画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
【課題】複数の画像データから画像を順に表示させるとき、前または後に画像が存在しない場合には、無駄な操作を行うのを防止することができる画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供する。
【解決手段】画像表示装置は、複数の画像データを所定の順序で記憶する記憶手段と、画像データに基づく画像を表示する表示画面を有する表示手段と、表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、入力手段により選択された選択画像を表示画面の中央に表示させるとともに、上記順序において選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、この画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟む表示画面の側部に表示させる制御手段と、を備え、制御手段は、入力手段からの入力により、表示画面の中央に配置する画像を、選択画像から前画像または後画像のいずれかに変更する。
【解決手段】画像表示装置は、複数の画像データを所定の順序で記憶する記憶手段と、画像データに基づく画像を表示する表示画面を有する表示手段と、表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、入力手段により選択された選択画像を表示画面の中央に表示させるとともに、上記順序において選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、この画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟む表示画面の側部に表示させる制御手段と、を備え、制御手段は、入力手段からの入力により、表示画面の中央に配置する画像を、選択画像から前画像または後画像のいずれかに変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているようなデジタルカメラでは、カメラの背面に設けられた液晶画面により、撮影した画像を確認できるようになっている。このとき、撮影された複数の画像から液晶画面に表示すべき画像を選択すると、選択された画像は、液晶画面に全画面表示されるようになっている。そして、前進または後進のボタンを押下することで、選択された画像の前または後に撮影された画像を液晶画面に表示できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−191232号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、選択された画像は、全画面表示されるため、その画像の前または後に撮影された画像が存在しない場合、例えば、表示されている画像が撮影された複数の画像のうちの最終の画像であった場合には、前進ボタンを押下しても画像が切り替わらない。したがって、表示する画像が存在しないにもかかわらず、ボタンを押下してしまうことになり、無駄な操作を行う可能性があるという問題があった。このような問題は、デジタルカメラだけでなく、撮影した画像を表示する携帯電話、スマートフォン、あるいは保存された画像データを画面に表示する画像表示装置全般に生じる問題である。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数の画像データから画像を順に表示させるとき、前または後に画像が存在しない場合には、無駄な操作を行うのを防止することができる画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明に係る画像表示装置は、複数の画像データを所定の順序で記憶する記憶手段と、前記画像データに基づく画像を表示する表示画面を有する表示手段と、前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、前記入力手段により選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像及び後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟む前記画面の側部に表示させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記入力手段からの入力により、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する。
【0007】
この構成によれば、選択された画像データの前または後に画像データが存在する場合、表示画面の中央に配置された選択画像の前または後にある前画像または後画像の一部を、選択画像を挟んで画面の両側に表示させるように構成されている。そのため、表示画面の側部に一部が表示される前画像または後画像の存在により、ユーザは、選択画像の前または後にさらに画像が存在することを視認することができる。したがって、ユーザは前画像または後画像の存在を確認した上で、入力手段により、前画像または後画像を表示させるという操作を行うことができる。一方、前画像または後画像が存在しない場合には、表示画面に表示がなされないため、ユーザは、これをもって前画像または後画像が存在しないことを視認することができる。その結果、前画像または後画像を選択するという無駄な操作が行われるのを防止することができる。
【0008】
なお、前画像及び後画像が両方存在する場合には、選択画像を挟んだ表示画面の両側にこれらの一部がそれぞれ表示される。前画像または後画像の片方のみが存在する場合には、選択画像のいずれか一方の側部に前画像または後画像の一部が表示される。また、本発明において表示画面の中央とは、幾何学的に完全に中央を意味するのではなく、少なくとも選択画像の全体が画面に収まり、選択画像全体を視認できる程度に表示画面の中央付近に配置されていればよいという意味である。
【0009】
上記画像表示装置において、制御手段は、前画像及び後画像が表示画面の端部からはみ出している距離を一定にするように制御することができる。例えば、前画像または後画像と、選択画像との間の距離を一定にしていると、記憶手段に、画像のアスペクト比が異なる複数の画像データが記憶されている場合には、前画像または後画像の画面端部からのはみ出し距離が、アスペクト比によって異なる可能性がある。例えば、アスペクト比が1:1の選択画像と、4:6の画像とでは、表示画面端部からのはみ出し距離が相違するため、選択画像の両側にアスペクト比が異なる前画像及び後画像が配置されると、見栄えが悪いという問題がある。また、アスペクト比によっては、画面に表示されなくなるおそれもある。そこで、上記のように、前画像及び後画像が表示画面の端部からはみ出している距離を一定にするように制御すると、アスペクト比が異なる画像であっても、表示画面に統一感がもたらされ、見栄えをよくすることができる。また、どのようなアスペクト比の画像でも必ず、表示画面の端部に表示させることができる。なお、はみ出している距離とは、表示画面の端部から最も離れた位置までの距離をいう。
【0010】
上記入力手段は、ボタン、レバーなど、種々の態様にすることができるが、例えば、表示画面に配置されるタッチスイッチにより構成することができる。これにより、ユーザは、表示画面の端部に表示される前画像または後画像をタッチすることで、これらの画像を選択画像として表示画面の中央に表示させることができる。タッチ操作としては、例えば、いわゆるタップ操作、フリック操作、またはドラッグ操作などがあり、これらにより、画像の選択を行うことができる。
【0011】
第2の本発明は、画像データに基づく画像を表示する表示画面と、前記画面に表示すべき画像を選択する入力手段とを有する画像表示装置において、画像を表示する方法であって、所定の順序で配置された複数の画像データに基づく画像から、1つの画像を選択する第1ステップと、選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示するとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の両側に表示する第2ステップと、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、を備えている。
【0012】
上記第2ステップでは、前画像及び後画像が前記画面の端部からはみ出している距離を一定にすることができる。
【0013】
第3の本発明に係る画像表示プログラムは、複数の画像データを所定の順序で記憶した記憶手段、前記画像データに基づく画像を表示する表示画面、及び前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、を有する画像表示装置内のコンピュータに、前記複数の画像データに基づく画像から1つの画像を、前記入力手段により、選択させる第1ステップと、選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の側部に表示させる第2ステップと、前記入力手段からの入力があった場合には、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、を実行させる。
【0014】
前記第2ステップでは、前画像及び後画像が前記画面の端部からはみ出している距離を一定にすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明よれば、複数の画像データから画像を順に表示させるとき、前または後に画像が存在しない場合に無駄な操作を行うのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像表示装置の一実施形態である情報携帯端末の平面図である。
【図2】図1の情報携帯端末のブロック図である。
【図3】撮影処理のフローチャートである。
【図4】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図5】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図6】画像データの処理の例を示すブロック図である。
【図7】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図8】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図9】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図10】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図11】閲覧処理のフローチャートである。
【図12】撮影処理のフローチャートである。
【図13】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図14】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図15】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図16】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る画像表示装置をいわゆるスマートフォンなどのカメラ付き情報携帯端末に適用した場合の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は情報携帯端末の平面図、図2は図1の情報携帯端末のブロック図である。
【0018】
(情報携帯端末の構成)
図1に示すように、この情報携帯端末は、平面視矩形状の筐体1を有し、その前面に矩形状の表示画面2が設けられている。表示画面2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成され、その表面には、静電容量式、抵抗膜式などの公知のタッチスイッチが配置されており、指で表示画面2をタッチすることで、端末を操作することができるようになっている。また、表示画面2の下側には複数の操作ボタン3が配置されており、これら操作ボタン3によっても端末の操作が可能である。筐体1の背面には、図示を省略するカメラのレンズが配置されており、写真の撮影が可能となっている。
【0019】
次に、上記情報携帯端末の機能構成について説明する。図2に示すように、この情報携帯端末は、バス10によって電気的に接続された制御部11、メモリ12、ストレージ13を備えている。このほか、バス10には、カメラにより撮影された画像を処理する画像処理部14、表示画面用の表示制御部15、及び入力用のタッチスイッチ16が接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などで構成されている。ストレージ13は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリなどで構成されるの不揮発性の記憶手段であり、撮影及び画像表示のための処理プログラム、撮影された写真の画像データなどが記憶される。メモリ12は、アプリケーションプログラムの一時的な作業領域として機能し、画像データを一時的に記憶する領域としても機能する。
【0020】
画像処理部14には画像の撮影を行う撮影部17が電気的に接続されている。撮影部17は、光学系のレンズ、撮影素子、フラッシュ光源を備えており、レンズから入射した光を撮影素子によってアナログの電気信号に変換するようになっている。撮影素子としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを利用することができる。そして、画像処理部14では、撮影部17から送られた電気信号を増幅した後、A/D変換を行ってデジタル信号を生成し、ビットマップなどの形式に変換して本画像データを得る。さらに、この本画像データに対しては、制御部11からの指令により、必要に応じて透過処理、輪郭強調処理、色再現処理、明るさ補正処理などの補正処理が行われる。こうして補正処理された補正本画像データは、制御部11からの指令によりストレージ13に記憶される。その他、本画像データからは、リサイズなどの間引き処理がなされたサムネイル画像データ、及びこれを補正した補正サムネイル画像データが作成される。そして、これらのデータは、制御部11からの指令によりメモリ12に記憶される。
【0021】
表示制御部15には上述した表示画面2が電気的に接続されており、制御部11から送信された制御信号に基づき、表示画面2に表示しようとする画像データにしたがって、液晶や有機ELなどの表示画面2の駆動制御を行う。そして、表示画面2には、表示制御部15を介して送られてくる補正画像データに基づく画像が表示される。
【0022】
次に、上記のように構成された情報携帯端末における写真の撮影方法について説明する。まず、情報携帯端末の制御部11は、ストレージ13に記憶された処理プログラムをメモリ12に読み出して実行することにより、写真の撮影、及び後述する閲覧処理を実行する。以下、図3のフローチャートを参照しつつ、その処理の実行について説明する。
【0023】
(撮影処理)
まず、処理プログラムを起動すると(S1)、表示画面2には、図1に示すような初期画面が表示される。初期画面は、画面上部から中央にかけて延びる矩形状の表示領域21、画面下部の撮影条件領域22、及びこれらの領域の間に配置されるズーム表示領域23の3つの領域を有している。また、初期画面の左端には、撮影した画像を閲覧するための閲覧画面に切り換えるための閲覧切換アイコン24が配置されている。表示領域21は、カメラで撮影される画像を表示するファインダとして機能する。撮影条件領域22には、3種類の撮影条件、すなわち、画像のアスペクト比、撮影状況に応じた画像補正内容、及びフラッシュの有無を示すアイコン221,222,223が表示されている。これら各撮影モードのアイコン221,222,223には、現在選択されている条件が示されている。
【0024】
より詳細に説明すると、各撮影条件のアイコンをタップ操作すると、図4に示すように、選択できる条件を示すアイコンが列挙されたポップアップ表示221a,222a,223aが現れる。この状態で、いずれかのアイコンをタップすると、ポップアップ表示221a,222a,223aが閉じて選択された条件がアイコンとして撮影条件領域22に表示される。例えば、アスペクト比としては、「1:1」,「3:2」,「4:6」,及び「16:9」が用意されており、これらの中からいずれかを選択する。画像補正内容とは、撮影対象に応じて、生成される画像が最適になるように、オリジナルの画像データを補正する条件のことである。この実施形態では、補正処理を行わない「スタンダード」、夜景を撮影するのに適した「夜景」、人の顔を撮影するのに適した「美肌」、及び料理を撮影するのに適した「料理」という4つの条件が設定されている。また、フラッシュの有無は、フラッシュがなされない「OFF」、強制的にフラッシュを行う「フラッシュ」、及びフラッシュの要否の自動判別を行う「AUTO」という3つの条件がある。なお、図4では、説明の便宜上、すべての撮影モードの選択ポップアップ表示221a,222a,223aが示されているが、実際は、ポップアップ表示は、1つずつ現れ、1つの撮影条件ごとに選択が行われる。図1に示すように、ズーム表示領域23には、現在のズームの倍率が示されたアイコン231が配置されており、これを指でドラッグ操作をすると、図5に示すように、アイコン231を同図の左側にドラッグした場合には倍率が小さくなり、右側にドラッグした場合には倍率が大きくなる。アイコン231のドラッグとともに、アイコン231に表示される倍率を示す数値も変更される。
【0025】
図3に戻って、撮影処理について説明を続ける。上記のように初期画面が表示されると、上述した手順で3つの撮影条件、つまり画像補正、ズーム倍率、及びフラッシュの有無の設定を行う(S2)。これにより、制御部11から撮影部17に、ズーム倍率、及びフラッシュの有無を示す信号を伝達される。また画像補正については、制御部11により、メモリ12から画像処理部14に補正パラメータを含む補正条件データが伝達され、画像補正の条件が設定される。こうして、撮影条件が予め設定される。次に、携帯端末背面のカメラレンズを撮影対象物に向け、操作ボタン3を押下することで、撮影を行う(S3)。上述したように、撮影部17で生成された電気信号は、A/D変換された後、ビットマップ形式に変換された本画像データが生成される(S4)。以下、図6も参照して説明すると、こうして生成された本画像データからは、サムネイル用に間引かれたサムネイル画像データが作成される(S5)。さらに、本画像データ及びサムネイル画像データに対しては、画像処理部14で補正処理が行われる。すなわち、予め制御部11から指令された補正条件データに基づいて、各画像データに補正処理が施され、補正本画像データが生成される。補正処理としては、例えば、輪郭強調処理、色再現処理、明るさ補正処理などにより、選択した補正内容に適した処理が行われる。こうして、補正処理により、本画像データからは補正本画像データが作成され、サムネイル画像データからは、補正サムネイル画像データが作成される(S6)。その後、補正本画像データは、ストレージ13に記憶される一方、サムネイル画像データ、補正条件データ、及び補正サムネイル画像データは、一組の画像リストとして、メモリ12に記憶される(S7)。このとき、画像リストに、サムネイル画像データ及び補正条件データのみを含ませておき、後に補正条件データに基づいて補正サムネイル画像データを作成してもよい。そして、さらに撮影を続ける場合には(S8のYES)、ステップS2に戻って、撮影条件の設定を行い、撮影を続けない場合には(S8のNO)、撮影処理が終了する。こうして連続して撮影が行われると、メモリ12及びストレージ13には、撮影がなされた順番で、補正画像データが記憶される。なお、メモリ12に記憶される補正画像データは、次に説明するように、この処理プログラム上での閲覧用に用いられる一方、ストレージ13に記憶された補正画像データは、保存用に用いられ、例えば、携帯端末に予めインストールされている閲覧ソフトなどで閲覧する際に用いられる。
【0026】
(閲覧処理)
次に、撮影された補正画像データを閲覧する方法について説明する。まず、図1の初期画面から閲覧切換アイコン24をタップすると、制御部11は、メモリ12に記憶された補正サムネイル画像データを表示制御部15に送信し、図7に示すように、サムネイル画像Sとして、表示画面2に一覧表示させる。上記のように、各補正サムネイル画像データは、予めアスペクト比が決められているため、各補正サムネイル画像データのサムネイル画像Sは、このアスペクト比に基づいて表示される。この状態で、ユーザが、サムネイル画像Sの1つをタップすると、選択された画像(以下、選択画像)Kが、図8に示すように、拡大されて表示画面2に表示される。このとき、選択画像Kに係る補正サムネイル画像データの前後に補正サムネイル画像データが存在する場合には、その一部が表示画面2に表示される。具体的には、選択画像Kを挟んだ両側に前後に存在する画像が表示され、選択画像Kの左側に前の画像(以下、前画像)Bの一部が表示され、選択画像Kの右側に後の画像(以下、後画像)Aの一部が表示される。以下、このような画像の表示方法について、説明する。
【0027】
まず、図9に示すように、選択画像Kが表示される画面を現在画面P1として設定する。この現在画面P1が、表示画面2に一致する。選択画像Kの前後に前画像Bまたは後画像Aが存在する場合には、前画像Bが表示される仮想的な画面を前画面P0、後画像Aが表示される仮想的な画面を後画面P2として設定する。また、これらの画面の幅はすべて同じWpとする。上述したように、各補正補正サムネイル画像データは、予めアスペクト比が決められているため、このアスペクト比に応じて、各画面に表示される大きさが決められている。ここでは、所定の大きさに設定された選択画像Kの中心が、現在画面P1の中心座標Cx1と一致するように選択画像Kが表示される。選択画像Kの前後に前画像Bまたは後画像Aが存在する場合には、選択画像Kと同様に、各仮想画面P0,P2に前画像B及び後画像Aが配置される。すなわち、アスペクト比に応じて表示される大きさが決められるとともに、各画像B,Aの中心が前画面P0及び後画面P2の中心座標Cx0,Cx2に配置される。
【0028】
次に、前画像Bの一部を現在画面P1に表示させる方法を説明する。図10に示すように、前画像Bが、現在画面P1の左側端部からはみ出す距離は、Cと定められている。このCは、当然に選択画像Kの両端部と現在画面P1の端部との間の距離Dよりも小さいことが要件となる。そして、前画像Bが、現在画面P1の端部から距離Cだけはみ出す移動距離ΔX0を求め、この距離だけ、前画像Bを現在画面P1側に移動させる。なお、ΔX0は、以下の式(1)で求められ、前画像Bの中心の座標Ix0は、式(2)で求められる。
【0029】
ΔX0=+(Wp−Wi0)/2+C (1)
Ix0=Cx0+ΔX0 (2)
同様に、後画像Aが存在する場合にも後画像Aが現在画面P1の右側の端部から距離Cだけはみ出すように、移動距離ΔX2を求め、この距離だけ、後画像Aを現在画面P1側に移動させる。なお、ΔX2は、以下の式(3)で求められ、後画像Aの中心の座標Ix2は、式(4)で求められる。
【0030】
ΔX2=Cx2+(Wp−Wi2)/2+C (3)
Ix2=Cx2+ΔX2 (4)
こうして、現在画面P1には、選択画像Kを挟んで、前画像Bと後画像Aの一部が表示される。以上の処理を図11のフローチャートを用いて説明する。まず、選択画像Kが決定されると(S10)、その左側に前画像Bが存在する場合には(S20のYES)、式(1)(2)に基づいて,前画像Bの中心の座標Ix0が決められる(S30)。なお、前画像Bが存在しない場合には、ステップS30を経ることなく、次のステップに進む(S20のNO)。続いて、選択画像Kの右側に後画像Aが存在する場合には(S40のYES)、式(3)(4)に基づいて,後画像Aの中心の座標Ix2が決められる(S50)。後画像Aが存在しない場合には、ステップS50を経ることなく、次のステップに進む(S40のNO)。こうして、前画像B及び後画像Aの中心座標が決められると、選択画像Kが表示されるとともに、アニメーションにより、両画像B,Aを初期位置から移動させ、現在画面P1の端部から一部をはみ出させるように表示させる(S60)。
【0031】
続いて、図8に示す表示画面において、選択画像Kを前画像Bまたは後画像Aに切り換える場合について、図12のフローチャートを参照しつつ説明する。ここでは、図8に示す表示画面に、後画像Aを選択画像として表示させる場合について説明する。この場合、図13に示すように、従前の選択画像が前画像Bになり、後画像が選択画像Kとなる。そして、新たな選択画像Kの右側にはさらに後画像Aが存在する場合がある。表示画面2において、フリック操作などで後画像Aを選択画像とする操作が行われると、まず、選択画像K(従前の後画像)の中心位置を移動前の位置に戻す。すなわち、選択画像Kの中心座標をIx2からCx2にする(S100)。そして、この例では、前画像B(従前の選択画像)が存在しているので、この前画像Bが現在画面P2からはみ出す位置の座標を求める(S200)。すなわち、以下の式にしたがって、前画像Bの新たな中心座標Ix1を算出する。
【0032】
ΔX1=+(Wp−Wi1)/2+C (5)
Ix1=Cx1+ΔX1 (6)
続いて、選択画像Kの右側に後画像Aが存在する場合には(S300のYES)、以下の式(7)(8)に基づいて,後画像Aの中心の座標Ix3が決められる(S400)。なお、後画像Aが存在しない場合には、ステップS400を経ることなく、次のステップに進む(S300のNO)。こうして、前画像B及び後画像Aの座標Ix1、Ix3が決められると、図14に示すように、アニメーションにより、選択画像K(従前の後画像)が表示画面2の中心に移動するとともに、前画像B及び後画像Aを初期位置から移動させ、表示画面2の端部から一部をはみ出させるように表示させる(S500)。
【0033】
ΔX3=+(Wp−Wi3)/2+C (7)
Ix3=Cx3+ΔX3 (8)
こうして、表示画面2の中央に表示されるべき画像が選択されるたびに上記のような演算が行われ、表示画面2の端部には前画像B及び後画像Aの一部が表示される。なお、上記の説明では後画像Aを選択する場合について説明したが、前画像Bを選択する場合においても同様の演算が行われる。
【0034】
以上の説明のように、本実施形態によれば、選択された補正サムネイル画像データの前または後に画像データが存在する場合、表示画面2の中央に選択画像Kを表示するとともに、これを挟むように、前画像B及び後画像Aの一部を表示させている。そのため、ユーザは、選択画像Kの前または後にさらに画像が存在することを視認することができる。したがって、ユーザは前画像Bまたは後画像Aの存在を確認した上で、フリック操作により、前画像Bまたは後画像Aを表示させるという操作を行うことができる。一方、前画像Bまたは後画像Aが存在しない場合には、画面に表示がなされないため、ユーザは、これをもって前画像Bまたは後画像Aが存在しないことを視認することができる。その結果、前画像または後画像を選択するという無駄な操作が行われるのを防止することができる。
【0035】
また、前画像B及び後画像Aが表示画面2の端部からはみ出している距離Cを一定にするように制御しているため、アスペクト比が異なる画像が並んでいる場合であっても、画面に統一感がもたらされ、見栄えをよくすることができる。
【0036】
なお、上記実施形態では、前画像B及び後画像Aが配置される仮想画面P0,P2を設定し、そこから各画像が移動すべき中心座標Cx0,Cx2を算出して移動させているが、次のようにすることもできる。すなわち、図8に示すように、画像B及び後画像Aにおいて、表示画面2の端部からはみ出す部分の画像データを予め切り出しておき、これを表示画面2の所定の位置に表示するという方法を採ることもできる。例えば、選択画像Kが決められた後、この前後に補正サムネイル画像データが存在する場合には、各補正サムネイル画像データにおいて、端部からCの距離までの画像データを生成し、選択画像Kの表示とともに、切り出した画像データを表示することができる。
【0037】
また、図13及び図14に示す例では、フリック操作が行われた場合、一旦、各画像を初期位置に戻した上で、移動後の座標を算出して表示しているが、次のようにすることもできる。例えば、フリック操作などで後画像を表示させる場合、図15に示すような現在の表示画面2における各画像の座標から、図16に示すような演算後の画像位置へ直接移動させることもでき、さらに、これをアニメーションで表示させることもできる。すなわち、前画像B及び後画像Aは、現在の表示画面2で既に呼び出させているので、これを利用して次に遷移する画像を表示することもできる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、タッチスイッチにより、画像の操作を行っているが、これに限定されるものではなく、操作ボタンなどで、画像の選択を行うこともできる。
【0039】
また、上記実施形態では、前画像B及び後画像Aが表示画面2の端部からはみ出す距離Cを一定としているが、前画像B及び後画像Aと、選択画像Kとの間の距離を一定とする制御を行うこともできる。
【0040】
上記実施形態では、本発明の画像表示装置をカメラ付きの情報携帯端末に適用した例を示したが、カメラが設けられていない装置、例えばパーソナルコンピュータなどのデバイスにも適用することができる。この場合、デバイスの外部で撮影された画像データを用い、これを閲覧する際に上記方法,処理プログラムを適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
11 制御部(制御手段)
12 メモリ(第1の記憶手段)
13 ストレージ(第2の記憶手段)
15 表示制御部(表示手段)
16 タッチスイッチ(入力手段)
17 撮影部(撮影手段)
2 表示画面
3 操作ボタン(入力手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているようなデジタルカメラでは、カメラの背面に設けられた液晶画面により、撮影した画像を確認できるようになっている。このとき、撮影された複数の画像から液晶画面に表示すべき画像を選択すると、選択された画像は、液晶画面に全画面表示されるようになっている。そして、前進または後進のボタンを押下することで、選択された画像の前または後に撮影された画像を液晶画面に表示できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−191232号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、選択された画像は、全画面表示されるため、その画像の前または後に撮影された画像が存在しない場合、例えば、表示されている画像が撮影された複数の画像のうちの最終の画像であった場合には、前進ボタンを押下しても画像が切り替わらない。したがって、表示する画像が存在しないにもかかわらず、ボタンを押下してしまうことになり、無駄な操作を行う可能性があるという問題があった。このような問題は、デジタルカメラだけでなく、撮影した画像を表示する携帯電話、スマートフォン、あるいは保存された画像データを画面に表示する画像表示装置全般に生じる問題である。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数の画像データから画像を順に表示させるとき、前または後に画像が存在しない場合には、無駄な操作を行うのを防止することができる画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明に係る画像表示装置は、複数の画像データを所定の順序で記憶する記憶手段と、前記画像データに基づく画像を表示する表示画面を有する表示手段と、前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、前記入力手段により選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像及び後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟む前記画面の側部に表示させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記入力手段からの入力により、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する。
【0007】
この構成によれば、選択された画像データの前または後に画像データが存在する場合、表示画面の中央に配置された選択画像の前または後にある前画像または後画像の一部を、選択画像を挟んで画面の両側に表示させるように構成されている。そのため、表示画面の側部に一部が表示される前画像または後画像の存在により、ユーザは、選択画像の前または後にさらに画像が存在することを視認することができる。したがって、ユーザは前画像または後画像の存在を確認した上で、入力手段により、前画像または後画像を表示させるという操作を行うことができる。一方、前画像または後画像が存在しない場合には、表示画面に表示がなされないため、ユーザは、これをもって前画像または後画像が存在しないことを視認することができる。その結果、前画像または後画像を選択するという無駄な操作が行われるのを防止することができる。
【0008】
なお、前画像及び後画像が両方存在する場合には、選択画像を挟んだ表示画面の両側にこれらの一部がそれぞれ表示される。前画像または後画像の片方のみが存在する場合には、選択画像のいずれか一方の側部に前画像または後画像の一部が表示される。また、本発明において表示画面の中央とは、幾何学的に完全に中央を意味するのではなく、少なくとも選択画像の全体が画面に収まり、選択画像全体を視認できる程度に表示画面の中央付近に配置されていればよいという意味である。
【0009】
上記画像表示装置において、制御手段は、前画像及び後画像が表示画面の端部からはみ出している距離を一定にするように制御することができる。例えば、前画像または後画像と、選択画像との間の距離を一定にしていると、記憶手段に、画像のアスペクト比が異なる複数の画像データが記憶されている場合には、前画像または後画像の画面端部からのはみ出し距離が、アスペクト比によって異なる可能性がある。例えば、アスペクト比が1:1の選択画像と、4:6の画像とでは、表示画面端部からのはみ出し距離が相違するため、選択画像の両側にアスペクト比が異なる前画像及び後画像が配置されると、見栄えが悪いという問題がある。また、アスペクト比によっては、画面に表示されなくなるおそれもある。そこで、上記のように、前画像及び後画像が表示画面の端部からはみ出している距離を一定にするように制御すると、アスペクト比が異なる画像であっても、表示画面に統一感がもたらされ、見栄えをよくすることができる。また、どのようなアスペクト比の画像でも必ず、表示画面の端部に表示させることができる。なお、はみ出している距離とは、表示画面の端部から最も離れた位置までの距離をいう。
【0010】
上記入力手段は、ボタン、レバーなど、種々の態様にすることができるが、例えば、表示画面に配置されるタッチスイッチにより構成することができる。これにより、ユーザは、表示画面の端部に表示される前画像または後画像をタッチすることで、これらの画像を選択画像として表示画面の中央に表示させることができる。タッチ操作としては、例えば、いわゆるタップ操作、フリック操作、またはドラッグ操作などがあり、これらにより、画像の選択を行うことができる。
【0011】
第2の本発明は、画像データに基づく画像を表示する表示画面と、前記画面に表示すべき画像を選択する入力手段とを有する画像表示装置において、画像を表示する方法であって、所定の順序で配置された複数の画像データに基づく画像から、1つの画像を選択する第1ステップと、選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示するとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の両側に表示する第2ステップと、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、を備えている。
【0012】
上記第2ステップでは、前画像及び後画像が前記画面の端部からはみ出している距離を一定にすることができる。
【0013】
第3の本発明に係る画像表示プログラムは、複数の画像データを所定の順序で記憶した記憶手段、前記画像データに基づく画像を表示する表示画面、及び前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、を有する画像表示装置内のコンピュータに、前記複数の画像データに基づく画像から1つの画像を、前記入力手段により、選択させる第1ステップと、選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の側部に表示させる第2ステップと、前記入力手段からの入力があった場合には、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、を実行させる。
【0014】
前記第2ステップでは、前画像及び後画像が前記画面の端部からはみ出している距離を一定にすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明よれば、複数の画像データから画像を順に表示させるとき、前または後に画像が存在しない場合に無駄な操作を行うのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像表示装置の一実施形態である情報携帯端末の平面図である。
【図2】図1の情報携帯端末のブロック図である。
【図3】撮影処理のフローチャートである。
【図4】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図5】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図6】画像データの処理の例を示すブロック図である。
【図7】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図8】図1の情報携帯端末の表示画面の例である。
【図9】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図10】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図11】閲覧処理のフローチャートである。
【図12】撮影処理のフローチャートである。
【図13】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図14】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図15】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【図16】画像閲覧時の処理を示す画面の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る画像表示装置をいわゆるスマートフォンなどのカメラ付き情報携帯端末に適用した場合の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は情報携帯端末の平面図、図2は図1の情報携帯端末のブロック図である。
【0018】
(情報携帯端末の構成)
図1に示すように、この情報携帯端末は、平面視矩形状の筐体1を有し、その前面に矩形状の表示画面2が設けられている。表示画面2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成され、その表面には、静電容量式、抵抗膜式などの公知のタッチスイッチが配置されており、指で表示画面2をタッチすることで、端末を操作することができるようになっている。また、表示画面2の下側には複数の操作ボタン3が配置されており、これら操作ボタン3によっても端末の操作が可能である。筐体1の背面には、図示を省略するカメラのレンズが配置されており、写真の撮影が可能となっている。
【0019】
次に、上記情報携帯端末の機能構成について説明する。図2に示すように、この情報携帯端末は、バス10によって電気的に接続された制御部11、メモリ12、ストレージ13を備えている。このほか、バス10には、カメラにより撮影された画像を処理する画像処理部14、表示画面用の表示制御部15、及び入力用のタッチスイッチ16が接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などで構成されている。ストレージ13は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリなどで構成されるの不揮発性の記憶手段であり、撮影及び画像表示のための処理プログラム、撮影された写真の画像データなどが記憶される。メモリ12は、アプリケーションプログラムの一時的な作業領域として機能し、画像データを一時的に記憶する領域としても機能する。
【0020】
画像処理部14には画像の撮影を行う撮影部17が電気的に接続されている。撮影部17は、光学系のレンズ、撮影素子、フラッシュ光源を備えており、レンズから入射した光を撮影素子によってアナログの電気信号に変換するようになっている。撮影素子としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを利用することができる。そして、画像処理部14では、撮影部17から送られた電気信号を増幅した後、A/D変換を行ってデジタル信号を生成し、ビットマップなどの形式に変換して本画像データを得る。さらに、この本画像データに対しては、制御部11からの指令により、必要に応じて透過処理、輪郭強調処理、色再現処理、明るさ補正処理などの補正処理が行われる。こうして補正処理された補正本画像データは、制御部11からの指令によりストレージ13に記憶される。その他、本画像データからは、リサイズなどの間引き処理がなされたサムネイル画像データ、及びこれを補正した補正サムネイル画像データが作成される。そして、これらのデータは、制御部11からの指令によりメモリ12に記憶される。
【0021】
表示制御部15には上述した表示画面2が電気的に接続されており、制御部11から送信された制御信号に基づき、表示画面2に表示しようとする画像データにしたがって、液晶や有機ELなどの表示画面2の駆動制御を行う。そして、表示画面2には、表示制御部15を介して送られてくる補正画像データに基づく画像が表示される。
【0022】
次に、上記のように構成された情報携帯端末における写真の撮影方法について説明する。まず、情報携帯端末の制御部11は、ストレージ13に記憶された処理プログラムをメモリ12に読み出して実行することにより、写真の撮影、及び後述する閲覧処理を実行する。以下、図3のフローチャートを参照しつつ、その処理の実行について説明する。
【0023】
(撮影処理)
まず、処理プログラムを起動すると(S1)、表示画面2には、図1に示すような初期画面が表示される。初期画面は、画面上部から中央にかけて延びる矩形状の表示領域21、画面下部の撮影条件領域22、及びこれらの領域の間に配置されるズーム表示領域23の3つの領域を有している。また、初期画面の左端には、撮影した画像を閲覧するための閲覧画面に切り換えるための閲覧切換アイコン24が配置されている。表示領域21は、カメラで撮影される画像を表示するファインダとして機能する。撮影条件領域22には、3種類の撮影条件、すなわち、画像のアスペクト比、撮影状況に応じた画像補正内容、及びフラッシュの有無を示すアイコン221,222,223が表示されている。これら各撮影モードのアイコン221,222,223には、現在選択されている条件が示されている。
【0024】
より詳細に説明すると、各撮影条件のアイコンをタップ操作すると、図4に示すように、選択できる条件を示すアイコンが列挙されたポップアップ表示221a,222a,223aが現れる。この状態で、いずれかのアイコンをタップすると、ポップアップ表示221a,222a,223aが閉じて選択された条件がアイコンとして撮影条件領域22に表示される。例えば、アスペクト比としては、「1:1」,「3:2」,「4:6」,及び「16:9」が用意されており、これらの中からいずれかを選択する。画像補正内容とは、撮影対象に応じて、生成される画像が最適になるように、オリジナルの画像データを補正する条件のことである。この実施形態では、補正処理を行わない「スタンダード」、夜景を撮影するのに適した「夜景」、人の顔を撮影するのに適した「美肌」、及び料理を撮影するのに適した「料理」という4つの条件が設定されている。また、フラッシュの有無は、フラッシュがなされない「OFF」、強制的にフラッシュを行う「フラッシュ」、及びフラッシュの要否の自動判別を行う「AUTO」という3つの条件がある。なお、図4では、説明の便宜上、すべての撮影モードの選択ポップアップ表示221a,222a,223aが示されているが、実際は、ポップアップ表示は、1つずつ現れ、1つの撮影条件ごとに選択が行われる。図1に示すように、ズーム表示領域23には、現在のズームの倍率が示されたアイコン231が配置されており、これを指でドラッグ操作をすると、図5に示すように、アイコン231を同図の左側にドラッグした場合には倍率が小さくなり、右側にドラッグした場合には倍率が大きくなる。アイコン231のドラッグとともに、アイコン231に表示される倍率を示す数値も変更される。
【0025】
図3に戻って、撮影処理について説明を続ける。上記のように初期画面が表示されると、上述した手順で3つの撮影条件、つまり画像補正、ズーム倍率、及びフラッシュの有無の設定を行う(S2)。これにより、制御部11から撮影部17に、ズーム倍率、及びフラッシュの有無を示す信号を伝達される。また画像補正については、制御部11により、メモリ12から画像処理部14に補正パラメータを含む補正条件データが伝達され、画像補正の条件が設定される。こうして、撮影条件が予め設定される。次に、携帯端末背面のカメラレンズを撮影対象物に向け、操作ボタン3を押下することで、撮影を行う(S3)。上述したように、撮影部17で生成された電気信号は、A/D変換された後、ビットマップ形式に変換された本画像データが生成される(S4)。以下、図6も参照して説明すると、こうして生成された本画像データからは、サムネイル用に間引かれたサムネイル画像データが作成される(S5)。さらに、本画像データ及びサムネイル画像データに対しては、画像処理部14で補正処理が行われる。すなわち、予め制御部11から指令された補正条件データに基づいて、各画像データに補正処理が施され、補正本画像データが生成される。補正処理としては、例えば、輪郭強調処理、色再現処理、明るさ補正処理などにより、選択した補正内容に適した処理が行われる。こうして、補正処理により、本画像データからは補正本画像データが作成され、サムネイル画像データからは、補正サムネイル画像データが作成される(S6)。その後、補正本画像データは、ストレージ13に記憶される一方、サムネイル画像データ、補正条件データ、及び補正サムネイル画像データは、一組の画像リストとして、メモリ12に記憶される(S7)。このとき、画像リストに、サムネイル画像データ及び補正条件データのみを含ませておき、後に補正条件データに基づいて補正サムネイル画像データを作成してもよい。そして、さらに撮影を続ける場合には(S8のYES)、ステップS2に戻って、撮影条件の設定を行い、撮影を続けない場合には(S8のNO)、撮影処理が終了する。こうして連続して撮影が行われると、メモリ12及びストレージ13には、撮影がなされた順番で、補正画像データが記憶される。なお、メモリ12に記憶される補正画像データは、次に説明するように、この処理プログラム上での閲覧用に用いられる一方、ストレージ13に記憶された補正画像データは、保存用に用いられ、例えば、携帯端末に予めインストールされている閲覧ソフトなどで閲覧する際に用いられる。
【0026】
(閲覧処理)
次に、撮影された補正画像データを閲覧する方法について説明する。まず、図1の初期画面から閲覧切換アイコン24をタップすると、制御部11は、メモリ12に記憶された補正サムネイル画像データを表示制御部15に送信し、図7に示すように、サムネイル画像Sとして、表示画面2に一覧表示させる。上記のように、各補正サムネイル画像データは、予めアスペクト比が決められているため、各補正サムネイル画像データのサムネイル画像Sは、このアスペクト比に基づいて表示される。この状態で、ユーザが、サムネイル画像Sの1つをタップすると、選択された画像(以下、選択画像)Kが、図8に示すように、拡大されて表示画面2に表示される。このとき、選択画像Kに係る補正サムネイル画像データの前後に補正サムネイル画像データが存在する場合には、その一部が表示画面2に表示される。具体的には、選択画像Kを挟んだ両側に前後に存在する画像が表示され、選択画像Kの左側に前の画像(以下、前画像)Bの一部が表示され、選択画像Kの右側に後の画像(以下、後画像)Aの一部が表示される。以下、このような画像の表示方法について、説明する。
【0027】
まず、図9に示すように、選択画像Kが表示される画面を現在画面P1として設定する。この現在画面P1が、表示画面2に一致する。選択画像Kの前後に前画像Bまたは後画像Aが存在する場合には、前画像Bが表示される仮想的な画面を前画面P0、後画像Aが表示される仮想的な画面を後画面P2として設定する。また、これらの画面の幅はすべて同じWpとする。上述したように、各補正補正サムネイル画像データは、予めアスペクト比が決められているため、このアスペクト比に応じて、各画面に表示される大きさが決められている。ここでは、所定の大きさに設定された選択画像Kの中心が、現在画面P1の中心座標Cx1と一致するように選択画像Kが表示される。選択画像Kの前後に前画像Bまたは後画像Aが存在する場合には、選択画像Kと同様に、各仮想画面P0,P2に前画像B及び後画像Aが配置される。すなわち、アスペクト比に応じて表示される大きさが決められるとともに、各画像B,Aの中心が前画面P0及び後画面P2の中心座標Cx0,Cx2に配置される。
【0028】
次に、前画像Bの一部を現在画面P1に表示させる方法を説明する。図10に示すように、前画像Bが、現在画面P1の左側端部からはみ出す距離は、Cと定められている。このCは、当然に選択画像Kの両端部と現在画面P1の端部との間の距離Dよりも小さいことが要件となる。そして、前画像Bが、現在画面P1の端部から距離Cだけはみ出す移動距離ΔX0を求め、この距離だけ、前画像Bを現在画面P1側に移動させる。なお、ΔX0は、以下の式(1)で求められ、前画像Bの中心の座標Ix0は、式(2)で求められる。
【0029】
ΔX0=+(Wp−Wi0)/2+C (1)
Ix0=Cx0+ΔX0 (2)
同様に、後画像Aが存在する場合にも後画像Aが現在画面P1の右側の端部から距離Cだけはみ出すように、移動距離ΔX2を求め、この距離だけ、後画像Aを現在画面P1側に移動させる。なお、ΔX2は、以下の式(3)で求められ、後画像Aの中心の座標Ix2は、式(4)で求められる。
【0030】
ΔX2=Cx2+(Wp−Wi2)/2+C (3)
Ix2=Cx2+ΔX2 (4)
こうして、現在画面P1には、選択画像Kを挟んで、前画像Bと後画像Aの一部が表示される。以上の処理を図11のフローチャートを用いて説明する。まず、選択画像Kが決定されると(S10)、その左側に前画像Bが存在する場合には(S20のYES)、式(1)(2)に基づいて,前画像Bの中心の座標Ix0が決められる(S30)。なお、前画像Bが存在しない場合には、ステップS30を経ることなく、次のステップに進む(S20のNO)。続いて、選択画像Kの右側に後画像Aが存在する場合には(S40のYES)、式(3)(4)に基づいて,後画像Aの中心の座標Ix2が決められる(S50)。後画像Aが存在しない場合には、ステップS50を経ることなく、次のステップに進む(S40のNO)。こうして、前画像B及び後画像Aの中心座標が決められると、選択画像Kが表示されるとともに、アニメーションにより、両画像B,Aを初期位置から移動させ、現在画面P1の端部から一部をはみ出させるように表示させる(S60)。
【0031】
続いて、図8に示す表示画面において、選択画像Kを前画像Bまたは後画像Aに切り換える場合について、図12のフローチャートを参照しつつ説明する。ここでは、図8に示す表示画面に、後画像Aを選択画像として表示させる場合について説明する。この場合、図13に示すように、従前の選択画像が前画像Bになり、後画像が選択画像Kとなる。そして、新たな選択画像Kの右側にはさらに後画像Aが存在する場合がある。表示画面2において、フリック操作などで後画像Aを選択画像とする操作が行われると、まず、選択画像K(従前の後画像)の中心位置を移動前の位置に戻す。すなわち、選択画像Kの中心座標をIx2からCx2にする(S100)。そして、この例では、前画像B(従前の選択画像)が存在しているので、この前画像Bが現在画面P2からはみ出す位置の座標を求める(S200)。すなわち、以下の式にしたがって、前画像Bの新たな中心座標Ix1を算出する。
【0032】
ΔX1=+(Wp−Wi1)/2+C (5)
Ix1=Cx1+ΔX1 (6)
続いて、選択画像Kの右側に後画像Aが存在する場合には(S300のYES)、以下の式(7)(8)に基づいて,後画像Aの中心の座標Ix3が決められる(S400)。なお、後画像Aが存在しない場合には、ステップS400を経ることなく、次のステップに進む(S300のNO)。こうして、前画像B及び後画像Aの座標Ix1、Ix3が決められると、図14に示すように、アニメーションにより、選択画像K(従前の後画像)が表示画面2の中心に移動するとともに、前画像B及び後画像Aを初期位置から移動させ、表示画面2の端部から一部をはみ出させるように表示させる(S500)。
【0033】
ΔX3=+(Wp−Wi3)/2+C (7)
Ix3=Cx3+ΔX3 (8)
こうして、表示画面2の中央に表示されるべき画像が選択されるたびに上記のような演算が行われ、表示画面2の端部には前画像B及び後画像Aの一部が表示される。なお、上記の説明では後画像Aを選択する場合について説明したが、前画像Bを選択する場合においても同様の演算が行われる。
【0034】
以上の説明のように、本実施形態によれば、選択された補正サムネイル画像データの前または後に画像データが存在する場合、表示画面2の中央に選択画像Kを表示するとともに、これを挟むように、前画像B及び後画像Aの一部を表示させている。そのため、ユーザは、選択画像Kの前または後にさらに画像が存在することを視認することができる。したがって、ユーザは前画像Bまたは後画像Aの存在を確認した上で、フリック操作により、前画像Bまたは後画像Aを表示させるという操作を行うことができる。一方、前画像Bまたは後画像Aが存在しない場合には、画面に表示がなされないため、ユーザは、これをもって前画像Bまたは後画像Aが存在しないことを視認することができる。その結果、前画像または後画像を選択するという無駄な操作が行われるのを防止することができる。
【0035】
また、前画像B及び後画像Aが表示画面2の端部からはみ出している距離Cを一定にするように制御しているため、アスペクト比が異なる画像が並んでいる場合であっても、画面に統一感がもたらされ、見栄えをよくすることができる。
【0036】
なお、上記実施形態では、前画像B及び後画像Aが配置される仮想画面P0,P2を設定し、そこから各画像が移動すべき中心座標Cx0,Cx2を算出して移動させているが、次のようにすることもできる。すなわち、図8に示すように、画像B及び後画像Aにおいて、表示画面2の端部からはみ出す部分の画像データを予め切り出しておき、これを表示画面2の所定の位置に表示するという方法を採ることもできる。例えば、選択画像Kが決められた後、この前後に補正サムネイル画像データが存在する場合には、各補正サムネイル画像データにおいて、端部からCの距離までの画像データを生成し、選択画像Kの表示とともに、切り出した画像データを表示することができる。
【0037】
また、図13及び図14に示す例では、フリック操作が行われた場合、一旦、各画像を初期位置に戻した上で、移動後の座標を算出して表示しているが、次のようにすることもできる。例えば、フリック操作などで後画像を表示させる場合、図15に示すような現在の表示画面2における各画像の座標から、図16に示すような演算後の画像位置へ直接移動させることもでき、さらに、これをアニメーションで表示させることもできる。すなわち、前画像B及び後画像Aは、現在の表示画面2で既に呼び出させているので、これを利用して次に遷移する画像を表示することもできる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、タッチスイッチにより、画像の操作を行っているが、これに限定されるものではなく、操作ボタンなどで、画像の選択を行うこともできる。
【0039】
また、上記実施形態では、前画像B及び後画像Aが表示画面2の端部からはみ出す距離Cを一定としているが、前画像B及び後画像Aと、選択画像Kとの間の距離を一定とする制御を行うこともできる。
【0040】
上記実施形態では、本発明の画像表示装置をカメラ付きの情報携帯端末に適用した例を示したが、カメラが設けられていない装置、例えばパーソナルコンピュータなどのデバイスにも適用することができる。この場合、デバイスの外部で撮影された画像データを用い、これを閲覧する際に上記方法,処理プログラムを適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
11 制御部(制御手段)
12 メモリ(第1の記憶手段)
13 ストレージ(第2の記憶手段)
15 表示制御部(表示手段)
16 タッチスイッチ(入力手段)
17 撮影部(撮影手段)
2 表示画面
3 操作ボタン(入力手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データを所定の順序で記憶する記憶手段と、
前記画像データに基づく画像を表示する表示画面を有する表示手段と、
前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、
前記入力手段により選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟む前記表示画面の側部に表示させる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記入力手段からの入力により、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する、画像表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記前画像及び後画像が、前記表示画面の端部からはみ出している距離を一定にするように制御する、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記入力手段は、前記表示画面に配置されるタッチスイッチにより構成されている、請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
画像データに基づく画像を表示する表示画面と、前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、を有する画像表示装置において、画像を表示する方法であって、
所定の順序で配置された複数の画像データに基づく画像から、1つの画像を選択する第1ステップと、
選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示するとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の側部に表示する第2ステップと、
前記入力手段からの入力があった場合には、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、
を備えている、画像表示方法。
【請求項5】
前記第2ステップでは、
前記前画像及び後画像が、前記表示画面の端部からはみ出している距離を一定にする、請求項4に記載の画像表示方法。
【請求項6】
複数の画像データを所定の順序で記憶した記憶手段、前記画像データに基づく画像を表示する表示画面、及び前記画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、を有する画像表示装置内のコンピュータに、
前記複数の画像データに基づく画像から1つの画像を、前記入力手段により、選択させる第1ステップと、
選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の側部に表示させる第2ステップと、
前記入力手段からの入力があった場合には、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、
を実行させる画像表示プログラム。
【請求項7】
前記第2ステップでは、
前記前画像及び後画像が、前記表示画面の端部からはみ出している距離を一定にする、請求項6に記載の画像表示プログラム。
【請求項1】
複数の画像データを所定の順序で記憶する記憶手段と、
前記画像データに基づく画像を表示する表示画面を有する表示手段と、
前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、
前記入力手段により選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟む前記表示画面の側部に表示させる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記入力手段からの入力により、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する、画像表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記前画像及び後画像が、前記表示画面の端部からはみ出している距離を一定にするように制御する、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記入力手段は、前記表示画面に配置されるタッチスイッチにより構成されている、請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
画像データに基づく画像を表示する表示画面と、前記表示画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、を有する画像表示装置において、画像を表示する方法であって、
所定の順序で配置された複数の画像データに基づく画像から、1つの画像を選択する第1ステップと、
選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示するとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の側部に表示する第2ステップと、
前記入力手段からの入力があった場合には、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、
を備えている、画像表示方法。
【請求項5】
前記第2ステップでは、
前記前画像及び後画像が、前記表示画面の端部からはみ出している距離を一定にする、請求項4に記載の画像表示方法。
【請求項6】
複数の画像データを所定の順序で記憶した記憶手段、前記画像データに基づく画像を表示する表示画面、及び前記画面に表示すべき画像を選択する入力手段と、を有する画像表示装置内のコンピュータに、
前記複数の画像データに基づく画像から1つの画像を、前記入力手段により、選択させる第1ステップと、
選択された選択画像を前記表示画面の中央に表示させるとともに、前記順序において前記選択画像に係る画像データの前または後に画像データが存在する場合、当該画像データに基づく前画像または後画像の少なくとも一方の一部を、前記選択画像を挟んで前記表示画面の側部に表示させる第2ステップと、
前記入力手段からの入力があった場合には、前記表示画面の中央に配置する画像を、前記選択画像から前記前画像または後画像のいずれかに変更する第3ステップと、
を実行させる画像表示プログラム。
【請求項7】
前記第2ステップでは、
前記前画像及び後画像が、前記表示画面の端部からはみ出している距離を一定にする、請求項6に記載の画像表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
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【図6】
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【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−128591(P2012−128591A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278533(P2010−278533)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(311001347)NKワークス株式会社 (96)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(311001347)NKワークス株式会社 (96)
【Fターム(参考)】
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