Pb4及びPb5に各特殊機能をそれぞれ画像により表したビデオイメージMV4及びMV5を貼り付けるようになされている。これによりビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5がそれぞれ何を表しているかを視覚的に認識させることができる。
【0061】
ちなみに特殊機能イメージME1〜ME3、ビデオイメージMV4及びMV5は、図2に示した特殊効果ウィンドウWE及びビデオ素材ウィンドウWVに表示されているアイコンIE1〜IE4及びアイコンIV1〜IV4と同等の画像が用いられており、ユーザが対応関係を認識しやすいように配慮されている。
【0062】
さらにビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5における矢印c方向側の面(以下、これを側面Pcと呼ぶ)に、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納している「名称」を文字列として貼り付けるようになされている。これによりビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の名称を文字列によってユーザに認識させることができる。
【0063】
ちなみにビデオ編集装置1は、3次元オブジェクトP1〜P5の側面Pc1〜Pc5に「名称」に代えて例えば開始時刻及び終了時刻等の他の文字列を貼り付けて表示し、また当該側面PcにサムネイルTNを貼り付けても良く、あるいは何も表示しないようにしても良い。
【0064】
ところでビデオ編集装置1は、特殊効果ウィンドウWE及びビデオ素材ウィンドウWV(図2)と同様、3次元タイムラインウィンドウWT(図3)内においてユーザにマウス19(図1)を介して3次元オブジェクトP1〜P5を直接操作させ得るようになされている。
【0065】
例えばビデオ編集装置1は、3次元タイムラインウィンドウWT内で3次元オブジェクトP1の断面Pb1が時刻「00:01」の位置から「00:03」の位置にドラッグアンドドロップされた場合、このことを「トラック1における開始時刻を変更する指示」として認識し、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納しているトラック1における開始時刻を「00:01」から「00:03」に変更すると共に、当該開始時刻「00:03」の位置に断面Pb1が位置するように3次元オブジェクトP1を生成し直して当該3次元タイムラインウィンドウWTを再度表示する。
【0066】
同様にビデオ編集装置1は、3次元オブジェクトP1〜P5に対してユーザから種々の操作を受け付けた際、当該操作に応じてオブジェクトデータテーブルTBLに格納している属性データを変更すると共に、3次元オブジェクトP1〜P5を生成し直して3次元タイムラインウィンドウWTを再度表示するようになされている。
【0067】
(3)3次元タイムラインウィンドウ表示処理
次に、ビデオ編集装置1が3次元タイムラインウィンドウWT内に3次元オブジェクトP1〜P5を表示する際の3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0068】
ビデオ編集装置1の制御部10は、CPU11によりビデオ編集プログラムが開始され編集操作画面(図2)のビデオ素材ウィンドウWV、特殊効果ウィンドウWE及びプレビューウィンドウWPを表示モニタ100(図1)に表示させた時点で3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
【0069】
ステップSP1においてCPU11は、ハードディスクドライブ16から表示のアングル、大きさ及び表示時刻範囲の初期値をそれぞれ認識し、次のステップSP2へ移る。
【0070】
ちなみにCPU11は、表示のアングル、大きさ及び表示時刻範囲がユーザによって変更されている場合、当該変更された値を認識するようになされている。
【0071】
ステップSP2においてCPU11は、RAM13(図1)内のオブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納されているトラック番号、開始時刻及び終了時刻等の各種属性データとステップSP1において認識した表示時刻範囲とに基づき、表示制御部21の描画部22(図1)により、まず3次元仮想空間内に3次元タイムラインTL及びトラックTR1〜TR5を配置し、当該トラックTR1〜TR5に合わせて3次元オブジェクトP1〜P5を配置し、当該3次元タイムラインTL及び当該3次元オブジェクトP1〜P5を2次元画像としてVRAM23内に生成して、次のステップSP3へ移る。
【0072】
ステップSP3においてCPU11は、下位階層に配置されている3次元オブジェクトP4〜P5の素材映像CV4、CV5をハードディスクドライブ16から読み出し、その上位階層に配置されている3次元オブジェクトP1〜P3に対応付けられている特殊効果をそれぞれ反映させる等して特殊効果反映後映像RV1〜RV3を生成し、これらを一時的にRAM13に記憶させて、次のステップSP4へ移る。
【0073】
ステップSP4においてCPU11は、表示制御部21の描画部22により、3次元オブジェクトP1〜P3の特殊効果反映後映像RV1〜RV3における所定時間間隔毎のサムネイルTN13〜TN16、TN23〜TN25及びTN33〜TN37をVRAM23内の3次元オブジェクトP1〜P3における上面Pa1〜Pa3にそれぞれ貼り付けさせると共に、3次元オブジェクトP4及びP5の素材映像CV4及びCV5における所定時間間隔毎のサムネイルTN43〜TN47及びTN53〜TN55をVRAM23内の各3次元オブジェクトP4及びP5における上面Pa4及びPa5にそれぞれ貼り付けさせ、次のステップSP5へ移る。
【0074】
ステップSP5においてCPU11は、表示制御部21の描画部22により、特殊機能イメージME1〜ME3をVRAM23内の3次元オブジェクトP1〜P3における断面Pb1〜Pb3に貼り付けさせると共に、ビデオイメージMV4及びMV5をVRAM23内の3次元オブジェクトP4及びP5における断面Pb4及びPb5に貼り付けさせ、次のステップSP6へ移る。
【0075】
ステップSP6においてCPU11は、表示制御部21の描画部22により各3次元オブジェクトP1〜P5の内容を表す名称の文字列をVRAM23内の各3次元オブジェクトP1〜P5における側面Pc1〜Pc5にそれぞれ貼り付けさせ、次のステップSP7へ移る。
【0076】
ステップSP7においてCPU11は、所定のリフレッシュレートに合わせたタイミングでVRAM23から表示データを表示モニタ100(図1)へ出力させることにより、編集操作画面D(図2)の一部として3次元タイムラインウィンドウWTを当該表示モニタ100に表示させ、次のステップSP8へ移ってこの3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1を終了する。
【0077】
なおCPU11は、例えばユーザのマウス19の操作により3次元オブジェクトP1の断面Pb1が時刻「00:01」の位置から「00:03」の位置にドラッグアンドドロップされる等、当該ユーザにより3次元オブジェクトP1〜P5に対して何らかの操作がなされる度に、この3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1を実行して3次元タイムラインウィンドウWTを更新するようになされている。
【0078】
(4)動作及び効果
以上の構成においてビデオ編集装置1は、特殊効果反映後映像RV1〜RV3のサムネイルTN13〜TN16、TN23〜TN25及びTN33〜TN37を3次元オブジェクトP1〜P3の上面Pa1〜Pa3に貼り付けると共に素材映像CV4及びCV5のサムネイルTN43〜TN47及びTN53〜TN55を3次元オブジェクトP4及びP5の上面Pa4及びPa5に貼り付けた状態で3次元タイムラインウィンドウWTを表示モニタ100に表示するため、各3次元オブジェクトPにおけるサムネイルTNを同時にユーザに視認させることができる。
【0079】
これによりビデオ編集装置1は、全ての特殊効果を反映させた最終的な映像のサムネイルTN13〜TN16のみでなく、一部の特殊効果のみを反映させた、いわば途中段階の映像のサムネイルTN23〜TN25、TN33〜TN37、TN43〜TN47及びTN53〜TN55も同時に見比べさせることができるので、当該特殊効果の効果を当該ユーザに容易に視認させることができる。
【0080】
このときビデオ編集装置1は、3次元仮想空間におけるトラックTR1〜TR5に合わせて上下方向に重ねて3次元オブジェクトP1〜P5を配置しているため、ユーザに当該3次元オブジェクトP1〜P5の上下方向に関する位置をトラックTR1〜TR5の優先順位と対応付けて直感的に認識させることができる。
【0081】
特にビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の上面Pa1〜Pa5にそれぞれサムネイルTNを表示しているため、最下位階層に配置された3次元オブジェクトP5(図6)から最上位階層に配置された3次元オブジェクトP1へ向かって特殊効果が重畳されていく様子を、ユーザに3次元オブジェクトP1〜P5の上下方向(すなわち矢印a方向)の重なり具合と対応付けて認識させることができる。
【0082】
またビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の上面Pa1〜Pa5に所定時間間隔毎のサムネイルTNをそれぞれ貼り付けているため、複数のトラックTR1〜TR5におけるそれぞれの経時的な映像の変化をユーザに一覧させることができる。
【0083】
さらにビデオ編集装置1は、3次元オブジェクトP1〜P3の断面Pb1〜Pb3にそれぞれ特殊機能イメージME1〜ME3を貼り付けさせると共に、3次元オブジェクトP4及びP5の断面Pb4及びPb5にそれぞれビデオイメージMV4及びMV5を貼り付けさせ、また3次元オブジェクトP1〜P5の側面Pcにそれぞれの内容を表す名称の文字列を貼り付けて表示するため、ユーザに各オブジェクトの種類や名称を容易に認識させることができる。
【0084】
そのうえビデオ編集装置1は、3次元タイムラインウィンドウWTに各3次元オブジェクトP1〜P5を表示するだけでなく、当該3次元オブジェクトP1〜P5に対するマウス19(図1)によるドラッグ操作等の直接的な種々の操作を受け付けると共に当該操作に応じて各3次元オブジェクトP1〜P5を生成し直して再度表示することができるので、ユーザに直感的かつ容易に編集操作させ得る環境を提供することができる。
【0085】
以上の構成によれば、ビデオ編集装置1は、各トラックTRに配置した3次元オブジェクトP同士の関係をユーザに視覚的に理解させやすい形式で各3次元オブジェクトPのサムネイルTNを同時に目視確認させることができるので、複数の特殊効果を重ね合わせる際の最終結果を表す映像と途中段階の映像とを同時にユーザに認識させながら直感的かつ容易に操作させることができると共に、当該途中段階の映像を確認するために他の特殊効果を一時的に解除すると行った煩雑な操作をさせずに済み、編集操作を簡易化すると共に編集時間を短縮させて編集操作の作業効率を格段に向上させることができる。
【0086】
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、ビデオクリップを編集するビデオ編集装置1に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、静止画像を階層的に編集する画像編集装置に適用するようにしても良い。
【0087】
すなわちビデオ編集装置1と同等の構成でなる画像編集装置は、当該ビデオ編集装置1と同様に、まず画像立体柱オブジェクト生成手段及び特殊効果立体柱オブジェクト生成手段としてのCPU及び描画部により、3次元仮想空間内に画像を表現する略直方体状の3次元オブジェクトQ2及び特殊効果を表現する略直方体状の3次元オブジェクトQ1を表示制御部のVRAM上に生成する。
【0088】
続いて画像編集装置は、特殊効果反映後画像生成手段としてのCPU11により画像に対して特殊効果を反映させた特殊効果反映後画像を生成し、表示制御手段としてのCPU、描画部及びVRAMによって3次元オブジェクトQ2の上面に画像を貼り付けると共に3次元オブジェクトQ1の上面に特殊効果反映後画像を貼り付け、さらに3次元オブジェクトQ2の断面に画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に3次元オブジェクトQ1の断面に特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けてから、当該3次元オブジェクトQ2と当該3次元オブジェクトQ1とを所定間隔空けた状態で、2次元画像として表示モニタに表示させる。
【0089】
これにより、例えば静止画像に対して複数種類の特殊効果を反映させる場合に、それぞれの特殊効果を反映させた特殊効果反映後画像を3次元オブジェクトQのそれぞれの上面に表示することにより、ビデオ編集装置1の場合と同様に、当該特殊効果を反映させる前後の画像をユーザに同時に認識させながら直感的に編集操作を行わせることができる。
【0090】
また上述の実施の形態においては、各3次元オブジェクトP1〜P5の断面Pb1〜Pb5に特殊機能イメージME1〜ME3、ビデオイメージMV4及びMV5をそれぞれ貼り付けて表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図8(A)に示すように、3次元オブジェクトP1〜P5の素材映像CVの素材サムネイルCTN又は特殊効果反映後映像RVの反映後サムネイルRTNを当該断面Pbに貼り付けるようにしても良い。
【0091】
この場合、素材サムネイルCTN又は反映後サムネイルRTNは、各断面Pbと対応する時刻における各オブジェクトの素材映像CV又は特殊効果反映後映像RVに基づいているため、例えば図8(A)から表示時刻範囲を変更した図8(B)に示すように、表示時刻範囲の開始時刻に応じて各3次元オブジェクトP1〜P5の素材サムネイルCTN又は反映後サムネイルRTNを変化させることができる。このため、ユーザに当該表示時刻範囲の開始時刻を調整させることにより、所望の時刻における各3次元オブジェクトP1〜P5の素材サムネイルCTN又は反映後サムネイルRTNを直接比較させることができる。
【0092】
またこの場合、例えばプレビューウィンドウWP(図2)において編集後の最終結果の映像(すなわち特殊効果反映後映像RV1)を再生(プレビュー)する際、プレビューウィンドウWPにおける再生時刻に合わせて3次元タイムラインウィンドウWT内における表示時刻範囲の開始時刻を刻々と変化させるようにしても良く、これによりプレビューウィンドウWPに表示している特殊効果反映後映像RV1と、当該特殊効果反映後映像RV1に特殊効果を反映させる前の映像である特殊効果反映後映像RV2、RV3、素材映像CV4及びCV5を常に対応させて表示することができる。
【0093】
なお各3次元オブジェクトP1〜P5の断面Pb1〜Pb5に必ずしも何らかのサムネイルを貼り付ける必要はなく、例えば敢えて当該断面Pb1〜Pb5にサムネイルTNを貼り付けないようにし、ビデオ編集装置1の処理負荷を軽減させるようにしても良い。
【0094】
さらに上述の実施の形態においては、3次元オブジェクトP1〜P5の矢印c方向における長さを統一するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図9に示すように、3次元オブジェクトP5を矢印c方向(すなわち図9における手前側)へ約2倍に拡張した3次元オブジェクトP15を生成し、その上面Pa15のうち奥側に3次元オブジェクトP5と同様のサムネイルTN50〜TN57を貼り付けると共に、手前側にオブジェクト「video1」の音声波形図WV15を貼り付けて表示するようにしても良い。
【0095】
これに加えて図10に示すように、音声に対する特殊効果である「SoundEffect−Noise」を表す3次元オブジェクトP21を3次元オブジェクトP15における音声波形図WV15の真上(すなわち矢印a方向)に所定間隔を空けて配置することにより、映像と同様に、当該3次元オブジェクトP21が3次元オブジェクトP15と重なっている時刻範囲のみ音声に対して特殊効果を反映させるようにしても良い。
【0096】
このとき、3次元オブジェクトP15における音声波形図WV15に対して特殊効果を反映させた音声波形WV21を3次元オブジェクトP21の上面Pa21に表示することにより、当該音声波形図WV15と当該音声波形図WV21とを直接比較させることができ、ユーザに音声の特殊効果を目視確認させることができる。
【0097】
またこの実施の形態の場合、図11に示すように3次元オブジェクトP15の上部に3次元オブジェクトP1及びP21を同時に配置するようにしても良く、これにより映像及び音声の両方について、特殊効果を反映させる時刻範囲等を当該3次元オブジェクトP15、P1及びP21の大きさと位置範囲等に基づいてユーザに視認させることができる。また図12に示すように、アングルを変更して3次元オブジェクトP1、P15及びP21が重なっている様子を真上から見た状態で表示するようにしても良く、これにより最終的な(すなわち全ての特殊効果を反映させた)サムネイルTN及び音声波形図WVを同時にユーザに目視確認させることができる。
【0098】
ちなみにこの実施の形態の場合、音声波形図WVに代えて音声スペクトラム等の他の表示手法によって音声をユーザに目視確認させるようにしても良い。
【0099】
さらに上述の実施の形態においては、略直方体状の3次元オブジェクトP1〜P5の上面Pa1〜Pa5が矢印a方向、すなわち3次元仮想空間における上方向を向いた状態に配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3次元仮想空間において各上面Pa1〜Pa5が矢印a方向以外を向くように各3次元オブジェクトP1〜P5を回転させるようにしても良く、これにより上面Pa2〜Pa5が他の3次元オブジェクトP1〜P4に隠されることを回避し当該上面Pa2〜Pa5のサムネイルTNをユーザに視認させやすくすることができる。
【0100】
さらに上述の実施の形態においては、3次元オブジェクトPにおける第1の側面としての断面Pbに特殊機能イメージME及びビデオイメージMVを貼り付け、第2の側面としての上面PaにサムネイルTNを貼り付け、第3の側面としての側面Pcに文字列を貼り付けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3次元オブジェクトPにおいて3次元タイムラインウィンドウWT(図2)に表示し得るいずれかの側面を適宜第1の側面、第2の側面及び第3の側面とするようにしても良い。
【0101】
さらに上述の実施の形態においては、3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1(図7)に従って3次元仮想空間内に3次元オブジェクトP1〜P5を生成して3次元タイムラインウィンドウWTを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各処理の順序を適宜入れ替え、または各処理を適宜分割・統合しても良く、要は最終的に3次元仮想空間内に3次元オブジェクトP1〜P5を生成して3次元タイムラインウィンドウWTを表示できれば良い。
【0102】
さらに上述の実施の形態においては、ビデオ編集プログラムがハードディスクドライブ16に予め格納されている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば当該ビデオ編集プログラムをCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)媒体や半導体メモリ等の外部のプログラム格納媒体からハードディスクドライブ16にインストールした上で実行するようにしても良く、あるいは他のサーバ等をプログラム格納媒体とし、ネットワークインタフェース15等を介して当該ビデオ編集プログラムを取得しRAM13に直接展開して実行するようにしても良い。
【0103】
さらに上述の実施の形態においては、映像立体柱オブジェクト生成手段及び特殊効果立体柱オブジェクト生成手段としてのCPU11及び描画部22と、反映後映像生成手段としてのCPU11と、表示制御手段としてのCPU11及び表示制御部21とによってビデオ編集装置を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる映像立体柱オブジェクト生成手段及び特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、反映後映像生成手段と、表示制御手段とによってビデオ編集装置を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、静止画像又はビデオクリップを編集する種々の画像編集装置及びビデオ編集装置でも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明によるビデオ編集装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】編集操作画面の説明に供する略線図である。
【図3】3次元タイムラインウィンドウの構成を示す略線図である。
【図4】オブジェクトデータテーブルの構成を示す略線図である。
【図5】トラック優先順位と特殊効果反映後映像との対応関係を示す略線図である。
【図6】3次元オブジェクトの上面におけるサムネイルの貼付の説明に供する略線図である。
【図7】3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順を示すフローチャートである。
【図8】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(1)を示す略線図である。
【図9】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(2)を示す略線図である。
【図10】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(3)を示す略線図である。
【図11】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(4)を示す略線図である。
【図12】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(5)を示す略線図である。
【符号の説明】
【0106】
1……ビデオ編集装置、10……制御部、11……CPU、13……RAM、16……ハードディスクドライブ、17……入力インタフェース、18……キーボード、19……マウス、21……表示制御部、22……描画部、23……VRAM、100……表示モニタ。
【技術分野】
【0001】
本発明は画像編集装置及びビデオ編集装置に関し、例えばタイムライン編集を行い得るビデオ編集装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオ編集装置においては、ユーザの編集操作に基づき、複数のビデオクリップをつなぎ合わせ、また様々な特殊効果(いわゆるエフェクト等)を反映させることによりビデオ編集を行い、最終的に1本のビデオクリップを作成するようになされている。
【0003】
特に近年では、ビデオクリップをディジタル化してランダムアクセス可能なハードディスクドライブ等に格納しておき、表示画面上において時間軸を表すタイムラインに沿って当該ビデオクリップの配置や特殊効果の設定等を行う、いわゆるノンリニア編集処理をユーザに行わせることにより、編集操作等の作業効率を向上し得るようになされたものが提案されている。
【0004】
このようなビデオ編集装置では、時刻の経過を表すタイムラインの時間軸に沿って複数のトラックが設けられ、マウス等のポインティングデバイスを用いて当該トラックにそれぞれビデオクリップを表すオブジェクト又は特殊効果を表すオブジェクトを配置することにより、各ビデオクリップ又は特殊効果と時間との関係をユーザが容易に目視確認し得るようになされている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−100128公報(第2頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる構成のビデオ編集装置においては、特殊効果を反映させる前の各ビデオクリップ単体の映像や複数の特殊効果を全て反映させた後の最終映像等を表示してユーザに視認させることができるものの、個々の特殊効果を反映させた途中段階の映像、いわば途中映像を表示することができなかった。
【0006】
このためビデオ編集装置は、ユーザが途中段階における個々の特殊効果による映像の変化を確認したい場合等に、例えば当該ユーザに他の特殊効果を一度解除させて所望の途中映像を目視確認させた後に当該他の特殊効果を再度設定させ元に戻させる、といった煩雑な操作をユーザに強いるため、編集操作の作業効率を低下させてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、編集操作の作業効率を格段に向上し得る画像編集装置及びビデオ編集装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明の画像編集装置においては、画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置であって、3次元仮想空間内において画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成手段と、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、画像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成手段と、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段とを設けるようにした。
【0009】
これにより、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0010】
また本発明の画像編集方法においては、画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集方法であって、3次元仮想空間内において画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、画像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを設けるようにした。
【0011】
これにより、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0012】
さらに本発明の画像編集プログラムにおいては、画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置に対して、3次元仮想空間内において画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、画像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを実行させるようにした。
【0013】
これにより、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0014】
さらに本発明のビデオ編集装置においては、時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置であって、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成手段と、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、ビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成手段と、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトとビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段とを設けるようにした。
【0015】
これにより、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0016】
また本発明のビデオ編集方法においては、時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集方法であって、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、ビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトとビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを設けるようにした。
【0017】
これにより、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【0018】
さらに本発明のビデオ編集プログラムにおいては、時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置に対して、3次元仮想空間内においてビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、ビデオ映像に対して特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトとビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップとを実行させるようにした。
【0019】
これにより、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、画像立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いて画像及び特殊効果反映後画像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の画像を同時に目視確認させて当該画像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができ、かくして編集操作の作業効率を格段に向上し得る画像編集装置、画像編集方法及び画像編集プログラムを実現できる。
【0021】
また本発明によれば、ビデオ立体柱オブジェクト及び特殊効果立体柱オブジェクトにおけるそれぞれの第2の側面を用いてビデオ映像及び特殊効果反映後映像を3次元仮想空間内で同時に表示することができるので、特殊効果を反映させる前後の映像を同時に目視確認させて当該映像における各特殊効果の表れをユーザに認識させながら編集作業を進めることができ、かくして編集操作の作業効率を格段に向上し得るビデオ編集装置、ビデオ編集方法及びビデオ編集プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0023】
(1)ビデオ編集装置の回路構成
図1において、1は全体として本発明によるビデオ編集装置の回路構成を示しており、制御部10によって全体が統括制御されるようになされている。
【0024】
制御部10は内部にCPU(Central Processing Unit)11を有しており、当該CPU11によりROM(Read Only Memory)12から読み出した基本プログラムをRAM(Random Access Memory)13に展開して実行し、またハードディスクドライブ16から読み出しハードディスクドライブインタフェース15及びバス14を介して取得したビデオ編集プログラムや各種アプリケーションプログラム等を同様にRAM13に展開して実行し得るようになされている。
【0025】
入力インタフェース17は、ユーザの操作を受け付けるキーボード18及びマウス19が接続されており、当該ユーザの操作に応じて当該キーボード18及びマウス19から送出された操作信号を取得し、バス14を介してこれを制御部10へ送出するようになされている。
【0026】
ハードディスクドライブ16は、ビデオ編集プログラムや各種アプリケーションプログラムの他、ビデオクリップや音声ファイル等を格納し得るようになされており、制御部10からの制御に基づき、当該ビデオクリップ等を読み出してハードディスクドライブインタフェース15を介して当該制御部10へ送出し、また制御部10から送出されたビデオクリップ等を当該ハードディスクドライブインタフェース15を介して取得し、これを格納するようになされている。
【0027】
ネットワークインタフェース20は、バス14に接続されると共に、ネットワークケーブルによってビデオサーバ(図示せず)等の他の機器と接続されており、制御部10の制御に基づき、当該他の機器から送出されたビデオクリップ等のデータに所定のデータ変換処理を施してからバス14を介して当該制御部10へ転送し、また制御部10からバス14を介して供給されたビデオクリップ等のデータに所定のデータ変換処理を施してから当該他の機器へ転送するようになされている。
【0028】
表示制御部21は、描画部22及びVRAM(Video Random Access Memory)23によって構成されている。描画部22は、制御部10からバス14を介して描画命令を取得し、当該描画命令に基づいてVRAM23上に表示データを随時生成する。VRAM23は、所定のリフレッシュレートで表示データを外部の表示モニタ100へ送出する。これに応じて表示モニタ100は、表示データに基づいた表示画面を表示するようになされている。
【0029】
(2)編集操作画面の構成
(2−1)全体構成
ところでビデオ編集装置1は、ユーザの操作に基づいてハードディスクドライブ16に格納されたビデオ編集プログラムを実行することにより、当該ユーザにビデオ編集操作を行わせるようになされている。
【0030】
ビデオ編集装置1は、ビデオ編集プログラムの開始後、当該ビデオ編集プログラムに基づき図2に示すような編集操作画面Dを表示モニタ100に表示させる。この編集操作画面Dは、大きくビデオ素材ウィンドウWV、特殊効果ウィンドウWE、プレビューウィンドウWP及び3次元タイムラインウィンドウWTによって構成されている。
【0031】
ビデオ素材ウィンドウWVには、ハードディスクドライブ16(図1)内に格納されている複数のビデオクリップに対応したアイコンIV1〜IV4が表示されている。
【0032】
特殊効果ウィンドウWEは、トランジション(2つの映像を切り換える際の特殊効果)やエフェクト(1つの映像に対して適用する特殊効果)等といったビデオ編集に用いる特殊効果を表すアイコンIE1〜IE4が表示されている。
【0033】
プレビューウィンドウWPは、編集後のビデオクリップの他、素材となる各ビデオクリップや特殊効果のサンプル映像等といった各種映像を再生(プレビュー)し得るようになされている。また当該プレビューウィンドウWPには、再生、停止、早送り等の各種操作ボタン(図示せず)や再生時刻をスライダによって指定するタイムシークバー(図示せず)等も設けられている。
【0034】
3次元タイムラインウィンドウWTは、一般的なビデオ編集装置における2次元タイムラインに代えて、3次元タイムラインTLを基準とした3次元仮想空間を表示するようになされている。以下、当該3次元タイムラインウィンドウWTについて説明する。
【0035】
(2−2)3次元タイムラインウィンドウの構成
図3に示すように、ビデオ編集装置1は、3次元仮想空間において3次元タイムラインTLに沿って設けられた複数のトラックTR1〜TR5に合わせて略直方体状の3次元オブジェクトP1〜P5を配置し、この3次元仮想空間を所定のアングルから見たときの2次元画像を3次元タイムラインウィンドウWTに表示するようになされている。
【0036】
なお3次元オブジェクトP1〜P5の形状は、略直方体状以外にも、略六角柱状や略三角柱状等の他の形状であっても良い。
【0037】
ここで説明の都合上、この3次元仮想空間において3次元オブジェクトP1〜P5を構成する各辺と平行であり互いに垂直な矢印a方向、矢印b方向及び矢印c方向を定義する。なお矢印a、b及びcは実際の3次元タイムラインウィンドウWTには表示されない。
【0038】
ビデオ編集装置1は、図3のように3次元オブジェクトP1〜P5を3次元タイムラインウィンドウWTに表示している場合、矢印a方向を3次元仮想空間における「上方向」として認識させることができる。
【0039】
実際上ビデオ編集装置1は、矢印aの反対方向に沿って、すなわち3次元仮想空間における上側から下側へ向かって順にトラックTR1〜トラックTR5を所定間隔毎に配置すると共に「トラック1」〜「トラック5」といったラベルを表示しており、当該トラックTR1〜トラックTR5に合わせて3次元オブジェクトP1〜P5を配置するようになされている。
【0040】
またビデオ編集装置1は、矢印b方向に沿って3次元タイムラインウィンドウWTにタイムラインTLを表示しており、当該タイムラインTLに沿って「00:00」、「00:01」、…のように編集上の時刻(分及び秒)を表示するようになされている。
【0041】
特殊効果立体柱オブジェクトとしての3次元オブジェクトP1、P2及びP3は、それぞれ特殊効果「Telop」、「Transition−Blind」及び「Effect−Invert」を3次元のオブジェクトとして表したものであり、またビデオ立体柱オブジェクトとしての3次元オブジェクトP4及びP5は、それぞれ「Video2」及び「Video1」を3次元のオブジェクトとして表したものである。このように3次元オブジェクトP1〜P5は、1本のビデオクリップ又は1つの特殊効果を3次元化して表したものであり、一般的な2次元タイムラインを用いたビデオ編集装置において矩形状に表示されるオブジェクトに相当するものである。
【0042】
ところでビデオ編集装置1は、図4に示すオブジェクトデータテーブルTBLをRAM13(図1)内に有しており、オブジェクト毎にトラック番号、開始時刻、終了時刻、ビデオ又は特殊効果の種別、及び名称といった各種属性データをそれぞれ格納するようになされている。
【0043】
例えばビデオ編集装置1は、ユーザにマウス19が操作されてビデオ素材ウィンドウWV(図2)のアイコンIV1が3次元タイムラインウィンドウWT内のトラックTR5上の時刻「00:00」の位置へドラッグアンドドロップされた場合、これをユーザによる「アイコンIV1に対応付けられたビデオクリップをトラックTR5の時刻00:00に配置する」操作として認識し、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)のトラック5に対応した開始時刻や名称等の各種属性データを更新するようになされている。
【0044】
またビデオ編集装置1は、例えばユーザにマウス19が操作されて特殊効果ウィンドウWE(図2)のアイコンIE1が3次元タイムラインウィンドウWT内のトラックTR3上の時刻「00:03」の位置へドラッグアンドドロップされた場合、これをユーザによる「アイコンIE1に対応付けられた特殊効果をトラックTR3の時刻00:03に配置する」操作として認識し、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)のトラック3に対応した開始時刻や名称等の各種属性データを更新するようになされている。
【0045】
そしてビデオ編集装置1は、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納された各種データを用いて、トラック番号に応じて矢印a方向の位置を決定し、また開始時刻及び終了時刻に応じて矢印b方向の(すなわち3次元タイムラインTLに沿った)辺の長さ及び位置を決定してから、3次元仮想空間内に略直方体状の各3次元オブジェクトP1〜P5を配置して3次元タイムラインウィンドウWT(図3)に表示するようになされている。
【0046】
従ってビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の3次元タイムラインTLに沿った(すなわち矢印b方向の)長さ及び位置によって当該3次元タイムラインTL上の開始時刻及び終了時刻を表しており、ユーザに各3次元オブジェクトP1〜P5における開始時刻及び終了時刻を容易に視認させ得るようになされている。
【0047】
またビデオ編集装置1は、3次元タイムラインウィンドウWT内に表示調整サブウィンドウDCを表示しており、当該表示調整サブウィンドウDCの拡大ボタンBZ1、縮小ボタンBZ2、回転方向ボタンBD及びタイムシークバーBTをユーザに操作させることにより、当該ユーザの所望する表示のアングル、大きさ及び表示時刻範囲に調整した3次元オブジェクトP1〜P5を当該3次元タイムラインウィンドウWTに表示し得るようになされている。
【0048】
ところで3次元タイムラインTLには、上側のトラックTRに配置されたオブジェクトが優先されるといったトラックTR間の優先順位が設定されており、また3次元オブジェクトP1〜P3のように特殊効果を表している場合、その直下の3次元オブジェクトP2〜P4の映像に対して当該特殊効果を反映させるようになされている(以下、直下の3次元オブジェクトPの映像に特殊効果を反映させた映像を特殊効果反映後映像RVと呼ぶ)。
【0049】
このため、図4に示したようにトラックTR1〜トラックTR5の3次元オブジェクトP1〜P5の種別がそれぞれ「telop」、「transition」、「effect」、「video」及び「video」である場合、各3次元オブジェクトP1〜P5と特殊効果反映後映像RVとの対応関係は図5に示すようになる。
【0050】
すなわちビデオ編集装置1は、トラックTR4及びトラックTR5のビデオクリップの映像(以下それぞれ素材映像CV4及びCV5と呼ぶ)を基に、当該素材映像CV4にトラックTR3の「effect」を反映させることにより特殊効果反映後映像RV3を生成し、当該特殊効果反映後映像RV3と先の素材映像CV5とにトラックTR2の「transition」を反映させることにより特殊効果反映後映像RV2を生成し、さらに当該特殊効果反映後映像RV2にトラックTR1の「telop」を反映させることにより特殊効果反映後映像RV1を生成する。
【0051】
なお、トラックTR間の優先順位については、上側を優先する以外にも、下側を優先するようにしても良い。
【0052】
ちなみにビデオ編集装置1は、一般的な2次元タイムラインと同様に、特殊効果を表す3次元オブジェクトP1〜P3が上下方向(すなわち矢印a方向及びその反対方向)に重なりを有する時刻範囲でのみ当該特殊効果を反映させるようになされており、例えば3次元オブジェクトP2(図3)の時刻範囲が時刻00:03〜00:06であるため、特殊効果「Transition−Blind」を当該時刻範囲00:03〜00:06にのみ反映させる。
【0053】
さらにビデオ編集装置1は、図3からアングル及び表示時刻範囲を変更した図6(A)に示すように、3次元オブジェクトP1における矢印a方向側の面(以下、これを上面Pa1と呼ぶ)に特殊効果反映後映像RV1のサムネイルTN13〜TN16を貼り付けるようになされている。
【0054】
すなわちビデオ編集装置1は、図6(B)に示すように、トラック1の特殊効果反映後映像RV1における所定の時間間隔(例えば1秒)毎のサムネイルTN13〜TN16を3次元オブジェクトP1における上面Pa1に貼り付けており、これにより3次元オブジェクトP1の3次元タイムラインTL上の時刻と特殊効果反映後映像RV1との対応関係をユーザに容易に把握させ得るようになされている。
【0055】
同様にビデオ編集装置1は、図6(A)及び(B)に示すように、3次元オブジェクトP2〜P5についても同様に、特殊効果反映後映像RV2、特殊効果反映後映像RV3、素材映像CV4及び素材映像CV5に基づいたサムネイルTN23〜TN25、TN33〜TN37、TN43〜TN47及びTN53〜TN55をそれぞれの上面Pa2〜Pa5に貼り付けるようになされている。
【0056】
すなわちビデオ編集装置1は、特殊効果を表す3次元オブジェクトP1〜P3の特殊効果反映後映像RV1〜RV3をそれぞれサムネイルTN13〜16、TN23〜25及びTN33〜TN37として上面Pa1〜Pa3に貼り付けると共に、ビデオクリップを表す3次元オブジェクトP4及びP5の素材映像RC4及びRC5をそれぞれサムネイルTN43〜47およびTN53〜TN57として上面Pa4及びPa5に貼り付け、当該3次元オブジェクトP1〜P5を3次元タイムラインウィンドウWT内に同時に表示している。
【0057】
このためビデオ編集装置1は、例えば特殊効果「Effect−Invert」を適用させる前の素材映像CV4に基づくサムネイルTN43と適用させた後の特殊効果反映後映像RV3に基づくサムネイルTN33とを直接見比べさせることができ、当該特殊効果による映像の変化をユーザに直接目視確認させることができる。
【0058】
ちなみにビデオ編集装置1は、3次元仮想空間において上下方向(すなわち矢印a方向及びその反対方向)にトラックTRを所定の間隔毎に設定しているため、各3次元オブジェクトP1〜P5の間隔を空けて配置しており、例えば上側に他の3次元オブジェクトP1が存在するトラック2の3次元オブジェクトP2の上面Pa2をユーザに視認させ得るようになされている。
【0059】
そのうえビデオ編集装置1は、ユーザにアングルやトラックTRの間隔等を調整させ得ると共に、当該ユーザに指定された任意の3次元オブジェクトPを一時的に表示しないようにすることができ、これにより例えば3次元オブジェクトP1を一時的に表示せず、最上位となる3次元オブジェクトP2の上面Pa2を一段と容易に目視確認させることができる。
【0060】
またビデオ編集装置1は、特殊機能を表す3次元オブジェクトP1〜P3における矢印b方向と反対側の面でなる断面Pb1〜Pb3に各特殊機能をそれぞれ画像により表した特殊機能イメージME1〜ME3を貼り付けると共に、ビデオクリップを表す3次元オブジェクトP4及びP5における断面Pb4及びPb5に各特殊機能をそれぞれ画像により表したビデオイメージMV4及びMV5を貼り付けるようになされている。これによりビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5がそれぞれ何を表しているかを視覚的に認識させることができる。
【0061】
ちなみに特殊機能イメージME1〜ME3、ビデオイメージMV4及びMV5は、図2に示した特殊効果ウィンドウWE及びビデオ素材ウィンドウWVに表示されているアイコンIE1〜IE4及びアイコンIV1〜IV4と同等の画像が用いられており、ユーザが対応関係を認識しやすいように配慮されている。
【0062】
さらにビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5における矢印c方向側の面(以下、これを側面Pcと呼ぶ)に、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納している「名称」を文字列として貼り付けるようになされている。これによりビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の名称を文字列によってユーザに認識させることができる。
【0063】
ちなみにビデオ編集装置1は、3次元オブジェクトP1〜P5の側面Pc1〜Pc5に「名称」に代えて例えば開始時刻及び終了時刻等の他の文字列を貼り付けて表示し、また当該側面PcにサムネイルTNを貼り付けても良く、あるいは何も表示しないようにしても良い。
【0064】
ところでビデオ編集装置1は、特殊効果ウィンドウWE及びビデオ素材ウィンドウWV(図2)と同様、3次元タイムラインウィンドウWT(図3)内においてユーザにマウス19(図1)を介して3次元オブジェクトP1〜P5を直接操作させ得るようになされている。
【0065】
例えばビデオ編集装置1は、3次元タイムラインウィンドウWT内で3次元オブジェクトP1の断面Pb1が時刻「00:01」の位置から「00:03」の位置にドラッグアンドドロップされた場合、このことを「トラック1における開始時刻を変更する指示」として認識し、オブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納しているトラック1における開始時刻を「00:01」から「00:03」に変更すると共に、当該開始時刻「00:03」の位置に断面Pb1が位置するように3次元オブジェクトP1を生成し直して当該3次元タイムラインウィンドウWTを再度表示する。
【0066】
同様にビデオ編集装置1は、3次元オブジェクトP1〜P5に対してユーザから種々の操作を受け付けた際、当該操作に応じてオブジェクトデータテーブルTBLに格納している属性データを変更すると共に、3次元オブジェクトP1〜P5を生成し直して3次元タイムラインウィンドウWTを再度表示するようになされている。
【0067】
(3)3次元タイムラインウィンドウ表示処理
次に、ビデオ編集装置1が3次元タイムラインウィンドウWT内に3次元オブジェクトP1〜P5を表示する際の3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0068】
ビデオ編集装置1の制御部10は、CPU11によりビデオ編集プログラムが開始され編集操作画面(図2)のビデオ素材ウィンドウWV、特殊効果ウィンドウWE及びプレビューウィンドウWPを表示モニタ100(図1)に表示させた時点で3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
【0069】
ステップSP1においてCPU11は、ハードディスクドライブ16から表示のアングル、大きさ及び表示時刻範囲の初期値をそれぞれ認識し、次のステップSP2へ移る。
【0070】
ちなみにCPU11は、表示のアングル、大きさ及び表示時刻範囲がユーザによって変更されている場合、当該変更された値を認識するようになされている。
【0071】
ステップSP2においてCPU11は、RAM13(図1)内のオブジェクトデータテーブルTBL(図4)に格納されているトラック番号、開始時刻及び終了時刻等の各種属性データとステップSP1において認識した表示時刻範囲とに基づき、表示制御部21の描画部22(図1)により、まず3次元仮想空間内に3次元タイムラインTL及びトラックTR1〜TR5を配置し、当該トラックTR1〜TR5に合わせて3次元オブジェクトP1〜P5を配置し、当該3次元タイムラインTL及び当該3次元オブジェクトP1〜P5を2次元画像としてVRAM23内に生成して、次のステップSP3へ移る。
【0072】
ステップSP3においてCPU11は、下位階層に配置されている3次元オブジェクトP4〜P5の素材映像CV4、CV5をハードディスクドライブ16から読み出し、その上位階層に配置されている3次元オブジェクトP1〜P3に対応付けられている特殊効果をそれぞれ反映させる等して特殊効果反映後映像RV1〜RV3を生成し、これらを一時的にRAM13に記憶させて、次のステップSP4へ移る。
【0073】
ステップSP4においてCPU11は、表示制御部21の描画部22により、3次元オブジェクトP1〜P3の特殊効果反映後映像RV1〜RV3における所定時間間隔毎のサムネイルTN13〜TN16、TN23〜TN25及びTN33〜TN37をVRAM23内の3次元オブジェクトP1〜P3における上面Pa1〜Pa3にそれぞれ貼り付けさせると共に、3次元オブジェクトP4及びP5の素材映像CV4及びCV5における所定時間間隔毎のサムネイルTN43〜TN47及びTN53〜TN55をVRAM23内の各3次元オブジェクトP4及びP5における上面Pa4及びPa5にそれぞれ貼り付けさせ、次のステップSP5へ移る。
【0074】
ステップSP5においてCPU11は、表示制御部21の描画部22により、特殊機能イメージME1〜ME3をVRAM23内の3次元オブジェクトP1〜P3における断面Pb1〜Pb3に貼り付けさせると共に、ビデオイメージMV4及びMV5をVRAM23内の3次元オブジェクトP4及びP5における断面Pb4及びPb5に貼り付けさせ、次のステップSP6へ移る。
【0075】
ステップSP6においてCPU11は、表示制御部21の描画部22により各3次元オブジェクトP1〜P5の内容を表す名称の文字列をVRAM23内の各3次元オブジェクトP1〜P5における側面Pc1〜Pc5にそれぞれ貼り付けさせ、次のステップSP7へ移る。
【0076】
ステップSP7においてCPU11は、所定のリフレッシュレートに合わせたタイミングでVRAM23から表示データを表示モニタ100(図1)へ出力させることにより、編集操作画面D(図2)の一部として3次元タイムラインウィンドウWTを当該表示モニタ100に表示させ、次のステップSP8へ移ってこの3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1を終了する。
【0077】
なおCPU11は、例えばユーザのマウス19の操作により3次元オブジェクトP1の断面Pb1が時刻「00:01」の位置から「00:03」の位置にドラッグアンドドロップされる等、当該ユーザにより3次元オブジェクトP1〜P5に対して何らかの操作がなされる度に、この3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1を実行して3次元タイムラインウィンドウWTを更新するようになされている。
【0078】
(4)動作及び効果
以上の構成においてビデオ編集装置1は、特殊効果反映後映像RV1〜RV3のサムネイルTN13〜TN16、TN23〜TN25及びTN33〜TN37を3次元オブジェクトP1〜P3の上面Pa1〜Pa3に貼り付けると共に素材映像CV4及びCV5のサムネイルTN43〜TN47及びTN53〜TN55を3次元オブジェクトP4及びP5の上面Pa4及びPa5に貼り付けた状態で3次元タイムラインウィンドウWTを表示モニタ100に表示するため、各3次元オブジェクトPにおけるサムネイルTNを同時にユーザに視認させることができる。
【0079】
これによりビデオ編集装置1は、全ての特殊効果を反映させた最終的な映像のサムネイルTN13〜TN16のみでなく、一部の特殊効果のみを反映させた、いわば途中段階の映像のサムネイルTN23〜TN25、TN33〜TN37、TN43〜TN47及びTN53〜TN55も同時に見比べさせることができるので、当該特殊効果の効果を当該ユーザに容易に視認させることができる。
【0080】
このときビデオ編集装置1は、3次元仮想空間におけるトラックTR1〜TR5に合わせて上下方向に重ねて3次元オブジェクトP1〜P5を配置しているため、ユーザに当該3次元オブジェクトP1〜P5の上下方向に関する位置をトラックTR1〜TR5の優先順位と対応付けて直感的に認識させることができる。
【0081】
特にビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の上面Pa1〜Pa5にそれぞれサムネイルTNを表示しているため、最下位階層に配置された3次元オブジェクトP5(図6)から最上位階層に配置された3次元オブジェクトP1へ向かって特殊効果が重畳されていく様子を、ユーザに3次元オブジェクトP1〜P5の上下方向(すなわち矢印a方向)の重なり具合と対応付けて認識させることができる。
【0082】
またビデオ編集装置1は、各3次元オブジェクトP1〜P5の上面Pa1〜Pa5に所定時間間隔毎のサムネイルTNをそれぞれ貼り付けているため、複数のトラックTR1〜TR5におけるそれぞれの経時的な映像の変化をユーザに一覧させることができる。
【0083】
さらにビデオ編集装置1は、3次元オブジェクトP1〜P3の断面Pb1〜Pb3にそれぞれ特殊機能イメージME1〜ME3を貼り付けさせると共に、3次元オブジェクトP4及びP5の断面Pb4及びPb5にそれぞれビデオイメージMV4及びMV5を貼り付けさせ、また3次元オブジェクトP1〜P5の側面Pcにそれぞれの内容を表す名称の文字列を貼り付けて表示するため、ユーザに各オブジェクトの種類や名称を容易に認識させることができる。
【0084】
そのうえビデオ編集装置1は、3次元タイムラインウィンドウWTに各3次元オブジェクトP1〜P5を表示するだけでなく、当該3次元オブジェクトP1〜P5に対するマウス19(図1)によるドラッグ操作等の直接的な種々の操作を受け付けると共に当該操作に応じて各3次元オブジェクトP1〜P5を生成し直して再度表示することができるので、ユーザに直感的かつ容易に編集操作させ得る環境を提供することができる。
【0085】
以上の構成によれば、ビデオ編集装置1は、各トラックTRに配置した3次元オブジェクトP同士の関係をユーザに視覚的に理解させやすい形式で各3次元オブジェクトPのサムネイルTNを同時に目視確認させることができるので、複数の特殊効果を重ね合わせる際の最終結果を表す映像と途中段階の映像とを同時にユーザに認識させながら直感的かつ容易に操作させることができると共に、当該途中段階の映像を確認するために他の特殊効果を一時的に解除すると行った煩雑な操作をさせずに済み、編集操作を簡易化すると共に編集時間を短縮させて編集操作の作業効率を格段に向上させることができる。
【0086】
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、ビデオクリップを編集するビデオ編集装置1に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、静止画像を階層的に編集する画像編集装置に適用するようにしても良い。
【0087】
すなわちビデオ編集装置1と同等の構成でなる画像編集装置は、当該ビデオ編集装置1と同様に、まず画像立体柱オブジェクト生成手段及び特殊効果立体柱オブジェクト生成手段としてのCPU及び描画部により、3次元仮想空間内に画像を表現する略直方体状の3次元オブジェクトQ2及び特殊効果を表現する略直方体状の3次元オブジェクトQ1を表示制御部のVRAM上に生成する。
【0088】
続いて画像編集装置は、特殊効果反映後画像生成手段としてのCPU11により画像に対して特殊効果を反映させた特殊効果反映後画像を生成し、表示制御手段としてのCPU、描画部及びVRAMによって3次元オブジェクトQ2の上面に画像を貼り付けると共に3次元オブジェクトQ1の上面に特殊効果反映後画像を貼り付け、さらに3次元オブジェクトQ2の断面に画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に3次元オブジェクトQ1の断面に特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けてから、当該3次元オブジェクトQ2と当該3次元オブジェクトQ1とを所定間隔空けた状態で、2次元画像として表示モニタに表示させる。
【0089】
これにより、例えば静止画像に対して複数種類の特殊効果を反映させる場合に、それぞれの特殊効果を反映させた特殊効果反映後画像を3次元オブジェクトQのそれぞれの上面に表示することにより、ビデオ編集装置1の場合と同様に、当該特殊効果を反映させる前後の画像をユーザに同時に認識させながら直感的に編集操作を行わせることができる。
【0090】
また上述の実施の形態においては、各3次元オブジェクトP1〜P5の断面Pb1〜Pb5に特殊機能イメージME1〜ME3、ビデオイメージMV4及びMV5をそれぞれ貼り付けて表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図8(A)に示すように、3次元オブジェクトP1〜P5の素材映像CVの素材サムネイルCTN又は特殊効果反映後映像RVの反映後サムネイルRTNを当該断面Pbに貼り付けるようにしても良い。
【0091】
この場合、素材サムネイルCTN又は反映後サムネイルRTNは、各断面Pbと対応する時刻における各オブジェクトの素材映像CV又は特殊効果反映後映像RVに基づいているため、例えば図8(A)から表示時刻範囲を変更した図8(B)に示すように、表示時刻範囲の開始時刻に応じて各3次元オブジェクトP1〜P5の素材サムネイルCTN又は反映後サムネイルRTNを変化させることができる。このため、ユーザに当該表示時刻範囲の開始時刻を調整させることにより、所望の時刻における各3次元オブジェクトP1〜P5の素材サムネイルCTN又は反映後サムネイルRTNを直接比較させることができる。
【0092】
またこの場合、例えばプレビューウィンドウWP(図2)において編集後の最終結果の映像(すなわち特殊効果反映後映像RV1)を再生(プレビュー)する際、プレビューウィンドウWPにおける再生時刻に合わせて3次元タイムラインウィンドウWT内における表示時刻範囲の開始時刻を刻々と変化させるようにしても良く、これによりプレビューウィンドウWPに表示している特殊効果反映後映像RV1と、当該特殊効果反映後映像RV1に特殊効果を反映させる前の映像である特殊効果反映後映像RV2、RV3、素材映像CV4及びCV5を常に対応させて表示することができる。
【0093】
なお各3次元オブジェクトP1〜P5の断面Pb1〜Pb5に必ずしも何らかのサムネイルを貼り付ける必要はなく、例えば敢えて当該断面Pb1〜Pb5にサムネイルTNを貼り付けないようにし、ビデオ編集装置1の処理負荷を軽減させるようにしても良い。
【0094】
さらに上述の実施の形態においては、3次元オブジェクトP1〜P5の矢印c方向における長さを統一するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図9に示すように、3次元オブジェクトP5を矢印c方向(すなわち図9における手前側)へ約2倍に拡張した3次元オブジェクトP15を生成し、その上面Pa15のうち奥側に3次元オブジェクトP5と同様のサムネイルTN50〜TN57を貼り付けると共に、手前側にオブジェクト「video1」の音声波形図WV15を貼り付けて表示するようにしても良い。
【0095】
これに加えて図10に示すように、音声に対する特殊効果である「SoundEffect−Noise」を表す3次元オブジェクトP21を3次元オブジェクトP15における音声波形図WV15の真上(すなわち矢印a方向)に所定間隔を空けて配置することにより、映像と同様に、当該3次元オブジェクトP21が3次元オブジェクトP15と重なっている時刻範囲のみ音声に対して特殊効果を反映させるようにしても良い。
【0096】
このとき、3次元オブジェクトP15における音声波形図WV15に対して特殊効果を反映させた音声波形WV21を3次元オブジェクトP21の上面Pa21に表示することにより、当該音声波形図WV15と当該音声波形図WV21とを直接比較させることができ、ユーザに音声の特殊効果を目視確認させることができる。
【0097】
またこの実施の形態の場合、図11に示すように3次元オブジェクトP15の上部に3次元オブジェクトP1及びP21を同時に配置するようにしても良く、これにより映像及び音声の両方について、特殊効果を反映させる時刻範囲等を当該3次元オブジェクトP15、P1及びP21の大きさと位置範囲等に基づいてユーザに視認させることができる。また図12に示すように、アングルを変更して3次元オブジェクトP1、P15及びP21が重なっている様子を真上から見た状態で表示するようにしても良く、これにより最終的な(すなわち全ての特殊効果を反映させた)サムネイルTN及び音声波形図WVを同時にユーザに目視確認させることができる。
【0098】
ちなみにこの実施の形態の場合、音声波形図WVに代えて音声スペクトラム等の他の表示手法によって音声をユーザに目視確認させるようにしても良い。
【0099】
さらに上述の実施の形態においては、略直方体状の3次元オブジェクトP1〜P5の上面Pa1〜Pa5が矢印a方向、すなわち3次元仮想空間における上方向を向いた状態に配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3次元仮想空間において各上面Pa1〜Pa5が矢印a方向以外を向くように各3次元オブジェクトP1〜P5を回転させるようにしても良く、これにより上面Pa2〜Pa5が他の3次元オブジェクトP1〜P4に隠されることを回避し当該上面Pa2〜Pa5のサムネイルTNをユーザに視認させやすくすることができる。
【0100】
さらに上述の実施の形態においては、3次元オブジェクトPにおける第1の側面としての断面Pbに特殊機能イメージME及びビデオイメージMVを貼り付け、第2の側面としての上面PaにサムネイルTNを貼り付け、第3の側面としての側面Pcに文字列を貼り付けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3次元オブジェクトPにおいて3次元タイムラインウィンドウWT(図2)に表示し得るいずれかの側面を適宜第1の側面、第2の側面及び第3の側面とするようにしても良い。
【0101】
さらに上述の実施の形態においては、3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順RT1(図7)に従って3次元仮想空間内に3次元オブジェクトP1〜P5を生成して3次元タイムラインウィンドウWTを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各処理の順序を適宜入れ替え、または各処理を適宜分割・統合しても良く、要は最終的に3次元仮想空間内に3次元オブジェクトP1〜P5を生成して3次元タイムラインウィンドウWTを表示できれば良い。
【0102】
さらに上述の実施の形態においては、ビデオ編集プログラムがハードディスクドライブ16に予め格納されている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば当該ビデオ編集プログラムをCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)媒体や半導体メモリ等の外部のプログラム格納媒体からハードディスクドライブ16にインストールした上で実行するようにしても良く、あるいは他のサーバ等をプログラム格納媒体とし、ネットワークインタフェース15等を介して当該ビデオ編集プログラムを取得しRAM13に直接展開して実行するようにしても良い。
【0103】
さらに上述の実施の形態においては、映像立体柱オブジェクト生成手段及び特殊効果立体柱オブジェクト生成手段としてのCPU11及び描画部22と、反映後映像生成手段としてのCPU11と、表示制御手段としてのCPU11及び表示制御部21とによってビデオ編集装置を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる映像立体柱オブジェクト生成手段及び特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、反映後映像生成手段と、表示制御手段とによってビデオ編集装置を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、静止画像又はビデオクリップを編集する種々の画像編集装置及びビデオ編集装置でも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明によるビデオ編集装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】編集操作画面の説明に供する略線図である。
【図3】3次元タイムラインウィンドウの構成を示す略線図である。
【図4】オブジェクトデータテーブルの構成を示す略線図である。
【図5】トラック優先順位と特殊効果反映後映像との対応関係を示す略線図である。
【図6】3次元オブジェクトの上面におけるサムネイルの貼付の説明に供する略線図である。
【図7】3次元タイムラインウィンドウ表示処理手順を示すフローチャートである。
【図8】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(1)を示す略線図である。
【図9】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(2)を示す略線図である。
【図10】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(3)を示す略線図である。
【図11】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(4)を示す略線図である。
【図12】他の実施の形態による3次元オブジェクトの表示(5)を示す略線図である。
【符号の説明】
【0106】
1……ビデオ編集装置、10……制御部、11……CPU、13……RAM、16……ハードディスクドライブ、17……入力インタフェース、18……キーボード、19……マウス、21……表示制御部、22……描画部、23……VRAM、100……表示モニタ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置であって、
3次元仮想空間内において上記画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成手段と、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、
上記画像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成手段と、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段と
を具えることを特徴とする画像編集装置。
【請求項2】
上記表示制御手段は、
上記画像立体柱オブジェクトにおける第3の側面及び上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第3の側面にそれぞれの内容を表す文字列をそれぞれ貼り付けて上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像編集装置。
【請求項3】
画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集方法であって、
3次元仮想空間内において上記画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記画像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を具えることを特徴とする画像編集方法。
【請求項4】
画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置に対して、
3次元仮想空間内において上記画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記画像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を実行させることを特徴とする画像編集プログラム。
【請求項5】
時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置であって、
3次元仮想空間内において上記ビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成手段と、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、
上記ビデオ映像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成手段と、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記ビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段と
を具えることを特徴とするビデオ編集装置。
【請求項6】
上記表示制御手段は、
上記ビデオ立体柱オブジェクトにおける上記第1の側面に対して上記ビデオイメージに代えて上記タイムライン上での各時点における当該第1の側面に対して当該各時点に対応した上記ビデオ映像におけるサムネイルの1つを貼り付けると共に、上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける上記第1の側面に対して上記特殊効果イメージに代えて上記タイムライン上での各時点における当該第1の側面に対して当該各時点に対応した上記特殊効果反映後映像におけるサムネイルの1つを貼り付けて上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載のビデオ編集装置。
【請求項7】
上記表示制御手段は、
上記ビデオ立体柱オブジェクトにおける上記第1の側面に上記サムネイルと共に当該ビデオクリップの音声信号の特性を表す音声特性画像を貼り付けて上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載のビデオ編集装置。
【請求項8】
音声信号に対する音声特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該音声特殊効果を識別するための音声特殊効果イメージを貼り付けることにより音声特殊効果立体柱オブジェクトを生成する音声特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、
上記音声信号に対して上記音声特殊効果を反映させることにより音声特殊効果反映後音声を生成する音声特殊効果反映後音声生成手段と
を具え、
上記表示制御手段は、
上記音声特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後音声の特性を表す特殊効果反映後音声特性画像を貼り付けると共に上記ビデオ立体柱オブジェクトと所定間隔を空けた状態で当該音声特殊効果立体柱オブジェクトと当該ビデオ立体柱オブジェクトとを上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項7に記載のビデオ編集装置。
【請求項9】
時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集方法であって、
3次元仮想空間内において上記ビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記ビデオ映像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記ビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を具えることを特徴とするビデオ編集方法。
【請求項10】
時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置に対して、
3次元仮想空間内において上記ビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記ビデオ映像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記ビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を実行させることを特徴とするビデオ編集プログラム。
【請求項1】
画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置であって、
3次元仮想空間内において上記画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成手段と、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、
上記画像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成手段と、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段と
を具えることを特徴とする画像編集装置。
【請求項2】
上記表示制御手段は、
上記画像立体柱オブジェクトにおける第3の側面及び上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第3の側面にそれぞれの内容を表す文字列をそれぞれ貼り付けて上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像編集装置。
【請求項3】
画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集方法であって、
3次元仮想空間内において上記画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記画像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を具えることを特徴とする画像編集方法。
【請求項4】
画像に対して特殊効果を反映させることにより画像編集を行う画像編集装置に対して、
3次元仮想空間内において上記画像を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該画像を識別するための画像イメージを貼り付けると共に第2の側面に当該画像を貼り付けることにより画像立体柱オブジェクトを生成する画像立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記画像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後画像を生成する特殊効果反映後画像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後画像を貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記画像立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を実行させることを特徴とする画像編集プログラム。
【請求項5】
時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置であって、
3次元仮想空間内において上記ビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成手段と、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、
上記ビデオ映像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成手段と、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記ビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御手段と
を具えることを特徴とするビデオ編集装置。
【請求項6】
上記表示制御手段は、
上記ビデオ立体柱オブジェクトにおける上記第1の側面に対して上記ビデオイメージに代えて上記タイムライン上での各時点における当該第1の側面に対して当該各時点に対応した上記ビデオ映像におけるサムネイルの1つを貼り付けると共に、上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける上記第1の側面に対して上記特殊効果イメージに代えて上記タイムライン上での各時点における当該第1の側面に対して当該各時点に対応した上記特殊効果反映後映像におけるサムネイルの1つを貼り付けて上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載のビデオ編集装置。
【請求項7】
上記表示制御手段は、
上記ビデオ立体柱オブジェクトにおける上記第1の側面に上記サムネイルと共に当該ビデオクリップの音声信号の特性を表す音声特性画像を貼り付けて上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載のビデオ編集装置。
【請求項8】
音声信号に対する音声特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該音声特殊効果を識別するための音声特殊効果イメージを貼り付けることにより音声特殊効果立体柱オブジェクトを生成する音声特殊効果立体柱オブジェクト生成手段と、
上記音声信号に対して上記音声特殊効果を反映させることにより音声特殊効果反映後音声を生成する音声特殊効果反映後音声生成手段と
を具え、
上記表示制御手段は、
上記音声特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後音声の特性を表す特殊効果反映後音声特性画像を貼り付けると共に上記ビデオ立体柱オブジェクトと所定間隔を空けた状態で当該音声特殊効果立体柱オブジェクトと当該ビデオ立体柱オブジェクトとを上記表示手段に表示する
ことを特徴とする請求項7に記載のビデオ編集装置。
【請求項9】
時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集方法であって、
3次元仮想空間内において上記ビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記ビデオ映像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記ビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を具えることを特徴とするビデオ編集方法。
【請求項10】
時間の経過を表すタイムライン上に配置したビデオクリップのビデオ映像に対して特殊効果を反映させることによりビデオ編集を行うビデオ編集装置に対して、
3次元仮想空間内において上記ビデオクリップを表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該ビデオクリップを識別するためのビデオイメージを貼り付けると共に第2の側面に当該ビデオクリップのサムネイルを貼り付けることによりビデオ立体柱オブジェクトを生成するビデオ立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記特殊効果を表現するための所定断面形状でなる立体柱オブジェクトを生成し、当該立体柱オブジェクトにおける第1の側面に当該特殊効果を識別するための特殊効果イメージを貼り付けることにより特殊効果立体柱オブジェクトを生成する特殊効果立体柱オブジェクト生成ステップと、
上記ビデオ映像に対して上記特殊効果を反映させることにより特殊効果反映後映像を生成する特殊効果反映後映像生成ステップと、
上記特殊効果立体柱オブジェクトにおける第2の側面に上記特殊効果反映後映像のサムネイルを貼り付けると共に当該特殊効果立体柱オブジェクトと上記ビデオ立体柱オブジェクトとを所定間隔空けた状態で表示手段に表示する表示制御ステップと
を実行させることを特徴とするビデオ編集プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−180231(P2006−180231A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−371571(P2004−371571)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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