説明

画像表示システム、プロジェクター、プロジェクター用ワゴンおよび画像表示システムの使用方法

【課題】簡易な構成でプロジェクターの盗難防止を図ることができる画像表示システムを提供する。
【解決手段】画像を投射して表示するプロジェクター11と、プロジェクター11が載置されるワゴン12とを具備する画像表示システム10であって、プロジェクター側の制御部24により、少なくともプロジェクター11起動時に、プロジェクター11側の記憶部38に保存されているプロジェクター11の識別番号をワゴン12に送信し、ワゴン12側の制御部54により、ワゴン12側で受信した識別番号とワゴン12側の記憶部52に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター11側に使用許可情報を送信し、プロジェクター11側の制御部24により、ワゴン12側からの使用許可情報を取得できない場合、報知部によりプロジェクター11の使用不能を報知するとともに、プロジェクター11の電源をオフにすることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像表示システム、プロジェクター、プロジェクター用ワゴンおよび画像表示システムの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクターの不正使用防止機能、盗難防止機能として、パスワードを入力させる方法があるが、使用の都度入力するのは面倒であった。
特許文献1では、プロジェクターの位置を検出し、監視領域から出た場合に警告を出すシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−209199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されるシステムでは、プロジェクターの位置検出、監視領域の設定などにかなり大掛かりなシステムが必要となり、コストがかかってしまうという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するもので、簡易な構成でプロジェクターの盗難防止を図ることができる、画像表示システム、プロジェクター、プロジェクター用ワゴンおよび画像表示システムの使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る画像表示システムは、画像を投射して表示するプロジェクターと、該プロジェクターが載置されるワゴンとを具備する画像表示システムであって、前記プロジェクターは、前記ワゴン側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの識別番号が保存されるPJ記憶部と、報知部と、PJ制御部とを有し、前記ワゴンは、前記プロジェクター側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの前記識別番号を登録して保存するW記憶部と、W制御部とを有し、前記PJ制御部は、プロジェクター起動時に前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信し、前記W制御部は、受信した識別番号と前記W記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信し、前記PJ制御部は、ワゴン側から前記使用許可情報を取得できない場合、前記報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とする。
【0006】
このように、プロジェクター側にあらかじめプロジェクターの識別番号を記憶、保存し、またワゴン側にもプロジェクターの識別番号を記憶、保存しておき、プロジェクターの起動時に、プロジェクターとワゴンとの間で通信を行って、両者の識別番号が一致したときのみに、ワゴン側から使用許可情報を出すようにしているので、使用の都度識別番号を入力する煩わしさは解消される。そして、プロジェクターとワゴンとの間で通信が確立しない、あるいは通信が途切れた場合に、盗難等の事故が発生したと判断し、報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにするという簡易な構成で盗難を防止することができる。
【0007】
また、前記プロジェクターに、監視タイマーを設け、前記PJ制御部は、該監視タイマーで設定された時間間隔ごとに、前記通信部を介して、前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信するようにしてもよい。このように動作中定期的にワゴン側と通信を行うことによって、より細かに監視することができる。
さらに、前記プロジェクターに、中断タイマーを設け、前記PJ制御部は、前記中断タイマーで設定された時間、前記監視タイマーを停止させるとともに、前記報知部による報知を中断するようにしてもよい。この中断された時間、プロジェクターの使用が可能となる。例えば、バッテリーで動作するようなプロジェクターであった場合、最初に使用許可しておいて、電源を入れたまま、別の場所に持ち出して使用するなどというケースに対処できる。
【0008】
本発明に係るプロジェクターは、ワゴン上に載置され、画像投射部から画像を投射して表示するプロジェクターであって、前記ワゴン側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの識別番号が保存されるPJ記憶部と、報知部と、PJ制御部とを有し、前記PJ制御部は、プロジェクター起動時に前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信し、前記ワゴン側で保存されている識別番号と一致した場合にワゴン側から送信される使用許可情報を取得できない場合、前記報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とする。ワゴンに保存されている識別番号と符合した場合に使用可能とすることで、使用の都度識別番号を入力する煩わしさは解消されるとともに、簡易な構成で盗難を防止できるプロジェクターを提供できる。
【0009】
また本発明に係るプロジェクター用ワゴンは、画像を投射して表示するプロジェクターが載置されるプロジェクター用ワゴンであって、前記プロジェクター側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの識別番号を登録して保存するW記憶部と、W制御部とを有し、該W制御部は、前記プロジェクターに保存され、プロジェクター側から送信されて受信したプロジェクターの識別番号と前記W記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信することを特徴とする。プロジェクターとセットで用いることにより、使用の都度識別番号を入力しなくともプロジェクターの使用を可能とすることができる。
【0010】
また本発明に係る画像表示システムの使用方法は、画像を投射して表示するプロジェクターと、該プロジェクターが載置されるワゴンとを具備する画像表示システムの使用方法であって、前記プロジェクター側の制御部により、プロジェクター起動時に、プロジェクター側の記憶部に保存されているプロジェクターの記識別番号を前記ワゴン側に送信し、前記ワゴン側の制御部により、ワゴン側で受信した前記識別番号と前記ワゴン側の記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信し、前記プロジェクター側の制御部により、前記ワゴン側からの前記使用許可情報を取得できない場合、報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とする。上記と同様に使用の都度識別番号を入力する煩わしさは解消されるとともに、簡易な構成でプロジェクターの盗難を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】画像表示システムの概略的な構成を示す説明図である。
【図2】画像表示システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】プロジェクターの動作フロー図である。
【図4】ワゴンの動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態に係る画像表示システムは、プロジェクター側の制御部により、少なくともプロジェクター起動時に、プロジェクター側の記憶部に保存されているプロジェクターの記識別番号を前記ワゴン側に送信し、前記ワゴン側の制御部により、ワゴン側で受信した前記識別番号と前記ワゴン側の記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信する。一方、前記プロジェクター側の制御部は、前記ワゴン側からの前記使用許可情報を取得できない場合、報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とするものである。
【0013】
このように、プロジェクター側にあらかじめプロジェクターの識別番号を記憶、保存し、またワゴン側にもプロジェクターの識別番号を記憶、保存しておき、プロジェクターの起動時に、プロジェクターとワゴンとの間で通信を行って、両者の識別番号が一致したときのみに、ワゴン側から使用許可情報を出すようにしているので、使用の都度識別番号を入力する煩わしさは解消される。
そして、プロジェクターとワゴンとの間で通信が確立しない、あるいは通信が途切れた場合に、盗難等の事故が発生したと判断し、報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにするという簡易な構成で盗難を防止するようにした。
【0014】
以下図面を用いてさらに詳細に説明する。
図1は画像表示システム10の概略的な構成を示す説明図である。
11はプロジェクターであり、車輪付きのワゴン12上に載置され、移動可能に設けられている。プロジェクター11とワゴン12とは、内蔵する通信部間を通信ケーブル13で接続されることによって、双方から送受信可能となっている。本実施の形態では、プロジェクター11とワゴン12とがセットで用いられるものであり、不正使用者等がプロジェクター11を持ち出しても、プロジェクター11単独では使用できないようになっている。
【0015】
図2は画像表示システム10の機能構成の一例を示すブロック図である。
まず、プロジェクター11について説明する。
プロジェクター11の基本構成は公知のものでよいので、以下間単に説明する。
14は電源部であり、図示しないメインスイッチを介して商用電源に接続され、各部に必要な電力を供給する。
15は外部機器接続部であり、パソコン、ビデオ等の外部接続機器16が接続される。
外部機器接続部15に、例えばパソコンを接続した場合、リモコン(リモートコントロール)18によって、メニュー中のパソコンを選択する。メニューでパソコンを選択すると、リモコン受光部20、キー入力処理部22を介して制御部24に選択信号が入力され、入力選択部26でパソコンが選択される。
【0016】
リモコン18もしくはプロジェクター10の本体キー23から所定の指令がなされると、入力選択部26により選択された外部機器接続部15からの画像信号、音声信号が画像音声処理部28に入力されて画像・音声処理され、画像が画像出力部30に出力され、音声が音声出力部32に出力され、さらに画像は画像出力部30から画像投射部34に出力されて、画像投射部34により図示しないスクリーン(投影部)上に画像が投射され、音声は音声出力部32からスピーカー36に出力される。
リモコン18からは、その他の必要なメニュー等がリモコン受光部20、キー入力処理部22を介してPJ制御部24に入力され、各種処理が実行される。
【0017】
記憶部(PJ記憶部ということがある)38には、各種のプログラム等のほか、プロジェクター11の識別番号が記憶、保存される。識別番号の入力はリモコン18から行える。40は報知部の一例であるLED表示部である。画像投射部34やスピーカー36も報知部として用いることができる。すなわち、画像投射部34から必要な警告文等をスクリーン上に表示してもよいし、スピーカー36から警告音を発するようにしてもよい。警告文としては、例えば、「ワゴンと通信できないので、プロジェクターは使用できません。」等の表示とする。
【0018】
42は通信部であり、通信ケーブル13を通じてワゴン12側の通信部に接続され、双方から必要な信号の送受信が可能となっている。
また、必要に応じて、監視タイマー44を設ける。さらに必要に応じて、中断タイマー46を設ける。
ワゴン12との通信は、少なくともプロジェクター11の起動時に行われる。また、監視タイマー44を設けた場合、プロジェクター11の起動時のほか、プロジェクター11の動作中、監視タイマー44で設定された時間間隔ごとに、定期的に行われる。
また、中断タイマー46で設定された時間、監視タイマー44を停止させるとともに、報知部による報知を中断する。この中断された時間、プロジェクター11の使用を可能にする。例えば、バッテリーで動作するようなプロジェクターであった場合、最初に使用許可しておいて、電源を入れたまま、別の場所に持ち出して使用するなどというケースに対処できる。
【0019】
次に、ワゴン12側の構成は次のようになっている。
48は通信部であり、通信ケーブル13を通じてプロジェクター11側の通信部42に接続されている。
50は電源部、52は記憶部(W記憶部ということがある)、54は制御部(W制御部ということがある)である。
W記憶部52には、各種プログラムのほか、使用するプロジェクター11の識別番号が記憶、保存されている。
電源部50は、プロジェクター11側の電源部14を兼ねることもできる。あるいは、プロジェクター11側の電源部14がワゴン12側の電源部50を兼ねるようにすることもできる。
ワゴン12は、複数の異なるプロジェクター11用のワゴンとして用いることができる。この場合、複数のプロジェクター11の各識別番号をW記憶部52に登録し、保存しておくようにする。
【0020】
続いて図3により、プロジェクター11の動作フローを説明する。図3は、監視タイマー44および中断タイマー46を設けた場合の動作フローを示す。
まず電源がオンされる(S1:ステップ1)。
電源がオンされると、PJ制御部24の指令に基づきワゴン12側と通信がなされる(S2)。すなわち、プロジェクター11側からワゴン12側に、PJ記憶部38に記憶、保存されているプロジェクター11の識別番号とともにプロジェクター11の使用許可要求を送信する。ワゴン12側からは使用許可情報がプロジェクター11側に送信する。
【0021】
S3では、PJ制御部24は、ワゴン12側からの使用許可情報が受信されているか否かを判断する。使用許可情報が受信されている場合には、プロジェクター11はそのまま通常の画像投射が可能となる。また、S4に移行し、監視タイマー44をスタートさせる。
S3で、ワゴン12側からの使用許可情報を取得できない場合には、ワゴン12側と通信不能であり、PJ制御部24は、盗難等の何らかの事故があったと判断し、報知部によって警告し(S5)、また電源をオフにし、プロジェクター11の使用を不能にする(S6)。
【0022】
この警告としては、報知部がLED表示部40であるときは、プロジェクター11に設けたLEDランプ(図示せず)を点滅させるなどして、ユーザーに警告する。あるいは警告として、画像投射部34から、スクリーン上に、例えば前記の、「ワゴンと通信できないので、プロジェクターは使用できません。」等の画像を投射する。あるいは、スピーカー36から同様の内容の警告音を発するようにしてもよい。
【0023】
S3で使用許可情報を取得し、S4で監視タイマー44がスタートすると、PJ制御部24は、S7で、監視タイマー44の中断操作がなされているか否か判断する。S7で、監視タイマー44の中断操作がなされていない場合には、S8で、監視タイマー44で設定されている定時監視時間が経過しているか否かを判断し、経過している場合には、S9で、上記と同様に再度ワゴン12側と通信し、S10でワゴン12側から使用許可情報を受信しているか否か判断し、受信している場合にはS8〜S10を繰り返す。
S10で、ワゴン12側から使用許可情報を取得できない場合には、PJ制御部24は、盗難等の何らかのトラブルがあったと判断して、報知部によって警告し(S5)、また電源をオフにし、プロジェクター11の使用を不能にする(S6)。
このように、動作中定期的にワゴン12側と通信を行うことによって、より細かに監視することができる。
【0024】
S7で、監視タイマー44の中断操作がなされていると判断した場合には、PJ制御部24は、S11で監視タイマー44を停止するとともに、中断タイマー46をスタートさせる。S12で、中断タイマー46で設定された所定時間が経過した場合には、S13で、中断タイマー46を停止し、監視タイマー44を再度スタートさせて、S8のルートに移行する。S12で、中断タイマー46で設定された所定時間が経過していない場合には、ユーザーはそのまま、例えば、プロジェクターがバッテリーで動作するものの場合、電源をオンしたまま、別の場所に持ち出して、プロジェクター11をそのまま継続して使用可能である。
【0025】
中断タイマー46は設けなくともよい。この場合には、S7、S11〜S13のステップは無くなる。
また、監視タイマー44も必ずしも設けなくともよい。この場合、S4、S7〜S13のステップは無くなる。すなわち、プロジェクター11の起動時のみ、プロジェクター11とワゴン12との間の通信がなされ、ワゴン12側から使用許可情報を取得した場合、プロジェクター11の投射使用が可能となり、ワゴン12側から使用許可情報が取得できない場合には、盗難等の何らかの事故があったと判断して、プロジェクター11の使用を不能にするのである。
【0026】
図4は、ワゴン12の動作フロー図である。
電源がオンされ(S14)、プロジェクター11側と通信を開始し、プロジェクター11側から種々の指令を受信する(S15)。
初期使用時には、プロジェクター11側からプロジェクター11の識別番号情報が送信される。この識別番号はプロジェクター11のリモコン18から入力される。W制御部54は、送信される識別番号を登録するか否か判断し(S16)、初期状態で登録が必要な場合には、W記憶部52に記憶して保存し(受信した識別番号の登録(S17))、S18で識別番号を登録した旨をプロジェクター11側に送信し、プロジェクター11側からの指令を待つ(S19)。
【0027】
W制御部54は、S16で、プロジェクター11の識別番号を既に登録済みである場合には、プロジェクター11側から使用許可要求があるか否か判断する(S20)。W制御部54は、S20で、使用許可要求があった場合、S21で、識別番号が既に登録済みか否か、すなわち、プロジェクター11側から送信される識別番号と、W記憶部52に既に登録されている識別番号とが一致するか否か判断し、一致している場合には、プロジェクター11側に使用許可情報を送信し(S22)、プロジェクター11からの指令を待つ。S21で、プロジェクター11側から送信される識別番号と、W記憶部52に既に登録されている識別番号とが一致していない場合には、プロジェクター11側に使用NGを送信する(S23)。すなわち、プロジェクター11側では、使用許可情報を受信していないことになり(S3、S10)、前記のように、PJ制御部24は、盗難等の何らかのトラブルがあったと判断して、報知部によって警告し(S5)、また電源をオフにし、プロジェクター11の使用を不能にするのである(S6)。
【符号の説明】
【0028】
10 画像表示システム、11 プロジェクター、12 ワゴン、13 通信ケーブル、14 電源部、15 外部機器接続部、16 外部接続機器、18 リモコン、20 リモコン受光部、22 キー入力処理部、23 本体キー、24 PJ制御部、26 入力選択部、28 画像音声処理部、30 画像出力部、32 音声出力部 34 画像投射部、36 スピーカー、38 PJ記憶部、40 LED表示部、42 通信部、44 監視タイマー、46 中断タイマー、48 通信部、50 電源部、52 W記憶部、54 W制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を投射して表示するプロジェクターと、該プロジェクターが載置されるワゴンとを具備する画像表示システムであって、
前記プロジェクターは、
前記ワゴン側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの識別番号が保存されるPJ記憶部と、報知部と、PJ制御部とを有し、
前記ワゴンは、
前記プロジェクター側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの前記識別番号を登録して保存するW記憶部と、W制御部とを有し、
前記PJ制御部は、プロジェクター起動時に前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信し、前記W制御部は、受信した識別番号と前記W記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信し、
前記PJ制御部は、ワゴン側から前記使用許可情報を取得できない場合、前記報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記プロジェクターは、監視タイマーを有し、前記PJ制御部は、該監視タイマーで設定された時間間隔ごとに、前記通信部を介して、前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信することを特徴とする請求項1記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記プロジェクターは、中断タイマーを有し、前記PJ制御部は、前記中断タイマーで設定された時間、前記監視タイマーを停止させるとともに、前記報知部による報知を中断することを特徴とする請求項2記載の画像表示システム。
【請求項4】
ワゴン上に載置され、画像投射部から画像を投射して表示するプロジェクターであって、
前記ワゴン側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの識別番号が保存されるPJ記憶部と、報知部と、PJ制御部とを有し、
前記PJ制御部は、プロジェクター起動時に前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信し、前記ワゴン側で保存されている識別番号と一致した場合にワゴン側から送信される使用許可情報を取得できない場合、前記報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とするプロジェクター。
【請求項5】
監視タイマーを有し、前記PJ制御部は、該監視タイマーで設定された時間間隔ごとに、前記通信部を介して、前記PJ記憶部に保存されている前記識別番号を前記ワゴン側に送信することを特徴とする請求項4記載のプロジェクター。
【請求項6】
中断タイマーを有し、前記PJ制御部は、前記中断タイマーで設定された時間、前記監視タイマーを停止させるとともに、前記報知部による報知を中断することを特徴とする請求項5記載のプロジェクター。
【請求項7】
画像を投射して表示するプロジェクターが載置されるプロジェクター用ワゴンであって、
前記プロジェクター側と通信を行う通信部と、前記プロジェクターの識別番号を登録して保存するW記憶部と、W制御部とを有し、
該W制御部は、前記プロジェクターに保存され、プロジェクター側から送信されて受信したプロジェクターの識別番号と前記W記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信することを特徴とするプロジェクター用ワゴン。
【請求項8】
画像を投射して表示するプロジェクターと、該プロジェクターが載置されるワゴンとを具備する画像表示システムの使用方法であって、
前記プロジェクター側の制御部により、プロジェクター起動時に、プロジェクター側の記憶部に保存されているプロジェクターの記識別番号を前記ワゴン側に送信し、
前記ワゴン側の制御部により、ワゴン側で受信した前記識別番号と前記ワゴン側の記憶部に保存されている識別番号とを比較し、一致した場合に、プロジェクター側に使用許可情報を送信し、
前記プロジェクター側の制御部により、前記ワゴン側からの前記使用許可情報を取得できない場合、報知部によりプロジェクターの使用不能を報知するとともに、プロジェクターの電源をオフにすることを特徴とする画像表示システムの使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−132978(P2012−132978A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282745(P2010−282745)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】