画像表示装置および画像表示方法
【課題】表示部上の個々の画像を確認し確実に操作できるようにした画像表示装置および画像表示方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態においては、一覧表示されている状態(第1の表示モード)の操作状態(タッチされているタッチコマ数M)に応じて、複数の状態(分割数)の内のいずれかで表示するようにしている。このため、ユーザは操作状態に相応しい表示の中から画像選択を行うことができる。
【解決手段】本発明の実施形態においては、一覧表示されている状態(第1の表示モード)の操作状態(タッチされているタッチコマ数M)に応じて、複数の状態(分割数)の内のいずれかで表示するようにしている。このため、ユーザは操作状態に相応しい表示の中から画像選択を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関し、詳しくは、タッチパネル等の画面上で指示することの可能な画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラなどの携帯機器は、携帯性を高めると共に、表示パネルの大型化が求められている。このため、表示部を有効に操作部材として活用できるタッチパネルの利用が増加している。例えば、特許文献1には、マニュアルにて各種パラメータを設定する際に、タッチパネルを用いたカメラが開示されている。このカメラは、タッチパネルの押圧に係わる条件で撮影パラメータを変更している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−78663号公報 また、カメラの画像記録用のメモリ容量も大容量化する方向にあり、カメラは大量の画像を扱う傾向にある。これらの画像を一括してプリントするようなフィルムカメラの時代の使い方より、むしろ、選択した画像をブログやSNSにアップするような使い方が一般的になってきている。すなわち、大量の画像の中からどうやって画像を選択するかが重要なテーマとなってきている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラ等の携帯機器において、タッチパネル等の表示装置は小型化に貢献しているが、大量の画像の中から画像を選択するにあたって、使い勝手が十分とは言い難い。すなわち、大量の画像を限られたスペースに表示すると、どうしても個々の画像が小さくなってしまう。このため、画像選択時に、正しくタッチすることが困難となってしまう。この点、上述の特許文献1に記載のカメラにおいては、タッチ部分の大きさについては考慮されていない。
【0005】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、表示部上の個々の画像を確認し確実に操作できるようにした画像表示装置および画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる画像表示装置は、画像を表示するための画像表示部と、この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出部と、上記表示部を分割して画像を複数並べた表示を上記画像表示部に表示を行っている際に、上記タッチ検出部によってタッチされた画像の数を検出するとともに、このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示する表示制御部とを具備する。
【0007】
第2の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記検出されたタッチされた画像の数の増加に従って、上記表示部の分割数が増加することを特徴とする。
【0008】
第3の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記決定されたパターンは、上記画像を複数並べた表示状態より、画像の間隔を広げるためのパターンであることを特徴とする。
【0009】
第4の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記タッチ検出部は、タッチパネルからなり、指が該タッチパネルに近づいた状態と遠い状態を検出可能であり、上記表示制御部は、上記近づいた状態から遠い状態になった場合に、上記分割数を選択して決定されたパターンでの表示から戻る制御を行うことを特徴とする。
【0010】
第5の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記タッチ検出部が、上記画像表示部へのタッチが軽いタッチで複数の画面タッチでないことを検出すると、上記表示制御部が、該タッチされた画面を拡大することを特徴とする。
【0011】
第6の発明に係わる画像表示方法は、一覧画像を表示するための一覧表示ステップと、この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出ステップと、上記タッチ検出ステップによってタッチされた画像の数を検出するステップと、このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示するパターン表示制御ステップとからなることを特徴とする
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、表示部上の個々の画像を確認し確実に操作できるようにした画像表示装置および画像表示方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わるカメラの構成を示すブロック図であり、カメラ10は被写体を撮影し、画像を取得するデジタルカメラである。カメラ10は、画像処理及び制御部1、撮像部2、顔検出部3、記録部4、操作判定部6、表示部8、タッチパネル8b、時計部9、通信部12を有している。
【0014】
撮像部2は、被写体像を結像するための光学系や被写体像を光電変換する撮像素子を有し、画像データを画像処理及び制御部1等に出力する。画像処理及び制御部1は、撮像部2から出力される画像データの画像処理を行う。また、画像処理及び制御部1は、予め記憶部(不図示)に格納されたプログラムに従って、カメラ10全体の制御を行う。
【0015】
顔検出部3は撮像部2からの画像データを入力し、この画像中に顔部分が存在するか否かを判定し、存在する場合にはその位置を検出する。前述の画像処理及び制御部1は、顔検出部3からの顔情報を、ピント合わせや露出を制御する際のターゲットとして用いる。表示部8は、画像データに基づいて、被写体像をライブビュー表示する。撮影者はこのライブビュー表示を観察しながら、撮影時の構図決めやシャッタチャンスを決定する。
【0016】
操作判定部6は、カメラ10に設けられたレリーズ釦、ズーム釦、再生釦、メニュー釦等の操作部材の操作状態を判定する。時計部4は、日時情報を出力する。記録部4は、画像データを記録する記録媒体である。画像処理及び制御部1は、操作判定部6によって撮影指示の操作がなされたことを判定すると、画像データとこの画像データに関連付けて撮影時の日時情報を記録部4に記録する。撮影日時に基づいて画像管理を可能とするためである。
【0017】
通信部12は、画像処理及び制御部1に接続され、画像データを外部に送信し、また受信するための通信を行う。通信手段としては、USBケーブル等による有線通信、赤外線や無線による通信等を利用可能であり、また、ホットスポット等においてネットワークを介して外部のサーバーと通信することにより、撮影した画像をブログ等にアップしたり、また、パーソナルコンピュータに画像を送信することが可能である。
【0018】
画像処理及び制御部1の内部には、表示制御部1bが設けてあり、この表示制御部1bは表示部8とタッチパネル8bの制御を行う。表示部8は、記録部4に記録されている撮影画像を再生可能であり、一覧表示されている再生画像の中から、タッチパネル8bのタッチ状態に応じて画像選択が可能である。ここで選択された画像は、前述の通信部12を介して外部に送信可能である。表示制御部1bは、タッチパネル8bのタッチ状態等の操作状態や、画像の表示状態に応じて、表示形態を変更し、画像選択が容易になるようにする。
【0019】
次に、図2および図3を用いて、タッチパネル8bの構成について説明する。図2に示すタッチパネル8bは、いわゆる抵抗型タッチパネルであり、2枚の透明フィルム101、102から構成されている。2枚の透明フィルム101、102には、それぞれ複数の帯からからなる透明抵抗膜103、104が設けられており、これらの透明抵抗膜103、104が互いに直交するように向かい合わせて配設する。
【0020】
この状態で、上から押圧すると、図2(b)に示すように、押圧された付近において、透明抵抗膜103、104が接して導通する。透明抵抗膜103、104のそれぞれの端部電極(図示の矢印の方向)における電気信号の変化を検出することにより、いずれの透明抵抗膜103、104が接したか否かが分かる。接触した透明抵抗膜103、104を特定することにより、その交点位置から押圧された位置を判定することができる。
【0021】
図2(b)に示すように、指等で押圧されたときの透明抵抗膜103の抵抗がR11、R12に分割されるとすると、同じ位置でさらに強く押圧すると、図2(c)に示すように、抵抗がR21、R22に変化する。このときの抵抗値の関係は、透明抵抗膜103と透明抵抗膜104の接触面積が増加し、接触していない部分が少なくなることから、R11>R21、R12>R22となる。したがって、抵抗値の変化を検出することにより、ユーザがタッチパネル8bを押しこんだか、強く押しこんだかを判定することができる。
【0022】
図3に示すタッチパネル8bは、光電センサ型タッチパネルである。このタッチパネル8b、液晶80内に光センサ80bが所定の間隔で2次元的に配列されており、液晶80の背面にはバックライト80aが設けられている。この光電センサ型のタッチパネルは、液晶上に配置されるのではなく、液晶内に一体に組み込まれる。
【0023】
ユーザの指81がタッチパネル8bに近づくと、バックライト80aからの光が、指81によって反射され、光センサ80bによって検出される。いずれの光センサ80が指81からの反射光を検出したによって、タッチ位置を検出することができる。ユーザの指81の位置は、図3(a)に示すように、液晶80より少し浮いた位置にある場合と、図3(b)に示すように、液晶80の表面に密着している場合では、指81からの反射光を検出する光センサ80bの位置が異なる。したがって、いずれの光センサ80bが検出したかを判定することによって、ユーザの指81の位置や、またいずれの方向からタッチされたか等のタッチ具合について判定することができる。すなわち、光電センサ型のタッチパネルでは、タッチ過程を検出でき、タッチパネルから遠い第1のタッチ段階と、タッチパネルに近い第2のタッチ段階とに、少なくとも2段階に区別することが可能である。
【0024】
次に、図4を用いて、本実施形態における表示部8とタッチパネル8bの使用方法について説明する。多数の画像を見る場合には、ユーザは操作部を操作し、撮影画像を表示部8に一覧表示する。図4(a)(b)は、この一覧表示の例を示しており、図4(a)では9コマの撮影画像を再生表示し、図4(b)では16コマの撮影画像を再生表示している様子を示す。この例より明らかなように、画像が多くなればなるほど、画像全体を把握しやすいが、個々の画像が小さくなることから、タッチパネル8b上での選択は困難になる。すなわち、図4(c)では、25コマの一覧表示であるが、この中から1つの画像を選択しようとすると、画像が小さいために、複数コマの画像をタッチしてしまう(図4(c)の例では、斜線部の6コマ選択している)。
【0025】
そこで、本実施形態においては、一覧表示されている画像を選択するために、タッチパネル8bをタッチすると、図4(d)に示すように、その部分を拡大表示し、また選択用のスイッチ(図4(d)では「SW」と表示)を画像の下に表示するようにしている。すなわち、一覧表示の個々の画像の間に間隔dをとり、この間に選択用のスイッチSWを配置している。このため、ユーザは、画像を見ながら、スイッチの部分をタッチすることにより、簡単かつ確実に画像を選択することができる。
【0026】
次に、本実施形態におけるカメラの動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。このカメラ制御のフローに入ると、まず、電源スイッチがオンか否かの判定を行う(S101)。この判定の結果、電源スイッチがオンでなかった場合には、このカメラ制御のフローを終了する。終了するとスリープ状態に入り、電源スイッチがオンとなると、割り込み処理が行われ、ステップS101より実行する。
【0027】
ステップS101における判定の結果、電源スイッチがオンであった場合には、次に、撮影モードか否かの判定を行う(S102)。この判定の結果、撮影モードに設定されている場合には、次に、ライブビュー表示を行う(S103)。ライブビュー表示は、撮像部2によって取得した画像データに基づいて、表示部8に被写体像を動画表示するものであり、撮影者は、このライブビュー表示を見て、構図を決定する。また、この際、顔検出部3によって顔を検出した場合には、この顔のある部分にピント合わせや露出合わせを行うようにしても良い。
【0028】
続いて、レリーズか否かの判定を行う(S104)。このステップでは、撮影者がレリーズ釦を操作し、撮影を指示したか否かを操作判定部6によって判定する。この判定の結果、レリーズされていなかった場合には、ステップS102に戻り、前述の動作を実行する。一方、ステップS104における判定の結果、レリーズされた場合には、静止画による撮影を行う(S105)。ここでは、撮像部2によって取得した画像データを記録部4に記録する。撮影が終わると、ステップS101に戻る。
【0029】
ステップS102における判定の結果、撮影モードでなかった場合には、再生モードか否かの判定を行う(S111)。再生モードは、記録部4に記録されている撮影画像を表示部8に再生表示するモードである。このステップS111における判定の結果、再生モードでなかった場合には、ステップS102に戻り、前述の動作を実行する。一方、ステップS111における判定の結果、再生モードであった場合には、画像再生を行う(S112)。ここでの画像再生は、1コマでの再生であり、例えば、最終画像が再生表示される。
【0030】
続いて表示の分割数を示す変数Nを1とする(S113)。次に、一覧表示を行うか否かの判定を行う(S114)。ここでは、再生表示するにあたって、サムネイル表示を指示するための操作部材(メニュー画面での設定を含む)が操作されたか否かの判定を行う。この判定の結果、一覧表示でなかった場合には、画像の切り換えを行うか否かの判定を行う(S131)。このステップでは、再生画像の送り操作用または戻し操作用の操作部材が操作されたか否かを判定する。
【0031】
ステップS131における判定の結果、切換え操作がなされた場合には、同じ形式で画像の切り換えを行う(S132)。すなわち、操作部材の操作に応じて、ステップS112における画像再生と同じ形式で1コマの画像が再生表示される。一方、ステップS131における判定の結果、画像切換えでなかった場合には、送信か否かの判定を行う(S133)。この判定は、送信釦等の操作部材がユーザによって操作されたか否かによって行う。
【0032】
ステップS113における判定の結果、送信であった場合には、送信を行う(S134)。ここでは、表示部8に再生表示されている画像の画像データをコピーし、有線または無線等により通信部12を介して外部に送信する。この送信を行うと、またはステップS132における画像切換えを行うと、またはステップS133における判定の結果、送信でなかった場合には、ステップS101に戻る。
【0033】
ステップS114における判定の結果、一覧表示であった場合には、次に、変数Nに1を加算する(S121)。続いて、変数Nの2乗の画像が読み出され(S122)、一覧表示される(S123)。ステップS121を通過するたびに、変数Nは加算されるので、最初は、4コマ画像で一覧表示され、次は9コマ画像で一覧表示され、その次は16コマ画像で一覧表示される。一覧表示することにより、ユーザは多数の画像の中から探している画像を見つけ出すことができる。
【0034】
一覧表示を行うと、続いて、タッチパネル8bがタッチされたか否かの判定を行う(S124)。この判定の結果、タッチされていた場合には、次に、軽いタッチまたは複数タッチか否かの判定を行う(S125)。ここで、軽いタッチか否かは、図2で説明した抵抗型のタッチパネル8bの場合には、図2(b)に示すように軽い押圧力で押された場合である。また図3で説明した光電センサ型のタッチパネル8bの場合には、図3(a)に示すように、タッチパネル8bの表面に指81が密着しておらず、表面に近づいているだけの場合である。また、複数タッチか否かは図4(c)に示すように、複数の画像に触れている場合である。なお、光電センサ型タッチパネルの場合には、軽いタッチは、図3(a)に示すように、指81がタッチパネル8bから遠い状態であり(前述の第1のタッチ段階)、強いタッチは、図3(b)に示すように、指81がタッチパネル8bに近づいた状態である(前述の第2のタッチ段階)。
【0035】
ステップS125における判定の結果、軽いタッチまたは複数タッチであった場合には、次に、タッチ部の複数コマ間が大きくなるようにする(S127)。ここでは、タッチされたコマ数に応じて、図4(d)に示したように、画像の間隔を広げ、ユーザのタッチ用にスイッチSWの表示を行う。このタッチ部複数コマ間大のサブルーチンについては、図6を用いて後述する。
【0036】
タッチ部複数コマ間大を行うと、次に、軽いタッチがなされているか否かの判定を行う(S128)。この判定の結果、軽いタッチがあった場合には、ステップS124に戻り、前述の動作を実行する。一方、判定の結果、軽いタッチがなかった場合にはステップS121に戻る。これによって、図4(d)に示すように、タッチ部の複数のコマの間隔を広げた状態から、図4(c)に示すようなステップS123における一覧表示の状態に戻している。これはタッチされた複数のコマを拡大表示した際に、ユーザの意図するコマが含まれていなかった場合に、再度、一覧表示に戻り、やり直しを簡単にし、検索性を向上させるためである。従って、意図しない画像が選択されそうになった場合には、押しこまず、指を離せば良い。
【0037】
ステップS125における判定の結果、軽いタッチまたは複数タッチでなかった場合には、タッチされている画像を拡大表示する(S126)。ここではタッチされている1コマの画像を拡大表示する。拡大表示すると、ステップS113に戻る。
【0038】
ステップS124における判定の結果、タッチされていなかった場合には、画像選択を終了するか否かの判定を行う(S141)。ここでは、再生モードを終了するために再生釦が操作されたか否か等によって判定する。この判定の結果、終了でなかった場合には、ステップS114に戻るので、一覧表示を続行すれば、さらに多数の画像を見ることができる。一方、ステップS141における判定の結果、再生終了であった場合には、ステップS101に戻り、前述の動作となる。
【0039】
次に、ステップS127におけるタッチ部複数コマ間大のサブルーチンに説明するが、その前に、コマの間を広げるやり方について、図7を用いて説明する。表示部8の画面において、複数の画像と選択スイッチの配置は、図7(a)(b)(c)の3通りが有効である。すなわち、図7(a)では2つの画像91と2つの選択スイッチ92を配置し、図7(b)では6つの画像93と6つの選択スイッチ94を配置し、図7(c)では8つの画像95と8つの選択スイッチ96を配置している。選択スイッチ92、94、96をタッチすることにより画像の選択ができ、画像91、93、95を見やすいように間隔をとるようにしていることから、ユーザは画像91、93、95を見ながらタッチすることによって画像選択ができる。
【0040】
本実施形態においては、上述の2分割、6分割、8分割の3通りのパターン分けとした。これは、これ以上、分割数を増やしても、選択スイッチが小さくなるためタッチし難くなり、また、奇数コマではレイアウト上、対称性が悪く見栄えも悪くなることを考慮した為である。また、4分割、9分割など2や3の二乗で表わされる分割数では、アスペクト比が表示部と画像が同じ場合、画像の下に選択スイッチを表示すると、画像が小さくなり、本実施形態においては採用しなかった。また、3分割、5分割、7分割など奇数分割では、対称性のある配置にしようとすると、一列になってしまうことにより、採用しなかった。
【0041】
次に、ステップS127におけるタッチ部複数コマ間大のサブルーチンについて、図6に示すフローチャートを用いて説明する。このフローに入ると、まず、タッチコマ数Mの判定を行う(S201)。ステップS125において、ユーザの指等によって、一覧表示されている画像の内、複数の画像がタッチされているか否かの判定を行っているので、このステップでは、このときタッチされていたコマ数を判定する。
【0042】
続いて、タッチコマ数Mが2か否かを判定する(S202)。この判定の結果、タッチコマ数Mが2であった場合には、図7(a)に示したような2コマパターンを選択する(S211)。一方、ステップS202における判定の結果、タッチコマ数Mが2でなかった場合には、次に、タッチコマ数Mが7未満であるか否かの判定を行う(S203)。この判定の結果、タッチコマ数Mが7未満であった場合には、図7(b)に示したような6コマパターンを選択する(S212)。
【0043】
ステップS203における判定が、タッチコマ数Mが7以上であった場合には、次に、タッチコマ数Mが9未満であるか否かの判定を行う(S204)。この判定の結果、タッチコマ数Mが9未満であった場合には、図7(c)に示したような8コマパターンを選択する。ステップS211、S212、S213において、コマパターンを選択すると、次に、選択パターンにタッチコマを並べる(S214)。ここでは、選択されたコマパターンに従って、図7(a)〜(c)に示すようなパターンで、ステップS123における一覧表示よりは、拡大して表示し、また、各画像の下に選択スイッチ92、94、95をそれぞれ表示する。なお、この選択パターンにタッチコマを並べるのサブルーチンについては、図8を用いて後述する。
【0044】
ステップS204における判定の結果、タッチコマ数Mが9以上であった場合には、表示部8に判定不能警告を行う(S205)。この判定不能警告を行うと、またはステップS214のタッチコマの表示を行うと、タッチ部複数コマ間大のサブルーチンを終了し、元のフローに戻る。
【0045】
次に、ステップS214における選択パターンにタッチコマ並べるのサブルーチンについて、図8を用いて説明する。このフローに入ると、まず、画面をX分割する(S301)。このフローではステップS211、S212、S213において選択した2コマ、6コマ、8コマパターンを共通に説明するために、X分割と記載しており、このステップでは、それぞれ選択されたパターンに合わせて、2分割、6分割、8分割を行う。
【0046】
続いて、分割した枠を1画像として扱う(S302)。ここでは、ステップS301において分割した画面の各枠に、画像を対応付ける。たとえば、6分割時には図9(a)に示すように、画面が6分割されるが、個々に対応した各画像が表示されるものとして、画像処理部及び制御部1は判断する。この場合、アスペクト比の関係で、横方向の長さを一杯にとると、画面一杯に複数の画像を表示することができず、図9(b)に示すように、縦方向には画像が埋まらない部分が生ずる。本実施形態においては、図9(c)に示すように、この画像93の埋まらない非表示部分に選択スイッチ94を配置し、有効活用するようにしている。
【0047】
ステップS302において分割した枠を1画像として扱うと、次に、分割した枠の上部を使って対応画像表示を行う(S303)。ここでは、前述した図9(b)に示すように、枠の上部の横幅を一杯に使って、画像を表示する。これによって、図9(b)の斜線部に画像が表示される。続いて、分割した枠の下部の画像表示なし部に選択部を表示する(S304)。前述のステップS303において、短冊状の表示部の下側が余白となっており、このステップS304では、この余白部に、図9(c)に示すように、選択スイッチ94の表示を行う。ステップS304における選択部の表示を行うと、元のフローに戻る。
【0048】
このように、図8に示すフローにおいては、画面を分割し、この分割された画面内で、画像を大きく表示しながら、余白部には操作可能な部分を配置するようにしている。このため、ユーザは画像を確認しながら、画像選択を正しく行うことができる。
【0049】
なお、本実施形態においては、選択スイッチ92、94、96は、画像の下側に配置したが、これに限らず、側部に配置するようにしても良い。図10(a)〜(c)に示した例は、画像の右側に選択スイッチを配置する場合を示し、また図11(a)〜(c)は画像の左側に選択スイッチを配置する場合を示す。ユーザが右利きの場合には、図10(a)〜(c)の配置が利用しやすく、また、ユーザが左利きの場合には、図11(a)〜(c)の配置が利用しやすい。いずれの配置にするかは、メニューモード等で設定しても良く、また、指をタッチパネル8bに押しつける方向や角度を検知し、これから利き腕を判定し、自動的に表示を切り換えるようにしても良い。
【0050】
以上説明したように、本発明の実施形態においては、複数の画像がタッチされた場合には、複数の画像の各々の選択用に、操作部パターン画像を表示している。このため、一覧表示(第1の表示モード)で多数の画像が表示されている場合であっても、選択用の操作部パターン画像が表示されることから(第3の表示モード)、表示部8上の表示画像を確認して確実に操作することができる。
【0051】
また、本発明の実施形態においては、操作部パターン画像としては、タッチされた複数の画像等を、一覧表示の場合に比較し、拡大されることから、選択が容易であると共に確実に行うことができる。さらに、拡大された画像の近傍に、選択部(選択用スイッチ92、94、95)を配置していることから、画像が隠れることなく選択を行うことができる。
【0052】
さらに、本発明の実施形態においては、複数の画像がタッチされ操作部パターン画像が表示されている場合(第3の表示モード)において、選択部(選択用スイッチ92、94、96)を選択すると、その選択された画像を拡大表示する(第2の表示モード)。このため、複数の画像の中から選択された画像を拡大して観察することができる。
【0053】
さらに、本発明の実施形態においては、一覧表示されている状態(第1の表示モード)の操作状態(タッチされているタッチコマ数M)に応じて、複数の状態(分割数)の内のいずれかで表示するようにしている。このため、ユーザは操作状態に相応しい表示の中から画像選択を行うことができる。
【0054】
さらに、本発明の実施形態においては、タッチパネルへのタッチ状態(タッチの強さや、タッチ過程)に応じて、表示状態を変更するようにしている。すなわち、弱いタッチ状態やパネルに近い第2のタッチ段階では、一覧表示(第2の表示モード)に戻るようにしている。このため、ユーザは弱いタッチ状態や第2のタッチ段階にすることにより、一覧表示に簡単に戻ることができ、誤って別のところをタッチしても、やり直すことができる。
【0055】
なお、本実施形態においては、タッチパネルの例として、抵抗型のタッチパネルと、光電センサ型のタッチパネルを挙げたが、これに限らず、他の方式のタッチパネル、例えば、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、マトリックス方式等、種々の方式のタッチパネルを使用することができる。これらのタッチパネルにおいても、タッチの強さやタッチの過程に応じて、表示モード等を変更するようにしても良い。
【0056】
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、多数の静止画、動画を記録し、これを再生可能な画像表示装置であればあれば、本発明を適用することができる。
【0057】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態に係わるカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るカメラの抵抗型のタッチパネルを説明する図であり、(a)は抵抗型タッチパネルの構成を示す斜視図であり、(b)は弱くタッチされた状態におけるタッチパネルの断面図であり、(c)は強くタッチされた状態におけるタッチパネルの断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるカメラの光電センサ型のタッチパネルを説明する図であり、(a)は指が近づいている状態におけるタッチパネルの断面図であり、(b)は指が密着した状態におけるタッチパネルの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、表示部とタッチパネルの使用 方法を示す図であり、(a)は9画像を表示する一覧表示を示し、(b)は16画像を表示する一覧表示を示し、(c)は画像を選択するために複数コマをタッチした状態を示し、(d)はタッチされた画像についての選択用の操作部パターンを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、カメラ制御の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、タッチ部複数コマ間大の動作 を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、操作部パターンを示す図であり、(a)は2画像表示パターンの図であり、(b)は6画像表示パターンの図であり、(c)は8画像表示パターンの図を示す。
【図8】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、選択パターンにタッチコマ並び替えの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、タッチコマ並び替えの処理手順を示す図であり、(a)は画面を分割した様子を示す図であり、(b)は分割した枠の上部に対応画像を表示した様子を示す図であり、(c)は分割した枠の下部に選択部を表示した様子を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、選択用のパターンの変形例を示し、右利き用に右側に選択スイッチを配置した例を示す。
【図11】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、選択用のパターンの変形例を示し、左利き用に左側に選択スイッチを配置した例を示す。
【符号の説明】
【0059】
1・・・画像処理及び制御部、1b・・・表示制御部、2・・・撮像部、3・・・顔検出部、4・・・記録部、6・・・操作判定部、8・・・表示部、8b・・・タッチパネル、9・・・時計部、12・・・通信部、80・・・液晶、80a・・・バックライト、80b・・・光センサ、81・・・指、91・・・画像、92・・・選択スイッチ、93・・・画像、94・・・選択スイッチ、95・・・画像、96・・・選択スイッチ、101・・・透明フィルム、102・・・透明フィルム、103・・・透明抵抗膜、104・・・透明抵抗膜
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関し、詳しくは、タッチパネル等の画面上で指示することの可能な画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラなどの携帯機器は、携帯性を高めると共に、表示パネルの大型化が求められている。このため、表示部を有効に操作部材として活用できるタッチパネルの利用が増加している。例えば、特許文献1には、マニュアルにて各種パラメータを設定する際に、タッチパネルを用いたカメラが開示されている。このカメラは、タッチパネルの押圧に係わる条件で撮影パラメータを変更している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−78663号公報 また、カメラの画像記録用のメモリ容量も大容量化する方向にあり、カメラは大量の画像を扱う傾向にある。これらの画像を一括してプリントするようなフィルムカメラの時代の使い方より、むしろ、選択した画像をブログやSNSにアップするような使い方が一般的になってきている。すなわち、大量の画像の中からどうやって画像を選択するかが重要なテーマとなってきている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラ等の携帯機器において、タッチパネル等の表示装置は小型化に貢献しているが、大量の画像の中から画像を選択するにあたって、使い勝手が十分とは言い難い。すなわち、大量の画像を限られたスペースに表示すると、どうしても個々の画像が小さくなってしまう。このため、画像選択時に、正しくタッチすることが困難となってしまう。この点、上述の特許文献1に記載のカメラにおいては、タッチ部分の大きさについては考慮されていない。
【0005】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、表示部上の個々の画像を確認し確実に操作できるようにした画像表示装置および画像表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる画像表示装置は、画像を表示するための画像表示部と、この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出部と、上記表示部を分割して画像を複数並べた表示を上記画像表示部に表示を行っている際に、上記タッチ検出部によってタッチされた画像の数を検出するとともに、このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示する表示制御部とを具備する。
【0007】
第2の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記検出されたタッチされた画像の数の増加に従って、上記表示部の分割数が増加することを特徴とする。
【0008】
第3の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記決定されたパターンは、上記画像を複数並べた表示状態より、画像の間隔を広げるためのパターンであることを特徴とする。
【0009】
第4の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記タッチ検出部は、タッチパネルからなり、指が該タッチパネルに近づいた状態と遠い状態を検出可能であり、上記表示制御部は、上記近づいた状態から遠い状態になった場合に、上記分割数を選択して決定されたパターンでの表示から戻る制御を行うことを特徴とする。
【0010】
第5の発明に係わる画像表示装置は、上記第1の発明において、上記タッチ検出部が、上記画像表示部へのタッチが軽いタッチで複数の画面タッチでないことを検出すると、上記表示制御部が、該タッチされた画面を拡大することを特徴とする。
【0011】
第6の発明に係わる画像表示方法は、一覧画像を表示するための一覧表示ステップと、この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出ステップと、上記タッチ検出ステップによってタッチされた画像の数を検出するステップと、このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示するパターン表示制御ステップとからなることを特徴とする
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、表示部上の個々の画像を確認し確実に操作できるようにした画像表示装置および画像表示方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わるカメラの構成を示すブロック図であり、カメラ10は被写体を撮影し、画像を取得するデジタルカメラである。カメラ10は、画像処理及び制御部1、撮像部2、顔検出部3、記録部4、操作判定部6、表示部8、タッチパネル8b、時計部9、通信部12を有している。
【0014】
撮像部2は、被写体像を結像するための光学系や被写体像を光電変換する撮像素子を有し、画像データを画像処理及び制御部1等に出力する。画像処理及び制御部1は、撮像部2から出力される画像データの画像処理を行う。また、画像処理及び制御部1は、予め記憶部(不図示)に格納されたプログラムに従って、カメラ10全体の制御を行う。
【0015】
顔検出部3は撮像部2からの画像データを入力し、この画像中に顔部分が存在するか否かを判定し、存在する場合にはその位置を検出する。前述の画像処理及び制御部1は、顔検出部3からの顔情報を、ピント合わせや露出を制御する際のターゲットとして用いる。表示部8は、画像データに基づいて、被写体像をライブビュー表示する。撮影者はこのライブビュー表示を観察しながら、撮影時の構図決めやシャッタチャンスを決定する。
【0016】
操作判定部6は、カメラ10に設けられたレリーズ釦、ズーム釦、再生釦、メニュー釦等の操作部材の操作状態を判定する。時計部4は、日時情報を出力する。記録部4は、画像データを記録する記録媒体である。画像処理及び制御部1は、操作判定部6によって撮影指示の操作がなされたことを判定すると、画像データとこの画像データに関連付けて撮影時の日時情報を記録部4に記録する。撮影日時に基づいて画像管理を可能とするためである。
【0017】
通信部12は、画像処理及び制御部1に接続され、画像データを外部に送信し、また受信するための通信を行う。通信手段としては、USBケーブル等による有線通信、赤外線や無線による通信等を利用可能であり、また、ホットスポット等においてネットワークを介して外部のサーバーと通信することにより、撮影した画像をブログ等にアップしたり、また、パーソナルコンピュータに画像を送信することが可能である。
【0018】
画像処理及び制御部1の内部には、表示制御部1bが設けてあり、この表示制御部1bは表示部8とタッチパネル8bの制御を行う。表示部8は、記録部4に記録されている撮影画像を再生可能であり、一覧表示されている再生画像の中から、タッチパネル8bのタッチ状態に応じて画像選択が可能である。ここで選択された画像は、前述の通信部12を介して外部に送信可能である。表示制御部1bは、タッチパネル8bのタッチ状態等の操作状態や、画像の表示状態に応じて、表示形態を変更し、画像選択が容易になるようにする。
【0019】
次に、図2および図3を用いて、タッチパネル8bの構成について説明する。図2に示すタッチパネル8bは、いわゆる抵抗型タッチパネルであり、2枚の透明フィルム101、102から構成されている。2枚の透明フィルム101、102には、それぞれ複数の帯からからなる透明抵抗膜103、104が設けられており、これらの透明抵抗膜103、104が互いに直交するように向かい合わせて配設する。
【0020】
この状態で、上から押圧すると、図2(b)に示すように、押圧された付近において、透明抵抗膜103、104が接して導通する。透明抵抗膜103、104のそれぞれの端部電極(図示の矢印の方向)における電気信号の変化を検出することにより、いずれの透明抵抗膜103、104が接したか否かが分かる。接触した透明抵抗膜103、104を特定することにより、その交点位置から押圧された位置を判定することができる。
【0021】
図2(b)に示すように、指等で押圧されたときの透明抵抗膜103の抵抗がR11、R12に分割されるとすると、同じ位置でさらに強く押圧すると、図2(c)に示すように、抵抗がR21、R22に変化する。このときの抵抗値の関係は、透明抵抗膜103と透明抵抗膜104の接触面積が増加し、接触していない部分が少なくなることから、R11>R21、R12>R22となる。したがって、抵抗値の変化を検出することにより、ユーザがタッチパネル8bを押しこんだか、強く押しこんだかを判定することができる。
【0022】
図3に示すタッチパネル8bは、光電センサ型タッチパネルである。このタッチパネル8b、液晶80内に光センサ80bが所定の間隔で2次元的に配列されており、液晶80の背面にはバックライト80aが設けられている。この光電センサ型のタッチパネルは、液晶上に配置されるのではなく、液晶内に一体に組み込まれる。
【0023】
ユーザの指81がタッチパネル8bに近づくと、バックライト80aからの光が、指81によって反射され、光センサ80bによって検出される。いずれの光センサ80が指81からの反射光を検出したによって、タッチ位置を検出することができる。ユーザの指81の位置は、図3(a)に示すように、液晶80より少し浮いた位置にある場合と、図3(b)に示すように、液晶80の表面に密着している場合では、指81からの反射光を検出する光センサ80bの位置が異なる。したがって、いずれの光センサ80bが検出したかを判定することによって、ユーザの指81の位置や、またいずれの方向からタッチされたか等のタッチ具合について判定することができる。すなわち、光電センサ型のタッチパネルでは、タッチ過程を検出でき、タッチパネルから遠い第1のタッチ段階と、タッチパネルに近い第2のタッチ段階とに、少なくとも2段階に区別することが可能である。
【0024】
次に、図4を用いて、本実施形態における表示部8とタッチパネル8bの使用方法について説明する。多数の画像を見る場合には、ユーザは操作部を操作し、撮影画像を表示部8に一覧表示する。図4(a)(b)は、この一覧表示の例を示しており、図4(a)では9コマの撮影画像を再生表示し、図4(b)では16コマの撮影画像を再生表示している様子を示す。この例より明らかなように、画像が多くなればなるほど、画像全体を把握しやすいが、個々の画像が小さくなることから、タッチパネル8b上での選択は困難になる。すなわち、図4(c)では、25コマの一覧表示であるが、この中から1つの画像を選択しようとすると、画像が小さいために、複数コマの画像をタッチしてしまう(図4(c)の例では、斜線部の6コマ選択している)。
【0025】
そこで、本実施形態においては、一覧表示されている画像を選択するために、タッチパネル8bをタッチすると、図4(d)に示すように、その部分を拡大表示し、また選択用のスイッチ(図4(d)では「SW」と表示)を画像の下に表示するようにしている。すなわち、一覧表示の個々の画像の間に間隔dをとり、この間に選択用のスイッチSWを配置している。このため、ユーザは、画像を見ながら、スイッチの部分をタッチすることにより、簡単かつ確実に画像を選択することができる。
【0026】
次に、本実施形態におけるカメラの動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。このカメラ制御のフローに入ると、まず、電源スイッチがオンか否かの判定を行う(S101)。この判定の結果、電源スイッチがオンでなかった場合には、このカメラ制御のフローを終了する。終了するとスリープ状態に入り、電源スイッチがオンとなると、割り込み処理が行われ、ステップS101より実行する。
【0027】
ステップS101における判定の結果、電源スイッチがオンであった場合には、次に、撮影モードか否かの判定を行う(S102)。この判定の結果、撮影モードに設定されている場合には、次に、ライブビュー表示を行う(S103)。ライブビュー表示は、撮像部2によって取得した画像データに基づいて、表示部8に被写体像を動画表示するものであり、撮影者は、このライブビュー表示を見て、構図を決定する。また、この際、顔検出部3によって顔を検出した場合には、この顔のある部分にピント合わせや露出合わせを行うようにしても良い。
【0028】
続いて、レリーズか否かの判定を行う(S104)。このステップでは、撮影者がレリーズ釦を操作し、撮影を指示したか否かを操作判定部6によって判定する。この判定の結果、レリーズされていなかった場合には、ステップS102に戻り、前述の動作を実行する。一方、ステップS104における判定の結果、レリーズされた場合には、静止画による撮影を行う(S105)。ここでは、撮像部2によって取得した画像データを記録部4に記録する。撮影が終わると、ステップS101に戻る。
【0029】
ステップS102における判定の結果、撮影モードでなかった場合には、再生モードか否かの判定を行う(S111)。再生モードは、記録部4に記録されている撮影画像を表示部8に再生表示するモードである。このステップS111における判定の結果、再生モードでなかった場合には、ステップS102に戻り、前述の動作を実行する。一方、ステップS111における判定の結果、再生モードであった場合には、画像再生を行う(S112)。ここでの画像再生は、1コマでの再生であり、例えば、最終画像が再生表示される。
【0030】
続いて表示の分割数を示す変数Nを1とする(S113)。次に、一覧表示を行うか否かの判定を行う(S114)。ここでは、再生表示するにあたって、サムネイル表示を指示するための操作部材(メニュー画面での設定を含む)が操作されたか否かの判定を行う。この判定の結果、一覧表示でなかった場合には、画像の切り換えを行うか否かの判定を行う(S131)。このステップでは、再生画像の送り操作用または戻し操作用の操作部材が操作されたか否かを判定する。
【0031】
ステップS131における判定の結果、切換え操作がなされた場合には、同じ形式で画像の切り換えを行う(S132)。すなわち、操作部材の操作に応じて、ステップS112における画像再生と同じ形式で1コマの画像が再生表示される。一方、ステップS131における判定の結果、画像切換えでなかった場合には、送信か否かの判定を行う(S133)。この判定は、送信釦等の操作部材がユーザによって操作されたか否かによって行う。
【0032】
ステップS113における判定の結果、送信であった場合には、送信を行う(S134)。ここでは、表示部8に再生表示されている画像の画像データをコピーし、有線または無線等により通信部12を介して外部に送信する。この送信を行うと、またはステップS132における画像切換えを行うと、またはステップS133における判定の結果、送信でなかった場合には、ステップS101に戻る。
【0033】
ステップS114における判定の結果、一覧表示であった場合には、次に、変数Nに1を加算する(S121)。続いて、変数Nの2乗の画像が読み出され(S122)、一覧表示される(S123)。ステップS121を通過するたびに、変数Nは加算されるので、最初は、4コマ画像で一覧表示され、次は9コマ画像で一覧表示され、その次は16コマ画像で一覧表示される。一覧表示することにより、ユーザは多数の画像の中から探している画像を見つけ出すことができる。
【0034】
一覧表示を行うと、続いて、タッチパネル8bがタッチされたか否かの判定を行う(S124)。この判定の結果、タッチされていた場合には、次に、軽いタッチまたは複数タッチか否かの判定を行う(S125)。ここで、軽いタッチか否かは、図2で説明した抵抗型のタッチパネル8bの場合には、図2(b)に示すように軽い押圧力で押された場合である。また図3で説明した光電センサ型のタッチパネル8bの場合には、図3(a)に示すように、タッチパネル8bの表面に指81が密着しておらず、表面に近づいているだけの場合である。また、複数タッチか否かは図4(c)に示すように、複数の画像に触れている場合である。なお、光電センサ型タッチパネルの場合には、軽いタッチは、図3(a)に示すように、指81がタッチパネル8bから遠い状態であり(前述の第1のタッチ段階)、強いタッチは、図3(b)に示すように、指81がタッチパネル8bに近づいた状態である(前述の第2のタッチ段階)。
【0035】
ステップS125における判定の結果、軽いタッチまたは複数タッチであった場合には、次に、タッチ部の複数コマ間が大きくなるようにする(S127)。ここでは、タッチされたコマ数に応じて、図4(d)に示したように、画像の間隔を広げ、ユーザのタッチ用にスイッチSWの表示を行う。このタッチ部複数コマ間大のサブルーチンについては、図6を用いて後述する。
【0036】
タッチ部複数コマ間大を行うと、次に、軽いタッチがなされているか否かの判定を行う(S128)。この判定の結果、軽いタッチがあった場合には、ステップS124に戻り、前述の動作を実行する。一方、判定の結果、軽いタッチがなかった場合にはステップS121に戻る。これによって、図4(d)に示すように、タッチ部の複数のコマの間隔を広げた状態から、図4(c)に示すようなステップS123における一覧表示の状態に戻している。これはタッチされた複数のコマを拡大表示した際に、ユーザの意図するコマが含まれていなかった場合に、再度、一覧表示に戻り、やり直しを簡単にし、検索性を向上させるためである。従って、意図しない画像が選択されそうになった場合には、押しこまず、指を離せば良い。
【0037】
ステップS125における判定の結果、軽いタッチまたは複数タッチでなかった場合には、タッチされている画像を拡大表示する(S126)。ここではタッチされている1コマの画像を拡大表示する。拡大表示すると、ステップS113に戻る。
【0038】
ステップS124における判定の結果、タッチされていなかった場合には、画像選択を終了するか否かの判定を行う(S141)。ここでは、再生モードを終了するために再生釦が操作されたか否か等によって判定する。この判定の結果、終了でなかった場合には、ステップS114に戻るので、一覧表示を続行すれば、さらに多数の画像を見ることができる。一方、ステップS141における判定の結果、再生終了であった場合には、ステップS101に戻り、前述の動作となる。
【0039】
次に、ステップS127におけるタッチ部複数コマ間大のサブルーチンに説明するが、その前に、コマの間を広げるやり方について、図7を用いて説明する。表示部8の画面において、複数の画像と選択スイッチの配置は、図7(a)(b)(c)の3通りが有効である。すなわち、図7(a)では2つの画像91と2つの選択スイッチ92を配置し、図7(b)では6つの画像93と6つの選択スイッチ94を配置し、図7(c)では8つの画像95と8つの選択スイッチ96を配置している。選択スイッチ92、94、96をタッチすることにより画像の選択ができ、画像91、93、95を見やすいように間隔をとるようにしていることから、ユーザは画像91、93、95を見ながらタッチすることによって画像選択ができる。
【0040】
本実施形態においては、上述の2分割、6分割、8分割の3通りのパターン分けとした。これは、これ以上、分割数を増やしても、選択スイッチが小さくなるためタッチし難くなり、また、奇数コマではレイアウト上、対称性が悪く見栄えも悪くなることを考慮した為である。また、4分割、9分割など2や3の二乗で表わされる分割数では、アスペクト比が表示部と画像が同じ場合、画像の下に選択スイッチを表示すると、画像が小さくなり、本実施形態においては採用しなかった。また、3分割、5分割、7分割など奇数分割では、対称性のある配置にしようとすると、一列になってしまうことにより、採用しなかった。
【0041】
次に、ステップS127におけるタッチ部複数コマ間大のサブルーチンについて、図6に示すフローチャートを用いて説明する。このフローに入ると、まず、タッチコマ数Mの判定を行う(S201)。ステップS125において、ユーザの指等によって、一覧表示されている画像の内、複数の画像がタッチされているか否かの判定を行っているので、このステップでは、このときタッチされていたコマ数を判定する。
【0042】
続いて、タッチコマ数Mが2か否かを判定する(S202)。この判定の結果、タッチコマ数Mが2であった場合には、図7(a)に示したような2コマパターンを選択する(S211)。一方、ステップS202における判定の結果、タッチコマ数Mが2でなかった場合には、次に、タッチコマ数Mが7未満であるか否かの判定を行う(S203)。この判定の結果、タッチコマ数Mが7未満であった場合には、図7(b)に示したような6コマパターンを選択する(S212)。
【0043】
ステップS203における判定が、タッチコマ数Mが7以上であった場合には、次に、タッチコマ数Mが9未満であるか否かの判定を行う(S204)。この判定の結果、タッチコマ数Mが9未満であった場合には、図7(c)に示したような8コマパターンを選択する。ステップS211、S212、S213において、コマパターンを選択すると、次に、選択パターンにタッチコマを並べる(S214)。ここでは、選択されたコマパターンに従って、図7(a)〜(c)に示すようなパターンで、ステップS123における一覧表示よりは、拡大して表示し、また、各画像の下に選択スイッチ92、94、95をそれぞれ表示する。なお、この選択パターンにタッチコマを並べるのサブルーチンについては、図8を用いて後述する。
【0044】
ステップS204における判定の結果、タッチコマ数Mが9以上であった場合には、表示部8に判定不能警告を行う(S205)。この判定不能警告を行うと、またはステップS214のタッチコマの表示を行うと、タッチ部複数コマ間大のサブルーチンを終了し、元のフローに戻る。
【0045】
次に、ステップS214における選択パターンにタッチコマ並べるのサブルーチンについて、図8を用いて説明する。このフローに入ると、まず、画面をX分割する(S301)。このフローではステップS211、S212、S213において選択した2コマ、6コマ、8コマパターンを共通に説明するために、X分割と記載しており、このステップでは、それぞれ選択されたパターンに合わせて、2分割、6分割、8分割を行う。
【0046】
続いて、分割した枠を1画像として扱う(S302)。ここでは、ステップS301において分割した画面の各枠に、画像を対応付ける。たとえば、6分割時には図9(a)に示すように、画面が6分割されるが、個々に対応した各画像が表示されるものとして、画像処理部及び制御部1は判断する。この場合、アスペクト比の関係で、横方向の長さを一杯にとると、画面一杯に複数の画像を表示することができず、図9(b)に示すように、縦方向には画像が埋まらない部分が生ずる。本実施形態においては、図9(c)に示すように、この画像93の埋まらない非表示部分に選択スイッチ94を配置し、有効活用するようにしている。
【0047】
ステップS302において分割した枠を1画像として扱うと、次に、分割した枠の上部を使って対応画像表示を行う(S303)。ここでは、前述した図9(b)に示すように、枠の上部の横幅を一杯に使って、画像を表示する。これによって、図9(b)の斜線部に画像が表示される。続いて、分割した枠の下部の画像表示なし部に選択部を表示する(S304)。前述のステップS303において、短冊状の表示部の下側が余白となっており、このステップS304では、この余白部に、図9(c)に示すように、選択スイッチ94の表示を行う。ステップS304における選択部の表示を行うと、元のフローに戻る。
【0048】
このように、図8に示すフローにおいては、画面を分割し、この分割された画面内で、画像を大きく表示しながら、余白部には操作可能な部分を配置するようにしている。このため、ユーザは画像を確認しながら、画像選択を正しく行うことができる。
【0049】
なお、本実施形態においては、選択スイッチ92、94、96は、画像の下側に配置したが、これに限らず、側部に配置するようにしても良い。図10(a)〜(c)に示した例は、画像の右側に選択スイッチを配置する場合を示し、また図11(a)〜(c)は画像の左側に選択スイッチを配置する場合を示す。ユーザが右利きの場合には、図10(a)〜(c)の配置が利用しやすく、また、ユーザが左利きの場合には、図11(a)〜(c)の配置が利用しやすい。いずれの配置にするかは、メニューモード等で設定しても良く、また、指をタッチパネル8bに押しつける方向や角度を検知し、これから利き腕を判定し、自動的に表示を切り換えるようにしても良い。
【0050】
以上説明したように、本発明の実施形態においては、複数の画像がタッチされた場合には、複数の画像の各々の選択用に、操作部パターン画像を表示している。このため、一覧表示(第1の表示モード)で多数の画像が表示されている場合であっても、選択用の操作部パターン画像が表示されることから(第3の表示モード)、表示部8上の表示画像を確認して確実に操作することができる。
【0051】
また、本発明の実施形態においては、操作部パターン画像としては、タッチされた複数の画像等を、一覧表示の場合に比較し、拡大されることから、選択が容易であると共に確実に行うことができる。さらに、拡大された画像の近傍に、選択部(選択用スイッチ92、94、95)を配置していることから、画像が隠れることなく選択を行うことができる。
【0052】
さらに、本発明の実施形態においては、複数の画像がタッチされ操作部パターン画像が表示されている場合(第3の表示モード)において、選択部(選択用スイッチ92、94、96)を選択すると、その選択された画像を拡大表示する(第2の表示モード)。このため、複数の画像の中から選択された画像を拡大して観察することができる。
【0053】
さらに、本発明の実施形態においては、一覧表示されている状態(第1の表示モード)の操作状態(タッチされているタッチコマ数M)に応じて、複数の状態(分割数)の内のいずれかで表示するようにしている。このため、ユーザは操作状態に相応しい表示の中から画像選択を行うことができる。
【0054】
さらに、本発明の実施形態においては、タッチパネルへのタッチ状態(タッチの強さや、タッチ過程)に応じて、表示状態を変更するようにしている。すなわち、弱いタッチ状態やパネルに近い第2のタッチ段階では、一覧表示(第2の表示モード)に戻るようにしている。このため、ユーザは弱いタッチ状態や第2のタッチ段階にすることにより、一覧表示に簡単に戻ることができ、誤って別のところをタッチしても、やり直すことができる。
【0055】
なお、本実施形態においては、タッチパネルの例として、抵抗型のタッチパネルと、光電センサ型のタッチパネルを挙げたが、これに限らず、他の方式のタッチパネル、例えば、静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、マトリックス方式等、種々の方式のタッチパネルを使用することができる。これらのタッチパネルにおいても、タッチの強さやタッチの過程に応じて、表示モード等を変更するようにしても良い。
【0056】
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、多数の静止画、動画を記録し、これを再生可能な画像表示装置であればあれば、本発明を適用することができる。
【0057】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態に係わるカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るカメラの抵抗型のタッチパネルを説明する図であり、(a)は抵抗型タッチパネルの構成を示す斜視図であり、(b)は弱くタッチされた状態におけるタッチパネルの断面図であり、(c)は強くタッチされた状態におけるタッチパネルの断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるカメラの光電センサ型のタッチパネルを説明する図であり、(a)は指が近づいている状態におけるタッチパネルの断面図であり、(b)は指が密着した状態におけるタッチパネルの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、表示部とタッチパネルの使用 方法を示す図であり、(a)は9画像を表示する一覧表示を示し、(b)は16画像を表示する一覧表示を示し、(c)は画像を選択するために複数コマをタッチした状態を示し、(d)はタッチされた画像についての選択用の操作部パターンを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、カメラ制御の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、タッチ部複数コマ間大の動作 を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、操作部パターンを示す図であり、(a)は2画像表示パターンの図であり、(b)は6画像表示パターンの図であり、(c)は8画像表示パターンの図を示す。
【図8】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、選択パターンにタッチコマ並び替えの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、タッチコマ並び替えの処理手順を示す図であり、(a)は画面を分割した様子を示す図であり、(b)は分割した枠の上部に対応画像を表示した様子を示す図であり、(c)は分割した枠の下部に選択部を表示した様子を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、選択用のパターンの変形例を示し、右利き用に右側に選択スイッチを配置した例を示す。
【図11】本発明の一実施形態におけるカメラにおいて、選択用のパターンの変形例を示し、左利き用に左側に選択スイッチを配置した例を示す。
【符号の説明】
【0059】
1・・・画像処理及び制御部、1b・・・表示制御部、2・・・撮像部、3・・・顔検出部、4・・・記録部、6・・・操作判定部、8・・・表示部、8b・・・タッチパネル、9・・・時計部、12・・・通信部、80・・・液晶、80a・・・バックライト、80b・・・光センサ、81・・・指、91・・・画像、92・・・選択スイッチ、93・・・画像、94・・・選択スイッチ、95・・・画像、96・・・選択スイッチ、101・・・透明フィルム、102・・・透明フィルム、103・・・透明抵抗膜、104・・・透明抵抗膜
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示するための画像表示部と、この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出部と、
上記表示部を分割して画像を複数並べた表示を上記画像表示部に表示を行っている際に、上記タッチ検出部によってタッチされた画像の数を検出するとともに、このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示する表示制御部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
上記検出されたタッチされた画像の数の増加に従って、上記表示部の分割数が増加することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記決定されたパターンは、上記画像を複数並べた表示状態より、画像の間隔を広げるためのパターンであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記タッチ検出部は、タッチパネルからなり、指が該タッチパネルに近づいた状態と遠い状態を検出可能であり、上記表示制御部は、上記近づいた状態から遠い状態になった場合に、上記分割数を選択して決定されたパターンでの表示から戻る制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記タッチ検出部が、上記画像表示部へのタッチが軽いタッチで複数の画面タッチでないことを検出すると、上記表示制御部が、該タッチされた画面を拡大することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
一覧画像を表示するための一覧表示ステップと、
この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出ステップと、
上記タッチ検出ステップによってタッチされた画像の数を検出するステップと、
このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示するパターン表示制御ステップと、
からなることを特徴とする画像表示方法。
【請求項1】
画像を表示するための画像表示部と、この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出部と、
上記表示部を分割して画像を複数並べた表示を上記画像表示部に表示を行っている際に、上記タッチ検出部によってタッチされた画像の数を検出するとともに、このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示する表示制御部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
上記検出されたタッチされた画像の数の増加に従って、上記表示部の分割数が増加することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
上記決定されたパターンは、上記画像を複数並べた表示状態より、画像の間隔を広げるためのパターンであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
上記タッチ検出部は、タッチパネルからなり、指が該タッチパネルに近づいた状態と遠い状態を検出可能であり、上記表示制御部は、上記近づいた状態から遠い状態になった場合に、上記分割数を選択して決定されたパターンでの表示から戻る制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
上記タッチ検出部が、上記画像表示部へのタッチが軽いタッチで複数の画面タッチでないことを検出すると、上記表示制御部が、該タッチされた画面を拡大することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
一覧画像を表示するための一覧表示ステップと、
この画像表示部の表面をタッチしたことを検出するタッチ検出ステップと、
上記タッチ検出ステップによってタッチされた画像の数を検出するステップと、
このタッチされた画像の数に従い、上記表示部の分割数を選択して決定されたパターンに画像を並べて表示するパターン表示制御ステップと、
からなることを特徴とする画像表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−58266(P2013−58266A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−284591(P2012−284591)
【出願日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【分割の表示】特願2008−283990(P2008−283990)の分割
【原出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【分割の表示】特願2008−283990(P2008−283990)の分割
【原出願日】平成20年11月5日(2008.11.5)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
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