説明

画像表示方法、画像表示プログラムおよび編集装置

【課題】 タイムライン編集を行うためのGUI画面において、クリップ全体のうちのどの部分を使用しているか文字情報によらず直感的に把握することができるようにする。
【解決手段】 時間概念を有さないクリップ23をトラック22に表示するときには、セグメント23にはソリッドカラーが付される。時間概念を有するクリップの一部に対応するセグメント23をトラック22に表示するときには、セグメント23の先端位置に対応するセグメント51(クリップ全体に対応するセグメント)上の位置の色がセグメント23の先端の色となり、セグメント23の終端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の終端の色となるようにセグメント23にグラデーションが付される。セグメント23に付されるグラデーションの度合いにより、セグメント23がクリップ全体のうちおよそどの部分に対応しているかを直感的に把握することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、素材に対応する写像を画面表示する画像表示方法、画像表示プログラムおよび編集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノンリニア編集を行うためのパーソナルコンピュータ用アプリケーションは広く知られている。このアプリケーションはGUI(Graphical User Interface)をベースとして編集を行うことができ、映像編集の際には、例えば、動画、音声、静止画、テロップ等の素材(以下、クリップと称する)の写像を同一画面にレイアウトし、さらにそれらを時系列的に配列して順番を定義することで最終結果作品(以下、完パケと称する)を作成する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図13Aは、クリップ全体の写像であるセグメント103を示す略線図である。図13Bは、従来のノンリニア編集を説明するためのGUI画面を示す略線図である。図13Bに示すように、GUI画面には時間軸方向(図13B中、横方向)に向かって延びる帯状の形状を有するトラック101が複数配列され、このトラック22内にはセグメント23が表示される。このセグメント23の長さは、図13Aに示すように、クリップ全体のうち使われている部分の長さ、すなわちデュレーションに対応している。セグメント102を時系列的に配列して適宜順番を定義することで完パケが作成される。
【0004】
完パケを構成するクリップのうち、動画、音声等のクリップは時間的な概念を有しているため、これらのクリップのどの部分を完パケに組み込むかを決定する作業では、編集者はどのクリップのどの部分が使用されているかを視覚的に確認する必要がある。
【0005】
しかしながら、従来の技術では、完パケに取り込む部分を視覚的に確認する作業は、ユーザに過度の負担となっている。これは、クリップ全体のうち使用されている部分の長さすなわち、デュレーションはセグメントの長さによって視覚的に表現されるが、クリップ全体のうちどの部分が使用されているかは視覚的に表現されず、例えば、クリップの先頭から終了の少し前までの部分が使用されているとか、途中から終了までの部分が使用されているなどの情報をユーザが直感的に知ることができないためである。
【0006】
そこで、GUI画面上の各セグメントに文字により時間情報を表示する方法が提案されている。例えば、図14に示すように、クリップの先頭の時間を00:00:00:00として、クリップ全体のうちセグメントに対応している部分を"00:00:03:12->00:00:05:21"と表示している。
【0007】
【特許文献1】特開平11−66815号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、クリップ全体のうちどの部分が使用されているかを文字によりセグメントに表示した場合には、以下のような点が問題となる。
(1)完パケを構成するクリップ数が増えるほど、すなわち、GUI画面に表示されるセグメント数が増えるほど、GUI画面が煩雑になりユーザへの情報伝達が阻害されてしまう。
(2)セグメントは表示スペースが限られているため、文字により時間情報を十分に表示することは困難である。特に、クリップネームやサムネイルピクチャ/アイコン等をセグメントに表示する場合には、時間情報を表示するためのスペースは更に狭くなるため、時間情報を表示することは更に困難になる。
(3)クリップ全体の時間長さとセグメントに表示された時間情報とに基づいて計算をすれば分かることであるが、セグメントがクリップ全体のどの部分に対応しているかを一見して把握することはできない。例えば、セグメントがクリップ全体の前よりの部分に対応しているのか、または後ろよりの部分に属しているのかを直感的に把握することはできない。
【0009】
したがって、この発明の目的は、クリップ全体のうちのどの部分を使用しているか文字情報によらず直感的に把握することができる画像表示方法、画像表示プログラムおよび編集装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するために、第1の発明は、時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を画面上に時系列的に配列する際に、
素材全体に対応する写像にグラデーションを設定し、素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、配列される写像に対応する区間に設定されるグラデーションを配列される写像に付すことを特徴とする画像表示方法である。
【0011】
第2の発明は、時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を画面上に時系列的に配列する際に、
素材全体に対応する写像にグラデーションを設定し、素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、配列される写像に対応する区間に設定されるグラデーションを配列される写像に付すことを特徴とする画像表示方法をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする画像表示プログラムである。
【0012】
第3の発明は、時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を画面上に時系列的に配列して編集を行う編集装置において、
情報を表示する表示手段と、
時間概念を有する素材を記憶する記憶手段と、
時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を表示手段に表示する表示制御手段と
を備え、
素材全体に対応する写像にグラデーションを設定し、素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、配列される写像に対応する区間に設定されるグラデーションを配列される写像に付すことを特徴とする編集装置である。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、この発明によれば、素材の部分に対応する写像を表示するときには、素材全体に対応する写像に付されるグラデーションのうち部分に対応する区間に付されるグラデーションを、素材の部分に対応する写像に付すので、写像に付されるグラデーションの度合いによって、写像がクリップ全体のうちのどの部分に対応しているかを文字情報によらず直感的に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、この発明の第1の実施形態による編集装置1の一構成例を示すブロック図である。図1では、説明に必要な構成だけを抜き出して示している。CPU(Central Processing Unit)2、グラフィック部3、入力装置7、ROM(Read Only Memory)8およびハードディスクドライブ9がバス10に対して接続される。CPU2に対して、ワークメモリとしてDRAM(Dynamic Random Access Memory)3が接続される。グラフィック部4に対してVRAM(Video RAM)5が接続される。グラフィック部4の出力がディスプレイ6に供給される。
【0015】
本発明は主にGUIをベースとしたノンリニア編集アプリケーションのタイムライン編集機能に適用して好適なものである。タイムライン編集機能とは、クリップの全体および/または部分に対応する写像を画面にレイアウトし、更にそれらの順番を時系列的に定義して完パケを作成するための機能である。
【0016】
CPU2は、DRAM3をフレームバッファとして用いて、画像データに対して縮小処理など所定の処理を施す。処理された画像データは、CPU2によりDRAM3から読み出され、バス10を介してグラフィック部4に供給される。グラフィック部4は、ディスプレイ6に送る水平および垂直走査周波数を設定して表示解像度を決めると共に、CPU2からの描画命令を実行するグラフィック制御チップを有する。グラフィック部4に供給された画像データは、VRAM5に書き込まれる。VRAM5に書き込まれた画像データは、グラフィック部4によって所定の水平および垂直走査周波数に対応して読み出され、例えば、ディジタルビデオ信号としてディスプレイ6に供給される。すなわち、VRAM5の記憶内容がディスプレイ6の表示に直接的に反映される。
【0017】
入力装置7は、編集装置1に対して命令および情報を与えるための装置であり、例えばポインティングデバイス(例えばマウス)およびキーボードから構成される。この入力装置7の操作によって、例えば、ディスプレイ6に表示されたGUI画面上で位置を示すカーソルを移動させたり、GUI画面内でのメニューの選択などを行うことができる。
【0018】
ROM8には、編集装置1の起動に必要なプログラムなどが記憶されている。HDD9には、クリップ全体および/または部分に対応する写像を画面にレイアウトし、更にそれらの順番を時系列的に定義することにより完パケを作成するための編集プログラムと、オーディオクリップ、ビデオクリップおよびテキストクリップなどのデータやその情報とが記憶されている。
【0019】
次に、この発明の第1の実施形態の編集装置1のGUI画面について説明する。まず、この発明の理解を容易とするために、タイムライン編集のための一般的なGUI画面について説明する。図2Aは、クリップ全体の写像であるセグメント51を示す略線図である。図2Bは、一般的なGUI画面21の一例を示す略線図である。なお、GUI画面21では、便宜上右端側を省略している。
【0020】
図2Bに示すように、GUI画面21には帯状の形状を有するトラック22が複数配列され、このトラック22内にはセグメント23が表示される。このセグメント23の長さは、図2Aに示すように、クリップ全体のうち使われている部分の長さ、すなわちデュレーションに対応している。
【0021】
複数配列されたトラック22の下端にはタイムルーラ24およびスクロールバー25が設けられている。また、GUI画面21には、再生の際に複数のトラック22上を時間方向に向かって(図2中、左から右に向かって)移動するタイムカーソル28が設けられている。
【0022】
さらに、各トラック22の先端側には、トラック名を表示するためのトラック名表示部26が設けられている。複数配列されたトラック名表示部26の下端には、タイムスケールアップ/ダウン27が設けられている。
【0023】
ここでは、タイムライン編集を行うためのGUI画面21として、タイムラインウインドウのみを便宜上図示しているが、これ以外にも種々のウインドウ等を表示可能であり、例えば、ビデオクリップおよびオーディオクリップなどの編集に必要な素材を一覧表示するプロジェクトウインドウ、ビデオクリップのプレビュー等をするためのモニタウインドウ、画像および音声処理などの各種コマンドをメニュー表示するコマンドパレット、マウスポインタおよびクリップに関する情報などを表示する情報パレットなどを表示可能である。以下、GUI画面21の各部についてより詳細に説明する。
【0024】
トラック名表示部
トラック名表示部26には、トラック22の種類を表すためトラック名が表示される。また、トラック名表示部26内には、各クリップの種類を示すためのアイコンが表示され、例えばテキスト、静止画およびビデオなどの画像クリップに対応するセグメントを配置するトラック22のトラック名表示部26には、例えば人間の目を模したアイコンが表示され、オーディオクリップに対応するセグメントを配置するトラックのトラック名表示部26には、例えばスピーカを模したアイコンが表示される。
【0025】
セグメント
セグメント23とは、完パケに使用したいクリップを必要なデュレーション分だけトラック22に貼り付けたときに、そのトラック22上に表示されるクリップの写像のことである。また、トラック22上に表示されるセグメントの横方向の長さ(ピクセル数)は、タイムライン24に設定されているタイムスケールとセグメント23の持つデュレーションによって決定される。
【0026】
図3は、セグメントの一表示例を示す略線図である。図3に示すように、セグメント23上にはクリップのクリップネーム31、サムネイルピクチャ/アイコン32等の情報が表示される。クリップネーム31は、クリップに付されたクリップ名である。サムネイルピクッチャ/アイコン32はクリップの内容を示す画像である。
【0027】
クリップがテキストクリップである場合には、サムネイルピクチャ/アイコン32としてテキストクリップであることを示す文字または絵柄などが表示され、例えば文字「T」が表示される。クリップが静止画クリップである場合には、サムネイルピクチャ/アイコン32として静止画を縮小した画像が表示される。クリップがビデオクリップである場合には、サムネイルピクチャ/アイコン32としてビデオクリップの1フレームの縮小画像が表示される。クリップがオーディオクリップである場合には、サムネイルピクチャ/アイコン32としてオーディオクリップであることを示す文字または絵柄などが表示され、例えばスピーカを模した絵柄が表示される。クリップがテンプレートクリップである場合には、サムネイルピクチャ/アイコン32としてテンプレートである画面分割を模した絵柄が表示される。
【0028】
トラック
トラック22はセグメント23を配置するための領域である。トラック22はクリップの種別(以下、マテリアルタイプ(Material Type)と称する)毎に備えられる。マテリアルタイプとしては、例えば動画、音声、静止画等がある。トラック22にはそのトラック22に設定されているマテリアルタイプと同種のセグメント23が配置される。
【0029】
タイムカーソル
タイムライン上のカレント位置を決めるためのものである。カレント位置のプレビューを表示したり、その他の情報を表示したり、その位置にあるセグメント23に対して何か編集操作を行ったりするなど、そのタイムラインの仕様により、多種多様な使用方法がある。
【0030】
タイムルーラ
タイムライン上の時間を表す目盛りである。表示されている1目盛りが1フレームを表しているのか、5フレーム、1秒等の大きなスケールを表しているのかは、後に説明するタイムスケールの設定によって変更することが出来る。
【0031】
タイムスケールアップ/ダウン
タイムスケールアップ/ダウン27は、タイムライン上で表現する時間の尺度(以下、タイムスケールと称する)を設定するためのものである。タイムスケールの設定によってタイムラインの限られた領域に表示できる時間的な長さを変更することができる。例えば、タイムルーラ1目盛りを1フレームとするよりも5フレームとする方が長い時間範囲を画面内に一度に表示することができる。しかし、タイムルーラ1目盛りを1秒程度にすると、タイムカーソルを細かく動作させたり、目視で正確なセグメントの長さを把握することは難しくなってしまうため、編集処理に応じてタイムスケールアップ/ダウン27によりタイムスケールを適宜調整することが好ましい。
【0032】
スクロールバー
スクロールバー25は、複数配列されたトラック22を時間方向または時間と逆方向にスクロールして、ウィンドウ内に一度に表示できない部分を見るためのものである。スクロールバー25は、棒状の枠25aとその枠内に表示されるスクロール・ボックス25bとを備え、例えば、スクロール・ボックス25bをドラッグして左右に移動することで、トラック22を左右にスクロールすることができる。
【0033】
図4Aは、クリップ全体の写像であるセグメント51の一例を示す略線図である。図4Bは、この発明の第1の実施形態による編集装置1のGUI画面21の一例を示す略線図である。このGUI画面21では、時間概念を有するクリップと時間概念を有さないクリップとでその写像であるセグメント23の表示が異なる。すなわち、時間概念を有するクリップ全体またはその部分の写像であるセグメント23には、その先端から終端に向けて、すなわちその時間方向に向けてグラデーションが付され、時間概念を有さないクリップ全体またはその部分の写像であるセグメント23は、同一調の色(以下、ソリッドカラー(Solid Color)と称する)が付される。このように、クリップの時間概念の有無に応じてセグメント23の表現を変えることで、どのセグメント23が時間概念を有するクリップに対応しているかを直感的に把握できる。
【0034】
ここで、時間概念を有さないクリップとは、静止画、テロップ(固定位置に留まるもの)等、時間の経過によって出力されるコンテンツ(例えば、映像、音声、文字等)に変化がないものである。また、時間概念を有するクリップとは、動画、音声、モーション付きテロップ等、時間の経過によって出力されるコンテンツが変化するものである。また、グラデーションとは、色合いまたは濃淡等が徐々に変わることである。また、セグメント23の先端とは時間的に前の方の一端を示し、終端とは時間的に後の方の一端を示す。
【0035】
また、この発明の第1の実施形態においては、クリップの一部に対応するセグメント23に付されるグラデーションは、クリップ全体のセグメント51に付されるグラデーションのうち、クリップの一部に対応する区間に付されるグラデーションである。このようにグラデーションを付すことで、セグメント23に付されるグラデーションの度合いにより、セグメント23がクリップ全体のうちおよそどの部分に対応しているかを直感的に把握することができる。
【0036】
また、グラデーションとして、色合いまたは色調などが線形的に変化するリニアグラデーションを用いると、セグメント23に対応する部分がクリップ全体のうちどの部分に属しているかを色合いまたは濃淡の度合いなどに基づいてより正確に判別でき、より好ましい。
【0037】
図5Aは、時間概念を有するクリップ全体に対応するセグメント23の一表示例を示す略線図である。図5Bは、時間概念を有するクリップの一部に対応する、すなわちセグメント23の一部に対応するセグメント23の一表示例を示す略線図である。図5Aおよび図5Bでは、時間方向に向けて徐々に白くなるグラデーションをセグメント23に付した場合を例として示している。なお、一端から他端に向けてグラデーションを付すために用いる色は白に限られるものではないが、GUI画面21上のすべてのセグメント23を容易に識別できるような色を用いることが好ましい。すなわち、図2に示すセグメント23のセグメントカラーを基調として、図4に示すセグメント23にグラデーションを付す場合には、一端から他端に向けてグラデーションを付すために用いる色としては、図2に示すGUI画面21上の全てのセグメントカラーと背反する色を用いることが好ましい。
【0038】
時間概念を有するクリップ全体に対応するセグメント23をトラック22に表示するときには、図5Aに示すように、セグメント23にはセグメントカラーが先端から終端に向かって、すなわち時間軸上、後方向に向かって徐々に白くなるようにグラデーションが付される。具体的には、先端のRGB値(R,G,B)から終端のRGB値(255,255,255)に向けてRGB値が徐々に変化する。
【0039】
時間概念を有するクリップの一部に対応するセグメント23をトラック22に表示するときには、図5Bに示すように、セグメント23の先端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の先端の色となり、セグメント23の終端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の終端の色となるようにセグメント23にグラデーションを設定する。このようにグラデーションを付すことで、セグメント23の終端(図5B中、右端)が白いときには、セグメント23はクリップの終了まで対応していることが分かる。
【0040】
図5Cは、時間概念を有さないクリップのセグメント23の一表示例を示す略線図である。時間概念を有さないクリップ23をトラック22に表示するときには、セグメント23にはソリッドカラーが付される。具体的には、先端から終端まで一定のRGB値(R,G,B)となる。
【0041】
次に、セグメント23のRGB値の算出方法の一例について説明する。図6は、セグメント23のRGB値の算出方法の一例について説明するための略線図である。図6に示すように、クリップ全体のデュレーションをDc(Frame)、時間軸上においてクリップ全体の先頭を0、先頭からのオフセット位置をOf(Frame)、元となるRGB値(100%時)を(Ro,Go,Bo)とすると、オフセット位置OfのRGB値Of(R,G,B)は
【数1】

と表現できる。上述の式(1)を用いると、任意のフレーム位置のRGB値を算出できる。
【0042】
ここで、RGB値の算出方法についてより具体的に説明する。図7は、RGB値の算出方法をより具体的に説明するための略線図である。ここでは、例として、クリップのデュレーションが250フレーム、セグメント23のオフセットが50フレーム、セグメント23のデュレーションが100フレーム、100%時のRGB値が(51,153,102)である場合を一例として説明する。
【0043】
上述の式(1)を用いて、セグメント先頭位置のRGB値Of(R,G,B)を算出するとそれぞれ
【数2】

【数3】

【数4】

となる。
なお、算出結果は小数点以下切捨てとしている。
【0044】
実際には、ディスプレイ6に画像を表示するためにはVRAM5上にピクセル単位でデータを配置する必要がある。そのため、上述の式(1)をピクセル単位に変換する必要がある。
【0045】
画面上で1フレームを表示したときの1フレーム当たりのピクセル数をRp(Pixel/Frame)とすると、オフセット位置Ofのピクセル位置OfPは
【数5】

と表現できる。
【0046】
よって、ピクセル位置OfPのRGB値OfP(R,G,B)は
【数6】

と表現できる。
【0047】
例えば、クリップ全体に対応するセグメントのデュレーション51と、クリップの参照位置と、1フレーム当たりのピクセル数とを用いて、セグメント23に付される各ピクセルのRGB値を算出可能である。ここで、1フレーム当たりのピクセル数は、タイムラインに設定されているタイムスケールに基づいて算出可能である。この計算は、CPU2でなされ、CPU2で計算された結果がVRAM5に書き込まれる。例えば、セグメント23の長さが変更される度にデータが変更される。
【0048】
次に、この発明の第1の実施形態による編集装置1のセグメント表示動作の一例について説明する。なお、編集装置1のHDD9には、編集操作に先立って予めビデオクリップおよびオーディオクリップなどの編集に必要な各種クリップと、この各種クリップに関するデータとが予め格納されている。
【0049】
以下に、各種クリップに関するデータの一例を示す。
(1)デュレーション
(2)クリップネーム
(3)デフォルトのIn/Out点タイムコード
(4)素材ファイルパス
(5)その他素材ファイルに記録されている情報(ビデオフォーマット、オーディオフォーマット、画像サイズ等)
【0050】
まず、クリップを管理している所定のウインドウ等に表示されているクリップのアイコンまたはサムネイルをタイムライン内のトラック22に、例えばドラッグ・アンド・ドロップなどの操作により貼り付ける。これにより、ドロップされたアイコンまたはサムネイルのクリップに対応したセグメント23が生成され表示される。このセグメント23に対しては、例えば、上述の算出方法により求められた各ピクセルのRGB値に基づき、時間方向に向かうグラデーションが付される。
【0051】
また、このセグメント23の生成に際して、クリップを参照してセグメント23内のデータが構築される。以下にセグメント23に関するデータの一例を示す。
(1)クリップの識別子
(2)クリップのクリップネーム
(3)クリップのデュレーション
(4)クリップの参照位置(クリップのどの位置が使用されているかを示す情報)
(5)その他、クリップが持っているセグメントに表示するための情報
なお、クリップの参照位置としては、クリップのデフォルトIn/Out点タイムコードが使用される。
【0052】
次に、例えば、タイムカーソル23を用いてクリップ全体から所望部分を選択してセグメント23の長さを短くすると、図5Bに示すように、セグメント23の先端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の先端の色となり、セグメント23の終端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の終端の色となるようにセグメント23にグラデーションが設定される。また、セグメント23に関するデータが変更される。ここで、グラデーション表示に使用される各ピクセルのRGB値は、例えば、上述の算出方法により算出される。
【0053】
なお、上述の第1の実施形態による編集装置1において、サムネイルピクチャ/アイコン32等の情報をセグメン23に表示する一般的なGUI画面(図2参照)と、セグメント23にグラデーションが付されたGUI画面(図4参照)とを切り替え可能としてもよい。例えば、グラデーションをセグメント23に表示するための第1の表示モードと、サムネイルピクチャ/アイコン32等の情報をセグメント23に表示するための第2の表示モードとを備え、第1および第2の表示モードを切り替え可能とする。この場合、表示モードの切り替えは、例えば、GUI画面上のモード切り替ボタン、ショートカットキーおよびメニューからのコマンド実行など、ユーザの操作をトリガーとしてなされる。
【0054】
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態ではセグメントにグラデーションを付す場合について説明したが、この第2の実施形態ではセグメント内にグラデーションに加えて対角線を付す場合について説明する。
【0055】
この第2の実施形態による編集装置の構成は、上述の第1の実施形態による編集装置1の構成と同様であるので説明を省略し、第1の実施形態による編集装置1の各部に対応する部分には同一の符号を用いて説明する。
【0056】
図8Aは、クリップ全体の写像であるセグメント51の一例を示す略線図である。図8Bは、この発明の第2の実施形態による編集装置1のGUI画面21の一例を示す略線図である。図9Aは、時間概念を有するクリップ全体に対応するセグメント23の一表示例を示す略線図である。図9Bは、時間概念を有するクリップの一部に対応するセグメント23の一表示例を示す略線図である。
【0057】
時間概念を有するクリップ全体に対応するセグメント23をトラック22に表示するときには、図9Aに示すように、矩形状を有するセグメント23にはグラデーションが先端から終端に向かって付されると共に、対角線23a、例えば、時間軸上、後方向に向かうに従って下降する対角線、すなわちセグメント23の左上角から右下角を結ぶ直線(以下、プログレスラインと称する)が付される。
【0058】
時間概念を有するクリップの一部に対応するセグメント23をトラック22に表示するときには、セグメント23の先端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の先端の色となり、セグメント23の終端位置に対応するセグメント51上の位置の色がセグメント23の終端の色となるようにセグメント23にグラデーションを設定する。
【0059】
さらに、セグメント23の先端位置に対応する対角線51aの位置がセグメント23の直線23aの先端位置となり、セグメント23の終端位置に対応する対角線51aの位置がセグメント23の直線23aの終端位置となるようにセグメント23に対角線を設定する。
【0060】
グラデーション23に関しては上述の第1の実施形態と同様であるので、グラデーションについての詳細は省略し、以下ではセグメント23に付される対角線23aについて説明する。
【0061】
図10は、プログレスラインの表示方法の一例を説明するための略線図である。図10に示すように、クリップ全体に対応するセグメント51の長さをL、セグメント51の幅をD、クリップ全体に対応するセグメント51の先端側の下端を原点、横方向をy軸、縦方向をx軸とすると、プログレスラインは、
【数7】

と表現できる。
【0062】
したがって、クリップの部分に対応するセグメント23の先頭位置をl1、クリップの部分に対応するセグメント23の終端位置をl2とすると、クリップの部分に対応するプログレスラインは、
【数8】

と表現できる。
【0063】
例えば、CPU2が上述の式(5)により座標を求めて、座標に基づく描画命令をビデオチップに送る。ビデオチップは、CPU2から受けた画像指示をもとに描画データを作成し、ディスプレイ6に出力する。この描画データに基づき対角線23aがセグメント23に表示される。なお、セグメント23の長さが変更される度に描画データが変更され、変更された描画データに基づき対角線23aがセグメント23に表示される。
【0064】
このように、セグメント23内にグラデーションを付す共にプログレスラインなどの対角線23aを付すことで、グラデーションおよび対角線23aの傾斜の度合いを見ることで、トラック22に表示されているセグメント23がクリップ全体のおよそどの部分に対応しているかを、第1の実施形態に比してより的確に直感的に把握することができる。例えば、プログレスライン23aがセグメント23の終端の角に達している場合には、セグメント23はクリップの終了まで対応していることが分かる。また、GUI画面21が情報過多になることを抑えてGUI画面21を非常にシンプルにすることができる。
【0065】
対角線の色は、クリップ全体のセグメント23にグラデーションを付した場合の先端(図9B中、左端)の色と同一であることが好ましく、例えばソリッドカラーで表示される。このように色を設定することで、左端にプログレスラインなどの対角線23aが見えないセグメント23の場合には、セグメント23はクリップ全体の先頭部分に対応していることが分かる。また、ソリッドカラーとすることで、プログレスライン23aの視認性を向上することができる。
【0066】
図9Cは、時間概念を有さないクリップのセグメント23の一表示例を示す略線図である。図9Cに示すように、時間概念を有さないクリップのセグメント23の表示については、上述の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0067】
次に、この発明の第2の実施形態による編集装置1のセグメント表示動作の一例について説明する。セグメント23内にグラデーションを付す際に、セグメント23内に対角線を付す以外のことは、上述の第1の実施形態による編集装置1のセグメント表示動作と同様であるので説明を省略する。
【0068】
なお、上述の第2の実施形態による編集装置1において、サムネイルピクチャ/アイコン32等の情報をセグメン23に表示する一般的なGUI画面と、セグメント23にグラデーションおよび対角線が付されたGUI画面とを切り替え可能としてもよい。例えば、グラデーションおよび対角線をセグメント23に表示するための第1の表示モードと、サムネイルピクチャ/アイコン32等の情報をセグメント23に表示するための第2の表示モードとを備え、第1および第2の表示モードを切り替え可能とする。この場合、表示モードの切り替えは、例えば、GUI画面上のモード切り替ボタン、ショートカットキーおよびメニューからのコマンド実行など、ユーザの操作をトリガーとしてなされる。
【0069】
また、上述の第2の実施形態による編集装置1では、グラデーションおよび対角線の両方がセグメント23に付される場合を例として示したが、対角線のみをセグメント23に付すことができるようにしてもよい。また、グラデーションおよび対角線のうちどちらを付すかをユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、グラデーションをセグメント23に付す第1のモードと、対角線をセグメント23に付す第2のモードとを備え、ユーザが入力装置により選択できる構成としてもよい。
【0070】
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態では、グラデーションを透過してサムネイルピクチャおよびクリップネームなどの各種情報を見ることができるようにして、両者を同時に確認可能とする場合について説明する。
【0071】
この第3の実施形態による編集装置の構成は、上述の第1の実施形態による編集装置1の構成と同様であるので説明を省略し、第1の実施形態による編集装置1の各部に対応する部分には同一の符号を用いて説明する。
【0072】
次に、この発明の第3の実施形態による編集装置1のGUI画面について説明する。図11Aは、クリップ全体の写像であるセグメント51の一例を示す略線図である。図11Bは、この発明の第3の実施形態による編集装置1のGUI画面21の一例を示す略線図である。
【0073】
セグメント23には、グラデーションを透過するようにしてサムネイルピクチャおよびクリップネームなどの情報が表示される。このように表示することで、グラデーションの度合いとサムネイルピクチャおよびクリップネームなどの情報とを同時に見ることができる。したがって、サムネイルピクチャ/アイコン32等の情報をセグメン23に表示する一般的なGUI画面と、セグメント23にグラデーションが付されたGUI画面とを切り替え可能とする場合に比べて、タイムライン編集の際のユーザの操作負担を低減することができる。
【0074】
なお、グラデーションとともに対角線も透過とすることは可能であるが、対角線の視認性を向上させることを考慮すると、対角線の透過率は0%とすることが好ましい。なお、この発明の第3の実施形態では、セグメント23内に対角線23aが付される例を示したが、対角線23aの表示を省略することも可能である。
【0075】
図11では、グラデーションの透過率を0%、15%、30%、50%とした場合のセグメント23が示されている。なお、透過率100%ではセグメントが透明となる。図11から、あまり透過率を上げるとグラデーションの度合いを判別することが困難になることが分かる。また、透過率15%程度であればグラデーションの確認が容易であり、且つクリップネームおよびサムネイルピクチャの内容も確認可能であることが分かる。この点を考慮すると、セグメント23の透過率を15%程度として、セグメント23に通常表示されるクリップネームおよびサムネイルピクチャなどの情報を表示することが好ましいことが分かる。なお、上述の透過率の値は一例であって様々な値が考えられる。
【0076】
次に、この発明の第3の実施形態による編集装置1のセグメント表示動作の一例について説明する。トラック22にセグメント23を表示する際またはセグメント23の長さを変更した際に、グラデーションを透過してサムネイルピクチャおよびクリップネームなどの各種情報が見えるようにセグメント23を表示する以外のことは、上述の第1の実施形態による編集装置1のセグメント表示動作と同様である。したがって、ここでは、サムネイルピクチャおよびクリップネームなどの各種情報がグラデーションを透過して見えるように画像を処理する動作について説明する。
【0077】
図12は、透過画像処理部の一構成例を示すブロック図である。この透過画像処理部は、サムネイルピクチャおよびクリップネームなどの各種情報がグラデーションを透過して見えるように画像処理を行うものである。なお、このセグメント表示部の機能は、例えば、編集装置1に備えられたCPU2またはグラフィック部4にて実行することができる。
【0078】
上側画像であるグラデーションを表示するための画像データ61に対して、乗算器63にて不透明度αを画素毎に乗じる。また、下側画像となる各種情報を表示するための画像データ62に対して、乗算器64にてα−1を画素毎に乗ずる。なお、不透明度αは、0〜1の範囲の値を取る。そして、加算器65にて、上述の処理がなされた画像データを画素毎に加算して、下側画像と上側画像とを合成して出力する。この合成された出力データに基づきトラック22にセグメント23が表示される。なお、不透明度αを変えることでグラデーションの透過率を変更することができる。
【0079】
なお、上述の第3の実施形態による編集装置1において、セグメント21の透過率をユーザが所望の値に設定可能とする構成にしてもよい。また、セグメント21の透過有無をユーザが選択できる構成としてもよい。
【0080】
また、上述の第3の実施形態による編集装置1では、グラデーションおよび対角線の両方がセグメントに付される場合を例として示したが、グラデーションおよび対角線のうちのどちらか一方をセグメントに付すことができるようにしてもよい。また、グラデーションおよび対角線のうちどちらを付すかをユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、グラデーションをセグメントに付す第1のモードと、対角線をグラデーションに付す第2のモードとを備え、ユーザが入力装置7により選択できる構成としてもよい。
【0081】
以上、この発明の第1〜3の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の第1〜3の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0082】
例えば、上述の第1〜3の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
【0083】
また、タイムライン編集機能を持つノンリニアアプリケーションソフト、複数のコンテンツ素材を時系列的に配置して1つの完パケを作成するためのアプリケーションソフトおよび、時間概念のある素材の1部分もしくは全部を利用して作業を進めるアプリケーションソフト等に本発明は適用可能である。
【0084】
また、上述の第1〜第3の実施形態において、MIDI(Music Instrument Digital Interface)データなどの演奏指示情報に対応するセグメントをトラックに表示するようにしてもよい。
【0085】
また、上述の第1〜第3の実施形態においては、ビデオデータなどを編集する編集装置に対してこの発明を適用した例について説明したが、この発明はこの例に限られるものではなく、音楽編集を行うような編集装置に対しても本発明を適用することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】この発明の第1の実施形態による編集装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】図2Aは、クリップ全体の写像であるセグメントの一例を示す略線図、図2Bは、一般的なGUI画面の一例を示す略線図である。
【図3】セグメントの一表示例を示す略線図である。
【図4】図4Aは、この発明の第1の実施形態によるセグメントの一例を示す略線図、図4Bは、この発明の第1の実施形態によるGUI画面の一例を示す略線図である。
【図5】図5Aは、時間概念を有するクリップ全体に対応するセグメントの一表示例を示す略線図、図5Bは、時間概念を有するクリップの一部に対応するセグメントの一表示例を示す略線図、図5Cは、時間概念を有さないクリップのセグメントの一表示例を示す略線図である。
【図6】セグメントのRGB値の算出方法の一例について説明するための略線図である。
【図7】セグメントのRGB値の算出方法の一例について説明するための略線図である。
【図8】図8Aは、この発明の第2の実施形態によるセグメントの一例を示す略線図、図8Bは、この発明の第2の実施形態によるGUI画面の一例を示す略線図である。
【図9】図9Aは、時間概念を有するクリップ全体に対応するセグメントの一表示例を示す略線図、図9Bは、時間概念を有するクリップの一部に対応するセグメントの一表示例を示す略線図、時間概念を有さないクリップのセグメントの一表示例を示す略線図である。
【図10】プログレスラインの表示方法の一例を説明するための略線図である。
【図11】図11Aは、この発明の第3の実施形態によるセグメントの一例を示す略線図、図11Bは、この発明の第3の実施形態によるGUI画面の一例を示す略線図である。
【図12】CPUの合成処理動作を説明するためのブロック図である。
【図13】従来のノンリニア編集を説明するための編集画面である。
【図14】従来のノンリニア編集を説明するための編集画面である。
【符号の説明】
【0087】
1 編集装置
2 CPU
3 DRAM
4 グラフィック部
5 VRAM
6 ディスプレイ
7 入力装置
8 ROM(Read Only Memory)
9 ハードディスクドライブ
10 バス
21 GUI画面
22 トラック
23 セグメント
23a 対角線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を画面上に時系列的に配列する際に、
上記素材全体に対応する写像にグラデーションを設定し、上記素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、上記配列される写像に対応する区間に設定されるグラデーションを上記配列される写像に付すことを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
上記写像は矩形状を有し、
上記素材全体に対応する写像の対角線のうち、上記配列される写像に対応する区間に付される部分を上記配列される写像にさらに付すことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
【請求項3】
上記素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、先端側のグラデーションの色と、上記素材全体に対応する写像の対角線のうち、上記配列される写像に対応する区間に付される部分の色とを同一色とすることを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
【請求項4】
上記写像に付されるグラデーションに透過率を付加するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
【請求項5】
上記グラデーションを上記配列される写像に付す第1の表示モードと、
上記グラデーションを上記配列される写像に付さないようにする第2の表示モードと、
を備えることを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
【請求項6】
時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を画面上に時系列的に配列する際に、
上記素材全体に対応する写像にグラデーションを設定し、上記素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、上記配列される写像に対応する区間に設定されるグラデーションを上記配列される写像に付すことを特徴とする画像表示方法をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする画像表示プログラム。
【請求項7】
上記写像は矩形状を有し、
上記素材全体に対応する写像の対角線のうち、上記配列される写像に対応する区間に付される部分を上記配列される写像にさらに付すことを特徴とする請求項6記載の画像表示プログラム。
【請求項8】
上記素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、先端側のグラデーションの色と、上記素材全体に対応する写像の対角線のうち、上記配列される写像に対応する区間に付される部分の色とを同一色とすることを特徴とする請求項6記載の画像表示プログラム。
【請求項9】
上記写像に付されるグラデーションに透過率を付加するようにしたことを特徴とする請求項6記載の画像表示プログラム。
【請求項10】
上記グラデーションを上記配列される写像に付す第1の表示モードと、
上記グラデーションを上記配列される写像に付さないようにする第2の表示モードと、
を備えることを特徴とする請求項6記載の画像表示プログラム。
【請求項11】
時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を画面上に時系列的に配列して編集を行う編集装置において、
情報を表示する表示手段と、
時間概念を有する素材を記憶する記憶手段と、
時間概念を有する素材の全体または部分に対応した写像を上記表示手段に表示する表示制御手段と
を備え、
上記素材全体に対応する写像にグラデーションを設定し、上記素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、上記配列される写像に対応する区間に設定されるグラデーションを上記配列される写像に付すことを特徴とする編集装置。
【請求項12】
上記写像は矩形状を有し、
上記素材全体に対応する写像の対角線のうち、上記配列される写像に対応する区間に付される部分を上記配列される写像にさらに付すことを特徴とする請求項11記載の編集装置。
【請求項13】
上記素材全体に対応する写像に設定されるグラデーションのうち、先端側のグラデーションの色と、上記素材全体に対応する写像の対角線のうち、上記配列される写像に対応する区間に付される部分の色とを同一色とすることを特徴とする請求項11記載の編集装置。
【請求項14】
上記写像に付されるグラデーションに透過率を付加するようにしたことを特徴とする請求項11記載の編集装置。
【請求項15】
上記表示制御手段を操作するための操作手段をさらに有し、
上記表示制御手段は、ユーザによる上記操作手段の操作に応じて、上記写像に上記グラデーションを付して表示する第1の表示モードと、上記写像に上記グラデーションを付さずに表示する第2の表示モードとを切り替えること特徴とする請求項11記載の編集装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−121481(P2006−121481A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−308050(P2004−308050)
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】