説明

画像表示装置及び画像表示プログラム

【課題】表示する画像が単調になることを抑制しながら利便性を向上させることができる画像表示装置及び画像表示プログラムを提供する。
【解決手段】画像表示装置100は、複数の画像情報を取得する情報取得部102と、取得された複数の画像情報に基づいて少なくとも日付を含む時間情報を特定する特定部103とを備える。画像表示装置100は、所定の複数の期間を含む所定の時系列情報と、複数の期間のそれぞれに対応する画風に変換する画像変換プログラムを識別する情報とを対応付けて複数記憶する絵画情報記憶部101bと、特定された時間情報に含まれる日付がより古い画像ほどより古い期間に割当てる割当部105とを備える。画像表示装置100は、複数の画像のそれぞれの画風を、割当てられた時期を表す情報と対応付けて記憶された情報で識別される画像変換プログラムを用いて変換する変換部106を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及び画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像ファイルを作成した時刻からの経過時間が所定時間を超えるまで、当該画像ファイルに保存された画像を表示し、当該経過時間が所定時間を超えるとモノクロ変換された当該画像を表示するデジタルフォトフレームが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−141678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1のデジタルフォトフレームでは、画像ファイルを作成した時刻から所定の時間経過すると、当該画像ファイルで表される画像をモノクロ変換して表示するだけであるので、表示される画像が単調であるという問題があった。これに対して、表示される画像が単調になることを抑制するために、デジタルフォトフレームに保存された複数の画像それぞれに対して、画像の変換方法をユーザが指定するのでは、利便性が向上しないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示する画像が単調になることを抑制しながら利便性を向上させることができる画像表示装置及び画像表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像表示装置は、
画像を表す画像情報を複数記憶する画像情報記憶部と、
前記画像情報記憶部から、前記複数の画像情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報に基づいて少なくとも日付を含む時間情報を特定する特定部と、
複数の期間を含む所定の時系列情報と、前記複数の期間のそれぞれに対応する画風に変換する画像変換プログラムを識別する情報と、を対応付けて複数記憶する情報記憶部と、
前記特定部で特定された前記時間情報に含まれる日付がより古い画像ほど、前記情報記憶部に記憶された複数の情報でそれぞれ表される前記時系列の内で、より古い期間に割当てる割当部と、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報で表される画像の画風を、前記割当部で割当てられた当該時系列における期間を表す情報と対応付けて、前記情報記憶部が記憶する情報で識別される画像変換プログラムを用いてそれぞれ変換する変換部と、
前記変換部で変換された画像を表示する表示部と、を備える、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の画像表示装置及び画像表示プログラムによれば、表示する画像が単調になることを抑制しながら利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置の一例を示す斜視図である。
【図2】画像表示装置の一構成例を表すハードウェア構成図である。
【図3】画像表示装置が実行する画像変換処理の一例を表すフローチャートである。
【図4】画像表示装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。
【図5】画像表示装置が記憶する画像テーブルの一例を表す図である。
【図6】画像表示装置が記憶する時代テーブルの一例を表す図である。
【図7】画像表示装置が記憶する絵画テーブルの一例を表す図である。
【図8】(a)は、変換される画像の一例を表す図である。(b)は、並び替えられた画像の一例を表す図である。(c)は、画像に対する時代の割り当て方法の一例を説明するための図である。(d)は、変換される画像の他例を表す図である。(e)は、画像に対する時代の割り当て方法の他例を説明するための図である。
【図9】画像表示装置が実行する画像表示処理の一例を表すフローチャートである。
【図10】画像表示装置が記憶する楽曲テーブルの一例を表す図である。
【図11】(a)は、各時代に設定される指標値の範囲の一例を表す図である。(b)は、画像毎に算出された指標値の一例を表す図である。(c)は、設定された指標値の範囲に基づいて各時代に割り当てられた画像の一例を表す図である。
【図12】変形例2において、画像表示装置が実行する画像表示処理の一例を表すフローチャートである。
【図13】変形例2において、画像表示装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。
【図14】変形例2において、画像表示装置が記憶する画像テーブルの一例を表す図である。
【図15】変形例2において、画像表示装置が実行する画像変換処理の一例を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る画像表示装置100について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0010】
本発明の実施形態に係る画像表示装置100は、図1に示すような、複数の画像を所定周期で表示するLCD(Liquid Crystal Display)100hと、LCD100hの表示方向Psと平行な方向Pcを撮像するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ100kと、スピーカ100jとを正面に備えるデジタルフォトフレームである。尚、スピーカ100jは、背面又は側面に搭載されても良い。
【0011】
画像表示装置100は、図1のLCD100h、スピーカ100j、及びCMOSセンサ100kと、図2に示すようなバス100lで接続されたCPU(Central Processing Unit)100a、ROM(Read Only Memory)100b、RAM(Random Access Memory)100c、ハードディスク100d、メディアコントローラ100e、LANカード(Local Area Network)100f、ビデオカード100g、及び操作ボタン100iで構成される。
【0012】
CPU100aは、ROM100b又はハードディスク100dに保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、画像表示装置100の全体制御を行う。RAM100cは、CPU100aによるプログラムの実行時において、処理対象とする情報(つまり、データ)を一時的に記憶する。
【0013】
ハードディスク100dは、各種の情報(つまり、データ)を保存した表(つまり、テーブル)を記憶する。尚、画像表示装置100は、ハードディスク100dの代わりに、フラッシュメモリを備えても良い。
【0014】
メディアコントローラ100eは、フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイディスク(Blu-ray Disc)(登録商標)を含む記録媒体から各種のデータ及びプログラムを読み出す。
【0015】
LANカード100fは、不図示の通信網を介して接続するサーバとの間で各種情報を通信する。操作ボタン100iは、ユーザの操作に応じた信号又は情報を入力する。
【0016】
ビデオカード100gは、CPU100aから出力されたデジタル信号に基づいて画像を描画(つまり、レンダリング)すると共に、描画された画像を表す画像信号を出力する。LCD100hは、ビデオカード100gから出力された画像信号に従って画像を表示する。尚、画像表示装置100は、LCD100hの代わりに、PDP(Plasma Display Panel)又はEL(Electroluminescence)ディスプレイを備えても良い。スピーカ100jは、CPU100aから出力された信号に基づいて音声を出力する。
【0017】
CPU100aは、図2のハードウェアを用いて、図3に示すような画像変換処理を実行することで、図4に示すような情報取得部102、特定部103、並替部104、割当部105、及び変換部106として機能する。また、CPU100aは、図2のハードディスク100d又はメディアコントローラ100eによって情報の読み書きが行われる記録媒体と協働することで、画像情報記憶部101a及び絵画情報記憶部101bとして機能する。図3の画像変換処理について説明する前に、画像変換処理で使用される情報を記憶した画像情報記憶部101a及び絵画情報記憶部101bについて説明する。
【0018】
画像情報記憶部101aは、図5に示すような画像テーブルを記憶している。この画像テーブルには、画像を表す画像情報が保存された画像ファイルのファイル名を表す情報と、当該画像ファイルが保存された保存日を含む保存日時を表す情報であるタイムスタンプと、割振時代IDと、変換された画像を表す画像情報が保存された画像ファイルのファイル名(以下、変換後ファイル名という)を表す情報と、が対応付けられて保存されている。尚、割振時代IDと変換後ファイル名を表す情報とについては、後に詳細に説明を行う。
【0019】
絵画情報記憶部101bは、図6に示すような時代テーブルを記憶している。この時代テーブルには、美術史における時代を識別する情報(以下、時代IDという)と、当該時代の時代名を表す情報と、当該時代が開始した開始年を表す情報とが対応付けられて保存されている。
【0020】
本実施形態では、美術史の例として、西洋絵画史に挙げて説明するが、これに限定されるのではなく、美術史は、日本美術史であっても東洋美術史であっても良い。また、美術史において用いられる時代の例として、「古代」、「中世」、「近世」、「近代」、及び「20世紀美術」という5つの時代を挙げて説明するがこれに限定される訳ではない。
【0021】
また絵画情報記憶部101bは、図7に示すような複数の期間を含む所定の時系列情報である絵画テーブルを記憶している。この絵画テーブルには、時代IDと、時代名を表す情報と、当該時代に制作された又は制作されたと推定される絵画の画風を識別する情報(以下、画風IDという)と、当該画風の画風名と、ある画像の画風を当該画風に変換する画像変換プログラム(以下、コンバータという)の実行ファイル名(以下、コンバータ名という)を表す情報とが対応付けられて保存されている。
【0022】
本実施形態において、ある時代に制作された又は制作されたと推定される絵画の画風は、当該時代を代表する画風とする。また、時代を代表する画風は、当該時代において活躍した著名な画家の画風又は当該時代には無名であったが後世において著名となった画家の画風とする。
【0023】
次に、図3を参照しながら、画像表示装置100が実行する画像変換処理について説明する。この画像変換処理は、例えば、画像情報が保存されたファイルが、図4の画像情報記憶部101aに追加保存される毎に実行される。
【0024】
図3の画像変換処理が開始されると、図4の情報取得部102は、図5の画像テーブルからファイル名を表す情報と、当該ファイル名に対応付けられたタイムスタンプ(つまり、保存日時を表す保存日時情報)とを複数取得する。次に、情報取得部102は、取得された情報で表されるファイル名の画像ファイルに保存された画像情報を読み出す(つまり、取得する)(ステップS01)。
【0025】
本実施形態では、図8に示すようなファイル名「1.jpg」から「5.jpg」のファイルにそれぞれ保存された情報で表される5つの画像(以下、画像1から画像5という)を、情報取得部102が取得した例を挙げて説明する。画像1から画像5のタイムスタンプは、時刻を省略すると、それぞれ「1月1日」、「7月1日」、「9月1日」、「3月1日」、及び「5月1日」である。
【0026】
図3のステップS01の後に、特定部103は、取得された複数の画像情報でそれぞれ表される画像毎に、当該画像の保存日時に基づいて当該画像の古さを特定する(ステップS02)。具体的には、特定部103は、例えば、OS(Operating System)からシステム日時を取得する。次に、特定部103は、取得された保存日時情報を、当該画像の保存された日付を少なくとも含む時間情報とする。また、特定部103は、当該時間情報で表される保存日時から、取得されたシステム日時までの時間(つまり、保存日時からの経過時間)を算出し、算出された経過時間を当該画像の古さを表す指標値とする。
【0027】
次に、並替部104は、算出された指標値(つまり、保存日時からの経過時間)に基づいて、ステップS01で取得された画像1から画像5を並び替える(ステップS03)。本実施形態では、図8(b)に示すように、並替部104は、保存日時からの経過時間が長い順に(つまり、保存日時が早い順に)、画像1を1番目、画像4を2番目、画像5を3番目、画像2を4番目、及び画像3を5番目とする。
【0028】
図3のステップS03の後に、並替部104は、図6の時代テーブルから、時代IDと、開始年を表す情報とを取得する(ステップS04)。その後、並替部104は、取得された情報で表される開始年に基づいて時代IDを並び替える(ステップS05)。本実施形態では、並替部104は、図8(c)に示すように、「古代」の時代を1番目、「中世」の時代を2番目、「近世」の時代を3番目、「近代」の時代を4番目、「20世紀美術」の時代を5番目とする。尚、並替部104は、保存日時からの経過時間が短い順に複数の画像を並び替え、かつ時代の開始年が遅い順に複数の時代を並び替えても良い。
【0029】
その後、割当部105は、ステップS03で決められた画像の順番と、ステップS05で決められた各時代の順番とに基づき、各時代に割り当てられる画像の数の差異が最も少なくなるように各画像を割振る(ステップS06)。
【0030】
具体的には、割当部105は、ステップS01で取得された画像の数を、ステップS04で取得された時代の数で除算した値(つまり、商及び余り)を算出する。次に、割当部105は、上記算出された余りの数の時代に対して、順番の早い(つまり、古い)時代から順に、算出された商に対して値「1」を加算した数の画像を順番が早い順(つまり、古い順)に割り当てる。その後、割当部105は、残りの時代に対して、順番の早い時代から順に、算出された商の数の画像を順番が早い順に割り当てる。
【0031】
具体的には、割当部105は、図8(c)に示すように、画像1から画像5の数「5」を時代の数「5」で除算した値である商「1」余り「0」を算出する。次に、割当部105は、上記算出された余りの数が「0」なので、「5」個の時代全てに対して、順番の早い時代から順に、算出された商の数「1」個の画像を順番が早い順に割り当てる。つまり、図8(c)に示すように、「古代」の時代に画像1、「中世」の時代に画像4、「近世」の時代に画像5、「近代」の時代に画像2、「20世紀美術」の時代に画像3を割り当てる。
【0032】
これに対して、例えば、画像情報記憶部101aに新たな画像ファイル「6.jpg」が追加されることで、情報取得部102が6つの画像(以下、画像1から画像6という)を取得し、並替部104が、図8(d)に示すような並び順に6枚の画像1から画像6を並べ替えたとする。この場合、割当部105は、画像の数「6」を時代の数「5」で除算した値である商「1」と余り「1」とを算出する。次に、割当部105は、上記算出された余りの数「1」個の時代であって、順番の最も早い時代に対して、算出された商「1」に対して値「1」を加算した「2」個の画像を順番が早い順に割り当てる。つまり、図8(e)に示すように、「古代」の時代に画像1と画像4とを割り当てる。また、割当部105は、残りの時代「中世」から「20世紀美術」に対して、順番の早い時代から順に、算出された商の数「1」個の画像を順番が早い順に割り当てる。つまり、図8(e)に示すように、「中世」の時代に画像5、「近世」の時代に画像2、「近代」の時代に画像3、「20世紀美術」の時代に画像6を割り当てる。
【0033】
図3のステップS06の後に、割当部105は、それぞれの画像毎に、図5の画像テーブルに対して、当該画像を表す画像情報が保存された電子ファイルのファイル名を表す情報と、当該画像情報で表される画像に割り振られた時代(以下、割振時代という)を識別する割振時代IDとを対応付けて保存する(ステップS07)。
【0034】
その後、図4の変換部106は、図3のステップS07で割振られた割振時代の画風に画像を変換する(ステップS08)。具体的には、変換部106は、図7の絵画テーブルから、割振時代を識別する時代IDに対応付けられた画風IDを取得する。このとき、複数の画風IDを取得すると、変換部106は、ソフトウェア乱数に基づいて、当該複数の画風IDの内から1つの画風IDを選択する。その後、変換部106は、図7の絵画テーブルから、選択された画風IDと対応付けられたコンバータ名を表す情報を取得する。その後、図4の変換部106は、取得した情報で表されるファイル名のコンバータに対して、上記時代が割り振られた画像のファイル名を表す情報を引数として与えてから実行指示を送信する。
【0035】
その後、変換部106は、コンバータから、画風を変換された画像(以下、変換画像という)を取得し、取得した変換画像を表す情報(以下、変換画像情報という)を電子ファイルに保存する。その後、変換部106は、図5の画像情報テーブルに対して、当該電子ファイルの名称(つまり、変換後ファイル名)を表す情報を、変換前の画像のファイル名を表す情報と対応付けて保存した後に(図3のステップS09)、画像変換処理の実行を終了する。
【0036】
CPU100aは、図2のハードウェアを用いて、図9に示すような画像表示処理を実行することで、図4に示すような楽曲検索部108としてさらに機能する。また、CPU100aは、図2のハードディスク100d又はメディアコントローラ100eによって情報の読み書きが行われる記録媒体と協働することで、楽曲情報記憶部101cとして機能する。
【0037】
楽曲情報記憶部101cは、図10に示すような楽曲テーブルを記憶している。この楽曲テーブルには、図6の時代テーブルに保存された時代ID及び時代名と、当該時代名の時代に作曲又は作曲されたと推定される楽曲を識別する情報(以下、楽曲IDという)と、当該楽曲を表す楽曲情報が保存された電子ファイルの名称を表す情報とが対応付けられて保存されている。
【0038】
図9の画像表示処理が開始されると、図4の情報取得部102は、図5の画像テーブルから、変換後ファイル名を表す情報をランダムに取得し、取得したファイル名のファイルから画像情報を取得する(ステップS11)。次に、図4の楽曲検索部108は、図5の画像テーブルから、ステップS11で取得された変換後ファイル名を表す情報に対応付けられた割振時代IDを取得する。次に、音曲検索部108は、図10の楽曲テーブルから、取得した時代IDに対応付けられた情報で表されるファイル名を検索する。このとき、楽曲検索部108は、複数のファイル名を取得すると、ソフトウェア乱数に基づいて、1つのファイル名を選択し、選択されたファイル名の電子ファイルから楽曲情報を取得する(ステップS13)。
【0039】
その後、図4の表示部107は、図9のステップS11で取得された画像情報で表される変換画像を表示する(ステップS14)。次に、音声出力部109は、表示部107が変換画像を表示する間、ステップS13で取得された楽曲情報で表される楽曲を出力する(ステップS15)。その後、情報取得部102は、図2の操作ボタン100iから出力される信号に基づいて、ユーザによって画像の表示を終了するように操作されたか否かを判別する(ステップS16)。このとき、情報取得部102は、表示を終了するように操作されていないと判別すると(ステップS16;No)、ステップS11から上記処理を繰り返す。これに対して、表示を終了するように操作されたと判別すると(ステップS16;Yes)、画像表示処理の実行を終了する。
【0040】
尚、本実施形態では、図4に示した画像表示装置100の情報取得部102は、図5の画像テーブルから、画像情報と、当該画像情報の保存日時を表すタイムスタンプを取得し、特定部103は、当該タイムスタンプで表される保存日時からの経過時間を、当該画像情報で表される画像の古さを表す指標値とする、として説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、情報取得部102は、画像情報が保存されたファイルのヘッダ部から、当該画像情報で表される画像の撮像日を含む撮像日時を表す情報(以下、撮像日時情報という)を取得し、当該撮像日時情報を、画像が撮像された日付を少なくとも時間情報とする。また、特定部103は、当該時間情報で表される撮像日時からの経過時間を、当該画像情報で表される画像の古さを表す指標値としても良い。
【0041】
これらの構成によれば、より古いと特定された画像ほど古い期間に制作された絵画の画風に変換されるので、ユーザは、複数の画像それぞれについて変換する画風を指定しなくとも、様々な画風に変換された複数の画像が表示される。このため、従来よりも利便性が向上する。また、より古いと特定された画像ほど古い期間に制作された画風に変換されるので、表示される画像の単調さを従来よりも抑制できる。
【0042】
これらの構成によれば、複数の画像を古い順に並べた後に、順番が早い画像ほどより古い期間に割当て、割当てられた期間に制作された絵画の画風に各画像の画風を変換する。このため、画像が新たに保存されると各画像の並び順が変わることがあるので、各画像の画風が変化することがある。よって、ユーザは、複数の画像それぞれについて変換する画風の指定を変更しなくとも、表示される複数の画像の画風が変更されるため、従来よりも利便性が向上する。また、画像が新たに保存されると、それまでに表示されていた画像の画風が変化することがあるので、表示される画像の単調さを抑制するだけでなく、ユーザに対して画像を新たに保存する動機を与えることができる。
【0043】
これらの構成によれば、古い画像ほどより古い期間に制作された楽曲を出力しながら表示するので、ユーザは、複数の画像それぞれについて出力される楽曲を指定しなくとも、表示される画像の画風毎に異なる楽曲が出力される。このため、従来よりも利便性が向上する。また、表示される画像がより古いほど古い期間に制作された楽曲が出力されるため、出力される楽曲が単調になることを従来よりも防止できる。
【0044】
(変形例1)
本実施形態では、画像表示装置100の割当部105は、各時代に割り当てられる画像の数の差異が最も少なくなるように各画像を割振るとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、割当部105は、各時代に対して画像の古さを表す指標値の範囲を設定し、それぞれの画像を、それぞれの画像の指標値が含まれる範囲が設定された時代に割り当てるとしても良い。
【0045】
具体例としては、割当部105は、図11(a)に示すように、時代「20世紀美術」に対して指標値「0」から「60」までの範囲を設定し、時代「近代」に対して指標値「61」から「120」までの範囲を設定し、時代「近世」に対して指標値「121」から「180」までの範囲を設定し、時代「中世」に対して指標値「181」から「240」までの範囲を設定し、時代「古代」に対して指標値「241」から所定の最大値までの範囲を設定する。
【0046】
次に、割当部105は、システム日時に基づいて本日の日付が「12月1日」であることを特定する。その後、割当部105は、図11(b)に示すように、画像1のタイムスタンプの日付部分が「2月10日」なので、「2月10日」から本日までの日数「294」を指標値とし、画像2のタイムスタンプが「9月27日」なので指標値を「65」とし、画像3のタイムスタンプが「11月27日」なので指標値を「4」と算出し、画像4のタイムスタンプが「3月27日」なので指標値を「249」とし、画像5のタイムスタンプが「8月4日」なので指標値を「119」とする。
【0047】
その後、割当部105は、図11(c)に示すように、画像1の指標値が「294」であり、画像4の指標値が「249」あるため、指標値「241」から所定の最大値までの範囲を設定された時代「古代」に対して画像1及び画像4を割り当てる。同様に、割当部105は、画像2の指標値が「65」であり、画像5の指標値が「119」あるため、指標値「61」から「120」からまでの範囲を設定された時代「近代」に対して画像2及び画像5を割り当てる。さらに、割当部105は、画像4の指標値が「4」であるので、指標値「0」から「60」からまでの範囲を設定された時代「20世紀美術史」に対して画像4を割り当てる。これに対して、割当部105は、時代「中世」及び「近世」には、1つも画像を割り当てない。
【0048】
このように、割当部105が、変換される画像の古さを表す指標値を保存日時又は撮像日時からの経過時間とし、当該経過時間の値に応じて各時代に当該画像を割り当てるので、時間が経過すれば、変換される画像に割り当てられる時代が変化する。このため、これらの構成によれば、保存日時からの経過時間に基づいて画像の古さを特定するので、同じ画像を画風を変えながら継続して又は繰り返して表示できる。よって、同じ画像を表示し続けたり、繰り返し表示しても、ユーザが当該画像に対して興味を失うことを従来よりも防止できる。
【0049】
(変形例2)
本実施形態において、画像表示装置100は、画像の撮像日時又は保存日時からの経過時間を、画像の古さを表す指標値とするとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、画像表示装置100は、当該画像をユーザが視認した回数に基づいて画像の撮像日付又は保存日付を少なくとも含む時間情報を特定し、特定した時間情報に基づいて画像の古さを表す指標値を特定する構成を採用できる。ユーザは、古い日付に撮像又は保存された画像程、多くの回数に亘って画像を視認するためである。また、ユーザは、画像を見慣れるようになると画像が古いと感じるようになるためである。
【0050】
このような構成において、画像表示装置100のCPU100aは、図2のハードウェアを用いて、図12に示すような画像表示処理を実行することで、図13に示すような検出部111としてさらに機能する。また、CPU100aは、図2のCMOSセンサ100kと協働することで、撮像部110としてさらに機能する。
【0051】
画像情報記憶部101aは、図14に示すような画像テーブルを記憶している。この画像テーブルは、図5の画像テーブルと異なり、画像情報が保存された電子ファイルのファイル名を表す情報と、当該画像情報で表される画像の表示中に撮像された画像からユーザを表す画像(以下、ユーザ画像という)が検出された回数を表す情報(以下、検出回数情報という)と、割振時代IDと、変換後ファイル名を表す情報とが対応付けられて保存されている。
【0052】
図12の画像表示処理が開始されると、図9のステップS11からステップS15までの処理と同様の処理が実行される(ステップS21からステップS25)。次に、ステップS24で表示を開始された変換画像が表示されている間、図13の撮像部110は、図1に示す方向Pcを撮像する(ステップS26)。
【0053】
その後、図13の検出部111は、撮像部110が撮像した撮像画像から、ユーザ画像を検出する(ステップS27)。具体例としては、検出部111は、公知の顔認識処理を用いて、撮像画像からユーザの顔が表された領域を検出すると、当該領域内の画像を、ユーザ画像として検出する。尚、撮像画像は、静止画であっても良いし、動画であっても良い。
【0054】
その後、検出部111は、撮像画像からユーザ画像を検出したか否かを判別する(ステップS28)。このとき、検出部111は、ユーザ画像を検出したと判別すると(ステップS28;Yes)、図14の画像テーブルに保存されたファイル名情報であって、図13の表示部107に表示された変換画像のファイル名(つまり、変換後ファイル名)を表す情報と対応付けられた検出回数情報を、当該情報で表される回数を値「1」だけインクリメントした値を表す情報に更新する(ステップS29)。
【0055】
ステップS28において、検出部111がユーザ画像を検出しなかったと判別した場合(ステップS28;No)、又はステップS29を実行した後に、情報取得部102は、図2の操作ボタン100iから出力される信号に基づいて画像の表示を終了する操作が行われたか否かを判別する(ステップS30)。このとき、情報取得部102は、表示を終了する操作が行われていないと判別すると(ステップS30;No)、ステップS21から上記処理を繰り返す。これに対して、表示を終了する操作が行われたと判別すると(ステップS30;Yes)、画像表示処理の実行を終了する。
【0056】
画像表示装置100のCPU100aは、図2のハードウェアを用いて、図15に示すような画像変換処理を実行する。図15の画像変換処理が開始されると、図13の情報取得部102は、図14の画像テーブルからファイル名を表す情報と、当該ファイル名を表す情報に対応付けられた検出回数情報とを複数取得する。また、情報取得部102は、取得された情報で表されるファイル名の画像ファイルに保存された画像情報を取得する(ステップS31)。次に、特定部103は、取得された複数の画像情報でそれぞれ表される画像毎に、当該画像の検出回数情報で表される検出回数に基づいて画像の撮影日付若しくは画像の保存日付を少なくとも含む時間情報を特定する。その後、特定部103は、時間情報とシステム日時とに基づいて当該画像の古さを表す指標値を特定する。尚、特定部103は、当該検出回数をそのまま当該画像の古さを表す指標値としても良い(ステップS32)。その後、図3のステップS03からステップS09と同様の処理が実行された後に(ステップS33からステップS39)、画像変換処理の実行が終了される。
【0057】
これらの構成によれば、画像を表示する表示方向を撮像した撮像画像からユーザが表された部分画像が検出された回数に基づいて当該画像の古さを特定する。このため、ユーザが視認した回数が多い画像ほどより古いと特定されるので、同じ画像を、ユーザが視認した回数に応じて画風を変えながら表示できる。特に、ユーザは、画像を見慣れるようになると画像が古いと感じるようになり、当該画像に興味を失うのだから、これらの構成によれば、同じ画像を表示し続けても、ユーザが当該画像に対して興味を失うことを従来よりも防止できる。
【0058】
(変形例3)
本実施形態において、画像表示装置100は、画像の撮像日時又は保存日時からの経過時間を、画像の古さを表す指標値とするとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、画像表示装置100は、画像に表された被写体の画像から当該被写体が撮像されたときの年齢を推定し、推定された年齢に基づいて画像の撮像日付若しくは保存日付を少なくとも含む時間情報を特定する。次に、画像表示装置100は、特定した時間情報に基づいて画像の古さを表す指標値を算出する構成を採用できる。
【0059】
この構成において、図4の特定部103は、情報取得部102で取得された複数の画像情報のそれぞれで表される画像から、例えば、公知の顔認識処理を用いて被写体の表された画像領域をそれぞれ特定し、特定された領域の部分画像を、当該被写体を表す部分画像(以下、被写体画像という)としてそれぞれ検出する。
【0060】
次に、特定部103は、検出された複数の被写体画像に対して公知の顔識別処理を実行することで、同一と推定される被写体が表された被写体画像を複数検出する。その後、特定部103は、検出された複数の被写体画像から、例えば、顔に形成された皺のパターンに基づいて、当該被写体の年齢を推定する公知の年齢推定処理を実行する。次に、特定部103は、検出された複数の被写体画像(つまり、同一と推定される被写体が表された複数の被写体画像)に基づいて推定された年齢の内で、最も高い年齢を基準年齢とする。その後、特定部103は、検出された複数の被写体画像毎に、当該被写体画像に基づいて推定された年齢と、基準年齢(つまり、最高年齢)との差異に基づいて画像の撮像日付若しくは保存日付を少なくとも含む時間情報を特定する。次に、特定部103は、特定した時間情報に基づいて当該被写体画像を含む画像の古さを表す指標を算出する。
【0061】
具体例としては、特定部103が、ある人物を「10」歳のときに撮像した画像1と、「30」歳のときに撮像した画像2と、「20」歳のときに撮像した画像3とを検出すると、年齢推定処理が正確であれば、特定部103は、基準年齢を「30」歳とする。このため、特定部103は、画像1の時間情報をシステム日時から「20」年前の撮像日付を含む時間情報とし、画像2の時間情報をシステム日付を含む時間情報とし、画像3の時間情報をシステム日時から「10」年前の撮像日付を含む時間情報とする。また、特定部103は、これらの時間情報に基づいて画像1から3の指標値を算出する。
【0062】
尚、特定部103は、当該被写体画像に基づいて推定された年齢と、基準年齢との差異を、当該被写体画像を含む画像の古さを表す指標値としても良い。この場合、特定部103は、画像1の指標値を、基準年齢「30」から推定年齢「10」を減算した値「20」とし、画像2の指標値を基準年齢「30」から推定年齢「30」を減算した値「0」とし、画像3の指標値を基準年齢「30」から推定年齢「20」を減算した値「10」とする。
【0063】
このようにして、特定部103は、画像1を最も古い画像であると特定し、画像3を2番目に古い画像であると特定し、画像2を最も新しい画像であると特定する。
【0064】
これらの構成によれば、画像から推定される被写体の年齢が異なれば、異なる画風に画像が変換されるので、ユーザに対して、同じ被写体の異なる年齢において撮像された画像を入力する動機を与えることができる。
【0065】
本発明の実施形態、本実施形態の変形例1、本実施形態の変形例2、及び本実施形態の変形例3とは、それぞれ互いに組み合わせることができる。
【0066】
尚、本実施形態、本実施形態の変形例1、本実施形態の変形例2、又は本実施形態の変形例3に係る機能を実現するための構成を予め備えた画像表示装置100として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の画像表示装置を本実施形態、本実施形態の変形例1、本実施形態の変形例2、又は本実施形態の変形例3に係る画像表示装置100として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態、上記実施形態の変形例1、上記実施形態の変形例2、又は上記実施形態の変形例3で例示した画像表示装置100による各機能構成を実現させるための画像表示プログラムを、既存の画像表示装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、本実施形態、本実施形態の変形例1、本実施形態の変形例2、又は本実施形態の変形例3に係る画像表示装置100として機能させることができる。
【0067】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インタネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
【0068】
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。つまり、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含む。
以下に本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0069】
(付記1)
画像を表す画像情報を複数記憶する画像情報記憶部と、
前記画像情報記憶部から、前記複数の画像情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報に基づいて少なくとも日付を含む時間情報を特定する特定部と、
複数の期間を含む所定の時系列情報と、前記複数の期間のそれぞれに対応する画風に変換する画像変換プログラムを識別する情報と、を対応付けて複数記憶する情報記憶部と、
前記特定部で特定された前記時間情報に含まれる日付がより古い画像ほど、前記情報記憶部に記憶された複数の情報でそれぞれ表される前記時系列の内で、より古い期間に割当てる割当部と、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報で表される画像の画風を、前記割当部で割当てられた当該時系列における期間を表す情報と対応付けて、前記情報記憶部が記憶する情報で識別される画像変換プログラムを用いてそれぞれ変換する変換部と、
前記変換部で変換された画像を表示する表示部と、を備える、
ことを特徴とする画像表示装置。
【0070】
(付記2)
前記特定部は、前記情報取得部が取得した画像情報で表される画像の保存日又は撮像日から経過した時間に基づいて、当該画像情報で表される画像の時間情報を特定する、
ことを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
【0071】
(付記3)
前記表示部の表示方向に向けて撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された撮像画像から、ユーザが表された部分画像を検出する検出部をさらに備え、
前記特定部は、前記情報取得部で取得された画像情報で表される画像が前記表示部に表示されているときに、前記撮像部で撮像された撮像画像から前記ユーザの部分画像が検出された回数に基づいて前記画像の時間情報を特定する、
ことを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
【0072】
(付記4)
前記特定部は、前記情報取得部で取得された複数の画像情報でそれぞれ表される複数の画像から、同じ被写体を表す被写体画像を複数検出し、当該検出された複数の被写体画像に基づいてそれぞれ推定される当該被写体の年齢の差異に基づいて当該複数の画像の時間情報を特定する、
ことを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
【0073】
(付記5)
前記特定部で特定された時間情報に含まれる日時がより古い順に、前記複数の画像を並べ替える画像並替部、をさらに備え、
前記割当部は、前記画像並替部で並び替えられた前記複数の画像の内で順番が早い画像ほどより古い期間に割当てる、
ことを特徴とする付記1から4のいずれか一つに記載の画像表示装置。
【0074】
(付記6)
楽曲を表す楽曲情報と、前記楽曲が制作された期間を表す期間情報とを対応付けて複数記憶する楽曲情報記憶部と、
前記表示部が、前記変換部で変換された画像を表示する間において、前記表示されている画像の画風を変換した画像変換プログラムを識別する情報と対応付けられた期間情報を特定し、当該特定された期間情報に前記楽曲情報記憶部が対応付けて記憶する楽曲情報で表される楽曲を出力する楽曲出力部と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記1から5のいずれか一つに記載の画像表示装置。
【0075】
(付記7)
コンピュータを、
画像を表す画像情報を複数記憶する画像情報記憶部、
前記画像情報記憶部から、前記複数の画像情報を取得する情報取得部、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報に基づいて少なくとも日付を含む時間情報を特定する特定部、
複数の期間を含む所定の時系列情報と、前記複数の期間のそれぞれに対応する画風に変換する画像変換プログラムを識別する情報と、を対応付けて複数記憶する情報記憶部、
前記特定部で特定された前記時間情報に含まれる日付がより古い画像ほど、前記情報記憶部に記憶された複数の情報でそれぞれ表される前記時系列の内で、より古い期間に割当てる割当部、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報で表される画像の画風を、前記割当部で割当てられた当該時系列における期間を表す情報と対応付けて、前記情報記憶部が記憶する情報で識別される画像変換プログラムを用いてそれぞれ変換する変換部、
前記変換部で変換された画像を表示する表示部、として機能させる、
ことを特徴とする画像表示プログラム。
【符号の説明】
【0076】
100・・・画像表示装置、100a・・・CPU、100b・・・ROM、100c・・・RAM、100d・・・ハードディスク、100e・・・メディアコントローラ、100f・・・LANカード、100g・・・ビデオカード、100h・・・LCD、100i・・・操作ボタン、100j・・・スピーカ、100k・・・CMOSセンサ、100l・・・バス、101a・・・画像情報記憶部、101b・・・絵画情報記憶部、101c・・・楽曲情報記憶部、102・・・情報取得部、103・・・特定部、104・・・並替部、105・・・割当部、106・・・変換部、107・・・表示部、108・・・楽曲検索部、109・・・音声出力部、110・・・撮像部、111・・・検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表す画像情報を複数記憶する画像情報記憶部と、
前記画像情報記憶部から、前記複数の画像情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報に基づいて少なくとも日付を含む時間情報を特定する特定部と、
複数の期間を含む所定の時系列情報と、前記複数の期間のそれぞれに対応する画風に変換する画像変換プログラムを識別する情報と、を対応付けて複数記憶する情報記憶部と、
前記特定部で特定された前記時間情報に含まれる日付がより古い画像ほど、前記情報記憶部に記憶された複数の情報でそれぞれ表される前記時系列の内で、より古い期間に割当てる割当部と、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報で表される画像の画風を、前記割当部で割当てられた当該時系列における期間を表す情報と対応付けて、前記情報記憶部が記憶する情報で識別される画像変換プログラムを用いてそれぞれ変換する変換部と、
前記変換部で変換された画像を表示する表示部と、を備える、
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記情報取得部が取得した画像情報で表される画像の保存日又は撮像日から経過した時間に基づいて、当該画像情報で表される画像の時間情報を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示部の表示方向に向けて撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された撮像画像から、ユーザが表された部分画像を検出する検出部をさらに備え、
前記特定部は、前記情報取得部で取得された画像情報で表される画像が前記表示部に表示されているときに、前記撮像部で撮像された撮像画像から前記ユーザの部分画像が検出された回数に基づいて前記画像の時間情報を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記情報取得部で取得された複数の画像情報でそれぞれ表される複数の画像から、同じ被写体を表す被写体画像を複数検出し、当該検出された複数の被写体画像に基づいてそれぞれ推定される当該被写体の年齢の差異に基づいて当該複数の画像の時間情報を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記特定部で特定された時間情報に含まれる日時がより古い順に、前記複数の画像を並べ替える画像並替部、をさらに備え、
前記割当部は、前記画像並替部で並び替えられた前記複数の画像の内で順番が早い画像ほどより古い期間に割当てる、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
楽曲を表す楽曲情報と、前記楽曲が制作された期間を表す期間情報とを対応付けて複数記憶する楽曲情報記憶部と、
前記表示部が、前記変換部で変換された画像を表示する間において、前記表示されている画像の画風を変換した画像変換プログラムを識別する情報と対応付けられた期間情報を特定し、当該特定された期間情報に前記楽曲情報記憶部が対応付けて記憶する楽曲情報で表される楽曲を出力する楽曲出力部と、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
コンピュータを、
画像を表す画像情報を複数記憶する画像情報記憶部、
前記画像情報記憶部から、前記複数の画像情報を取得する情報取得部、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報に基づいて少なくとも日付を含む時間情報を特定する特定部、
複数の期間を含む所定の時系列情報と、前記複数の期間のそれぞれに対応する画風に変換する画像変換プログラムを識別する情報と、を対応付けて複数記憶する情報記憶部、
前記特定部で特定された前記時間情報に含まれる日付がより古い画像ほど、前記情報記憶部に記憶された複数の情報でそれぞれ表される前記時系列の内で、より古い期間に割当てる割当部、
前記情報取得部で取得された複数の画像情報で表される画像の画風を、前記割当部で割当てられた当該時系列における期間を表す情報と対応付けて、前記情報記憶部が記憶する情報で識別される画像変換プログラムを用いてそれぞれ変換する変換部、
前記変換部で変換された画像を表示する表示部、として機能させる、
ことを特徴とする画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−74548(P2013−74548A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213569(P2011−213569)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】